JP2015089466A - 車両用シート及びその製造方法 - Google Patents
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Description
シートクッションは、このシートクッションの外形形状にブロー成形してなる中空状シートクッション部と、この中空状シートクッション部を支持するシートクッションフレームとを有し、前記中空状シートクッション部の着座面部には緩衝材を設け、
シートバックは、このシートバックの外形形状にブロー成形してなる中空状シートバック部と、この中空状シートバック部を支持するシートバックフレームを有してなることを特徴とする。
図1に示す車両用シートは、自動車用シートSのシートバックSBとシートクッションSCを示し、これらシートバックSBとシートクッションSCはブロー成形品からなる。
このブロー成形品は、ポリプロピレン等のオレフィンを主原料とし、耐冷、耐熱、強度等の要件により、適宜、ナイロン、ポリカーボネート等のエンジニアリング樹脂とポリオレフィンとのブレンド品を混合し、ブロー成形することにより、適度の撓みを有するブロー成形品が得られる。
すなわち、緩衝材1の大きさ、高さが変えられる緩衝材を複数種類用意すれば、希望により着座者の体形に応じて、希望の大きさの緩衝材1を中空状シートクッション部SC1の着座面部SC2取り付けることにより、快適な着座感が得られ、着座感が向上する。
中空状シートクッション部SC1の裏面には、その左右側部側及び前面部側に、シートクッションフレームCFが嵌合するフレーム嵌合用凹部SC4、SC4が形成され、シートクッションフレームCFの左右フレーム部CF1、CF1が嵌合して、この中空状シートクッション部SC1をシートクッションフレームCFにより支持している。中空状シートクッション部SC1はシートクッションフレームCFにより支持されており、耐久性の向上が図られる。
図8に示すシートバックSBは、ブロー成形した中空状シートバック部SB1の下面部SB2に、シートバックフレームBFが内部には嵌入するためのスリットSB3が形成されている。このスリットSB3の左右側には、シートバックフレームBFの左右フレーム部BF1、BF1が内部に嵌まり込むための円形孔SB4、SB4が形成されている。
そして、この中空状シートバック部SB1では、シートバックフレームBFの左右フレーム部BF1、BF1の上部間を連結するシートバックフレームBFの上部フレーム部BF2を挟持するため、着座面側から背裏面側に折り返してなる上部フレーム部挟持部SB7が形成されている。中空状シートバック部SB1はシートバックフレームBFの左右フレーム部BF1、BF1、上部フレーム部BF2により支持されている。
図3に示すように、中空状シートクッション部SC1と中空状シートバック部SB1は、蛇腹状部材6により連結すると、シートバックSBがシートクッションSCに対して、スムーズにその傾動角度が変えられる。また、シートバックSBの下端とシートクッションSCの後端との隙間発生が防止でき、外観品質が向上するし、隙間に物を挟むこともない。
枠状シートクッション部SC12と着座面用シートクッション部SC13とは、ブロー成形の際に、枠状シートクッション部SC12から着座面用シートクッション部SC13が切り離しできるように成形される。
そして、枠状シートクッション部SC12には、前述したと同様に枠状シートクッション部SC12の裏面には、枠状シートクッション部SC12を支持するシートクッションフレームCFが設けられている。
着座面用シートクッション部SC13は前述したと同様に、その上面SC15に緩衝材1を設けている。
着座面用シートクッション部SC13は、図9、10に示すように、その裏面には、弾性部材であるS字形状のバネ材10が埋設され、このバネ材10はその前後端部10a、10bがシートクッションフレームCFに固定されている。
着座面用シートクッション部SC13は、枠状シートクッション部SC12とは別体として、シートクッションフレームCFにバネ材10により固定されているので、更に、クッション性が良くなり、着座感の向上につながる。
枠状シートバック部SB12とその中央の背もたれ面となる背もたれ面用シートバック部SB13とはブロー成形後、枠状シートバック部SB12から背もたれ面用シートバック部SB13が切り離し可能に成形される。
背もたれ面用シートバック部SB13には、その裏面側に弾性部材であるバネ材11が埋設され、このバネ材11がシートバックフレームBFに取り付けられ、シートバックフレームBFに支持されている。枠状シートバック部SB12とは別体であるので、背もたれ面用シートバック部SB13の背もたれ感が向上する。
中空状シートバック部SB11の枠状シートバック部SB12には、前述したと同様に、シートバックフレームBFが設けられている。
金属製フレーム21、図示ではシートバックフレームをインサートしてブロー成形型である上型22,下型23により、中空状シートバック部SB1のブロー成形品を製造している。
中空状シートバック部SB1を支持する金属製フレーム21と、中空状シートバック部SB1のブロー成形品のパリソンPとの境界部24に、ブロー成形時に、中空状シートバック部SB1と金属製フレーム21との間からの空気漏れを防止する空気漏れ防止用弾性部材25を設けた。
この空気漏れ防止用弾性部材25は、図12に示すように、弾性部材であるので、ブロー成形型である上型22,下型23を合致する前には、その変形部分25a、25aが金属製フレーム21側に膨出しているが、ブロー成形型である上型22,下型23を合致すると、金属製フレーム21を押圧密着しているので、空気漏れを防止することができる。
このような弾性部材25では、金属フレーム21にバラツキがあっても、そのバラツキを吸収することができ対応範囲が広がる。
シートバックSBは中空状シートバック部SB21の内部に、シートバックフレームBFを内蔵してブロー成形しており、シートバックフレームBFの左右フレーム部BF1、BF1の下端部BF5、BF5は中空状シートバック部SB21から外部に突出して形成されている。
そのため、中空状シートバック部SB21の内部に、シートバックフレームBFを内蔵してブロー成形する際には、左右フレーム部BF1、BF1の下端部BF5、BF5と中空状シートバック部SB21との間から、空気が漏れてブロー成形の際の空気圧低下が生じ、中空状シートバック部SB21が初期形状に成形できないが、図12に示すように、ブロー成形型22、23に空気漏れ防止用弾性部材25を設けると、左右フレーム部BF1、BF1の下端部BF5、BF5と中空状シートバック部SB21との間からの空気漏れが防止でき、てブロー成形の際の空気圧低下が生じることもなく、図13に示すように、初期形状の中空状シートバック部SB21の成形ができる。
シートクッションSCは中空状シートバック部SC21の内部に、シートクッションフレームCFを内蔵してブロー成形しており、シートクッションフレームCFの左右フレーム部CF1、CF1の後端部CF2、CF2は中空状シートクッション部SC21から外部に突出して形成されている。
そのため、中空状シートクッション部SC21の内部に、シートクッションフレームCFを内蔵してブロー成形する際には、左右フレーム部CF1、CF1の後端部CF2、CF2と中空状シートクッション部SC21との間から、空気が漏れてブロー成形の際の空気圧低下が生じ、中空状シートクッション部SC21が初期形状に成形できないが、図12に示すように、ブロー成形型22、23に空気漏れ防止用弾性部材25を設けると、左右フレーム部CF1、CF1の後端部CF2、CF2と中空状シートクッション部SC21との間からの空気漏れが防止でき、ブロー成形の際の空気圧低下が生じることもなく、図13に示すように、初期形状の中空状シートクッション部SC21の成形ができる。
これら、シートバックSBの下端部BF5、BF5、シートクッションSCの後端部CF2、CF2は、シートバックSBとシートクッションSCとを連結するためのものである。
SBはシートバック
SC1は中空状シートクッション部
SB1は中空状シートバック部
SC2は中空状シートクッション部の着座面部
1は緩衝材
Claims (6)
- シートクッションとシートバックとからなる車両用シートにおいて、
シートクッションは、このシートクッションの外形形状にブロー成形してなる中空状シートクッション部と、この中空状シートクッション部を支持するシートクッションフレームとを有し、前記中空状シートクッション部の着座面部には緩衝材を設け、
シートバックは、このシートバックの外形形状にブロー成形してなる中空状シートバック部と、この中空状シートバック部を支持するシートバックフレームを有してなることを特徴とする車両用シート。 - 前記中空状シートクッション部は、シートクッションの外形形状からなる枠状シートクッション部と、この枠状シートクッション部の中央の着座面となる着座面用シートクッション部とに分離し、この着座面用シートクッション部を弾性部材で支持したことを特徴とする請求項1記載の車両用シート。
- 中空状シートバック部は、シートバックの外形形状からなる枠状シートバック部と、この枠状シートバック部の中央の背もたれ面となる背もたれ面用シートバック部とに分離し、この背もたれ面用シートバック部を弾性部材で支持したことを特徴とする請求項1記載の車両用シート。
- 金属製フレームをインサートしてブロー成形型により、中空状シートクッション部又は中空状シートバック部のブロー成形品を製造する車両用シートの製造方法において、中空状シートクッション部又は中空状シートバック部を支持する金属製フレームと、中空状シートクッション部又は中空状シートバック部のブロー成形品のパリソンとの境界部に、ブロー成形時に、中空状シートクッション部又は中空状シートバック部と金属製フレームとの間からの空気漏れを防止する空気漏れ防止用弾性部材を設けたことを特徴とする車両用シートの製造方法。
- 空気漏れ防止用弾性部材は、金属製フレームとブロー成形品のパリソンとの境界部における金属製フレームとブロー成形品のパリソンとの間に設けたことを特徴とする請求項4記載の車両用シートの製造方法。
- 空気漏れ防止用弾性部材は、金属製フレームとブロー成形品のパリソンとの境界部におけるブロー成形型に設けたことを特徴とする請求項4記載の車両用シートの製造方法。
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