JP2015081735A - 空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザの手間がかからず且つパネルを障害物に接触させずに、パネルを下降させる。【解決手段】取り付け位置(P0)からのグリルパネル(60)の最大下降可能距離(h0)が測定される。最大下降可能距離(h0)下降した際のグリルパネル(60)の位置を基準とした所定高さ(H)、を最大下降可能距離(h0)から減算することで、目標下降距離が設定される。実際にグリルパネル(60)の下降指示がなされた場合、グリルパネル(60)は、取り付け位置(P0)から目標下降距離下降する。【選択図】図7

Description

本発明は、昇降可能なパネルを含む室内ユニットを備えた空気調和装置、特に、ユーザの手間がかかることなく且つパネルを障害物に接触させずに、パネルを所定位置まで下降させることに関するものである。
特許文献1及び特許文献2に示すように、室内ユニットには、下面に吸い込み口が形成された天井設置型のユニット本体と、吸い込み口に位置するパネルとを含むものがある。パネルには、吸い込みグリルが形成され、パネルには、空気から塵埃を除去するためのフィルタが取り付けられている。パネルは、ユニット本体とワイヤーで連結されており、昇降可能となっている。フィルタの交換等を含む室内ユニットのメンテナンス時、パネルはユニット本体から下降し、メンテナンス後、パネルは上昇してユニット本体に収納される。
特開平9−72569号公報 特開2001−324166号公報
室内ユニット下方の床上に机等の障害物が位置していると、パネルを下降させた際に当該パネルが障害物に接触してしまう。これに対し、特許文献1では、ユーザが、下降中のパネルの位置を目視しつつパネルの下降を指示し続ける方法が採用されている。しかし、この方法では、ユーザの手間がかかってしまう。
一方、特許文献2では、パネルの下降距離が予め設定されている。しかし、この方法では、パネルの下降距離の設定にあたり、ユーザは、先ず室内ユニットの設置環境における天井と床との距離を把握しておき、当該距離から障害物の高さを差し引いた上で、パネルの下降距離を設定しなければならない。従って、この方法でも、ユーザの手間がかかってしまう。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザの手間がかかることなく且つパネルを障害物に接触させずに、パネルを所定位置まで下降させることである。
第1の発明は、室内ケーシング(41)と、上記室内ケーシング(41)への取り付け位置(P0)から下方に移動可能なパネル(60)と、上記パネル(60)を昇降させる昇降部(71)と、を含む室内ユニット(40)と、上記取り付け位置(P0)からの上記パネル(60)の最大下降可能距離(h0)を測定する測定部(77,82b)と、上記パネル(60)の下降指示を受付可能な指示受付部(30)と、上記指示受付部(30)が上記下降指示を受け付けた場合、上記パネル(60)を上記取り付け位置(P0)から目標下降距離下降させる制御部(82a,82c)と、を備える空気調和装置を対象とする。上記制御部(82a,82c)は、上記最大下降可能距離(h0)下降した際の上記パネル(60)の位置を基準とした所定高さ(H)、を上記最大下降可能距離(h0)から減算することで、上記目標下降距離を設定することを特徴とする。
ここでは、パネル(60)の下方に障害物がある場合、パネル(60)は障害物近傍にまでしか下降できないため、取り付け位置(P0)から障害物付近までの距離が、実際のパネル(60)の最大下降可能距離(h0)として測定される。更に、最大下降可能距離(h0)まで下降した際のパネル(60)の位置を基準とし、この基準からの所定高さ(H)を最大下降可能距離(h0)から減算することで、パネル(60)の目標下降距離(h0−H)が設定される。つまりここでは、例えば障害物がある場合には、障害物の上面を基準として、そこからどの程度の高さのところまでパネル(60)を下降させるかが設定される。従って、ユーザの手間をかけることなく、且つパネル(60)を障害物に接触させることなく、所定位置までパネル(60)を下降させることができる。
第2の発明は、第1の発明において、上記所定高さ(H)の設定を受け付け可能な設定受付部(30)を更に備えることを特徴とする。
これにより、ユーザの所望する位置で、パネル(60)は停止することができる。
第3の発明は、第1の発明または第2の発明において、上記室内ユニット(40a,40b,40c)は複数台あって、上記所定高さ(Ha,Hb,Hc)は、上記室内ユニット(40a,40b,40c)毎に設定され、上記最大下降可能距離(h0a,h0b,h0c)は、上記室内ユニット(40a,40b,40c)それぞれにおいて個々に測定されることを特徴とする。
ここでは、各室内ユニット(40a,40b,40c)のパネル(60)は、各室内ユニット(40a,40b,40c)にて設定されている所定高さ(Ha,Hb,Hc)に応じた位置まで下降することができる。特に、各室内ユニット(40a,40b,40c)の設置環境等に応じてユーザにより所定高さ(Ha,Hb,Hc)が設定されるため、下降中の各パネル(60)は、各室内ユニット(40a,40b,40c)の設置環境等に応じたユーザの所望の位置で停止することができる。
第4の発明は、第1の発明または第2の発明において、上記室内ユニット(40a,40b,40c)は複数台あって、上記所定高さ(H)は、複数台の上記室内ユニット(40a,40b,40c)において共通して設定され、上記最大下降可能距離(h0a,h0b,h0c)は、上記室内ユニット(40a,40b,40c)それぞれにおいて個々に測定されることを特徴とする。
各室内ユニット(40a,40b,40c)の設置環境が異なるために最大下降可能距離(h0a,h0b,h0c)が異なると、所定高さ(H)の基準となる基準面(PA,PB,PC)も異なる場合がある。ここでは、所定高さ(H)は、複数台の室内ユニット(40a,40b,40c)にて共通しているため、各室内ユニット(40a,40b,40c)のパネル(60)が下降を停止する位置は、いずれも、各基準面(PA,PB,PC)から同じ高さ(H)となる。
第5の発明は、第3の発明または第4の発明において、上記最大下降可能距離(h0a,h0b,h0c)は、上記パネル(60)それぞれを概ね同時に下降させて測定されることを特徴とする。
これにより、各室内ユニット(40a,40b,40c)における最大下降可能距離(h0a,h0b,h0c)の測定動作は、一斉に行われる。従って、全ての室内ユニット(40a,40b,40c)の最大下降可能距離(h0a,h0b,h0c)の測定に要する時間は、最大下降可能距離(h0a,h0b,h0c)の測定動作が室内ユニット(40a,40b,40c)毎に異なるタイミングで行われる場合よりも短くなる。
本発明によれば、ユーザの手間をかけることなく、且つパネル(60)を障害物に接触させることなく、所定位置までパネル(60)を下降させることができる。
また、上記第2の発明によれば、ユーザの所望する位置で、パネル(60)は停止することができる。
また、上記第3の発明によれば、各室内ユニット(40a,40b,40c)のパネル(60)は、各室内ユニット(40a,40b,40c)にて設定されている所定高さ(Ha,Hb,Hc)に応じた位置まで下降することができる。
また、上記第4の発明によれば、所各室内ユニット(40a,40b,40c)のパネル(60)が下降を停止する位置は、いずれも、各基準面(PA,PB,PC)から同じ高さ(H)となる。
また、上記第5の発明によれば、全ての室内ユニット(40a,40b,40c)の最大下降可能距離(h0a,h0b,h0c)の測定に要する時間は、最大下降可能距離(h0a,h0b,h0c)の測定動作が室内ユニット(40a,40b,40c)毎に異なるタイミングで行われる場合よりも短くなる。
図1は、空気調和装置の構成概略図である。 図2は、室内ユニットの外観斜視図である。 図3は、図2の室内ユニットの縦断面図である。 図4は、パネル駆動ユニットの構成概略図である。 図5は、グリルパネルが取り付け位置から下降した場合の室内ユニットを表す図である。 図6は、室内制御部と、該室内制御部に接続された室内ユニットの各種機器とを模式的に示す図である。 図7は、グリルパネルの目標下降距離の設定方法を説明するための図である。 図8は、室内ユニットの初期設定モード時の動作の流れを示すフロー図である。 図9は、実施形態1において、複数台の室内ユニット毎に所定高さが設定された場合を示す図である。 図10は、実施形態2において、複数台の室内ユニットにて所定高さが共通して設定された場合を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
≪実施形態1≫
<概要>
図1は、本実施形態1に係る空気調和装置(10)の構成概略図である。空気調和装置(10)は、通常モード、初期設定モード及びメンテナンスモード等を有している。通常モードは、空気調和装置(10)が冷房運転及び暖房運転を含む空気調和運転を室内(RM)に対して行うモードである。初期設定モードは、室内ユニット(40)のメンテナンス時に下降されるグリルパネル(60)が、どの位置まで最大限下降できるかを実際に測定して把握するモードである。メンテナンスモードは、室内ユニット(40)のメンテナンスの際に用いられるモードである。室内ユニット(40)のメンテナンスには、室内ユニット(40)内部を構成する各種部品の点検や整備、グリルパネル(60)に取り付けられている吸入フィルタ(48)の交換等が挙げられる。故に、メンテナンスモードでは、グリルパネル(60)が実際に下降するが、空気調和運転は停止されていることが好ましい。
空気調和装置(10)は、図1に示すように、建物外に設置されている1台の室外ユニット(20)と、空調コントローラ(30)(指示受付部及び設定受付部に相当)と、室内(RM)の天井(CE)(図3参照)に設置されている複数の室内ユニット(40)とで構成されている。複数の室内ユニット(40)は、冷媒配管(24,26)を介して室外ユニット(20)と接続されていると共に、互いに室外ユニット(20)と同じ制御系統に属している。
なお、以下では、個々の室内ユニット(40)を特定する必要のある場合及び複数台設置されていることを強調する場合に限り、“室内ユニット(40a,40b,40c)”の符号を用いる。室内ユニット(40a,40b,40c)は、いずれも同じ構成を有している。
空調コントローラ(30)は、室内(RM)の壁面に取り付けられている。空調コントローラ(30)は、電気配線(L1)を介して、親機である室内ユニット(40a)と直接接続されている。なお、室外ユニット(20)と親機である室内ユニット(40a)とは、電気配線(L2)を介して通信可能に接続されており、室内ユニット(40a)と子機である室内ユニット(40b)、室内ユニット(40b)と子機である室内ユニット(40c)とは、電気配線(L3,L4)を介してそれぞれ通信可能に接続されている。従って、空調コントローラ(30)は、室内ユニット(40a)を介して他の室内ユニット(40b,40c)及び室外ユニット(20)とも接続されていると言える。空調コントローラ(30)は、ユーザからの通常運転モードの指示を受け付けると、冷房運転または暖房運転が行われるように、当該指示に基づいて室外ユニット(20)及び各室内ユニット(40)の統括的な制御を行う。また、空調コントローラ(30)は、初期設定モードまたはメンテナンスモードの選択を受け付けたり、グリルパネル(60)の下降に関する設定情報を受け付けたりすることができる。特に、メンテナンスモードが選択された場合、空調コントローラ(30)は、グリルパネル(60)の下降指示を受け付けたと判断して、グリルパネル(60)の下降指示を各室内ユニット(40)に出力する。
グリルパネル(60)の下降に関する設定情報には、メンテナンスモード時にグリルパネル(60)をどの位置まで下降させるかを決定するための情報が挙げられるが、これについては<目標下降距離の設定方法及びグリルパネルの下降動作>にて詳述する。
<室内ユニットの構成>
図2〜6に示すように、室内ユニット(40)は、主として、室内ケーシング(41)と、グリルパネル(パネルに相当)(60)と、パネル駆動ユニット(70)と、室内制御部(80)とを備える。
ここで、図2は、室内ユニット(40)の外観図である。図3は、図2の室内ユニット(40)の縦断面図である。図4は、パネル駆動ユニット(70)の構成概略図である。図5は、グリルパネル(60)が取り付け位置(P0)から下降した場合の室内ユニット(40)を表す図である。図6は、室内制御部(80)と、該室内制御部(80)に接続された室内ユニット(40)の各種機器とを模式的に示す図である。
−室内ケーシング−
図3に示すように、室内ケーシング(41)は、空調室の天井(CE)に形成された開口に挿入され配置されている。図2、図3及び図5に示すように、室内ケーシング(41)は、天板(42)と、天板(42)の周縁部から下方に延びる側板(43)と、側板(43)の下端部に接触し天板(42)と略平行な略4角形状の下板(44)と、で構成される箱状の形状である。下板(44)には、概ね中央に位置する略4角形状の1つの吸い込み口(44a)と、吸い込み口(44a)を囲う環状の吹き出し口(44b)とが形成されている。
吸い込み口(44a)には、グリルパネル(60)が設置されている。吹き出し口(44b)には、下板(44)の各辺に沿って延びる水平羽根(46)が、下板(44)の各辺に対応して4つ設けられている。水平羽根(46)は、下板(44)に対し回動可能に設けられており、吹き出し口(44b)から吹き出される空気の風向を変更させることができる。水平羽根(46)の回動角度は、図6の羽根駆動モータ(46a)の回転数制御によって調整される。
図3に示すように、室内ケーシング(41)の内部には、室内ファン(51)、室内熱交換器(53)及びパネル駆動ユニット(70)が収納されている。図3では図示していないが、室内ケーシング(41)の内部には、更に室内制御部(80)も収納されている。
室内ファン(51)は、遠心送風機で構成されており、室内ケーシング(41)の天板(42)の中央に位置する室内ファンモータ(51a)によって駆動される。室内ファン(51)は、室内(RM)の空気を吸い込み口(44a)から吸い込むと共に、室内熱交換器(53)にて熱交換された後の空気を吹き出し口(44b)を介して室内ケーシング(41)内から吹き出す。室内ファンモータ(51a)は、図6の室内制御部(80)によって回転数制御が行われ、これにより室内ファン(51)の風量が制御される。
室内熱交換器(53)は、室内ファン(51)の周囲を囲むようにして曲げられて配置されている。室内熱交換器(53)は、例えばフィンチューブ型の熱交換器で構成され、冷媒と室内ケーシング(41)内に吸い込まれた空気との間で熱交換を行う。室内熱交換器(53)は、冷房運転時には冷媒の蒸発器として機能することにより空気を冷却し、暖房運転時には冷媒の放熱器として機能することにより空気を加熱する。図3に示すように、室内熱交換器(53)の下側には、室内熱交換器(53)によって生じるドレン水を受けるためのドレンパン(54)が設置されている。ドレンパン(54)付近には、吸い込み口(44a)から吸い込まれた空気を室内ファン(51)に導くためのベルマウス(55)が設置されている。
−グリルパネル−
図2及び図5に示すように、グリルパネル(60)は、中央に吸込グリルが形成された略4角形の板状部材であって、環状の吹き出し口(44b)の内側に位置している。通常運転モード時、グリルパネル(60)は、吸い込み口(44a)を塞ぐようにして、室内ケーシング(41)の下板(44)に取り付けられている。つまり、空気調和運転の際、グリルパネル(60)は、室内ケーシング(41)に収納されており、吸込グリル部分から室内ケーシング(41)内へと空気を導入する。以下では、室内ケーシング(41)に収納されている時のグリルパネル(60)が取り得る位置を、取り付け位置(P0)と言う(図7参照)。
図3に示すように、グリルパネル(60)のうち、室内ケーシング(41)内部を向く面には、吸入フィルタ(48)が着脱可能に取り付けられている。吸入フィルタ(48)は、室内ケーシング(41)内に吸い込まれる空気から塵埃を除去するためのフィルタであって、メンテナンスモード時には、取り外され交換される部品の対象となっている。
また、図5に示すように、グリルパネル(60)の相対する2辺それぞれの約中央部分には、ワイヤー(w1,w2)の一端が取り付けられている。各ワイヤー(w1,w2)の他端は、パネル駆動ユニット(70)に取り付けられている。これにより、グリルパネル(60)は、初期設定モード時及びメンテナンスモード時には、取り付け位置(P0)から室内ケーシング(41)の下方へまたは室内ケーシング(41)の下方から取り付け位置(P0)側へと、上下方向に移動することができる。従って、吸入フィルタ(48)は、グリルパネル(60)と共に上下方向に移動(即ち昇降)する。
−パネル駆動ユニット−
パネル駆動ユニット(70)は、グリルパネル(60)を2本のワイヤー(w1,w2)にて2点吊りした状態で、グリルパネル(60)を上下方向に移動させるためのものである。図2、図3及び図5に示すように、パネル駆動ユニット(70)は、取り付け位置(P0)にあるグリルパネル(60)の相対する2辺に対応して2つ設けられている。図4に示すように、パネル駆動ユニット(70)は、主として、昇降機構(71)(昇降部に相当)とリミットスイッチ(77)とで構成されている。
昇降機構(71)は、グリルパネル(60)を昇降させる。図4に示すように、昇降機構(71)は、主として、昇降モータ(72)、巻上ドラム(73)、検知用カム(74)及び滑車(75)を含む。
昇降モータ(72)の駆動軸は、巻上ドラム(73)の回転軸に接続され、昇降モータ(72)は巻上ドラム(73)を駆動させる。巻上ドラム(73)の外周には、巻上ドラム(73)の回転とともにワイヤー(w1,w2)が巻きつけられるか、または繰り出されるようになっている。滑車(75)は、定滑車であって、巻上ドラム(73)よりもワイヤー(w1,w2)の繰り出し方向下流側に位置している。滑車(75)の外周には、ワイヤー(w1,w2)が巻き掛けられている。これにより、昇降モータ(72)が巻上ドラム(73)を駆動させると、ワイヤー(w1,w2)は、滑車(75)の外周を伝って巻上ドラム(73)に巻き取られるか、または巻上ドラム(73)から繰り出される。ワイヤー(w1,w2)が繰り出された際、グリルパネル(60)は下降し、ワイヤー(w1,w2)が巻き取られた際、グリルパネル(60)は上昇する。
検知用カム(74)は、巻上ドラム(73)の外周の一部分において、外方向に突出して設けられている。検知用カム(74)は、巻上ドラム(73)と共に回転し、その突出方向の先端部にて、水平方向に延びる伝達部材(76)をリミットスイッチ(77)側へと動かす。つまり、検知用カム(74)は、巻上ドラム(73)が一回転する毎に、伝達部材(76)を介してリミットスイッチ(77)を1回押下する。リミットスイッチ(77)の押下された回数は、室内制御部(80)へと出力される(図6参照)。これにより、室内制御部(80)は、リミットスイッチ(77)が押下された回数に応じてワイヤー(w1,w2)の巻き取り量及び繰り出し量を把握し、グリルパネル(60)の現在位置を把握することができる。
−室内制御部−
図6に示すように、室内制御部(80)は、メモリ(81)及びCPU(82)等によって構成されている。室内制御部(80)は、羽根駆動モータ(46a)及び室内ファンモータ(51a)と接続されており、これらのモータ(46a,51a)の回転数制御を行う。羽根駆動モータ(46a)の回転数制御により水平羽根(46)の回動角度が制御され、これにより吹き出し口(44b)から吹き出された空気の風向はユーザの所望する方向へと変更される。また、室内ファンモータ(51a)の回転数制御により室内ファン(51)の回転数が制御され、これにより吹き出し口(44b)から吹き出される空気量が調節される。
特に、室内制御部(80)は、昇降モータ(72)及びリミットスイッチ(77)とも接続されている。室内制御部(80)のCPU(82)は、パネル移動制御部(82a)、移動距離把握部(82b)及び目標下降距離設定部(82c)として機能する。パネル移動制御部(82a)は、昇降モータ(72)の回転数及び回転方向に基づいてグリルパネル(60)の昇降動作を制御したり、リミットスイッチ(77)の押下された回数等に基づいてグリルパネル(60)の位置を調整したりする。移動距離把握部(82b)は、リミットスイッチ(77)の押下回数に基づいてグリルパネル(60)の移動距離を把握する。目標下降距離設定部(82c)は、後述する目標下降距離を設定する。
なお、リミットスイッチ(77)及び移動距離把握部(82b)は、測定部に相当する。パネル移動制御部(82a)及び目標下降距離設定部(82c)は、制御部に相当する。
メモリ(81)には、グリルパネル(60)動作時に関する各種情報が記憶される。
<目標下降距離の設定方法及びグリルパネルの下降動作>
次に、本実施形態1に係る目標下降距離の設定方法及びグリルパネル(60)の下降動作について、図7〜図9を用いて説明する。図7は、グリルパネル(60)の目標下降距離の設定方法を説明するための図である。図8は、室内ユニット(40)の初期設定モード時の動作の流れを示すフロー図である。図9は、実施形態1において、室内ユニット(40a,40b,40c)毎に所定高さ(Ha,Hb,Hc)が設定された場合を示す図である。
空調コントローラ(30)を介してメンテナンスモードが選択されると、室内制御部(80)のパネル移動制御部(82a)は、取り付け位置(P0)にあるグリルパネル(60)を目標下降距離まで下降させる。この目標下降距離は、目標下降距離設定部(82c)によって設定されるが、その際、図7に示すように、基準面からどの程度の高さ(以下、所定の高さ(H))の位置までグリルパネル(60)を下降させるかに基づいて設定される。基準面は、例えば下降してきたグリルパネル(60)の更なる下方に障害物がある場合には、その障害物の上面となり、当該障害物がない場合には床面となる。即ち、基準面は、室内ユニット(40)の設置環境下においてグリルパネル(60)が最大限下降した時に当該パネル(60)が採り得る位置、と言うことができる。従って、基準面は、必ずしも床面とは限らない。
また、グリルパネル(60)が最大限下降することのできる距離は、室内ユニット(40)の設置環境に応じて異なっている。設置環境によっては、室内ユニット(40)の下方における机や椅子等の障害物の有無、及び、障害物がある場合にはその障害物の高さ等が異なっているからである。
−最大下降可能距離の測定動作−
そこで、初期設定モード時、移動距離把握部(82b)は、グリルパネル(60)が取り付け位置(P0)から最大限下降することのできる距離(以下、最大下降可能距離(h0))を、リミットスイッチ(77)の押下回数に基づいて把握する。即ち、初期設定モード時、パネル移動制御部(82a)は、実際にグリルパネル(60)を下降できるところまで下降させ、リミットスイッチ(77)及び移動距離把握部(82b)は、その際の最大下降可能距離(h0)を測定する。初期設定モードにおける最大下降可能距離(h0)の測定動作は、空気調和装置(10)の設置の際のみならず、室内(RM)のレイアウト変更後にも行われることが好ましい。
特に、本実施形態1では、図1及び図9に示すように、室内ユニット(40)が複数台備えられている。そのため、各室内ユニット(40a,40b,40c)に含まれるリミットスイッチ(77)及び移動距離把握部(82b)は、当該ユニット(40a,40b,40c)の設置環境に応じた最大下降可能距離(h0a,h0b,h0c)を個々に測定する。従って、各室内ユニット(40a,40b,40c)の最大下降可能距離(h0a,h0b,h0c)は、互いに異なっている場合がある。
以下、任意の室内ユニット(40)における最大下降可能距離(h0)の測定動作の流れを、図8を用いて説明する。先ず、空調コントローラ(30)を介して初期設定モードが選択され指示された場合(ステップS1のYes)、パネル移動制御部(82a)は、グリルパネル(60)が取り付け位置(P0)にあるか否かを判断する。グリルパネル(60)が取り付け位置(P0)にあるか否かの判断方法としては、パネル移動制御部(82a)が、メモリ(81)に記憶されている前回のグリルパネル(60)動作時のリミットスイッチ(77)の押下回数及び昇降モータ(72)の回転方向を含むログデータに基づいて判断する方法、及び、取り付け位置(P0)に設けられたグリルパネル(60)の有無を検知するセンサ(図示せず)の出力に基づいて判断する方法が挙げられる。
ステップS2において、グリルパネル(60)が取り付け位置(P0)にない場合には(ステップS2のNo)、パネル駆動ユニット(70)の昇降機構(71)は、グリルパネル(60)を取り付け位置(P0)に移動させる(ステップS3)。
グリルパネル(60)が取り付け位置(P0)にある状態にて、昇降機構(71)によるグリルパネル(60)の下降が開始され、リミットスイッチ(77)の押下が開始される(ステップS4)。一定時間内にリミットスイッチ(77)が押下された場合(ステップS5のYes)、移動距離把握部(82b)は、押下回数をインクリメントし、一定時間をリセットする(ステップS6)。ステップS5及びS6の動作はリミットスイッチ(77)が一定時間内に押下される毎に繰り返されるが、リミットスイッチ(77)が一定時間内に押下されない場合には(ステップS5のNo)、移動距離把握部(82b)は、グリルパネル(60)の下降に関して異常が生じたために下降が停止されたのか否かを判断する(ステップS7)。リミットスイッチ(77)が一定時間内に押下されない原因としては、グリルパネル(60)が最大限下降したために、グリルパネル(60)がそれ以上は下降できない場合だけではなく、パネル駆動ユニット(70)自体に何らかの異常が生じたために、グリルパネル(60)が下降できなくなった場合が含まれるからである。グリルパネル(60)の下降に関する異常としては、例えば、ワイヤー(w1,w2)が絡んでいて巻上ドラム(73)から繰り出されない場合、昇降モータ(72)の脱調、リミットスイッチ(77)の故障等が挙げられる。
なお、上記一定時間としては、グリルパネル(60)が昇降中であればリミットスイッチ(77)が必ず1回は押下されるであろう時間であって、例えば巻上ドラム(73)が一周するために要する時間に決定される。
ステップS7にて、グリルパネル(60)の下降停止が上述した異常によるものではない場合(ステップS7のNo)、移動距離把握部(82b)は、カウントした押下回数及び昇降モータ(72)の回転速度からグリルパネル(60)の最大下降可能距離(h0)を算出し、算出結果をメモリ(81)に記憶する(ステップS8)。ステップS7にて、グリルパネル(60)の下降停止が上述した異常によるものであった場合(ステップS7のYes)、最大下降可能距離(h0)の算出が行われないまま、図8の一連の動作が終了される。
上述した図8の最大下降可能距離(h0)の測定動作は、複数台の室内ユニット(40)に対して一斉に行うことができる。即ち、各室内ユニット(40a,40b,40c)の最大下降可能距離(h0a,h0b,h0c)は、初期設定モードが指示されると(図8のS1のYes)、各室内ユニット(40a,40b,40c)のグリルパネル(60)それぞれが概ね同時に下降されて測定される。
−目標下降距離の設定動作−
そして、本実施形態1の空調コントローラ(30)は、最大下降可能位置(h0)まで下降した際のグリルパネル(60)の位置を基準とした所定高さ(H)、のユーザによる設定を、受け付けることができる。つまり、ユーザは、メンテナンスの際にどの位置でグリルパネル(60)を停止させるのかを、障害物がある場合には障害物の上面を基準とし、障害物がない場合には床を基準として、基準からの高さ(H)で設定することができる。
特に、室内ユニット(40)が複数台備えられているため、ユーザは、所定高さ(H)の設定を行いたい室内ユニット(40)を空調コントローラ(30)を介して指定し、指定した室内ユニット(40)に対して所定高さ(H)の設定を行うことが可能である。即ち、図9に示すように、室内ユニット(40a,40b,40c)毎に所定高さ(Ha,Hb,Hc)が設定されるため、所定高さ(Ha,Hb,Hc)は、互いに異なる値であることができる。空調コントローラ(30)を介して設定された所定高さ(Ha,Hb,Hc)は、対応する室内ユニット(40a,40b,40c)の室内制御部(80)に送られ、メモリ(81)に記憶される。
任意の室内ユニット(40)のメンテナンス開始の際、空調コントローラ(30)のメンテナンスモードの選択用ボタンをユーザが押下することで、空調コントローラ(30)は、当該室内ユニット(40)におけるグリルパネル(60)の下降指示を受け付ける。グリルパネル(60)の下降指示がなされると、メンテナンス対象となっている室内ユニット(40)では、図8のステップS2及びS3に示すように、グリルパネル(60)が取り付け位置(P0)にあるか否かの判断、及び、グリルパネル(60)の取り付け位置(P0)への移動動作が行われる。グリルパネル(60)が取り付け位置(P0)にある状態にて、室内制御部(80)のパネル移動制御部(82a)は、最大下降可能距離(h0)及び所定高さ(H)に基づき決定された目標下降距離だけ、グリルパネル(60)を下降させる。
ここで、グリルパネル(60)の目標下降距離について説明する。目標下降距離は、任意の室内ユニット(40)における所定高さ(H)が設定された際に決定され、メモリ(81)に記憶される。具体的には、室内制御部(80)の目標下降距離設定部(82c)は、図7に示すように、最大下降可能距離(h0)から所定高さ(H)を減算し、その結果を目標下降距離として設定する(h0−H)。
特に、図9に示すように、各室内ユニット(40a,40b,40c)の下方における障害物の有無及び障害物がどのような高さであるかの条件は、室内ユニット(40a,40b,40c)毎に異なっている。故に、各室内ユニット(40a,40b,40c)における最大下降可能距離(h0a,h0b,h0c)は互いに異なり、室内ユニット(40a,40b,40c)毎に、最大下降可能距離(h0a,h0b,h0c)下降した際のグリルパネル(60)の位置である基準面(PA,PB,PC)も異なっている。そして、室内ユニット(40a,40b,40c)毎の基準面(PA,PB,PC)からの所定高さ(Ha,Hb,Hc)は、ユーザの所望する値に設定されているため、各室内ユニット(40a,40b,40c)における目標下降距離(h0a−Ha,h0b−Hb,h0c−Hc)も互いに異なっている。
これにより、各室内ユニット(40a,40b,40c)のメンテナンスが行われる際、各室内ユニット(40a,40b,40c)のグリルパネル(60)は、各々の目標下降距離(h0a−Ha,h0b−Hb,h0c−Hc)だけ下降して停止する。グリルパネル(60)の停止位置は、室内ユニット(40a,40b,40c)の実際の設置環境下における基準面(PA,PB,PC)を基準とした、ユーザが所望する位置である。従って、ユーザは、下降するグリルパネル(60)の位置を目視しつつグリルパネル(60)の下降を指示し続けたり、実際の室内ユニット(40a,40b,40c)の設置環境を踏まえてグリルパネル(60)の停止位置を設定したりせずに済む。
なお、本実施形態1では、各室内ユニット(40a,40b,40c)の最大下降可能距離(h0a,h0b,h0c)の測定は同時に行われるが、所定高さ(Ha,Hb,Hc)の設定及び室内ユニット(40a,40b,40c)のメンテナンス動作は、同時ではなく、ユーザにより空調コントローラ(30)を介して指定された室内ユニット(40a,40b,40c)毎に行われる。
室内ユニット(40a)のメンテナンス完了後、例えばユーザが空調コントローラ(30)を介してメンテナンスモードの選択を解除すると、グリルパネル(60)は上昇して取り付け位置(P0)にて停止する。メンテナンスモードの選択の解除も、室内ユニット(40a,40b,40c)毎に実行することができる。
なお、下降または上昇している途中のグリルパネル(60)に人が接触した場合には、グリルパネル(60)の下降または上昇の動作は、グリルパネル(60)の採り得る位置に関わらず緊急的に停止する。即ち、この場合、グリルパネル(60)の下降または上昇の動作よりも、人の安全性の確保が優先される。
<実施形態1の効果>
本実施形態1によると、グリルパネル(60)の下方に障害物がある場合、グリルパネル(60)は障害物近傍にまでしか下降できないため、取り付け位置(P0)から障害物付近までの距離が、実際のグリルパネル(60)の最大下降可能距離(h0)として測定される。更に、最大下降可能距離(h0)まで下降した際のグリルパネル(60)の位置を基準とし、この基準からの所定高さ(H)を最大下降可能距離(h0)から減算することで、グリルパネル(60)の目標下降距離(h0−H)が設定される。つまりここでは、例えば障害物がある場合には、障害物の上面を基準面として、そこからどの程度の高さのところまでグリルパネル(60)を下降させるかが設定される。従って、ユーザの手間をかけることなく、且つグリルパネル(60)を障害物に接触させることなく、所定位置までグリルパネル(60)を下降させることができる。
また、空調コントローラ(30)は、所定高さ(H)の設定を受け付けることができる。これにより、ユーザの所望する位置で、グリルパネル(60)は停止することができる。
また、図1及び図9に示すように、室内ユニット(40a,40b,40c)が複数台備えられており、各室内ユニット(40a,40b,40c)のグリルパネル(60)は、各室内ユニット(40a,40b,40c)にて設定されている所定高さ(Ha,Hb,Hc)に応じた位置まで下降することができる。特に、各室内ユニット(40a,40b,40c)の設置環境等に応じてユーザにより所定高さ(Ha,Hb,Hc)が設定されるため、下降中の各グリルパネル(60)は、各室内ユニット(40a,40b,40c)の設置環境等に応じたユーザの所望の位置で停止することができる。
また、各室内ユニット(40a,40b,40c)における最大下降可能距離(h0a,h0b,h0c)は、グリルパネル(60)それぞれを概ね同時に下降させて測定される。即ち、最大下降可能距離(h0a,h0b,h0c)の測定動作は、一斉に行われる。従って、全ての室内ユニット(40a,40b,40c)の最大下降可能距離(h0a,h0b,h0c)の測定に要する時間は、最大下降可能距離(h0a,h0b,h0c)の測定動作が室内ユニット(40a,40b,40c)毎に異なるタイミングで行われる場合よりも短くなる。
≪実施形態2≫
上記実施形態1では、図9に示すように、所定高さ(Ha,Hb,Hc)が室内ユニット(40a,40b,40c)毎に設定されている場合について説明した。ここでは、所定高さ(H)が、複数台の室内ユニット(40a,40b,40c)にて共通して1つ設定される場合について説明する。
なお、本実施形態2に係る空気調和装置(10)の構成は、上記実施形態1と同様である。また、本実施形態2においても、上記実施形態1と同様、各室内ユニット(40a,40b,40c)の最大下降可能距離(h0a,h0b,h0c)は個々に測定され、最大下降可能距離(h0a,h0b,h0c)は、各室内ユニット(40a,40b,40c)のグリルパネル(60)を概ね同時に下降させて測定される。目標下降距離の設定方法も、上記実施形態1と同様である。
図10は、複数台の室内ユニット(40a,40b,40c)にて所定高さ(H)が共通して設定された場合を示している。図10に示すように、各室内ユニット(40a,40b,40c)のグリルパネル(60)の最大下降可能距離(h0a,h0b,h0c)は、障害物の有無やその高さ等により互いに異なっているため、所定高さ(H)の基準面(PA,PB,PC)は互いに異なっている。しかしながら、所定高さ(H)は、室内ユニット(40a、40b,40c)間で同じ値が設定されている。
そのため、メンテナンス時、各室内ユニット(40a,40b,40c)の目標下降距離(h0a−H,h0b−H,h0c−H)は互いに異なってはいるものの、各室内ユニット(40a,40b,40c)のグリルパネル(60)が下降を停止する位置は、基準面(PA,PB,PC)から同じ高さ(H)となっている。
<実施形態2の効果>
各室内ユニット(40a,40b,40c)の設置環境が異なるために最大下降可能距離(h0a,h0b,h0c)が異なると、所定高さ(H)の基準となる基準面(PA,PB,PC)も異なる場合がある。ここでは、所定高さ(H)は、複数台の室内ユニット(40a,40b,40c)にて共通しているため、各室内ユニット(40a,40b,40c)のグリルパネル(60)が下降を停止する位置は、いずれも、各基準面(PA,PB,PC)から同じ高さ(H)となる。
≪その他の実施形態≫
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
室内ユニット(40)は、1台であってもよい。
また、室内ユニット(40)は、昇降するパネルを有するタイプであれば良く、その種類は図1や図2で示したタイプに限定されない。例えば、室内ユニット(40)は、吹き出し口が1つまたは2つであって天井に設置されるタイプであってもよい。
また、パネル駆動ユニット(70)の昇降機構(71)は、グリルパネル(60)を下降することができる構成であればよい。従って、昇降機構(71)の構成は、図4の構成以外であってもよい。
また、グリルパネル(60)の最大下降可能距離(h0a,h0b,h0c)が測定されればよいため、最大下降可能距離(h0a,h0b,h0c)を測定するための手段は、リミットスイッチ(77)を含む構成以外であってもよい。また、最大下降可能距離(h0a,h0b,h0c)を測定するための手段は、室内ユニット(40)の内部に含まれるものではなく、室内ユニット(40)とは別に設けられていても良い。
また、所定高さ(H)は、空調コントローラ(30)を介してユーザにより設定されるのではなく、空気調和装置(10)の製造時や施工時に予め定められた固定値であってもよい。
また、各室内ユニット(40a,40b,40c)におけるグリルパネル(60)の最大下降可能距離(h0a,h0b,h0c)の測定動作は、各室内ユニット(40a,40b,40c)にて一斉に行われるのではなく、別々のタイミングで行われても良い。
また、各室内ユニット(40a,40b,40c)のメンテナンスは、個々に行われるのではなく、同時に行われても良い。
また、室内制御部(80)の目標下降距離設定部(82c)は、所定高さ(H)が設定される毎に目標下降距離(h0-H)を計算するのではなく、メンテナンスモードが選択される毎に目標下降距離を計算してもよい。この場合、メモリ(81)には、所定高さ(H)が記憶されていることとなる。
また、所定高さ(H)の設定を受け付ける設定受付部と、グリルパネル(60)の下降指示を受け付ける指示受付部とが、共に空調コントローラ(30)によって構成されているのではなく、別々のコントローラで構成されていてもよい。
また、パネル移動制御部(82a)、移動距離把握部(82b)及び目標下降距離設定部(82c)の各機能は、室内制御部(80)ではなく、室外ユニット(20)内の制御部や空調コントローラ(30)が有していても良い。また、これらの各機能を、親機である室内ユニット(40a)の室内制御部(80)が統括して全ての室内ユニット(40a,40b,40c)に対して行っても良い。
以上説明したように、本発明は、取り付け位置から下降することができるパネルを含む室内ユニットを備えた空気調和装置について有用である。
10 空気調和装置
30 空調コントローラ(指示受付部、設定受付部)
40,40a,40b,40c 室内ユニット
41 室内ケーシング
60 グリルパネル(パネル)
71 昇降機構(昇降部)
77 リミットスイッチ(測定部)
82a パネル移動制御部(制御部)
82b 移動距離把握部(測定部)
82c 目標下降距離設定部(制御部)
P0 取り付け位置
h0,h0a,h0b,h0c 最大下降可能距離
H,Ha,Hb,Hc 所定高さ

Claims (5)

  1. 室内ケーシング(41)と、上記室内ケーシング(41)への取り付け位置(P0)から下方に移動可能なパネル(60)と、上記パネル(60)を昇降させる昇降部(71)と、を含む室内ユニット(40)と、
    上記取り付け位置(P0)からの上記パネル(60)の最大下降可能距離(h0)を測定する測定部(77,82b)と、
    上記パネル(60)の下降指示を受付可能な指示受付部(30)と、
    上記指示受付部(30)が上記下降指示を受け付けた場合、上記パネル(60)を上記取り付け位置(P0)から目標下降距離下降させる制御部(82a,82c)と、
    を備え、
    上記制御部(82a,82c)は、上記最大下降可能距離(h0)下降した際の上記パネル(60)の位置を基準とした所定高さ(H)、を上記最大下降可能距離(h0)から減算することで、上記目標下降距離を設定する
    ことを特徴とする空気調和装置。
  2. 上記請求項1において、
    上記所定高さ(H)の設定を受け付け可能な設定受付部(30)
    を更に備えることを特徴とする空気調和装置。
  3. 請求項1または請求項2において、
    上記室内ユニット(40a,40b,40c)は複数台あって、
    上記所定高さ(Ha,Hb,Hc)は、上記室内ユニット(40a,40b,40c)毎に設定され、
    上記最大下降可能距離(h0a,h0b,h0c)は、上記室内ユニット(40a,40b,40c)それぞれにおいて個々に測定される
    ことを特徴とする空気調和装置。
  4. 請求項1または請求項2において、
    上記室内ユニット(40a,40b,40c)は複数台あって、
    上記所定高さ(H)は、複数台の上記室内ユニット(40a,40b,40c)において共通して設定され、
    上記最大下降可能距離(h0a,h0b,h0c)は、上記室内ユニット(40a,40b,40c)それぞれにおいて個々に測定される
    ことを特徴とする空気調和装置。
  5. 請求項3または請求項4において、
    上記最大下降可能距離(h0a,h0b,h0c)は、上記パネル(60)それぞれを概ね同時に下降させて測定される
    ことを特徴とする空気調和装置。
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