JP2015084892A - 食器洗浄機及びその洗浄方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗浄したすべてのグラスにおいて拭き上げの必要がなく、乾燥したグラスをそのまま使用することができる食器洗浄機及びその洗浄方法を提供する。【解決手段】同一の洗浄室1内にて洗浄とすすぎを行うタイプの洗浄機を構成する。洗浄室1の上下に上部洗浄管11と下部洗浄管12を配置する。洗浄水を被洗浄物に噴射する洗浄ノズル11A、12Aを洗浄管11、12に設ける。上部洗浄管11を洗浄室1の上部に固定する。この上部洗浄管11の上部洗浄ノズル11Aの先端が傾斜するように設置する。すすぎ水に逆浸透膜純水装置にて濾過された純水を使用するように設ける。上部洗浄ノズル11Aの先端部に洗浄液が残らないように構成する。上部洗浄ノズル11Aの先端部から洗浄液が自然落下するまでの水切り時間を設定する。【選択図】 図1

Description

本発明は、純水を利用した食器洗浄機に係り、例えば透明なグラスを洗浄した後の拭き上げが不要になり、乾燥したグラスをそのまま使用することができる食器洗浄機及びその洗浄方法に関するものである。
洗浄又はすすぎの際に純水を利用した食器洗浄機が特許文献1及び特許文献2に記載されている。
特許文献1の食器洗浄機は、ホテル、レストランなどにおいて使用されているコンベアタイプの食器洗浄機に関するもので、前洗浄ゾーン、本洗浄ゾーン、すすぎゾーン、及び乾燥ゾーンを備えた洗浄機である。そして、すすぎゾーンで使用する水として、軟水又は純水を切換えて供給するように構成されている。
この食器洗浄機によると、グラスを洗浄するときには、前洗浄ゾーンにおける強アルカリ性の洗浄液による洗浄は止め、すすぎゾーンにおける仕上げのすすぎは純水で、かつ低い温度で行うことで、前洗浄の洗浄力の強い洗浄液によるグラスへの悪影響、軟水を用いたすすぎの場合の斑点の発生などがなくなり、グラスの洗浄後、拭き上げを不要にすることが可能になるというものである。
一方、特許文献2に記載の食器洗浄機は、洗浄やすすぎを同一の洗浄室で行うもので、いわゆるドアタイプやアンダーカウンタータイプの食器洗浄機に関する。この洗浄機によると、食器洗浄機を所定回数作動させるたびに、食器洗浄機内に堆積した無機堆積物を取り除く処理を行うものである。この処理には水と、無機物を溶解する化学薬品との混合物を食器洗浄機内に導入し、ポンプでこの混合物を食器洗浄機内で所定の時間循環させる。そして、この混合物を排出し、食器洗浄機内部を純水で再びすすぐことで、食器洗浄機内に発生するスケールを除去する構成が記載されている。
特許第501410182号公報 特表2004−520895号公報
特許文献1に記載の食器洗浄機は、コンベアタイプの食器洗浄機に有効であるが、特許文献2に記載の食器洗浄機のように、洗浄やすすぎを同一の洗浄室内で行うタイプの洗浄機では同様の効果を得ることはできない。
すなわち、ドアタイプやアンダーカウンタータイプの食器洗浄機では、同じ洗浄室で洗浄工程やすすぎ工程が行われるため、純水を使用したすすぎ工程を採用しても、乾燥後にウォータースポットが残ってしまう。当発明者の研究によると、純水を使用しても一部にウォータースポットが残るのは、主に、すすぎ工程で混入する洗浄時の洗浄液にあることが判明した。
すなわち、洗浄後ノズルから洗浄液は停止するが、このとき、わずかな洗浄液がノズルの先端内部に付着している。ところが、すすぎ工程の際に、このノズル先端の洗浄液を完全に払拭することができなかった。これは、極めて細い径のノズル先端に洗浄液が残っていると、強い表面張力が生じ、すすぎ工程の際に完全に払拭できないことが原因であった。そのため、すすぎ工程が終了した後、ノズルを伝って残水が先端から落下する際に内部の洗浄液が混入する。あるいは乾燥が進み、洗浄液の表面張力が少なくなくなると、わずかな水滴となって落下する。このわずかな洗浄液が、乾燥後にウォータースポットとしてグラスに付着していたのである。
業務用の洗浄機では、ウォータースポットが付着したグラスがたとえ一部のグラスであるとしても、すべてのグラスを拭き上げる準備が必要になる。そのため、拭き上げの必要がない洗浄機を提供するには、常に、すべてのグラスにウォータースポットが付着しないことが必要になる。
一方、特許文献1の洗浄機に使用されている純水器は、イオン交換樹脂を用いた純水器が使用されている。ところが、イオン交換樹脂は、濾過するほど濾過性能が低下してしまうので、水に含まれるミネラル・シリカなどの除去率が次第に低下する。そのため、濾過性能が低下したイオン交換樹脂を頻繁に交換する必要があり、交換作業に多くの手間を要すると共に、ランニングコストも高くなっている。しかも、水に含まれるミネラル・シリカなどの量は、地域や時期などにより変化するので、イオン交換樹脂の交換時期の見極めが困難であった。したがって、イオン交換樹脂の交換時期が遅れてしまうと、ミネラル・シリカなどの除去率が低下した純水を使用することになり、これがウォータースポットとしてグラス等に付着する虞があった。
そこで本発明は上述の課題を解消すべく創出されたもので、ドアタイプやアンダーカウンタータイプの洗浄機の如く、同一洗浄室で洗浄とすすぎを行うタイプの洗浄機でも、洗浄したすべてのグラスにおいて拭き上げの必要がなくなり、乾燥したグラスをそのまま使用することができる食器洗浄機及びその洗浄方法の提供を目的とする。
上述の目的を達成すべく本発明における第1の手段は、洗浄室1の上下に配置され、洗浄タンク内の洗浄水を被洗浄物に噴射する複数の洗浄ノズル11A、12Aを設けた複数本の洗浄管11、12と、洗浄室1の上下に配置され、洗浄後、加熱したすすぎ水を被洗浄物に噴射する複数のすすぎノズル21Aを設けたすすぎ管21とを備え、同一の洗浄室1内にて洗浄とすすぎを行う洗浄機において、逆浸透膜純水装置にて濾過された純水をすすぎノズル21Aから噴射するように設けると共に、上部洗浄管11を洗浄室1の上部に固定し、該上部洗浄管11における上部洗浄ノズル11Aの先端が鉛直下方向から傾斜するように設置して上部洗浄ノズル11Aの先端部に洗浄液が残らないように構成したことにある。
第2の手段において、前記上部洗浄管11は、該上部洗浄管11を水平にしたときに鉛直下方を向く複数の上部洗浄ノズル11Aが設けられ、該上部洗浄管11の一方の長手端部を水平方向から鉛直上下方向のいずれかに向けて2.3°乃至3.5°の範囲に傾斜せしめることで前記上部洗浄ノズル11Aの先端が傾斜するように設けたものである。
第3の手段の前記上部洗浄管11は、前記洗浄室1の上部に水平に設置され、該上部洗浄管11にノズル先端が鉛直下方向から傾斜した複数の上部洗浄ノズル11Aが設けられ、該上部洗浄ノズル11Aの先端を鉛直下方から30°乃至45°の範囲で傾斜するように設けている。
第4の手段は、洗浄室1の上下に配置され、洗浄タンク内の洗浄水を被洗浄物に噴射する複数の洗浄ノズル11A、12Aを設けた複数本の洗浄管11、12と、洗浄室1の上下に配置され、洗浄後、加熱したすすぎ水を被洗浄物に噴射する複数のすすぎノズル21Aを設けたすすぎ管21とを備え、同一の洗浄室1内にて洗浄とすすぎを行うタイプの洗浄機であって、上部洗浄管11を洗浄室1の上部に固定し、該上部洗浄管11における上部洗浄ノズル11Aの先端が鉛直下方向から傾斜するように設置すると共に、上部洗浄管11を洗浄室1の上部に固定し、該上部洗浄管11における上部洗浄ノズル11Aの先端が鉛直下方向から傾斜するように設置して上部洗浄ノズル11Aの先端部に洗浄液が残らないように構成した洗浄機の洗浄方法において、洗浄工程の終了後からすすぎ工程の純水を噴射するまでに、傾斜した上部洗浄ノズル11Aの先端部から洗浄液が自然落下するまでの水切り時間を設定した洗浄方法にある。
第5の手段の前記すすぎ工程における前記水切り時間は、5〜30秒とする。
本発明の請求項1によると、逆浸透膜純水装置にて濾過された純水をすすぎノズル21Aから噴射するように設けると共に、上部洗浄管11を洗浄室1の上部に固定し、該上部洗浄管11における上部洗浄ノズル11Aの先端が鉛直下方向から傾斜するように設置して上部洗浄ノズル11Aの先端部に洗浄液が残らないように構成したことで、ドアタイプやアンダーカウンタータイプ等の食器洗浄機でも、洗浄したすべてのグラスにおいて拭き上げの必要がなくなり、乾燥後、グラスをそのまま使用することが可能になった。この結果、業務用の食器洗浄機で拭き上げの準備をせずに使用可能になり、極めて合理的に食器を使用することができる。
また、上部洗浄管11を洗浄室1の上部に固定したことにより、四角形の洗浄室1内に配置されたグラス等の被洗浄物Pに対して、洗浄室1の角部に位置する被洗浄物Pにも万遍なく洗浄液を吹き付けることができる。しかも、同一箇所に連続して洗浄液を吹き付けることで、例えばグラスの口に付着した口紅なども落とすことが可能になる。この結果、ドアタイプ等で従来採用されている回転式の洗浄ノズルに比べて短時間で確実な洗浄が可能になった。更に、上部洗浄ノズル11Aや下部洗浄ノズル12Aから同一箇所に連続して吹付ける力で得られる洗浄効果が高いので、その分、洗浄液の使用量を少なくすることが可能である。したがって、すすぎ工程において、洗浄液を短時間で洗い流すことができる。
また、従来のごとく、洗浄水を回転させて吹き付けると、グラスなどが揺れたり、隣同士でぶつかって破損したりするおそれもあったが、上部洗浄ノズル11Aを固定することで、このような破損も防止することができる。
更に、すすぎ水に逆浸透膜純水装置にて濾過された純水を使用するように設けたことで、従来使用されているイオン交換樹脂の純水器のように、地域や時期などに伴う水質変化による影響受けず、安定した純水を長期間使用することができる。この結果、何度使用しても、すべてのグラスにウォータースポットが付着しないすすぎが可能になり、洗浄後に拭き上げの必要がない洗浄機の提供を可能にしている。
請求項2のように、上部洗浄管11は、該上部洗浄管11を水平にしたときに鉛直下方を向く複数の上部洗浄ノズル11Aが設けられ、該上部洗浄管11の一方の長手端部を水平方向から鉛直上下方向のいずれかに向けて2.3°乃至3.5°の範囲に傾斜せしめることで上部洗浄ノズル11Aの先端が傾斜するように設けたことで、ドアタイプ洗浄機のように上部洗浄ノズル11A先端から食器までの距離が長い場合でも、上部洗浄管11の角度を調整することで、各上部洗浄ノズル11Aのすべての噴射角度を同時に調整することができる。
請求項3のごとく、上部洗浄管11は、前記洗浄室1の上部に水平に設置され、該上部洗浄管11にノズル先端が鉛直下方向から傾斜した複数の上部洗浄ノズル11Aが設けられ、該上部洗浄ノズル11Aの先端を鉛直下方から30°乃至45°の範囲で傾斜するように設けることで、洗浄室1の広さに合わせて各上部洗浄ノズル11Aの角度を調整することができる。この結果、例えばアンダーカウンタータイプの洗浄機のように、上部洗浄ノズル11A先端から食器までの距離が短い場合でも十分な洗浄が可能になる。
請求項4の洗浄方法によると、洗浄工程の終了後からすすぎ工程の純水を噴射するまでに、傾斜した上部洗浄ノズル11Aの先端部から洗浄液が自然落下するまでの水切り時間を設定したことで、上部洗浄ノズル11A先端の洗浄液の払拭が完全になり、すすぎ後に上部洗浄ノズル11A先端から洗浄液が落ちる虞はなくなった。しかも、この水切り時間により、洗浄室1内部やグラスなどに付着している洗浄液の量も少なくなるので、すすぎに使用する純水の使用量も少なくなる。更に、すすぎ水を加熱するエネルギーも少なくなるので、ランニングコストを低減させる効果がある。
請求項5のように、すすぎ工程における前記水切り時間は、5〜30秒とすることで、上部洗浄ノズル11Aの角度に対応して上部洗浄ノズル11A先端内部の洗浄液を少なくすることができる。
本発明の一実施例を示す斜視図である。 本発明の一実施例を示す側面図である。 本発明の一実施例を示す正面図である。 本発明の洗浄装置の一実施例を示す概略図である。 本発明のすすぎ装置の一実施例を示す概略図である。 本発明の他の実施例を示す斜視図である。 本発明の他の実施例を示す要部正面図である。 本発明の他の実施例を示す要部側面図である。
本発明によると、ドアタイプやアンダーカウンタータイプの洗浄機の如く、同一洗浄室で洗浄とすすぎを行うタイプの洗浄機において、洗浄したすべてのグラスが拭き上げの必要がなく、乾燥したグラスをそのまま使用することができるなどといった当初の目的を達成した。
以下、本発明の実施例を説明する。本発明の洗浄機は、一つの洗浄室1内部に洗浄管11、12とすすぎ管21とを配置して、同一の洗浄室1内にて洗浄とすすぎを行う洗浄機である。図1に示す洗浄機は、洗浄室1が上下するもので、グラスや食器などの被洗浄物Pは、任意の洗浄用カゴQに収納された状態で洗浄室1内部に配置される。この種の食器洗浄機をドアタイプと称する。
一方、図6に示す洗浄機は洗浄室1の前面に設けられたドア2が開閉するもので、このドア2を開いて洗浄用カゴQに収納された被洗浄物Pを洗浄室1内部に配置するもので、この種の食器洗浄機を架台付アンダーカウンターと称する。また、図6に示す食器洗浄機をカウンターの内部に収納するアンダーカウンタータイプの食器洗浄機もある(図示せず)。本発明は、これらすべての食器洗浄機を対象とする。
洗浄管11、12は、上部洗浄管11と下部洗浄管12とで構成され、それぞれ洗浄室1の上下に複数本ずつ配置されている(図2参照)。これらの洗浄管11、12には、洗浄タンク内の洗浄水を被洗浄物に噴射する複数の洗浄ノズル11A、12Aを設けている。
本発明の上部洗浄管11は、洗浄室1の上部に固定されるものである。そして、この上部洗浄管11における上部洗浄ノズル11Aの先端が鉛直下方向から傾斜するように設置している。この上部洗浄ノズル11A先端の傾斜角度は、上部洗浄ノズル11Aの先端部に洗浄液が残らない角度に設定している。
たとえば、図2、図3に示す上部洗浄管11は、上部洗浄管11を水平にしたときに鉛直下方を向く複数の上部洗浄ノズル11Aが設けられている。このような上部洗浄ノズル11Aは、特に、ドアタイプの洗浄機のように、上部洗浄ノズル11Aから被洗浄物Pまでの距離が長い場合に有効になる。すなわち、上部洗浄管11の一方の長手端部(図示例では先端部)を水平方向から鉛直上下方向のいずれか(図示例では上方)に向けて2.3°乃至3.5°の範囲に傾斜させた状態で洗浄室1の上部に固定することで、上部洗浄ノズル11Aの全ての先端が同一方向に傾斜するものである。実験により、上部洗浄ノズル11Aの先端部の洗浄液が表面張力に捕らわれずに自然落下する最低の傾斜角度は、2.3°以上の角度が必要であった。また、上部洗浄管11ごと上部洗浄ノズル11A先端の傾斜角度を調整する場合、上部洗浄ノズル11Aの先端角度が3.5°を超えると、一部の上部洗浄ノズル11Aから噴射した洗浄液が洗浄室1内部に設置した被洗浄物Pに当たらない現象が生じるので使用できなくなる。
一方、図6乃至図8に示す上部洗浄管11は、洗浄室1の上部に水平に設置されたものである(図8参照)。この上部洗浄管11には、予め、ノズル先端が鉛直下方向から傾斜した複数の上部洗浄ノズル11Aが設けられている(図7参照)。このような上部洗浄ノズル11Aは、特に、アンダーカウンタータイプの洗浄機のように、上部洗浄ノズル11A先端から被洗浄物Pまでの距離が短い場合に有効になる。すなわち、上部洗浄ノズル11Aの先端を鉛直下方から45°まで傾斜させることで、洗浄室1内部に設置したグラスなどの被洗浄物に洗浄液が当たるように上部洗浄ノズル11Aの角度を調整することができる。但し、45°を超えると被洗浄物Pに洗浄液が当たらないので使用できなくなる。また、最低30°の角度があれば、上部洗浄ノズル11A先端から被洗浄物Pまでの距離が短い場合でも広い範囲の洗浄が可能になる。
本発明洗浄機の洗浄装置10の例を図4に示す。すなわち、電磁弁16を介して洗浄タンク14に上水が蓄えられ、洗剤を混入して洗浄液となる。あるいは、上水に代えて後述するすすぎ工程で使用した後のすすぎ水を洗浄タンク14に貯めることも可能である。この洗浄液をタンクヒーター15が加熱し、洗浄ポンプ13にて上部洗浄管11及び下部洗浄管12に送水し、上部洗浄ノズル11A及び下部洗浄ノズル12Aからグラス等の被洗浄物Pに洗浄液を噴射する構成を備えたものである。
一方、すすぎ管21は、洗浄室1の上下に回転自在に配置されており、洗浄後、加熱したすすぎ水を被洗浄物Pに噴射する複数のすすぎノズル21Aを設けている(図3参照)。本発明では、特に、すすぎ水として、逆浸透膜純水装置にて濾過された純水を使用するように設けている。すなわち、逆浸透膜とは、濾過膜の一種であり、水を通すがイオンや塩類などの不純物は透過しない性質を持っている。本発明では、逆浸透膜を使用した逆浸透膜純水装置26にて濾過された純水を加圧ポンプ25で加圧してすすぎ管21のすすぎノズル21Aから噴射させるものである。このような逆浸透膜純水装置26は、一般にイオン交換樹脂純水器に比べて定期メンテナンスが極めて長く、例えば定期メンテナンスが3年に一度の逆浸透膜純水装置も提供されている。
本発明洗浄機のすすぎ装置20の例を図5に示す。すなわち、上水は逆浸透膜純水装置26にて純水に濾過され。この純水は、加圧ポンプ25にて加圧された後、洗浄室1の上下に回転自在に設置されたすすぎ管21のすすぎノズル21Aから被洗浄物Pに噴射される。このとき、純水のすすぎ水を加熱するために、二通りの加熱手段がある。第1の加熱手段は、電磁弁24を介してボイラータンク22内に蓄えた純水をボイラーヒーター23で加熱する手段である。第2の加熱手段は、熱交換ユニット27を第1の加熱手段と併用する加熱手段である。洗浄工程で使用した洗浄液は加熱されているので、この温度が洗浄室1の上部の温度を高めている。そこで、この洗浄室1の上部に熱交換ユニット27を設置し、電磁弁24を介して熱交換ユニット27に送水した純水を洗浄室1上部の温度や蒸気などの熱にて熱交換して温度を高めるものである。このような熱交換ユニット27を使用した加熱手段によると、省エネ効果を奏する。
本発明洗浄方法は、前述の本発明洗浄機を使用した洗浄方法である。すなわち、本発明洗浄機において、洗浄工程の終了後からすすぎ工程の純水を噴射するまでに、傾斜した上部洗浄ノズル11Aの先端部から洗浄液が自然落下するまでの水切り時間を設定した洗浄方法である。この水切り時間は、本発明洗浄装置の上部洗浄ノズル11Aの傾斜角度により、5〜30秒に設定する。例えば、上部洗浄ノズル11Aの先端角度が45°に近いほど水切り時間は短く5秒に近くなり、先端角度が2.3°に近くなるほど水切り時間は長く30秒に近くなるものである。この水切り時間は、プログラムタイマー3にて設定される(図3参照)。また、プログラムタイマー3は、水切り時間の外、洗浄工程からすすぎ工程に至るすべての工程を制御するものである。
本発明において、洗浄液の自然落下とは、上部洗浄ノズル11A先端に付着したすべての洗浄液が自然落下するということではなく、上部洗浄ノズル11A先端に付着した洗浄液が自然落下を始めることで、洗浄液の表面張力が少なくなくなる程度を目安にしている。この水切り時間にて、上部洗浄ノズル11A先端に付着した洗浄液をすすぎ工程で完全に払拭できるようになる。また、この水切り時間を設定することにより、洗浄室1内部やグラスなどに付着している洗浄液の量も少なくなるので、すすぎに使用する純水の使用量を少なくすることができる。
尚、本発明の洗浄装置10やすすぎ装置20等は図示例に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲であれば他の形状に変更することも可能である。
P 被洗浄物
Q 洗浄用カゴ
1 洗浄室
2 ドア
3 プログラムタイマー
10 洗浄装置
11 上部洗浄管
11A 上部洗浄ノズル
12 下部洗浄管
12A 下部洗浄ノズル
13 洗浄ポンプ
14 洗浄タンク
15 タンクヒーター
16 電磁弁
20 すすぎ装置
21 すすぎ管
21A すすぎノズル
22 ボイラータンク
23 ボイラーヒーター
24 電磁弁
25 加圧ポンプ
26 逆浸透膜純水装置
27 熱交換ユニット

Claims (5)

  1. 洗浄室の上下に配置され、洗浄タンク内の洗浄水を被洗浄物に噴射する複数の洗浄ノズルを設けた複数本の洗浄管と、洗浄室の上下に配置され、洗浄後、加熱したすすぎ水を被洗浄物に噴射する複数のすすぎノズルを設けたすすぎ管とを備え、同一の洗浄室内にて洗浄とすすぎを行うタイプの洗浄機において、逆浸透膜純水装置にて濾過された純水をすすぎノズルから噴射するように設けると共に、上部洗浄管を洗浄室の上部に固定し、該上部洗浄管における上部洗浄ノズルの先端が鉛直下方向から傾斜するように設置して上部洗浄ノズルの先端部に洗浄液が残らないように構成したことを特徴とする食器洗浄機。
  2. 前記上部洗浄管は、該上部洗浄管を水平にしたときに鉛直下方を向く複数の上部洗浄ノズルが設けられ、該上部洗浄管の一方の長手端部を水平方向から鉛直上下方向のいずれかに向けて2.3°乃至3.5°の範囲に傾斜せしめることで前記上部洗浄ノズルの先端が傾斜するように設けた請求項1記載の食器洗浄機。
  3. 前記上部洗浄管は、前記洗浄室の上部に水平に設置され、該上部洗浄管にノズル先端が鉛直下方向から傾斜した複数の上部洗浄ノズルが設けられ、該上部洗浄ノズルの先端を鉛直下方から30°乃至45°の範囲で傾斜するように設けた請求項1記載の食器洗浄機。
  4. 洗浄室の上下に配置され、洗浄タンク内の洗浄水を被洗浄物に噴射する複数の洗浄ノズルを設けた複数本の洗浄管と、洗浄室の上下に配置され、洗浄後、加熱したすすぎ水を被洗浄物に噴射する複数のすすぎノズルを設けたすすぎ管とを備え、同一の洗浄室内にて洗浄とすすぎを行うタイプの洗浄機であって、逆浸透膜純水装置にて濾過された純水をすすぎノズルから噴射するように設けると共に、上部洗浄管を洗浄室の上部に固定し、該上部洗浄管における上部洗浄ノズルの先端が鉛直下方向から傾斜するように設置して上部洗浄ノズルの先端部に洗浄液が残らないように構成した洗浄機の洗浄方法において、洗浄工程の終了後からすすぎ工程の純水を噴射するまでに、傾斜した上部洗浄ノズルの先端部から洗浄液が自然落下するまでの水切り時間を設定したことを特徴とする食器洗浄機の洗浄方法。
  5. 前記すすぎ工程における前記水切り時間は、5〜30秒とする請求項5記載の食器洗浄機の洗浄方法。
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