JP2015087335A - 振動基板の製造方法 - Google Patents

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誠一郎 小倉
菊池 尊行
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Abstract

【課題】振動特性に優れた振動基板を効率的に製造することができる振動基板の製造方法を提供する。【解決手段】振動基板の製造方法は、母材20’として振動基板よりも厚いものを用意し、母材20’の表側の面201に検出用振動腕231、232の平面形状に沿ったパターニングを施すパターニング形成工程と、このパターニングに沿って母材20’を表側から除去しつつ、母材20’の裏側に除去しろ204を残す第1の除去工程と、検出用振動腕231、232の幅を測定して、その測定結果に基づいて検出用振動腕231、232の厚さを求める測定工程と、母材20’の裏側から除去しろ204を除去して、検出用振動腕231、232の厚さを測定工程で求められた厚さとする第2の除去工程とを有する。【選択図】図9

Description

本発明は、振動基板の製造方法に関する。
従来から、例えば、車両における車体制御、カーナビゲーションシステムの自車位置検出、デジタルカメラやビデオカメラ等の振動制御補正(いわゆる手ぶれ補正)等に用いられ、角速度等の物理量を検出する角速度センサー(振動ジャイロセンサー)が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。特許文献1、特許文献2に記載の角速度センサーは、それぞれ、音叉型の基板を有する角速度センサーである。
特許文献1では、角速度センサーを製造する際に、音叉型の基板をパッケージに実装し、その実装状態で基板に対してエッチングを施して、その都度周波数(共振周波数)を測定し、当該周波数の調整を行なっていた。しかしながら、このような製造方法では、パッケージが存在する分、基板に対するエッチングが行なりにくく生産効率が低下してまったり、正確な周波数調整が困難となったりしていた。
また、特許文献2では、角速度センサーを製造する際に、音叉型の基板を一旦ダミー基板に接着して、その接着状態で基板をそのダミー基板と反対側の面から研削して、当該基板の厚さを所望の厚さに調整していく。しかしながら、基板を「所望の厚さ」のものとすれば、当該基板は、使用時に予定される周波数を有するものとなるとは限らない。この理由としては、周波数を決定する要因は、基板の厚さだけではなく、例えば基板の幅等も要因となるからである。そして、特許文献2での製造方法では、厚さと幅と関係を考慮して周波数を調整するという発想がない。
特許第4288914号公報 特許第4259019号公報
本発明の目的は、振動特性に優れた振動基板を効率的に製造することができる振動基板の製造方法を提供することにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本発明の振動基板の製造方法は、板状をなす母材から製造され、該母材の厚さ方向に振動する少なくとも1本の振動腕を有する振動基板を製造する方法であって、
前記母材として前記振動基板よりも厚いものを用意して、前記母材の一方の面に前記振動腕の平面形状に沿ったパターニングを施すパターニング形成工程と、
前記パターニングに沿って前記母材を前記一方の面側から除去しつつ、前記母材の他方の面側に未だ除去されていない未除去部を残す第1の除去工程と、
前記振動腕の長手方向と直交する方向に沿った幅、または、前記振動腕の長手方向に沿った長さを測定して、その測定結果に基づいて前記振動腕の厚さを求める測定工程と、
前記母材の他方の面側から前記未除去部を除去して、前記振動腕の厚さを前記測定工程で求められた厚さとする第2の除去工程とを有することを特徴とする。
これにより、振動特性に優れた振動基板を効率的に製造することができる。
[適用例2]
本発明の振動基板の製造方法では、前記第2の除去工程は、研削または切削により行なわれるのが好ましい。
これにより、未除去部を過不足なく除去することができ、よって、測定工程で求められた厚さの振動腕となる。
[適用例3]
本発明の振動基板の製造方法では、前記研削は、精密研削であるのが好ましい。
この精密研削で用いられる研削液により、例えば、加工で生じた切りくずの排出が容易となったり、砥石と母材との摩擦による発熱をできる限り抑制することができたり、一旦発生した熱を迅速に放熱して母材の温度上昇を抑制し、当該母材の変形や変質を防止することができる。
[適用例4]
本発明の振動基板の製造方法では、前記第2の除去工程は、前記母材を前記他方の面が鉛直上方に向くように載置して行なわれるのが好ましい。
これにより、第2の除去工程で研削または切削を行なう際、その機械加工を容易に行なうことができる。
[適用例5]
本発明の振動基板の製造方法では、前記測定工程では、前記振動腕の幅を測定し、該振動腕の幅と前記振動腕の厚さとの関係を示す検量線に基づいて前記振動腕の厚さを求めるのが好ましい。
測定された振動腕の幅にも誤差(測定誤差や製造上の誤差)があるため、振動腕の厚さは、設計どおりの値とならない場合もある。そこで、検量線を用いれば、好適な幅を正確に求めることができる。
[適用例6]
本発明の振動基板の製造方法では、前記パターニング形成工程では、前記母材の一方の面にマスク層を形成するのが好ましい。
これにより、第1の除去工程で例えばドライエッチング法、ウェットエッチング法を用いた場合、振動腕を確実に形成することができる。
[適用例7]
本発明の振動基板の製造方法では、前記第1の除去工程は、エッチングにより行なわれるのが好ましい。
これにより、母材は、その一方の面側から徐々に過不足なく除去され、よって、当該母材には、ほぼ設計どおりの幅と全長とを有する振動腕に相当する部分が残る。
本発明の振動基板の製造方法により製造された振動基板を用いた振動子を模式的に示す平面図である。 図1に示す振動子の横断面図である。 図3は、図1に示す振動子の駆動用振動腕を示す図であり、(a)は拡大平面図、(b)は拡大横断面図である。 図1に示す振動子の検出用振動腕を示す図であり、(a)は拡大平面図、(b)は拡大横断面図である。 図1中の振動基板(振動素子)の動作を説明するための図である。 図1中の振動基板を製造する過程を順に示す横断面図である。 図1中の振動基板を製造する過程を順に示す横断面図である。 図1中の振動基板を製造する過程を順に示す横断面図である。 図1中の振動基板を製造する過程を順に示す横断面図である。 図1中の振動基板を製造する過程を順に示す横断面図である。 図1中の振動基板を製造する過程を順に示す横断面図である。 図1中の振動基板を製造する過程を順に示す横断面図である。 振動腕の幅と振動腕の厚さとの関係を示すグラフである。 本発明の振動基板の製造方法により製造された振動基板を用いたモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。 本発明の振動基板の製造方法により製造された振動基板を用いた携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。 本発明の振動基板の製造方法により製造された振動基板を用いたディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。 本発明の振動基板の製造方法により製造された振動基板を用いた移動体を適用した自動車の構成を示す斜視図である。
以下、本発明の振動基板の製造方法を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<振動基板の実施形態>
図1は、本発明の振動基板の製造方法により製造された振動基板を用いた振動子を模式的に示す平面図である。図2は、図1に示す振動子の横断面図である。図3は、図1に示す振動子の駆動用振動腕を示す図であり、(a)は拡大平面図、(b)は拡大横断面図である。図4は、図1に示す振動子の検出用振動腕を示す図であり、(a)は拡大平面図、(b)は拡大横断面図である。図5は、図1中の振動基板(振動素子)の動作を説明するための図である。図6〜図12は、それぞれ、図1中の振動基板を製造する過程を順に示す横断面図である。図13は、振動腕の幅と振動腕の厚さとの関係を示すグラフである。
なお、以下では、説明の便宜上、図1〜図5において、互いに直交する(交差する)3つの軸として、x軸、y軸およびz軸を図示しており、x軸に平行な方向を「x軸方向」、y軸に平行な方向を「y軸方向」、z軸に平行な方向を「z軸方向」という。また、各方向の正負は、図中の矢印に示すとおりである。
図1および図2に示す振動子(センサーデバイス)1は、角速度を検出するジャイロセンサーである。
このような振動子1は、例えば、撮像機器の手ぶれ補正や、GPS(Global Positioning System)衛星信号を用いた移動体ナビケーションシステムにおける車両などの姿勢検出、姿勢制御等に用いることができる。
この振動子1は、振動素子2と、振動素子2を収納したパッケージ4とを有する。
以下、振動子1を構成する各部を順次説明する。
振動素子2は、1つの軸まわりの角速度を検出するジャイロセンサー素子である。
図1に示すように、振動素子2は、振動基板20と、駆動用電極群51、52と、検出用電極群53、54とを有している。
振動基板20は、基部21と、1対の駆動用振動腕221、222と、1対の検出用振動腕231、232とを有する、いわゆる「H型」の振動基板である。その他に、振動基板20は、支持部25と、4つの連結部261、262、263、264とをさらに有している。
本実施形態では、基部21、駆動用振動腕221、222、検出用振動腕231、232、支持部25および連結部261〜264は、圧電体材料で一体的に形成されている。
なお、圧電体材料としては、特に限定されないが、水晶を用いるのが好ましい。これにより、振動素子2の特性を優れたものとすることができる。水晶は、互いに直交するX軸(電気軸)、Y軸(機械軸)およびZ軸(光学軸)の3本の結晶軸を有する。基部21、駆動用振動腕221、222、検出用振動腕231、232、支持部25および連結部261〜264は、例えば、Z軸が厚さ方向に存在するとともにX軸およびY軸に平行な板面を有する水晶で構成された基板をエッチング加工することにより形成することができる。かかる基板の厚さは、振動素子2の共振周波数(発振周波数)、外形サイズ、加工性等に応じて適宜設定される。なお、本実施形態では、基部21、駆動用振動腕221、222、検出用振動腕231、232、支持部25および連結部261〜264が水晶で一体的に構成されている場合を例に説明する。また、本実施形態では、結晶軸のX軸が絶対座標軸のx軸と一致しており、結晶軸のY軸が絶対座標軸のy軸と一致しており、結晶軸のZ軸が絶対座標軸のz軸と一致している。
そして、図6〜図12に示すように、振動基板20は、平板状をなす水晶を母材20’として製造される。この製造方法については、後述する。
基部21は、平面視で基部21を囲むように形成された支持部25に、4つの連結部261〜264を介して支持されている。4つの連結部261〜264は、それぞれ、長尺形状をなし、一端が基部21に連結され、他端が支持部25に連結されている。なお、連結部261〜264は、それぞれ、長手方向の途中で複数回屈曲している。
また、基部21は、z軸方向からみたとき、y軸方向に延びる1対の辺と、x軸方向に延びる1対の辺とを有する矩形状をなしている。すなわち、基部21は、平面視したとき、後述するような駆動用振動腕221、222の延出方向に対して平行な1対の辺と、駆動用振動腕221、222の延出方向に対して垂直な1対の辺とを有する矩形状をなしている。これにより、後述するように検出用振動腕231、232を駆動用振動腕221、222の駆動振動に伴って第2の方向(図5に示す矢印E1、E2の方向)により効率的に振動(面内振動)させることができる(図5参照)。
また、図1に示すように、本実施形態での基部21は、四角形状をなし、そのx軸方向の長さは、y軸方向の長さよりも長いのが好ましい。すなわち、平面視における駆動用振動腕221、222の延出方向に対して垂直な方向での基部21の長さをL1とし、平面視における駆動用振動腕221、222の延出方向に対して平行な方向での基部21の長さをL2としたとき、L1>L2なる関係を満たすのが好ましい。このようなL1およびL2の関係を満たすことにより、検出用振動腕231、232を駆動用振動腕221、222の駆動振動に伴って第2の方向E1、E2により効率的に振動させることができる。
駆動用振動腕221、222は、それぞれ、基部21からy軸方向(+y方向)に延出している。これにより、駆動用振動腕221、222は、互いに平行となるように設けられている。また、駆動用振動腕221、222は、互いにx軸方向に離間して配置されている。これにより、駆動用振動腕221、222は、それぞれ、独立して振動することができる。図3(b)に示すように、駆動用振動腕221、222の横断面は、それぞれ、x軸に平行な1対の辺とz軸に平行な1対の辺とで構成された矩形をなしている。
そして、駆動用振動腕221には、駆動用電極群51が設けられ、同様に、駆動用振動腕222には、駆動用電極群52が設けられている。以下、駆動用電極群51について代表的に説明する。なお、駆動用電極群52については、駆動用電極群51と同様であるため、その説明を省略する。
図3(a)、(b)に示すように、駆動用電極群51は、駆動用振動腕221の上面に設けられた駆動用電極511と、駆動用振動腕221の下面に設けられた駆動用電極512と、駆動用振動腕221の左側面に設けられた駆動用電極513と、駆動用振動腕221の右側面に設けられた駆動用電極514とで構成されている。
駆動用電極511および駆動用電極512は、互いに同電位となるように、図示しない配線を介して互いに電気的に接続されている。また、駆動用電極513および駆動用電極514は、互いに同電位となるように、図示しない配線を介して互いに電気的に接続されている。このような駆動用電極511、512は、図示しない配線を介して、図1に示す支持部25に設けられた端子57aに電気的に接続されている。また、駆動用電極513、514は、図示しない配線を介して、図1に示す支持部25に設けられた端子57bに電気的に接続されている。
検出用振動腕231、232は、それぞれ、基部21からy軸方向(−y方向)に延出している。これにより、検出用振動腕231、232は、互いに平行となるように設けられている。また、検出用振動腕231、232は、前述した駆動用振動腕221、222とは反対方向に延出している。また、検出用振動腕231、232は、互いにx軸方向に離間して配置されている。これにより、検出用振動腕231、232は、それぞれ、独立して振動することができる。図4(b)に示すように、検出用振動腕231、232の横断面は、それぞれ、x軸に平行な1対の辺とz軸に平行な1対の辺とで構成された矩形をなしている。
このような検出用振動腕231、232は、それぞれ、後述するように駆動用振動腕221、222に加えられた物理量に応じて第1の方向(図5に示す矢印C1およびD1、C2およびD2)に振動するとともに、駆動用振動腕221、222の駆動振動に伴って第1の方向とは異なる第2の方向(図5に示す矢印E1、E2)に振動するものである。
そして、図1に示すように、検出用振動腕231には、検出用電極群53が設けられ、同様に、検出用振動腕232には、検出用電極群54が設けられている。このように駆動用振動腕221、222とは別体として設けられた検出用振動腕231、232に検出用電極群53、54を設けることにより、検出用電極群53、54の検出用電極の電極面積(電極として機能する部分の面積)を大きくすることができる。そのため、振動素子2の検出感度を向上させることができる。
以下、検出用電極群53について代表的に説明する。なお、検出用電極群54については、検出用電極群53と同様であるため、その説明を省略する。
図4(a)、(b)に示すように、検出用電極群53は、検出用振動腕231の上面に設けられた検出用電極531、532と、検出用振動腕231の下面に設けられた検出用電極533、534とで構成されている。ここで、検出用電極531、533は、それぞれ、検出用振動腕231の幅方向での一方側(図4中の左側)に設けられ、また、検出用電極532、534は、それぞれ、検出用振動腕231の幅方向での他方側(図4中の右側)に設けられている。
検出用電極531および検出用電極534は、互いに同電位となるように、図示しない配線を介して互いに電気的に接続されている。また、検出用電極532および検出用電極533は、互いに同電位となるように、図示しない配線を介して互いに電気的に接続されている。このような検出用電極531、534は、図示しない配線を介して、図1に示す支持部25に設けられた端子57cに電気的に接続されている。また、検出用電極532、533は、図示しない配線を介して、図1に示す支持部25に設けられた端子57eに電気的に接続されている。なお、検出用電極群54は、図示しない配線を介して、図1に示す支持部25に設けられた端子57d、57fに電気的に接続されている。
このように構成された振動素子2では、端子57aと端子57bとの間に駆動信号が印加されることにより、図5に示すように、駆動用振動腕221と駆動用振動腕222とが互いに接近・離間するように屈曲振動(駆動振動)する。すなわち、駆動用振動腕221が図5中の矢印A1の方向に屈曲するとともに駆動用振動腕222が図5中の矢印A2の方向に屈曲する状態と、駆動用振動腕221が図5中の矢印B1の方向に屈曲するとともに駆動用振動腕222が図5中の矢印B2の方向に屈曲する状態とを交互に繰り返す。
このように駆動用振動腕221、222を駆動振動させた状態で、振動素子2にy軸まわりの角速度ωが加わると、駆動用振動腕221、222は、コリオリ力により、z軸方向に互いに反対側に屈曲振動する。これに伴い、検出用振動腕231、232は、z軸方向(第1の方向)に互いに反対側に屈曲振動(検出振動)する。すなわち、検出用振動腕231が図5中の矢印C1の方向に屈曲するとともに検出用振動腕232が図5中の矢印C2の方向に屈曲する状態と、検出用振動腕231が図5中の矢印D1の方向に屈曲するとともに検出用振動腕232が図5中の矢印D2の方向に屈曲する状態とを交互に繰り返す。
このような検出用振動腕231、232の検出振動により検出用電極群53、54に生じた電荷を検出することにより、振動素子2に加わった角速度ωを求めることができる。
また、このとき、検出用振動腕231、232は、駆動用振動腕221、222の駆動振動に伴って互いに接近・離間する方向(第1の方向とは異なる第2の方向)に屈曲振動する。すなわち、検出用振動腕231、232は、駆動用振動腕221、222に物理量が加えられているか否かにかかわらず、検出用振動腕231が図5中の矢印E1に示す方向に屈曲振動するとともに、検出用振動腕232が図5中の矢印E2に示す方向に屈曲振動する。また、検出用振動腕231、232と検出用振動腕231、232とは、長さおよび幅が同じとなっている。
図2に示すように、パッケージ4は、上方に開放する凹部を有するベース部材(ベース)41と、このベース部材41の凹部を覆うように設けられた蓋部材(リッド)42とを備える。そして、ベース部材41と蓋部材42とにより、振動素子2が収納される内部空間が形成されている。
ベース部材41は、平板状の板体(板部)411と、板体411の上面の外周部に接合された枠体(枠部)412とで構成されている。
このようなベース部材41は、例えば、酸化アルミニウム質焼結体、水晶、ガラス等で構成されている。
図2に示すように、ベース部材41の板体411の上面(蓋部材42に覆われる側の面)には、例えばエポキシ樹脂、アクリル樹脂等を含んで構成された接着剤のような接合部材81により、前述した振動素子2の支持部25が接合されている。これにより、振動素子2がベース部材41に対して支持・固定されている。
さらに、図1および図2に示すように、ベース部材41の上面には、複数の内部端子71が設けられている。
複数の内部端子71には、例えばボンディングワイヤーで構成された配線を介して、前述した振動素子2の端子57a〜57fが電気的に接続されている。
一方、ベース部材41の板体411の下面(パッケージ4の底面)には、振動子1が組み込まれる機器(外部機器)に実装される際に用いられる複数の外部端子73が設けられている。
この複数の外部端子73は、図示しない内部配線を介して、板体411に電気的に接続されている。これにより、板体411と複数の外部端子73とが電気的に接続される。
このような各内部端子71および各外部端子73は、それぞれ、例えば、タングステン(W)等のメタライズ層にニッケル(Ni)、金(Au)等の被膜をメッキ等により積層した金属被膜からなる。
このようなベース部材41には、蓋部材42が気密的に接合されている。これにより、パッケージ4内が気密封止されている。
この蓋部材42は、例えば、ベース部材41と同材料、または、コバール、42アロイ、ステンレス鋼等の金属で構成されている。
ベース部材41と蓋部材42との接合方法としては、特に限定されず、例えば、低融点ガラスや金スズなどのろう材、硬化性樹脂等で構成された接着剤による接合方法、シーム溶接、レーザー溶接、電子ビーム溶接等の溶接方法等を用いることができる。また、かかる接合は、減圧下または不活性ガス雰囲気下で行うことにより、パッケージ4内を減圧状態または不活性ガス封入状態に保持することができる。
ところで、振動基板20を製造する際には、多数枚の母材20’を予め用意しておき、これらの中から1枚を選択して用いる。これらの母材20’は、厚さが一致した、すなわち、均一ものとはなっておらず、例えば製造上の誤差によりバラツキがある。このため、製造して得られた振動基板20は、駆動用振動腕221、222、検出用振動腕231、232がそれぞれ設計どおりの全長(長手方向に沿った長さ)と幅(長手方向と直交する方向に沿った)とを有するものになっていたとしても、厚さが設計どおりものとはなっていない場合がある。この場合の振動素子2は、設計どおりの共振周波数を有するものとはならない。
そこで、このような不具合を防止することができる製造方法(振動基板の製造方法)について、図6〜図13を参照しつつ説明する。なお、製造される振動基板20としては、図5に示す構成のものを一例として挙げる。図5では、振動基板20の主要部、すなわち、基部21と、駆動用振動腕221、222と、検出用振動腕231、232とを有する部分を代表的に描いており、それ以外を省略している。
この製造方法は、マスク層形成工程(第1工程)と、第1の除去工程(第2工程)と、測定工程(第3工程)と、第2の除去工程(第4工程)と、マスク層除去工程(第5工程)を有する。
[1]マスク層形成工程(パターニング形成工程)
まず、図6に示すように、母材20’を用意して、作業台900上に載置する。この母材20’としては、本製造方法で得られる予定の振動基板20よりも十分に厚いものが用いられる。
なお、角速度を検出する一般的なジャイロセンサーに内蔵されているH型の振動基板20の厚さtとしては、好ましくは50μm以上、500μm以下であり、より好ましくは200μm以上、400μm以下である。そして、母材20’の厚さtは、厚さtの1.1倍以上、1.8倍以下であるのが好ましく、1.2倍以上、1.5倍以下であるのがより好ましい。このような数値範囲により、厚さtにおける幾何公差が例えば当該厚さtの±1%の範囲であっても、後述する除去しろ204を確実に確保することができる。
また、母材20’の平面視での大きさは、振動基板20の平面視での大きさよりも十分に大きい。すなわち、母材20’のx軸方向に沿った長さ(幅)は、振動基板20のx軸方向に沿った長さ(幅)よりも長く、母材20’のy軸方向に沿った長さ(全長)は、振動基板20のy軸方向に沿った長さ(全長)よりも長い。
次に、図7に示すように、母材20’の表側の面(一方の面)201にマスク層10を形成する、すなわち、マスキングする。この形成方法としては、例えば、化学気相成膜法(CVD法)、スパッタリング法、蒸着法等の気相成膜法、メッキ法等を用いることができる。
なお、マスク層10を構成する材料としては、例えば、Au/Cr、Au/Ti、Pt/Cr、Pt/Ti、Ni/Cu/Cr、Ni/Cr、Ni/Au/Crなどの金属、多結晶シリコン(ポリシリコン)、アモルファスシリコン等のシリコン、窒化シリコン等が挙げられる。マスク層10の構成材料にシリコンを用いると、マスク層10と母材20’との密着性が向上する。マスク層10の構成材料に金属を用いると、形成されるマスク層10の視認性が向上する。
また、マスク層10の厚さは、特に限定されないが、0.1μm以上、1.1μm以下とするのが好ましく、0.9μm以上、1μm以下とするのがより好ましい。マスク層10が薄すぎると、母材20’を十分に保護できない場合があり、マスク層10が厚すぎると、マスク層10の内部応力によりマスク層10が剥がれ易くなる場合がある。
また、このマスク層10は、検出用振動腕231、232を含む振動基板20全体の平面形状に沿ったパターンとなるように形成されている。このパターニング方法としては、例えばフォトリソグラフィ法を用い、マスク層10上に、フォトレジストを塗布し、露光、現像を行って、前記振動基板20全体の平面形状に対応するレジストマスクを形成する。次に、このレジストマスクを介してマスク層10をエッチングして、マスク層10の一部を除去した後、レジストマスクを除去する。このようにして、前記振動基板20全体の平面形状に沿ったマスク層10が形成される。なお、エッチングとしては、例えば、CFガス、塩素系ガス等によるドライエッチング、フッ酸+硝酸水溶液、アルカリ水溶液等によるウェットエッチングを用いることができる。
[2]第1の除去工程
次に、図8に示すように、マスク層10を介して母材20’を表側からドライエッチングする。ドライエッチングに用いられるガスとしては、特に限定されず、例えば、C/He混合ガスが好ましい。なお、Cに代えて、CHF、CF、C、C、CH等のフルオロカーボン系ガスも使用可能である。フルオロカーボン系ガス以外では、SF、NF等も使用可能である。また、Heに代えてAr、Xe等の他の希ガスを使用してもよい。
このようなドライエッチングにより、母材20’は、前記パターニングされたマスク層10の形状に沿って、表側の面201から徐々に過不足なく除去される。これにより、母材20’には、凹部203が複数形成され、その結果、ほぼ設計どおりの幅wと全長とを有する検出用振動腕231、232等の各部位に相当する部分が残る。
なお、各凹部203は、それぞれ、その深さdが厚さtよりも大きくなるまで形成される。この形成は、ドライエッチングに費やす時間の長さや、エッチングガスの濃度を適宜調整することに可能である。また、各凹部203は、それぞれ、その深さdが母材20’の厚さ方向の途中までであるが、これに限定されず、母材20’を貫通してもよい。
また、母材20’には、裏側の面(他方の面)202側に、第2の除去工程で除去される除去しろ204が残ることとなる。除去しろ204は、本工程で未だ除去されていない未除去部である。
[3]測定工程
次に、図8に示すように、検出用振動腕231、232の幅wをそれぞれ測定する(計測する)。この測定方法としては、特に限定されず、例えば、ノギス等の測定器具を用いて直接的に幅wを測定もよいし、CCD(Charge Coupled Device)カメラを用いて検出用振動腕231、232の画像を撮像し、当該画像の画素数から間接的に幅wを測定もよい。
そして、この測定結果に基づいて、振動子1の使用時に予定される共有周波数を有する検出用振動腕231、232の厚さt’を求める。なお、ここで用いられる測定結果は、検出用振動腕231の幅wと、検出用振動腕232の幅wとの平均値であってもよいし、検出用振動腕231の幅wと、検出用振動腕232の幅wとのうちの一方の幅wであってもよい。
また、求められた厚さt’は、理論的には厚さtであるが、幅wにも誤差(測定誤差や製造上の誤差)があるため、厚さtとならない場合もある。
そこで、厚さt’は、検出用振動腕231、232の幅wと検出用振動腕231、232の厚さt’との関係を示す検量線に基づいて求められる。この厚さt’に設定すれば(調整すれば)、振動子1が所望の共振周波数を有するものとなる。このように、共振周波数と、幅と厚さとの比(アスペクト比)との間には、相関関係がある。なお、検量線としては、特に限定されず、例えば、図13に示すグラフや、その他、テーブル(表)等も用いることができる。
[4]第2の除去工程
次に、図9に示すように、母材20’を表裏反転させて、裏側の面202が鉛直上方に向くように作業台900に載置する。これにより、本工程で精密研削を行なう際、砥石を上方から母材20’に確実に押し付けることができ、よって、その精密研削を安定して容易に行なうことができる。
次に、図10に示すように、母材20’の裏側から除去しろ204を除去する。この除去量は、検出用振動腕231、232の厚さが、前記測定工程で求められた厚さt’となるまでである。このように除去しろ204は、厚さを調整するための厚さ調整部となっている。
また、除去しろ204を除去する方法としては、特に限定されず、例えば、研削または切削が挙げられ、特に研削が好ましく、研削の中でも精密研削がより好ましい。精密研削は、一般的にドレス主導形の研削である((社)日本機械学会、「機械工学便覧 応用編 B2 加工学・加工機器」、初版6刷、丸善、1991年5月15日、p.143)。このため、母材20’の研削面の研削面粗さを比較的小さく維持しつつ、除去しろ204を前記除去量だけ過不足なく確実に除去することができる。
また、精密研削では、研削液をかけながら加工が行なわれる。この研削液により、(1)加工で生じた切りくずの排出が容易となる、(2)砥石と母材20’との摩擦による発熱をできる限り抑制することができる、(3)一旦発生した熱を迅速に放熱して母材20’の温度上昇を抑制し、母材20’の変形や変質を防止することができる等の利点がある。
このような除去により、厚さt’の検出用振動腕231、232となる。
また、本工程で精密研削を行なった際に、母材20’は作業台900に対して水平方向の力が加わる。この場合、マスク層10が表側の面201を保護する保護層となり、当該表側の面201に傷がつくのを防止することができる。
[5]マスク層除去工程
次に、図11に示すように、母材20’を再度表裏反転させて、作業台900に載置する。
次に、図12に示すように、マスク層10を除去する。この除去方法としては、特に限定されないが、例えば、CFガス、塩素系ガス等によるドライエッチング、アルカリ水溶液(例えばテトラメチル水酸化アンモニウム水溶液等)、塩酸+硝酸水溶液、フッ酸+硝酸水溶液等によるウェットエッチングなどを用いることができる。
以上のような工程を経ることにより、振動基板20を得る。そして、この振動基板20は、各振動腕の厚さが厚さt’のものである。これにより、振動基板20は、所定の共有周波数を有し、振動特性に優れたものとなる。従って、本製造方法によれば、従来の製造方法のように「共振周波数を測定しつつ母材を加工していく」というような煩雑さを省略して、振振動特性に優れた振動基板20を効率的に製造可能であるということができる。
また、振動基板20の裏側の面202には、第2の除去工程でついた痕跡が残っている。この痕跡は、規則的な多数本のすじ状の溝である。この溝を視認するにより、振動基板20は、本製造方法で得られたものであることを確認することができる。
また、1枚の母材20’から多数個(例えば200〜400個)の振動基板20を製造する場合、これらの振動基板20の中から1つの振動基板20をサンプルとして抜き取ることができる。そして、このサンプルの振動基板は、例えば、共有周波数が適正か否かの確認用に用いられる。
<電子機器の実施形態>
次いで、振動素子2を適用した電子機器について、図14〜図16に基づき、詳細に説明する。
図14は、振動素子を備える電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。
この図において、パーソナルコンピューター1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示部1108を備えた表示ユニット1106とにより構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。このようなパーソナルコンピューター1100には、角速度検知手段(ジャイロセンサー)として機能する振動子1(振動素子2)が内蔵されている。
図15は、振動素子を備える電子機器を適用した携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。
この図において、携帯電話機1200は、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206を備え、操作ボタン1202と受話口1204との間には、表示部1208が配置されている。このような携帯電話機1200には、角速度検知手段(ジャイロセンサー)として機能する振動子1(振動素子2)が内蔵されている。
図16は、振動素子を備える電子機器を適用したディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。なお、この図には、外部機器との接続についても簡易的に示されている。ここで、通常のカメラは、被写体の光像により銀塩写真フィルムを感光するのに対し、ディジタルスチルカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により光電変換して撮像信号(画像信号)を生成する。
ディジタルスチルカメラ1300におけるケース(ボディー)1302の背面には、表示部が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示部1310は、被写体を電子画像として表示するファインダーとして機能する。
また、ケース1302の正面側(図中裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCDなどを含む受光ユニット1304が設けられている。
撮影者が表示部に表示された被写体像を確認し、シャッターボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリー1308に転送・格納される。
また、このディジタルスチルカメラ1300においては、ケース1302の側面に、ビデオ信号出力端子1312と、データ通信用の入出力端子1314とが設けられている。そして、図示されるように、ビデオ信号出力端子1312にはテレビモニター1430が、デ−タ通信用の入出力端子1314にはパーソナルコンピューター1440が、それぞれ必要に応じて接続される。さらに、所定の操作により、メモリー1308に格納された撮像信号が、テレビモニター1430や、パーソナルコンピューター1440に出力される構成になっている。
このようなディジタルスチルカメラ1300には、角速度検知手段(ジャイロセンサー)として機能する振動子1(振動素子2)が内蔵されている。
なお、振動素子を備える電子機器は、図14のパーソナルコンピューター(モバイル型パーソナルコンピューター)、図15の携帯電話機、図16のディジタルスチルカメラの他にも、例えば、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンター)、ラップトップ型パーソナルコンピューター、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシュミレーター等に適用することができる。
<移動体の実施形態>
次いで、振動素子を適用した移動体について、図17に基づき、詳細に説明する。
図17は、振動素子を備える移動体を適用した自動車の構成を示す斜視図である。
自動車1500には、角速度検知手段(ジャイロセンサー)として機能する振動子1(振動素子2)が内蔵されており、振動素子2によって車体1501の姿勢を検出することができる。振動素子2の検出信号は、車体姿勢制御装置1502に供給され、車体姿勢制御装置1502は、その信号に基づいて車体1501の姿勢を検出し、検出結果に応じてサスペンションの硬軟を制御したり、個々の車輪1503のブレーキを制御したりすることができる。その他、このような姿勢制御は、二足歩行ロボットやラジコンヘリコプターで利用することができる。以上のように、各種移動体の姿勢制御の実現にあたって、振動子1(振動素子2)が組み込まれる。
以上、本発明の振動基板の製造方法を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、振動基板の製造方法により製造された振動基板を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、この振動基板は、任意の構成物が付加されていてもよい。また、振動基板の製造方法は、任意の工程が付加されていてもよい。
また、第1の除去工程は、前記実施形態ではドライエッチングにより行なわれていたが、これに限定されず、例えば、ウェットエッチングにより行なわれてもよい。
また、測定工程は、前記実施形態では振動腕の幅を測定して、その測定結果に基づいて振動腕の厚さを求めていたが、これに限定されず、例えば、振動腕の全長を測定して、その測定結果に基づいて振動腕の厚さを求めてもよい。
また、マスク層除去工程は、本実施形態では第2の除去工程の次に位置しているが、これに限定されず、例えば、第1の除去工程の次に位置してもよいし、測定工程の次に位置してもよい。
また、振動基板での振動腕の本数は、前記実施形態では4本であったが、これに限定されず、例えば、1本、2本、3本または5本以上であってもよい。
また、前述した実施形態では、いわゆる「H型」の振動素子を例に説明したが、これに限定されず、例えば、「ダブルT型」、「二脚音叉」、「三脚音叉」、「くし歯型」、「直交型」、「角柱型」等、種々の振動素子(ジャイロ素子)に適用することが可能である。
1……振動子(センサーデバイス) 2……振動素子 20……振動基板 20’……母材 201……表側の面(一方の面) 202……裏側の面(他方の面) 203……凹部 204……除去しろ 21……基部 221……駆動用振動腕 222……駆動用振動腕 231……検出用振動腕 232……検出用振動腕 25……支持部 261……連結部 262……連結部 263……連結部 264……連結部 4……パッケージ 41……ベース部材(ベース) 411……板体(板部) 412……枠体(枠部) 42……蓋部材(リッド) 51……駆動用電極群 511……駆動用電極 512……駆動用電極 513……駆動用電極 514……駆動用電極 52……駆動用電極群 53……検出用電極群 531……検出用電極 532……検出用電極 533……検出用電極 534……検出用電極 54……検出用電極群 57a……端子 57b……端子 57c……端子 57d……端子 57e……端子 57f……端子 71……内部端子 73……外部端子 81……接合部材 10……マスク層 900……作業台 1100……パーソナルコンピューター 1102……キーボード 1104……本体部 1106……表示ユニット 1108……表示部 1200……携帯電話機 1202……操作ボタン 1204……受話口 1206……送話口 1208……表示部 1300……ディジタルスチルカメラ 1302……ケース 1304……受光ユニット 1306……シャッターボタン 1308……メモリー 1310……表示部 1312……ビデオ信号出力端子 1314……入出力端子 1430……テレビモニター 1440……パーソナルコンピューター 1500……自動車 1501……車体 1502……車体姿勢制御装置 1503……車輪 A1……矢印 A2……矢印 B1……矢印 B2……矢印 C1……矢印 C2……矢印 D1……矢印 D2……矢印 E1……矢印 E2……矢印 L1……長さ L2……長さ d……深さ t……厚さ t……厚さ t’……厚さ w……幅 ω……角速度

Claims (7)

  1. 板状をなす母材から製造され、該母材の厚さ方向に振動する少なくとも1本の振動腕を有する振動基板を製造する方法であって、
    前記母材として前記振動基板よりも厚いものを用意して、前記母材の一方の面に前記振動腕の平面形状に沿ったパターニングを施すパターニング形成工程と、
    前記パターニングに沿って前記母材を前記一方の面側から除去しつつ、前記母材の他方の面側に未だ除去されていない未除去部を残す第1の除去工程と、
    前記振動腕の長手方向と直交する方向に沿った幅、または、前記振動腕の長手方向に沿った長さを測定して、その測定結果に基づいて前記振動腕の厚さを求める測定工程と、
    前記母材の他方の面側から前記未除去部を除去して、前記振動腕の厚さを前記測定工程で求められた厚さとする第2の除去工程とを有することを特徴とする振動基板の製造方法。
  2. 前記第2の除去工程は、研削または切削により行なわれる請求項1に記載の振動基板の製造方法。
  3. 前記研削は、精密研削である請求項2に記載の振動基板の製造方法。
  4. 前記第2の除去工程は、前記母材を前記他方の面が鉛直上方に向くように載置して行なわれる請求項2または3に記載の振動基板の製造方法。
  5. 前記測定工程では、前記振動腕の幅を測定し、該振動腕の幅と前記振動腕の厚さとの関係を示す検量線に基づいて前記振動腕の厚さを求める請求項1ないし4のいずれか1項に記載の振動基板の製造方法。
  6. 前記パターニング形成工程では、前記母材の一方の面にマスク層を形成する請求項1ないし5のいずれか1項に記載の振動基板の製造方法。
  7. 前記第1の除去工程は、エッチングにより行なわれる請求項6に記載の振動基板の製造方法。
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