JP2015078493A - 避難用構造物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】台座と台座に固設された係止開放装置と、前記係止開放装置を介して係止される避難用構造体とからなる避難用構造物であって、津波や洪水などの波が避難用構造体に水平方向に負荷された際に、避難用構造体の横移動に基づいて前記係止開放装置が作用し、台座と避難用構造体との係止を開放することを特徴とする。台座との係止が開放されるため、構造体に対する津波などの破壊力を緩和することができる。
【選択図】図1
Description
前記避難用構造体は、前記逆錐状凹部と前記錐状凸部部材とを嵌着して前記台座に係止され、
前記係止開放装置は、前記台座に係止された避難用構造体に水平方向の力が負荷された際に、避難用構造体の横移動に基づいて前記錐状凸部部材を前記台座の天面より下方に移動させ、前記錐状凸部部材と逆錐状凹部とを嵌脱し、前記台座と避難用構造体との係止を開放するものである、避難用構造物を提供するものである。
図1は、本発明の実施態様の好適な一例を示す部分断面図である。屋根101の上方に、家屋100から延設され、避難用構造物を支えるに充分な強度と耐震性を有する支柱102を介して台座10が固設され、この台座10に、錐状凸部部材21を有する係止開放装置20が固設されている。避難用構造体30の底部には逆錐状凹部31が形成されており、前記係止開放装置20の錐状凸部部材21に避難用構造体30の逆錐状凹部31が嵌着により係止されている。更に、避難用構造体30は、固定手段40を介して台座10に固定されている。台座10は、四角い枠組み11からなり、従って中央部は人が出入りできる開放部12となっている。なお、避難用構造体30の底部も、人が出入りできるように開閉扉32が配設されている。台座10の下方には屋根ハッチ50が配設されている。台座10と屋根ハッチ50との間は、風雨の侵入を回避できる被覆部材60で連設されている。なお、屋根ハッチ50の下部には、室内103から屋根101へ出られるように、階段104が配備されている。
津波や洪水などの災害時、例えば高台に避難できない緊急時には、家屋100の室内103から階段104を上って屋根ハッチ50の開閉扉51を開ける。屋根ハッチ50は避難用構造体30の底部に連設されている。被覆部材60で囲まれた空間を通り抜けて避難用構造体30の底部に配設された開閉扉32を開け、室内に入る。入室後に避難用構造体30の開閉扉32を閉じれば、液密を確保することができる。なお、図1では、避難用構造体30は、固定手段40を介して台座10に固定されている。なお、固定手段40は、後記するように、台座10と避難用構造体30とを固定すると共に、要時、前記固定を解除しうる機構を有している。
避難用構造体30は、台座10に固設された係止開放装置20の錐状凸部部材21と、避難用構造体30の底部に形成した逆錐状凹部31との嵌着により、台座10に係止される。本発明における係止開放装置20は、このように台座10と避難用構造体30とを係止すると共に、係止された台座10と避難用構造体30との係止を開放する機構を有するものである。係止を開放することで、津波や洪水による波力の衝撃から避難用構造体30を保護することができる。
この係止開放装置20で方形の避難用構造体30を係止するには、作動レバーs1、s2、s3およびs4が避難用構造体4の各壁にそれぞれ接触するように台座10に取り付ければよい。
図5(b)と同様に作動レバーs2が接触する面に力Fが負荷されると、組(I)の作動レバーs1が固定金具k1を支点として外側に傾斜t1し、傾斜t1に連動してショートバーb1が作動レバーs1側に移動t2し、ショートバーb1の移動t2に連動してL字金具が貫通孔h1のピンを支点として下方に回転t3する。この回転t3により錐状凸部部材21が台座10の天面13より下方に移動する。また、ショートバーb1の移動t2に連動して連結バーb2も作動レバーs1側に移動t4し、この移動t4に連動して貫通孔h2のピンを支点としてL字金具が下方に回転t5し、この回転t5に連動して錐状凸部部材21が台座10の天面13より下方に移動する。なお、L字金具の回転t5に連動してショートバーb3が作動レバーs1側に移動t6し、この移動t6に連動して作動レバーs2が固定金具k2を支点に傾斜t7する。なお、2つのL字金具を連結する連結バーb4は、前記L字金具の回転t3、t5に対応して作動レバーs2側に移動しつつ下方に降下t8する。
避難用構造体30は、底面に逆錐状凹部31が形成される。逆錐状凹部は、係止開放装置20との嵌着による係止を達成するものである。従って、台座10に固設する係止開放装置20の錐状凸部部材21の形状に対応して逆錐状凹部31の形状やサイズが選択される。逆錐状凹部31としては、逆三角錐状凹部、逆四角錐状凹部などの逆多角錐状凹部のほか、逆円錐状凹部、逆截頭多角錐状凹部、逆截頭円錐状凹部であってもよい。避難用構造体30は、少なくとも底部に逆錐状凹部31を有すればよく、材質その他は、シェルターとしての機能を発揮し得るものを広く使用することができる。
台座10は、係止開放装置20を固設でき、避難用構造物の移動を抑制しうる固定性を有し、かつ避難用構造体30を支持しうる耐荷重性、外部に配設しても腐食しない耐候性などを有する部材で構成されることが好ましい。このような部材としては、木材、プラスチック、金属、およびこれらの複合体などを例示することができる。台座10のサイズや形状も特に限定はなく、避難用構造体30のサイズなどに応じて適宜選択することができる。従って、図1と同様に四角い枠状物であってもよく、単なる板状物であってもよい。図1では、避難用構造体30の底部から入室する態様を示したため、台座10にも中央に開放部12が形成されたが、これに限定されるものでもない。また、図4では、台座10の内部に係止開放装置20が収納される態様で説明したが、係止開放装置20を台座10に固設する方法も、その機能が発揮できれば上記に限定されるものではない。
避難用構造体30と台座10とは、固定手段40によって固定される。係止開放装置20との係止のみでは、強風、竜巻、地震その他の力が付与された場合に、避難用構造体30が台座10から離脱する場合がある。しかしながら固定手段40を配設することで、通常の建築物と同様の安定性を確保することができる。
被覆部材60は、避難用構造体30と屋根ハッチ50との間を連設する部材である。風雨の際にも屋根ハッチ50から室内に風雨が入り込むのを防止することができる。木材や金属板、プラスチックシートやゴムシート、その他で台座10と屋根ハッチ50との間を被覆することができる。この際、被覆部材60は、台座10から避難用構造体30が移動する際の移動を妨げるものであってはならない。この要件を満たせば、被覆部材60の材質に制限はない。前記したように、避難用構造体30は、係止開放装置20によって台座10から分離されるが、被覆部材60によって台座10と避難用構造体30とが相互に固設される場合には、上記手段による台座10と避難用構造体30との分離が阻害されるからである。従って、被覆部材60は、材料と取り付け方法とを適宜選択し、通常は室内への液密を確保でき、係止開放装置の作動時には、破断、分離、分解、嵌脱その他によって屋根ハッチ50と避難用構造体30とを分離しうるように配設する。
屋根ハッチ50としては、市販品を使用することができる。室内103から屋根101に出るための開放扉51が形成されていればよい。更に前記被覆部材60によって閉鎖された空間に、避難用構造体30を経て屋根ハッチ50近傍に入り込んだ水を抜き出すために、屋根ハッチ50の上部にドレイン52が配設されるものであってもよい。
11・・・枠、
12・・・開放部、
20・・・係止開放装置、
21・・・錐状凸部部材、
30・・・避難用構造体、
31・・・逆錐状凹部、
32、33・・・開閉扉、
34・・・内梯子、
35・・・望遠鏡、
36・・・錨、
37・・・内壁、
38・・・固定部材、
39・・・レバー支持部材、
40・・・固定手段、
41・・・掛止部材、
42・・・掛止解除部材、
50・・・屋根ハッチ、
51・・・開閉扉、
52・・・ドレイン、
60・・・被覆部材
100・・・家屋、
101・・・屋根、
102・・・支柱、
103・・・室内、
104・・・階段
Claims (4)
- 上下動可能な錐状凸部部材を有する係止開放装置と、前記錐状凸部部材が天面より突出するように前記係止開放装置を固設する台座と、前記錐状凸部部材と嵌着する逆錐状凹部が底部に形成された避難用構造体とを含む避難用構造物であって、
前記避難用構造体は、前記逆錐状凹部と前記錐状凸部部材とを嵌着して前記台座に係止され、
前記係止開放装置は、前記台座に係止された避難用構造体に水平方向の力が負荷された際に、避難用構造体の横移動に基づいて前記錐状凸部部材を前記台座の天面より下方に移動させ、前記錐状凸部部材と逆錐状凹部とを嵌脱し、前記台座と避難用構造体との係止を開放するものである、避難用構造物。 - 更に前記構造体を固定する固定手段が配設されることを特徴とする、請求項1記載の避難用構造物。
- 前記構造体は、箱体、船体、カプセル、または筏のいずれかである、請求項1または2記載の避難用構造物。
- 前記台座は、家屋の屋根に配設された屋根ハッチと連設して配設され、前記構造体は、底部に前記屋根ハッチから侵入可能な入り口部を有する箱体またはカプセルであることを特徴とする、請求項2記載の避難用構造物。
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