JP2015094673A - センサー用ic、センサーデバイス及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】角速度信号がAD変換されたデジタル信号に含まれる成分に基づいて、オフセットバイアスを推定するセンサー用IC、センサーデバイス及び電子機器等を提供する。【解決手段】センサー用IC20は、センサー素子10からの信号に基づいて角速度信号を検出する検出部30と、検出部からの信号をアナログ−デジタル変換するAD変換部50と、所定期間にAD変換器が出力するデジタル信号からDC成分を検出するDC成分検出部80と、を有する。センサー用IC20は、DC成分に基づいてデジタル信号を補正する補正部90をさらに有することができる。DC成分検出部は、低域通過のカットオフ周波数を第1周波数から前記第1周波数よりも低い第2周波数に切り換えるローパスフィルタ回路と、カットオフ周波数が切り替わる毎にゲインが補正されるゲイン補正部とを含むことができる。【選択図】図1

Description

本発明は、センサー用IC、センサーデバイス及び電子機器等に関する。
例えば音叉振動型の角速度センサーでは、出力信号にオフセットバイアスが重畳し、それにより検出角度に誤差が生ずる(図18(A)(B)参照)。オフセットバイアスとは、角速度が零である初期状態のときのゼロバイアスと、電源変動、温度変動、衝撃印加、経年変化等などの外部要因に起因するランダムなドリフトとを含む誤差の総称である。このため、オフセットバイアスをキャンセルしてゼロ点調整(キャリブレーション)することが行われている。
特許文献1では、1)第1の角速度データ(ゼロ点未補正)を平均化部にて平均化し、あるいは、2)第1角速度データと既算出済みゼロ点との差である第2角速度データを平均化して、1)または2)の何れかによりゼロ点を求めている。検出対象の撮像装置が静止状態のときであって、算出されたゼロ点と既算出済みゼロ点との差が所定値以下である時にゼロ点を更新し、角速度信号のゼロ点補正を実施している(図19(A)(B)参照)。
特開2008−283443号公報(0034−0039)
本発明の幾つかの態様は、角速度信号がAD変換されたデジタル信号に含まれる成分に基づいてオフセットバイアスを推定するセンサー用IC、センサーデバイス及び電子機器等を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または態様として実現することが可能である。
(1)本発明の一態様は、
センサー素子からの信号に基づいて角速度信号を検出する検出部と、
前記検出部からのアナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換部と、
所定期間に前記AD変換器が出力する前記デジタル信号からDC成分を検出するDC成分検出部と、
を有するセンサー用ICに関する。
本発明の一態様は、静止状態などの所定期間に入力される角速度信号がAD変換され、AD変換後のデジタル信号に含まれるDC成分に基づいて、オフセットバイアスを推定するセンサー用ICを定義している。DC成分は、角速度が零である初期状態のときのゼロバイアスと、電源変動、温度変動、衝撃印加、経年変化等などの外部要因に起因するランダムなドリフトとを反映する低周波成分であるので、オフセットバイアスを反映している。
(2)本発明の一態様では、前記DC成分に基づいて前記デジタル信号を補正する補正部を有することができる。これにより、角速度信号からオフセットバイアスをキャンセルして、ゼロ点補正することができる。DC成分の検出開始及びゼロ点補正の実施は、シーケンス制御で実施しても良いし、コマンド制御で実施しても良い。
(3)本発明の一態様では、前記DC成分検出部は、低域通過のカットオフ周波数を第1周波数から前記第1周波数よりも低い第2周波数に切り換えるローパスフィルタ回路を含むことができる。低域通過のカットオフ周波数は、低い周波数ほどフィルタ出力が安定する応答時間を長く要する。そこで、低域通過のカットオフ周波数を高い周波数から低い周波数に切り換えることで、当初から低いカットオフ周波数に設定した時と比較してトータルの応答時間を短縮することができる。
(4)本発明の一態様では、前記DC成分検出部は、前記カットオフ周波数が切り替わる毎にゲインが補正される増幅器を含むことができる。カットオフ周波数を切り替えると、出力信号の連続性が得られない。カットオフ周波数に応じてゲインが変わるからである。カットオフ周波数が切り替わる毎にゲインを補正することで、出力信号の連続性を担保することができる。
(5)本発明の一態様では、前記AD変換器と前記DC成分検出部との間に、設定値に基づいて前記デジタル信号のオフセットを補正する前置デジタル補正部をさらに有することができる。例えば出荷時に測定される設定値に基づいてデジタル信号のオフセットが前置補正された後に、DC成分検出部がDC成分を検出し、そのDC成分に基づいて補正部がオフセットキャンセルする。オフセットを前置補正することで、DC成分検出部にてデジタルフィルタ処理する際の応答時間を短縮できる。
(6)本発明の一態様では、外部から入力される信号に基づいて、前記DC成分検出部での検出動作を開始することができる。本発明では例えば電源ONやスリープ解除後にDC成分検出部での検出動作をシーケンス制御で開始しても良いが、外部から入力される信号に基づいてDC成分検出部での検出動作を開始させることで、ユーザーにより任意に起動タイミングを設定することができる。
(7)本発明の一態様では、前記DC成分検出部にて前記DC成分の検出動作の完了を示すフラグがセットされ、前記フラグのセット後に前記補正部での補正を可能とすることができる。DC成分の検出動作が完了時期は、カットオフ周波数毎の応答時間が予め分かっていれば、DC成分検出部での検出動作時からの計時により検出できる。DC成分の検出動作の完了が例えばフラグなど外部に出力されれば、その後ユーザーにより任意にDC成分除去の補正タイミングを設定することができる。あるいは、フラグセット後の所定時間経過後にシーケンス制御により補正部での補正動作を実施させても良い。換言すれば、フラグがセットされない限り、補正部でのゼロ点補正は禁止される。
(8)本発明の他の態様は、センサー素子と、(1)〜(7)のいずれか記載のセンサー用ICと、を有するセンサーデバイスまたは電子機器を定義している。
本発明の一実施形態に係るセンサーデバイスの概略ブロック図である。 図1に示すジャイロセンサーICの要部を示すブロック図である。 図2に示す前置デジタル補正部の回路図である。 図2に示す2つのデジタル補正部でのゲイン調整およびオフセットキャンセルのための回路図である。 デジタルフィルタでの低域通過によりDCデータを検出する動作を説明するための図である。 図2のDC成分パスフィルタ(DCPF)を伝達関数のシグナルフローとして示す図である。 DC成分パスフィルタ(DCPF)でのカットオフ周波数とゲインの切り替えを説明するための図である。 最終のカットオフ周波数fc=0.1Hzとした時の出力応答を示す特性図である。 最終のカットオフ周波数fc=0.1mHzとした時の出力応答を示す特性図である。 カットオフ周波数fcを切り換えずに0.1Hzに固定すると応答時間が長くなることを示す特性図である。 図10の時間軸を拡大して示し、カットオフ周波数fcを切り換えると応答時間が短くことを示す特性図である。 ゲイン補正せずにカットオフ周波数fcを切り換えると出力が不連続となり、応答時間も長くなることを示す特性図である。 図12の時間軸を拡大して示し、カットオフ周波数fcを切り換える毎にゲインを補正すると出力が連続し、応答時間も短くなることを示す特性図である。 図6に示す伝達関数のシグナルフローを複数段にて直列接続したシグナルフローを示す図である。 本実施形態のセンサー用ICでのシーケンスモードとコマンドモードとの各動作手順を模式的に示す図である。 図16(A)〜図16(C)はセンサーデバイスが静止状態の時のコマンドモードで得られる波形を示す波形図である。 図17(A)〜図17(C)はセンサーデバイスが動作状態の時のコマンドモードで得られる波形を示す波形図である。 図18(A)及び図18(B)は、出力信号にオフセットバイアスが重畳した波形と、それに伴う角度誤差を示す図である。 図19(A)及び図19(B)は、出力信号からオフセットバイアスが除去された波形と、それにより角度誤差が補正されたことを示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態の一例について説明する。但し、本発明を適用可能な実施形態が以下説明する実施形態に限定されるわけでないことは勿論である。
図1は、ジャイロセンサー10とジャイロセンサーIC20とを有するセンサーデバイス200を示している。このセンサーデバイス200は、撮像装置等の各種電子機器に搭載することができる。図1は検出軸が一軸分のみ示しているが、センサーデバイス200はXYZ等の複数の検出軸を含むことができる。
ジャイロセンサーIC20は、検出部30、ローパスフィルタ(LPF)40、アナログ/デジタル変換器(ADC)50、前置デジタル補正部60、角速度データ処理部70、DC成分検出部80、オフセット補正部90、シリアルペリフェラルインターフェース(SPI)100及びMPU(制御部)110等を有することができる。MPU110は、コマンドデコーダ111とレジスタ112とを含むことができる。MPU110は、オフセットバイアスの推定動作やオフセットキャンセル動作をシーケンス制御することができる。MPU110は、SPI110を介して入力されるコマンドをコマンドデコーダ111にてデコードし、引き続き入力されるアドレスで指定されるレジスタ112内の領域に制御データを格納することができる。MPU110は、レジスタ112に格納された制御データに基づいて、オフセットバイアスの推定動作やオフセットキャンセル動作をシーケンス制御することができる。
検出部30は、ジャイロセンサー10からのアナログ出力をQ−V変換し、増幅して角速度信号を検出する。検出部30からの角速度信号はローパスフィルタ(LPF)40にて高域カットされてアナログ/デジタル変換器(ADC)50に入力される。ADC50は、サンプリング周波数16fs(例えば16fs=250kHz)でサンプリングしてA/D変換する。
ADC50より下流の構成を、図2〜図14をも参照して説明する。図2では、ADC50の下流に第1ローパスフィルタ(LPF1)51を配置している。第1ローパスフィルタ(LPF1)51は、例えばくし形フィルタ(comb filter)にて構成され、16fsからfsにダウンサンプリングする。
第1ローパスフィルタ(LPF1)51を入力とする前置デジタル補正部60は、例えば図3の構成を有する。図3において、前置デジタル補正部60は、設定値(ICOCX、OCX、ゼロ点温度特性補正値、USEROCX)に基づいてデジタル信号のオフセットを補正する。ここで、ICOCX:IC20毎のオフセット調整値、OCX:モジュール(センサー10+IC20)毎のオフセット調整値であり、ゼロ点温度特性補正値:例えば4次近似関数による温度特性補正値であり、これらは工場出荷時に測定される値である。USEROCXはユーザーが設定することができるオフセット調整値である。これらの調整値(補正値)はフィルタゲイン調整信号に基づいて、ADC50の出力であるデジタル信号に加算される。
角速度データ処理部70は、図2に示すように、第2ローパスフィルタ(LPF2)71、ハイパスフィルタ(HPF)72、第3ローパスフィルタ(LPF3)73及びデジタル補正部74を有することができる。第2ローパスフィルタ(LPF2)71は帯域制限用フィルタであり、第3ローパスフィルタ(LPF3)73はfs〜fs/128の範囲にダウンサンプリングする。デジタル補正部74については図4を用いて後述する。
DC成分検出部80は、ローパスフィルタ回路であるDC成分パスフィルタ(DCPF)81、第3ローパスフィルタ(LPF3)82及びデジタル補正部83を有することができる。図5は、角速度データ処理部70の出力(図5の上段)とDC成分検出部80の出力(図5の下段)とを模式的に示している。DC成分検出部80では、例えば低域通過のカットオフ周波数fc=0.1Hzとすることで、デジタル信号からDC成分を検出している。
図6は、DC成分パスフィルタ(DCPF)81を伝達関数のシグナルフローとして示している。図6において、DC成分パスフィルタ(DCPF)81は、今回入力されたデータにレジスタ125のデータZ−1を加算する加算器120を有する。加算器120の出力はshift−add部121に入力される。shift−add部121は、ビットシフト部122と加算器123とを含み、乗算器を有せずに乗算機能を果たすものである。例えば10進法の4を1.5倍して6にする際、1.5倍=1倍+0.5倍と分解できる。2進法では、2倍+2−1倍となり、ビットシフトと加算に分解できる。つまり、4を2進法で表した(0100)と、(0100)を右に1ビットシフトさせた(0010)とを加算して、6を2進法で表した(0110)の乗算結果が得られる。ビットシフト部122はα=2−n倍をビットシフトにより達成し、加算器123は(1−2−n)×入力値の演算を加算により達成する。
加算器124は、前回入力されたデータとshift−add部121の出力データとを加算し、前回データZ−1としてレジスタ125に格納する。ゲイン補正部であるビットシフト部126は加算器120の出力データをゲインg=2−k倍のゲイン補正をビットシフトにより実現し、DC成分パスフィルタ(DCPF)81の出力データを得る。
以上のシグナルフローから、DC成分パスフィルタ(DCPF)81の伝達関数は次式で示すことができる。
Figure 2015094673
本実施形態では、ビットシフト部122はα=2−n倍を切り換えることで、DC成分パスフィルタ(DCPF)81は低域通過のカットオフ周波数fcを、周波数が低くなるように切り換えることができる。図7は、αの設定値とカットオフ周波数fcとの相関を示している。αを2−4,2−5,…と切り換えることで、カットオフ周波数fcを100Hz,50Hz,…と順次周波数が低くなるように切り換えることができる。最終に設定されるカットオフ周波数fcは、図7の例だと0.1Hzまたは0.1mHzである。最終のカットオフ周波数fc=0.1Hz及びfc=0.1mHzとした時の出力応答を図8及び図9にそれぞれ示す。図8及び図9の横軸は時間を示し、縦軸はDCPF81の出力を収束残差=[(出力−入力)/入力]×100(%)で示している。図8及び図9では共に、応答時間41msでの収束残差<0.7%が達成される。
このようにカットオフ周波数を切り換える理由は、図7に示すように、カットオフ周波数fcが高いほど出力波形が安定するまでの応答時間は短いが、カットオフ周波数fcが低いほど応答時間は長くなるからである。図10と、図10の時間軸を拡大した図11に示すように本実施形態のDCPF81ではfc=0.1Hzとしたとき50msで収束するが、カットオフ周波数fcを切り換えずに0.1Hzに固定すると応答時間は10s必要であることが分かる。
次に、本実施形態では図7に示すように、図6に示す増幅器126のゲインg(図7ではscaleと表示)を、カットオフ周波数fcが切り換えられる毎に変更している。変更において例えば図7中の32sampleの時間で行なわれる切り替えでは、g(補正)=α比=2−4/2−5=2倍となり、連続性を保つため図7のレジスタ125のレジスタ値Z−1を2倍だけゲイン補正した値を出力する。図12と、図12の時間軸を拡大した図13に示すように本実施形態のDCPF81ではfc=0.1Hzとしたとき50msで収束するが、ゲイン補正せずにカットオフ周波数fcを切り換えると出力が不連続となり、応答時間も10s必要であることが分かる。
図14は、DC成分パスフィルタ(DCPF)81を伝達関数のシグナルフローの変形例を示す。図14は図6に示すシグナルフローを複数段例えば2段で直列接続したものである。この場合でも、各段のシグナルフローにて同期してカットオフ周波数fcとゲインgとを、図7と同様にして切り換えることができる。
次に、角速度データ処理部70のデジタル補正部74と、DC成分検出部80のデジタル補正部83と、加算器90とについて、図4を参照して説明する。図4に示すように、2つのデジタル補正部74,83にてゲイン補正が実施され、ICGCX:IC毎のゲイン調整、GCX:モジュール(IC+センサー素子)毎のゲイン調整、感度温度特性補正値:4次近似関数による補正等が実施される。また、図4に示すように、のデジタル補正部74,83でのゲイン補正後に、加算器90にて図4に示す減算1または減算2が実施されることにより、ゼロ点調整が行われる。
図1及び図4に示す補正部である加算器90は、角速度データ処理部70の出力データに、DC成分検出部80の負の出力データを加算して、オフセットバイアス補正(ゼロ点補正、キャリブレーション)を実施する。これにより、図18(A)に示すオフセットありの出力データからオフセットバイアスが除去されて、図19(A)に示すようにオフセットなしの出力データが得られる。
図15は、図1に示すMPU110によるシーケンスモードとコマンドモードとの動作手順を模式的に示している。シーケンスモードは、電源投入、リセット解除またはスリープ解除をトリガとして、MPU110が図1のDC成分検出部80の動作を開始させて、DC推定を開始する。MPU110は動作開始から計時して、予め設定された応答時間(図8、図9または図11にて収束残差が所定値未満となる動作時間)に到達したら、DC推定回路準備完了フラグをレジスタ112にセットする。MPU110は、フラグセットから所定時間経過後に加算器90でのゼロ点補正を実行制御することができる。
図15に示すコマンドモードでは、図1に示すSPI100を介してユーザーが任意のタイミングでコマンド入力する。コマンドデコーダ111がコマンドデコードし、その制御データがレジスタ112にセットされる。レジスタ112の制御データに基づいて、MPU110は図1のDC成分検出部80の動作を開始させて、DC推定を開始する。MPU110は動作開始から計時して、予め設定された応答時間(図8、図9または図11にて収束残差が所定値未満となる動作時間)に到達したら、DC推定回路準備完了フラグをレジスタ112にセットする。その後、ユーザーが任意のタイミングでコマンド入力する。コマンドデコーダ111がコマンドをデコードし、その制御データがレジスタ112にセットされる。MPU110は、レジスタ112の制御データに基づいて加算器90でのゼロ点補正を実行制御することができる。なお、レジスタ112にDC推定回路準備完了フラグがセットされない限り、加算器90でのゼロ点補正は禁止される。
図16(A)〜図16(C)は、本実施形態のセンサーデバイス200が搭載された撮像装置(電子機器)を手で持った静止状態にて、上述したコマンドモードの動作手順で得られる波形図を示している。図16(A)は、DC成分検出部80のDCPF81が最終カットオフ周波数fc=0.1Hzでフィルタリングした出力波形を示し、図16(B)は図16(B)はDCPF81にて検出されるDC成分を示し、図16(C)はコマンド発行によるキャリブレーション補正後の出力波形を示している。図17(A)〜図17(C)も図16(A)〜図16(C)と同様の波形であるが、本実施形態のセンサーデバイス200が搭載された撮像装置(電子機器)を構えた状態からPAN動作した時の動作状態での波形である点が異なる。
本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義又は同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。
10 ジャイロセンサー、20 センサー用IC(ジャイロセンサーIC)、30 検出部、50 ADC、60 前置デジタル補正部、80 DC成分検出部、81 ローパスフィルタ回路(DCPF)、90 補正部(加算器)、110 MPU(制御部)、111 コマンドデコーダ、112 レジスタ、126 ゲイン補正部

Claims (9)

  1. センサー素子からの信号に基づいて角速度信号を検出する検出部と、
    前記検出部からのアナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換部と、
    所定期間に前記AD変換器が出力する前記デジタル信号からDC成分を検出するDC成分検出部と、
    を有することを特徴とするセンサー用IC。
  2. 請求項1に記載のセンサー用ICにおいて、
    前記DC成分に基づいて前記デジタル信号を補正する補正部を有することを特徴とするセンサー用IC。
  3. 請求項2に記載のセンサー用ICにおいて、
    前記DC成分検出部は、低域通過のカットオフ周波数を第1周波数から前記第1周波数よりも低い第2周波数に切り換えるローパスフィルタ回路を含むことを特徴とするセンサー用IC。
  4. 請求項3に記載のセンサー用ICにおいて、
    前記DC成分検出部は、前記カットオフ周波数が切り替わる毎にゲインが補正されるゲイン補正部を含むことを特徴とするセンサー用IC。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のセンサー用ICにおいて、
    前記AD変換器と前記DC成分検出部との間に、設定値に基づいて前記デジタル信号のオフセットを補正する前置デジタル補正部をさらに有することを特徴とするセンサー用IC。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のセンサー用ICにおいて、
    外部から入力される信号に基づいて、前記DC成分検出部での検出動作が開始されることを特徴とするセンサー用IC。
  7. 請求項2に記載のセンサー用ICにおいて、
    前記DC成分検出部にて前記DC成分の検出動作の完了を示すフラグがセットされ、前記フラグのセット後に前記補正部での補正が可能となることを特徴とするセンサー用IC。
  8. センサー素子と、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載のセンサー用ICと、
    を有することを特徴とするセンサーデバイス。
  9. センサー素子と、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載のセンサー用ICと、
    を有することを特徴とする電子機器。
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