JP2015092088A - ラジアルころ軸受用保持器及びラジアルころ軸受 - Google Patents
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Description
道4と、動力伝達軸2の外周面に設けた円筒状の内輪軌道5との間に、複数のころ6が、保持器7により保持された状態で、転動自在に設けられている。なお、内輪軌道5は、動力伝達軸2の外周面に直接設けられてもよく、別途設けた円筒状の内輪の外周面に設けられてもよい。また、変速用歯車1の側方には、シンクロ機構を構成する為の係合歯8が設けられている。
る1対のリム部10、10同士の間に、円周方向に間隔を開けて配置された複数の柱部11、11を掛け渡した状態で設けている。なお、両リム部10、10及びこれら各柱部11、11の外周面は、全周に亙って、同一円筒面上に存在している。
このうちの1対のリム部10a、10aは、全体を円環状としたものであり、軸方向両端部に、互いに同心且つ平行に配置されている。また、各柱部11a、11aは、それぞれの両端部を両リム部10a、10aの内側面に連続させることにより、これら両リム部10a、10a同士の間に掛け渡された状態で、円周方向に間欠的に設けられている。そして、円周方向に隣り合う柱部11a、11aと両リム部10a、10aとで囲まれる部分を、それぞれころ6、6を保持する為のポケットとしている。
(1) 軸方向に間隔を開けて設けられた円弧状の1対のリム部と、該両リム部間に円周方向に間隔を開けて配置された複数の柱部とを備え、それぞれが部分円筒形で、金属製の複数の保持器素子を有し、
該複数の保持器素子を組み合わせることで、全体を円筒状に構成し、円周方向に隣り合う前記柱部と前記両リム部とによりそれぞれ画成される複数のポケットに、各ころが転動自在に保持されるラジアルころ軸受用保持器であって、
前記各柱部は、前記各ころのピッチ円よりも径方向外方に配置される状態で軸方向中間部に設けられた大径部と、前記各ころのピッチ円よりも径方向内方に配置される状態で軸方向両端部に設けられた小径部と、前記大径部と前記各小径部とを軸方向に連続させた連続部とを備え、
円周方向に関して前記各柱部と整合する部分で、且つ、少なくとも前記両リム部の外周面には、リム部通油溝が軸方向に沿って形成されていることを特徴とするラジアルころ軸受用保持器。
(2) 前記各柱部の大径部の外径寸法は、前記両リム部の外径寸法よりも小さいことを特徴とする(1)に記載のラジアルころ軸受用保持器。
(3) 前記リム部の円周方向に関して前記各柱部と整合する部分が軸方向内側に突出していることを特徴とする(1)又は(2)に記載のラジアルころ軸受用保持器。
(4) 前記各柱部と整合する部分において軸方向内側に突出する軸方向突出部の外径は、前記リム部の外径より小さく、且つ、リム部通油溝の溝底径以下であることを特徴とする(3)に記載のラジアルころ軸受用保持器。
(5) 前記各柱部の大径部の外周面には、軸方向に沿って延びる柱部通油溝が形成されていることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載のラジアルころ軸受用保持器。(6) 前記各柱部には、半径方向に貫通し、且つ、前記ポケットの形状と異なる通油用穴部が形成されていることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載のラジアルころ軸受用保持器。
(7) 内周面に円筒状の外輪軌道を設けた外輪相当部材と、
外周面に円筒状の内輪軌道を設けた内輪相当部材と、
前記外輪軌道と前記内輪軌道との間に転動自在に設けられた複数のころと、
前記各ころを保持する保持器とを備えたラジアルころ軸受であって、
前記保持器が、(1)〜(6)のいずれかに記載のラジアルころ軸受用保持器であることを特徴とするラジアルころ軸受。
図1及び図2は、本発明の第1実施形態に係るラジアルころ軸受用保持器を示している。なお、本発明の特徴は、断面形状が略逆M字形の保持器7cを分割型にすると共に、この保持器7cに後述するリム部通油溝23、23を設けた点にある。この特徴部分以外の基本的な構造は、図20に示した従来構造の保持器7bを含め、従来から知られている断面形状が略逆M字形のラジアルころ軸受用保持器の構造とほぼ同様であるから、従来と同様に構成する部分に就いては説明を省略若しくは簡略にし、以下、本実施形態の特徴部分を中心に説明する。
寸法D10bよりも小さく設定されている(D10b>D18a)。これにより、各柱部
11b、11bの外周面と、外輪軌道4との間の内部空間27における通油性を向上することができる。
また、各外径寄り部分18a、18aの外径寸法D18aは、通油性をさらに向上する
ために、リム部通油溝23,23の溝底径D23よりも小さく設定されるほうがより好ま
しいが、ころ6、6の動き量も考慮して設定される必要がある。
なお、各外径寄り部分18a、18aの外径寸法D18aと、両リム部10b、10b
の外径寸法D10bとの寸法関係(D10b>D18a)、及び各外径寄り部分18a、
18aの外径寸法D18aと、リム部通油溝23,23の溝底径D23との寸法関係(D
23>D18a)は、後述の各変形例及び各実施形態においても適用される。
なお、段差状の軸方向突出部29の外径D29は、面取りの有無にかかわらず、リム部10bとこの段差状の軸方向突出部29とのつなぎ目での外径とし、面取りがない場合には、軸方向突出部29の外周面での外径となる。
なお、テーパ状の軸方向突出部29の外径D29も、面取りの有無にかかわらず、リム部10bとこのテーパ状の軸方向突出部29とのつなぎ目での外径とする。
図10及び図11は、本発明の第2実施形態に係るラジアルころ軸受用保持器を示している。本実施形態のラジアルころ軸受用保持器7cも、前述した第1実施形態と同様に、部分円筒状の2個の保持器素子9a、9aを、円周方向に並べることにより全体を円筒状に構成している。また、円周方向に関して各柱部11b、11bと整合する部分で、且つ、両リム部10b、10bの外周面に、複数個のリム部通油溝23、23を形成している。
その他の構成及び作用・効果に就いては、前述した第1実施形態の場合とほぼ同様である。
この場合も、通油用穴部25は、リム部通油溝23と円周方向において同位相、即ち、各柱部11b、11bの円周方向中間部において、外径寄り部分18a、18aの軸方向長さ全域から軸方向両側の傾斜部20a,20aに亘って形成されている。
図14及び図15は、本発明の第3実施形態に係るラジアルころ軸受用保持器を示している。本実施形態のラジアルころ軸受用保持器7cも、前述した第1実施形態と同様に、部分円筒状の2個の保持器素子9a、9aを、円周方向に並べることにより全体を円筒状に構成している。
前述した実施形態では、分割型の保持器を構成する保持器素子の個数を2個としているが、本発明は、保持器素子の個数は2個に限定されるものではない。保持器素子の個数を、例えば、3個以上の複数個とすることもできる。
また、リム部通油溝は、軸方向両端が開口して、柱部の径方向外方の空間と、リム部の軸方向外方の空間とを軸方向に連通できる構造であれば、軸方向に関して直線的な形状に限定されず、円周方向に折れ曲がっている様な構造でも良いし、その深さ寸法も軸方向に関して変化させても良い。
また、本発明のラジアルころ軸受用保持器は、外輪案内だけでなく、内輪案内或いは転動体(ころ)案内により保持器の姿勢を規制することもできる。
2 動力伝達軸
3 ラジアルころ軸受
4 外輪軌道
5 内輪軌道
6 ころ
7、7a、7b、7c 保持器
8 係合歯
9、9a 保持器素子
10、10a、10b リム部
11、11a、11b 柱部
12、12b ポケット
13 環状空間
14 段部
15 シンクロハブ
16 供給路
17 分岐流路
18、18a 外径寄り部分
19、19a 内径寄り部分
20、20a 傾斜部
21a 内径側係合部
22a 外径側係合部
23 リム部通油溝
24 柱部通油溝
28 外部空間
Claims (7)
- 軸方向に間隔を開けて設けられた円弧状の1対のリム部と、該両リム部間に円周方向に間隔を開けて配置された複数の柱部とを備え、それぞれが部分円筒形で、金属製の複数の保持器素子を有し、
該複数の保持器素子を組み合わせることで、全体を円筒状に構成し、円周方向に隣り合う前記柱部と前記両リム部とによりそれぞれ画成される複数のポケットに、各ころが転動自在に保持されるラジアルころ軸受用保持器であって、
前記各柱部は、前記各ころのピッチ円よりも径方向外方に配置される状態で軸方向中間部に設けられた大径部と、前記各ころのピッチ円よりも径方向内方に配置される状態で軸方向両端部に設けられた小径部と、前記大径部と前記各小径部とを軸方向に連続させた連続部とを備え、
円周方向に関して前記各柱部と整合する部分で、且つ、少なくとも前記両リム部の外周面には、リム部通油溝が軸方向に沿って形成されていることを特徴とするラジアルころ軸受用保持器。 - 前記各柱部の大径部の外径寸法は、前記両リム部の外径寸法よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載のラジアルころ軸受用保持器。
- 前記リム部の円周方向に関して前記各柱部と整合する部分が軸方向内側に突出していることを特徴とする請求項1又は2に記載のラジアルころ軸受用保持器。
- 前記各柱部と整合する部分において軸方向内側に突出する軸方向突出部の外径は、前記リム部の外径より小さく、且つ、リム部通油溝の溝底径以下であることを特徴とする請求項3に記載のラジアルころ軸受用保持器。
- 前記各柱部の大径部の外周面には、軸方向に沿って延びる柱部通油溝が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のラジアルころ軸受用保持器。
- 前記各柱部には、半径方向に貫通し、且つ、前記ポケットの形状と異なる通油用穴部が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のラジアルころ軸受用保持器。
- 内周面に円筒状の外輪軌道を設けた外輪相当部材と、
外周面に円筒状の内輪軌道を設けた内輪相当部材と、
前記外輪軌道と前記内輪軌道との間に転動自在に設けられた複数のころと、
前記各ころを保持する保持器とを備えたラジアルころ軸受であって、
前記保持器が、請求項1〜6のいずれか1項に記載のラジアルころ軸受用保持器であることを特徴とするラジアルころ軸受。
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