JP2015086148A - ソフトジェルネイル用リムーバーゲル及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】爪に直接塗り付けるだけで、ネイルサロン等で行われている従来のソフトジェルネイル除去方法と、同程度の除去効果を発揮し得るソフトジェルネイル用リムーバーゲル及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】本発明のソフトジェルネイル用リムーバーゲルは、ヒドロキシアルキルセルロース、アセトン親和性スメクタイト及び有機溶剤を含有する。ヒドロキシアルキルセルロースの含有率は2質量%以上4質量%以下の範囲、アセトン親和性スメクタイトの含有率は0.3質量%以上2質量%以下の範囲、ヒドロキシアルキルセルロースの含有率とアセトン親和性スメクタイトの含有率との合計は3.5質量%以上4.75質量%以下の範囲であることが好ましい。有機溶剤の含有率は94質量%以上96.5質量%以下の範囲であり、有機溶剤の含有率のうちアセトンの含有率は91質量%以上であることが好ましい。
【選択図】なし

Description

本発明は、ソフトジェルネイルを爪から除去するためのゲル状のリムーバー、及びその製造方法に関する。
一般に使用されているネイルエナメルリムーバーは、アセトン又は酢酸エチルのような溶剤を使用している。このようなネイルエナメルリムーバーでネイルエナメルを除去した場合、爪の脱脂をまねいたり、爪の周囲の皮膚を刺激して発赤、乾燥化又は白化のような現象を生じたりすることがある。
こうした問題を解決するために、アセトンのような有機溶剤の含有量を少量に抑えたタイプのリムーバーが提案されている(特許文献1)。また、爪を保護する効果を有するコレステロール又はコレステロール誘導体を含有するネイルエナメルリムーバーも提案されている(特許文献2)。
さらに、ネイルエナメルの除去効率を高めるため、ゲル状のエナメルリムーバーも提案されている。特許文献3は、ゲル化剤としてポリアクリル酸とヒドロキシプロピルセルロースを含有し、アセトン60〜80重量%及び水1〜30重量%を溶剤とするゲル状エナメルリムーバーを開示している。特許文献4は、ゲル化剤としてスメクタイトを第四級アンモニウムイオンで処理して得られる有機変性粘土鉱物を含有し、アセトン40〜90%及び低級アルコール5〜30%を溶剤とするゲル状エナメルリムーバーを開示している。
一方、近年では、爪に塗った後、専用のUVライトを照射して固める「ジェルネイル」と呼ばれるマニキュアが開発され、若い女性を中心に人気を博している。このジェルネイルは、紫外線硬化樹脂を含有しており、通常のマニキュアよりも長持ちし、艶感が高く、装着感も軽いとされる。ジェルネイルは、ソフトジェルネイルとハードジェルネイルに大別される。
ハードジェルネイルは、アセトンのような溶剤には溶けないため、落とす場合は削り取る必要があり、落とすのに時間がかかる、自分の爪を削ってしまう、又は何度も使用すると爪が薄くなる、というトラブルを起こしやすい。これに対して、ソフトジェルネイルは、アセトンのような溶剤を用いて除去可能であるため、初心者でも使用しやすい。
特開平8−99839号公報 特開2006−282601号公報 特開昭61−257912号公報 特開2001−322915号公報
しかし、ソフトジェルネイルであっても、爪の表面に形成された紫外線硬化性樹脂膜を除去するために、ネイルマニキュアよりも高濃度にアセトンを含有するリムーバーを使用する必要がある。通常、ネイルサロン等では、爪の大きさに切った脱脂綿にアセトンを染み込ませてから爪の上に置き、アルミホイルでアセトンが蒸発しないようにカバーしたまま、15~20分間放置する。その後、カバーを外してジェルネイルを除去する。ジェルネイルを除去しきれない場合には、もう一度同じ手順で作業を行う必要がある。
また、上記方法では、爪の廻りの皮膚を脱脂して爪先を痛めやすいという問題もあった。そのため、簡便で、皮膚への影響の少ないネイルリムーバーの開発が望まれていた。
本発明は、爪に直接塗り付けるだけで、ネイルサロン等で行われている従来のソフトジェルネイル除去方法と、同程度の除去効果を発揮し得るソフトジェルネイル用リムーバーゲル及びその製造方法の提供を目的とする。
爪に塗布した際に垂れず、爪にだけピンポイントで塗布するためには、リムーバーをある程度の粘性を有するゲル状としなければならない。また、溶剤であるアセトンをゲル化することにより気化速度を落とせば、長時間ゲルを保持してソフトジェルネイルの除去効果を高め、気化熱による指先の冷えも低減できる。
ところが、リムーバーの溶剤としてアセトンのみを使用する場合、増粘剤によって増粘させることは困難であるため、通常は水に増粘剤を加えてからアセトンと混合してゲル状のリムーバーが調製される。しかし、それではアセトンの含有率が下がってしまうので、ソフトジェルネイル除去効果が減少する。また、単に粘度が高いだけのゲルでは、塗布部位の周辺に液だれしやすく、皮膚に接触しやすい。従って、ゲル状のリムーバーは、適度な粘度及びチクソ性が備わっており、適度な硬さを有することが必要である。
本発明者は、上記課題を解決すべく、鋭意検討を続けた結果、増粘剤としてヒドロキシアルキルセルロース及びアセトン親和性スメクタイトを併用すれば、高濃度のアセトンを溶剤として使用しても、ゲル状のリムーバーを調製することが可能であることを見出し、本発明を完成させるに至った。
具体的に、本発明は、
ヒドロキシアルキルセルロース、アセトン親和性スメクタイト及び有機溶剤を含有するソフトジェルネイル用リムーバーゲルであって、
有機溶媒がアセトン含有することを特徴とするソフトジェルネイル用リムーバーゲル。
に関する。
本発明のソフトジェルネイル用リムーバーゲルは、増粘剤としてヒドロキシアルキルセルロース及びアセトン親和性スメクタイトを組み合わせることによって、溶剤として水を使用しなくても、アセトンを主成分とする有機溶剤を十分にゲル化させ、チクソ性も付与することを初めて可能とした。その結果、爪にだけピンポイントで塗布して盛り付けることが可能となり、溶媒の気化に伴う指先の冷えも軽減させ得る。
本発明で使用されるスメクタイト(アセトン親和性スメクタイト)は、有機溶剤として使用するアセトンに対して親和性を有するスメクタイトである。スメクタイトは、モンモリロナイト、バイデライト、ヘクトライト、サポナイト又はスチブンサイトのように、膨潤する機能を有する粘土鉱物である。スメクタイトは、一般に水親和性(親水性)を示すが、本発明においては、アセトンに対する親和性を有するスメクタイトを使用する。
ここで、スメクタイトのような粘土鉱物が「アセトンに対する親和性を有する」とは、容量約100mLの密栓可能なガラス容器(例えば、広口規格瓶又は広口スクリュー管)に粘土鉱物の試料0.5gを採取し、アセトン49.5gを加えた後、1時間振盪して分散させ、1時間静置させ後に、分散液に沈殿物が目視確認できないことをいう。
有機溶剤の含有率は、94質量%以上96.5質量%以下の範囲であり、有機溶剤の含有率のうち、アセトンの含有率が91質量%以上であることが好ましい。
本発明のソフトジェルネイル用リムーバーゲルは、有機溶剤としてアセトンを主成分として含有するが、ソフトジェルネイル用リムーバーゲル中でアセトンに溶解し得る有機溶剤であって、アセトン以外の有機溶剤を含有してもよい。アセトン以外の有機溶剤の具体例は、(1) メチルエチルケトン又はメチルイソブチルケトンのようなケトン類;(2) メタノール、エタノール又はイソプロパノールのようなアルコール類;(3) 酢酸エチル、酢酸ブチル又はエチレングリコールモノブチルエーテルのようなエステル類である。ただし、アセトン以外の有機溶剤は、ヒドロキシアルキルセルロース及びアセトン親和性スメクタイトのアセトンへの溶解性を阻害しない有機溶剤に限定される。
ここで、本発明で言う「含有率」とは、ソフトジェルネイル用リムーバーゲル中における質量%を意味する。
ヒドロキシアルキルセルロースの含有率は、2質量%以上4質量%以下の範囲であり、
アセトン親和性スメクタイトの含有率は、0.3質量%以上2質量%以下の範囲であり、
ヒドロキシアルキルセルロースの含有率とアセトン親和性スメクタイトの含有率との合計は、3.5質量%以上4.75質量%以下の範囲であることが好ましい。
ヒドロキシアルキルセルロースが炭素数1〜4の単一のアルキル置換基を有するヒドロキシアルキルセルロースであることが好ましい。
本発明で使用されるヒドロキシアルキルセルロースは、アセトンに対する溶解性を有する種類でなければならず、アルキル置換基として炭素数1〜4の単一のアルキル基を有するヒドロキシアルキルセルロースを使用し得る。ここでいう「炭素数1〜4の単一のアルキル基を有する」とは、炭素数1〜4のアルキル基を1種類だけ有するという意味であり、炭素数1〜4のアルキル基を2種類以上有するヒドロキシアルキルセルロースは含まれない。
炭素数1〜4の単一のアルキル置換基を有するヒドロキシアルキルセルロースとしては、特にヒドロキシプロピルセルロースが好ましい。
本発明はまた、
アセトン親和性スメクタイトを分散させた有機溶剤に、ヒドロキシプロピルセルロースを溶解させてゲルを製造するソフトジェルネイル用リムーバーゲルの製造方法であって、
ヒドロキシプロピルセルロースの含有率が2質量%以上4質量%以下の範囲であり、
アセトン親和性スメクタイトの含有率が0.3質量%以上1.5質量%以下の範囲であり、
有機溶剤の含有率が94質量%以上96.5質量%以下であり、
有機溶剤の含有率のうち、アセトンの含有率が91質量%以上である、
ことを特徴とする製造方法に関する。
本発明のソフトジェルネイル用リムーバーゲルの製造にあたっては、アセトン親和性スメクタイトを、アセトンを主成分とする有機溶剤に分散させた後、ヒドロキシプロピルセルロースを溶解させてゲルを製造する。ヒドロキシプロピルセルロースを先に有機溶剤に溶解させた場合には、ヒドロキシプロピルセルロース微細粉末の内部まで有機溶剤が浸透し難く、ダマが形成されやすい。その結果、完全に溶解させるまでに時間がかかり、かつ、溶解確認がしにくくなる。従って、本発明のソフトジェルネイル用リムーバーゲルの製造にあたっては、アセトン親和性スメクタイトを先に有機溶剤に分散させた後、ヒドロキシプロピルセルロースを溶解させることが好ましい。
本発明のソフトジェルネイル用リムーバーゲルによれば、爪へ塗布するだけで、従来のソフトジェルネイル除去方法と同程度の除去効果を低コストで得ることが可能である。
本発明の実施の形態について、以下に説明する。本発明は、以下の記載に限定されない。
<アセトンを増粘させ得る第一の増粘剤の選択>
まず、14種類の増粘剤をアセトン50g(JIS特級品)に対して1質量%、3質量%及び5質量%の割合で添加し、得られたゲルの増粘性及び溶解性を確認した。増粘性は、直接爪に塗布して、3mm以上盛り付けることができた場合に「○」、3mm未満しか盛り付けられなかった場合に「×」と評価した。また、溶解性は、各増粘剤の1質量%アセトン溶液を調製した場合に、増粘剤がアセトン中で完全に溶解、膨潤又は分散して沈殿物が生じなかった場合に「○」、そうでない場合に「×」と評価した。表1は、使用された増粘剤の種類(商品名、メーカー及び一般名称)と、増粘性及び溶解性の評価結果を示す。
Figure 2015086148
ルーセンタイト SPNは、アセトン親和性を有する粘土鉱物(スメクタイト)であったが、その他2種類(エスベンNX及びエスベンNZ)は、アセトン親和性を有する粘土鉱物(スメクタイト)ではなかった。表1に示されるように、14種類の増粘剤のうち、炭素数3の単一のアルキル基を有するヒドロキシアルキルセルロースであるセルニーH(ヒドロキシプロピルセルロース)を使用した場合にのみ、アセトンをゲル状に増粘させることが可能であった。なお、セルニーHを5質量%となるようにアセトンに添加した場合には、若干溶解させるまでに時間を要する傾向が認められた。
<アセトンを増粘させ得る第二の増粘剤の選択>
上記実験結果から、溶剤としてアセトンのみを使用する場合には、増粘剤としてセルニーHを使用しなければならないことが確認されたが、その濃度が3質量%以上では溶解させにくいことも確認された。セルニーHのみをアセトンに溶解させた場合、ゲル状にはなったが、ゲルの硬さがリムーバーとしては不十分であったため、第一の増粘剤であるセルニーHの濃度を3質量%に固定し、第二の増粘剤をさらに併用することを検討した。
第二の増粘剤として、アセトン(JIS特級品)に対して3質量%のセルニーHを添加した後、さらに0.5質量%、1質量%及び2質量%の割合で、表1に示されるセルニーH以外の13種類の増粘剤を添加し、得られたゲルの増粘性及びチクソ性を確認した。増粘性及びチクソ性は、直接爪に塗布して、3mm以上盛り付けることができ、かつ、盛り付けた後に5秒間垂直にしてもゲルが垂れなかった場合に「○」、それ以外を「×」と評価した。表2は、使用された増粘剤の種類(商品名及びメーカー)と、増粘性及びチクソ性の評価結果を示す。
Figure 2015086148
表2に示されるように、13種類の増粘剤のうち、ヒドロキシプロピルセルロースであるセルニーHと併用した場合、ゲルをさらに増粘させ、さらにチクソ性を付与させることが可能であったのは、アセトン親和性を有するスメクタイト(アセトン親和性スメクタイト)であるルーセンタイトSPNのみであった。従って、第二の増粘剤としては、アセトン親和性スメクタイトが好適であることが確認された。
なお、ルーセンタイトSPNを2質量%となるように添加した場合には、若干溶解させる迄に時間を要する傾向が認められた。
<好適な組成の検討−1>
溶剤をアセトン、増粘剤をセルニーH(日本曹達社製、ヒドロキシプロピルセルロース、含有率3質量%)及びルーセンタイトSPN(コープケミカル社製、アセトン親和性スメクタイト、含有率1質量%)に固定し、水の含有率を変化させ、ゲルを製造した。溶剤であるアセトン又はアセトンと水の混合溶剤中にルーセンタイトSPNを分散させ、マグネティックスターラーで撹拌しながら膨潤させた。その後、セルニーHを撹拌しながら膨潤させて試作ゲルを得た。製造された試作ゲルは、使用時まで瓶詰保管した。なお、マグネティックスターラーによってルーセンタイトSPN及びセルニーHを分散及び溶解に時間がかかる場合には、ビーズミルのような分散メディアを使用する微粉砕機又は分散機を使用して試作ゲルを作成することも可能である。
製造されたゲルについて、以下の方法で性能等を評価した。ジェルネイル及びLED紫外線照射器は、株式会社サンバード製を使用した。8名の被験者の左手の爪にジェルネイルを施術し、ベースコートで10秒、カラー2度塗りを各10秒、トップコートで30秒紫外線照射した。1時間後にトップコート部分をファイルで削って傷をつけた後、試作ゲルを爪に盛り付けて15〜20分間放置し、ウッドスティックを用いてネイルを除去した。
評価項目と評価方法は、以下に示すとおりとした。各被験者は、一つの評価項目について、試作ゲルが優れていると感じた場合には1点、優れていると感じない場合には0点と評価し、評価項目毎に8名の被験者による総得点を算出した。そして、その評価項目の総得点が7〜8点であれば「◎」、5〜6点であれば「○」、3〜4点であれば「△」、0〜2点を「×」と区分し、「×」の評価項目が一つでもあれば、その試作ゲルは「不適」と判定して比較例とした。それ以外の試作ゲルは「適」と判定して実施例とした。
(1)ゲルの硬さ
爪に盛り付けるのに好適な硬さであると感じた場合に1点を加算するものとした。
(2)塗りやすさ
爪に塗りやすいと感じた場合に1点を加算するものとした。
(3)除去力
アセトンを爪の大きさに切った脱脂綿に染み込ませ、予めトップコートをファイルで削っておいた爪の上に当該脱脂綿を置き、アルミホイルで蒸発しないようにカバーしたまま15~20分間放置し、ジェルネイルが落ちなければさらに放置することを繰り返す従来の方法を用いた場合の除去時間を測定した。各被験者の除去時間は20〜25分程度であった。そして、各試作ゲルの除去時間が、上記従来法の除去時間と同等以下であれば1点を加算するものとした。
(4)拭き取りやすさ
上記従来法よりも優れていると感じた場合に1点を加算するものとした。
(5)皮膚の白化
試作ゲルを除去した後、皮膚及び爪が白化していない場合に1点を加算するものとした。
(6)におい
不快なにおいを感じない場合に1点を加算するものとした。
(7)透明性
透明性が高いと感じた場合に1点を加算するものとした。
表3は、実施例1〜3及び比較例1〜4の組成及び評価結果を示す。構成成分の数値は、試作ゲル中の含有率(質量%)を示す。
Figure 2015086148
表3より、試作ゲル中のアセトン含有率が93質量%以下になると、「ゲルの硬さ」及び「塗りやすさ」の評価が「×」となることが確認された。また、アセトン含有率が低くなるほど「除去力」の評価が低下することも確認された。水の含有率は、2質量%以下とすることが好ましいと推察された。
<好適な組成の検討−2>
次に、使用する溶剤をアセトンのみとし、セルニーH及びルーセンタイトSPNの含有率を変化させた試作ゲルを上記方法と同様にして製造し、上記と同様にして評価した。表4〜表6は、実施例1,4〜13及び比較例5〜14の組成及び評価結果を示す。表5において、比較例11の評価が記載されていないのは、セルニーHがアセトンに溶解しきれなかったために、均質なゲルを製造することができず、評価不能であったためである。
Figure 2015086148
Figure 2015086148
Figure 2015086148
表4〜6より、セルニーHの含有率が2質量%以上4質量%以下の範囲であり、ルーセンタイトSPNの含有率が0.3質量%以上2質量%以下の範囲であり、セルニーHの含有率とルーセンタイトSPNの含有率との合計が3.5質量%以上4.75質量%以下の範囲であり、アセトンの含有率が94質量%以上96.5質量%以下の範囲である場合に、全評価項目が「×」とならず、実用性及び有用性が高いと判定されることが確認された。
<好適な組成の検討−3>
次に、セルニーHの含有率を3質量%、ルーセンタイトSPNの含有率を1質量%に固定し、溶剤の含有率を96質量%として、アセトン以外の7種類の溶剤を使用して、上記方法と同様にして試作ゲルを作成した。各試作ゲルについて、上記と同様にして評価した。表7は、比較例17〜23の評価結果を示す。表7において、比較例18,22及び23の評価が記載されていないのは、セルニーHが溶剤に溶解しきれなかったために、均質なゲルを製造することができず、評価不能であったためである。
Figure 2015086148
表7より、アセトンの代わりに他の溶剤のみを使用した場合には、いずれかの評価項目が「×」となるか、均質なゲルが製造できないために、実用性及び有用性に欠けることが確認された。
<好適な組成の検討−4>
次に、溶剤の含有率を96質量%、セルニーHの含有率を3質量%、ルーセンタイトSPNの含有率を1質量%に固定した。アセトンの含有率を91質量%とし、アセトン以外の7種類の溶剤の含有率を5質量%として試作ゲルを作成した。各試作ゲルについて、上記と同様にして評価した。表8は、実施例14〜21の評価結果を示す。
Figure 2015086148
表8より、アセトン91質量%と、アセトン以外の7種類の有機溶剤5質量%との混合有機溶剤を使用した試作ゲルは、実用性及び有用性が高いことが確認された。このことから、本発明のソフトジェルネイル用リムーバーゲルにおいては、有機溶剤の含有率が94質量%以上96.5質量%以下の範囲であり、有機溶剤の含有率のうちアセトンの含有率が91質量%以上であれば、アセトン以外の有機溶剤を併用し得ることが確認された。
本発明のソフトジェルネイル用リムーバーゲル及びその製造方法は、化粧品又は美容業の技術分野において有用である。
具体的に、本発明は、
ヒドロキシアルキルセルロース、アセトン親和性スメクタイト及び有機溶剤を含有するソフトジェルネイル用リムーバーゲルであって、
ヒドロキシアルキルセルロースの含有率が2質量%以上4質量%以下の範囲であり、
アセトン親和性スメクタイトの含有率が0.3質量%以上2質量%以下の範囲であり、
ヒドロキシアルキルセルロースの含有率とアセトン親和性スメクタイトの含有率との合計が3.5質量%以上4.75質量%以下の範囲であり、
有機溶剤の含有率が94質量%以上96.5質量%以下の範囲であり、
有機溶剤の含有率のうち、アセトンの含有率が91質量%以上であり、
水の含有率が2質量%以下である、
ことを特徴とするソフトジェルネイル用リムーバーゲルに関する。
本発明はまた、
アセトン親和性スメクタイトを分散させた有機溶剤に、ヒドロキシプロピルセルロースを溶解させてゲルを製造するソフトジェルネイル用リムーバーゲルの製造方法であって、
ヒドロキシプロピルセルロースの含有率が2質量%以上4質量%以下の範囲であり、
アセトン親和性スメクタイトの含有率が0.3質量%以上1.5質量%以下の範囲であり、
ヒドロキシアルキルセルロースの含有率とアセトン親和性スメクタイトの含有率との合計が3.5質量%以上4.75質量%以下の範囲であり、
有機溶剤の含有率が94質量%以上96.5質量%以下であり、
有機溶剤の含有率のうち、アセトンの含有率が91質量%以上であり、
水の含有率が2質量%以下である、
ことを特徴とする製造方法に関する。

Claims (6)

  1. ヒドロキシアルキルセルロース、アセトン親和性スメクタイト及び有機溶剤を含有するソフトジェルネイル用リムーバーゲルであって、
    有機溶媒がアセトン含有することを特徴とするソフトジェルネイル用リムーバーゲル。
  2. 有機溶剤の含有率が94質量%以上96.5質量%以下の範囲であり、
    有機溶剤の含有率のうち、アセトンの含有率が91質量%以上である、請求項1に記載のソフトジェルネイル用リムーバーゲル。
  3. ヒドロキシアルキルセルロースの含有率が2質量%以上4質量%以下の範囲であり、
    アセトン親和性スメクタイトの含有率が0.3質量%以上2質量%以下の範囲であり、
    ヒドロキシアルキルセルロースの含有率とアセトン親和性スメクタイトの含有率との合計が3.5質量%以上4.75質量%以下の範囲である、請求項2に記載のソフトジェルネイル用リムーバーゲル。
  4. ヒドロキシアルキルセルロースが炭素数1〜4の単一のアルキル置換基を有するヒドロキシアルキルセルロースである、請求項3に記載のソフトジェルネイル用リムーバーゲル。
  5. 炭素数1〜4の単一のアルキル置換基を有するヒドロキシアルキルセルロースがヒドロキシプロピルセルロースである、請求項4に記載のソフトジェルネイル用リムーバーゲル。
  6. アセトン親和性スメクタイトを分散させた有機溶剤に、ヒドロキシプロピルセルロースを溶解させてゲルを製造するソフトジェルネイル用リムーバーゲルの製造方法であって、
    ヒドロキシプロピルセルロースの含有率が2質量%以上4質量%以下の範囲であり、
    アセトン親和性スメクタイトの含有率が0.3質量%以上1.5質量%以下の範囲であり、
    有機溶剤の含有率が94質量%以上96.5質量%以下であり、
    有機溶剤の含有率のうち、アセトンの含有率が91質量%以上である、
    ことを特徴とする製造方法。
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