JP2015084028A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像形成装置10は、表示部4の上方の空間領域を撮影する撮影部3と、撮影部3が撮影した画像を解析して、ジェスチャを判定するための所定の動作対象の有無を判断する画像解析部21と、画像解析部21により判断された動作対象のジェスチャが、所定のジェスチャであるか否かを判断するジェスチャ判断部22と、ジェスチャ判断部22によって所定のジェスチャであると判断されたジェスチャが、予め定められた所定の空間領域で行われた否かを判定する領域判定部23とを備える。そしてパンチ/ステープル実行部71は、所定の空間領域で行われた所定のジェスチャに予め対応付けられたパンチまたはステープル処理を実行する。
【選択図】図1
Description
特許文献1の場合にも、プレビュー画像に対するユーザ操作が必要である。また、特許文献2では、画像方向を紙送り方向から自動的にステープル位置を判断するが、ステープやパンチなどの複数の処理からその処理を施す位置を簡単に設定することはできない。また、特許文献3では、カメラによって撮像したジェスチャに対応付けて画像データの加工処理を行うことができるが、種々のジャスチャの動きや位置に応じてパンチやステープルの複数の処理を選択して、その選択した処理を施す位置を設定できるようにしたものではない。
制御部2は、CPU(Central Processing Unit)などの制御プロセッサにより構成され、画像形成装置10の各部を統括して制御する。制御部2は、記憶部6に記憶されたプログラムおよびデータを読み出して実行することで、画像形成装置10の各種機能を実現する。記憶部6は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)などの各種の記憶手段である。
操作部5は、ユーザによる操作入力を受け付ける。操作部5は、ハードキーやボタンなどの他、表示部4の表画面に上に設けたタッチパネルとして構成することができる。
画像形成する画像データとしては、スキャナ部1で読み取られた画像データを用いることができるが、この他、例えば図示しない通信インタフェースを介して外部のPC(Personal Computer)や可搬型のメモリ等から取得した画像データを用いるものであってもよい。
ここでパンチは、画像形成を行った記録紙にパンチ穴を空ける処理であり、ステープルは、画像形成を行った記録紙にステープル留めを施す処理である。パンチ/ステープル実行部71は、上述したような感光体ドラムに画像形成したトナー像を記録紙に転写して定着した後、搬送された記録紙に対して適宜パンチまたはステープルを施す。パンチ/ステープル実行部71は、画像形成装置の本体筐体の内部に所謂インナーフィニッシャーとして構成されたものでもよく、あるいは本体筐体とは別の後処理装置として構成したものであってもよい。
プレビュー生成部24は、画像形成部7で画像形成すべき画像データを、画像形成処理を行う前に表示部4に表示させるプレビュー画像を生成する。ここでは、スキャナ部1等で取得した画像データを記憶部6の原稿画像記憶エリア61に一時記憶する。そしてプレビュー生成部24は、一時記憶した画像データからプレビュー画像を生成し、表示部4に表示させる。
解析対象とする空間領域は、表示部4の表示画面の法線であって、表示部4の矩形の表示画面の外周上の上記法線に囲まれた領域であり、表示画面からの高さ方向に一定の範囲を設けた領域をいう。
画像形成装置10は、スキャナ部1の要素としてプラテンガラス11を備え、プラテンガラス11の下方から、プラテンガラス11上に置いた原稿を照明し、その反射光をCCD等に集光させて原稿画像を読み取る。プラテンガラス11上には、カバー12が開閉可能に設けられる。また、カバー12として原稿自動送り装置(ADF(Auto Document Feeder)をヒンジ機構により開閉可能に設けたものが普及している。
このときの表示状態を図3(A)に示す。図中、41は表示部4の全画面であり、42は、画像形成すべき画像データのプレビュー画像である。プレビュー画像42としては、画像形成後の仕上がり状態に相当する1ページ分の画像データが画面表示される。
例えば図3(B)の例では、プレビュー画像の左側辺中央分を含む領域A1と、上辺中央部を含む領域A3を設定し、これら領域A1、A3の上方の空間領域にパンチおよび2点ステープルを設定する。また、プレビュー画像42の左上角部を含む領域A2と、右上角部を含む領域A4とを設定し、これら領域A2、A4の上方の空間領域にそれぞれ1点ステープルを設定する。
なお各領域A1〜A4の上方空間とは、表示部4の表示画面の法線であって、表示部4のプレビュー画像に設定した各領域A1〜A4の外周上の上記法線に囲まれた空間で、かつ表示画面からの高さ方向に一定の範囲を設けた柱状の空間である。
(実施形態1)
図4は、ユーザが行うジェスチャ操作とそのジェスチャ操作に応じた処理の一例を説明する図で、図4(A)はプレビュー画像上でパンチ処理を実行するために設定される領域を説明する図、図4(B)は表示部上のジェスチャ判定対象空間領域を示す図、図4(C)はパンチ処理を設定する空間領域とジェスチャを説明する図、図4(D)はジェスチャによってパンチ処理が設定されたプレビュー画像を示す図である。
例えばこの例では、パンチを実行させるためのジェスチャは、2点の指先101が表示部4の表示画面に平行に配置され、平行に配置された2点の指先が表示画面に所定量だけ近づいたときに該当するものとする。所定量は、3次元の上方空間内で表示部4の表示画面の法線方向の移動量として設定される。また2点の指先が表示画面に平行か否かについては、2点の指先を結ぶ直線と、表示画面とが平行となっているか、もしくは所定の閾値角度以内で表示画面に対して指先を結ぶ直線が傾いているときに平行であると判断することができる。
プレビュー画像を確認したユーザは、操作部5に対して適宜印刷開始を指示する操作入力を行うことで、画像形成部7により画像形成が実行される。このときに領域A1に相当する位置にパンチ処理が施される。
上記のような処理により、ユーザは、実際にパンチ処理を施す領域の上方で簡単なジェスチャを行うだけで、煩雑な設定を行うことなく所望の位置にパンチ処理を実行させることができる。
図5は、ユーザが行うジェスチャ操作とそのジェスチャ操作に応じた処理の他の例を説明する図で、図5(A)はプレビュー画像上でステープル処理を実行するために設定される領域を説明する図、図5(B)は表示部上のジェスチャ判定対象空間領域を示す図、図5(C)はステープル処理を設定する空間領域とジェスチャを説明する図、図5(D)はジェスチャによってステープル処理が設定されたプレビュー画像を示す図である。
例えばこの例では、1点ステープルを実行させるためのジェスチャは、2点の指先101が表示部4の表示画面に垂直に配置され、垂直に配置された2点の指先が互いに所定量だけ近づいたときに該当するものとする。所定量は3次元空間内で二つの指先101間の距離の変化量とすることができる。また2点の指先が表示画面に垂直か否かについては、2点の指先を結ぶ直線と表示画面とが垂直となっているか、もしくは所定の閾値角度以内で表示画面に対して指先を結ぶ直線が傾いているときに垂直であると判断することができる。
プレビュー画像を確認したユーザは、操作部5に対して適宜印刷開始を指示する操作入力を行うことで、画像形成部7により画像形成が実行される。このときに領域A2に相当する位置に1点ステープル処理が施される。
上記のような処理により、ユーザは簡単な操作を行うだけで、煩雑な設定を行うことなく所望の位置にステープル処理を実行させることができる。
図6は、ユーザが行うジェスチャ操作とそのジェスチャ操作に応じた処理の更に他の例を説明する図で、図6(A)はプレビュー画像上でステープル処理を実行するために設定される領域を説明する図、図6(B)は表示部上のジェスチャ判定対象空間領域を示す図、図6(C)はステープル処理を設定する空間領域とジェスチャを説明する図、図6(D)はジェスチャによってステープル処理が設定されたプレビュー画像を示す図である。
例えばこの例では、2点ステープルを実行させるためのジェスチャは、3点の指先101が空間領域111,112内に存在し、これら3点の指先101が互いに所定量だけ近づいたときに該当するものとする。所定量は、例えば3次元空間内で3つの指先101間を結ぶ線により囲まれる領域の面積の変化量とすることができる。あるいは例えば3つの指先101のうち2つの指先101を結ぶ各直線の合計値の変化量とすることができる。
プレビュー画像を確認したユーザは、操作部5に対して適宜印刷開始を指示する操作入力を行うことで、画像形成部7により画像形成が実行される。このときに領域A1に相当する位置に2点ステープル処理が施される。
このような処理により、ユーザは簡単な操作を行うだけで、煩雑な設定を行うことなく所望の位置に2点ステープル処理を実行させることができる。
図7は、本発明に係る画像形成装置によるジェスチャ操作に応じた処理の一例を説明するためのフローチャートで、図4で示す例でジェスチャ操作に応じたパンチ処理の設定フローを示すものである。ここでは図1の構成を参照しながら説明する。
まず画像形成装置10のスキャナ部1が原稿を読み取る(ステップS1)。そして読み取るべき全原稿の読み取りが完了すると(ステップS2−Yes)、制御部2のプレビュー生成部24がプレビュー画像を生成して表示部4に表示させる(ステップS3)。
ここで人の指先が検出されない場合には、画像解析部21は、検出位置の座標が記憶されているか否かを判別し(ステップS16)、記憶されていればその座標の記憶をクリアして(ステップS17)、ステップS5に戻って画像の取得を継続する。また検出位置の座標が記憶されていなければ(ステップS16−No)、そのままステップS5に戻る。
ここでジェスチャ判定対象空間領域内に指先がある場合、画像解析部21は、表示画面に平行に2点の指先があるかどうかを判別する(ステップS9)。平行か否かを判断する場合、2点を結ぶ線が表示画面に対して所定範囲の角度以内で傾いている場合にも、表示画面に平行であるとみなすことができる。
また、ステップS9で、表示画面に平行に2つの指先がある場合、ジェスチャ判断部22は、検出座標が既に記憶済みであるかを判断し(ステップS10)、記憶済みでなければ検出位置の座標を記憶する(ステップS18)。ステップS10で記憶済みの座標がある場合、またはステップS18で検出位置の座標を記憶した場合、ジェスチャ判断部22は、指先が所定長以上移動したか否かを判断する(ステップS11)。所定長以上の移動とは、2点の指先が3次元空間上でそれぞれ所定長さ以上移動した場合に該当するものとする。
また、ステップS11で指先が所定長以上移動しない場合、またはステップS12で所定長以上表示部に接近していない場合には、ステップS5に戻って撮像された画像の取得を継続する。
第1の領域上の空間領域で所定のジェスチャが検出された場合には、記録紙の第1の領域に相当する所定位置にパンチを設定し(ステップS14)。パンチ処理を行った状態のプレビュー画像を再表示させる(ステップS15)。
まず画像形成装置10のスキャナ部1が原稿を読み取る(ステップS21)。そして読み取るべき全原稿の読み取りが完了すると(ステップS22−Yes)、制御部2のプレビュー生成部24がプレビュー画像を生成して表示部4に表示させる(ステップS23)。
ここで人の指先が検出されない場合には、画像解析部21は、検出位置の座標が記憶されているか否かを判別し(ステップS36)、記憶されていればその座標の記憶をクリアして(ステップS37)、ステップS25に戻って画像の取得を継続する。また検出位置の座標が記憶されていなければ(ステップS36−No)、そのままステップS25に戻る。
ここでジェスチャ判定対象空間領域内に指先がある場合、画像解析部21は、表示画面に垂直に2点の指先があるかどうかを判別する(ステップS29)。垂直か否かを判断する場合、2点を結ぶ線が表示画面の法線に対して所定範囲の角度以内で傾いている場合にも、表示画面に垂直であるとみなすことができる。
また、ステップS29で、表示画面に垂直に2つの指先がある場合、ジェスチャ判断部22は、検出座標が既に記憶済みであるかを判断し(ステップS30)、記憶済みでなければ検出位置の座標を記憶する(ステップS38)。ステップS30で記憶済みの座標がある場合、またはステップS38で検出位置の座標を記憶した場合、ジェスチャ判断部22は、指先が所定長以上移動したか否かを判断する(ステップS31)。所定長以上の移動とは、2点の指先が3次元空間上でそれぞれ所定長さ以上移動した場合に該当するものとする。
また、ステップS31で指先が所定長以上移動しない場合、またはステップS32で所定長以上互いに接近していない場合には、ステップS25に戻って撮像された画像の取得を継続する。
第3の領域上の空間領域で所定のジェスチャが検出された場合には、記録紙の第3の領域に相当する所定位置に1点ステープルを設定し(ステップS34)、1点ステープル処理を行った状態のプレビュー画像を再表示させる(ステップS35)。
まず画像形成装置10のスキャナ部1が原稿を読み取る(ステップS41)。そして読み取るべき全原稿の読み取りが完了すると(ステップS42−Yes)、制御部2のプレビュー生成部24がプレビュー画像を生成して表示部4に表示させる(ステップS43)。
ここで人の指先が検出されない場合には、画像解析部21は、検出位置の座標が記憶されているか否かを判別し(ステップS56)、記憶されていればその座標の記憶をクリアして(ステップS57)、ステップS45に戻って画像の取得を継続する。また検出位置の座標が記憶されていなければ(ステップS56−No)、そのままステップS45に戻る。
ここでジェスチャ判定対象空間領域内に指先がある場合、画像解析部21は、表示画面に垂直に3点の指先があるかどうかを判別する(ステップS49)。
また、ステップS49で、3点の指先がある場合、ジェスチャ判断部22は、検出座標が既に記憶済みであるかを判断し(ステップS50)、記憶済みでなければ検出位置の座標を記憶する(ステップS58)。ステップS50で記憶済みの座標がある場合、またはステップS58で検出位置の座標を記憶した場合、ジェスチャ判断部22は、指先が所定長以上移動したか否かを判断する(ステップS51)。所定長以上の移動とは、3点の指先が3次元空間上でそれぞれ所定長さ以上移動した場合に該当するものとする。
また、ステップS51で指先が所定長以上移動しない場合、またはステップS52で所定長以上互いに接近していない場合には、ステップS45に戻って撮像された画像の取得を継続する。
第1の領域上の空間領域で所定のジェスチャが検出された場合には、記録紙の第1の領域に相当する所定位置に2点ステープルを設定し(ステップS54)、2点ステープル処理を行った状態のプレビュー画像を再表示させる(ステップS55)。
なお上記の各実施形態で記載されている技術的特徴(構成要件)は、お互いに組み合わせ可能であり、組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
Claims (5)
- 画像データを記録媒体に画像形成する画像形成部と、該画像形成部に画像形成させる画像データのプレビュー画像を生成するプレビュー生成部と、該プレビュー生成部が生成したプレビュー画像を表示する表示部と、前記画像形成部で画像形成された記録媒体に所定の処理を行う処理部とを備えた画像形成装置であって、
前記表示部の上方の空間領域を撮影する撮影部と、
該撮影部が撮影した画像を解析して、ジェスチャを判定するための所定の判定対象の有無を判断する画像解析部と、
該画像解析部により判断された判定対象のジェスチャが、所定のジェスチャであるか否かを判断するジェスチャ判断部と、
該ジェスチャ判断部によって所定のジェスチャであると判断されたジェスチャが、予め定められた所定の空間領域で行われた否かを判定する領域判定部とを備え、
前記処理部は、前記所定の処理として、前記所定の空間領域で行われた所定のジェスチャに予め対応付けられた処理を実行することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置において、
前記処理部が記録媒体に前記所定の処理を行う領域を含むジェスチャ設定用領域が予め定められ、前記所定の空間領域は、前記表示部に表示されたプレビュー画像における前記ジェスチャ設定用領域の上方の空間領域であって、前記表示部から所定の高さまでの空間領域として設定されることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2に記載の画像形成装置において、
前記ジェスチャ設定用領域を複数設定し、複数の前記ジェスチャ設定用領域の上方の空間領域うちの少なくとも一部の空間領域に、他の空間領域とは異なる所定の処理を設定することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2または3に記載の画像形成装置において、
1つの前記ジェスチャ設定用領域の上方の空間領域に対して異なる複数の所定の処理を設定し、該複数の所定の処理を実行するために、該複数の所定の処理に対して異なるジェスチャを対応付けて設定することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1〜4のいずれか1に記載の画像形成装置において、
前記所定のジェスチャに対応付けられる処理は、記録媒体にパンチを施すパンチ処理、及び記録媒体にステープルを施すステープル処理であることを特徴とする画像形成装置。
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