JP2015083775A - 滑り軸受装置およびポンプ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回止部材に硬度の高い材質を使用した場合であっても、径方向の荷重を十分に受けることが可能な滑り軸受装置を提供する。【解決手段】主軸と摺接する軸受体20と、軸受体20を収納するハウジングとを備えた滑り軸受装置であって、軸受体20が主軸と共回りするのを防止するための回止手段29が備えられ、回止手段29は、軸受体20に設けられた第1回止部31と、ハウジングに固定された第2回止部32とを有し、第1回止部31は、主軸回転方向Bにおいて第2回止部32に受け止められて、軸受体20の共回りを防止し、第1回止部31が第2回止部32に受け止められて第2回止部32を主軸回転方向Bへ押圧した時に第2回止部32の径方向Cにおける変形を許容するための径方向変形許容隙間45が、第2回止部32に設けられている。【選択図】図11

Description

本発明は、水によって潤滑される滑り軸受装置およびこの滑り軸受装置を備えたポンプ装置に関する。
従来、この種の滑り軸受装置としては、例えば図21,図22に示すように、ポンプケーシング内で回転する主軸101と摺接する軸受体102と、軸受体102を収納するハウジング103と、軸受体102の外周部とハウジング103の内周部との間に設けられ且つ径方向において軸受体102を受ける弾性体104と、軸受体102が主軸101と共回りするのを防止するための回止手段105とを備えたものがある。
回止手段105は突部106と回止部材107とを有している。突部106は、軸受体102に設けられて、軸心方向Aへ突出している。また、回止部材107は、ハウジング103の上下一対の端部カバー103aに取り付けられているとともに、弾性材を材質とし、且つ軸心方向Aに開口する挿入部109を有している。突部106は軸心方向Aから挿入部109内に挿入されている。
これによると、主軸101が所定の回転方向Bに回転すると、主軸101の外周面が軸受体102の内周面に摺接する。この際、突部106は、挿入部109の主軸回転方向B側の一側面110に当接して、主軸回転方向B側への移動を阻止される。これにより、軸受体102が回り止めされる。
尚、上記のような滑り軸受装置は例えば下記特許文献1に記載されている。
特開2010−168934
しかしながら上記の従来形式では、主軸101が所定の回転方向Bに回転している際、突部106は、単純に主軸回転方向Bのみへ移動するのではなく、主軸回転方向Bへの移動と径方向Cへの移動とが複合した移動(以下、複合移動と記載)を起こすことがある。この複合移動という現象は、主軸101が振れ回り運動することによって軸受体102を押すときに発生し、特に、軸受体102が水によって潤滑されていない所謂ドライ状態で運転しているときに顕著に見られる。
突部106が複合移動した場合、突部106が挿入部109の一側面110に当接すると、挿入部109の一側面110に径方向Cの力が作用する。従って、図22に示すように、主軸回転方向Bと径方向Cのそれぞれに作用する荷重を考慮して回止部材107の材質を選定する必要がある。具体的には、柔らかい材質を使用すると径方向Cの荷重を受けるのには適しているが、主軸回転方向Bの荷重を受け難くなり、また、逆に、硬度の高い材質(硬い材質)を使用すると、主軸回転方向Bの荷重を受けるのには適しているが、径方向Cの荷重を受け難くなるため、径方向Cと主軸回転方向Bとの双方を考慮して材質を選定する必要がある。
この場合、柔らかい材質で主軸回転方向Bの荷重を十分に受けようとすると、硬度の高い材質を使用する場合と比較して、回止部材107を周方向に大きくする必要があり、このため、軸受装置が大型化する。このようなことから、軸受装置の大型化を避けるには、回止部材107の材質として、ある程度硬度の高い材質を選定することが前提となる。
本発明は、回止部材に硬度の高い材質を使用した場合であっても、径方向の荷重を十分に受けることが可能である滑り軸受装置およびポンプ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明は、ポンプケーシング内で回転する主軸と摺接する軸受体と、軸受体を収納するハウジングとを備えた滑り軸受装置であって、
軸受体が主軸と共回りするのを防止するための回止手段が備えられ、
回止手段は、軸受体に設けられた第1回止部と、ハウジングに固定された第2回止部とを有し、
第1回止部は、主軸回転方向において第2回止部に受け止められて、軸受体の共回りを防止し、
第1回止部が第2回止部に受け止められて第2回止部を主軸回転方向へ押圧した時に第2回止部の径方向における変形を許容するための径方向変形許容隙間が設けられているものである。
これによると、主軸が所定の回転方向に回転すると、主軸の外周面が軸受体の内周面に摺接する。この際、第1回止部が主軸回転方向において第2回止部に受け止められることにより、軸受体が主軸と共回りするのを防止することができる。
この際、第1回止部は、単純に主軸回転方向へ移動するのではなく、主軸回転方向への移動と径方向への移動とが複合した移動(以下、複合移動と記載)を起こすことがある。このように第1回止部が複合移動した場合、第2回止部の径方向における変形が径方向変形許容隙間によって許容されるため、第2回止部が径方向に変形し易くなる。これにより、第1回止部が第2回止部に受け止められた際、第2回止部が径方向に変形して、第2回止部に作用する径方向の力を十分に逃すことができ、第1回止部が第2回止部に当接する当接箇所における第2回止部の局所歪みが抑制される。これにより、第2回止部に硬度の高い材質を使用した場合であっても、径方向の荷重を十分に受けることができる。
本第2発明における滑り軸受装置は、第1回止部が第2回止部に受け止められて第2回止部を主軸回転方向へ押圧した時に第2回止部の軸心方向における変形を許容するための軸心方向変形許容隙間が設けられているものである。
これによると、第1回止部が複合移動した場合、第2回止部の径方向における変形が径方向変形許容隙間によって許容されるとともに、第2回止部の軸心方向における変形が軸心方向変形許容隙間によって許容されるため、第2回止部が径方向と軸心方向とに変形し易くなる。これにより、第1回止部が第2回止部に受け止められた際、第2回止部が径方向と軸心方向とに変形して、第2回止部に作用する径方向の力と軸心方向の力とを十分に逃すことができ、第1回止部が第2回止部に当接する当接箇所における第2回止部の局所歪みがさらに抑制される。
本第3発明における滑り軸受装置は、径方向変形許容隙間は第2回止部に形成された切欠部からなり、
径方向変形許容隙間は、第1回止部が主軸回転方向において第2回止部に受け止められるときの第1回止部と第2回止部との当接箇所よりも、径方向外側に位置しているものである。
本第4発明における滑り軸受装置は、第1回止部は軸受体に一体に設けられているものである。
これによると、軸受体に対する第1回止部の取付強度が向上し、第1回止部が軸受体から脱落するのを防止することができる。
本第5発明における滑り軸受装置は、第1回止部は軸受体から軸心方向へ突出した突部であるものである。
本第6発明における滑り軸受装置は、第1回止部は軸受体から径方向外側へ突出した突部であるものである。
本第7発明は、第1発明から第6発明のいずれか1項に記載の滑り軸受装置を備えたポンプ装置であって、揚水を行なう揚水運転と揚水を行なわない待機運転とに切り替え可能であるものである。
以上のように本発明によると、第1回止部が第2回止部に受け止められた際、第2回止部が径方向に変形して、第2回止部に作用する径方向の力を十分に逃すことができ、第1回止部が第2回止部に当接する当接箇所における第2回止部の局所歪みが抑制される。これにより、第2回止部の損傷を防止することができ、第2回止部に硬度の高い材質を使用した場合であっても、径方向の荷重を十分に受けることができる。
本発明の第1の実施の形態における滑り軸受装置を備えたポンプの縦断面図である。 同、ポンプの羽根車の部分の縦断面図である。 同、滑り軸受装置の縦断面図である。 同、滑り軸受装置の軸受体の平面図である。 同、滑り軸受装置の軸受体の縦断面図である。 同、滑り軸受装置の突部の拡大平面図である。 同、滑り軸受装置の受け部材の図である。 同、滑り軸受装置の受け部材を備えたハウジングの上方の端部カバーの図である。 図8におけるX−X矢視図である。 図3におけるX−X矢視図である。 同、滑り軸受装置の回止手段の一部拡大斜視図である。 同、滑り軸受装置の回止手段を径方向内側から見た図であり、突部が受止面から離間した状態を示す。 同、滑り軸受装置の回止手段を径方向内側から見た図であり、突部が受止面に当接した状態を示す。 図12におけるX−X矢視図である。 同、滑り軸受装置の受け部材を備えたハウジングの下方の端部カバーの図である。 図15におけるX−X矢視図である。 図3におけるY−Y矢視図である。 本発明の第2の実施の形態における滑り軸受装置の縦断面図である。 同、滑り軸受装置の軸受体の平面図である。 同、滑り軸受装置の回止手段の一部拡大斜視図である。 従来の滑り軸受装置の縦断面図である。 同、滑り軸受装置の回止手段の拡大斜視図である。
以下、本発明における実施の形態を、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態では、図1,図2に示すように、1は先行待機運転が行える立軸斜流ポンプ装置(ポンプ装置の一例)である。立軸斜流ポンプ装置1のポンプケーシング2の下端には吸込口3が形成されている。ポンプケーシング2内には主軸4が挿通されており、主軸4の下端に羽根車5が設けられている。ポンプケーシング2の上方には、主軸4を回転駆動させるモータ等の駆動装置6が設けられている。
上記主軸4は複数の滑り軸受装置11によって軸心15を中心に回転自在に支持されている。各滑り軸受装置11はポンプケーシング2内に設けられた固定部材16に設けられている。また、ポンプケーシング2には、吸込口3に空気を吸気する吸気管17が設けられている。この吸気管17は弁等からなる気水切替装置18によって開閉されるように構成されている。尚、上記立軸斜流ポンプ1は、羽根車5が回転して水を吸い上げる揚水運転と、羽根車5が回転しているが水を吸い上げない待機運転(気中運転)とに切り替え可能である。
図3に示すように、上記主軸4は、軸本体4aと、軸受箇所において軸本体4aに外嵌された円筒状のスリーブ4bとで構成されている。
上記滑り軸受装置11は以下のように構成されている。
図3に示すように、滑り軸受装置11は、主軸4を回転自在に保持する円筒状の軸受体20と、軸受体20を収納する金属製のハウジング21と、軸受体20の外周部とハウジング21の内周部との間に設けられ且つ径方向において軸受体20を受ける弾性体22とを有している。
軸受体20は、金属製の円筒状のシェル23と、シェル23の内周側に取付けられた円筒状の摺接部材24とで構成されている。摺接部材24は、例えばセラミック製であり、主軸4に外嵌されており、内周面が主軸4のスリーブ4bに摺接自在である。
また、ハウジング21は、固定部材16に設けられ且つ軸受体20の外周を囲む円筒状の胴部21aと、軸心方向A(上下方向)における胴部21aの両端部に設けられた上方および下方の端部カバー21b,21cとを有している。
弾性体22は、金属製で円筒状の保持部材26と、保持部材26の内周面に取り付けられた弾性部材27とを有している。保持部材26は、ハウジング21の胴部21a内に嵌め込まれ、胴部21aに取付け固定されている。弾性部材27の材質には、例えばゴム等が使用されている。
軸受装置11には、軸受体20が主軸4と共回りするのを防止するための回止手段29が設けられている。回止手段29は、金属製の上部および下部の突部31(第1回止部の一例)と、ゴム等の弾性材を材質とする上部および下部の受け部材32(第2回止部の一例)とを有している。突部31は、主軸回転方向Bにおいて受け部材32に受け止められて、軸受体20の共回りを防止する。
図4,図5に示すように、上部の突部31は、軸受体20のシェル23の上端の周方向Dにおける複数箇所に、シェル23と一体に設けられており、上方(軸心方向Aの一方)へ突出している。図6に示すように、各突部31の周方向Dにおける両端面はそれぞれ、突部31の径方向Cにおける幅Wよりも大きな半径Rを有する円弧形状に形成されている。また、突部31の内周面と両端面との隅角部および突部31の外周面と両端面との隅角部とはそれぞれ、上記突部31の幅Wよりも小さな半径rを有する円弧形状に形成されている。
図7〜図10に示すように、上部の受け部材32は、円環状の部材であり、ハウジング21の上方の端部カバー21b内に固定されている。すなわち、上方の端部カバー21bの内周部には、径方向内側に突出する複数の止め部材35が設けられている。これら止め部材35は上部の受け部材32内に埋め込まれており、これにより、上部の受け部材32が上方の端部カバー21b内に固定されている。また、上部の受け部材32の外周面は上方の端部カバー21bの内周面に加硫接着されている。
上部の受け部材32には、上下両端面(軸心方向Aの両端面)と内周面とに開口する凹形状の挿入部36が複数形成されている。これら挿入部36は上部の受け部材32の周方向において所定角度おきに形成されており、図11に示すように、各上部の突部31は下方から各挿入部36に挿入されている。また、上部の受け部材32は、挿入部36の主軸回転方向B側に形成された受止部37と、挿入部36および受止部37の径方向外側に形成された外周壁部38とを有している。
上部の受け部材32の受止部37の上端面(軸心方向Aにおける一端面)とこの上端面に対向する上方の端部カバー21bの内側下面との間には、挿入部36の上部に連通する第1の軸心方向変形許容隙間41が形成されている。また、上部の受け部材32の下端面と軸受体20のシェル23の上端面との間には、第2の軸心方向変形許容隙間42が形成されている。これら第1および第2の軸心方向変形許容隙間41,42は、図13で示すように、上部の突部31が受止部37に受け止められて受止部37を主軸回転方向Bへ押圧した時に受止部37の軸心方向Aにおける変形を許容するための隙間である。
図11に示すように、受止部37の周方向における一端部には、主軸回転方向Bに移動しようとする上部の突部31を受け止める受止面43が形成されている。受止面43と外周壁部38とが交差する隅部には、径方向変形許容隙間45が形成されている。径方向変形許容隙間45は、上部の突部31が受止部37に受け止められて受止部37を主軸回転方向Bへ押圧した時に受止部37の径方向Cにおける変形を許容するための隙間であり、受止面43から主軸回転方向Bに切込まれた切欠部からなる。
尚、径方向変形許容隙間45は、上部の突部31が受止部37の受止面43に受け止められるときの上部の突部31と受止面43との当接箇所Pよりも、径方向外側に位置している。また、径方向変形許容隙間45は、軸心方向Aにおいて、受止部37の上下両面に貫通している。
また、下部の突部31および下部の受け部材32は、上述した上部の突部31および上部の受け部材32と同じ材質および形状の部材である。すなわち、図3,図5,図15〜図17に示すように、下部の突部31は、シェル23の下端に一体に設けられており、下方(軸心方向Aの他方の一例)へ突出している。また、下部の受け部材32は、下方の端部カバー21c内に固定されている。
以下、上記構成における作用を説明する。
図1,図3に示すように、駆動装置6により主軸4が主軸回転方向B(所定の回転方向)に回転すると、羽根車5が回転し、この際、主軸4のスリーブ4bの外周面が軸受体20の摺接部材24の内周面に摺接する。このとき、図11および図13で示すように、上部および下部の突部31はそれぞれ、上部および下部の受け部材32の受止部37の受止面43に当接して受け止められ、主軸回転方向Bへの移動を阻止される。このため、軸受体20が回り止めされ、軸受体20が主軸4と共回りするのを防止することができる。
この際、上部の突部31が複合移動した場合、図11に示すように、上部の受け部材32の受止部37の径方向Cにおける変形が径方向変形許容隙間45によって許容されるとともに、図13で示すように、受止部37の軸心方向A(上下方向)における変形が第1および第2の軸心方向変形許容隙間41,42によって許容されるため、上部の受け部材32の受止部37が径方向Cと軸心方向Aとに変形し易くなる。これにより、上部の突部31が上部の受け部材32の受止部37に受け止められて複合移動しても、図13に示される上部の突部31の主軸回転方向Bへの動きについては、主に第1および第2の軸心方向変形許容隙間41,42が変形することにより、また、図11に示される上部の突部31の径方向Cへの動きについては、主に径方向変形許容隙間45が変形することにより、受止部37の当接箇所Pおよびその付近の局所歪みが十分に抑制される。
また、下部の突部31が複合移動した場合も同様に、下部の受け部材32の受止部37の径方向Cにおける変形が径方向変形許容隙間45によって許容されるとともに、図13で示すように、受止部37の軸心方向A(上下方向)における変形が第1および第2の軸心方向変形許容隙間41,42によって許容されるため、下部の受け部材32の受止部37が径方向Cと軸心方向Aとに変形し易くなる。これにより、下部の突部31が下部の受け部材32の受止部37に受け止められて複合移動しても、図13に示される下部の突部31の主軸回転方向Bへの動きについては、主に第1および第2の軸心方向変形許容隙間41,42が変形することにより、また、図11に示される下部の突部31の径方向Cへの動きについては、主に径方向変形許容隙間45が変形することにより、受止部37の当接箇所Pおよびその付近の局所歪みが十分に抑制される。
これにより、突部31が受止面43に当接し受け止められて複合移動しても、受止面43の当接箇所Pに亀裂が発生する等の受止部37の損傷を防止することができ、受け部材32に硬度の高い材質を使用した場合であっても、径方向Cの荷重を十分に受けることができる。
尚、突部31が受止面43に当接して複合移動すると、受止面43のみでなく、受け部材32の外周面を加硫接着された上方の端部カバー21bの内周面から引き剥がそうとする変形が生じる。ここで、径方向変形許容隙間45を設けることにより、径方向変形許容隙間45がない場合と比べて、受け部材32の外周面と上方の端部カバー21bの内周面に生じる歪みが抑制され、剥離を防止することができる。
また、図5に示すように、上部および下部の各突部31は軸受体20のシェル23に一体に設けられている。ここで、一体に設けられているとはシェル23と突部31との間に分割面がなく連続に形成されていることであり、より具体的には、ボルトやねじ等を用いて各突部31をシェル23に連結するような別体構造ではないことである。ボルトやねじ等を用いて各突部31をシェル23に連結する態様ではボルトやねじの緩みなどによる脱落等の不具合が想定されるが、一体に設けられていれば軸受体20に対する各突部31の取付強度が向上する。
また、図6に示すように、各突部31の両端面は突部31の幅Wよりも大きな半径Rを有する円弧形状に形成されているため、図11に示すように、突部31の一端面が受止面43に当接した際、受止面43は突部31の一端面の形状に沿うように変形し、これにより、半径Rと半径rとが上記と異なる(例えば半径Rが幅Wよりも小さい)場合と比べて、局所的な変形を抑制することができる。
このような軸受装置11を用いるポンプの一例として、図1に示すように、先行待機運転を行う立軸斜流ポンプ装置1があり、運転開始時は、気水切替装置18を開いて待機運転に切り替え、この状態で、駆動装置6を駆動し、主軸4の回転速度を所定の回転速度Vまで次第に上昇させる。この際、滑り軸受装置11は自揚水による潤滑作用が発揮されないドライ状態である。
主軸4の回転速度が所定の回転速度Vに達した後、吸水位が上昇して設定水位Hに達すると、気水切替装置18を閉じて待機運転から揚水運転に切り替え、揚水を開始する。この際、自揚水によって滑り軸受装置11が潤滑および冷却されるため、滑り軸受装置11に対する主軸4の摺動抵抗が減少する。
その後、吸水位が設定水位Hよりも低下し、立軸斜流ポンプ装置1を引き続き駆動させる必要が無いと判断された場合、気水切替装置18を開き、駆動装置6の駆動を停止させて、ケーシング2内の水を吸込口3から排出し、運転を停止する。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、図3,図5に示すように、突部31を軸受体20のシェル23から軸心方向A(上下方向)に突出させたが、第2の実施の形態として、図18〜図20に示すように、突部31をシェル23から径方向外側に突出させてもよい。
この場合においても、上記第1の実施の形態に記載した作用・効果と同様の作用・効果が得られる。
上記各実施の形態では、図3に示すように、回止手段29として、上部および下部の突部31と上部および下部の受け部材32とを設けたが、突部31と受け部材32とを上部および下部のいずれか片方のみ設けてもよい。
上記各実施の形態では、図3に示すように、主軸4を軸本体4aとスリーブ4bとで構成したが、スリーブ4bを設けず、軸本体4aのみで構成してもよい。
1 ポンプ装置
2 ポンプケーシング
4 主軸
11 滑り軸受装置
20 軸受体
21 ハウジング
29 回止手段
31 突部(第1回止部)
32 受け部材(第2回止部)
41,42 軸心方向変形許容隙間
45 径方向変形許容隙間
A 軸心方向
B 主軸回転方向
C 径方向
P 当接箇所

Claims (7)

  1. ポンプケーシング内で回転する主軸と摺接する軸受体と、軸受体を収納するハウジングとを備えた滑り軸受装置であって、
    軸受体が主軸と共回りするのを防止するための回止手段が備えられ、
    回止手段は、軸受体に設けられた第1回止部と、ハウジングに固定された第2回止部とを有し、
    第1回止部は、主軸回転方向において第2回止部に受け止められて、軸受体の共回りを防止し、
    第1回止部が第2回止部に受け止められて第2回止部を主軸回転方向へ押圧した時に第2回止部の径方向における変形を許容するための径方向変形許容隙間が設けられていることを特徴とする滑り軸受装置。
  2. 第1回止部が第2回止部に受け止められて第2回止部を主軸回転方向へ押圧した時に第2回止部の軸心方向における変形を許容するための軸心方向変形許容隙間が設けられていることを特徴とする請求項1記載の滑り軸受装置。
  3. 径方向変形許容隙間は第2回止部に形成された切欠部からなり、
    径方向変形許容隙間は、第1回止部が主軸回転方向において第2回止部に受け止められるときの第1回止部と第2回止部との当接箇所よりも、径方向外側に位置していることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の滑り軸受装置。
  4. 第1回止部は軸受体に一体に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の滑り軸受装置。
  5. 第1回止部は軸受体から軸心方向へ突出した突部であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の滑り軸受装置。
  6. 第1回止部は軸受体から径方向外側へ突出した突部であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の滑り軸受装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の滑り軸受装置を備えたポンプ装置であって、揚水を行なう揚水運転と揚水を行なわない待機運転とに切り替え可能であることを特徴とするポンプ装置。
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