JP2015079651A - シールド電線の端末接続構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】シールド電線の露出した編組線のほつれに起因するショートを防止できるシールド電線の端末接続構造を提供する。
【解決手段】先端側が露出された芯線2に端子20を接続し、先端側が露出され折り返しで二重にされた編組線4にシールド部材40を接続するシールド電線1の端末接続構造10であって、連結段差部31を挟んで同軸上に配置された小筒部32と大筒部33を有するスリーブ30が芯線2の先端側より挿入され、スリーブ30は、小筒部32が露出された絶縁内皮3の外周を覆い、連結段差部31が絶縁内皮3と二重にされた編組線4との段差6を覆い、大筒部33が二重の編組線4の外周を覆う。
【選択図】図1
【解決手段】先端側が露出された芯線2に端子20を接続し、先端側が露出され折り返しで二重にされた編組線4にシールド部材40を接続するシールド電線1の端末接続構造10であって、連結段差部31を挟んで同軸上に配置された小筒部32と大筒部33を有するスリーブ30が芯線2の先端側より挿入され、スリーブ30は、小筒部32が露出された絶縁内皮3の外周を覆い、連結段差部31が絶縁内皮3と二重にされた編組線4との段差6を覆い、大筒部33が二重の編組線4の外周を覆う。
【選択図】図1
Description
本発明は、芯線の外周を覆う編組線を備えたシールド電線の端末接続構造に関する。
シールド電線の端末接続構造として、シールド電線の端末の露出された芯線に端子を接続し、 端末の編組線にシールド部材を接続するものが従来より種々提案されている(特許文献1参照)。
かかるシールド電線の端末接続構造の一従来例が図8〜図10に示されている。図8に示すシールド電線100は、導体からなる芯線101と、芯線101を覆う絶縁内皮102と、絶縁内皮102の外周に設けられたシールドとしての編組線103と、編組線103を覆う絶縁外皮104とから構成されている。
シールド電線100の端末接続構造は、インナー端子110と、インナー端子110の外側に設けられるアウター端子(シールド部材)120とを備えている。インナー端子110は、相手端子(図示せず)を収容する筒状の端子収容部111と、この端子収容部111の底部と一体に形成され、端子収容部111より後方(図8の右側)に延設される底板部112と、底板部112の幅方向の両端から上方に折り曲げ形成され、シールド電線100の露出した芯線101に圧着接続される第1圧着部113とを有する。アウター端子120は、端子収容部111を収容する箱部121と、この箱部121の底部と一体に形成され、箱部121より後方に延設される底板部122と、底板部122の幅方向の両端から上方に折り曲げ形成され、シールド電線100の露出した編組線103及び絶縁外皮104にそれぞれ圧着される第2圧着部123及び第3圧着部124とを備えている。
上記構成では、先ず、図9(a)に示すように、シールド電線100の先端部の皮剥ぎ処理を行い、シールド電線100の先端から後端側に向かって芯線101、絶縁内皮102、編組線103の順に露出させる。次に、図9(b)の矢印A2で示すように、シールド電線100の先端部の露出した編組線103を後端側へ折り返して二重にする。次に、図9(c)に示すように、インナー端子110の第1圧着部113にシールド電線100の露出した芯線101を装着して、圧着治具(図示せず)で第1圧着部113を加締めることにより、第1圧着部113を芯線101に圧着接続する。次に、図8に示すように、アウター端子120の第2圧着部123及び第3圧着部124に、露出した編組線103及び絶縁外皮104をそれぞれ装着して、圧着治具で第2圧着部123を加締めることにより、編組線103に第2圧着部123を圧着接続する。同様に、圧着治具で第3圧着部124を加締めることにより、絶縁外皮104に第3圧着部124を圧着する。
前記圧着治具の一例として、特許文献1に開示されたものがある。この圧着治具は、圧着端子を挟み込んで加締めるクリンパー及びアンビルと、クリンパーの先端側を挟み込んでクリンパーが開脚するのを規制する爪部挟持部材とを備えている(特許文献2参照)。
しかしながら、前記従来例のシールド電線100の端末接続構造では、シールド電線100の先端部の露出した編組線103の折り返し時に、図10に示すように、編組線103のほつれ103aが発生し、このほつれ103aを介して編組線103と芯線101との間でショート(短絡)するという懸念があった。
そこで、未発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、シールド電線の先端部の露出した編組線のほつれに起因するショートを防止できるシールド電線の端末接続構造を提供することを目的とする。
本発明は、シールド電線が芯線と前記芯線の外周を絶縁内皮を介して覆う編組線とを有し、先端側が露出された前記芯線に端子を接続し、先端側が露出されて折り返しで二重にされた前記編組線にシールド部材を接続するシールド電線の端末接続構造であって、連結段差部を挟んで同軸上に配置された小筒部と大筒部を有する導電性材のスリーブが前記芯線の先端側より挿入され、前記スリーブは、前記小筒部が前記編組線の折り返しによって露出された前記絶縁内皮の外周を覆い、前記連結段差部が前記絶縁内皮と二重にされた前記編組線との段差を覆い、前記大筒部が二重にされた前記編組線の外周を覆い、前記シールド部材は、前記スリーブを介して前記シールド電線に接続されたことを特徴とするシールド電線の端末接続構造である。
前記シールド部材には、軸方向の両端に開口端を有するスリットが形成され、前記スリットは、軸方向に延びるストレート部と、前記ストレート部の間に介在され、軸方向とは異なる方向に延びる段差部とを有し、前記シールド部材は、拡径方向の変位によって前記スリーブの外周に配置され、縮径方向の変位によって前記スリーブに嵌合されることが好ましい。
本発明によれば、スリーブをシールド電線に挿入する際に、編組線にほつれがあると、スリーブの連結段差部がほつれに接触し、スリーブの挿入と共にほつれがスリーブの挿入方向(芯線の露出箇所の反対方向)に移動し、シールド電線の編組線のほつれに起因する編組線と芯線との間のショートを防止できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図7は本発明の一実施形態を示す。図1に示すように、シールド電線1は、導体からなる芯線2と、芯線2の外周を絶縁内皮3を介して覆う編組線4と、この編組線4を覆う絶縁外皮5とから構成されている。本実施形態の端末接続構造10は、シールド電線1の露出された芯線2に接続される端子20と、シールド電線1の先端部が挿入される導電性材のスリーブ30と、このスリーブ30が挿入され、スリーブ30を介してシールド電線1に接続されるシールド部材40とを有している。
端子20は、相手端子(図示せず)を収容する筒状の端子収容部21と、この端子収容部21の底部と一体に形成され、端子収容部21より後方(図1の右側)に延設される底板部22と、底板部22の幅方向の両端から上方に折り曲げ形成され、シールド電線1の露出した芯線2に圧着接続される圧着部23とを有する。
スリーブ30は、段付き筒状に形成されており、連結段差部31を挟んで同軸上に配置された小筒部32と大筒部33を備えている。小筒部32は、編組線4の折り返しによって露出された絶縁内皮3の外周を覆う。小筒部32の先端の外周には、シールド部材40を係止する一対の係止突起34が設けられている。連結段差部31は、絶縁内皮3と二重にされた編組線4との段差6を覆う。大筒部33は、二重にされた編組線4の外周を覆う。大筒部33の外周には、シールド部材40を連結する連結部35が設けられている。
シールド部材40も、段付き筒状に形成されており、連結段差部41を挟んで同軸上に配置された小筒部42と大筒部43を備えている。シールド部材40にスリーブ30が挿入される。小筒部42には、スリーブ30の小筒部32が嵌合すると共に、小筒部42は、スリーブ30の小筒部32及び端子20の各外周を覆う。小筒部42の後端側には、各係止突起34が係合する係合孔44が設けられている。連結段差部41は、スリーブ30の連結段差部31の外側を覆う。大筒部43には、スリーブ30の大筒部33が収容されると共に、大筒部43は、スリーブ30の大筒部33を介してシールド電線1の先端部を覆う。大筒部43の後端には、スリーブ30の連結部35に係止する係止部45が形成されている。
また、シールド部材40には、軸方向の両端に開口端を有するスリット46が形成されている。スリット46は、軸方向に延びるストレート部46aと、ストレート部46aの間に介在され、軸方向とは異なる方向に延びる段差部46bとを有している。シールド部材40は拡径方向の変位によってスリーブ30の外周に配置され、縮径方向の変位によってスリーブ30に嵌合される。
上記構成では、先ず、図6(a)に示すように、シールド電線1の先端部の皮剥ぎ処理を行い、シールド電線1の先端から後端側に向かって芯線2、絶縁内皮3、及び編組線4の順に露出させる。次に、図6(b)の矢印A1で示すように、露出した編組線4を後端側に折り返して二重にする。
次に、図7(a)に示すように、シールド電線1の先端部をスリーブ30に後方から挿入する。これにより、編組線4の折り返しによって露出された絶縁内皮3の外周が小筒部32で覆われ、絶縁内皮3と二重にされた編組線4との段差6が連結段差部31で覆われ、二重にされた編組線4の外周が大筒部33で覆われる。
次に、図7(b)に示すように、端子20の圧着部23に、シールド電線1の露出した芯線2を装着して圧着治具(図示せず)で圧着部23を加締めることにより、圧着部23を芯線2に圧着接続する。
次に、図7(c)に示すように、シールド部材40をスリーブ30に組み付ける際に、シールド部材40をその拡径方向の変位によってスリーブ30の外周に配置して、シールド部材40にスリーブ30を挿入する。
次に、図1に示すように、シールド部材40の縮径方向の変位によってシールド部材40の大筒部42をスリーブ30の大筒部32に嵌合させる。これにより、シールド部材40の係合孔44にスリーブ30の係止突起34が係止すると共に、シールド部材40の係止部45がスリーブ30の連結部34に係止するので、シールド部材40がスリーブ30に連結された状態に保持される。この連結状態では、シールド部材40の小筒部42により、スリーブ30の小筒部32の外周が覆われると共に、端子20の外周も覆われる。連結段差部41により、スリーブ30の連結段差部31の外側が覆われる。大筒部43により、スリーブ30の大筒部33を介してシールド電線1の先端部が覆われる。
以上説明したように、連結段差部31を挟んで同軸上に配置された小筒部32と大筒部33を有する導電性材のスリーブ30が芯線1の先端側より挿入され、スリーブ30は、小筒部32が編組線4の折り返しによって露出された絶縁内皮3の外周を覆い、連結段差部31が絶縁内皮3と二重にされた編組線4との段差6を覆い、大筒部33が二重にされた編組線4の外周を覆い、シールド部材40は、スリーブ30を介してシールド電線1に接続されている。従って、スリーブ30をシールド電線1の先端部に挿入する際に、編組線4にほつれがあると、スリーブ30の連結段差部31がほつれに接触し、スリーブ30の挿入と共にほつれがスリーブ30の挿入方向(芯線2の露出箇所の反対方向)に移動し、シールド電線1の編組線4のほつれに起因する編組線4と芯線2との間のショートを防止できる。
シールド部材40が拡径してスリット46が開いても、スリット46には軸方向とは異なる方向に延びる段差部46bがあるため、スリーブ30が離脱できる幅のストレートな開口ができないため、シールド部材40のスリット46からスリーブ30等が離脱することがない。
シールド電線1の先端部が導電性材のスリーブ30、及びシールド部材40により覆われており、しかもスリーブ30及びシールド部材40の途中に外部への開放部がないので、シールド電線1の電磁遮蔽特性を向上させることができる。
1 シールド電線
2 芯線
3 絶縁内皮
4 編組線
10 端末接続構造
20 端子
30 スリーブ
31 連結段差部
32 小筒部
33 大筒部
40 シールド部材
46 スリット
46a ストレート部
46b 段差部
2 芯線
3 絶縁内皮
4 編組線
10 端末接続構造
20 端子
30 スリーブ
31 連結段差部
32 小筒部
33 大筒部
40 シールド部材
46 スリット
46a ストレート部
46b 段差部
Claims (2)
- シールド電線が芯線と前記芯線の外周を絶縁内皮を介して覆う編組線とを有し、
先端側が露出された前記芯線に端子を接続し、
先端側が露出されて折り返しで二重にされた前記編組線にシールド部材を接続するシールド電線の端末接続構造であって、
連結段差部を挟んで同軸上に配置された小筒部と大筒部を有する導電性材のスリーブが前記芯線の先端側より挿入され、
前記スリーブは、前記小筒部が前記編組線の折り返しによって露出された前記絶縁内皮の外周を覆い、
前記連結段差部が前記絶縁内皮と二重にされた前記編組線との段差を覆い、前記大筒部が二重にされた前記編組線の外周を覆い、
前記シールド部材は、前記スリーブを介して前記シールド電線に接続されたことを特徴とするシールド電線の端末接続構造。 - 請求項1記載のシールド電線の端末接続構造であって、
前記シールド部材には、軸方向の両端に開口端を有するスリットが形成され、
前記スリットは、軸方向に延びるストレート部と、前記ストレート部の間に介在され、軸方向とは異なる方向に延びる段差部とを有し、
前記シールド部材は、拡径方向の変位によって前記スリーブの外周に配置され、縮径方向の変位によって前記スリーブに嵌合されたことを特徴とするシールド電線の端末接続構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013216178A JP2015079651A (ja) | 2013-10-17 | 2013-10-17 | シールド電線の端末接続構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013216178A JP2015079651A (ja) | 2013-10-17 | 2013-10-17 | シールド電線の端末接続構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015079651A true JP2015079651A (ja) | 2015-04-23 |
Family
ID=53010919
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2013216178A Pending JP2015079651A (ja) | 2013-10-17 | 2013-10-17 | シールド電線の端末接続構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2015079651A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017195034A (ja) * | 2016-04-18 | 2017-10-26 | 矢崎総業株式会社 | シールド端子の接続方法及びシールド電線の端末構造 |
-
2013
- 2013-10-17 JP JP2013216178A patent/JP2015079651A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017195034A (ja) * | 2016-04-18 | 2017-10-26 | 矢崎総業株式会社 | シールド端子の接続方法及びシールド電線の端末構造 |
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