JP2015086858A - エンジン - Google Patents
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- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Abstract
Description
この特許文献1のものでは、低圧EGR経路が短くまとめられているため、低圧EGRクーラ以外の部分からの放熱性が低く、低圧EGRクーラに対する放熱の依存度が高く、低圧EGRクーラが大型化する。
図1、図2または図9,図10に例示するように、エンジン本体(1)と、DPFケース(2)と、高圧EGR経路(3)と、過給機(4)と、低圧EGR経路(5)とを備え、
高圧EGR経路(3)が排気マニホールド(6)と吸気マニホールド(7)との間に介設され、
DPFケース(2)から排気放出経路(8)が導出され、過給機(4)のエアコンプレッサ(4a)から吸気管(9)が導出され、低圧EGR経路(5)がDPFケース(2)の排気放出経路(8)と吸気管(9)との間に介設され、低圧EGR経路(5)に低圧EGRクーラ(10)が設けられた、エンジンにおいて、
DPFケース(2)はエンジン本体(1)に搭載され、
図1、図2または図9,図10に例示するように、低圧EGR経路(5)はエンジン本体(1)に沿い、
図2または図10,図11に例示するように、低圧EGR経路(5)が、一旦下降して上昇する下凸迂回経路部分(14a)を備え、この下凸迂回経路部分(14a)の上側の終端部(14b)が吸気管(9)に接続されている、ことを特徴とするエンジン。
請求項1に係る発明は、次の効果を奏する。
《効果》 低圧EGRクーラを小型化することができる。
図2または図10,図11に例示するように、DPFケース(2)はエンジン本体(1)に搭載され、低圧EGR経路(5)は、エンジン本体(1)に沿うため、DPFケース(2)がエンジン本体(1)に搭載されたコンパクトな形状でありながら、下凸迂回経路部分(14a)によって低圧EGR経路(5)の経路長さが長くなり、低圧EGRクーラ(10)に対する放熱の依存度が低下し、低圧EGRクーラ(10)を小型化することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 低圧EGRクーラ内や低圧EGRバルブケース内の腐食を抑制することができる。
図2または図10,図11に例示するように、下凸迂回経路部分(14a)の上流側に低圧EGRクーラ(10)が配置され、下凸迂回経路部分(14a)の上昇経路部分(14c)に低圧EGRバルブケース(17)が配置され、下凸迂回経路部分(14a)の最も低い部分が低圧EGRクーラ(10)と低圧EGRバルブケース(17)から流出する凝縮水の凝縮水溜(18)とされているので、硫酸成分を含む凝縮水が低圧EGRクーラ(10)や低圧EGRバルブケース(17)に溜まりにくく、低圧EGRクーラ(10)内や低圧EGRバルブケース(17)内の腐食を抑制することができる。
請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 低圧EGRバルブケース内やEGRバルブの腐食を抑制することができる。
図2,図3(A)(B)に例示するように、低圧EGRバルブケース(17)の下部に凝縮水溜(18)が配置されているので、硫酸成分を含む凝縮水が低圧EGRバルブケース(17)内に溜まらず、低圧EGRバルブケース(17)内やEGRバルブ(17a)の腐食を抑制することができる。
請求項4に係る発明は、請求項3に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 EGRバルブのバルブ頭部の腐食を抑制することができる。
図3(C)に例示するように、低圧EGRバルブケース(17)は水平方向に沿う向きに方向付けられ、EGRバルブ(17a)のバルブステム(17b)も水平方向に沿う向きに方向付けられているので、硫酸成分を含む凝縮水が低圧EGRバルブケース(17)やバルブステム(17b)の傾斜に沿ってEGRバルブ(17a)のバルブ頭部(17d)に案内される不具合がなく、EGRバルブ(17a)のバルブ頭部(17d)の腐食を抑制することができる。
請求項5に係る発明は、請求項3または請求項4に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 凝縮水溜の耐久性が高い。
図3(A)(B)に例示するように、凝縮水溜(18)は鋳造または鍛造の水受皿で構成されているので、凝縮水溜(18)の耐久性が高い。
請求項6に係る発明は、請求項4または請求項5に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 低圧EGRバルブケース内やEGRバルブのメンテナンスや、EGRバルブの交換が容易になる。
図3(A)(B)に例示するように、凝縮水溜(18)は低圧EGRバルブケース(17)に取り外し可能に取り付けられているので、低圧EGRバルブケース(17)内やEGRバルブ(17a)のメンテナンスや、EGRバルブ(17a)の交換が容易になる。
請求項7に係る発明は、請求項2に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 低圧EGRバルブケース内の腐食を抑制することができる。
図10、図11に例示するように、低圧EGRバルブケース(17)が凝縮水溜(18)のある側に向けて下り傾斜状に傾けられているので、硫酸成分を含む凝縮水(21)が低圧EGRバルブケース(17)に溜まりにくく、低圧EGRバルブケース(17)内の腐食を抑制することができる。
請求項8に係る発明は、請求項1から請求項7のいずれかに係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 低圧EGRクーラを小型化することができる。
図2または図10,図11に例示するように、下凸迂回経路部分(14a)の最も低い部分(14d)が排気マニホールド(6)よりも低い位置に配置され、排気マニホールド(6)の上部に過給機(4)が配置され、吸気管(9)が斜め上向きに導出された傾斜吸気管部分(9a)を備え、この傾斜吸気管部分(9a)に低圧EGR経路(5)の終端部(5a)が接続されているので、斜め上向きに導出された傾斜吸気管部分(9a)によって、低圧EGR経路(5)の経路長さが長くなり、低圧EGRクーラ(10)以外の部分からの放熱性が高まり、低圧EGRクーラ(10)に対する放熱の依存度が低下し、低圧EGRクーラ(10)を小型化することができる。
請求項9に係る発明は、請求項1,請求項2,請求項7,請求項8のいずれかに係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 低圧EGRクーラを小型化することができる。
図10,図11に例示するように、下凸迂回経路部分(14a)の上昇経路部分(14c)が吸気管(9)の形状に沿う折れ曲がり形状とされているので、折れ曲がり形状によって、上昇経路部分(14c)の経路長さが長くなり、低圧EGRクーラ(10)以外の部分からの放熱性が高まり、低圧EGRクーラ(10)に対する放熱の依存度が低下し、低圧EGRクーラ(10)を小型化することができる。
請求項10に係る発明は、請求項1から請求項59のいずれかに係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 エンジンの全幅を短く維持することができる。
図4または図12に例示するように、真上から見て、下凸迂回経路部分(14a)の一部が過給機(4)の下方で、過給機(4)に重なる位置に配置されているので、下凸迂回経路部分(14a)の一部が過給機(4)よりも横側に大きく張り出すことがなく、エンジンの全幅を短く維持することができる。
請求項11に係る発明は、請求項1から請求項10のいずれかに係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 エンジンの全幅を短く維持することができる。
図4または図12に例示するように、真上から見て、下凸迂回経路部分(14a)の一部が吸気管(9)の下方で、吸気管(9)と重なる位置に配置されているので、下凸迂回経路部分(14a)の一部が吸気管(9)よりも横側に大きく張り出すことがなく、エンジンの全幅を短く維持することができる。
請求項12に係る発明は、請求項1から請求項11のいずれかに係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 寒冷時のブローバイガス出口付近の氷結を防止することができる。
図3(C)または図11に例示するように、エンジンの冷始動期間と、その後の暖機期間とからなるエンジン冷始動暖機期間のうちの所定期間、低圧EGR出口(5b)からブローバイガス出口(19b)に向けて低圧EGRガス(20)が流出するように構成されているので、ブローバイガス出口(19b)が低圧EGRガス(20)の熱で加温され、寒冷時のブローバイガス出口(19b)の氷結を防止することができる。
請求項13に係る発明は、請求項12に係る発明の効果に加え、次の効果をそうする。
図3(C)に例示するように、吸気管(9)の横周壁(9f)に横向きの低圧EGR出口(5b)が配置されているので、ブローバイガス出口(19b)から流出したブローバイガス(22)中の水やオイルやカーボンが低圧EGR出口(5b)に進入しにくく、低圧EGR出口(5b)の詰まりを防止することができる。
請求項14に係る発明は、請求項12に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 低圧EGR出口の詰まりを防止することができる。
図3(C)に例示するように、吸気管(9)が斜め上向きに導出された傾斜吸気管部分(9a)を備え、傾斜吸気管部分(9a)の下寄りの周壁(9c)に低圧EGR出口(5b)が配置され、傾斜吸気管部分(9)の上寄りの周壁(9d)にブローバイガス出口(19b)が配置され、ブローバイガス出口(19b)真下に位置する下寄りの周壁(9c)の真下位置(9e)よりも高い位置に低圧EGR出口(5b)が配置されているので、ブローバイガス出口(19b)から流出したブローバイガス(22)中の水やオイルやカーボンが低圧EGR出口(5b)に進入しにくく、低圧EGR出口(5b)の詰まりを防止することができる。
エンジン本体の概要は、次の通りである。
図1、図2に示すように、シリンダブロック(23)の上部にシリンダヘッド(15)が組み付けられ、シリンダヘッド(15)の上部にシリンダヘッドカバー(16)が組み付けられ、シリンダブロック(23)の前部に水ポンプケース(24)が組み付けられ、シリンダブロック(23)の後部にフライホイールハウジング(25)が配置され、その内部にフライホイール(12)が収容され、シリンダブロック(23)の下部にオイルパン(26)が組み付けられている。
シリンダヘッド(15)の横一側には排気マニホールド(6)が組付けられ、横他側には吸気マニホールド(7)が組み付けられている。
図1、図2に示すように、エンジン本体(1)と、DPFケース(2)と、高圧EGR経路(3)と、過給機(4)と、低圧EGR経路(5)とを備えている。
高圧EGR経路(3)が排気マニホールド(6)と吸気マニホールド(7)との間に介設されている。
DPFケース(2)から排気放出経路(8)が導出され、過給機(4)のエアコンプレッサ(4a)から吸気管(9)が導出され、低圧EGR経路(5)がDPFケース(2)の排気放出経路(8)と吸気管(9)との間に介設され、低圧EGR経路(5)に低圧EGRクーラ(10)が設けられている。
クランク軸(11)の架設方向を前後方向、フライホイール(12)側を後側、エンジン本体(1)の幅方向を横方向とする。
図1、図2に示すように、低圧EGR経路(5)は、エンジン本体(1)後側に沿う後側経路部分(13)と、排気マニホールド(6)側のエンジン本体(1)横側に沿う横側経路部分(14)とを備えている。
これにより、DPFケース(2)がエンジン本体(1)に搭載されたコンパクトな形状でありながら、低圧EGR経路(5)の経路長さを後側経路部分(13)と横側経路部分(14)とによって長くすることができ、低圧EGRクーラ(10)以外の部分からの放熱性が高まり、低圧EGRクーラ(10)に対する放熱の依存度が低下し、低圧EGRクーラ(10)を小型化することができる。
低圧EGR経路(5)の後側経路部分(13)の始端寄り部分(13a)が、シリンダヘッドカバー(16)の真後ろに配置され、後側経路部分(13)の終端寄り部分(13b)が、始端寄り部分(13a)から下方に折り曲げられ、後側経路部分(13)の終端部(13c)が低圧EGRクーラ(10)に接続されている。
これにより、終端寄り部分(13b)の折り曲げによって後側経路部分(13)の経路長さが長くなり、後側経路部分(13)の放熱性が高まり、低圧EGRクーラ(10)に対する放熱の依存度が低下し、低圧EGRクーラ(10)を小型化することができる。
これにより、低圧EGRクーラ(10)に溜まろうとするエアや水蒸気が、シリンダヘッド(15)の冷却水ジャケットに抜けやすく、低圧EGRクーラ(10)の冷却性能を高く維持することができる。
これにより、吸気マニホールド(7)側の排気放出経路(8)から排気マニホールド(6)側の横側経路部分(14)に至る後側経路部分(13)の経路長さが長くなり、後側経路部分(13)の放熱性が高まり、低圧EGRクーラ(10)に対する放熱の依存度が低下し、低圧EGRクーラ(10)を小型化することができる。
これにより、横側経路部分(14)の一部がDPFケース(2)よりも横側に大きく張り出すことがなく、エンジンの全幅を短く維持することができる。
これにより、横側経路部分(14)の一部が過給機よりも横側に大きく張り出すことがなく、エンジンの全幅を短く維持することができる。
これにより、下凸迂回経路部分(14a)によって横側経路部分(14)の経路長さが長くなり、低圧EGRクーラ(10)に対する放熱の依存度が低下し、低圧EGRクーラ(10)を小型化することができる。
これにより、硫酸成分を含む凝縮水が低圧EGRクーラ(10)や低圧EGRバルブケース(17)に溜まりにくく、低圧EGRクーラ(10)内や低圧EGRバルブケース(17)内の腐食を抑制することができる。
図3(A)に示すように、低圧EGRバルブケース(17)は水平方向に沿う向きに方向付けられ、EGRバルブ(17a)のバルブステム(17b)も水平方向に沿う向きに方向付けられている。これにより、硫酸成分を含む凝縮水が低圧EGRバルブケース(17)やバルブステム(17b)の傾斜に沿ってEGRバルブ(17a)のバルブ頭部(17d)に案内される不具合がなく、EGRバルブ(17a)のバルブ頭部(17d)の腐食を抑制することができる。
図3(A)(B)に示すように、凝縮水溜(18)は鋳造された水受皿で構成されている。このため、凝縮水溜(18)の耐久性が高い。凝縮水溜(18)は鋳鉄の鋳造品で構成されているが、鍛造品を用いてもよい。
凝縮水溜(18)は低圧EGRバルブケース(17)に取り外し可能に取り付けられている。このため、低圧EGRバルブケース(17)内やEGRバルブ(17a)のメンテナンスや、EGRバルブ(17a)の交換が容易になる。凝縮水溜(18)はボルトによって低圧EGRバルブケース(17)に取り付ける。
排気マニホールド(6)の上部に過給機(4)が配置され、吸気管(9)が斜め上向きに導出された傾斜吸気管部分(9a)を備え、この傾斜吸気管部分(9a)に低圧EGR経路(5)の終端部(5a)が接続されている。
これにより、斜め上向きに導出された傾斜吸気管部分(9a)によって、低圧EGR経路(5)の経路長さが長くなり、低圧EGRクーラ(10)以外の部分からの放熱性が高まり、低圧EGRクーラ(10)に対する放熱の依存度が低下し、低圧EGRクーラ(10)を小型化することができる。
これにより、下凸迂回経路部分(14a)の一部が過給機(4)よりも横側に大きく張り出すことがなく、エンジンの全幅を短く維持することができる。
これにより、下凸迂回経路部分(14a)の一部が吸気管(9)よりも横側に大きく張り出すことがなく、エンジンの全幅を短く維持することができる。
エンジンの冷始動期間と、その後の暖機期間とからなるエンジン冷始動暖機期間のうちの所定期間、低圧EGR出口(5b)からブローバイガス出口(19b)に向けて低圧EGRガス(20)が流出するように構成されている。
これにより、ブローバイガス出口(19b)が低圧EGRガス(20)の熱で加温され、寒冷時のブローバイガス出口(19b)の氷結を防止することができる。
これにより、ブローバイガス出口(19b)から流出したブローバイガス(22)中の水やオイルやカーボンが低圧EGR出口(5b)に進入しにくく、低圧EGR出口(5b)の詰まりを防止することができる。
また、低圧EGR出口(5b)と対向する吸気管(9)の横周壁(9f)には、横向きのブローバイガス出口(19b)が配置されている。
これにより、後側経路部分(13)の経路長さが長くなり、後側経路部分(13)の放熱性が高まり、低圧EGRクーラ(10)に対する放熱の依存度が低下し、低圧EGRクーラ(10)を小型化することができる。
排気放出パイプ(2b)の先には排気放出経路(8)を構成する排気ダクト(図示せず)が接続され、排気ダクトの先にはSCR触媒ケースが接続されている。
DPFケース(2)内には、上流側にDOC(32)、下流側にDPF(33)が配置されている。DOCはディーゼル酸化触媒、DPFはディーゼル・パティキュレート・フィルタである。
SCR触媒は、選択還元型NOX触媒である。
このため、後部高圧EGRクーラ(27)や横部高圧EGRクーラ(28)に溜まろうとするエアや水蒸気が、シリンダヘッド(15)の冷却水ジャケットに抜けやすく、低圧EGRクーラ(10)の冷却性能を高く維持することができる。
高圧EGR経路(3)のうち、後部高圧EGRクーラ(27)や横部高圧EGRクーラ(28)を除くパイプ部分と、低圧EGR経路(5)のうち、低圧EGRクーラ(10)と低圧EGRバルブケース(17)を除くパイプ部分は、放熱しやすい金属パイプで構成されている。
EGRバルブケース(17)の前側にはバルブアクチュエータ(29)が取り付けられ、バルブアクチュエータ(29)でEGRバルブ(17a)が開閉される。
第1実施形態の内容は、以上の通りである。
第2実施形態は、次の点が第1実施形態と異なる。他の点は、第1実施形態と同じであり、図9〜図15中、第1実施形態と同一の要素には、図1〜図8と同一の符号を付しておく。
真上から見て、排気放出経路(8)と低圧EGR経路(5)の後側経路部分(13)とが、DPFケース(2)の下方で、DPFケース(2)と重なる位置に配置されている。
これにより、排気放出経路(8)と低圧EGR経路(5)の後側経路部分(13)とが、DPFケース(2)よりも後側に大きく張り出すことがなく、エンジンの全長を短く維持することができる。
これにより、高圧EGR経路(3)がDPFケース(2)よりも後側及び横側に大きく張り出すことがなく、エンジンの全長と全幅とを短く維持することができる。
これにより、硫酸成分を含む凝縮水(21)が低圧EGRバルブケース(17)に溜まりにくく、低圧EGRバルブケース(17)内の腐食を抑制することができる。
低圧EGRバルブケース(17)は、下迂回経路部分(14a)に配置されている。
EGRバルブ(17a)とバルブステム(17b)とステムシール(17c)とは、いずれも低圧EGRバルブケース(17)と同様、凝縮水溜(18)のある側に向けて下り傾斜状に傾けられている。
これにより、EGRバルブ(17a)とバルブステム(17b)とステムシール(17c)に硫酸成分を含む凝縮水(21)が付着しても、この凝縮水(21)は凝縮水溜(18)側に流れ落ちやすい。
バルブアクチュエータ(29)も、低圧EGRバルブケース(17)と同様、凝縮水溜(18)のある側に向けて下り傾斜状に傾けられている。
これにより、折れ曲がり形状によって、上昇経路部分(14c)の経路長さが長くなり、低圧EGRクーラ(10)以外の部分からの放熱性が高まり、低圧EGRクーラ(10)に対する放熱の依存度が低下し、低圧EGRクーラ(10)を小型化することができる。
ブローバイガス出口(19b)真下に位置する下寄りの周壁(9c)の真下位置(9e)よりも高い位置に低圧EGR出口(5b)が配置されている。
これにより、ブローバイガス出口(19b)から流出したブローバイガス(22)中の水やオイルやカーボンが低圧EGR出口(5b)に進入しにくく、低圧EGR出口(5b)の詰まりを防止することができる。
(2) DPFケース
(3) 高圧EGR経路
(4) 過給機
(4a) エアコンプレッサ
(5) 低圧EGR経路
(5a) 終端部
(5b) 低圧EGR出口
(6) 排気マニホールド
(7) 吸気マニホールド
(8) 排気放出経路
(9) 吸気管
(9a) 傾斜吸気管部分
(9b) 内部通路
(9c) 下寄りの周壁
(9d) 上寄りの周壁
(9e) 真下位置
(10) 低圧EGRクーラ
(14a) 下凸迂回経路部分
(14b) 終端部
(14c) 上昇経路部分
(14d) 最も低い部分
(17) 低圧EGRバルブケース
(17a) EGRバルブ
(17b) バルブステム
(17d) バルブ頭部
(18) 凝縮水溜
(19) ブローバイガス通路
(19a) 終端部
(19b) ブローバイガス出口
(20) 低圧EGRガス
Claims (14)
- エンジン本体(1)と、DPFケース(2)と、高圧EGR経路(3)と、過給機(4)と、低圧EGR経路(5)とを備え、
高圧EGR経路(3)が排気マニホールド(6)と吸気マニホールド(7)との間に介設され、
DPFケース(2)から排気放出経路(8)が導出され、過給機(4)のエアコンプレッサ(4a)から吸気管(9)が導出され、低圧EGR経路(5)がDPFケース(2)の排気放出経路(8)と吸気管(9)との間に介設され、低圧EGR経路(5)に低圧EGRクーラ(10)が設けられた、エンジンにおいて、
DPFケース(2)はエンジン本体(1)に搭載され、
低圧EGR経路(5)はエンジン本体(1)に沿い、
低圧EGR経路(5)が、一旦下降して上昇する下凸迂回経路部分(14a)を備え、この下凸迂回経路部分(14a)の上側の終端部(14b)が吸気管(9)に接続されている、ことを特徴とするエンジン。 - 請求項1に記載されたエンジンにおいて、
下凸迂回経路部分(14a)の上流側に低圧EGRクーラ(10)が配置され、下凸迂回経路部分(14a)の上昇経路部分(14c)に低圧EGRバルブケース(17)が配置され、下凸迂回経路部分(14a)の最も低い部分(14d)が低圧EGRクーラ(10)と低圧EGRバルブケース(17)から流出する凝縮水の凝縮水溜(18)とされている、ことを特徴とするエンジン。 - 請求項2に記載されたエンジンにおいて、
低圧EGRバルブケース(17)の下部に凝縮水溜(18)が配置されている、ことを特徴とするエンジン。 - 請求項3に記載されたエンジンにおいて、
低圧EGRバルブケース(17)は水平方向に沿う向きに方向付けられ、EGRバルブ(17a)のバルブステム(17b)も水平方向に沿う向きに方向付けられている、ことを特徴とするエンジン。 - 請求項3または請求項4に記載されたエンジンにおいて、
凝縮水溜(18)は鋳造または鍛造の水受皿で構成されている、ことを特徴とするエンジン。 - 請求項4または請求項5に記載されたエンジンにおいて、
凝縮水溜(18)は低圧EGRバルブケース(17)に取り外し可能に取り付けられている、ことを特徴とするエンジン。 - 請求項2に記載されたエンジンにおいて、
低圧EGRバルブケース(17)が凝縮水溜(18)のある側に向けて下り傾斜状に傾けられている、ことを特徴とするエンジン。 - 請求項1から請求項7のいずれかに記載されたエンジンにおいて、
下凸迂回経路部分(14a)の最も低い部分(14d)が排気マニホールド(6)よりも低い位置に配置され、
排気マニホールド(6)の上部に過給機(4)が配置され、吸気管(9)が斜め上向きに導出された傾斜吸気管部分(9a)を備え、この傾斜吸気管部分(9a)に低圧EGR経路(5)の終端部(5a)が接続されている、ことを特徴とするエンジン。 - 請求項1,請求項2,請求項7,請求項8のいずれかに記載されたエンジンにおいて、
下凸迂回経路部分(14a)の上昇経路部分(14c)が吸気管(9)の形状に沿う折れ曲がり形状とされている、ことを特徴とするエンジン。 - 請求項1から請求項9のいずれかに記載されたエンジンにおいて、
真上から見て、下凸迂回経路部分(14a)の一部が過給機(4)の下方で、過給機(4)に重なる位置に配置されている、ことを特徴とするエンジン。 - 請求項1から請求項10のいずれかに記載されたエンジンにおいて、
真上から見て、下凸迂回経路部分(14a)の一部が吸気管(9)の下方で、吸気管(9)と重なる位置に配置されている、ことを特徴とするエンジン。 - 請求項1から請求項11のいずれかに記載されたエンジンにおいて、
低圧EGR経路(5)の終端部(5a)に吸気管(9)で開口する低圧EGR出口(5b)が設けられ、ブローバイガス通路(19)の終端部(19a)に吸気管(9)で開口するブローバイガス出口(19b)が設けられ、低圧EGR出口(5b)とブローバイガス出口(19b)とが、吸気管(9)の吸気管内通路(9)を挟んで対向する位置に配置され、
エンジンの冷始動期間と、その後の暖機期間とからなるエンジン冷始動暖機期間のうちの所定期間、低圧EGR出口(5b)からブローバイガス出口(19b)に向けて低圧EGRガス(20)が流出するように構成されている、ことを特徴とするエンジン。 - 請求項12に記載されたエンジンにおいて、
吸気管(9)の横周壁(9f)に横向きの低圧EGR出口(5b)が配置されている、ことを特徴とするエンジン。 - 請求項12に記載されたエンジンにおいて、
吸気管(9)が斜め上向きに導出された傾斜吸気管部分(9a)を備え、傾斜吸気管部分(9a)の下寄りの周壁(9c)に低圧EGR出口(5b)が配置され、傾斜吸気管部分(9)の上寄りの周壁(9d)にブローバイガス出口(19b)が配置され、
ブローバイガス出口(19b)真下に位置する下寄りの周壁(9c)の真下位置(9e)よりも高い位置に低圧EGR出口(5b)が配置されている、ことを特徴とするエンジン。
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