JP2015093221A - マスキングキャップの取外し装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】配管に被せたマスキングキャップを取り外すとともに、マスキングキャップと配管との間に生じた塗膜のバリを取り除くことができるマスキングキャップの取外し装置を提供する。
【解決手段】トング状の取外し装置4の第1把持部5aを把持してマスキングキャップ2を挟み、取外し装置4の先端側に設けられた刃具8を配管1に形成された塗膜3内に切込ませて回動させ、塗膜3の全周に切れ目3bを形成する。その後、第2把持部5bを把持して、取外し装置4に設けられた当接部材6でマスキングキャップ2を保持したまま取外し装置4を引き抜く。すると、塗膜3が切れ目3b部分で分断されるため、マスキングキャップ2を配管1から取り外すとともに、切れ目3bよりもマスキングキャップ2側にある塗膜3のバリ3aを配管1から取り除くことができる。
【選択図】図8

Description

本発明は、例えば自動車等の燃料用配管に塗装処理を施すときに装着するマスキングキャップを取り外すためのマスキングキャップの取外し装置に関するものである。
従来より、管材の端部にコネクタの一端を嵌合させて他端を別の部材に嵌合させることで両者を連結する構造は知られている。例えば自動車等の燃料用配管において、燃料タンクと燃料給油管とを連結するときに、可撓性を有するゴムまたは樹脂パイプからなるコネクタの一端を、燃料タンクから延びる配管の端部に嵌合させ、該コネクタの他端を、燃料給油管の端部に嵌合させて両者を連結することは一般的に行われている。連結された燃料タンクの配管及び燃料給油管は車両の底面部に配置されるので、自動車の走行中の飛び石等による損傷を防ぐために耐チッピング性能の確保が求められている。また、防錆性能の確保も求められている。これらの性能を確保するために、燃料タンクの配管及び燃料給油管の外表面に塗装を施して塗膜を形成する対応がとられている。一方、コネクタとの嵌合部(燃料タンクの配管及び燃料給油管の端部)においては、高いシール性能が求められているところ、嵌合部に塗料が付着するとその付着塗料によって嵌合部の寸法精度が不安定になり、シール性能が低下するおそれがある。
そこで、例えば特許文献1に示されるように、嵌合部をマスキングして塗装を施すことが提案されている。
具体的には、フィラーチューブ(燃料給油管)のフィラーホース(コネクタ)との嵌合部にマスキングキャップを被せてから外表面に塗装を施し、加熱冷却して所定の厚みを有する塗膜を形成した後、マスキングキャップを外して嵌合部にフィラーホースを嵌合させるものである。
特開平11−208294号公報(特に段落0017〜0018、第4頁、図1)
しかし、上記従来の特許文献1のものでは、マスキングキャップを被せてフィラーチューブの外表面を塗装したときに、フィラーチューブ及びマスキングキャップの外表面に連続して塗装が施され、塗膜が形成される。すなわち、塗膜は、フィラーチューブの外表面からマスキングキャップの端面で立ち上がってマスキングキャップの外表面まで続いて形成される。そのため、塗膜形成後にマスキングキャップを外したときに、その端面で立ち上がった塗膜がフィラーチューブに残る(以下、このように端面で立ち上がった余剰塗膜を「バリ」と称す。)。そうすると、嵌合部にフィラーホースを嵌合させるときにそのバリが異物となって、シール性能に支障をきたすおそれがある。
また、マスキングキャップを取り外した後に、バリの部分を削り落としてから嵌合させることも考えられるが、工程数が増え作業性に劣る。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、マスキングキャップを取り外したときの塗膜のバリをなくすとともに作業性に優れたマスキングキャップの取外し装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、1つの装置で管材からマスキングキャップを取り外すとともに、塗膜のバリを取り除くことができるようにした。
具体的には、第1の発明では、管材の外表面に塗装を施して塗膜を形成するときに該管材に装着するマスキングキャップを、上記塗膜形成後に上記管材から取り外すマスキングキャップの取外し装置が前提である。そして、上記マスキングキャップを挟み込むように向かい合い、互いの基端が連結されて先端同士が離間する一対の挟み具と、上記挟み具各々に設けられ、上記マスキングキャップに当接する一対の当接部材と、上記当接部材よりも先端側の上記挟み具各々に設けられ、上記挟み具で上記マスキングキャップを挟んだ状態にあるときに、該マスキングキャップ直近において上記管材に形成された上記塗膜に切れ目を入れる一対の刃具とを備え、上記挟み具により上記マスキングキャップを挟んで、上記刃具により上記塗膜に上記切れ目を入れた状態で、上記マスキングキャップを上記管材から抜き取ることを特徴とする。
第2の発明では、第1の発明において、上記刃具は、上記マスキングキャップ直近の上記塗膜に切込ませた状態で、上記挟み具とともに上記管材の周方向に回動可能に設けられており、上記刃具が回動するときに、上記塗膜の上記管材周方向に上記切れ目が入るように設けられていることを特徴とする。
第3の発明では、第2の発明において、上記挟み具で上記マスキングキャップを挟んだときに上記管材の上記塗膜外表面に当接し、上記刃具の上記回動に伴って上記管材の上記塗膜外表面を摺動する当て具を備えていることを特徴とする。
第4の発明では、第1ないし第3のいずれか1つの発明において、上記塗膜に対する上記刃具の切込み量を調整する調整手段を備えていることを特徴とする。
第5の発明では、第1ないし第4のいずれか1つの発明において、上記挟み具各々は、両側から把持するための一対のグリップ部を備え、
上記グリップ部各々は、部分的に挟み方向に撓みやすくなっている低剛性部を介して上記刃具に連結されていることを特徴とする。
第6の発明では、第2または第3の発明において、上記当接部材は弾性体からなり、該当接部材の上記マスキングキャップとの当接面には、上記管材の長手方向に延びるスリットが開口していることを特徴とする。
以上説明したように、第1の発明によると、マスキングキャップの直近部分における管材の外表面に形成された塗膜に切れ目が入った状態でマスキングキャップを抜き取るため、切れ目部分よりもマスキングキャップ側に形成された塗膜とマスキングキャップとを同時に管材から取り除くことができる。そのため、マスキングキャップを取り外したときに、塗膜のバリが管材に残らない。
第2の発明によると、刃具を塗膜に切込ませて周方向に回動させることで、塗膜の管材周方向に円滑に切れ目を入れることができる。また、管材を囲むように刃具を設ける必要がない。
第3の発明によると、当て具が管材の塗膜外表面に当接し、刃具の回動に伴って塗膜外表面を摺動する。そのため、刃具の周方向への移動が案内されて塗膜の管材周方向にきれいに切れ目を入れることができる。
第4の発明によると、調整手段によって刃具の切込み量が調整されるため、刃具が管材に切込んで傷付けることを抑制できる。
第5の発明によると、グリップ部を把持するときの把持力が低剛性部を介して弾力的に刃具に伝わるため、刃具に加わる把持力が相対的に緩和され、刃具による管材の傷付き防止に有利である。
第6の発明によると、当接部材のマスキングキャップとの当接面には、管材の長手方向(すなわち、周方向と略直交)に延びるスリットが開口しているため、当接部材をマスキングキャップに当接させて回動させたときに、その回動に追従して当接部材が撓みやすくなる。そのため、マスキングキャップをつれ回ることを抑制できてスムーズに塗膜に切れ目を入れることができる。
図1は、本発明の実施形態1にかかるマスキングキャップ取外し装置の適用対象である管材の断面図である。 図2は、本発明の実施形態1にかかるマスキングキャップ取外し装置の外観図である。 図3は、図1の状態を上方から見た図である。 図4は、本発明の実施形態1にかかるマスキングキャップ取外し装置において、塗膜に切れ目を入れるときの状態を示す断面図である。 図5(a)は、図4のA−A線断面図において一部を分解して示す図であり、(b)は図4のA−A線断面図である。 図6(a)は、図4のB−B線断面図であり、(b)は(a)の状態からマスキングキャップ取外し装置を回動させた状態を示す図である。 図7は、本発明の実施形態1にかかるマスキングキャップ取外し装置において、塗膜に切れ目を入れた後の状態を示す断面図である。 図8は、本発明の実施形態1にかかるマスキングキャップ取外し装置を適用してマスキングキャップを取り外したときの状態を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
(実施形態1)
まず、配管(管材)1について図1に基づいて説明する。
燃料タンク(図示省略)に一体的に溶接された配管1には、その端部を覆うようにマスキングキャップ2が被せられている(以下、マスキングキャップ2で覆われた部分をマスク部1aとし、それ以外の部分を露出部1bとする。)。そして、配管1の耐チッピング性能や防錆性能を確保するために、配管1の外表面に塗装・焼き付けが施され、塗膜3が形成されている。このとき、塗膜3は、配管1の露出部1bの外表面からマスキングキャップ2の端面2aに沿って立ち上がり、マスキングキャップ2の外表面まで続いて形成されるため、端面2aの立ち上がりによって、マスク部1aと露出部1bとの境目に塗膜3のバリ3aが生じている。
なお、詳細は省略するが、マスキングキャップ2を取り外した後は通常に行われている作業が行われる。すなわち、マスキングキャップ2を取り外した後で配管1のマスク部1aにクイックコネクタやホース等の接合部材(図示省略)の一端を嵌合させて、その接合部材の他端を燃料給油管(図示省略)に嵌合させて、燃料タンクの配管1を燃料給油管に連結させる。
次に、マスキングキャップの取外し装置4(以下、取外し装置4と称す。)の構成について、図2ないし図6に基づいて説明する。なお、図5においては、分かりやすいようにボルトの図示を省略する。
図2及び図3に示すように、取外し装置4は、所謂トング状をなしており、基端が連結されて先端が離間した一対の挟み具5と、挟み具5の長さ方向で略中間位置の内側面に設けられ、マスキングキャップ2に当接可能な一対の当接部材6と、挟み具5の先端側に設けられて塗膜3に当接可能な一対の当て具7と、当て具7に結合されて塗膜3に切込み可能な刃具8と、を備えている。なお、以下の説明において、挟み具5の先端側が互いに近付く方向を閉方向、離れる方向を開方向と称す。
以下、上記各構成要件の詳細について説明する。
図2及び図3に示すように、一対の挟み具5は、バネ鋼またはステンレス鋼等の弾性材からなり、基端がC字状のC字リング51で一体的に連結されている。また、挟み具5は、C字リング51から延びるグリップ部52と、グリップ部52に続く低剛性部53と、低剛性部53に続く先端取付部54とを一体に備えている。
図2、図3及び図6に示すように、グリップ部52は、平面部52a及び傾斜部52bからなり、断面略コの字形(富士形)に形成されている。
図2及び図3に示すように、グリップ部52と先端取付部54とを連結する低剛性部53は、グリップ部52及び先端取付部54よりも薄肉かつ幅狭に形成されている。
図2及び図3に示すように、グリップ部52の平面部52aの内側面(閉方向の面)には、長さ方向でグリップ部52の先端近傍から略中間位置にわたって、ゴム等の弾性体からなる当接部材6が貼り付けられている。図3及び図6に示すように、当接部材6の当接面6aには、その基端側から先端側にわたって、当接部材6の長さ方向すなわち配管1の長さ方向に延びるように、複数条のスリット61が開口して形成されている。
図2及び図3に示すように、当て具7は、挟み具5の先端取付部54に第1ボルトB1で取付けられている。先端取付部54には、U字状の切欠き55が形成されていて、この切欠き55及び当て具7の挿通孔73に第1ボルトB1を通すことにより、当て具7はその取付位置を挟み具5の長手方向に調節できるようになっている。また、当て具7は、配管1の塗膜3外表面に当接するように閉方向に延びる後述のガイド部72を備えている。
図5(a)、(b)に示すように、当て具7のガイド部72の中央には、刃具8を取付けるための第2ボルトB2を挿通する長孔75が貫通形成されている。この長孔75及び刃具8の取付孔81に第2ボルトB2を通すことにより、刃具8はその取付位置を挟み具5の開閉方向に調節できるようになっている。
一方の当て具7は、配管1を挟む方向にみて、配管1の片側四半の円弧面に形成された塗膜3外表面に当接する円弧状当て面72aを備えている。また、他方の当て具7は、一方の当て具7とは反対側における配管1の片側四半の円弧面に形成された塗膜3外表面に当接する円弧状当て面72aを備えている。一方及び他方の当て具7は、配管1の円中心を対称点として互いに点対称に位置している。また、詳細は後述するが、当て具7は、ガイド部72の当て面72a各々が配管1上の塗膜3に当接することで、回動する刃具8の動きをガイドする機能及び刃具8の切込み量を調整する調整手段としての機能を兼ね備えている。
図2及び図5(a)に示すように、刃具8は、金属製の板状部材からなり、一方の刃具8は、配管1を挟む方向にみて、配管1の片側四半の円弧面に当接する円弧状刃先82を備えている。また、他方の刃具8は、一方の刃具8とは反対側における配管1の片側四半の円弧面に当接する円弧状刃先82を備えている。一方及び他方の刃具8は、上記当て具7と隣接し、かつ配管1の円中心を対称点として互いに点対称に位置している。
すなわち、当て具7及び刃具8の位置関係は、図5(b)に示すように、ガイド部72の基端側の面に、刃具8の刃先82とガイド部72の当て面72aとで配管1を取り囲むように刃具8が重ねられている。そして、取付孔81及び長孔75に第2ボルトB2を連通して締結固定されている。このとき、ガイド部72の当て面72aは、刃先82よりも塗膜3の厚さと同程度開方向に控えた位置で固定される。
次に、取外し装置4の使用方法について図2及び図4ないし図7に基づいて説明する。
まず、図2に二点鎖線で示すように、一対の挟み具5で配管1の端部を差し挟んで、刃具8の刃先82が塗膜3のバリ3aの直近かつ配管1の露出部1bに形成された塗膜3に向かい合うように位置させる。
この状態で、挟み具5のグリップ部52の先端側部分(以下、第1把持部5aと称す。)を把持すると、挟み具5が閉方向に撓んで、それとともにグリップ部52に設けられた当接部材6、先端取付部54に固定された当て具7及び刃具8が閉方向に動く。挟み具5は弾性材からなり、弾力的に撓ませることができるので、サイズが異なる配管1及びマスキングキャップ2にも対応することができて操作しやすい。また、グリップ部52には、傾斜部52bが形成されているため、手に馴染んで把持しやすいようになっている。
そして、当接部材6がマスキングキャップ2に当接するとともに、刃具8の刃先82が塗膜3のバリ3aの直近かつ配管1の露出部1bに形成された塗膜3に切込む。刃先82は、当て具7のガイド部72の当て面72aが塗膜3の外表面に当接するまで塗膜3に切込み、切れ目3bが形成される。このとき、刃先82はガイド部72の当て面72aよりも閉方向に突出して配置されているが、その突出量は塗膜3の厚さ程度なので、刃先82が配管1に切込んでいない状態でガイド部72の当て面72aが塗膜3に当接して切込みが止まる。このように、当て具7が刃具8の切込み量を調整する調整手段として機能するため、刃具8が配管1に切り込んで傷付けることを抑制できる。
なお、図4に示すように、薄肉で形成された低剛性部53は、把持力及び刃先82の塗膜3への当接によって閉方向に少し撓む。そのため、先端取付部54に作用する把持力が相対的に緩やかになる(所謂、クッションとして機能する。)ので、第1把持部5aを強く把持しても、刃具8が勢いよく塗膜3に切込んだり、当て具7が勢いよく塗膜3に当接したりすることを抑制できる。
そして、上記の状態から、第1把持部5aを把持したまま周方向に取外し装置4を回動させる。なお、図4及び図6は時計方向に回動させた状態を示すが、反時計方向に回動させてもよい。
そうすると、図4及び図5に示すように、刃具8の刃先82が塗膜3内に切込んだ状態のまま回動するので、周方向に続いて塗膜3に切れ目3bが形成される。このとき、当て具7のガイド部72の当て面72aは、塗膜3の外表面に当接したまま摺動するので、刃先82が配管1の外表面に沿って周方向に移動するときのガイドとして機能する。一対の刃具8は、配管1の円中心を対称点として互いに点対称に位置付けられていて、その刃先82がそれぞれ配管1の四半円弧面に沿うように形成されているため、刃具8各々を四半周ずつ回動させると塗膜3の全周に切れ目3bが形成されることとなる。なお、塗膜3の全周に確実に切れ目3bを入れるためには、四半周以上回動させることが好ましい。
このときの当接部材6とマスキングキャップ2との関係について、図6に基づいて説明する。図6(a)に示すように、取外し装置4を時計方向(図6は先端側から見た図であるため反時計方向で表される。)へ回動させると、当接部材6はその当接面6aがマスキングキャップ2に当接したまま回動する。そうすると、当接部材6の当接面6aに形成された複数条のスリット61が配管1の長手方向(すなわち、回動方向と略直交する方向)に延びているため、図6(b)に示すように、スリット61によって分割された当接部材6は、挟み具5の回動に伴ってそれぞれ相対的に反回動方向に撓む。この当接部材6の撓みによって、挟み具5(刃具8)の回動と一緒にマスキングキャップ2がつれ回ることが抑制される。このことにより、刃具8の回動によって塗膜3に切れ目3bが形成されると同時もしくはそれより前にマスキングキャップ2が回動せず、マスキングキャップ2に形成された塗膜3が配管1側の塗膜3に対して捩れることを抑制できるので、切れ目3bを円滑に形成することができる。
次に、マスキングキャップ2を引き抜くときの操作について図7及び図8に基づいて説明する。
図7に示すように、上記第1把持部5aを把持した状態から、グリップ部52の先端側部分(以下、第2把持部5bと称す。)に持ち替えて第2把持部5bを把持する。そうすると、第2把持部5bは第1把持部5aよりも基端側に設けられているため、相対的に取外し装置4の先端側にかかる力が小さくなる。よって、取外し装置4の先端取付部54同士が相対的に第1把持部5aを把持していたときよりも離間する。すなわち、塗膜3内に切込んでいた刃具8の刃先82が、配管1の外表面から遠ざかるように浮いた状態となる。一方、第2把持部5bを把持した状態においても、当接部材6はマスキングキャップ2に弾性的に当接して保持している。
そして、図8に示すように、第2把持部5bを把持した状態のまま取外し装置4を軸方向に引き抜く。すると、塗膜3は切れ目3bが形成された部分で分断されて、切れ目3b部分よりもマスキングキャップ2側(取外し装置4の基端側)にある塗膜3及びマスキングキャップ2が配管1から取り除かれる。なお、切れ目3bによって塗膜3が断ち切られていない場合、すなわち一部がつながっている場合でも、上記引き抜きによって切れ目3b部分で破断する。このようにして、塗膜3のバリ3aとマスキングキャップ2とを同時に配管1から取り除くことができる。また、このように第2把持部5bを把持して取外し装置4を引き抜くことで、刃具8の刃先82が配管1の外表面に接触することなく円滑に引き抜くことができ、配管1を傷付けることを防止できる。
以上説明したように、上記取外し装置4によって、塗膜3のバリ3aを配管1に残すことなくマスキングキャップ2を配管1から円滑に取り外すことができ、作業性に優れる。
(その他の実施形態)
なお、上記実施形態では、燃料タンクに一体的に溶接される配管1に適用する場合について説明したが、他の管材でもよく、例えば燃料給油管等の端部にも同様に適用できる。
また、挟み具5はバネ鋼またはステンレス鋼等の弾性材からなり、当接部材6はゴム等の弾性体からなるものとしたが、これらの素材に限られるものではなく、所定の弾性効果が得られれば樹脂等を用いることも可能である。また、樹脂等を用いる場合には挟み具5と当接部材6とを一体成形した構造としてもよい。
また、グリップ部52は把持しやすいように平面部52a及び傾斜部52bを設けるようにしたが、この形状に限られるものではなく、例えば断面半円形状に形成してもよい。
また、第1把持部5a及び第2把持部5bは、その位置を分かりやすくするために、対応箇所に突起やくぼみを設けるようにしてもよい。
また、挟み具5とマスキングキャップ2を被せた配管1との相対位置(切れ目3bを入れる位置)を安定させるために、取外し装置4に当接具を設けてもよい。当接具は、例えば、図4に二点鎖線で示すように、マスキングキャップ2の基端側面に当接するように挟み具5の一部を切起こして形成してもよいし、別部材として設けてもよい。
また、上記実施形態では、取外し装置4を回動させて切れ目3bを入れるようにしたが、回動させずに切れ目3bを入れるようにしてもよい。
また、当接部材6のスリット61は基端側から先端側にわたって設けるようにしたが、基端側または先端側、もしくは両端を残して設けるようにしてもよい。また、取外し装置4を回動させない場合や、回動させてもマスキングキャップ2がつれ回りするおそれがない場合には、スリット61を省略することも可能である。
また、当て具7は、刃具8に隣接して設けるようにしたが、この位置に限られるものではなく、刃具8と離れて設けるようにしてもよいし、刃具8と一体に形成して設けてもよい。
また、刃具8の刃先82は、上記実施形態のように配管1の四半円弧面に沿う形状に限られるものではなく、刃先82の一部が塗膜3内に入り込んで切れ目3bを形成できればよいものであり、例えば直線的な形状にしてもよい。また、ガイド部72の当て面72aにおいても、上記実施形態のように配管1の四半円弧面に沿うような形状に限られるものではなく、塗膜3に当接できて刃先82の切込み量を調整できればよいものであり、例えば直線的な形状にしてもよい。
また、刃具8及びガイド部72は、塗膜3に当接した状態において、塗膜3の外表面に対して略直交するように設けたが、これに限られるものではなく、塗膜3の外表面に斜めに交わるように設けてもよい。
本発明は、管材からマスキングキャップを取り外すとともに、マスキングキャップの端面で生じた塗膜のバリを取り除くときに好適である。
1 配管(管材)
2 マスキングキャップ
2a 端面
3 塗膜
3a バリ
3b 切れ目
4 マスキングキャップの取外し装置
5 挟み具
52 グリップ部
53 低剛性部
54 先端取付部
6 当接部材
6a 当接面
61 スリット
7 当て具(調整手段)
72 ガイド部
72a 当て面
8 刃具
82 刃先

Claims (6)

  1. 管材の外表面に塗装を施して塗膜を形成するときに該管材に装着するマスキングキャップを、上記塗膜形成後に上記管材から取り外すマスキングキャップの取外し装置において、
    上記マスキングキャップを挟み込むように向かい合い、互いの基端が連結されて先端同士が離間する一対の挟み具と、
    上記挟み具各々に設けられ、上記マスキングキャップに当接する一対の当接部材と、
    上記当接部材よりも先端側の上記挟み具各々に設けられ、上記挟み具で上記マスキングキャップを挟んだ状態にあるときに、該マスキングキャップ直近において上記管材に形成された上記塗膜に切れ目を入れる一対の刃具とを備え、
    上記挟み具により上記マスキングキャップを挟んで、上記刃具により上記塗膜に上記切れ目を入れた状態で、上記マスキングキャップを上記管材から抜き取ることを特徴とするマスキングキャップの取外し装置。
  2. 請求項1において、
    上記刃具は、上記マスキングキャップ直近の上記塗膜に切込ませた状態で、上記挟み具とともに上記管材の周方向に回動可能に設けられており、上記刃具が回動するときに、上記塗膜の上記管材周方向に上記切れ目が入るように設けられていることを特徴とするマスキングキャップの取外し装置。
  3. 請求項2において、
    上記挟み具で上記マスキングキャップを挟んだときに上記管材の上記塗膜外表面に当接し、上記刃具の上記回動に伴って上記管材の上記塗膜外表面を摺動する当て具を備えていることを特徴とするマスキングキャップの取外し装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1つにおいて、
    上記塗膜に対する上記刃具の切込み量を調整する調整手段を備えていることを特徴とするマスキングキャップの取外し装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1つにおいて、
    上記挟み具各々は、両側から把持するための一対のグリップ部を備え、
    上記グリップ部各々は、部分的に挟み方向に撓みやすくなっている低剛性部を介して上記刃具に連結されていることを特徴とするマスキングキャップの取外し装置。
  6. 請求項2または3において、上記当接部材は弾性体からなり、該当接部材の上記マスキングキャップとの当接面には、上記管材の長手方向に延びるスリットが開口していることを特徴とするマスキングキャップの取外し装置。
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