JP2014012966A - 防災対応住宅 - Google Patents

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Abstract

【課題】津波等の衝撃に耐えられる高い耐圧性と水密性を備えた頑強な構造を有する安価で避難が容易な防災対応住宅を提供する。
【解決手段】本発明の防災対応住宅1は、日常の生活を送る居住空間としての機能と、災害発生時に人命を守る防災シェルターとしての機能を有し、地下の下層階3と地上の上層階5とが一体に構成された鉄筋コンクリート製基礎重量構造の構造躯体11と、構造躯体11の外周面に形成される開口部13を備えた外壁部15と、下層階3と上層階5とを仕切る開口部13を備えた床構造17と、開口部13を開閉可能に閉塞する耐圧水密構造を有する扉体19ないし窓部21とを備え、上記上層階5の一部またはすべての外壁部15の海側の面25と、内陸側の面27の一方または双方に津波の衝撃を柔げる緩衝波形状29が適用されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、日常の生活を送るための居住空間としての機能と、地震や洪水等の災害発生時に災害から人命を守る防災シェルターとしての機能とを併せ持つ防災対応住宅に関する。
大地震が発生して津波が沿岸地域に襲来すると、通常では考えられないような大きな力が建物等の構造物に作用して該構造物を破壊したり、大規模な損害をもたらして多数の人命を失うことになる。特に構造強度の弱い木造住宅ではその被害は顕著で、コンクリートで築いた基礎を除いた建物全体が津波によって押し流されるといった事態が発生することになる。
このような津波から人命を守るためには、想定される津波の高さよりも高い4階建てないし5階建て以上で構造強度に優れた鉄筋コンクリート製の高層建築物を建設し、大地震が発生した時に該高層建築物の屋上等に上って避難するといった手段が考えられる。
また、他の手段として下記の特許文献1、2に示すように災害発生時に一時的に避難する目的で使用される防災地下室ユニットや防災用地下装置も提案されている。
特開昭55−61670号公報 実開昭56−171950号公報
しかし、一般の住宅で上記4階建てないし5階建て以上の高層建築物を建設することは困難であるし、たとえ建設できたとしても大地震の発生後、数分で津波が襲来するような沿岸地域においては、数分で屋上等の避難場所まで上がることは困難であり、体の不自由な人やお年寄りであれば更に困難を極める。
また、上記防災地下室ユニットや防災用地下装置を住宅の周りの限られた敷地内に設けることも容易でないし、たとえ設けることができたとしても大地震の発生後、住宅から上記防災地下室ユニットや防災用地下装置の設置場所まで移動して避難することは困難である。そして、この場合には大切な財産である住宅を上記津波から守ることはできない。
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、日常の生活を送るための居住空間としての機能と、災害発生時に人命を守る防災シェルターとしての機能とを併せ持つ、構造強度に優れ、短時間での避難が可能な防災対応住宅を提供することにある。
上記目的を達成するべく本発明の請求項1による防災対応住宅は、地下の下層階と、地上の1階または複数階の上層階とが一体に構成された鉄筋コンクリート製基礎重量構造の構造躯体と、上記構造躯体の外周面に形成される開口部を備えた外壁部と、上記下層階と上層階とを仕切る開口部を備えた床構造と、上記開口部を開閉可能に閉塞する耐圧水密構造を有する扉体ないし窓部とを備え、上記上層階の一部またはすべての外壁部には、津波が押し寄せる時に津波が衝突する海側の面と、津波が引く時に津波が衝突する内陸側の面の一方または双方に当該津波の衝撃を柔げる緩衝波形状が適用されていることを特徴とするものである。
また、請求項2による防災対応住宅は、請求項1記載の防災対応住宅において、上記緩衝波形状は流線形状であることを特徴とするものである。
また、請求項3による防災対応住宅は、請求項1または2記載の防災対応住宅において、上記構造躯体の上層階は、津波の浸入方向と交差する方向に離間して配置された複数の棟に分けて構成されており、隣合う棟の間には、常時は居住空間の一部として利用でき、津波が発生した非常時に津波の衝撃を柔げるための津波の流路として利用できるユーティリティースペースが設けられていて、各棟ごとに上記下層階と上層階とを行き来するための連絡通路が形成されていることを特徴とするものである。
また、請求項4による防災対応住宅は、請求項1〜3のいずれかに記載の防災対応住宅において、上記上層階の屋上には、外部からの水の浸入を防止するための逆止弁を備えた換気筒が設けられており、上記上層階の各フロアは、上記換気筒と連通していることを特徴とするものである。
また、請求項5による防災対応住宅は、請求項1〜4のいずれかに記載の防災対応住宅において、上記外壁部に適用される耐圧水密構造を備えた扉体と窓部は、船舶用のハッチと一般住宅用のサッシの二重構造または船舶用のハッチのみによって構成されていることを特徴とするものである。
また、請求項6による防災対応住宅は、請求項1〜5のいずれかに記載の防災対応住宅において、上記下層階と上層階とを仕切る床構造の開口部の一部またはすべてには、下層階側と上層階側のそれぞれから開閉操作が可能な操作ハンドルを備えた扉体またはハッチが設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項7による防災対応住宅は、請求項1〜6のいずれかに記載の防災対応住宅において、上記構造躯体の下層階は、上記上層階から延びる延長支持躯体と、該延長支持躯体を連結ないし補強して一体に支持する補強支持躯体とを備えることによって構成されており、上記補強支持躯体の内部には、頑強な密閉支持空間が形成されていることを特徴とするものである。
また、請求項8による防災対応住宅は、請求項7記載の防災対応住宅において、上記密閉支持空間には、備蓄用の非常食、水、空気ボンベ、仮設トイレ、照明、ベッド、発電設備の一部またはすべてが備えられていることを特徴とするものである。
また、請求項9による防災対応住宅は、請求項1〜8のいずれかに記載の防災対応住宅において、上記上層階の外壁部の周囲には、上記海側の面と内陸側の面の近傍に複数本のガードポールが適宜のピッチで地面から立ち上げられていることを特徴とするものである。
上記手段によって以下のような効果が得られる。まず、日常の生活を送る居住空間としての機能を維持しつつ、災害発生時に人命を守るための防災シェルターとしての機能を住宅に付加することによって、限られた敷地スペースを狭めることなく、災害発生時の避難が不要ないし容易な防災安全性の優れた防災対応住宅を提供することが可能になる。
また、地下の下層階と、地上の上層階とが一体に構成された鉄筋コンクリート製基礎重量構造の構造躯体の採用によって、津波の圧力によって生ずる建物の浮き上がりが防止される。
また、外壁部と床構造の開口部に該開口部を開閉可能に閉塞する耐圧水密構造の扉体ないし窓部を備えることによって、津波の圧力に耐えられる耐圧性と、外部からの浸水を防止し得る水密性とが発揮されて建物内への瓦礫やゴミ、海水等の流入を防止することが可能になる。
また、上層階の一部またはすべての外壁部の海側の面と内陸側の面の一方または双方に津波の衝撃を和らげる緩衝波形状を適用することによって、津波の有する大きな破壊力を低減させて津波による建物の破壊や損傷を防止することが可能になる。
以上、本発明の防災対応住宅によると、日常の生活を送るための居住空間としての機能と、災害発生時に人命を守る防災シェルターとしての機能を併せ持つ、構造強度に優れ、安価で、短時間での避難が可能な防災対応住宅を提供することが可能になる。
また、上記緩衝波形状を流線形状にした場合には、建物の外壁部に衝突した津波は当該建物の外周形状に沿って流れるようになり、津波の衝突によるエネルギーを建物から逸らせて建物を津波から守ることが可能になる。
また、構造躯体の上層階をユーティリティースペースによって津波の浸入方向と交差する方向に離間して配置された複数の棟に分けて構成された場合には、常時は上記ユーティリティースペースを居住空間の一部として使用することで居住スペースの拡大を図ることができる。一方、津波が発生した非常時には、上記ユーティリティースペースから棟内に避難し、当該ユーティリティースペースを津波の流路として利用することで建物に対する津波の衝撃をより一層、柔げることが可能になる。
また、上記複数の棟に分けて上層階を構成した場合において、各棟ごとに下層階と上層階とを行き来するための連絡通路を形成した場合には、いずれの棟に居た場合でも、分断されることなく上記連絡通路を利用して下層階に降りることで他の棟に居た人と合流して避難生活を送ることが可能になる。
また、上層階の屋上に逆止弁を備えた換気筒を設け、上層階の各フロアと上記換気筒を連通した場合には、換気筒からの上層階各フロアへの水の浸入を防止すると共に、上層階各フロアの換気を良好に保つことが可能になる。
また、外壁部に適用される扉体と窓部を船舶用のハッチと一般住宅用のサッシの二重構造または船舶用のハッチのみによって構成した場合には、船舶用のハッチの有する優れた耐圧性と水密性によって津波が発生した非常時の扉体ないし窓部の破壊と建物内への水の浸入を確実に防止することが可能になる。
また、上記二重構造の扉体と窓部を採用した場合には、常時は船舶用のハッチを開放しておき、一般住宅用のサッシのみによって当該開口部の開閉を行えばよく、通常の住宅と同様の操作で開口部の開閉を行って生活することが可能になる。
また、床構造の開口部の一部またはすべてに下層階側と上層階側のそれぞれから開閉操作が可能な操作ハンドルを備えた扉体またはハッチを設けた場合には、津波が発生した非常時の上層階から下層階への移動と、津波が去って安全が確認された時の下層階から上層階への移動とを他の人の力を借りることなく自らの操作で実行することが可能になる。
また、避難者が上記操作ハンドルの操作をしなくても、下層階や上層階にいる他の人の協力によって、当該避難者の避難を手助けしたり、下層階にいる避難者の救出を行うことが可能になる。
また、構造躯体の下層階を上層階から延びる延長支持躯体と、該延長支持躯体を連結ないし補強して一体に支持する補強支持躯体とを備えることによって構成し、上記補強支持躯体の内部に頑強な密閉支持空間を形成するようにした場合には、下層階と上層階とを含めた構造躯体全体の強度が向上し、地震による揺れや津波による衝撃に耐えられる頑強な構造の防災対応住宅が提供できるようになる。
そして、地震が発生した場合に上記頑強な密閉支持空間に避難することで、その後の余震や津波による恐怖を取り除いたり軽減させることが可能になる。
また、上記密閉支持空間に備蓄用の非常食、水、空気ボンベ、仮設トイレ、照明、ベッド、発電設備の一部またはすべてを備えるようにした場合には、遮蔽された地下の密閉支持空間での避難生活が改善され、長時間に及ぶ避難生活にも対応できるようになる。
また、上記上層階の外壁部の周囲における海側の面と内陸側の面の近傍に複数本のガードポールを適宜のピッチで地面から立ち上げた場合には、津波によって流された瓦礫や船、家屋、自動車等は最初にガードポールに衝突するため、上記瓦礫等が外壁部に直接衝突する事態が防止され、外壁部や構造躯体に与える損傷を小さくすることができる。
本発明の実施の形態を示す図で、防災対応住宅を示す斜視図である。 本発明の実施の形態を示す図で、防災対応住宅を示す正面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、防災対応住宅を示す背面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、防災対応住宅を示す右側面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、防災対応住宅を示す左側面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、防災対応住宅を示す図4中のA−A断面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、防災対応住宅を示す図4中のB−B断面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、防災対応住宅を示す図4中のC−C断面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、防災対応住宅を示す図4中のD−D断面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、外壁部の開口部に適用する扉体の一例を示す正面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、外壁部の開口部に適用する扉体の一例を示す図10中のE−E断面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、扉体に適用するロック装置の一例を示す側面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、外壁部の開口部に適用する窓部の一例を示す正面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、外壁部の開口部に適用する窓部の一例を示す図13中のF−F断面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、下層階と上層階を仕切る床構造の開口部に適用するハッチの一例を示す部分平面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、下層階と上層階を仕切る床構造の開口部に適用するハッチの一例を示す部分側断面図である。 本発明の他の実施の形態を示す図で、防災対応住宅を示す斜視図である。 本発明の更に他の実施の形態を示す図で、防災対応住宅を示す斜視図である。 本発明の更に他の実施の形態を示す図で、防災対応住宅を示す斜視図である。 本発明の更に他の実施の形態を示す図で、防災対応住宅を示す斜視図である。
以下、図1〜図16に示す実施の形態を例にとって、本発明の防災対応住宅の構成とその作用態様について説明する。
本発明の防災対応住宅1は、日常の生活を送るための居住空間としての機能と、災害発生時に人命を守るための防災シェルターとしての機能とを併せ持っている。そして、この防災対応住宅1は、地下Gの下層階3と、地上GUの1階または複数階の上層階5とが一体に構成された鉄筋コンクリート製基礎重量構造の構造躯体11と、上記構造躯体11の外周面に形成される開口部13を備えた外壁部15と、上記下層階3と上記上層階5とを仕切る開口部13を備えた床構造17と、上記開口部13を開閉可能に閉塞する耐圧水密構造を有する扉体19ないし窓部21とを備えることによって基本的に構成されている。
また、本発明の特徴的構成として上記上層階5の一部またはすべての外壁部15には、津波が押し寄せる時に津波が衝突する海側の面25と、津波が引く時に津波が衝突する内陸側の面27の一方または双方に当該津波の衝撃を柔げる緩衝波形状29が適用されている。
そして、本実施の形態では地下1階(1B)の下層階3と、地上2階(1F、2F)の上層階5とを備える図1に示すような船型の外観を有する店舗兼住宅仕様の防災対応住宅1が採用されている。
構造躯体11は、図6に示す2階(2F)と図7に示す1階(1F)の上層階5が津波の浸入方向Aと交差する方向に離間して配置される第1棟31と第2棟33の2棟に分けて構成されている。
そして、隣合う第1棟31と第2棟33との間には、常時は居住空間の一部として利用でき、津波が発生した非常時に津波の衝撃を柔げるための津波の流路として利用できるユーティリティースペース91が設けられている。
このうち、図6に示す2階(2F)では、外壁部15の海側の面25の全面に上記緩衝波形状29の一例として湾曲した壁面によって構成されている流線形状が適用されており、一方、外壁部15の内陸側の面27は垂直な壁面によって構成されていてフラットであるが、該壁面から外方に張り出すように取り付けられているテラス35、35の外周面に対して緩衝波形状29の一例として上記流線形状が適用されている。
また、2階(2F)の構造躯体11は、当該構造躯体11の外周面に形成される上述した外壁部15と、該外壁部15の内壁面から内方に延びる適宜の数の耐力壁37を備えることによって構成されている。
また、2階(2F)には図6に示すように第1棟31側に物入れ39、リビングルーム41、キッチン43、廊下45、ホール47、トイレ49等が一例として配置されており、第2棟33側に押入れ39、納戸51、洋間53等が一例として配置されている。
また、上記第1棟31と第2棟33とを連絡するユーティリティースペース91には、廊下45が配置されていて2階(2F)における上記第1棟31と第2棟33の各部屋間を自由に行き来できるように構成されている。
また、図6に示すように第1棟31と第2棟33の外壁部15には、耐圧水密構造を備えた扉体19と窓部21が適宜配置されており、該扉体19と窓部21として船舶用のハッチが一例として適用されている。
具体的には、扉体19としては、図10〜図12に示すようなJIS F 2318に規定する鋼製風雨密一枚戸が一例として適用でき、この扉体19には扉体19を開閉する際の手掛かりとなる開閉ハンドル93と、扉体19を回転自在に保持するヒンジ部95と、扉体19の閉塞状態をロックする内外にロックハンドル97、97を備えたロック装置99とが適宜の数、設けられている。
一方、窓部21としては、図13及び図14に示すようなJIS F 2413に規定する船用丸窓が一例として適用でき、この窓部21には円形のガラス窓107が嵌め込まれていて、該窓部21には窓部21を回動自在に保持するヒンジ部101と、窓部21の閉塞状態をロックする際に使用するアイナット103を備えた一例として二組のロック装置105が設けられている。
また、2階(2F)のユーティリティースペース91の海側の面25と内陸側の面27には、一般住宅用のサッシ20が嵌め込まれており、上記第1棟31の中央のホール47には、1階(1F)に下がる時に使用する階段79が配置されている。
また、図7に示す1階(1F)では、外壁部15の海側の面25と内陸側の面27の二面の全面に上記緩衝波形状29の一例として湾曲した壁面によって構成されている流線形状が適用されている。
また、1階(1F)の構造躯体11は、上述した2階(2F)と同様、当該構造躯体11の外周面に形成される上述した外壁部15と、該外壁部15の内壁面から内方に延びる適宜の数の耐力壁37とを備えることによって構成されている。
また、1階(1F)には、図7に示すように第1棟31側にホール47、店舗57、神棚59、キッチン43、トイレ49、ポーチ61、玄関63、仏棚65、和室67、戸棚69、押入れ39等が一例として配置されている。
また、第2棟33側には倉庫71、浴室73、洗面・脱衣室75、ホール47、ポーチ61、内玄関77等が一例として配置されている。
また、上記2階(2F)と同様、上記第1棟31と第2棟33とを連絡するユーティリティースペース91には、廊下45が配置されていて1階(1F)における上記第1棟31と第2棟33の各部屋間を自由に行き来できるように構成されている。
また、上記2階(2F)と同様、図7に示すように第1棟31と第2棟33の外壁部15には、耐圧水密構造を備えた同様の構成の扉体19と窓部21が適宜配置されている。
そして、上記扉体19と窓部21として船舶用のハッチが基本的に適用されており、このうちユーティリティースペース91に至るアプローチ109に面した第1棟31の内陸
側の外周面には、内側に一般住宅用のサッシ20、外側に上記船舶用のハッチが配設された二重構造の扉体19が適用されている。
また、1階(1F)のユーティリティースペース91の海側の面25には、一例として自動開閉式の一般住宅用のサッシ20Aが嵌め込まれており、該サッシ20Aの外方には上方に庇状のフード60、下方にポーチ61が設けられていて、該ポーチ61の外方には、1階(1F)のユーティリティースペース91への外部からの出入りに使用するなだらかな傾斜のスロープ111が形成されている。
一方、1階(1F)のユーティリティースペース91の内陸側の面27には、一例として手動開閉式の一般住宅用のサッシ20が嵌め込まれており、上記第1棟31の中央のホール47には、2階(2F)に上がる時と地下1階(1B)の下層階3に下がる時に使用する階段79が配置されている。そして、上記第1棟31の1階(1F)と下層階3との間の床構造17には、地下1階(1B)に下る階段79の入口に図7に示すように下層階3側と上層階5側のそれぞれから開閉操作が可能な操作ハンドル97、97を備えた耐圧水密構造を有する扉体55が配置されている。該扉体55の構造は上記扉体19と同じ構成である。
また、上記第2棟33の1階(1F)と下層階3との間の床構造17には、図7に示すように第2棟33の洗面・脱衣室75の右上のコーナー部に開口部13Bが形成されており、該開口部13Bには、下層階3側と上層階5側のそれぞれから開閉操作が可能な操作ハンドル9を備えたハッチ23が設けられている。
具体的には、床構造17には、次に述べるハッチ23を上下方向Zに回転自在に取り付けるための矩形枠状の取付け枠板113が外方に張り出すように設けられており、更に該取付け枠板113の下方には内方に張り出す矩形枠状の内フランジ部115が設けられている。
上記取付け枠板113には、ハッチ23を収容するための窓部117と、ハッチ23を回動自在に支持するためのヒンジ構造119と、ハッチ23の回動自由端に対して設けられるグリップ部121を受け入れるために切り欠かれた切欠き部123とが設けられている。
ハッチ23は、上記窓部117に内嵌する矩形板状の部材で、その中心には操作ハンドル9を支持する、上下方向Zに延びる軸部125を回転自在に支承する軸受部127が下方に張り出すように設けられている。
操作ハンドル9は、ハッチ23の上層階5側から操作する外方操作ハンドル9Aとハッチ23の下層階3側から操作する内方操作ハンドル9Bとから構成されている。
このうち外方操作ハンドル9Aは、上述した軸部125の上端に固定状態で取り付けられる円板状の部材で、その外周寄りの位置には、該外方操作ハンドル9Aを操作する時に手で握って操作する折り畳み式の操作グリップ129が一例として2個設けられている。
一方、内方操作ハンドル9Bは、上述した軸部125の下部において上記軸部125の軸方向に摺動可能で軸部125と一体になって回転するように取り付けられるアーム状の部材で、その中心には、カップを逆さまにした形状のバネカバー131が設けられている。
尚、上記軸部125の下部には雄ネジ133が刻設されており、該雄ネジ133と該雄ネジ133に螺合するナット135とを利用して上記バネカバー131の下方にバネ座137を水平に位置させた状態で取り付けている。
また、上記バネカバー131とバネ座137とによって形成される空間には、上記内方操作ハンドル9Bを常時、上方に付勢するための一例として圧縮コイルバネによって構成されている付勢バネ139が縮設されている。
また、上記内方操作ハンドル9Bの自由端には、コロ141が取り付けられており、操作ハンドル9を図15中、仮想線で示す拡開時の位置Oから図15中、実線で示す閉塞時の位置Cに移動させることによって、図16に示すように上記コロ141が上述した内フランジ部115の下面に当接してハッチ23の開閉操作を規制するように機能する。
また、上記ハッチ23の下面と上記内フランジ部115の上面との間には一例としてOリングによって構成される耐圧水密構造143が設けられている。
また、上記ハッチ23が取り取り付けられている開口部13の下方には、図8及び図16に示すように連絡通路として機能するタラップ145が設けられており、このタラップ145を使用することで上層階5と下層階3との間を行き来できるように構成されている。
また、図8に示す地下1階(1B)の構造躯体11は、上記上層階5から延びる延長支持躯体11Aと、該延長支持躯体11Aを連結ないし補強して一体に支持する補強支持躯体11Bとを備えることによって構成されている。
このうち延長支持躯体11Aは、上述した地上1階(1F)の構造躯体11と同様、第1棟31と第2棟33に分かれて形成されており、海側の面25と内陸側の面27に流線形状の緩衝波形状29が適用された外壁部15を備えている。
また、上記延長支持躯体11Aの第1棟31と第2棟33の対向する内側の壁面の中央部は切り離されて連絡開口部147が形成されており、該連絡開口部147を利用して第1棟31と第2棟33間を行き来できるように構成されている。
補強支持躯体11Bは上記延長支持躯体11Aよりも肉厚の角筒状の支持躯体11Bであり、上記第1棟31と第2棟33の中央部に配置されている。そして、上記補強支持躯体11Bの内部には、耐力壁37によって補強された頑強な密閉支持空間149が形成されている。
そして、上記密閉支持空間149には、備蓄用の乾パン等の非常食151、水を入れたタンク153あるいはタオル等の生活用品、空気ボンベ155、仮設トイレ157、ベッド159、発電設備161等が備えられており、天井には一例としてLED電灯によって構成される照明162が配設されている。
また、密閉支持空間149の一部には、図8に示すように上層階5との連絡通路となる上述したタラップ145と階段79が設けられている。
また、上記上層階5の一例として第1棟31における屋上(RF)には、外部からの水の浸入を防止するための逆止弁85を備えた換気筒83が設けられており、上記上層階5の各フロアは、上記換気筒83と連通することで換気が図られるように構成されている。また、上記ユーティリティースペース91の上方には、一例として二組、天窓87が設けられている。
更に、本実施の形態の防災対応住宅1における上層階5の外壁部15の周囲には、上記海側の面25と内陸側の面27の近傍に複数本のガードポール89が適宜のピッチで地面GLから上方に向けて立ち上げられている。そして、これらのガードポール89は一例としてコンクリート製のヒューム管によって構成されており、該ガードポール89は、津波によって流されて来た瓦礫や船、家、自動車等から建物を守る役割を有している。
次に、このようにして構成される本実施の形態による防災対応住宅1の作用を(1)通常時と(2)非常時と(3)緊急時の3つの場合に分けて説明する。
(1)通常時
通常時は耐圧水密構造を有するハッチと一般住宅用のサッシ20とが併設されている二重構造の扉体19と窓部21については、耐圧水密構造を有するハッチについては常時開放された状態にし、サッシ20のみを使用して部屋の開閉を行う。
また、地下1階(1B)の密閉支持空間149は、通常時は居住空間や店舗の一部として利用でき、本実施の形態では一例として倉庫71として使用している。また、地上1階(1F)から地下1階(1B)に下がる時に使用する扉体55や第1棟31と第2棟33を行き来する時に使用するハッチ式の扉体19については、ロックハンドル97を開方向の回してロック装置99のロックを解除しておく。
したがって、通常時は、防災対応住宅1の構造躯体11内部の空間をすべて居住空間として使用して日常生活を送ることが可能になる。
(2)非常時
大規模な地震が発生して津波のおそれがある場合や、豪雨による洪水等のおそれがある場合には、構造躯体11の外壁部15に設けられている扉体19と窓部21とサッシ20を閉め、ハッチ式の扉体19と窓部21については、ロックハンドル97あるいはアイナット103を操作してそれぞれのロック装置99、105をすべてロック状態にする。
そして、津波や洪水が発生して、構造躯体11の外壁部15に大きな水圧が加わっても、当該外壁部15の海側の面25と内陸側の面27に形成した緩衝波形状29によってその衝撃が弱められる。
また、上記津波や洪水等によって発生した水流の一部は、ユーティリティースペース91の長さ方向の両端に設けられているサッシ20を破壊してユーティリティースペース91内に流れ込むが、そのままユーティリティースペース91を通って他端の出口から外部に流れ出るため、構造躯体11が受ける衝撃力は、上記ユーティリティースペース91の作用によって一層弱められている。
尚、この時ユーティリティースペース91に面している扉体19や窓部21のすべてが上述したようにすべて閉塞されているため、ユーティリティースペース91から第1棟31や第2棟33へ水が流れ込むことはない。
また、上記津波や洪水等によって発生した水流によって運ばれた瓦礫等が構造躯体11の外壁部15に衝突することが予想されるが、上記外壁部15の周囲には、ガードポール89が複数本、適宜のピッチで立設されているため、上記瓦礫等は当該ガードポール89によってその進行を妨げられ瓦礫の衝突による外壁部15の損傷が防止ないし低減される。
また、外壁部15に設けた耐圧水密構造の扉体19と窓部21とによって屋上(RF)より低い水位にはそのまま対応できるが、屋上(RF)を越える水位に対しては、換気筒83に対して設けた逆止弁85と天窓87によって建物内への水の浸入が防止されている。
したがって、構造躯体11は、非常時の一次的な非難場所としての機能を持っている。
(3)緊急時
更に大きな揺れの地震が発生したり、短時間で津波の到達が予想される緊急時には、上述した外壁部15のすべての扉体19と窓部21を閉める余裕のない場合があり、また、閉め忘れが生じる場合もあり、すべての扉体19と窓部21の閉じ操作の完了を待たないで第1棟31に居る人については、地上1階(1F)のホール47に設けた耐圧水密構造の扉体55を開けて階段79を使用して地下1階(1B)の密閉支持空間149に避難する。
一方、第2棟33に居る人については、地上1階(1F)の洗面・脱衣室75の床構造17に対して設けた耐圧水密構造のハッチ23を開けて、タラップ145を利用して地下1階(1B)の密閉支持空間149内に避難する。
また、すべての避難者の避難完了後、地上1階(1F)の階段79の入口に設けられている扉体55と密閉支持空間149の天井に設けられているハッチ23を閉め、ロックハンドル97や操作ハンドル9を利用してこれらの閉塞状態を保持する。すべての避難者が地下1階(1B)の密閉支持空間149内に避難することになるので、非難していない人がいないか確認でき、安否確認をすることが可能となる。
そして、密閉支持空間149内には、一週間程度の避難生活を送ることができる食料や水、生活用品あるいは設備が設けられているから、密閉支持空間149内に避難した人は、津波や洪水による水が引いて水位が安全なレベルに達して安全な状態になるまで密閉支持空間149内で待機し、安全な状態になったところで上記ハッチ23や扉体55のロックを解除して上層階5や建物の外部に脱出する。
したがって、密閉支持空間149は、非常時や緊急時の二次的な非難場所である防災シェルターとしての機能を併せ持っている。
このようにして構成される本実施の形態による防災対応住宅1によれば、日常の生活を送るための居住空間としての機能と、災害発生時に人命を守る防災シェルターとしての機能とを併せ持っているから、通常時は一般の住宅と同様に日常の生活を送り、災害が発生した非常時や人命が危険にさらされている緊急時には、扉体19や窓部21を閉めたり、より安全な地下の密閉支持空間149内に避難することにより建物の外に出ることなく建物内に居る人の人命を守ることが可能になる。
そして、本実施の形態の防災対応住宅1は、上層階5と下層階3とが一体に構成された鉄筋コンクリート製基礎重量構造の構造躯体11を採用し、外壁部15の開口部13には耐圧水密構造の扉体19と窓部21とが取り付けられ、上層階5の外壁部15には海側の面25と内陸側の面27の両面に緩衝波形状29が適用されているから、建物自体の構造強度に優れ、建物内への水の浸入が確実に防止されるから、安価で安全、しかも短時間で避難が可能な防災対応住宅1を提供することが可能になる。
尚、本発明の防災対応住宅1は、上記の実施の形態のものに限定されず、その発明の要旨内での変更が可能である。
例えば、図17に示す防災対応住宅1Aに示すように外壁部15の全面を湾曲した流線形状に形成した1棟構造の防災対応住宅1にすることも可能であるし、図18に示す防災対応住宅1Bに示すように立直した円筒形状の第1棟31と第2棟33を地面GLより上方に設けた連絡通路163によって架け渡して連絡する門型形状の防災対応住宅1を採用することも可能である。
更に、図19に示す防災対応住宅1Cに示すように外壁部15の海側の面25と内陸側の面27には開口部13を設けないで津波の浸入方向Aに第1棟31と第2棟33を分断して離間配置した防災対応住宅1にすることも可能であるし、図20に示す防災対応住宅1Dに示すように、上記図1〜図16に示す実施の形態において備えていたユーティリティースペース91を省略して第1棟31と第2棟33を津波の浸入方向Aと交差する方向に完全に分断した構成の防災対応住宅1とすることも可能である。
また、上記各実施の形態において外壁部15の海側の面25と内陸側の面27に適用されていた緩衝波形状29は、なだらかな曲面によって構成される流線形状に限らず、鋭角に傾斜した直線形状を採用したり、波消し作用をする凹凸を外壁部15の外周面に形成した凹凸形状を採用することも可能である。
また、本発明の防災対応住宅1は上層階5を地上1階のみとしたり、地上3階以上にすることも可能であるし、下層階3を地下2階以上にすることも可能である。また、上層階5を3棟以上に構成したり、1棟のみの上層階5に対して津波の浸入方向Aに沿う水の流路となる貫通したトンネル状の開口を形成するようにすることも可能である。
また、上記各実施の形態において設けたガードポール89に代えて板状ないしブロック状の鉄筋コンクリート製あるいは金属製のフェンスや柱を設けることが可能であり、建物自体で充分な構造強度が得られる場合には上記ガードポール89等を省略することが可能である。
この他、本発明の防災対応住宅1を津波の心配のない内陸部に建設する場合には、竜巻や突風の通り道となる風上に上記緩衝波形状29が臨むように配置したり、河川の氾濫が起こり易い場所であれば、当該河川の氾濫が予想される方向に上記緩衝波形状29が臨むように配置することが可能である。
また、土砂崩れ等が起こる山間地や山の麓に本発明の防災対応住宅1を建設する場合には、土砂崩れのおそれがある法面に対して上記緩衝波形状29が臨むように配置することが可能である。
本発明の防災対応住宅は、津波等の災害のおそれのある沿岸地域等で建設される住宅の設計、建設現場等で利用でき、特に避難が容易で、安価かつ安全性の高い防災対応住宅を提供したい場合に利用可能性を有する。
1 防災対応住宅
3 下層階
5 上層階
9 操作ハンドル
9A 外方操作ハンドル
9B 内方操作ハンドル
11 構造躯体
11A 延長支持躯体
11B 補強支持躯体
13 開口部
15 外壁部
17 床構造
19 扉体
20 サッシ
21 窓部
23 ハッチ
25 海側の面
27 内陸側の面
29 緩衝波形状
31 第1棟
33 第2棟
35 テラス
37 耐力壁
39 物入れ(押入れ、クローゼット)
41 リビングルーム
43 キッチン
45 廊下
47 ホール
49 トイレ
51 納戸
53 洋間
55 扉体
57 店舗
59 神棚
60 フード
61 ポーチ
63 玄関
65 仏棚
67 和室
69 戸棚
71 倉庫
73 浴室
75 洗面・脱衣室
77 内玄関
79 階段
81 タラップ
83 換気筒
85 逆止弁
87 天窓
89 ガードポール
91 ユーティリティースペース
93 開閉ハンドル
95 ヒンジ部
97 ロックハンドル
99 ロック装置
101 ヒンジ部
103 アイナット
105 ロック装置
107 ガラス窓
109 アプローチ
111 スロープ
113 取付け枠板
115 内フランジ
117 窓部
119 ヒンジ構造
121 グリップ部
123 切欠き部
125 軸部
127 軸受部
129 操作グリップ
131 バネカバー
133 雄ネジ
135 ナット
137 バネ座
139 付勢バネ
141 コロ
143 耐圧水密構造
145 タラップ
147 連絡開口部
149 密閉支持空間
151 非常食
153 (水を入れた)タンク
155 空気ボンベ
157 仮設トイレ
159 ベッド
161 発電設備
162 照明
163 連絡通路
G 地下
GL 地面
GU 地上
A 浸入方向
Z 上下方向
O 拡開時の位置
C 閉塞時の位置
2F 地上2階
1F 地上1階
1B 地下1階
RF 屋上

Claims (9)

  1. 日常の生活を送るための居住空間としての機能と、災害発生時に人命を守るための防災シェルターとしての機能とを併せ持つ防災対応住宅において、
    地下の下層階と、地上の1階または複数階の上層階とが一体に構成された鉄筋コンクリート製基礎重量構造の構造躯体と、
    上記構造躯体の外周面に形成される開口部を備えた外壁部と、
    上記下層階と上層階とを仕切る開口部を備えた床構造と、
    上記開口部を開閉可能に閉塞する耐圧水密構造を有する扉体ないし窓部とを備え、
    上記上層階の一部またはすべての外壁部には、津波が押し寄せる時に津波が衝突する海側の面と、津波が引く時に津波が衝突する内陸側の面の一方または双方に当該津波の衝撃を柔げる緩衝波形状が適用されていることを特徴とする防災対応住宅。
  2. 上記緩衝波形状は流線形状であることを特徴とする請求項1記載の防災対応住宅。
  3. 上記構造躯体の上層階は、津波の浸入方向と交差する方向に離間して配置された複数の棟に分けて構成されており、隣合う棟の間には、常時は居住空間の一部として利用でき、津波が発生した非常時に津波の衝撃を柔げるための津波の流路として利用できるユーティリティースペースが設けられていて、各棟ごとに上記下層階と上層階とを行き来するための連絡通路が形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の防災対応住宅。
  4. 上記上層階の屋上には、外部からの水の浸入を防止するための逆止弁を備えた換気筒が設けられており、
    上記上層階の各フロアは、上記換気筒と連通していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の防災対応住宅。
  5. 上記外壁部に適用される耐圧水密構造を備えた扉体と窓部は、船舶用のハッチと一般住宅用のサッシの二重構造または船舶用のハッチのみによって構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の防災対応住宅。
  6. 上記下層階と上層階とを仕切る床構造の開口部の一部またはすべてには、下層階側と上層階側のそれぞれから開閉操作が可能な操作ハンドルを備えた扉体またはハッチが設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の防災対応住宅。
  7. 上記構造躯体の下層階は、上記上層階から延びる延長支持躯体と、該延長支持躯体を連結ないし補強して一体に支持する補強支持躯体とを備えることによって構成されており、
    上記補強支持躯体の内部には、頑強な密閉支持空間が形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の防災対応住宅。
  8. 上記密閉支持空間には、備蓄用の非常食、水、空気ボンベ、仮設トイレ、照明、ベッド、発電設備の一部またはすべてが備えられていることを特徴とする請求項7記載の防災対応住宅。
  9. 上記上層階の外壁部の周囲には、上記海側の面と内陸側の面の近傍に複数本のガードポールが適宜のピッチで地面から立ち上げられていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の防災対応住宅。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015203294A (ja) * 2014-04-16 2015-11-16 ミサワホーム株式会社 住宅
KR101864664B1 (ko) * 2017-12-13 2018-07-04 최광현 비상용 생존 벙커 시스템
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WO2019167211A1 (ja) * 2018-03-01 2019-09-06 紘 室井 シェルタを備えた建築物

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