JP2015084170A - 料金自動収受機 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の料金自動収受機は、料金自動収受機によって貨幣を処理する処理速度の向上させることができる。【解決手段】本発明の料金自動収受機100は、貨幣が投入される貨幣投入部31と、貨幣投入部31に投入された後に案内されてきた前記貨幣を判別して投入金額を集計する複数の貨幣処理ユニット32と、貨幣投入部31に投入された前記貨幣を分配して複数の貨幣処理ユニット32に案内する分配部34とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、料金自動収受機に関する。
有料道路等の料金所や駐車場の出入口には料金を自動的に収受するための料金自動収受機が設置されている。このような料金自動収受機は、料金収受員を不要とし、車両の運転手等の利用者から料金の支払いを受け付け、さらに釣銭の自動払い出しを行う装置である。
このような料金自動収受機が、例えば特許文献1に開示されている。この料金自動収受機は、高さの異なる位置に配置された複数の硬貨の投入口と、これらの投入口それぞれの位置に対応して配置された複数の釣銭の払出口を有している。そして、料金自動収受機は、投入された硬貨の金額を検出する硬貨選別手段と、硬貨選別手段における検出結果に基づいて、硬貨が投入された投入口に対応する払出口に釣銭を返却するよう制御する制御手段とを有している。これによって、複数の投入口から投入された硬貨を一つの硬貨選別手段によって処理することで筐体内の省スペース化及びコストダウンを図っている。また、利用者が硬貨を投入した投入口に対応する払出口に釣銭を返却することで、料金自動収受機の使用性を向上させることができる。
実開平07−013069号公報
ところで、料金自動収受機では、筐体の内部に配置された上述の硬貨選別手段のような貨幣処理ユニットによって、投入された硬貨等の貨幣の金額を集計するよう処理している。そして、貨幣処理ユニットにおける貨幣の単位時間当たりに処理できる処理能力によって、料金自動収受機の処理速度が決定される。
ここで、貨幣処理ユニットの処理能力とは、一秒あたりに処理可能な硬貨等の貨幣の枚数である。この貨幣処理ユニットにおける処理能力については、一秒あたりの処理枚数を一枚向上させるだけでも容易ではない。そのため、料金自動収受機の処理速度を向上させるために、単純に貨幣処理ユニットの処理能力の向上を図って対応することには困難が伴う。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、料金自動収受機における貨幣の処理速度を向上させることが可能な料金自動収受機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明の一態様における料金自動収受機は、貨幣が投入される貨幣投入部と、該貨幣投入部に投入された後に案内されてきた前記貨幣を判別して投入金額を集計する複数の貨幣処理ユニットと、前記貨幣投入部に投入された前記貨幣を分配して前記複数の貨幣処理ユニットに案内する分配部とを備えることを特徴とする。
このような構成の料金自動収受機によれば、分配部によって貨幣を分配することで、複数の貨幣処理ユニットで判別して投入金額を集計することができる。即ち、一度に投入された貨幣に対して、投入金額を集計する処理を複数の貨幣処理ユニットによって並行して実施することができる。このように、複数の貨幣処理ユニットによって貨幣処理を行うことにより、料金自動収受機としての貨幣の処理速度を向上させることができる。
また、本発明の他の態様における料金自動収受機は、前記貨幣投入部を複数備えるとともに、前記複数の貨幣投入部にそれぞれ投入された複数の前記貨幣を合流させて前記分配部に案内する合流部を備えていてもよい。
このような構成の料金自動収受機によれば、複数の貨幣投入部から投入された複数の貨幣を合流させることで、貨幣投入部を複数備えている場合に、貨幣がどの貨幣投入部から投入されるかに関わらず、貨幣を分配部で分配することができる。そのため、利用者によって貨幣が異なる貨幣投入部から一度に投入されても、投入された貨幣を効率的に複数の貨幣処理ユニットで処理することができる。これにより、複数の異なる貨幣投入部から硬貨が投入されても、料金自動収受機としての貨幣の処理速度を安定して向上させることができる。
さらに、本発明の他の態様における料金自動収受機は、前記複数の貨幣投入部のそれぞれと対応して配置されて釣銭用貨幣を払い出す複数の釣銭払出部と、利用者が利用した前記貨幣投入部に対応する前記釣銭払出部を選択して前記釣銭用貨幣を払い出す払出先選択部とを備えていてもよい。
このような構成の料金自動収受機によれば、払出先選択部によって、貯留部から送出された釣銭用貨幣を、利用者が利用している貨幣投入部に対応する釣銭払出部に払い出すことができる。したがって、利用者が釣銭用貨幣を回収するために、車両から下車しなければならなくなるような負担を減らすことができる。これにより、利用者が料金自動収受機を使用する場合の利便性を向上させることができる。
さらに、本発明の他の態様における料金自動収受機は、複数の前記貨幣処理ユニットで集計された前記貨幣をまとめて釣銭用貨幣として貯留する貯留部を備えていてもよい。
このような構成の料金自動収受機によれば、複数の貨幣処理ユニットで処理された貨幣をまとめて貯留することで、利用者が投入した貨幣を、利用者に対して払い出す釣銭用貨幣として貯留部に補充することができる。即ち、料金自動収受機を管理する管理者は、複数の貨幣処理ユニットで処理された貨幣を貯留部でまとめて管理すれば良いこととなる。これにより、料金自動収受機の管理者が釣銭用貨幣を補充する手間を減らして、管理者の負担を軽減することができる。
また、本発明の他の態様における料金自動収受機は、前記貨幣処理ユニットで集計された前記貨幣を釣銭用貨幣として貯留するとともに、前記貨幣処理ユニットで集計が行われる前に貯留されていた釣銭用貨幣を利用者に対して払い出す貯留部を備えていてもよい。
このような構成の料金自動収受機によれば、貨幣処理ユニットで集計された貨幣が貯留部に釣銭用貨幣として貯留し終わる前に、利用者に対して釣銭用貨幣を払い出すことができる。これにより、利用者に対して釣銭用貨幣を払い出す速度を低下させずにすみ、より利便性を向上させることができる。
また、本発明の他の態様における料金自動収受機は、前記分配部は、前記貨幣投入部から前記貨幣を落下して案内するよう前記貨幣投入部に対して接続される第一案内路と、前記貨幣処理ユニットに向かって前記貨幣を落下して案内するよう前記貨幣処理ユニットと接続される第二案内路と、前記第一案内路から複数の前記第二案内路を分岐させるように接続する分岐路と、を有していてもよい。
このような構成の料金自動収受機によれば、貨幣投入部から投入される貨幣を、第一案内路から分岐路を介して第二案内路まで落下させることで、複数の貨幣処理ユニットに向けてランダムに案内することができる。これにより、シンプルな構成により、貨幣を複数の貨幣処理ユニットに分配することが容易にできる。
また、本発明の他の態様における料金自動収受機は、前記分配部は、前記分岐路に配置され、落下してきた前記貨幣を受けることによって、前記貨幣に作用する重力を利用して、前記貨幣を案内する前記第二案内路を切り替える切替部とを有していてもよい。
このような構成の料金自動収受機によれば、貨幣が落下するごとに貨幣を案内する第二案内路を切り替えることができる。その結果、一方の第二案内路に硬貨が偏って案内されることがなくなり、複数の貨幣処理ユニットで効率よく貨幣を集計することができる。これにより、複数の貨幣処理ユニットに貨幣を効率的に分配することができる。
さらに、本発明の他の態様における料金自動収受機は、前記分配部は、前記貨幣の枚数を検出するセンサ部と、前記センサ部における検出結果に基づいて、任意の枚数を一単位として前記貨幣を分配する分配制御部と、を有していてもよい。
このような構成の料金自動収受機によれば、貨幣の枚数によって複数の貨幣処理ユニットのいずれかに分配制御部によって管理して貨幣を分配することで、貨幣処理ユニットの貨幣を処理する能力を超えて過剰に貨幣が案内されてしまうことを防止できる。
なお、前記分配制御部は、複数の前記貨幣処理ユニットのうちいずれか一つが故障した場合に、故障していない貨幣処理ユニットにのみ前記貨幣を分配してもよい。
本発明の料金自動収受機によれば、複数の貨幣処理ユニットを用いることで、料金自動収受機における貨幣の処理速度を向上させることができる。
本発明の料金自動収受機が設置されている様子を示す模式図である。 本発明の第一実施形態における硬貨収受部を示す料金自動収受機の内部の概略図である。 本発明の第一実施形態における分配部を示す料金自動収受機の内部の概略図である。 本発明の第一実施形態における払出先選択部を示す料金自動収受機の内部の概略図である。 本発明の第二実施形態における分配部を示す料金自動収受機の内部の概略図である。 本発明の第三実施形態における分配部を示す料金自動収受機の内部の概略図である。 本発明の第四実施形態における硬貨収受部を示す料金自動収受機の内部の概略図である。
《第一実施形態》
以下、本発明に係る第一実施形態について図1から図4を参照して説明する。
図1に示すように、第一本実施形態の料金自動収受機100は、有料道路の料金所等に設置されている。料金自動収受機100は、車線200の側部に配置されて車線200上を通行する車両300から無人で貨幣を収受可能とされている。料金自動収受機100は、料金自動収受機100の外装である筐体1と、筐体1に設けられて利用者によって操作される利用者操作部2と、筐体1の内部で貨幣を処理する硬貨収受部3と、を備えている。
筐体1は、鉛直方向の上下方向に延びる直方状をなしており、車線200に対して該車線200の幅方向に面する車線200の側部と平行な面を前面10aとしている。筐体1は、その前面10aが車線200の側部における端部から法律で定められた所定の間隔を開けて配置されている。
利用者操作部2は、各口や各ボタンを通じて料金自動収受機100に対して金銭の収受、通行券・領収書のやり取りを利用者が行う際に使用される。利用者操作部2は、筐体1の前面10aに設けられて、車線200上を通行する車両300の運転手等の利用者により、料金自動収受機100を利用する際に操作される操作端末である。利用者操作部2は、通行する車両300の車高に応じて利用し易いように筐体1の前面10aの鉛直方向の上段と下段とにそれぞれ同じ構成が設けられている。利用者操作部2は、料金を表示する料金表示部21と、紙幣が挿入される紙幣挿入口22と、紙幣を返却するための紙幣返却口23と、領収書の発行指示を受け付ける領収書発行ボタン24と、領収書を外方に送り出す領収書発行口25とを有している。また、利用者操作部2は、通行券が挿入される通行券挿入口26と、クレジットカード等を挿入するカード挿入口27と、異常時等に収受員を呼び出す収受員呼び出しボタン28とを有している。さらに、利用者操作部2は、後述する硬貨収受部3の一部でもあって、貨幣の投入や受け取りを行う貨幣投入部31や釣銭払出部38を有している。
図1、2に示すように、硬貨収受部3は、利用者から収受した貨幣のうち硬貨の枚数を計算し、投入金額を集計するとともに、釣銭用貨幣のうち硬貨を利用者に返却する。即ち、本実施形態では、料金自動収受機100に対して貨幣として硬貨が利用される場合について説明する。
硬貨収受部3は、筐体1に設けられて利用者によって貨幣が投入される二つの貨幣投入部31と、投入された貨幣を判別して投入金額を集計する処理を行う二つの貨幣処理ユニット32とを備えている。硬貨収受部3は、二つの貨幣投入部31から投入された貨幣を合流させて搬送する合流部33と、合流部33を介して送られた貨幣を二つの貨幣処理ユニット32に向かって分配して案内する分配部34とを備えている。硬貨収受部3は、貨幣処理ユニット32にて処理された貨幣を筐体1の上方まで搬送する処理硬貨搬送路35と、搬送された貨幣を釣銭用貨幣として貯留する二組の貯留部36とを備えている。硬貨収受部3は、釣銭用貨幣を利用者に対して払い出す釣銭払出部38と、貯留部36から送出された釣銭用貨幣を利用者が利用した貨幣投入部31に対応する釣銭払出部38に払い出す払出先選択部39とを備えている。また、硬貨収受部3は、利用者が投入した金額や利用した貨幣投入部31に合わせて、利用者に返却する釣銭用貨幣の金額や釣銭用貨幣を払い出す釣銭払出部38を指示する主制御部37を有している。
貨幣投入部31は、筐体1の前面10aに設けられた利用者操作部2の一部でもあり、利用者から貨幣である硬貨を受け取る。貨幣投入部31は、筐体1の前面10aの鉛直方向(図2紙面上下方向)上方の上段の利用者操作部2に配置される第一貨幣投入部311と、筐体1の前面10aの鉛直方向下方の下段の利用者操作部2に配置される第二貨幣投入部312とを有している。
第一貨幣投入部311は、硬貨が投入される第一硬貨投入口311aと、第一硬貨投入口311aに投入された硬貨を合流部33に送る第一投入路311bとを有している。
第一硬貨投入口311aは、車両300の運転手等の利用者から投入される硬貨の受け取りを可能とするよう筐体1の前面10aから突出して配置されている。第一硬貨投入口311aに硬貨が投入されると、図示しないセンサが投入された枚数を検知して後述する主制御部37に枚数情報を信号として送っている。
第一投入路311bは、管状部材であって、第一硬貨投入口311aから鉛直方向下方に向かって延びており、硬貨を内部で自然落下させることで搬送している。即ち、第一投入路311bは、第一硬貨投入口311aに投入された硬貨を第一貨幣処理ユニット321及び第二貨幣処理ユニット322に向かって落下させて搬送する。
第二貨幣投入部312は、硬貨が投入される第二硬貨投入口312aと、第二硬貨投入口312aに投入された硬貨を合流部33に送る第二投入路312bとを有している。第二貨幣投入部312は、第一貨幣投入部311と同じ構成となっており、筐体1における配置が異なっている。
第二硬貨投入口312aは、第一硬貨投入口311aと同じ構成で、筐体1の前面10aの鉛直方向の下段側に配置されている。
第二投入路312bは、第一投入路311bと同じく、管状部材であって、第二硬貨投入口312aから鉛直方向下方に向かって延びており、硬貨を内部で自然落下させることで搬送している。即ち、第二投入路312bは、第二硬貨投入口312aに投入された硬貨を第一貨幣処理ユニット321及び第二貨幣処理ユニット322に向かって落下させて搬送する。
貨幣処理ユニット32は、利用者によって料金自動収受機100の貨幣投入部31に投入された後に案内されてきた硬貨を判別して投入金額を集計する。本実施形態における貨幣処理ユニット32は、第一貨幣処理ユニット321と第二貨幣処理ユニット322との二つの同じ性能の装置を有する。貨幣処理ユニット32である第一貨幣処理ユニット321及び第二貨幣処理ユニット322は、筐体1内において貨幣投入部31よりも鉛直方向下方側に車線200前後方向(図2紙面左右方向)に並列して配置されている。即ち、第一貨幣処理ユニット321及び第二貨幣処理ユニット322は、筐体1の鉛直方向下方の底部分に設けられている。
第一貨幣処理ユニット321は、本実施形態では、例えば、一秒あたりに1枚といったように単位時間あたりに所定の枚数の硬貨の種類を判別して投入金額を集計可能な処理能力を有している。第一貨幣処理ユニット321は、集計した投入金額に基づく信号を後述する主制御部37に送信する。第一貨幣処理ユニット321は、集計が終了した硬貨を処理硬貨搬送路35に送出する。
第二貨幣処理ユニット322は、第一貨幣処理ユニット321と同じ装置であって、第一貨幣処理ユニット321とは配置される位置のみが異なっている。
合流部33は、第一硬貨投入口311a及び第二硬貨投入口312aから投入された硬貨を合流させて、自然落下させることによって後述する分配部34に案内する。合流部33は、第一硬貨投入口311a及び第二硬貨投入口312aよりも鉛直方向下方に配置されている。
分配部34は、図2、3に示すように、合流部33を介して合流させて落下させることで案内された第一硬貨投入口311a及び第二硬貨投入口312aから投入された硬貨を分配して二つの貨幣処理ユニット32に案内する。本実施形態における分配部34は、図3に示すように、合流部33を介して貨幣投入部31に接続される第一案内路341と、第一貨幣処理ユニット321及び第二貨幣処理ユニット322に接続される第二案内路342a、342bと、第一案内路341と複数の第二案内路342a、342bとを接続する分岐路343とを有している。
第一案内路341は、合流部33と接続され、合流部33を介して第一貨幣投入部311の第一投入路311b及び第二貨幣投入部312の第二投入路312bに対して接続される搬送路である。第一案内路341は、第一硬貨投入口311a及び第二硬貨投入口312aから投入されて合流部33で合流した硬貨が自然落下するようにして案内する。第一案内路341は、硬貨の直径よりもわずかに大きく形成されている。
第二案内路342a、342bは、第一貨幣処理ユニット321及び第二貨幣処理ユニット322に接続される複数の搬送路である。第二案内路342a、342bは、第一貨幣処理ユニット321及び第二貨幣処理ユニット322のそれぞれに向かって傾斜しており、硬貨を滑るように落下させることで案内する。第二案内路342a、342bは、第一案内路341と同様に、硬貨の直径よりもわずかに大きく形成されている。
分岐路343は、第一案内路341に対して複数の第二案内路342a、342bを下方に向かって傾斜させて接続することで、第一案内路341から第二案内路342a、342bが分岐するように接続している。
処理硬貨搬送路35は、第一貨幣処理ユニット321及び第二貨幣処理ユニット322で集計されて処理が終わり、送出された硬貨を貯留部36まで搬送する。処理硬貨搬送路35は、第一貨幣処理ユニット321で集計されて送出された硬貨を貯留部36の一組に搬送する第一処理硬貨搬送路35aと、第二貨幣処理ユニット322で集計されて送出された硬貨を、第一貨幣処理ユニット321から送出された硬貨が搬送される貯留部36とは異なる他の貯留部36まで搬送する第二処理硬貨搬送路35bとを有している。第一処理硬貨搬送路35a及び第二処理硬貨搬送路35bは、硬貨を落下させることなく鉛直方向下方から鉛直方向上方に向かって搬送可能としている。具体的には、第一処理硬貨搬送路35a及び第二処理硬貨搬送路35bは、図示しないモータ等によって回転するベルト等の貨幣運搬部材から構成されているコンベアである。
なお、第一処理硬貨搬送路35a及び第二処理硬貨搬送路35bは、第一貨幣処理ユニット321及び第二貨幣処理ユニット322によって処理される硬貨の種類ごとにそれぞれ必要となっている。即ち、本実施形態において処理硬貨搬送路35は、図2に示すように、一例として一経路ずつのみが記載されている。しかしながら、例えば、料金自動収受機100が取り扱う硬貨が4種類であれば、第一処理硬貨搬送路35a及び第二処理硬貨搬送路35bもそれぞれ4本ずつ形成されることとなる。
貯留部36は、貨幣処理ユニット32で集計された硬貨を釣銭用貨幣として貯留する硬貨ホッパである。本実施形態における貯留部36は、二組配置されている。ここでいう一組の貯留部36は、取り扱う硬貨種類分だけの硬貨ホッパを複数有している。具体的には、貯留部36は、第一貨幣処理ユニット321で集計された硬貨を貯留する第一貯留部36aと、第二貨幣処理ユニット322で集計された硬貨を貯留する第二貯留部36bとを有している。
第一貯留部36aは、第一処理硬貨搬送路35aと接続されており、第一貨幣処理ユニット321で集計された硬貨を釣銭用貨幣として貯留する。第一貯留部36aは、筐体1において貨幣投入部31よりも鉛直方向上方に配置されている。貯留部36は、硬貨を送出する第一貯留部本体361aと、送出された硬貨を搬送する第一釣銭送出路362aとを有している。
第一貯留部本体361aは、予め貯留されていた硬貨と、第一処理硬貨搬送路35aを介して搬送されてくる硬貨とを貯留している。第一貯留部本体361aは、硬貨の種類ごとに分別して硬貨を貯留している。第一貯留部本体361aは、主制御部37によって指示された金額の貯留されている硬貨を釣銭用貨幣として送出する。即ち、第一貯留部本体361aは、主制御部37からの信号に基づいて、主制御部37が算出した釣銭額となるよう適当な種類の硬貨を必要な枚数だけ釣銭用貨幣として送出する。ここで、第一貯留部本体361aは、第一貨幣処理ユニット321で集計が行われる前に予め貯留されていた釣銭用貨幣か、前回の利用者によって投入された硬貨かのいずれかを利用者に対して払い出す。
第一釣銭送出路362aは、第一貯留部本体361aから鉛直方向下方に向かって延びる管状に形成された硬貨の搬送路である。第一釣銭送出路362aは、後述する第二釣銭送出路362bと合流するよう形成されており、貯留部本体361から送出された硬貨を払出先選択部39に送出する。
第二貯留部36bは、第二処理硬貨搬送路35bと接続されており、第二貨幣処理ユニット322で集計された硬貨を釣銭用貨幣として貯留する。第二貯留部36bは、筐体1において貨幣投入部31よりも鉛直方向上方に第一貯留部36aと並列して配置されている。第二貯留部36bは、硬貨を送出する第二貯留部本体361bと、送出された硬貨を搬送する第二釣銭送出路362bとを有している。
第二貯留部本体361bは、第一貯留部本体361aと同様の構成である。
第二釣銭送出路362bは、第二貯留部本体361bから鉛直方向下方に向かって延びる管状に形成された硬貨の搬送路である。第二釣銭送出路362bは、第一釣銭送出路362aと合流するよう形成されており、貯留部本体361から送出された硬貨を払出先選択部39に送出する。
なお、貯留部36は、貨幣投入部31よりも鉛直方向上方に配置されていることに限定されるものではなく、使用される状況に応じて適宜任意の位置に配置されればよい。例えば、貯留部36から釣銭用貨幣を落下させて払い出すことだけを目的とする場合には、第一貯留部36a及び第二貯留部36bは釣銭払出部38よりも鉛直方向上方に配置されていればよく、貨幣投入部31よりも鉛直方向上方に配置されていなくてもよい。
釣銭払出部38は、筐体1の前面10aに設けられた利用者操作部2の一部でもあり、利用者に対して釣銭用貨幣を払い出して返却する。釣銭払出部38は、筐体1の前面10aの鉛直方向の上段側の利用者操作部2に配置される第一釣銭払出部381と、筐体1の前面10aの鉛直方向の下段側の利用者操作部2に配置される第二釣銭払出部382とを有している。
第一釣銭払出部381は、第一貨幣投入部311と対応するよう配置されている。第一釣銭払出部381は、釣銭用貨幣が利用者に対して払い出される第一釣銭返却口381aと、第一釣銭返却口381aまで釣銭用貨幣を案内する第一釣銭路381bとを有している。
第一釣銭返却口381aは、筐体1の前面10aから窪んで形成されている。第一釣銭返却口381aは、第一硬貨投入口311aと対応していることが利用者にわかるよう第一硬貨投入口311aの鉛直方向下方に並んで配置されている。
第一釣銭路381bは、管状に形成され、第一釣銭返却口381aから鉛直方向上方の払出先選択部39に向かって延びており、払出先選択部39から硬貨が自然落下することで第一釣銭返却口381aまで搬送している。
第二釣銭払出部382は、第二貨幣投入部312と対応するよう配置されている。第二釣銭払出部382は、釣銭用貨幣が利用者に対して払い出される第二釣銭返却口382aと、第二釣銭返却口382aまで釣銭用貨幣を案内する第二釣銭路382bとを有している。第二釣銭払出部382は、第一釣銭払出部381と同じ構成となっており、筐体1における配置が異なっている。
第二釣銭返却口382aは、第一釣銭返却口381aと同じ構成で、第二硬貨投入口312aと対応していることが利用者わかるよう第二硬貨投入口312aの鉛直方向下方に並んで配置されている。
第二釣銭路382bは、第一釣銭路381bと同じく、管状に形成され、第一釣銭返却口381aから鉛直方向上方の払出先選択部39に向かって延びており、払出先選択部39から硬貨が自然落下することで第一釣銭返却口381aまで搬送している。
払出先選択部39は、利用者が利用した第一硬貨投入口311aを有する第一貨幣投入部311又は第二硬貨投入口312aを有する第二貨幣投入部312のいずれか一方の貨幣投入部31に対応する釣銭払出部38を選択して釣銭用貨幣を払い出す。具体的には、図4に示すように、払出先選択部39は、主制御部37からの信号に基づいて、第一釣銭返却口381a又は第二釣銭返却口382aのいずれか一方を選択するよう、硬貨の搬送路を第一釣銭路381b又は第二釣銭路382bに切り替えている。払出先選択部39は、第一釣銭路381b又は第二釣銭路382bのいずれか一方を遮る釣銭受け部39aと、主制御部37からの信号に基づいて回転させて釣銭受け部39aの位置を変更する回転変更部39bとを有している。
釣銭受け部39aは、回転変更部39bを中心として貯留部36に向かって延びるように接続されている。釣銭受け部39aは、第一釣銭路381b又は第二釣銭路382bのいずれかに傾くことで、第一釣銭路381b又は第二釣銭路382bを閉塞するよう形成された板材である。
回転変更部39bは、第一釣銭路381b及び第二釣銭路382bの分岐点に配置されている。回転変更部39bは、釣銭受け部39aの端部で接続され、回転可能に支持する回転軸である。回転変更部39bは、主制御部37から信号を受けることで釣銭受け部39aを回転移動させて、第一釣銭路381b又は第二釣銭路382bのいずれか一方を遮るよう釣銭受け部39aの位置を変更している。
主制御部37は、貨幣投入部31のうち第一貨幣投入部311と第二貨幣投入部312のどちらが利用者に利用されたかを判定して、利用者によって利用された貨幣投入部31に対応する釣銭払出部38に釣銭用貨幣を払い出すよう払出先選択部39の回転変更部39bに選択する釣銭払出部38を指示する。さらに、主制御部37は、硬貨収受部3において貨幣処理ユニット32で集計された投入金額に基づいて、利用者に返却する釣銭用貨幣の釣銭額を貯留部36に指示する。
具体的には、主制御部37は、第一硬貨投入口311a及び第二硬貨投入口312aが検知した硬貨の枚数情報が信号として入力されると、第一硬貨投入口311a及び第二硬貨投入口312aのどちらの方が投入された硬貨の枚数が多いかを比較し、枚数が多い方を利用者が利用した貨幣投入部31として判定する。そして、主制御部37は、判定結果に基づいて、第一貨幣投入部311に対応する第一釣銭返却口381a及び第二貨幣投入部312に対応する第二釣銭返却口382aの利用者が利用したと判定したどちらかを選択して釣銭用貨幣を払い出す先を決定する。主制御部37は、払出先選択部39の回転変更部39bに決定された結果情報を信号として出力して回転させる。
また、主制御部37は、貨幣処理ユニット32である第一貨幣処理ユニット321及び第二貨幣処理ユニット322が案内されてきた硬貨を判別して投入金額を集計すると、集計した投入金額の情報が信号としてそれぞれ入力される。そして、入力された二つの投入金額から利用者が料金自動収受機100に支払った金額を算出する。算出した金額と、車両300が料金所等を通行するために利用者が料金自動収受機100に支払うべき金額とから、利用者に返却すべき釣銭額を算出する。算出した釣銭額の情報は、貯留部36の第一貯留部本体361aと第二貯留部本体361bとに対して信号として出力されて送出する金額を指示する。
次に、上記構成の第一実施形態の料金自動収受機100の作用について説明する。
上記のような第一実施形態の料金自動収受機100は、筐体1の前面10a側に停車した車両300の運転手等の利用者により車両300の車種に応じて筐体1の上段又は下段の通行券挿入口26に通行券が挿入される。通行券が挿入されたとき、料金自動収受機100は、その通行券の磁気情報に基づき車種、通行距離に応じた料金を計算して、料金表示部21に表示する。そして、利用者は、この料金表示部21の料金表示に従って、貨幣投入部31及び紙幣挿入口22に金銭を投入する。すると、料金自動収受機100は、投入された金銭を算出し、この算出結果と先の料金との差額に基づき、釣銭がある場合には、その釣銭を釣銭払出部38及び紙幣返却口23から返却する。
特に、硬貨にて支払いをする場合、利用者は乗車している車両300の車種等に基づいて、料金自動収受機100の上段から突出している第一硬貨投入口311a又は下段から突出している第二硬貨投入口312aのいずれかを選択して、複数枚の硬貨を投げ入れる。第一硬貨投入口311aに硬貨が投入されると、投げ入れられた硬貨は、第一貨幣投入部311から落下して第一投入路311bを介して合流部33に送られる。同様に、第二硬貨投入口312aに硬貨が投入されると、投げ入れられた硬貨は、第二貨幣投入部312から落下して第二投入路312bを介して合流部33に送られる。
ここで、第一硬貨投入口311a及び第二硬貨投入口312aは投入された硬貨の枚数を図示しないセンサにて検知して、主制御部37へ検知した硬貨の枚数情報を出力する。そして、主制御部37は、入力された枚数情報から、第一硬貨投入口311aと第二硬貨投入口312aのうち、硬貨の枚数が多い方を利用者が利用したものとして判定する。例えば、第一硬貨投入口311aのみにしか硬貨が投入されない場合、主制御部37に対して第一硬貨投入口311aからは枚数情報が入力されるが、第二硬貨投入口312aからは枚数情報は入力されない。そのため、この場合は、第一硬貨投入口311aを利用者が利用していると、主制御部37は判定する。一方、筐体1の上段の第一硬貨投入口311aに大量の硬貨が投入され、筐体1の下段の第二硬貨投入口312aに第一硬貨投入口311aからこぼれ落ちた硬貨が一枚投入された場合、主制御部37に対して第一硬貨投入口311aからも第二硬貨投入口312aからの枚数情報が入力される。ところが、主制御部37に入力される硬貨の枚数情報は第一硬貨投入口311aに方が大きくなるため、この場合も、第一硬貨投入口311aを利用者が利用していると、主制御部37は判定する。
そして、合流部33によって第一貨幣投入部311及び第二貨幣投入部312のそれぞれで投入された硬貨が合流して、落下しながら分配部34の第一案内路341を通過する。第一案内路341を通過した硬貨は分配部34の複数の第二案内路342a、342bとの接続部分である分岐路343に硬貨は到達する。落下してきた硬貨は、第一案内路341の幅が硬貨の直径よりもわずかに大きいため、大きく偏って落下しない。その結果、落下時の姿勢や位置の微妙な違いによって分岐路343で落下方向が変更されて、複数の第二案内路342a、342bのいずれかを通過して第一貨幣処理ユニット321又は第二貨幣処理ユニット322のいずれかに案内される。即ち、複数枚の硬貨は、第一貨幣処理ユニット321と第二貨幣処理ユニット322とにランダムに振り分けられる。そして、第一貨幣処理ユニット321及び第二貨幣処理ユニット322では、それぞれ複数枚の硬貨のうちの一部硬貨が振り分けられて案内されている。第一貨幣処理ユニット321及び第二貨幣処理ユニット322では、案内されてきた硬貨の種類や枚数を判別して、案内されてきた硬貨の投入金額を集計する。この際、第一貨幣処理ユニット321及び第二貨幣処理ユニット322では、単位時間当たりに処理できる硬貨の枚数に限りがあるため、集計が終わるまでには。案内されてきた硬貨の枚数に応じてそれぞれの貨幣処理ユニット32毎に所定の時間がかかる。
また、第一貨幣処理ユニット321及び第二貨幣処理ユニット322では、集計結果である投入金額を主制御部37に対して送信する。主制御部37は、第一貨幣処理ユニット321及び第二貨幣処理ユニット322から送られてきた二つの集計結果より、利用者が支払った金額を算出する。算出した金額と、車両300が料金所等を通行するために利用者が料金自動収受機100に支払うべき金額とに基づいて、主制御部37は、利用者に返却すべき釣銭額を算出する。主制御部37は、算出した釣銭額を貯留部36の貯留部本体361に出力し、送出する金額を指示する。
その後、第一貨幣処理ユニット321にて投入金額を集計するための処理が行われた硬貨は、第一処理硬貨搬送路35aによって、筐体1の鉛直方向上方に配置された第一貯留部36aまで搬送される。第一貯留部36aに搬送された硬貨は、第一貯留部36aにおいて種類ごとに分別されて貯留される。
同様に、第二貨幣処理ユニット322にて投入金額を集計するための処理が行われた硬貨は、第二処理硬貨搬送路35bによって、筐体1の鉛直方向上方に配置された第二貯留部36bまで搬送される。第二貯留部36bに搬送された硬貨は、第二貯留部36bにおいて種類ごとに分別されて貯留される。
一方、第一貯留部36a及び第二貯留部36bには、主制御部37から入力された送出する金額に基づいて、貯留されている硬貨の中から適当な種類の硬貨を必要な枚数だけそれぞれ釣銭用貨幣として送出する。ここで、送出される釣銭用貨幣は、第一貯留部36a及び第二貯留部36bに既に貯留されていた硬貨であり、利用者が投入した硬貨とは異なる。なお、第一釣銭送出路362a及び第二釣銭送出路362bにおいて合流する釣銭用貨幣の合計金額が主制御部37から入力された送出する金額となるよう、第一貯留部36a及び第二貯留部36bから送出される金額は適宜変更される。そして、第一貯留部36a及び第二貯留部36bは筐体1の鉛直方向上方に配置されているため、送出された釣銭用貨幣である硬貨は第一釣銭送出路362a及び第二釣銭送出路362bを落下しながら合流して払出先選択部39に送られる。
主制御部37は、第一硬貨投入口311a及び第二硬貨投入口312aのどちらが利用者によって利用されたかとの判定結果に基づいて、第一釣銭払出部381の第一釣銭返却口381a及び第二釣銭払出部382の第二釣銭返却口382aのどちらに釣銭用貨幣を払い出させるかを選択した結果情報を払出先選択部39に出力する。
払出先選択部39は、主制御部37から結果情報に基づいて、利用者が利用したと判定された第一硬貨投入口311a及び第二硬貨投入口312aのいずれかと対応する釣銭払出部38を選択して釣銭用貨幣を払い出す。例えば、第一硬貨投入口311aが利用者によって利用されたと主制御部37で判定された場合、払出先選択部39の回転変更部39bには主制御部37から第一釣銭払出部381に釣銭用貨幣を払い出すよう結果情報が入力される。回転変更部39bは、釣銭受け部39aを回転させて第二釣銭路382bを塞いで、硬貨の搬送路を第一釣銭路381bに切り替える。そして、釣銭用貨幣は第一釣銭路381bを通って第一釣銭返却口381aに払い出されて、利用者に返却される。
同様に、第二硬貨投入口312aが利用者によって利用されていると判定された場合は、回転変更部39bには主制御部37から第二釣銭路382bを介して釣銭用貨幣が第二釣銭返却口382aに払い出すよう結果情報が入力される。回転変更部39bは、釣銭受け部39aを回転させて第一釣銭路381bを塞いで、硬貨の搬送路を第二釣銭路382bに切り替える。そして、釣銭用貨幣は、第二釣銭路382bを通って第二釣銭返却口382aに払い出されて、利用者に返却される。
上記のような料金自動収受機100によれば、分配部34を備えていることで、利用者によって第一貨幣投入部311の第一硬貨投入口311a又は第二貨幣投入部312である第二硬貨投入口312aに投入された貨幣である複数枚の硬貨を、第一貨幣処理ユニット321及び第二貨幣処理ユニット322に分配して案内することができる。そのため、二つの貨幣処理ユニット32で判別して投入金額を集計することができる。即ち、一度に投入された複数枚の硬貨に対して、投入金額を集計する処理を二つの貨幣処理ユニット32によって並行して実施することができる。つまり、例えば、貨幣処理ユニット32の処理能力が1秒あたり1枚である場合に10枚の硬貨が投入されると、一つに貨幣処理ユニット32では処理が終わるまで10秒かかってしまうが、二つの貨幣処理ユニット32では半分の5秒で終了させることができる。このように、二つの貨幣処理ユニット32によって投入された硬貨を処理する貨幣処理を行うことにより、料金自動収受機100としての硬貨の処理速度を向上させることができる。
また、第一硬貨投入口311aを有する第一貨幣投入部311と第二硬貨投入口312aを有する第二貨幣投入部312との筐体1の上段及び下段に配置された二つの貨幣投入部31から投入された複数枚の硬貨を合流部33によって合流させてから分配部34に案内することができる。そのため、貨幣投入部31を複数備えている場合に、どの貨幣投入部31から硬貨が投入されるかに関わらず、分配部34で分配することができる。したがって、利用者によって硬貨が異なる貨幣投入部31から一度に投入されても、投入された硬貨を効率的に第一貨幣処理ユニット321及び第二貨幣処理ユニット322で処理することができる。これにより、複数の異なる貨幣投入部31から硬貨が投入されても、料金自動収受機100としての硬貨の処理速度を安定して向上させることができる。
さらに、払出先選択部39によって、貯留部36から送出された釣銭用貨幣を利用者が利用している貨幣投入部31に対応する釣銭払出部38に払い出すことができる。即ち、例えば、筐体1の下段に配置された第二硬貨投入口312aに硬貨を投入した利用者に対して、筐体1の上段に配置された第一釣銭返却口381aに釣銭用貨幣を払い出すことを防止できる。したがって、利用者が釣銭用貨幣を回収するために、車両300から下車しなければならなくなるような負担を減らすことができる。これにより、利用者が料金自動収受機100を使用する場合の利便性を向上させることができる。
さらに、分配部34が合流部33を介して第一貨幣投入部311及び第二貨幣投入部312に接続される第一案内路341と、第一案内路341と接続されて第一貨幣処理ユニット321及び第二貨幣処理ユニット322に接続される第二案内路342a、342bとを分岐路343を介して接続している。そのため、第一貨幣投入部311及び第二貨幣投入部312から投入される硬貨を、第一案内路341から分岐路343を介して第二案内路342a、342bまで落下させることで、第一貨幣処理ユニット321及び第二貨幣処理ユニット322に向けてランダムに案内することができる。これにより、硬貨をシンプルな構成により第一貨幣処理ユニット321及び第二貨幣処理ユニット322に容易に分配することができる。
また、第一貨幣処理ユニット321及び第二貨幣処理ユニット322で集計された硬貨が第一貯留部本体361a及び第二貯留部本体361bに釣銭用貨幣として貯留し終わる前に、利用者に対して釣銭用貨幣を払い出すことができる。即ち、第一貨幣処理ユニット321及び第二貨幣処理ユニット322で処理が終わった硬貨を釣銭用貨幣として利用者に返却しようとすると、硬貨を搬送している間、利用者を待たせることとなってしまう。ところが、既に第一貯留部本体361a及び第二貯留部本体361bに貯留されている硬貨を釣銭用貨幣として利用者に対してすぐに返却することで、利用者を待たせることなくなる。これにより、利用者に対して釣銭用貨幣を払い出す速度を低下させずにすみ、より利便性を向上させることができる。
《第二実施形態》
次に、図5を参照して第二実施形態の料金自動収受機100について説明する。
第二実施形態においては第一実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。この第二実施形態の料金自動収受機100は、分配部34bの構成について、第一実施形態と相違する。
即ち、第二実施形態の料金自動収受機100における硬貨収受部3の分配部34bは、合流部33から案内されて硬貨が落下してくるごとに、分岐路343における硬貨の落下方向を変更する。分配部34bは、落下してきた硬貨を受けることで案内する第二案内路342a、342を切り替える切替部40を有している。また、第二実施形態における第二案内路342a、342bは、第一実施形態における第二案内路342a、342bよりも径が大きく形成されている。第二案内路342a、342bの径としては、例えば、後述する受け部41によって第二案内路342a、342bのいずれかの一部を遮られた場合であっても、受け部41の先端との隙間に硬貨が通過可能なスペースを確保するような径であればよい。
切替部40は、分岐路343に配置されている。切替部40は、二つの第二案内路342a、342bのいずれか一方のみに硬貨が案内される構造をしており、落下してくる硬貨に作用する重力を利用して、硬貨が落下してくるごとに、案内する第二案内路342a、342bを切り替えている。切替部40は、一方の第二案内路342a、342bの一部を遮って硬貨が通過しづらくする受け部41と、受け部41を回転可能に支持して回転支持部42とを有している。
受け部41は、回転支持部42を中心として接続される三枚の板材である。受け部41は、回転支持部42を中心として第一案内路341に向かって延びるように接続される第一受け部41aと、回転支持部42を中心として第一貨幣処理ユニット321と接続されている第二案内路342aに向かって延びるように接続される第二受け部41bと、回転支持部42を中心として第二貨幣処理ユニット322と接続されている第二案内路342bに向かって延びるように接続される第三受け部41cとを有している。
第一受け部41aは、第二案内路342a、342bのいずれかに一方に傾いた状態で、第一案内路341から落下してくる硬貨の重心より先端が外側にくるよう形成された板材である。例えば、第二案内路342a側に第一受け部41aが傾いて配置されている場合には、第一受け部41aの回転支持部42と接続されていない側の端部が第一案内路341から落下してくる硬貨の重心より図5における紙面左側に配置されるような形状をなしていればよい。
また、第二受け部41b及び第三受け部41cも第一受け部41aと同様の形状である。
回転支持部42は、分岐路343における第一貨幣処理ユニット321に接続される第二案内路342aと第二貨幣処理ユニット322に接続される第二案内路342bとの分岐点であって、第一案内路341の中心軸上に配置されている。回転支持部42は、自在に回転可能に受け部41を支持している。回転支持部42は、第一案内路341から案内されてくる硬貨に対して、第一貨幣処理ユニット321と接続されている第二案内路342a及び第二貨幣処理ユニット322と接続されている第二案内路342bのいずれか一方へ案内されることを阻害するように第一受け部41aを配置している。具体的には、回転支持部42は、第二受け部41b及び第三受け部41cを180°よりも狭いが、分岐路343において接続される二つに第二案内路342a、342b同士の間の角度よりも広い角度で接続している。さらに、回転支持部42は、第一受け部41aを、第二受け部41b及び第三受け部41cから均等に離間するように接続している。
次に、上記構成の第二実施形態の料金自動収受機100の作用について説明する。
上記のような第二実施形態の料金自動収受機100では、合流部33を介して落下しながら搬送されてくる硬貨が第一案内路341を通過して分岐路343に到達する。分岐路343に到達した硬貨は、切替部40によって、第一貨幣処理部ユニットと接続されている第二案内路342a及び第二貨幣処理部ユニットと接続されている第二案内路342bのいずれか一方に案内される。例えば、第一受け部41aが第一貨幣処理ユニット321に接続される第二案内路342aを遮っている場合、硬貨は、第二貨幣処理ユニット322に接続される第二案内路342bに案内され、硬貨に作用する重力によって第三受け部41cを押しながら第二貨幣処理ユニット322に向かう。第三受け部41cが押されると回転支持部42が第三受け部41cを第二案内路342bの内壁に接触するまで回転する。同時に、回転支持部42に接続されている第一受け部41a及び第二受け部41bも回転し、第一受け部41aは、第二貨幣処理ユニット322に接続される第二案内路342bを遮ることとなる。そのため、次に第一案内路341を落下して案内されてきた硬貨は、第一貨幣処理ユニット321に接続される第二案内路342aに案内され、硬貨に作用する重力によって第二受け部41bを押しながら第二貨幣処理ユニット322に向かう。このようにして、硬貨が落下してくるたびに、二つの第二案内路342a、342bのいずれか一方に案内する先を切り替えている。
上記のような第二実施形態の料金自動収受機100によれば、落下してくる硬貨を第一受け部41aで受けることで、硬貨に作用する重力を利用して回転支持部42を回転させて第一受け部41aを回転させる。そのため、第一受け部41aによって遮られる第二案内路342a、342bが切り替えられる。したがって、硬貨に作用する重力を利用して、硬貨が落下するごとに硬貨を案内する先である二つの第二案内路342a、342bを切り替えることができる。その結果、一方の第二案内路342aに硬貨が偏って案内されることがなくなり、第一貨幣処理ユニット321及び第二貨幣処理ユニット322で効率よく硬貨を集計することができる。これにより、第一貨幣処理ユニット321及び第二貨幣処理ユニット322に硬貨を効率的に分配することができる。
また、第一受け部41aが、第一案内路341から落下してくる硬貨の重心よりも先端が外側にくるよう形成されていることで、落下してくる硬貨の重心をずらして、第二案内路342a、342bに振り分けることができる。そして、仮に第一受け部41aが遮っている側に硬貨が落下しても、受け部41aの先端と第二案内路342a、342bの内面との間に硬貨が通過可能なスペースを確保していることで、硬貨が詰まってしまうことを防止できる。これにより、連続して複数枚の硬貨が案内されてきた場合に、硬貨を効率的に分配しながらも切替部40で硬貨が詰まってしまうことを防止できる。
《第三実施形態》
次に、図6を参照して第三実施形態の料金自動収受機100について説明する。
第三実施形態においては第一実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。この第三実施形態の料金自動収受機100は、分配部34cの構成について、第一実施形態と相違する。
即ち、第三実施形態の料金自動収受機100における硬貨収受部3の分配部34cは、投入された硬貨の枚数を検知して、任意の枚数ごとに第一貨幣処理ユニット321と第二貨幣処理ユニット322とに分配する先を切り替えている。分配部34cは、分岐路343に配置されて第一貨幣処理ユニット321及び第二貨幣処理ユニット322のいずれか一方にしか硬貨が案内されないようにする自動切替部40aと、第一貨幣処理ユニット321及び第二貨幣処理ユニット322に向かう硬貨の枚数をそれぞれ検出するセンサ部50と、センサ部50の検出結果に基づいて自動切替部40aに切り替えを行うように指示する分配制御部60とを有している。
自動切替部40aは、分岐路343に配置され、二つの第二案内路342a、342bのいずれか一方のみに硬貨が案内される構造をしており、分配制御部60からの指示によって、案内する第二案内路342a、342bを切り替えている。自動切替部40aは、一つの第二案内路342a、342bの一部を遮る自動受け部41dと、自動受け部41dを回転可能に支持して分配制御部60からの指示に基づいて自動受け部41dを回転させる自動回転支持部42aとを有している。
自動受け部41dは、回転支持部42を中心として接続される板材である。自動受け部41dは、自動回転支持部42aを中心として第一案内路341に向かって延びるように接続されている。自動受け部41dは、第二実施形態の第一受け部41aと同様に、第二案内路342a、342bのいずれかに一方に傾いた状態で、第一案内路341から落下してくる硬貨の重心より先端が外側にくるよう形成された板材である。
自動回転支持部42aは、分岐路343における第一貨幣処理ユニット321に接続される第二案内路342aと第二貨幣処理ユニット322に接続される第二案内路342bとの分岐点であって、第一案内路341の中心軸上に配置されている。自動回転支持部42aは、第一案内路341に向かって延びるように自動受け部41dが接続されている。自動回転支持部42aは、二つの第二案内路342a、342bのいずれか一方の一部を遮るように自動受け部41dを回転して移動させる。
センサ部50は、第一貨幣処理ユニット321に接続される第二案内路342aと第二貨幣処理ユニット322に接続される第二案内路342bとにそれぞれ同じ装置が配置されており、各第二案内路342a、342bに案内された硬貨の枚数を検出する。センサ部50は、検出した検出結果を分配制御部60に出力している。
分配制御部60は、センサ部50から入力された検出結果に基づいて、予め定めた任意の枚数の硬貨を一単位として、一単位に相当する枚数の硬貨が第二案内路342a、342bを通過したか否かを判定する。分配制御部60は、判定結果に基づいて、自動回転支持部42aに対して自動受け部41dを回転させて遮る第二案内路342a、342bを切り替えるよう指示を送る。
なお、分配制御部60で判定する任意の枚数は、貨幣処理ユニット32の硬貨の投入金額を集計する処理能力に応じて定められることが好ましい。即ち、例えば、貨幣処理ユニット32の処理能力が、1秒あたり3枚とすれば、予め定める任意の枚数は1枚から3枚として、貨幣処理ユニット32の処理能力を超えないように設定することが好ましい。
次に、上記構成の第三実施形態の料金自動収受機100の作用について説明する。
上記のような第三実施形態の料金自動収受機100では、合流部33を介して落下しながら搬送されてくる硬貨が第一案内路341を通過して分岐路343に到達する。分岐路343に到達した硬貨は、例えば、自動受け部41dが第一貨幣処理ユニット321に接続される第二案内路342aを遮っている場合、第二貨幣処理ユニット322に接続される第二案内路342bに案内され、センサ部50から分配制御部60に信号が送られる。そして、第二貨幣処理ユニット322に接続される第二案内路342bを通過する硬貨の枚数が予め定めた枚数を超えると、分配制御部60から自動切替部40aの自動回転支持部42aに指示が送られる。自動回転支持部42aは、分配制御部60からの指示を受けると、回転して自動受け部41dを移動させる。そして、第一貨幣処理ユニット321に接続される第二案内路342aから第二貨幣処理ユニット322に接続される第二案内路342bを遮るように切り替える。これによって、第二貨幣処理ユニット322に接続される第二案内路342bが自動受け部41dに遮られると、硬貨は第一貨幣処理ユニット321に接続される第二案内路342aに案内される。このように、遮る第二案内路342a、342bを順次切り替えることで、第一貨幣処理ユニット321及び第二貨幣処理ユニット322に交互に硬貨を案内する。
なお、自動切替部40aの自動受け部41は、自動回転支持部42aによって回転させられることで、第二実施形態の第一受け部41aと同様の動きをする。これにより、第一受け部41aと同様に、第一案内路341から落下してくる硬貨の重心をずらして、第二案内路342a、342bに硬貨を振り分けている。
上記のような第三実施形態の料金自動収受機100によれば、予め定めた任意の硬貨の枚数ごとに硬貨を案内する先を分配制御部60で管理して第一貨幣処理ユニット321及び第二貨幣処理ユニット322に切り替えることで、貨幣処理ユニット32の硬貨を処理する能力を超えて過剰に硬貨が案内されてしまうことを防止できる。即ち、第一貨幣処理ユニット321及び第二貨幣処理ユニット322に対して必要な枚数の硬貨をより効率的に分配することができる。
なお、本実施形態では、センサ部50を第二案内路342a、342bにそれぞれ配置したが、これに限定されるものではない。例えば、第一案内路341にセンサ部50を配置してもよい。第一案内路341にセンサ部50に配置することで、一つのセンサ部50によって投入された硬貨の枚数を検出することでも同様の作用効果を得ることができる。
また、分配制御部60は、所定の条件においてセンサ部50からの入力によらず、自動回転支持部42aを回転させずに自動受け部41の位置を固定するようにしてもよい。
このようにすることで、第一貨幣処理ユニット321及び第二貨幣処理ユニット322のいずれか一方が故障して正常に作動することができなくなった場合に、正常に作動する貨幣処理ユニット32のみに硬貨を案内して、料金自動収受機100を継続して運用することができる。
《第四実施形態》
次に、図7を参照して第四実施形態の料金自動収受機100について説明する。
第四実施形態においては第一実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。この第四実施形態の料金自動収受機100は、複数の貨幣処理ユニット32に対して一組の貯留部36を有する点について、第一実施形態と相違する。
即ち、第四実施形態の料金自動収受機100における硬貨収受部30には、複数の貨幣処理ユニット32で集計された硬貨をまとめて貯留する一組の共通貯留部36cを有している。さらに、硬貨収受部30は、複数の貨幣処理ユニット32から送出された硬貨を共通貯留部36cまで硬貨を搬送する共通処理硬貨搬送路35cを有している。
共通貯留部36cは、第一貨幣処理ユニット321及び第二貨幣処理ユニット322で集計された硬貨をまとめて貯留する硬貨ホッパである。共通貯留部36cは、筐体1において貨幣投入部31よりも鉛直方向上方に配置されている。共通貯留部36cは、硬貨を送出する共通貯留部本体361cと、送出された硬貨を搬送する共通釣銭送出路362cを有している。
共通貯留部本体361cは、第一実施形態における第一貯留部本体361aと同様の構成である。共通貯留部本体361cは、予め貯留されていた硬貨と、処理硬貨搬送路35を介して搬送されてくる硬貨とを貯留している。共通貯留部本体361cは、搬送されてきた硬貨をその硬貨の種類ごとに分別して貯留している。共通貯留部本体361cは、主制御部37によって指示された金額の貯留されている硬貨を釣銭用貨幣として送出する。即ち、共通貯留部本体361cは、主制御部37からの信号に基づいて、主制御部37から指示された釣銭額となるよう適当な種類の硬貨を必要な枚数だけ釣銭用貨幣として送出する。
共通釣銭送出路362cは、貯留部本体361から鉛直方向下方に向かって延びて管状に形成される釣銭用貨幣の搬送路である。共通釣銭送出路362cは、貯留部本体361から送出された釣銭用貨幣を払出先選択部39に送出する。
共通処理硬貨搬送路35cは、第一貨幣処理ユニット321及び第二貨幣処理ユニット322で集計されて送出された硬貨を、合流させてからまとめて共通貯留部36cまで搬送する。即ち、共通処理硬貨搬送路35cは、第一貨幣処理ユニット321及び第二貨幣処理ユニット322に接続されており、途中で合流して共通貯留部本体361cに接続されている。共通処理硬貨搬送路35cのその他の構成は、第一実施形態における第一処理硬貨搬送路35aと同様の構成である。
なお、共通処理硬貨搬送路35cは、第一処理硬貨搬送路35aや第二処理硬貨搬送路35bと同様に、第一貨幣処理ユニット321及び第二貨幣処理ユニット322によって処理された硬貨の種類ごとにそれぞれ必要となっている。本実施形態において共通処理硬貨搬送路35cは、図7に示すように、一例として一経路ずつのみが記載されている。しかしながら、例えば、料金自動収受機100が取り扱う硬貨が4種類であれば、共通処理硬貨搬送路35cも4本形成されることとなる。
次に、上記構成の第四実施形態の料金自動収受機100の作用について説明する。
上記のような第四実施形態の料金自動収受機100では、第一貨幣処理ユニット321及び第二貨幣処理ユニット322にて投入金額が集計された硬貨は、共通処理硬貨搬送路35cによって、筐体1の鉛直方向上方に配置された共通貯留部36cまでまとめて搬送される。共通貯留部36cに搬送された硬貨は、共通貯留部36cにおいて種類ごとに分別されて貯留される。
共通貯留部36cには、主制御部37から入力された送出する金額に基づいて、貯留されている硬貨の中から適当な種類の硬貨を必要な枚数だけ釣銭用貨幣として送出する。共通貯留部36cは筐体1の鉛直方向上方に配置されているため、送出された釣銭用貨幣である硬貨は共通釣銭送出路362cを落下しながら払出先選択部39に送られる。
上記のような第四実施形態の料金自動収受機100によれば、共通貯留部36cが、第一貨幣処理ユニット321及び第二貨幣処理ユニット322で処理された硬貨を釣銭用貨幣として貯留することで、利用者によって投入された硬貨を次回以降に利用する利用者への釣銭用貨幣として利用することができる。即ち、利用者が投入した硬貨を、料金自動収受機100が利用者に対して払い出す釣銭用貨幣として補充することができる。これにより、料金自動収受機100を管理する収受員等の管理者が釣銭用貨幣を補充する手間を減らして、管理者の負担を軽減することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、各実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはなく、特許請求の範囲によってのみ限定される。
なお、本実施形態では、貨幣のうち硬貨を処理する硬貨収受部3について説明したが、硬貨を処理することに限定されるものではなく、紙幣を処理しても良い。即ち、硬貨収受部3が硬貨だけでなく紙幣も処理する場合には、紙幣を搬送するのに適したコンベア等の貨幣を搬送する手段を別途有していることが好ましい。
また、貨幣処理ユニット32は、二つであることに限定されものではなく、複数用いられればよい。即ち、使用される環境に応じて三つや四つの貨幣処理ユニット32が並列して用いられてもよい。
さらに、貨幣投入部31である第一硬貨投入口311a及び第二硬貨投入口312aに対して利用者が硬貨を投入した場合に主制御部37に送られる信号は投入された貨幣の枚数信号に限定されるものではない。例えば、先に硬貨が投入された方を検知して主制御部37に信号を送ってもよい。即ち、利用者が利用した貨幣投入部31を判別できる情報であればよい。
100…料金自動収受機 1…筐体 10a…前面 2…利用者操作部 21…料金表示部 22…紙幣挿入口 23…紙幣返却口 24…領収書発行ボタン 25…領収書発行口 26…通行券挿入口 27…カード挿入口 28…収受員呼び出しボタン 3…硬貨収受部 31…貨幣投入部 311…第一貨幣投入部 311a…第一硬貨投入口 311b…第一投入路 312…第二貨幣投入部 312a…第二硬貨投入口 312b…第二投入路 32…貨幣処理ユニット 321…第一貨幣処理ユニット 322…第二貨幣処理ユニット 33…合流部 34…分配部 341…第一案内路 342a…第二案内路 342b…第二案内路 343…分岐路 35…処理硬貨搬送路 36…貯留部 361…貯留部本体 362…釣銭送出路 37…主制御部 38…釣銭払出部 381…第一釣銭払出部 381a…第一釣銭返却口 381b…第一釣銭路 382…第二釣銭払出部 382a…第二釣銭返却口 382b…第二釣銭路 39…払出先選択部 39a…釣銭受け部 39b…回転変更部 200…車線 300…車両 34b…分配部 40…切替部 41…受け部 41a…第一受け部 41b…第二受け部 41c…第三受け部 42…回転支持部 34c…分配部 40a…自動切替部 41d…自動受け部 42a…自動回転支持部 50…センサ部 60…分配制御部 30…硬貨収受部 35a…第一処理硬貨搬送路 36a…第一貯留部 361a…第一貯留部本体 362a…第一釣銭送出路 35b…第二処理硬貨搬送路 36b…第二貯留部 361b…第二貯留部本体 362b…第二釣銭送出路

Claims (8)

  1. 貨幣が投入される貨幣投入部と、
    該貨幣投入部に投入された後に案内されてきた前記貨幣を判別して投入金額を集計する複数の貨幣処理ユニットと、
    前記貨幣投入部に投入された前記貨幣を分配して前記複数の貨幣処理ユニットに案内する分配部とを備えることを特徴とする料金自動収受機。
  2. 前記貨幣投入部を複数備えるとともに、
    前記複数の貨幣投入部にそれぞれ投入された複数の前記貨幣を合流させて前記分配部に案内する合流部を備えることを特徴とする請求項1に記載の料金自動収受機。
  3. 前記複数の貨幣投入部のそれぞれと対応して配置されて釣銭用貨幣を払い出す複数の釣銭払出部と、
    利用者が利用した前記貨幣投入部に対応する前記釣銭払出部を選択して前記釣銭用貨幣を払い出す払出先選択部とを備えることを特徴とする請求項2に記載の料金自動収受機。
  4. 複数の前記貨幣処理ユニットで集計された前記貨幣をまとめて釣銭用貨幣として貯留する貯留部を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の料金自動収受機。
  5. 前記貨幣処理ユニットで集計された前記貨幣を釣銭用貨幣として貯留するとともに、前記貨幣処理ユニットで集計が行われる前に貯留されていた釣銭用貨幣を利用者に対して払い出す貯留部を備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の料金自動収受機。
  6. 前記分配部は、前記貨幣投入部から前記貨幣を落下して案内するよう前記貨幣投入部に対して接続される第一案内路と、
    前記貨幣処理ユニットに向かって前記貨幣を落下して案内するよう前記貨幣処理ユニットと接続される第二案内路と、
    前記第一案内路から複数の前記第二案内路を分岐させるように接続する分岐路と、を有することを特徴する請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の料金自動収受機。
  7. 前記分配部は、前記分岐路に配置され、落下してきた前記貨幣を受けることによって、前記貨幣に作用する重力を利用して、前記貨幣を案内する前記第二案内路を切り替える切替部とを有することを特徴とする請求項6に記載の料金自動収受機。
  8. 前記分配部は、前記貨幣の枚数を検出するセンサ部と、
    前記センサ部における検出結果に基づいて、任意の枚数を一単位として前記貨幣を分配する分配制御部と、を有することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の料金自動収受機。
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