JP2015079599A - 雌端子金具 - Google Patents

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Abstract

【課題】性能を損なうことなく製造コストを低減できる雌端子金具を提供する。【解決手段】雌端子金具1は、雄端子金具と電気的に接続される接点部21を内部に備えた筒状体部22を有する本体2と、接点部21に面するよう筒状体部22内に配設され、雄端子金具を接点部21側へ向けて押圧するための弾性片部3とを有している。本体2及び弾性片部3は、それぞれアルミニウム材より構成されるとともに、互いに別体に形成されている。本体2における接点部21を含む一部の表面のみにSnめっき膜23を有している。【選択図】図4

Description

本発明は、雌端子金具に関する。
電線の端末やコネクタ等に装着される端子金具には銅合金が用いられているが、近年、材料費の低減や軽量化が強く求められている。そのため、銅合金に比べて安価かつ軽量なアルミニウムを端子金具に用いることが検討されている。
例えば特許文献1には、アルミニウムまたはアルミニウム合金よりなる母材の表面に、めっきにより形成されたZn(亜鉛)層、Ni(ニッケル)層、Cu(銅)層及びSn(すず)層を有する端子金具の例が開示されている。該端子金具は、Sn層の下地としてZn層等を形成することにより、Sn層の密着性を向上させると共に、相手方の端子金具との間の接触抵抗を小さくすることができる。
特開2010−272414号公報
ところで、アルミニウム材を基材とすると共に表面にSnめっき膜を有する端子金具を得るためには、基材とSnめっき膜との間にZnめっき膜やNiめっき膜等の下地膜を設け、Snめっき膜の密着性を向上させる必要がある。そのため、アルミニウム材の表面にSnめっきを施す工程は、比較的加工コストが高い。端子金具全体の製造コストを低減させる観点からは、めっき膜を形成しないことが望ましいが、電気特性上そのような対策を行うことは困難である。
一方、従来の雌端子金具は、1枚の基材に曲げ加工を施して形成されており、かかる雌端子金具において一部分のめっき処理を単純に省略するだけでは、加工コストの低減には限界がある。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、めっき処理の一部省略によって、性能を損なうことなく、製造コストを低減可能な雌端子金具を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、雄端子金具と電気的に接続される接点部を内部に備えた筒状体部を有する本体と、
上記接点部に面するよう上記筒状体部内に配設され、上記雄端子金具を上記接点部側へ向けて押圧するための弾性片部とを有し、
上記本体及び上記弾性片部は、それぞれアルミニウム材より構成されるとともに、互いに別体に形成されており、
上記本体における上記接点部を含む一部の表面のみにSnめっき膜を有していることを特徴とする雌端子金具にある。
上記雌端子金具は、上記本体と弾性片部とが互いに別体に形成されている。この構成を積極的に採用した上で、本体における接点部を含む一部の表面のみに上記Snめっき膜を形成し、弾性片部へのめっき処理を完全に省略している。そして、上記雌端子金具は、上記Snめっき膜を有する接点部を有することによって、雄端子金具との接触抵抗を十分に低減することができ、弾性片部の表面へのめっき処理を省略したことによる電気特性上のデメリットは全くない。さらに、上記弾性片部へのめっき処理の完全な省略が、製造コストの低減につながる。
以上のように、上記雌端子金具は、性能を損なうことなく、製造コストを低減することができる。
実施例1における、雌端子金具の側面図。 実施例1における、雌端子金具の平面図。 図1のIII−III線一部矢視断面図。 図2のIV−IV線一部矢視断面図。 実施例1における、筒状体部内に雄端子金具が挿入された状態の一部断面図(図4に相当する一部矢視断面図。)。 実施例1における、雌端子金具の素材にめっきを施す工程の説明図。 実施例1における、めっき後、打ち抜き加工を施した本体用板材の説明図。 実施例2における、高さ方向に加振した際の複合環境試験の結果を示すグラフ。 実施例2における、長手方向に加振した際の複合環境試験の結果を示すグラフ。 実施例2における、幅方向に加振した際の複合環境試験の結果を示すグラフ。
上記雌端子金具において、上記アルミニウム材とは、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる部材をいう。雌端子金具に用いるアルミニウム材としては、例えば、300系合金、5000系合金あるいは6000系合金からなる部材を用いることができる。
上記Snめっき膜は、従来公知の方法により、少なくとも接点部の表面に形成されていればよく、例えば筒状体部等の筒状体部近傍の表面に形成されていてもよい。
また、上記Snめっき膜の厚みは、例えば1〜3μmとすることができる。かかる範囲の厚みを有することにより、上記雌端子金具は、雄端子金具との接触抵抗を十分に低減することができる。
また、上記Snめっき膜とアルミニウム材との間に、上記Snめっき膜の密着性を向上させる下地膜を有していることが好ましい。下地膜は、例えばNi、ZnあるいはCu等から形成することができる。これらの金属膜をめっきにより形成してもよい。また、これらの金属膜を互いに積層させた多層膜とすることもできる。
弾性片部を構成するアルミニウム材は、上記本体を構成するアルミニウム材よりもばね限界値が高いことが好ましい。ばね限界値が高いアルミニウム材は、ばね限界値が低いアルミニウム材に比べて、例えば曲げ加工等を行う際の加工性が悪い。それ故、本体と弾性片部とを一体に備えた従来の雌端子金具においては、十分な加工性を確保するために、アルミニウム材のばね限界値を高くすることには限界がある。一方、本願においては、上記本体と弾性片部とを別体に形成するため、弾性片部にばね限界値の高いアルミニウム材を用い、雄端子金具を押圧する押圧力を十分に大きくすることができる。その結果、接触抵抗をより低減すると共に、接点部と雄端子金具との電気的接触をより長い期間に渡って維持することができる。
また、弾性片部は、略球面状を呈するように接点部側へ突出した押圧凸部を有すると共に、押圧凸部において雄端子金具と接触するよう構成されていてもよい。通常、雄端子金具の表面には、接触抵抗を低減させる目的でSnめっき膜が形成されている。そのため、弾性片部と雄端子との接触部分に局部電池が形成されるおそれがあり、場合によっては腐食の起点となるおそれがある。一方、弾性片部を上述のように構成することにより、雄端子金具と弾性片部との接触面積を十分に狭くすることができる。その結果、腐食のおそれをより低減することができ、雌端子金具の信頼性をより向上させることができる。
また、弾性片部は、上記本体に溶接によって接合されていることが好ましい。この場合には、弾性片部が上記本体に対して強固に固定されるため、雄端子金具を押圧する押圧力を十分に高めることができる。その結果、接触抵抗をより低減すると共に、接点部と雄端子金具との電気的接触をより長い期間に渡って維持することができる。
また、上記本体は、電線端末の絶縁被覆部を固定するインシュレーションバレル部と、導体部を圧着するワイヤバレル部とを有するバレル部を上記筒状体部と一体的に備えていてもよい。この場合において、バレル部の表面は、上記本体を構成するアルミニウム材が露出していることが好ましい。すなわち、バレル部の表面に上記Snめっき膜を形成させないことが好ましい。この場合には、バレル部を起点とする腐食のおそれが小さくなるとともに、めっきを施す面積を狭くすることができる。その結果、雌端子金具の性能を損なうことなく製造コストをより低減することができる。
また、筒状体部及び接点部は、一枚の板材に曲げ加工を施して形成されていてもよい。この場合には、筒状体部と接点部とを別体に形成する場合に比べて、部品点数を低減すると共に、両者を接合する工程を省略することができる。そのため、雌端子金具の製造コストをより低減することができる。
また、筒状体部及び接点部の少なくとも両板面、すなわち厚み方向における両側の表面に上記Snめっき膜を有していてもよい。この場合には、めっきを施す工程において、単純に筒状体部及び接点部をめっき液に浸漬してめっき処理を行うことにより、上記Snめっき膜を形成することができる。そのため、例えばマスキング処理等の、上記Snめっき膜を形成させる領域を制限するための工程が不要となり、雌端子金具の製造コストをより低減することができる。
(実施例1)
上記雌端子金具の実施例について、図1〜図7を用いて説明する。雌端子金具1は、図1〜図4に示すように、雄端子金具4(図5参照)と電気的に接続される接点部21を内部に備えた筒状体部22を有する本体2と、接点部21に面するよう筒状体部22内に配設され、雄端子金具4を接点部21側へ向けて押圧するための弾性片部3とを有している。本体2及び弾性片部3は、それぞれアルミニウム材より構成されるとともに、図3及び図4に示すように互いに別体に形成されている。そして、図7に示すように、本体2における接点部21を含む一部の表面のみにSnめっき膜23を有している。
雌端子金具1の本体2は、図1及び図2に示すように、電線端末5の絶縁被覆部51を固定するインシュレーションバレル部241と、導体部52を圧着するワイヤバレル部242とを有するバレル部24を筒状体部22と一体的に備えている。また、バレル部24の表面は、本体2を構成するアルミニウム材が露出している。なお、本体2を構成するアルミニウム材には、3000系、5000系及び6000系アルミニウム合金よりなる板材を用いることができる。
図1〜図4に示すように、筒状体部22、インシュレーションバレル部241及びワイヤバレル部242は、一列に並んで配置されている。以下において、筒状体部22、インシュレーションバレル部241及びワイヤバレル部242の並び方向を「長手方向X」といい、長手方向Xの筒状体部22側を「前方」といい、ワイヤバレル部242側を「後方」ということがある。また、接点部21と弾性片部3とが対面する方向を「高さ方向Z」といい、高さ方向Zの接点部21側を「上方」、弾性片部3側を「下方」ということがある。また、長手方向X及び高さ方向Zの双方に直交する方向を「幅方向Y」という。上述した上下方向及び前後方向の表記は便宜上のものであり、雌端子金具1の使用時における実際の方向とは何ら関係がない。
バレル部24は、高さ方向Zの上方に向けて開口しつつ、筒状体部22と連なっている。バレル部24に電線端末5を組み付ける際は、図1に示すように、インシュレーションバレル部241と絶縁被覆部51とを当接させるとともに、ワイヤバレル部242と導体部52とを当接させるようにして電線端末5を上方からバレル部24に配置する。この状態において、インシュレーションバレル部241をかしめることにより、絶縁被覆部51が雌端子金具1に固定される。また、ワイヤバレル部242をかしめることにより導体部52が雌端子金具1に圧着され、端子金具と電線とが互いに電気的に接続される。
筒状体部22は、図1〜図4に示すように、長手方向Xの両端が開口した略角筒状を呈している。筒状体部22を構成する4枚の壁部221は、接点部21及び弾性片部3を幅方向Y及び高さ方向Zの四方から取り囲むように配置されている。
接点部21は、図4に示すように、筒状体部22における上方の壁部221aに沿って配設されている。後述するように、筒状体部22及び接点部21は、一枚の板材(図7に示す端子部101)に曲げ加工を施して形成されている。
また、筒状体部22及び接点部21の両板面、すなわち厚み方向の両側の表面にはSnめっき膜23が形成されている。図には示さないが、Snめっき膜23とアルミニウム材との間には、下地層としてのNiめっき膜が設けられている。本例におけるSnめっき膜23の膜厚は1〜3μmであり、Niめっき膜の膜厚は0.1〜1μmである。
弾性片部3は、図4に示すように、筒状体部22における下方の壁部221bに沿って配設されており、接点部21と間隙を介して対面している。なお、本例においては、弾性片部3を構成するアルミニウム材には、本体2を構成するアルミニウム材よりもばね限界値の高い2000系アルミニウム合金よりなる板材を用いた。また、弾性片部3にはめっき処理を施さず、表面にアルミニウム材が露出している状態とした。
図3及び図4に示すように、弾性片部3の長手方向Xにおけるバレル部24側(後方)の端部には、厚み方向に貫通形成された位置決め孔31が設けられている。そして、図4に示すように、本体2から上方へ向けて立設された位置決め凸部25が位置決め孔31に挿入されている。また、弾性片部3は、位置決め孔31の近傍部分311において、本体2にレーザ溶接によって固定されている。
また、弾性片部3は、長手方向Xの後方の端部32を基端として、前方へ向かうにつれて接点部21へ近づくように延設されている。そして、筒状体部22における長手方向Xの略中央部に下方へ向けて屈曲する屈曲部33が形成されており、屈曲部33よりも先端側34は、前方へ向かうにつれて接点部21から離れるように延設されている。
また、図3及び図4に示すように、屈曲部33には、略球面状を呈するように接点部21側へ突出した押圧凸部35が形成されている。これにより、押圧凸部35は、図5に示すように、雄端子金具4を筒状体部22に挿入した際に、雄端子金具4と接触しつつ、弾性片部3の押圧力により、雄端子金具4を上方へ向けて押圧するように構成されている。
次に、雌端子金具1の作製手順の一例について説明する。なお、以下の手順は一例であり、適宜変更することも可能である。
図3〜図7に示すように、本体2と弾性片部3とは、別々に作製する。本体2を作製するに当たっては、まず、アルミニウム合金よりなる板状の素材10を準備し、加工油の脱脂等を行う。素材10としては、例えばアルミニウム合金よりなるコイル材等を用いることができる。
素材10の脱脂等を行った後、図6及び図7に示すように、素材10の一部のみをめっき液6に浸漬し、めっき処理を施す。後述するように、めっき処理を行い、Snめっき膜23が形成された部分は、後に筒状体部22及び接点部23となる。なお、めっき処理は従来公知の方法により行うことができる。例えば、ジンケート処理、Niめっき処理及びSnめっき処理を順次行うことにより、下地膜としてのNiめっき膜とSnめっき膜23とが順次積層され、筒状体部22及び接点部21の両板面にSnめっき膜23が配された状態となる。
次いで、めっき処理を施した素材10に打ち抜き加工を施し、図7に示す本体用板材100を作製する。本体用板材100は、本体2に相当する複数の端子部101と、複数の端子部101を連ねるキャリア部102とを有している。また、端子部101は、筒状体部22及び接点部21に相当する端子前部103と、バレル部24に相当する端子後部104とを一体に有しており、端子後部104とキャリア部102とが連なって形成されている。そして、素材10の打ち抜き加工は、めっき処理を施した部分が端子前部103となるようにして行われる。これにより、端子前部103の両板面、すなわち筒状体部22及び接点部21の厚み方向における両側の表面にSnめっき膜23が配される。
一方、図には示さないが、弾性片部3は、アルミニウム合金よりなる板状の素材を本体用板材100とは別に準備し、これに打ち抜き加工及び曲げ加工を施すことにより形成される。
このようにして別々に得られた本体2及び弾性片部3は、以下のようにして組み立てられる。まず、本体用板材100の端子部101に位置決め凸部25を形成した後(図示略)、弾性片部3の位置決め孔31に位置決め凸部25を挿入する。これにより、弾性片部3が本体用板材100の端子前部103における所定の位置に配置される。
次いで、端子部101に曲げ加工を施し、接点部21、筒状体部22及びバレル部24を形成する。そして、端子部101の曲げ加工と共に、かしめ加工及びレーザ溶接を行うことにより、弾性片部3が筒状体部22内に配置された状態で弾性片部3と端子部101とを固定する。
その後、キャリア部102を切り離すことにより、図1〜図4に示す雌端子金具1を得ることができる。
次に、本例の作用効果について説明する。雌端子金具1は、本体2と弾性片部3とが互いに別体に形成されている。そのため、本体2における接点部21を含む一部の表面のみにSnめっき膜23を形成し、弾性片部3へのめっき処理を完全に省略することができる。そのため、雌端子金具1は、接点部21において雄端子金具4との接触抵抗を十分に低減することができると共に、製造コストの低減が容易となる。
また、弾性片部3を構成するアルミニウム材は、本体2を構成するアルミニウム材よりもばね限界値が高い。そして、弾性片部3は、本体2に溶接によって接合されている。これらの結果、雄端子金具4を押圧する押圧力を十分に大きくして接触抵抗をより低減すると共に、接点部21と雄端子金具4との電気的接触をより長い期間に渡って維持することができる。
また、弾性片部3は、略球面状を呈するように接点部21側へ突出した押圧凸部35を有すると共に、押圧凸部35において雄端子金具4と接触するよう構成されている。そのため、腐食のおそれをより低減することができ、雌端子金具1の信頼性をより向上させることができる。
また、本体2は、電線端末5の絶縁被覆部51を固定するインシュレーションバレル部241と、導体部52を圧着するワイヤバレル部242とを有するバレル部24を筒状体部22と一体的に備えており、バレル部24の表面に、本体2を構成するアルミニウム材が露出している。そのため、雌端子金具1の性能を損なうことなく製造コストをより低減することができる。
また、筒状体部22及び接点部21は、一枚の板材(端子部101)に曲げ加工を施して形成されている。そして、筒状体部22及び接点部21の両板面に上記Snめっき膜23を有している。これらの結果、雌端子金具1の製造コストをより低減することができる。
以上のように、雌端子金具1は、性能を損なうことなく、製造コストを低減することができる。
(実施例2)
本例は、実施例1の雌端子金具1を用いて信頼性評価を行った例である。信頼性評価の手順を以下に説明する。
・試料
雌端子金具1と、表面にSnめっき膜を有する雄端子金具4とを用いた。
・試験手順及び条件
雄端子金具4を雌端子金具1に挿入した状態(図5の状態)で試験装置に取り付けた。その後、車載室内環境を模擬した温度条件、振動条件及び通電条件により加速劣化試験を行い、試験完了後における雄端子金具と雌端子金具1との間の接触抵抗を測定した。
図8に、高さ方向Zへの振動を印加した際の、試験前後における接触抵抗の値を示した。なお、図8の縦軸は接触抵抗を示しており、横軸方向の位置は試験前または試験後のいずれかの状態に対応している。また、加速劣化試験及び試験後の接触抵抗の測定は、試験体(雄端子金具4及び雌端子金具1)を入れ替えて2回行っており、図8中の記号「□」は1回目の測定結果を、記号「○」は2回目の測定結果をそれぞれ表している。
また、図9に、長手方向Xへの振動を印加した際の、試験前後における接触抵抗の値を示した。なお、図9の縦軸は接触抵抗を示しており、横軸方向の位置は試験前または試験後のいずれかの状態に対応している。また、加速劣化試験及び試験後の接触抵抗の測定は、試験体(雄端子金具4及び雌端子金具1)を入れ替えて2回行っており、図9中の記号「□」は1回目の測定結果を、記号「○」は2回目の測定結果をそれぞれ表している。
また、図10に、幅方向Yへの振動を印加した際の、試験前後における接触抵抗の値を示した。なお、図10の縦軸は接触抵抗を示しており、横軸方向の位置は試験前または試験後のいずれかの状態に対応している。また、加速劣化試験及び試験後の接触抵抗の測定は、試験体(雄端子金具4及び雌端子金具1)を入れ替えて2回行っており、図10中の記号「□」は1回目の測定結果を、記号「○」は2回目の測定結果をそれぞれ表している。
図8〜図10に示すように、雌端子金具1は、いずれの方向への振動を加えた場合にも、試験前と試験後との間で接触抵抗が変化しなかった。このように、弾性片部3へのSnめっき膜23の形成を省略した雌端子金具1は、従来と同等の信頼性を示した。
1 雌端子金具
2 本体
21 接点部
22 筒状体部
23 Snめっき膜
3 弾性片部
4 雄端子金具

Claims (7)

  1. 雄端子金具と電気的に接続される接点部を内部に備えた筒状体部を有する本体と、
    上記接点部に面するよう上記筒状体部内に配設され、上記雄端子金具を上記接点部側へ向けて押圧するための弾性片部とを有し、
    上記本体及び上記弾性片部は、それぞれアルミニウム材より構成されるとともに、互いに別体に形成されており、
    上記本体における上記接点部を含む一部の表面のみにSnめっき膜を有していることを特徴とする雌端子金具。
  2. 上記弾性片部を構成するアルミニウム材は、上記本体を構成するアルミニウム材よりもばね限界値が高いことを特徴とする請求項1に記載の雌端子金具。
  3. 上記弾性片部は、略球面状を呈するように上記接点部側へ突出した押圧凸部を有すると共に、上記押圧凸部において上記雄端子金具と接触するよう構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の雌端子金具。
  4. 上記弾性片部は、上記本体に溶接によって接合されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の雌端子金具。
  5. 上記本体は、電線端末の絶縁被覆部を固定するインシュレーションバレル部と、導体部を圧着するワイヤバレル部とを有するバレル部を上記筒状体部と一体的に備えており、上記バレル部の表面は、上記本体を構成するアルミニウム材が露出していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の雌端子金具。
  6. 上記筒状体部及び上記接点部は、一枚の板材に曲げ加工を施して形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の雌端子金具。
  7. 上記筒状体部及び上記接点部の少なくとも両板面に上記Snめっき膜を有していることを特徴とする請求項6に記載の雌端子金具。
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