JP3177707U - 浮上式津波避難用タワー - Google Patents
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Abstract
【課題】想定高さより高い津波が発生しても、避難者の安全を守ることができる津波避難用タワーを提供する。
【解決手段】基礎構造体5と基礎構造体5の上面に連結設置した避難室6とからなる津波避難用タワー1において、水上浮上補助装置10を設置した避難室6を基礎構造体上面に固定・切り離し構造で連結設置し、避難室6より高い津波が発生した場合は、避難者が避難している避難室6を基礎構造体から切り離し、水上に浮上することにより、避難者の安全を守る構造とした。
【選択図】図1
【解決手段】基礎構造体5と基礎構造体5の上面に連結設置した避難室6とからなる津波避難用タワー1において、水上浮上補助装置10を設置した避難室6を基礎構造体上面に固定・切り離し構造で連結設置し、避難室6より高い津波が発生した場合は、避難者が避難している避難室6を基礎構造体から切り離し、水上に浮上することにより、避難者の安全を守る構造とした。
【選択図】図1
Description
本考案は、地震等による津波発生時に、緊急に避難する津波避難用タワーに関し、よ り詳しくは、想定高さより高い津波が発生した場合は、上部の避難室を切り離して水 上に浮上させ避難者の安全を守る浮上式津波避難用タワーに関する。
日本は世界でも有数の地震国であり、度々地震による被害を被っていた。
地震による被害には、家屋の倒壊など地震そのものによる被害と併せて地震により発生した津波による被害も多くあった。
地震による被害には、家屋の倒壊など地震そのものによる被害と併せて地震により発生した津波による被害も多くあった。
現状では、津波が発生したときは、自治体等が予め指定した高所や高台にある学校・公民館等の避難施設や、昇降設備のある津波避難用タワー等に避難するのが一般的であった。
しかしながら、避難施設が遠く離れている場合は、津波の進行速度は非常に早いため避難が間に合わないおそれがあり、さらに津波避難用タワーの高さは固定されているので想定された高さを超える津波が発生した場合には、津波による被害を防げないという大きな問題があった。
これらの問題を解決するために、地中に固定された支柱に連結した油圧シリンダーの駆動により避難台を昇降させる技術(例えば、特許文献1参照)が提案されているが、昇降可能高さを超える津波が発生した場合は対策としては不十分である。
さらに、避難者を収容した浮体を地中に固定したポールに沿って昇降させ、水の流れに応じて浮体がポールの外周面に沿って回転できる技術(例えば特許文献2参照)も提案されているが、浮体の可動範囲がポールの外周面のみに限定されているので、大きくて危険状態の漂流物等への衝突等に対する対策は不十分である。
本考案は、これらの課題を解決するために為されたものであり、津波避難用タワーに避難時に、想定高さより高い津波が発生しても、避難者の安全を守ることが可能な構造の浮上式津波避難用タワーを提供することを目的とする。
本考案の浮上式津波避難用タワーは、地盤上に複数の支柱と横枠で相互に連結された基礎構造体と想定される津波高さより高所の基礎構造体上部に設置された避難室と避難室の周囲端部に設置された安全柵と地盤上面・避難室間の昇降装置とからなる津波避難用タワーにおいて、基礎構造体と避難室が固定・切り離し式構造とし、さらに避難室下面部に水上浮上補助装置を設置している構造とすることを特徴とする。
このような構造であるので、基礎構造体と避難室の固定・切り離し構造と避難室下面部面に水中浮上補助装置を設置するという簡単な構成であるので、設置場所は限定されることはなく、設置費用も比較的安価に設置することも可能である。
津波が発生して避難してきた避難者を収容した避難室は、基礎構造体とは簡単操作の固定・切り離し構造で連結されているので、避難室高さより高い津波が発生した場合は基礎構造体から簡単に切り離すことができる。
そして、避難者を収容した避難室は、下面部に簡単操作の水上浮上補助装置が設置されているので、避難室高さより高い津波が発生し、基礎構造体から切り離された場合は水上に浮上することができる。
また、避難者を収容した避難室は、下面部の複数の隅部近傍に連結鎖を介して錨が設置されているので、津波の流水方向に応じて錨を落下させ、錨の連結鎖により、大きくて危険状態の漂流物等の衝突等により水中へ引き込まれるのを防ぐことができる。
なお、錨の連結鎖に漂流物等が絡み付いた場合は、錨の連結鎖を切断し、次の錨を落下させることにより、さらに必要であれば、この錨落下及び錨連結鎖切断の操作を繰り返すことにより、避難者を収容した避難室が水上で安定浮上をすることができる。
さらに、避難者を収容して水上に浮上した避難室は、流動方向制御及び転倒防止用の方向制御ダンパーが設置されているので、水上浮上移動状態になっても、漂流物等に衝突することなく安全に水上浮上することができる。
避難者を収容して水上に浮上した避難室は、避難者の転落防止用の安全柵及び転倒防止用の手摺が設置されているので、揺れ等による転落及び転倒を防止できる。
避難者を収容して水上に浮上した避難室は、飲料水、食料品、ヘルメット、救命ボート、医薬品、懐中電灯等の避難用品を収容した避難用品保管庫や簡易トイレ、簡易キッチン、発電機装置等が設置されているので、緊急事態への対応もできる。
本考案の浮上式津波避難用タワーは、地盤上に複数本の支柱と横枠で相互に連結された基礎構造体と基礎構造体の想定津波高さより高所に固定・切り離し構造に設置された水上浮上補助装置を有する構造の避難室とからなる。
本考案の浮上式津波避難用タワーの基礎構造体は、面積及び重量に応じてH型鋼やチャンネル鋼等の複数本の鋼材を縦横に組み合わせて形成しているが、動かないように地盤上に固定されていれば特に限定されない。
また、本考案の浮上式津波避難用タワーの避難室は、合成樹脂(プラスチック)製エアタンク等の水上浮上補助装置を設置した金属及び合成樹脂(プラスチック)等の水密性の平板状材を基礎構造体の上面に荷締機構造等の固定・切り離し構造に連結設置して形成されている。
なお、水上浮上補助装置は必要とされる強度や機能を有するものであれば、また、固定・切り離し構造についても操作性に問題がなければ特に限定されない。
本考案の浮上式津波避難用タワーの実施例を、図面を参照して説明する。
図1は本考案の浮上式津波避難用タワー1の一実施例の模式図を示す。図2は図1に示す浮上式津波避難用タワーの正面図であり、図3は図1に示す浮上式津波避難用タワーの平面図である。
図1に示すように、地盤2上に打ち込まれた支柱3と横枠4とからなる基礎構造体5は地盤上にて避難室6を支持するためのものであって、支柱3と横枠4の本数は基礎構造体5及び避難室6の面積及び重量に応じて増減することが可能で、特に限定されるものではない。
支柱3は地盤中の安定層に達する深さまで打ち込まれていれば、安定に立設されるので、地震等によっても、基礎構造体5が簡単に倒壊することはない。
津波が発生した場合に避難する避難者を収納する避難室6は、想定津波高さより高所の基礎構造体5の上面に、簡単操作の荷締機構造等の固定・切り離し構造に設置されているので、避難室より高い津波が発生した場合は、基礎構造体5から切り離すことができる。
なお、固定・切り離し構造は荷締機構造に限定されるものではなく貫抜構造、丸落とし構造、掛金構造、ボルト・ナット構造等操作性に問題がなければ採用することができる。
そして、避難室6は、下面部に簡単操作の合成樹脂(プラスチック)等からなるエアタンク構造等の水上浮上補助装置9が設置されているので、避難室6より高い津波が発生して基礎構造体5から切り離しても水上に浮上することができる。
なお、水上浮上補助装置9は合成樹脂(プラスチック)からなるエアタンク構造に限定されるものではなく、材質については強化プラスチック、繊維強化プラスチック(FRP)、発泡スチロール及び金属等でも、形状については平板状体及び、球型・角型等のタンク構造等でも必要とされる強度及び水上浮上補助作用を有するものであれば採用することができる。
また、避難室6は、下面部に複数の隅部に連結鎖を介して錨が設置されているので、津波の流水方向に応じて、錨を落下させて、錨の連結鎖により、大きな危険状態の漂流物等との衝突等により水中に引き込まれるのを防ぐことができる。
なお、錨の連結鎖に漂流物等が絡み付いた場合は、錨の連結鎖を切断し、次の錨を落下させ、さらに必要であれば、この錨落下及び連結鎖切断の操作を繰り返すことにより、避難者を収容した避難室6が水上で安定浮上をすることができる。
そして、避難室6は、流動方向制御及び転倒防止用の方向制御用ダンパーが設置されているので、水上浮上移動状態になっても、漂流物等に衝突することなく、安全に水上浮上することができる。
さらに、避難者を収容して水上に浮上した避難室6には、避難者の転落防止用の安全柵及びバネピン式の安全帯に連結可能構造の転倒防止用手摺が設置されているので、揺れ等による転落及び転倒を防止できる。
そして、避難者を収容して水上に浮上した避難室6は、避難時に利用される飲料水、食料品、ヘルメット、救命ボート、医薬品、懐中電灯等の避難用品を収納した避難用品保管庫や簡易トイレ、簡易キッチン、発電機装置等が設置されているので、緊急事態への対応もできる。
本考案は、地震等に伴って発生する津波から避難するための避難所として利用することができる。
1 浮上式津波避難用タワー
2 地盤
3 支柱
4 横枠
5 基礎構造体
6 避難室
7 安全柵
8 昇降設備
9 固定・切り離し構造
10 水中浮上補助装置
11 錨
12 方向制御用ダンパー
13 転倒防止用手摺
2 地盤
3 支柱
4 横枠
5 基礎構造体
6 避難室
7 安全柵
8 昇降設備
9 固定・切り離し構造
10 水中浮上補助装置
11 錨
12 方向制御用ダンパー
13 転倒防止用手摺
Claims (7)
- 地盤2上に複数本の支柱3と横枠4で相互に連結された基礎構造体5と、該基礎構造体に一体連結された想定津波高さより高所に設置された避難室6と、該避難室6の周囲端部に設置された安全柵7と、該地盤・該避難室間の昇降設備8とからなる津波避難用タワーにおいて、該基礎構造体5と該避難室6が固定・切り離し構造9で、該避難室6が下面部に水上浮上補助装置10を設置している構造であることを特徴とする浮上式津波避難用タワー。
- 前記基礎構造体5と前記避難室6の前記固定・切り離し構造9が荷締機構造あるいは貫抜構造あるいは丸落し構造あるいは掛金構造あるいはボルト・ナット構造等であることを特徴とする請求項1記載の浮上式津波避難用タワー。
- 前記避難室6の下面部に設置されている前記水上浮上補助装置10が合成樹脂(プラスチック)あるいは強化プラスチックあるいは繊維強化プラスチック(FRP)あるいは発泡スチロール等からなる平板状体或いは球型・角型等のエアタンク構造であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の浮上式津波避難用タワー。
- 前記避難室6が下面部に複数の隅部近傍に連結鎖を介して錨11が設置された構造であることを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3記載の浮上式津波避難用タワー。
- 前記避難室6が流動方向制御及び転倒防止用の方向制御用ダンパー12が設置された構造であることを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3または請求項4記載の浮上式津波避難用タワー。
- 前記避難室6が、バネピン式の安全帯に連結可能構造の避難者の転倒防止用手摺13が設置されていることを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3または請求項4または請求項5記載の浮上式津波避難用タワー。
- 前記避難室6が避難時に利用される簡易トイレ、食料・飲料水保管庫、テント・毛布・ヘルメット・懐中電灯保管庫、照明装置、医薬品保管庫、簡易キッチン、救命ボート・救命胴衣保管庫及び発電機装置等が設置された構造であることを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3または請求項4または請求項5または請求項6記載の浮上式津波避難用タワー。
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JP2012003437U JP3177707U (ja) | 2012-05-22 | 2012-05-22 | 浮上式津波避難用タワー |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013245486A (ja) * | 2012-05-25 | 2013-12-09 | Kouchi Marutaka:Kk | 津波避難用シェルター |
JP2015218574A (ja) * | 2014-05-19 | 2015-12-07 | 株式会社 ▲高▼▲橋▼監理 | 津波避難タワー浮上式シェルター |
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2012
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