JP2015080657A - 洗濯機制御システム - Google Patents

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戸田 正明
Masaaki Toda
正明 戸田
近藤 信二
Shinji Kondo
信二 近藤
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Abstract

【課題】使用者が設定変更内容の間違いにすばやく気づくことができるようにして端末装置からの設定における使い勝手を向上し、洗濯機の操作性の向上を図る洗濯機制御システムを提供する。
【解決手段】外部の端末装置28と通信を行う洗濯機29に、洗濯機の運転や通信を制御する制御部39と、運転コースと予約時間の設定や表示を行う操作表示部37と、端末装置と通信を行う洗濯機送受信部38とを備え、端末装置に、運転時間の設定や表示を行う端末操作部30と、洗濯機と通信を行う端末送受信部33とを備え、端末装置から洗濯機へ、洗濯機に設定された運転コースの予約設定時間を変更する情報が送信されたとき、制御部は、運転コースの所要時間から逆算して予約設定時間の変更ができない場合、設定できない情報を洗濯機送受信部から端末装置へ送信し、端末装置は、洗濯機送受信部からの情報を受信して端末表示部へ設定できないことを表示する。
【選択図】図7

Description

本発明は、洗濯兼脱水槽内に投入した衣類を洗濯する洗濯機を制御する制御システムに関するものである。
従来、この種の洗濯機の制御は、制御部により、例えば、洗い、すすぎ、脱水などの一連のステップの実行をプログラム制御する制御方式が提案されてきた(例えば、特許文献1参照)。
図8は、特許文献1に記載された従来の洗濯機の縦断面図、図9は、同洗濯機のブロック回路図、図10は、同洗濯機の操作部を示すものである。図8において、洗濯機1は、略長方体に構成した筐体3を備えており、この筐体3の内部に、略円筒形に構成した水受け槽4を吊り棒5によって吊り下げ、この水受け槽4内に、略円筒形状に構成した洗濯兼脱水槽6を回転自在に内包している。洗濯兼脱水槽6の底部には、撹拌翼7を垂直方向に沿った軸の回りに回転自在に設けている。筐体3の上面には衣類等の洗濯物を出し入れする開口を開閉する蓋10を設けている。
水受け槽4外底部には、撹拌翼7を回転させるモータ8を設け、モータ8は、直流ブラシレスモータによって構成している。モータ8と撹拌翼7との間には、動力切換機構9を設け、この動力切換機構9は、洗濯時にはモータ8からの駆動力を減速して撹拌翼7へ伝達し、脱水時にはモータ8からの駆動力を1対1で撹拌翼7へ伝達する。水受け槽4の上には、内蓋10aを設けている。また、筐体3の上方には、洗濯兼脱水槽6内に給水する給水弁11を設けている。また、水受け槽4の下方には、水受け槽4内の洗濯水を排水する排水弁12を設けている。水受け槽4の外壁下部に接続部13を設け、この接続部13に水受け槽4の水位を検知する水位検知器14を接続し、水位検知器14は接続部13における水圧を電気的な周波数に変換するよう構成している。
また、洗濯機1の上面前部には、操作部2を配設し、運転コース等のモードや各種機能の選択は、使用者が操作部2から入力部26へ入力して行ない、洗濯機1の上面前部内方に設けられた制御部22が、その入力情報を基に操作部2の表示部27に表示して使用者に知らせる。
図9において、モータ8は、インバータ回路15によって駆動され、インバータ回路15は、6個のスイッチング素子16A〜16Fを有し、各スイッチング素子16A〜16Fは、パワートランジスタと逆導通ダイオードとによって構成される並列回路をそれぞれ有している。電源17は、ダイオードブリッジ18とチョークコイル19と平滑用コンデンサ20とによって構成される直流電源変換装置を介してインバータ回路15へ電圧を供給する。電源17はまた、ポンプ60、給水弁11、排水弁12、動力変換機構9に電圧を供給する。モータ8には、3個の位置検出器21を設け、各位置検出器21は、モータ8の回転位置を検出する。
制御部22は、回転制御部23を有し、この回転制御部23は、各位置検出器21により検出されたモータ8の回転位置と、水位検知器14によって検知された水受け槽4の水位とに基づいて、駆動回路24を制御する。駆動回路24は、回転制御部23からの指示に基づいて、インバータ回路15を駆動する。ポンプ60と給水弁11と排水弁12と動力変換機構9とは、負荷駆動部25に接続しており、負荷駆動部25は、制御部22からの指示に基づいて、ポンプ60と給水弁11と排水弁12と動力変換機構9とをそれぞれ
駆動する。操作部2は、洗い時間、すすぎ回数、脱水時間などを入力する入力部26と、入力部26に入力された洗い時間、すすぎ回数、脱水時間などを表示する表示部27とを有する。
図10において、入力部26は、洗い時間を設定する洗い時間設定スイッチ26a、すすぎ回数を設定するすすぎ回数設定スイッチ26b、脱水時間を設定する脱水時間設定スイッチ26c、乾燥時間を設定する乾燥時間設定スイッチボタン26d、スタート・一時停止スイッチ26e、電源入りスイッチ26f、電源切りスイッチ26gなどを有し、表示部27は、洗い時間表示部27a、すすぎ回数表示部27b、脱水時間表示部27c、乾燥時間表示部27dなどを有している。また、入力部26は、複数の基本運転コースと特別運転コースとのいずれかを選択する運転コース選択スイッチ26hを有し、表示部27は、複数の基本運転コースと特別運転コースとのそれぞれに対応する複数の運転コース選択表示部27eを有している。ここで、特別運転コースは、入力部26に入力された洗い時間、すすぎ回数、脱水時間をそれぞれ変更することによって設定する。
複数の運転コース選択表示部27eは、発光ダイオードによって構成されている。基本運転コースには、例えば、「おまかせコース」と「お急ぎコース」と「おうちクリーニングコース」が含まれている。「おまかせコース」は、最も標準的な運転コースであって、例えば洗い時間が「9分」に設定されており、すすぎ回数が「注水2回」に設定されており、脱水時間が「7分」に設定されたコースである。「お急ぎコース」は、急いで洗濯するための基本運転コースであって、例えば洗い時間が「3分」に設定されており、すすぎ回数が「注水1回」に設定されており、脱水時間が「3分」に設定されている。「おうちクリーニングコース」は、クリーニングを推奨されている衣類を家庭内の洗濯機において洗うための基本運転コースであって、例えば洗い時間が「12分」に設定されており、すすぎ回数が「ため2回」に設定されており、脱水時間が「40秒」に設定されている。
特別運転コースは、洗い時間、すすぎ回数、脱水時間を任意に設定することができる。運転コース選択表示部27eは、「おまかせコース」、「お急ぎコース」、「おうちクリーニングコース」、「特別運転コース」ごとにそれぞれ設けている。運転コース選択スイッチ26hを押すたびに「おまかせコース」、「お急ぎコース」、「おうちクリーニングコース」、「特別運転コース」と、この順番に運転コース選択表示部27eが切り替わって点灯してゆく。
上記構成において動作を説明する。運転コース選択スイッチ26hを押すことによって、特別運転コースが選択されると、最も標準的な運転コースである「おまかせコース」に予め規定された洗い時間、すすぎ回数、脱水時間が、洗い時間表示部27a、すすぎ回数表示部27b、脱水時間表示部27cに表示される。そして、使用者は、洗い時間表示部27a、すすぎ回数表示部27b、脱水時間表示部27cに表示された「おまかせコース」の洗い時間、すすぎ回数、脱水時間を参照しながら、自らの洗濯事情に合わせて、「おまかせコース」の洗い時間、すすぎ回数、脱水時間を変更するために、所望の洗い時間設定スイッチ26a、すすぎ回数設定スイッチ26b、脱水時間設定スイッチ26cをそれぞれ複数回押すことによって、特別運転コースを設定する。
その後、制御部22は、入力部26によって設定された特別運転コースに基づいて、洗い、すすぎ、脱水の一連のステップを実行するように、駆動回路24と負荷駆動部25とを制御する。
なお、これらの運転コースの設定を運転中に変更するためには、洗いステップの運転中に、一時停止を行えば可能である。
特開2002−119788号公報
しかしながら、前記従来の構成では、洗濯機が置かれている環境は照明が十分ではない場合が多く、その環境で、特別運転コースの、例えば「おまかせコース」の細かい設定を変更することは、決して楽な動作ではない。特に、眼が不自由になってくる高齢者にとっては、苦痛に感じられることもあるという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、洗濯機と端末装置との間で送受信の通信機能を持つことにより、使用者が洗濯機の操作部のボタンをいちいち操作することなく、洗濯機から離れた環境の良い場所で端末装置に設定を入力してから洗濯機に送信できるようにした操作性に優れたものであり、かつ、端末装置の操作により予約設定時間の変更を行うときに、予約設定時間が運転コースの所要時間から逆算して設定できない時間の場合、端末装置の表示部に設定できないことを表示することにより、使用者が設定変更内容の間違いにすばやく気づくことができるようにして端末装置からの設定における使い勝手を向上して、より洗濯機の操作性の向上を図る洗濯機制御システムを提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の洗濯機制御システムは、外部の端末装置と通信を行う洗濯機に、前記洗濯機の運転や通信の制御を行う制御部と、運転コースと予約時間の設定や表示を行う操作表示部と、前記端末装置と通信を行う洗濯機送受信部とを備え、前記端末装置に、運転時間の設定や表示を行う端末操作部と、前記洗濯機と通信を行う端末送受信部とを備え、前記端末装置から前記洗濯機へ、前記洗濯機に設定された運転コースの予約設定時間を変更する情報が送信されたとき、前記制御部は、前記運転コースの所要時間から逆算して前記予約設定時間の変更ができない場合、設定できない情報を前記洗濯機送受信部から前記端末装置へ送信し、前記端末装置は、前記洗濯機送受信部からの情報を受信して前記端末操作部へ設定できないことを表示するものである。
これにより、使用者が端末装置から通信することで洗濯機の操作性を向上するとともに、使用者が設定変更内容の間違いにすばやく気づくことができるようにして端末装置からの設定における使い勝手を向上することができる。
本発明の洗濯機制御システムは、使用者が端末装置から通信することにより洗濯機の操作性を向上するとともに、予約設定時間の変更ができない場合には端末装置の表示部へ表示を行うこと
により、使用者が設定変更内容の間違いにすばやく気づくことができるようにして端末装置からの設定における使い勝手を向上することができる。
本発明の実施の形態1における洗濯機制御システムを構成する洗濯機と端末装置の斜視図 本実施の形態における洗濯機制御システムを構成する洗濯機の側面断面図 本実施の形態における洗濯機制御システムの洗濯機の操作表示部を示す図 本実施の形態における洗濯機制御システムのブロック回路図 本実施の形態における洗濯機制御システムの端末装置の端末操作部を示す図 本実施の形態における洗濯機制御システムの端末装置の端末操作部を示す図 本実施の形態における洗濯機制御システムの動作フローチャート 従来の洗濯機の側面断面図 従来の洗濯機のブロック回路図 従来の洗濯機の操作表示部を示す図
第1の発明の洗濯機制御システムは、外部の端末装置と通信を行う洗濯機に、前記洗濯機の運転や通信を制御する制御部と、運転コースと予約時間の設定や表示を行う操作表示部と、前記端末装置と通信を行う洗濯機送受信部とを備え、前記端末装置に、運転時間の設定や表示を行う端末操作部と、前記洗濯機と通信を行う端末送受信部とを備え、前記端末装置から前記洗濯機へ、前記洗濯機に設定された運転コースの予約設定時間を変更する情報が送信されたとき、前記制御部は、前記運転コースの所要時間から逆算して前記予約設定時間の変更ができない場合、設定できない情報を前記洗濯機送受信部から前記端末装置へ送信し、前記端末装置は、前記洗濯機送受信部からの情報を受信して前記端末操作部へ設定できないことを表示するものである。
これにより、使用者が端末装置から通信することで洗濯機の操作性を向上する使用者が設定変更内容の間違いにすばやく気づくことができるようにして端末装置からの設定における使い勝手を向上することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記制御部は、前記予約時間を含む予約運転の設定が完了すると、所定時間後に前記操作表示部の設定操作を受け付けなくなるように構成され、前記予約運転の待機中に前記操作表示部から設定を変更する場合、前記操作表示部の所定のスイッチ操作を行ってから変更が可能となり、前記端末装置から設定を変更する場合、前記操作表示部の所定のスイッチ操作を不要としたものである。これにより、制御部は、端末装置から設定を変更する場合、一旦予約を解除する等の操作表示部の所定の操作なしで情報を受信し、使用者が端末装置で簡単に設定変更が行え、端末装置からの設定における使い勝手を向上することができる。
以下、発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同一符号を付して説明を省略する。また、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における洗濯機制御システムを構成する洗濯機と端末装置の斜視図である。図2は、本実施の形態における洗濯機制御システムを構成する洗濯機の側面断面図である。図3は、本実施の形態における洗濯機制御システムの洗濯機の操作表示部を示す図である。
図1から図3において、洗濯機29と端末装置28とは、無線による通信にて接続されて洗濯機制御システムを構成する。使用者は、洗濯機29の操作表示部37の入力部26から操作して、表示部27にて設定内容を確認して制御することができるとともに、端末装置28の端末操作部30の端末入力部35から操作して端末表示部34にて設定内容を確認し、洗濯機29に送信して洗濯機29を制御することもできる。そのため、端末装置28に、洗濯機29の運転コースを設定するためのネットコース設定を行う端末操作部30と、洗濯機29と情報をやり取りする端末送受信部33とを有し、洗濯機29の操作表示部37に、端末装置28と情報をやり取りする洗濯機送受信部38を有している。なお、この洗濯機29の操作表示部37は水平面ではなく、傾斜面に設けられている。また、洗濯機29の上面前部内方には、洗濯機29の運転や通信を制御する制御部39が配設さ
れている。
また、図2において、筐体3の上部内側に、洗濯機29の上面に設けられた蓋10の閉止を固定する蓋ロック装置60が設けられている。蓋ロック装置60は、運転中に蓋10が開けられないように閉止し、運転中に蓋10を開ける必要があるときには、操作表示部37を操作して運転を一時停止する必要がある。予約運転が設定された後の待機中においても、予期しない洗濯物が投入されないように、所定の操作を行わなければ蓋10が開かないように構成されている。
図3を用いて、操作表示部37の詳細を説明する。操作表示部37の入力部26は、洗い時間を設定する洗い時間設定スイッチ26a、すすぎ回数を設定するすすぎ回数設定スイッチ26b、脱水時間を設定する脱水時間設定スイッチ26c、乾燥時間を設定する乾燥時間設定スイッチ26d、予約運転時間を設定する予約時間設定スイッチ26k、スタート・一時停止スイッチ26e、電源入りスイッチ26f、電源切りスイッチ26gなどを有するとともに、既存コース選択スイッチ26iを有している。
既存コース選択スイッチ26iで洗濯機29が実行可能なコースのうちの一つを選択し、スタート・一時停止スイッチ26eで運転開始を指示することができる。また、既存コース選択スイッチ26iで選択したコースの洗い時間、すすぎ回数、脱水時間を、洗い時間設定スイッチ26a、すすぎ回数設定スイッチ26b、脱水時間設定スイッチ26cを押すことによって、変更設定して運転することもできる。
表示部27は、洗い時間表示部27a、すすぎ回数表示部27b、脱水時間表示部27c、乾燥時間表示部27d、運転コース選択表示部27e、デジタル表示部27gなどを有するとともに、端末装置28にてネットコースが選択された場合に点灯するネットコース表示部27fを有している。なお、デジタル表示部27gは、布量検知した時の布量に応じた必要洗剤量や運転状態の残時間などを表示したり、予約設定スイッチ26kを押して運転終了時間を今時点から好みの時間後に設定する時の時間を表示したりする。
さらに、洗濯機送受信部38を有しており、ネットコースの内容を入力して設定した端末装置28をこの洗濯機送受信部38に近づけると、端末装置28に設けた端末送受信部33によってネットコースの内容を表す情報が送信され、洗濯機29に入力される。なお、端末装置28に設けられた端末送受信部33と洗濯機29に設けられた洗濯機送受信部38とは、たとえば、近年携帯電話などに利用されている近距離無線通信技術のNFC(Near Field Communication)に基づいて情報を送受信する。
図4は、本実施の形態における洗濯機制御システムのブロック回路図である。図5は、本実施の形態における洗濯機制御システムの端末装置の端末操作部を示す図である。端末装置28は、端末操作部30を備えている。端末操作部30は、洗濯機29の運転コースを設定するためのネットコース設定部31と、ネットコースの内容を表す情報の転送開始を指示するための転送開始ボタン32とを有している。
ネットコース設定部31は、端末表示部34と端末入力部35を有し、タッチパネルで構成されている。これにより、端末表示部34に、ネットコースで設定されている洗い、すすぎ、脱水のステップ、および予約時間設定の内容が表示される。端末入力部35によって、これらの設定内容を変更できる。そして、これらのステップと予約時間のうち、少なくとも1つの内容を変更することによって、洗濯機29によって実行されるネットコースの内容を設定する。
端末送受信部33は、ネットコース設定部31によって設定されたネットコースの設定
内容の情報を、無線による通信にて、洗濯機送受信部38に送信する。端末装置28は、端末操作部30と端末送受信部33へ電圧を供給する電源を有する。電源は、送信する際のエネルギーを用いて電力供給を行うNFC等での動作や、別途電源を持って電池によって構成してもよい。運転状態判定手段36は、端末送受信部33によって受信した情報によって、洗濯機29の運転状態を判定するものである。
洗濯機29の制御部39は、不揮発性メモリによる記憶部40を有する。記憶部40は、洗濯機送受信部38によって受信されたネットコースの設定内容の情報を記憶している。また、制御部39は、洗濯機送受信部38によって受信され、記憶部40に記憶されたネットコースの設定内容の情報に基づいて、洗い、すすぎ、脱水の一連のステップの実行をプログラム制御する。また、各スイッチの操作を受け付けないキーロック機能を有し、運転中や予約運転待機中、キーロック機能と蓋ロック装置60を作動させる。このときに設定を変更するためには、操作表示部37のスタート・一時停止スイッチ26eを押して運転を一時停止したり、一旦予約を解除したりするなど、所定の操作を行なわなければならないように構成されている。
図6は、本実施の形態における洗濯機制御システムの端末装置の端末操作部を示す図で、端末装置28の予約時間の設定不可の文字を表示した状態を示すものである。図5と図6において、端末装置28の端末操作部30の電源ボタン61を押した後、ネットコース設定部31にて、端末入力部35の切換ボタン35a、35b、35c、35dを押すことにより、ネットコースの洗い時間、すすぎ回数、脱水時間、予約時間を設定することができ、その設定内容を端末表示部34で確認することができる。そして、端末装置28を洗濯機29の洗濯機送受信部38に近づけることにより、端末装置28で設定したネットコースの内容の情報を洗濯機29に送信することができる。転送開始ボタン32および図6の設定不可の文字の表示については、後述する図7の動作フローチャートにて説明する。なお、端末装置28は、携帯電話やスマートフォンで代用可能であり、専用のアプリケーションソフトウエアにより対応することで、その動作を行うこともできる。
以上のように構成された洗濯機制御システムについて、その動作、作用を説明する。図7は、本発明の実施の形態における洗濯機制御システムの動作フローチャートである。図7において、洗濯機29は、電源が入れられて所定の運転コースが設定され、予約運転が設定された状態にある(ステップS11)。なお、予約運転が設定されると、所定時間後にキーロック機能と蓋ロック装置60が作動する(ステップS11a)。
端末装置28は、端末操作部30に設けられた電源ボタン61が押されると、図5に示すように、ネットコースの初期設定内容がネットコース設定部31の端末表示部34に表示される(ステップS21)。つぎに、ネットコースの初期設定内容から洗い時間、すすぎ回数、脱水時間、予約設定時間のいずれかを変更するかを判定する(ステップS22)。以降、ステップS23で予約設定時間が変更された場合を示す。図5に示す例では、端末入力部35であるタッチパネルに使用者がタッチすることによって、予約設定時間「6時間」が設定された例を示している。
このあと、使用者が転送開始ボタン32を押す(ステップS24)と、NFCの場合には、端末装置28を洗濯機送受信部38に近づける(ステップS25)ことで、端末送受信部33より予約設定時間の変更を含む設定内容の情報が送信される(ステップS26)。
そして、洗濯機29は洗濯機送受信部38により設定内容の情報を受信する(ステップS12)。洗濯機29は、変更された予約設定時間が設定されている運転コースの所要時間に鑑み、逆算して変更可能かを判断する(ステップS13)。もし、予約時間を変更す
ることができない状況の場合(ステップS13でNo)、洗濯機29はただちに洗濯機送受信部38から変更不可の情報を送信する(ステップS14)。予約設定時間の変更が可能な場合、変更が可能である情報を端末装置28に送信し(ステップS15)、記憶部40に予約設定時間の情報を変更して記憶し(ステップS16)、予約設定時間と運転コースから計算した運転開始時間になると(ステップS17でYes)、運転シーケンスを開始する(ステップS18)。
端末装置28は、洗濯機29から変更可否の情報を受信し(ステップS27)、変更不可の情報を受信した場合(ステップS28でYes)、端末表示部34に設定不可の文字を表示する(ステップS29)。変更可能の情報を受信しなかった場合(ステップS28でNo)、端末表示部34に運転コースの内容を表示する(ステップS30)。なお、洗濯機29は、設定の変更が可能な場合はその旨の送信をせずに、端末装置28は、所定時間内に変更不可の受信がなければそのまま設定不可の文字を表示しないようにしてもよい。
以上のように本実施の形態においては、洗濯機と端末装置で情報の通信を行なって一連のステップの実行を設定して制御することで、洗濯機の操作性を向上することができる。さらに、洗濯機の予約時間が設定された後に、端末装置から洗濯機へ予約設定時間を変更する情報が送信されたとき、制御部は、操作表示部37の所定の操作なしで情報を受信する。そして、制御部は、運転コースの所要時間から逆算して予約設定時間の変更ができない場合、設定できない情報を端末装置へ送信し、端末装置は、端末表示部へ設定できないことを表示する。このようにして、使用者が端末装置で簡単に設定変更が行えるようにするとともに、設定変更内容の間違いにすばやく気づくことができるようにして、端末装置からの設定における使い勝手を向上することができる。
また、従来、運転コースの設定を運転中に変更するためには、洗いステップの運転中に一時停止を行う必要があり、洗濯兼脱水槽は停止し、蓋ロック装置も解除する必要があった。しかし、本実施の形態の構成によれば、制御部は、一時停止等の操作表示部の所定の操作なしで情報を受信し、運転を停止しなくても設定変更が可能である。
なお、本実施の形態では、端末装置を洗濯機の洗濯機送受信部に近づけて通信する制御システムを述べたが、これに限られるものではなく、赤外線または電波を利用した短距離無線通信技術、あるいはインターネット等の通信ネットワークなどによって接続されてもよい。また、通信形態は無線に限られるものではなく、ケーブルで接続されてもよい。
以上のように、本発明にかかる洗濯機制御システムは、端末装置から予約設定時間を変更する場合、変更する予約設定時間が運転コースから逆算して変更できない時、端末装置へ内容を表示することにより洗濯機の操作性を向上することができるので、端末装置を使用して情報の通信を行なう他の電気機器の用途に適用できる。
28 端末装置
29 洗濯機
30 端末操作部
33 端末送受信部
34 端末表示部
35 端末入力部
37 操作表示部
38 洗濯機送受信部
39 制御部

Claims (2)

  1. 外部の端末装置と通信を行う洗濯機に、前記洗濯機の運転や通信を制御する制御部と、運転コースと予約時間の設定や表示を行う操作表示部と、前記端末装置と通信を行う洗濯機送受信部とを備え、前記端末装置に、運転時間の設定や表示を行う端末操作部と、前記洗濯機と通信を行う端末送受信部とを備え、前記端末装置から前記洗濯機へ、前記洗濯機に設定された運転コースの予約設定時間を変更する情報が送信されたとき、前記制御部は、前記運転コースの所要時間から逆算して前記予約設定時間の変更ができない場合、設定できない情報を前記洗濯機送受信部から前記端末装置へ送信し、前記端末装置は、前記洗濯機送受信部からの情報を受信して前記端末操作部へ設定できないことを表示することを特徴とする洗濯機制御システム。
  2. 前記制御部は、前記予約時間を含む予約運転の設定が完了すると、所定時間後に前記操作表示部の設定操作を受け付けなくなるように構成され、前記予約運転の待機中に前記操作表示部から設定を変更する場合、前記操作表示部の所定のスイッチ操作を行ってから変更が可能となり、前記端末装置から設定を変更する場合、前記操作表示部の所定のスイッチ操作を不要とした請求項1記載の洗濯機制御システム。
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