JP2015081546A - 内燃機関の給油構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】油圧を正確に検知することができるとともに、内燃機関の停止後に油圧式のラッシュアジャスタ内のオイルが流出することを防止して、エンジンの再始動時のラッシュアジャスタのオイル不足が発生することを防止することができる内燃機関の給油構造を提供すること。
【解決手段】エンジン1の給油構造は、オイル分配通路34を下部油路35A、36Aおよびラッシュアジャスタ用油路35B、36Bに配置し、オイル分配通路34の吸気ポート18側の末端部34aを、吸気ポート18が開口される側のシリンダヘッド3の外壁3Bから外方に開口させ、吸気ポート18側のオイル分配通路34の末端部34aに油圧センサ39を配置したものから構成されている。
【選択図】図8

Description

本発明は、内燃機関の給油構造に関し、特に、油圧式のラッシュアジャスタにオイルを供給するようにした内燃機関の給油構造に関する。
自動車等の車両に搭載される内燃機関は、油圧で作動する被供給部材や回転摺動する摺動部材を有しており、これら被供給部材や摺動部材にオイルを供給する油路の油圧を検知する油圧センサが設けられている。
例えば、特許文献1に記載されたものは、油圧式の走行クラッチにオイルを導く屈曲した油路上に油圧センサが設けられており、油圧センサによって油圧を監視することでオイル不足等の異常が発生したことを検知するようにしている。
一方、揺動するロッカアームでバルブの開閉を行う内燃機関では、気筒が並ぶ方向に沿って、油圧式のラッシュアジャスタが配列されており、このラッシュアジャスタは、内燃機関の下部に配置されたオイルポンプからオイルが供給されるようになっている。
ラッシュアジャスタにオイルを供給する従来の給油構造としては、例えば、特許文献2に記載されたものが知られている。この給油構造は、シリンダヘッドの下方から上方に延在し、オイルポンプからオイルが供給される供給油路と、供給油路の上端に接続され、内燃機関としてのエンジンの前後方向に延在する延設油路と、延設油路に開口され、ラッシュアジャスタのオイル供給口にオイルを供給するオイル供給油路とを備えている。
特許第5044441号公報 特開2012−31847号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたものは、油圧式の走行クラッチにオイルを導く屈曲した油路上に、すなわち、油路の末端部ではない走行クラッチの上流側に油圧センサが設けられているため、油路全体の油圧を正確に検知することができない。
また、特許文献2に記載された給油構造は、供給油路の上端に接続された延設油路に開口するオイル油路からラッシュアジャスタにオイルが供給されるようになっているので、エンジンの再始動時にラッシュアジャスタのオイル不足が発生するおそれがある。
すなわち、供給油路がオイル油路よりも下方に位置しているので、エンジンの停止時に、オイルポンプからラッシュアジャスタまでのオイル通路にあったオイルの一部が、供給油路を介してエンジンの下部側へ流れ落ちてしまい、エンジンの再始動時にラッシュアジャスタに十分な量のオイルが供給されず、ラッシュアジャスタのオイル不足が発生するおそれがある。
そして、ラッシュアジャスタのオイルが不足すると、ラッシュアジャスタ内の油圧室内にエア溜まりが発生してバルブの開閉に悪影響を及ぼしたり、ロッカアームとバルブが衝突して異音が発生するおそれがある。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、油圧の異常を正確に検知することができるとともに、内燃機関の停止後に油圧式のラッシュアジャスタ内のオイルが流出することを防止して、エンジンの再始動時のラッシュアジャスタのオイル不足が発生することを防止することができる内燃機関の給油構造を提供することを目的とするものである。
本発明の第1の態様は、吸気ポートおよび排気ポートが形成されるとともに、ロッカアームおよびロッカアームの端部を揺動自在に支持する油圧式のラッシュアジャスタが設けられたシリンダヘッドを有し、シリンダヘッドに、シリンダヘッドにオイルを導入するオイル導入通路と、オイル導入通路に連通し、吸気ポート側から排気ポート側に亙って延在するオイル分配通路と、オイル分配通路から分岐し、ラッシュアジャスタにオイルを供給するオイル分岐通路とが形成された内燃機関の給油構造であって、オイル分配通路をオイル分岐通路よりも上方に配置し、オイル分配通路の吸気ポート側の末端部を、吸気ポートが開口される側のシリンダヘッドの外壁から外方に開口し、吸気ポート側のオイル分配通路の末端部に油圧センサを配置したものから構成されている。 本発明の第2の態様としては、シリンダヘッドの外壁に、外壁から突出するボス部を形成し、オイル分配通路の末端部をボス部に連通させてもよい。
このように上記の第1の態様によれば、オイル分配通路をオイル分岐通路よりも上方に配置したので、オイル分岐通路の下流側に連通するオイル通路を無くしてオイル分岐通路からオイルが流れ落ちることを防止することができるとともに、内燃機関の停止時にオイル分配通路内のオイルを自重によってオイル分岐通路に供給して、オイル分岐通路に貯留することができる。
このため、内燃機関の再始動時にラッシュアジャスタのオイル不足が発生することを防止して、内燃機関の再始動時にラッシュアジャスタにエア溜まりが発生することを防止することができるとともに、ロッカアームとバルブが衝突して異音が発生することを防止することができる。
また、オイル分配通路の吸気ポート側の末端部を、吸気ポートが開口される側のシリンダヘッドの外壁から外方に開口し、排気側ポート側のオイル分配通路の末端部に油圧センサを配置したので、内燃機関のオイル通路全体の油圧の異常を正確に検知することができる。
上記の第2の態様によれば、シリンダヘッドの外壁に、この外壁から突出するボス部を形成し、オイル分配通路の末端部をボス部に連通させたので、ボス部によってオイル分配通路の長さを延長して、オイル分配通路により多くのオイルの貯留することができ、ラッシュアジャスタのオイル不足が発生することをより効果的に防止することかできる。
また、排気ポートと反対側のシリンダヘッドの外壁から離れた位置に油圧センサを配置することができるので、内燃機関から油圧センサに加わる熱負荷を軽減することができ、油圧センサの耐久性を向上することができる。
図1は、本発明の内燃機関の給油構造の一実施形態を示す図であり、給油構造を有するエンジンの正面図である。 図2は、本発明の内燃機関の給油構造の一実施形態を示す図であり、シリンダヘッドの斜視図である。 図3は、本発明の内燃機関の給油構造の一実施形態を示す図であり、シリンダヘッドの上面図である。 図4は、本発明の内燃機関の給油構造の一実施形態を示す図であり、図3のV1−V1方向矢視断面図である。 図5は、本発明の内燃。機関の給油構造の一実施形態を示す図であり、バルブの開弁時のラッシュアジャスタの断面図である。 図6は、本発明の内燃機関の給油構造の一実施形態を示す図であり、バルブ閉弁時のラッシュアジャスタの断面図である。 図7は、本発明の内燃機関の給油構造の一実施形態を示す図であり、図3のV2−V2方向矢視断面図である。 図8は、本発明の内燃機関の給油構造の一実施形態を示す図であり、オイル導入通路、オイル分配通路およびオイル分岐通路を模式的に示す図である。
以下、本発明に係る内燃機関の給油構造の実施形態について、図面を用いて説明する。
図1〜図8は、本発明に係る一実施形態の内燃機関の給油構造を示す図である。
まず、構成を説明する。

図1に示すように、本実施形態のエンジン1は、シリンダブロック2と、シリンダブロック2の上に配置されるシリンダヘッド3と、シリンダヘッド3の上部に配置されるロアカムハウジング部4A、4B(図2参照)と、ロアカムハウジング部4Aの上に配置されるアッパカムハウジング5Aと、ロアカムハウジング部4Bの上に配置されるアッパカムハウジ(図2、図3参照)と、吸気カムシャフト6と、排気カムシャフト7と、シリンダヘッド3の上部を覆うように配置されるシリンダヘッドカバー8(図1参照)と、シリンダブロック2の下部に回転自在に軸支されるクランクシャフト9と、クランクシャフト9をシリンダブロック2の下部に軸支するクランクシャフト軸受10と、シリンダブロック2の下側に設けられるオイルパン11と、クランクシャフト9の回転軸線方向の一端に設けられているオイルポンプ12とを備えている。
図3に示すように、シリンダブロック2およびシリンダヘッド3の内部には、第1の気筒13A(図4参照)が形成された第1の気筒形成領域13と、図示しない第2の気筒が形成された第2の気筒形成領域14と、図示しない第3の気筒が形成された第3の気筒形成領域15を有している。
図1、図2、図7に示すように、ロアカムハウジング部4A、4Bは、シリンダヘッド3の上部に位置してシリンダヘッド3と一体的に成形されており、シリンダヘッド3の上面における、第1の気筒13A、第2の気筒、第3の気筒が車両の左右方向に並ぶ気筒列方向A(図2および図3参照)に沿って配置されている。
また、ロアカムハウジング部4A、4Bとアッパカムハウジング5A、5Bとは、シリンダヘッド3に対して複数箇所でボルト32により固定されている。そして、吸気カムシャフト6および排気カムシャフト7は、ロアカムハウジング部4A、4Bおよびアッパカムハウジング5A、5Bに挟持されることで、ロアカムハウジング部4A、4Bおよびアッパカムハウジング5A、5Bに回転自在に支持されている。
図4に示すように、第1の気筒13A内には、第1の気筒13A内で上下動するピストン16がコネクティングロッド17をクランクシャフト9に連結されており、ピストン16の往復運動をクランクシャフト9の回転運動に変換して伝達するようになっている。なお、第2の気筒および第3の気筒も第1の気筒13Aと同一の構成を有していることは、勿論である。
図4に示すように、シリンダヘッド3における第1の気筒13A(第2の気筒、第3の気筒)のそれぞれに対応する位置には、吸気ポート18に連通する開口部3Aを開閉する吸気バルブ20と、排気ポート19に連通する開口部3Aを開閉する排気バルブ21とが設けられている。
本実施形態では、第1の気筒13A、第2の気筒および第3の気筒において、一対の吸気バルブ20と一対の排気バルブ21が設けられている。吸気バルブ20および排気バルブ21は、バルブガイド22で軸方向に進退可能に設けられ、バルブスプリング23により開口部3Aを閉弁するように上方に付勢されている。
吸気バルブ20および排気バルブ21の上端部には、ロッカアーム24の一端部24Aの下面が当接するように配置されている。このロッカアーム24の他端部24Bは、ラッシュアジャスタ25のプランジャ27の先端に当接して支持されている。すなわち、ロッカアーム24は、他端部24B側で揺動中心(支点)となるプランジャ27の先端部に支持されている。ここで、ロッカアーム24の一端部24Aは、ロッカアーム24の端部を構成している。
ロッカアーム24の中央には、被押圧ローラ24Cが回転自在に軸支されている。この被押圧ローラ24Cは、ロッカアーム24の上面から突出しており、吸気側の吸気カムシャフト6または排気カムシャフト7に設けられた図示しないカムが当接するようになっている。
図5、図6において、ラッシュアジャスタ25は、円筒容器状の本体部26と、本体部26内に嵌合され軸方向に移動可能な略筒状のプランジャ27と、本体部26の底部とプランジャ27との間に介在されるプランジャスプリング28と、プランジャスプリング28に付勢されてプランジャ27の底部27Aの中央に形成した開口27Bの開閉を行うチェックボール29とを備えている。
本体部26およびプランジャ27には油孔26A、27Cが形成されている。また、本体部26の内側壁とプランジャ27の外側壁との間には油孔26A、27Cを連絡する油路25Aが形成されている。油孔26Aは、後述するラッシュアジャスタ用油路35Bまたはラッシュアジャスタ用油路36Bに連通するように接続されている。
本体部26の底部のプランジャスプリング28が配置された空間30は、高圧室として機能する。すなわち、この空間30は、プランジャ27の底部27Aの開口27Bをチェックボール29で塞ぐことにより、プランジャ27の先端にロッカアーム24から図5中、Bで示す押圧力を受けても圧縮され難い高圧室となる。
また、図6に示すように、吸気バルブ20や排気バルブ21等からの影響を受けて、ロッカアーム24が図中、上側に揺動した場合は、空間30内の圧力が下がり油孔26Aから矢印Cで示すようにオイルが流れ込む。そして、プランジャ27は、矢印Dで示すように、ロッカアーム24の他端部24Bに追従する。
このとき、チェックボール29が開口27Bを開放してオイルが空間30内に流れ込む。そして、ロッカアーム24が揺動して他端部24Bからプランジャ27の先端に押圧力が掛かった場合は、プランジャ27の底部27Aの開口27Bがチェックボール29で塞がれるため、空間30内は高圧となり、プランジャ27が押し下げられ難くなる。
図7、図8において、シリンダヘッド3には、シリンダブロック2に形成された図示しないメインギャラリに連通するオイル導入通路33が形成されており、このオイル導入通路33は、シリンダヘッド3の下面から車両後方側の斜め上方に延在している。ここで、図1〜図8で示す前後、左右、上下方向は、車両の運転席から見た方向である。また、メインギャラリは、オイルポンプ12によってオイルパン11から吸い上げられたオイルをオイル導入通路33に導入するようになっている。なお、図8の矢印は、オイルが流れる方向を示している。
オイル導入通路33の上端にはオイル分配通路34が連通しており、このオイル分配通路34は、吸気ポート18から排気ポート19に亙って車両の前後方向に延在し、オイル導入通路33を介してメインギャラリからオイルが導入されるようになっている。
オイル分配通路34には一対のオイル分岐通路35、36および一対の上部油路37A、37Bが分岐されている。上部油路37Aは、オイル分配通路34から上方に延在してロアカムハウジング部4Aとアッパカムハウジング5Aとの接合面38に開口しており、上部油路37Aは、オイル分配通路34から供給されるオイルを接合面38に供給して、吸気カムシャフト6を潤滑するようになっている。
上部油路37Bは、オイル分配通路34から上方に延在してロアカムハウジング部4Aとアッパカムハウジング5Aとの接合面38に開口しており、上部油路37Bは、オイル分配通路34から供給されるオイルを接合面38に供給して、排気カムシャフト7を潤滑するようになっている。
オイル分岐通路35は、オイル分配通路34から下方に延在する下部油路35Aと、下部油路35Aの下端に連通するラッシュアジャスタ用油路35Bとを備えている。すなわち、本実施形態のオイル分配通路34は、下部油路35Aおよびラッシュアジャスタ用油路35Bの上方に配置されている。
ラッシュアジャスタ用油路35Bは、車両の左右方向に延在して第1の気筒13A、第2の気筒および第3の気筒にそれぞれ設けられた吸気側のラッシュアジャスタ25の油孔26Aに連通しており、油孔26Aを通して吸気側のラッシュアジャスタ25にオイルを供給するようになっている。
オイル分岐通路36は、オイル分配通路34から下方に延在する下部油路36Aと、下部油路36Aの下端に連通するラッシュアジャスタ用油路36Bとを備えている。すなわち、本実施形態のオイル分配通路34は、下部油路36Aおよびラッシュアジャスタ用油路36Bの上方に配置されている。
ラッシュアジャスタ用油路36Bは、車両の左右方向に延在して第1の気筒13A、第2の気筒および第3の気筒にそれぞれ設けられた排気側のラッシュアジャスタ25の油孔26Aに連通しており、油孔26Aを通して排気側のラッシュアジャスタ25にオイルを供給するようになっている。
なお、本実施形態の給油構造において、オイル導入通路33、オイル分配通路34、下部油路35A、36A、ラッシュアジャスタ用油路35B、36Bおよび上部油路37A、37Bは、それぞれシリンダヘッド3の下面、後端面および上端からドリル加工で形成されている。
図2、図3、図7、図8において、オイル分配通路34の吸気ポート18側の末端部34aは、吸気ポート18が開口される側のシリンダヘッド3の外壁3Bから外方に開口しており、この吸気ポート18側のオイル分配通路34の末端部34aに油圧センサ39が配置されている。
シリンダヘッド3の外壁3Bには外壁3Bから突出するボス部40が形成されており、オイル分配通路34の末端部34aは、ボス部40に連通している。すなわち、ボス部40は、油圧センサ39によって閉止されており、油圧センサ39は、プラグとしての機能も兼ねている。なお、油圧センサ39とボス部40との間には図示しないシール部材が設けられており、ボス部40からオイルが漏出しないように構成されている。
また、油圧センサ39は、図示しないECU(Electronic Control Unit)に電気的に接続されており、オイルポンプからラッシュアジャスタ用油路35B、36Bの下流端までの油圧を検知して、この検知情報をECUに出力するようになっている。
ECUは、油圧センサ39からの検知情報に基づいて、例えば、オイルの圧力が任意の閾値よりも低い場合に、オイル漏れやオイルパン11内のオイルレベルが低下したものと判断し、オイルの圧力が任意の閾値よりも高い場合にオイル詰まりが発生したものと判断することで、エンジン1のオイル通路を流れる油圧の異常を検知するようになっている。
次に、作用を説明する。
本実施形態のエンジン1の給油構造においては、エンジン1の始動に伴い、オイルポンプ12が稼働してオイルパン11内のオイルを、メインギャラリを通してオイル導入通路33に供給する。
図7、図8に示すように、オイル導入通路33に導入されたオイルは、オイル分配通路34から上部油路37A、37Bを通してロアカムハウジング部4Aとアッパカムハウジング5Aとの間の接合面38に導入されることで、吸気カムシャフト6および排気カムシャフト7が潤滑される。
また、オイル導入通路33に導入されたオイルは、オイル分配通路34および下部油路35A、36Aを通してラッシュアジャスタ用油路35B、36Bに導入された後、ラッシュアジャスタ用油路35B、36Bから吸気側および排気側のラッシュアジャスタ25に導入される。
ラッシュアジャスタ25は、ラッシュアジャスタ用油路35B、36Bからのオイルの導入によりロッカアーム24とプランジャ27の先端部との間にクリアランスが生じることを防止して、吸気バルブ20および排気バルブ21の熱膨張によって生じるバルブクリアランスを打ち消す作用を奏する。
一方、エンジン1が停止した場合、オイルポンプ12が停止して、オイル導入通路33、オイル分配通路34、上部油路37A、37B、下部油路35A、36Aおよびラッシュアジャスタ用油路35B、36Bの内部のオイルはオイルパン11側に流れ落ちる可能性がある。
本実施形態のエンジン1の給油構造において、オイル分配通路34を下部油路35A、36Aおよびラッシュアジャスタ用油路35B、36Bの上方に配置したので、下部油路35A、36Aおよびラッシュアジャスタ用油路35B、36Bに通じる油路が存在しないため、下部油路35A、36Aおよびラッシュアジャスタ用油路35B、36Bの内部のオイルが流れ落ちることはない(図8参照)。
また、エンジン1の停止時に、オイル分配通路34内のオイルを、自重によって下部油路35A、36Aおよびラッシュアジャスタ用油路35B、36Bに供給して下部油路35A、36Aおよびラッシュアジャスタ用油路35B、36Bに貯留することができる(図8参照)。
このため、エンジン1の再始動時にラッシュアジャスタ25のオイル不足が発生することを防止してエンジン1の再始動時にラッシュアジャスタ25にエア溜まりが発生することを防止することができるとともに、吸気側のロッカアーム24と吸気バルブ20、排気側のロッカアーム24と排気バルブ21とがそれぞれ衝突して異音が発生することを防止することができる。
また、本実施形態の給油構造は、オイル分配通路34の吸気ポート18側の末端部34aを、吸気ポート18が開口される側のシリンダヘッド3の外壁3Bから外方に開口させ、吸気ポート18側のオイル分配通路34の末端部34aに油圧センサ39を配置したので、エンジン1のオイル通路全体、すなわち、オイルパン11からラッシュアジャスタ25に至るオイル通路の油圧の異常を正確に検知することができる。
また、本実施形態の給油構造は、シリンダヘッド3の外壁3Bに、この外壁3Bから突出するボス部40を形成し、オイル分配通路34の末端部34aをボス部40に連通させたので、ボス部40によってオイル分配通路34の長さを延長して、オイル分配通路34により多くのオイルの貯留することができる。このため、ラッシュアジャスタ25のオイル不足が発生することをより効果的に防止することかできる。
また、本実施形態の給油構造は、排気ポート19と反対側のシリンダヘッド3の外壁3Bから離れた位置に油圧センサ39を配置することができるので、エンジン1から油圧センサ39に加わる熱負荷を軽減することができ、油圧センサ39の耐久性を向上することができる。また、オイル分配通路34の末端部34aを封じるために、油圧センサだけでなく、油温センサを設けてもよい。
なお、本実施形態のエンジン1は、ロアカムハウジング部4A、4Bがシリンダヘッド3と一体的に成形されているが、ロアカムハウジング部4A、4Bとシリンダヘッド3とを別体にしてもよい。
本発明の実施形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正および等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1…エンジン(内燃機関)、3…シリンダヘッド、3B…外壁、18…吸気ポート、19…排気ポート、24…ロッカアーム、24A…一端部(ロッカアームの端部)、25…ラッシュアジャスタ、33…オイル導入通路、34…オイル分配通路、34a…末端部、35…オイル分岐通路、35A,36A…下部油路(オイル分岐通路)、35B,36B…ラッシュアジャスタ用油路(オイル分岐通路)、39…油圧センサ、40…ボス部

Claims (2)

  1. 吸気ポートおよび排気ポートが形成されるとともに、ロッカアームおよび前記ロッカアームの端部を揺動自在に支持する油圧式のラッシュアジャスタが設けられたシリンダヘッドを有し、
    前記シリンダヘッドに、前記シリンダヘッドにオイルを導入するオイル導入通路と、前記オイル導入通路に連通し、前記吸気ポート側から前記排気ポート側に亙って延在するオイル分配通路と、前記オイル分配通路から分岐し、前記ラッシュアジャスタにオイルを供給するオイル分岐通路とが形成された内燃機関の給油構造であって、
    前記オイル分配通路を前記オイル分岐通路よりも上方に配置し、
    前記オイル分配通路の吸気ポート側の末端部を、前記吸気ポートが開口される側の前記シリンダヘッドの外壁から外方に開口し、
    前記吸気ポート側のオイル分配通路の末端部に油圧センサを配置したことを特徴とする内燃機関の給油構造。
  2. 前記シリンダヘッドの前記外壁に、前記外壁から突出するボス部を形成し、オイル分配通路の末端部を前記ボス部に連通させたことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の給油構造。
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