JP2015088263A - 同軸コネクタプラグ - Google Patents

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Abstract

【課題】同軸コネクタレセプタクルから容易に外れることを抑制できる同軸コネクタプラグを提供することである。
【解決手段】上側から平面視したときに、円環状の一箇所に切断部が設けられた形状をなす第1の外部導体、及び、第1の外部導体から下側に引き出されている第1の外部端子及び第2の外部端子を含んでいる第1の外部導体部と、上側から平面視したときに、第1の外部導体に囲まれた領域内に設けられている第1の中心導体を含んでいる第1の中心導体部と、を備えており、第1の外部端子及び第2の外部端子は、上側から平面視したときに、第1の外部導体の中心と切断部を結ぶ第1の線に直交し、かつ、中心を通過する第2の線よりも切断部側において、互いに切断部を挟むように設けられていること、を特徴とする同軸コネクタプラグ。
【選択図】図2

Description

本発明は、同軸コネクタプラグに関し、より特定的には、一箇所において切断された切断部が設けられた円環状をなす外部導体を備えている同軸コネクタプラグに関する。
従来の同軸コネクタプラグとしては、例えば、特許文献1に記載の同軸コネクタプラグが知られている。図16は、特許文献1に記載の同軸コネクタプラグ510の外観斜視図である。
同軸コネクタプラグ510は、図16に示すように、外部導体部512、中心導体514a及び絶縁体516を備えている。外部導体部512は、外部導体512a及び外部端子512c,512dを含んでいる。なお、外部端子512cは、外部導体512aに隠れているので図示せず。
外部導体512aは、上下方向に延在する筒状をなしている。外部端子512c,512dは、外部導体512aの下側に引き出されており、上側から平面視したときに、外部導体512aから離れる方向に折り曲げられ、かつ、外部導体512aを挟んで対向している。
絶縁体516は、互いに対向する一対の辺を有する板状をなしており、外部導体512aの下端が上面に接触し、かつ、一対の外部端子512c,512dのそれぞれが一対の辺において下面に接触することによって、上下方向から外部導体512aにより挟まれている。中心導体514aは、絶縁体516に取り付けられ、かつ、外部導体512aに囲まれた領域内に設けられている。
以上のような同軸コネクタプラグ510には、同軸コネクタレセプタクルが装着される。具体的には、同軸コネクタレセプタクルは、円筒状をなす外部導体及び外部導体の中心に設けられている中心導体を備えている。そして、同軸コネクタレセプタクルの外部導体が同軸コネクタプラグ510の外部導体512a内に挿入される。この際、同軸コネクタプラグ510の中心導体514aと同軸コネクタレセプタクルの中心導体とが接続される。更に、外部導体512aに設けられたスリットが僅かに広がるように、外部導体512aが弾性変形し、外部導体512aが同軸コネクタレセプタクルの外部導体の外周面に圧接する。これにより、同軸コネクタプラグ510と同軸コネクタレセプタクルとが固定される。
ところで、同軸コネクタプラグ510では、低背化の要望が存在する。したがって、外部導体512aの上下方向の高さが、年々、低くなっている。ただし、外部導体512aの上下方向の高さが低くなると、外部導体512aの剛性が低下する。したがって、外部導体512aが十分な力で同軸コネクタレセプタクルの外部導体の外周面に圧接できなくなる。その結果、同軸コネクタプラグ510が同軸コネクタレセプタクルから容易に外れてしまう。
特開2013−118121号公報
そこで、本発明の目的は、同軸コネクタレセプタクルから容易に外れることを抑制できる同軸コネクタプラグを提供することである。
本発明の一形態に係る同軸コネクタプラグは、上側から平面視したときに、円環状の一箇所に切断部が設けられた形状をなす第1の外部導体、及び、該第1の外部導体から下側に引き出されている第1の外部端子及び第2の外部端子を含んでいる第1の外部導体部と、上側から平面視したときに、前記第1の外部導体に囲まれた領域内に設けられている第1の中心導体を含んでいる第1の中心導体部と、を備えており、前記第1の外部端子及び前記第2の外部端子は、上側から平面視したときに、前記第1の外部導体の中心と前記切断部を結ぶ第1の線に直交し、かつ、該中心を通過する第2の線よりも該切断部側において、互いに該切断部を挟むように設けられていること、を特徴とする。
本発明によれば、同軸コネクタプラグが同軸コネクタレセプタクルから容易に外れることを抑制できる。
本発明の一実施形態に係る同軸コネクタプラグ10の外観斜視図である。 同軸コネクタプラグ10の外部導体部12の外観斜視図である。 外部導体部12をz軸方向から平面視した図である。 同軸コネクタプラグ10の中心導体部14の外観斜視図である。 同軸コネクタプラグ10の絶縁体16の外観斜視図である。 本発明の一実施形態に係る同軸コネクタレセプタクル110の外観斜視図である。 同軸コネクタレセプタクル110の外部導体部112の外観斜視図である。 同軸コネクタレセプタクル110の中心導体部114の外観斜視図である。 同軸コネクタレセプタクル110の絶縁体116の外観斜視図である。 取り付け前の同軸コネクタプラグ10及び同軸コネクタレセプタクル110の断面構造図である。 取り付け後の同軸コネクタプラグ10及び同軸コネクタレセプタクル110の断面構造図である。 第1の変形例に係る同軸コネクタプラグ10aの外観斜視図である。 第1の変形例に係る同軸コネクタプラグ10aをz軸方向から平面視した図である。 第2の変形例に係る同軸コネクタプラグ10bの外観斜視図である。 第2の変形例に係る同軸コネクタプラグ10bの製造過程における外観斜視図である。 特許文献1に記載の同軸コネクタプラグ510の外観斜視図である。
以下に、本発明の実施形態に係る同軸コネクタプラグについて説明する。
(同軸コネクタプラグの構成)
まず、本発明の一実施形態に係る同軸コネクタプラグについて図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る同軸コネクタプラグ10の外観斜視図である。図2は、同軸コネクタプラグ10の外部導体部12の外観斜視図である。図3は、外部導体部12をz軸方向から平面視した図である。図4は、同軸コネクタプラグ10の中心導体部14の外観斜視図である。図5は、同軸コネクタプラグ10の絶縁体16の外観斜視図である。
同軸コネクタプラグ10には、後述する同軸コネクタレセプタクルが下側から装着される。すなわち、同軸コネクタプラグ10の使用時には、同軸コネクタプラグ10は、開口が下方を向いた状態で用いられる。ただし、便宜上、図1の上方向が鉛直方向の上方向を意味し、図1の下方向が鉛直方向の下方向を意味するものとする。そして、図1の下方向をz軸方向の正方向と定義し、図1の上方向をz軸方向の負方向と定義する。
また、同軸コネクタプラグ10は、z軸方向から平面視したときに、長方形状をなしている。そこで、同軸コネクタプラグ10をz軸方向から平面視したときに、同軸コネクタプラグ10の2辺が延在する方向をx軸方向及びy軸方向と定義する。x軸方向、y軸方向及びz軸方向は直交している。
同軸コネクタプラグ10は、フレキシブルプリント基板のような回路基板上に実装され、図1及び図2に示すように、外部導体部12、中心導体部14及び絶縁体16を備えている。
外部導体部12は、導電性及び弾性を有する1枚の金属板(例えば、りん青銅)に打ち抜き加工及び折り曲げ加工を施すことにより作製されている。更に、外部導体部12には、ニッケルメッキ、銀メッキ又は金メッキが施されている。外部導体部12は、図1ないし図3に示すように、外部導体12a及び外部端子12b〜12fを含んでいる。外部導体12aは、図1ないし図3に示すように、z軸方向に延在する円筒形状をなしている。
また、外部導体12aは、図1ないし図3に示すように、z軸方向から平面視したときに、円環状の一箇所において切断部Sが設けられた形状をなしている。切断部Sは、外部導体12aにおいてz軸方向に延在している。また、外部導体12aは、切断部Sにおいて開いた構造をなしており、いわゆるC字型をなしている。以下では、図3に示すように、外部導体12aをz軸方向から平面視したときにおける外部導体12aの中心を中心Cと呼ぶ。また、中心Cと切断部Sとを結ぶ直線を直線L1と呼ぶ。なお、直線L1は、切断部Sの中央を通過している。中心Cを通過し、かつ、直線L1と直交する直線を直線L2と呼ぶ。直線L1は、y軸方向と平行であり、直線L2は、x軸方向と平行である。
外部端子12b〜12fは、図2及び図3に示すように、外部導体12aに接続されている。外部端子12b〜12fは、外部導体12aからz軸方向の正方向側に引き出され、かつ、z軸方向から平面視したときに、外部導体12aから離れる方向に延在している。
外部端子12bは、外部導体12aのz軸方向の正方向側に引き出されていると共に、y軸方向の正方向側に折り返されている。より詳細には、外部端子12bは、z軸方向から平面視したときに、中心Cに対してy軸方向の正方向側において外部導体12aに接続され、中心Cから切断部Sに向かう方向の反対方向(すなわち、y軸方向の正方向側)に向かって延在している。
外部端子12c,12dは、図1ないし図3に示すように、z軸方向から平面視したときに、直線L2よりも切断部S側の反対側(すなわち、y軸方向の正方向側)に設けられている。より詳細には、外部端子12cは、図3に示すように、z軸方向から平面視したときに、中心Cを中心として切断部Sを反時計回り方向に135度だけ回転させた位置において外部導体12aに接続されている。そして、外部端子12cは、外部導体12aのz軸方向の正方向側に引き出されている。更に、外部端子12cは、z軸方向から平面視したときに、中心Cから外部端子12cと外部導体12aとの接続部分へと向かう方向に延在した後、y軸方向の正方向側に向かって折れ曲がっている。
一方、外部端子12dは、図3に示すように、z軸方向から平面視したときに、中心Cを中心として切断部Sを時計回り方向に135度だけ回転させた位置において外部導体12aに接続されている。そして、外部端子12dは、外部導体12aのz軸方向の正方向側に引き出されている。更に、外部端子12dは、z軸方向から平面視したときに、中心Cから外部端子12dと外部導体12aとの接続部分へと向かう方向に延在した後、y軸方向の正方向側に向かって折れ曲がっている。
外部端子12e,12fは、図1ないし図3に示すように、z軸方向から平面視したときに、直線L2よりも切断部S側(すなわち、y軸方向の負方向側)において、切断部Sを挟むように設けられている。より詳細には、外部端子12eは、図3に示すように、z軸方向から平面視したときに、中心Cを中心として切断部Sを反時計回り方向に45度だけ回転させた位置において外部導体12aに接続されている。そして、外部端子12eは、外部導体12aのz軸方向の正方向側に引き出されている。更に、外部端子12eは、z軸方向から平面視したときに、中心Cから外部端子12eと外部導体12aとの接続部分へと向かう方向に延在した後、y軸方向の負方向側に向かって折れ曲がっている。
一方、外部端子12fは、図3に示すように、z軸方向から平面視したときに、中心Cを中心として切断部Sを時計回り方向に45度だけ回転させた位置において外部導体12aに接続されている。そして、外部端子12fは、外部導体12aのz軸方向の正方向側に引き出されている。更に、外部端子12fは、z軸方向から平面視したときに、中心Cから外部端子12fと外部導体12aとの接続部分へと向かう方向に延在した後、y軸方向の負方向側に向かって折れ曲がっている。
以上のように構成された外部端子12c〜12fは、図3に示すように、直線L1が延在する方向(すなわち、y軸方向)から平面視したときに、直線L2が延在する方向(すなわち、x軸方向)に外部導体12aからはみ出していない。
中心導体部14は、1枚の金属板(例えば、りん青銅)に打ち抜き加工及び折り曲げ加工を施すことにより作製されている。更に、中心導体部14には、ニッケルメッキ、銀メッキ又は金メッキが施されている。中心導体部14は、図1及び図4に示すように、中心導体14a及び外部端子14bを備えている。
中心導体14aは、図1に示すように、z軸方向から平面視したときに、外部導体12aに囲まれた領域内(より詳細には、外部導体12aの中心C)に設けられている。また、中心導体14aは、図4に示すように、z軸方向に延在している円筒形状をなしている。中心導体14aには、上下方向に延在する3つのスリットが設けられている。これにより、中心導体14aは、水平方向に僅かに広がることが可能である。外部端子14bは、図4に示すように、中心導体14aのz軸方向の正方向側の端部に接続され、かつ、y軸方向の正方向側に向かって直線状に延在している。
絶縁体16は、樹脂等の絶縁性材料により作製され、図5に示すように、ベース部16a、突起16b及び係合部16c〜16fを含んでいる。ベース部16aは、図5に示すように、z軸方向から平面視したときに、円形状をなしている板状部材である。また、ベース部16aのz軸方向の負方向側の主面を上面S1と呼び、ベース部16aのz軸方向の正方向側の主面を下面S2と呼ぶ。
突起16bは、ベース部16aに対してy軸方向の負方向側に設けられており、ベース部16aに対してz軸方向の負方向側に突出している。
係合部16c〜16fは、z軸方向から平面視したときに、ベース部16aを中心として放射状に突出している。より詳細には、係合部16cは、ベース部16aからy軸方向の正方向側及びx軸方向の負方向側に向かって延在している。係合部16dは、ベース部16aからy軸方向の正方向側及びx軸方向の正方向側に向かって延在している。係合部16eは、ベース部16aからy軸方向の負方向側及びx軸方向の負方向側に向かって延在している。係合部16fは、ベース部16aからy軸方向の負方向側及びx軸方向の正方向側に向かって延在している。
中心導体部14は、絶縁体16に取り付けられている。より詳細には、中心導体部14と絶縁体16とは、図1に示すように、インサートモールド成形により一体成形されている。これにより、中心導体14aは、ベース部16aの中心においてz軸方向の負方向側に向かって突出している。更に、中心導体部14の外部端子14bは、突起16bのz軸方向の正方向側において、絶縁体16からy軸方向の正方向側に引き出されている。
また、外部導体部12は、絶縁体16に対して取り付けられている。より詳細には、外部導体12aのz軸方向の正方向側の端部は、図1に示すように、ベース部16aの上面S1に接触している。また、外部端子12c〜12fはそれぞれ、係合部16c〜16fに係合している。より詳細には、外部端子12cは、係合部16cのx軸方向の負方向側から係合部16cのz軸方向の正方向側に引き出されている。外部端子12dは、係合部16dのx軸方向の正方向側から係合部16dのz軸方向の正方向側に引き出されている。外部端子12eは、係合部16eのx軸方向の負方向側から係合部16eのz軸方向の正方向側に引き出されている。外部端子12fは、係合部16fのx軸方向の正方向側から係合部16fのz軸方向の正方向側に引き出されている。また、外部端子12bは、係合部16cと係合部16dとの間において絶縁体16のz軸方向の正方向側に引き出されている。これにより、絶縁体16は、外部導体12aに対してz軸方向の正方向側に設けられている。
また、突起16bは、図1に示すように、切断部S内に位置している。すなわち、突起16bは、切断部Sを塞ぐ蓋部材として機能している。ただし、突起16bは、外部導体12aには接触していない。すなわち、突起16bと外部導体12aとの間にはわずかな隙間が存在している。これにより、外部導体12aは、その直径が小さくなる方向にわずかに変形できる。
(同軸コネクタレセプタクル)
次に、本発明の一実施形態に係る同軸コネクタプラグ10に装着される同軸コネクタレセプタクルについて図面を参照しながら説明する。図6は、本発明の一実施形態に係る同軸コネクタレセプタクル110の外観斜視図である。図7は、同軸コネクタレセプタクル110の外部導体部112の外観斜視図である。図8は、同軸コネクタレセプタクル110の中心導体部114の外観斜視図である。図9は、同軸コネクタレセプタクル110の絶縁体116の外観斜視図である。
以下では、図6において、絶縁体116の法線方向をz軸方向と定義し、z軸方向から平面視したときに、絶縁体116の2辺に平行な方向をx軸方向及びy軸方向と定義する。x軸方向、y軸方向及びz軸方向は、互いに直交している。また、z軸方向は鉛直方向と平行である。
ただし、同軸コネクタレセプタクル110は、同軸コネクタプラグ10に対して下側から装着される。すなわち、同軸コネクタレセプタクル110の使用時には、同軸コネクタレセプタクル110は、開口が上方を向いた状態で用いられる。したがって、図6の上方向が鉛直方向の上方向を意味し、図6の下方向が鉛直方向の下方向を意味する。そこで、図6の上方向をz軸方向の正方向と定義し、図6の下方向をz軸方向の負方向と定義する。
同軸コネクタレセプタクル110は、フレキシブルプリント基板等の回路基板上に実装され、図6に示すように、外部導体部112、中心導体部114及び絶縁体116を備えている。
外部導体部112は、導電性及び弾性を有する1枚の金属板(例えば、りん青銅)に打ち抜き加工及び折り曲げ加工を施すことにより作製されている。更に、外部導体部112には、ニッケルメッキ、銀メッキ又は金メッキが施されている。外部導体部112は、図6及び図7に示すように、外部導体112a及び外部端子112b〜112dを含んでいる。外部導体112aは、図6及び図7に示すように、z軸方向に延在する円筒形状をなしている。
外部端子112b〜112dは、外部導体112aに接続され、かつ、外部導体112aのz軸方向の負方向側に設けられている。外部端子112bは、外部導体112aからz軸方向の負方向側に引き出されていると共に、y軸方向の正方向側に折り返されている。外部端子112cは、外部導体112aからz軸方向の負方向側に引き出されていると共に、x軸方向の負方向側に折り返されている。また、外部端子112cは、z軸方向から平面視したときにT字型をなしている。外部端子112dは、外部導体112aからz軸方向の負方向側に引き出されていると共に、x軸方向の正方向側に折り返されている。また、外部端子112dは、z軸方向から平面視したときにT字型をなしている。
中心導体部114は、1枚の金属板(例えば、りん青銅)に打ち抜き加工及び折り曲げ加工を施すことにより作製されている。更に、中心導体部114には、ニッケルメッキ、銀メッキ又は金メッキが施されている。中心導体部114は、図6及び図8に示すように、中心導体114a及び外部端子114bを備えている。
中心導体114aは、図6に示すように、外部導体112aの中心においてz軸方向に延在するように設けられている。すなわち、中心導体114aは、z軸方向から平面視したときに、外部導体112aに囲まれている。そして、中心導体114aは、図8に示すように、z軸方向に延在している円柱形状をなしている。
外部端子114bは、図8に示すように、中心導体114aのz軸方向の負方向側の端部に接続され、かつ、y軸方向の負方向側に向かって延在している。外部端子114bは、図8に示すように、z軸方向から平面視したときに、外部導体112aの中心を挟んで外部端子112bと対向している。
絶縁体116は、樹脂等の絶縁性材料により作製され、図6及び図9に示すように、z軸方向から平面視したときに、矩形状をなしている。ただし、絶縁体116には、切り欠きC4が設けられている。切り欠きC4は、絶縁体116のy軸方向の正方向側の辺の中央部分が除去されることにより形成されている。
外部導体部112と中心導体部114と絶縁体116とは、インサートモールド成形により一体成形されている。これにより、外部導体112aは、絶縁体116の中央においてz軸方向の正方向側に向かって突出している。更に、外部導体112aのz軸方向の負方向側の端部は、絶縁体116により覆われている。外部端子112bは、切り欠きC4を介して絶縁体116外に引き出されている。更に、外部端子112c,112dはそれぞれ、絶縁体116のx軸方向の負方向側の辺及び正方向側の辺から絶縁体116外に引き出されている。また、中心導体114aは、外部導体112aに囲まれた領域内において絶縁体116からz軸方向の正方向側に向かって突出している。また、外部端子114bは、絶縁体116からy軸方向の負方向側に引き出されている。
(同軸コネクタレセプタクルの同軸コネクタプラグへの取り付け)
以下に、同軸コネクタレセプタクル110の同軸コネクタプラグ10への取り付けについて図面を参照しながら説明する。図10は、取り付け前の同軸コネクタプラグ10及び同軸コネクタレセプタクル110の断面構造図である。図11は、取り付け後の同軸コネクタプラグ10及び同軸コネクタレセプタクル110の断面構造図である。
図10に示すように、同軸コネクタプラグ10は、外部導体12aの開口がz軸方向の負方向側を向いた状態で用いられる。そして、図11に示すように、同軸コネクタレセプタクル110は、同軸コネクタプラグ10に対してz軸方向の負方向側から装着される。具体的には、外部導体112aは、外部導体12aに対してz軸方向の負方向側から挿入される。外部導体112aの外周面の径は、外部導体12aの内周面の径よりも僅かに大きく設計されている。そのため、外部導体112aの外周面は、外部導体12aの内周面に圧接し、外部導体12aは、外部導体112aにより水平方向に押し広げられる。すなわち、外部導体12aは、切断部S全体の幅が大きくなるように広がる。そして、外部導体12aの内周面の凹凸と外部導体112aの外周面の凹凸とが係合する。これにより、外部導体12aは、外部導体112aを保持する。外部導体12a,112aは、使用時には、接地電位に保たれる。
更に、中心導体14aは、中心導体114aと接続される。具体的には、中心導体114aは、図11に示すように、円筒形状の中心導体14a内に挿入される。中心導体114aの外周面の径は、中心導体14aの内周面の径よりも僅かに大きく設計されている。そのため、中心導体114aの外周面は、中心導体14aの内周面に圧接し、中心導体14aは、中心導体114aにより水平方向に反るように押し広げられる。これにより、中心導体14aは、中心導体114aを保持する。中心導体14a,114aには、使用時には、高周波信号電流が流れる。
(効果)
本実施形態に係る同軸コネクタプラグ10によれば、同軸コネクタレセプタクル110から容易に外れることを抑制できる。より詳細には、特許文献1に記載の同軸コネクタプラグ510において、低背化を図ろうとすると、外部導体512aの上下方向の高さが低くなる。ただし、外部導体512aの上下方向の高さが低くなると、外部導体512aの剛性が低下する。したがって、外部導体512aが十分な力で同軸コネクタレセプタクルの外部導体の外周面に圧接できなくなる。その結果、同軸コネクタプラグ510が同軸コネクタレセプタクルから容易に外れてしまう。
ここで、同軸コネクタプラグ10では、外部端子12e,12fは、はんだ等により回路基板のランドに固定される。そのため、同軸コネクタレセプタクル110の取り付け時には、外部導体12aにおいて、外部端子12e,12fと切断部Sとの間の部分が弾性変形する。そこで、同軸コネクタプラグ10では、外部端子12e,12fは、図1ないし図3に示すように、z軸方向から平面視したときに、直線L2よりも切断部S側において、切断部Sを挟むように設けられている。これにより、外部導体12aにおいて、外部端子12e,12fと切断部Sとの間の部分が短くなる。そのため、外部導体12aにおいて、外部端子12e,12fと切断部Sとの間の部分が弾性変形しにくくなる。その結果、外部導体12aが外部導体112aに対して強固に圧接するようになり、同軸コネクタプラグ10が同軸コネクタレセプタクル110から容易に外れることを抑制できる。
また、同軸コネクタプラグ10では、小型化を図ることができる。より詳細には、同軸コネクタプラグ10では、外部端子12e,12fは、図1ないし図3に示すように、z軸方向から平面視したときに、直線L2よりも切断部S側において、切断部Sを挟むように設けられている。これにより、外部端子12c,12dは、図3に示すように、y軸方向から平面視したときに、外部導体12aからはみ出していない。よって、同軸コネクタプラグ10のx軸方向の幅を小さくすることができる。また、外部端子14bは、y軸方向の負方向側に向かって延在しているので、y軸方向から平面視したときに、外部導体12aからはみ出していない。したがって、かかる観点からも、同軸コネクタプラグ10のx軸方向の幅を小さくすることができる。
また、同軸コネクタプラグ10では、外部端子12b〜12fにより回路基板に固定される。外部端子12b〜12fは、外部導体12aに接続されているので、外部導体12aは、5か所において固定されることになる。一方、同軸コネクタプラグ510では、外部導体512aは、3か所において固定されている。その結果、同軸コネクタプラグ10の外部導体12aは、同軸コネクタプラグ510の外部導体512aに比べて弾性変形しにくい。よって、同軸コネクタプラグ10が同軸コネクタレセプタクル110から容易に外れることが抑制される。
(第1の変形例)
以下に、第1の変形例に係る同軸コネクタプラグ10aについて図面を参照しながら説明する。図12は、第1の変形例に係る同軸コネクタプラグ10aの外観斜視図である。図13は、第1の変形例に係る同軸コネクタプラグ10aをz軸方向から平面視した図である。
同軸コネクタプラグ10aは、外部導体部12が外部端子12c,12dの代わりに外部端子12gを備えている点において同軸コネクタプラグ10と相違する。以下に、かかる相違点を中心に、同軸コネクタプラグ10aについて説明する。
外部端子12gは、z軸方向から平面視したときにT字型をなしている。外部端子12gは、外部導体12aからz軸方向の負方向側に引き出されていると共に、y軸方向の正方向側に折り返されている。
以上のように構成された同軸コネクタプラグ10aにおいても、同軸コネクタプラグ10と同じように、同軸コネクタレセプタクル110から容易に外れることが抑制される。
(第2の変形例)
以下に、第2の変形例に係る同軸コネクタプラグ10bについて図面を参照しながら説明する。図14は、第2の変形例に係る同軸コネクタプラグ10bの外観斜視図である。図15は、第2の変形例に係る同軸コネクタプラグ10bの製造過程における外観斜視図である。
同軸コネクタプラグ10bは、図14に示すように、切断部Sに隙間が設けられていない点において同軸コネクタプラグ10と相違する。このように、切断部Sに隙間が設けられていないことにより、外部導体12aの内径がばらつくことを抑制できる。
より詳細には、外部導体部12を絶縁体16に取り付ける際には、図15に示すように、開いた状態の外部端子12c〜12fを、x軸方向の両側から加圧することにより、 係合部16c〜16fのz軸方向の正方向側にもぐりこませている。この際、外部導体12aにも力が加わる。ただし、同軸コネクタプラグ10bでは、切断部Sに隙間が存在しないので、外部導体12aが変形しても、切断部Sの隙間の大きさが変動することはない。したがって、同軸コネクタプラグ10bでは、外部導体12aの内径がばらつくことが抑制される。
また、同軸コネクタプラグ10bでは、同軸コネクタプラグ10よりも、外部導体部12を絶縁体16に取り付ける際に、外部導体12aの変形が小さい。そのため、外部端子12c〜12fに加わった力が、外部導体12aの変形に用いられずに、外部端子12c〜12fの変形に用いられる。その結果、外部端子12c〜12fがより確実に変形するようになる。
(その他の実施形態)
本発明に係る同軸コネクタプラグは、前記同軸コネクタプラグ10,10a,10bに限らず、その要旨の範囲内において変更可能である。
以上のように、本発明は、同軸コネクタプラグに有用であり、特に、同軸コネクタレセプタクルから容易に外れることを抑制できる点において優れている。
C 中心
L1,L2 直線
S 切断部
10,10a,10b 同軸コネクタプラグ
12 外部導体部
12a〜12g 外部端子
14 中心導体部
14a 中心導体
14b 外部端子
16 絶縁体
16a ベース部
16b 突起
16c〜16f 係合部
110 同軸コネクタレセプタクル
112 外部導体部
112a 外部導体
112b〜112d 外部端子
114 中心導体部
114a 中心導体
114b 外部端子
116 絶縁体
中心導体14aは、図1に示すように、z軸方向から平面視したときに、外部導体12aに囲まれた領域内(より詳細には、外部導体12aの中心C)に設けられている。また、中心導体14aは、図4に示すように、z軸方向に延在している円筒形状をなしている。中心導体14aには、上下方向に延在する3つのスリットが設けられている。これにより、中心導体14aは、水平方向に僅かに広がることが可能である。外部端子14bは、図4に示すように、中心導体14aのz軸方向の正方向側の端部に接続され、かつ、y軸方向の方向側に向かって直線状に延在している。
中心導体部14は、絶縁体16に取り付けられている。より詳細には、中心導体部14と絶縁体16とは、図1に示すように、インサートモールド成形により一体成形されている。これにより、中心導体14aは、ベース部16aの中心においてz軸方向の負方向側に向かって突出している。更に、中心導体部14の外部端子14bは、突起16bのz軸方向の正方向側において、絶縁体16からy軸方向の方向側に引き出されている。
また、同軸コネクタプラグ10では、小型化を図ることができる。より詳細には、同軸コネクタプラグ10では、外部端子12e,12fは、図1ないし図3に示すように、z軸方向から平面視したときに、直線L2よりも切断部S側において、切断部Sを挟むように設けられている。これにより、外部端子12,12は、図3に示すように、y軸方向から平面視したときに、外部導体12aからはみ出していない。よって、同軸コネクタプラグ10のx軸方向の幅を小さくすることができる。また、外部端子14bは、y軸方向の負方向側に向かって延在しているので、y軸方向から平面視したときに、外部導体12aからはみ出していない。したがって、かかる観点からも、同軸コネクタプラグ10のx軸方向の幅を小さくすることができる。

Claims (7)

  1. 上側から平面視したときに、円環状の一箇所に切断部が設けられた形状をなす第1の外部導体、及び、該第1の外部導体から下側に引き出されている第1の外部端子及び第2の外部端子を含んでいる第1の外部導体部と、
    上側から平面視したときに、前記第1の外部導体に囲まれた領域内に設けられている第1の中心導体を含んでいる第1の中心導体部と、
    を備えており、
    前記第1の外部端子及び前記第2の外部端子は、上側から平面視したときに、前記第1の外部導体の中心と前記切断部を結ぶ第1の線に直交し、かつ、該中心を通過する第2の線よりも該切断部側において、互いに該切断部を挟むように設けられていること、
    を特徴とする同軸コネクタプラグ。
  2. 前記第1の外部端子及び前記第2の外部端子は、前記第1の線が延在する方向から平面視したときに、前記第2の線が延在する方向に前記第1の外部導体からはみ出していないこと、
    を特徴とする請求項1に記載の同軸コネクタプラグ。
  3. 前記第1の外部端子は、上側から平面視したときに、前記第1の外部導体の中心から該第1の外部端子と該第1の外部導体との接続部分へと向かう方向に延在した後、前記第1の線と平行な方向に延在するように折れ曲がっており、
    前記第2の外部端子は、上側から平面視したときに、前記第1の外部導体の中心から該第2の外部端子と該第1の外部導体との接続部分へと向かう方向に延在した後、前記第1の線と平行な方向に延在するように折れ曲がっていること、
    を特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の同軸コネクタプラグ。
  4. 前記第1の中心導体部は、上側から平面視したときに、前記第1の外部導体の中心から前記切断部に向かう方向の反対方向に延在する第3の外部端子を含んでいること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の同軸コネクタプラグ。
  5. 前記第1の外部導体から下側に引き出されている第4の外部端子及び第5の外部端子であって、上側から平面視したときに、前記第2の線よりも前記切断部側の反対側に設けられている第4の外部端子及び第5の外部端子を、
    更に備えていること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の同軸コネクタプラグ。
  6. 前記切断部には、隙間が設けられていないこと、
    を特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の同軸コネクタプラグ。
  7. 前記第1の外部導体には、同軸コネクタレセプタクルの筒状の第2の外部導体が挿入され、
    前記第1の中心導体には、前記同軸コネクタレセプタクルの第2の中心導体が接続されること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の同軸コネクタプラグ。
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