JP2015078465A - 不織布の嵩回復装置、及び、不織布の嵩回復方法 - Google Patents

不織布の嵩回復装置、及び、不織布の嵩回復方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015078465A
JP2015078465A JP2013217198A JP2013217198A JP2015078465A JP 2015078465 A JP2015078465 A JP 2015078465A JP 2013217198 A JP2013217198 A JP 2013217198A JP 2013217198 A JP2013217198 A JP 2013217198A JP 2015078465 A JP2015078465 A JP 2015078465A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nonwoven fabric
hot air
conveyance
transport
space
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013217198A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5728554B2 (ja
Inventor
淳 奥田
Atsushi Okuda
淳 奥田
聡 光野
Satoshi Mitsuno
聡 光野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unicharm Corp
Original Assignee
Unicharm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unicharm Corp filed Critical Unicharm Corp
Priority to JP2013217198A priority Critical patent/JP5728554B2/ja
Priority to CN201310541205.6A priority patent/CN104499238B/zh
Priority to PCT/JP2014/075484 priority patent/WO2015056543A1/ja
Priority to US15/028,935 priority patent/US10041200B2/en
Publication of JP2015078465A publication Critical patent/JP2015078465A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5728554B2 publication Critical patent/JP5728554B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06CFINISHING, DRESSING, TENTERING OR STRETCHING TEXTILE FABRICS
    • D06C7/00Heating or cooling textile fabrics
    • DTEXTILES; PAPER
    • D04BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
    • D04HMAKING TEXTILE FABRICS, e.g. FROM FIBRES OR FILAMENTARY MATERIAL; FABRICS MADE BY SUCH PROCESSES OR APPARATUS, e.g. FELTS, NON-WOVEN FABRICS; COTTON-WOOL; WADDING ; NON-WOVEN FABRICS FROM STAPLE FIBRES, FILAMENTS OR YARNS, BONDED WITH AT LEAST ONE WEB-LIKE MATERIAL DURING THEIR CONSOLIDATION
    • D04H1/00Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres
    • D04H1/70Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres characterised by the method of forming fleeces or layers, e.g. reorientation of fibres
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06BTREATING TEXTILE MATERIALS USING LIQUIDS, GASES OR VAPOURS
    • D06B5/00Forcing liquids, gases or vapours through textile materials to effect treatment, e.g. washing, dyeing, bleaching, sizing impregnating
    • D06B5/02Forcing liquids, gases or vapours through textile materials to effect treatment, e.g. washing, dyeing, bleaching, sizing impregnating through moving materials of indefinite length
    • D06B5/08Forcing liquids, gases or vapours through textile materials to effect treatment, e.g. washing, dyeing, bleaching, sizing impregnating through moving materials of indefinite length through fabrics
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06CFINISHING, DRESSING, TENTERING OR STRETCHING TEXTILE FABRICS
    • D06C17/00Fulling
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06CFINISHING, DRESSING, TENTERING OR STRETCHING TEXTILE FABRICS
    • D06C3/00Stretching, tentering or spreading textile fabrics; Producing elasticity in textile fabrics

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)
  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
  • Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)

Abstract

【課題】不織布の加熱による嵩回復効果の低減を抑えること。
【解決手段】熱風を吹き付けて不織布を加熱することにより前記不織布の嵩を回復する装置であって、前記不織布が搬送される搬送空間が形成されたケースユニットと、前記搬送空間内での前記不織布の搬送方向における一方側から他方側に向けて前記搬送空間内に熱風を噴射する噴射口と、前記不織布の両面のうちの一方の面に接触しながら前記搬送方向に沿って流れた前記熱風を前記搬送空間から排出する排出口と、を備える加熱機構と、前記不織布の前記一方の面側が凸となるように、前記ケースユニットから排出された前記不織布を変形させる変形機構と、を有することを特徴とする不織布の嵩回復装置である。
【選択図】図3

Description

本発明は、不織布の嵩回復装置、及び、不織布の嵩回復方法に関する。
一般的に、不織布は、製造後にロール状に巻回されて不織布原反の形態で保管された後、別工程において不織布原反から繰り出されて使用される。また、不織布が巻回される際には不織布に張力が掛けられるため、巻回された不織布は厚さ方向に圧縮されて嵩が減じてしまう。そこで、不織布の面に対して直交方向に熱風を吹き付けて不織布を加熱し、不織布の嵩を回復する方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2004−137655号
しかし、上記特許文献1の方法では、不織布の嵩を回復する方向とは逆方向の向きに熱風を吹き付けることになるため、不織布の加熱による嵩回復効果が低減してしまう虞がある。また、熱風が吹き付けられた側の不織布の面では、不織布を構成する繊維同士が融着して繊維間間隙が狭まり、不織布の加熱による嵩回復効果が低減してしまう虞がある。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、不織布の加熱による嵩回復効果の低減を抑えることにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、熱風を吹き付けて不織布を加熱することにより前記不織布の嵩を回復する装置であって、前記不織布が搬送される搬送空間が形成されたケースユニットと、前記搬送空間内での前記不織布の搬送方向における一方側から他方側に向けて前記搬送空間内に熱風を噴射する噴射口と、前記不織布の両面のうちの一方の面に接触しながら前記搬送方向に沿って流れた前記熱風を前記搬送空間から排出する排出口と、を備える加熱機構と、前記不織布の前記一方の面側が凸となるように、前記ケースユニットから排出された前記不織布を変形させる変形機構と、を有することを特徴とする不織布の嵩回復装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明に係る不織布の嵩回復装置及び不織布の嵩回復方法によれば、不織布の加熱による嵩回復効果の低減を抑えることができる。
図1Aはペットシートの斜視図であり、図1Bは図1Aの線BBにおけるペットシートの断面図である。 図2Aは第1実施形態における不織布の嵩回復装置の断面図であり、図2Bは図2Aの線BBにおける第1ケース部材の断面図である。 第1,第2ケース部材周辺の断面図である。 第2実施形態における不織布の嵩回復装置の断面図である。 第1〜第3ケース部材周辺の断面図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
熱風を吹き付けて不織布を加熱することにより前記不織布の嵩を回復する装置であって、前記不織布が搬送される搬送空間が形成されたケースユニットと、前記搬送空間内での前記不織布の搬送方向における一方側から他方側に向けて前記搬送空間内に熱風を噴射する噴射口と、前記不織布の両面のうちの一方の面に接触しながら前記搬送方向に沿って流れた前記熱風を前記搬送空間から排出する排出口と、を備える加熱機構と、前記不織布の前記一方の面側が凸となるように、前記ケースユニットから排出された前記不織布を変形させる変形機構と、を有することを特徴とする不織布の嵩回復装置である。
このような不織布の嵩回復装置によれば、熱風が不織布の搬送方向に沿って流れるため、不織布の面に対して直交方向に熱風を吹き付ける場合のように不織布の嵩回復効果が低減してしまうことを抑制できる。また、熱風が吹き付けられた不織布の一方の面側が凸となるように不織布を変形させることで、不織布の一方の面側の融着した繊維がほぐされて、繊維間間隙が広がるため、不織布の嵩回復効果の低減を抑えることができる。また、不織布の一方の面側の繊維をほぐすことで、不織布の一方の面を柔らかくすることができる。
かかる不織布の嵩回復装置であって、前記変形機構は、前記ケースユニットの外部で自然冷却されている前記不織布を変形させることを特徴とする不織布の嵩回復装置である。
このような不織布の嵩回復装置によれば、不織布に変形癖が付くことを抑制できる。また、加熱されて軟化し伸び易い状態の繊維に比べて、自然冷却されている繊維の方が不織布の変形によりほぐれ易い。よって、自然冷却されている不織布を変形させることで、より確実に、不織布の一方の面側の融着した繊維をほぐし、不織布の嵩回復効果の低減を抑えることができる。
かかる不織布の嵩回復装置であって、前記変形機構は、前記不織布を巻き付けて搬送する搬送ローラーであることを特徴とする不織布の嵩回復装置である。
このような不織布の嵩回復装置によれば、搬送ローラーとは別に変形機構を設ける場合に比べて、部品点数の増加を防止できる。
かかる不織布の嵩回復装置であって、前記変形機構を通過した前記不織布は、他の前記加熱機構によって再加熱されることを特徴とする不織布の嵩回復装置である。
このような不織布の嵩回復装置によれば、再加熱時に、熱風が、変形機構によりほぐされた不織布の一方の面に接触しながら搬送方向に沿って流れるため、不織布の加熱効率を高めることができる。
かかる不織布の嵩回復装置であって、前記加熱機構の前記搬送空間と他の前記加熱機構の前記搬送空間とは、前記搬送空間内での前記不織布の搬送方向と交差する方向に並んで設けられており、前記変形機構は、前記加熱機構の前記搬送空間を通過した前記不織布を巻き付けて搬送しつつ、他の前記加熱機構の前記搬送空間に前記不織布を供給するために前記不織布を反転させる搬送ローラーであることを特徴とする不織布の嵩回復装置である。
このような不織布の嵩回復装置によれば、不織布の搬送方向における加熱機構の長さを短くすることができ、加熱機構のコンパクト化を図れる。また、搬送ローラーにより不織布を反転させることで不織布の変形度(湾曲度)が高まるため、より確実に、不織布の一方の面側の融着した繊維をほぐし、不織布の嵩回復効果の低減を抑えることができる。
また、熱風を吹き付けて不織布を加熱することにより前記不織布の嵩を回復する方法であって、ケースユニットに形成された前記不織布の搬送空間内に、当該搬送空間内での前記不織布の搬送方向における一方側から他方側に向けて熱風を噴射し、前記不織布の両面のうちの一方の面に接触させながら前記熱風を前記搬送方向に沿って流すことにより、前記不織布を加熱することと、前記不織布の前記一方の面側が凸となるように、前記ケースユニットから排出された前記不織布を変形させることと、を有することを特徴とする不織布の嵩回復方法である。
このような不織布の嵩回復方法によれば、熱風が不織布の搬送方向に沿って流れるため、不織布の面に対して直交方向に熱風を吹き付ける場合のように不織布の嵩回復効果が低減してしまうことを抑制できる。また、熱風が吹き付けられた不織布の一方の面側が凸となるように不織布を変形させることで、不織布の一方の面側の融着した繊維がほぐされて、繊維間間隙が広がるため、不織布の嵩回復効果の低減を抑えることができる。また、不織布の一方の面側の繊維をほぐすことで、不織布の一方の面を柔らかくすることができる。
===ペットシート1について===
図1Aは、ペットシート1の斜視図であり、図1Bは、図1Aの線BBにおけるペットシート1の断面図である。本発明に係る不織布の嵩回復装置(後述)により嵩が回復した不織布は、例えば、ペットシート1のトップシート3等に使用される。ペットシート1は、床等に敷かれて動物の排泄処理に使用されるものであり、例えば平面視矩形状の液透過性のトップシート3と、略同形状の液不透過性のバックシート5と、両シート3,5の間に介挿される液吸収性の吸収体4と、を有する。トップシート3と吸収体4とバックシート5とは互いにホットメルト接着剤等で接合され、また、吸収体4が存在しないペットシート1の外周縁1eではトップシート3とバックシート5とがホットメルト接着剤等で接合されている。
吸収体4としては、例えば、パルプ繊維等の液体吸収性繊維に高吸収性ポリマー(所謂SAP)が散布された吸収性コア4cが、ティッシュペーパー等の液透過性の被覆シート4tで覆われたものが挙げられる。また、バックシート5としては、例えば、ポリエチレン(以下、PE)、ポリプロピレン(以下、PP)、及び、ポリエチレンテレフタレート(以下、PET)等のフィルム材が挙げられる。
トップシート3としては、図1Bに示すように、一方の面3a(以下、表面)にて直線状の溝部3tと直線状の突部3pとが幅方向に交互に並び、他方の面3b(以下、裏面)が略平坦な形状を成す不織布3が挙げられる。このような不織布3は、周知の空気流の吹き付け処理(特開2009−11179号などを参照)によって形成可能であり、元々溝部3tの部分に在った繊維が横に吹き寄せられて突部3pの部分が盛り上がることにより形成される。また、トップシート3の液透過性が増すように、溝部3tに厚さ方向に貫通する複数の貫通孔3hを設けてもよい。
===不織布3の嵩回復について===
前述のペットシート1のトップシート3等に使用される不織布3は、製造後にロール状に巻回されて不織布原反の形態で保管され、製品加工時に不織布原反から繰り出されて使用されるのが一般的である。また、不織布3が巻回される際には、不織布3の蛇行防止や不織布原反のコンパクト化等のために、不織布3に張力が掛けられる。そのため、ロール状に巻回された不織布3は厚さ方向に圧縮され、不織布3の嵩が減じてしまう。そうすると、不織布3の液捌け性や液戻り性、柔軟性が減少してしまう。そこで、本発明では、熱風を吹き付けて不織布3を加熱することにより不織布3の嵩を回復する。以下、不織布3の嵩回復装置(嵩回復方法)について、詳しく説明する。
なお、本発明に係る不織布3としては、図1Bに示すように表面3aが凹凸形状を成すものが挙げられる。図1Bに示す不織布3の平均坪量は例えば10〜200(g/m)であり、突部3pにおける中央部の平均坪量は例えば15〜250(g/m)であり、溝部3tにおける底部の平均坪量は3〜150(g/m)である。但し、これに限らず、例えば、両面が略平坦な形状を成す不織布でもよいし、両面が凹凸形状を成す不織布でもよい。
また、本発明に係る不織布3を構成する繊維は、熱可塑性樹脂繊維(熱融着性繊維)であり、例えば、芯がPETで鞘がPEの芯鞘構造の複合繊維や、芯がPPで鞘がPEの芯鞘構造の複合繊維や、サイドバイサイド構造の繊維、単一の熱可塑性樹脂からなる単独繊維でもよい。更に、不織布3が捲縮繊維を有するようにしてもよい。捲縮繊維とは、ジグザグ形状やΩ形状、スパイラル形状等の捲縮形状を有した繊維のことである。また、不織布3として、繊維の繊維長が例えば20〜100mmの範囲内のものや、繊度が例えば1.1〜8.8dtexのものが挙げられる。
===第1実施形態===
<<不織布の嵩回復装置>>
図2Aは、第1実施形態における不織布3の嵩回復装置10の断面図(不織布3の幅方向を法線方向とする断面図)であり、図2Bは、図2Aの線BBにおける第1ケース部材30の断面図である。図3は、第1,第2ケース部材30,40周辺の断面図(不織布3の幅方向を法線方向とする断面図)である。以下、前述のペットシート1のトップシート3(図1B)に使用される不織布3であって、ロール状に巻回された不織布原反(不図示)から繰り出される連続した不織布3に対する嵩回復を例に挙げる。なお、不織布3の表面3aに形成された溝部3tや突部3pが延びる方を不織布3の連続する方向とする。また、図中に示すX方向が第1,第2ケース部材30,40内での不織布3の搬送方向に対応し、図中に示すY方向が不織布3の幅方向に対応し、X方向及びY方向に直交する方向を上下方向とする。
第1実施形態における不織布3の嵩回復装置10は、加熱ユニット11と、不織布3を搬送する搬送ローラー12a〜12eと、を有する。加熱ユニット11は、熱風供給源13(図2A参照)と、熱風ダクト14と、第1ケース部材30(ケースユニットに相当)と、第2ケース部材40(ケースユニットに相当)と、第1,第2ケース部材30,40に形成された不織布3の搬送空間15a〜15d(図3参照)内に熱風を噴射する噴射口16a〜16dと、搬送空間15a〜15dから熱風を排出する排出口17a〜17d(図2A参照)と、を有し、不織布3は搬送空間15a〜15d内で加熱される。また、説明のため、不織布3の搬送経路の上流側に位置する搬送ローラーから順に、第1搬送ローラー12a、第2搬送ローラー12b、第3搬送ローラー12c、第4搬送ローラー12d、第5搬送ローラー12eと呼ぶ。
熱風供給源13は、ファン131とヒーター132とを有し、ファン131は、外気を取り込むと共に、ヒーター132により加熱された空気を熱風ダクト14へ送風する。ファン131の回転数を可変にして熱風の風量を調整可能にしたり、ヒーター132の温度を可変にして熱風の温度を調整可能にしたりするとよい。なお、この実施形態では、1つのケース部材30,40に対して熱風供給源13を1つ設けるとするが、これに限らず、例えば、搬送空間15a〜15d毎に熱風供給源13を設けてもよいし、加熱ユニット11に熱風供給源13を1つ設けるだけでもよい。また、図2Aでは、第2ケース部材40に対する熱風供給源13と熱風ダクト14を省略している。また、この実施形態では、加熱された空気の流れである熱風を不織布3に吹き付けて不織布3を加熱しているが、風には、広い意味で、窒素ガスや不活性ガスなどの気体の流れも含まれる。そのため、例えば窒素ガスを不織布3に吹き付けることにより不織布3を加熱してもよい。
第1ケース部材30は、ベース部材31と、ベース部材31の下面31aに対して間隔を空けて対向配置される第1蓋部材32と、ベース部材31の上面31bに対して間隔を空けて対向配置される第2蓋部材33と、不織布3の幅方向に対向する一対の側板34,35(図2B参照)と、を有する。そして、第1ケース部材30内には、不織布3の搬送空間15a,15bが上下方向に並んで2つ形成されている。詳しくは、ベース部材31の下面31aと第1蓋部材32の上面32aと一対の側板34,35とで区画された第1搬送空間15aと、ベース部材31の上面31bと第2蓋部材33の下面33aと一対の側板34,35とで区画された第2搬送空間15bとが形成されている。
第1搬送空間15a内では、不織布3はX方向(搬送方向)の左側から右側へと搬送され、第2搬送空間15b内では、不織布3はX方向の右側から左側へと搬送される。ゆえに、第1ケース部材30のX方向左側の側面には、第1搬送空間15aへの不織布3の入口36a(図3参照)と、第2搬送空間15bからの不織布3の出口36bが形成され、第1ケース部材30のX方向右側の側面には、第1搬送空間15aからの不織布3の出口36cと、第2搬送空間15bへの不織布の入口36dが形成されている。
また、第1ケース部材30が具備するベース部材31は、図3に示すように、ベース部材31の下面31aを構成する第1下面部材311及び第2下面部材312と、ベース部材31の上面31bを構成する第1上面部材313及び第2上面部材314と、第1下面部材311及び第2上面部材314を連結する左側面部材315と、第2下面部材312及び第1上面部材313を連結する右側面部材316と、を有する。そして、ベース部材31の下面31aのうち、X方向左側の部位に、即ち、第1搬送空間15aの入口36a側の部位に、スリット状の第1噴射口16aが形成され、ベース部材31の上面31bのうち、X方向右側の部位に、即ち、第2搬送空間15bの入口36d側の部位に、スリット状の第2噴射口16bが形成されている。なお、不織布3が幅方向の全域に亘って加熱されるように、噴射口16a,16bのY方向の長さは不織布3の幅方向の長さ以上であることが好ましい。
更に、ベース部材31の内部には、X方向の両端部に、熱風チャンバーC1が形成されている(図2A参照)。熱風チャンバーC1は、熱風ダクト14の端部開口14aと連通し、且つ、噴射口16a,16bを介して対応する搬送空間15a,15bと連通している。よって、熱風供給源13からの熱風は、熱風ダクト14を通って熱風チャンバーC1に供給された後、噴射口16a,16bから搬送空間15a,15bに噴射される。また、熱風チャンバーC1は、その途中から噴射口16a,16bに向かって熱風の流路が徐々に絞られたノズル部となっている。
具体的に説明すると、図3に示すように、第2下面部材312のX方向左側の端部がベース部材31の内部側に屈曲し、その第2下面部材312の屈曲開始部と第1下面部材311との間の空間が第1噴射口16aとなっている。第1搬送空間15aと連通する熱風チャンバーC1は、第2下面部材312の屈曲部分と、第1下面部材311と、第2上面部材314と、左側面部材315と、一対の側板34,35(図2B参照)とで区画されている。そして、第2搬送空間15bと連通する熱風チャンバーC1は、第1搬送空間15aと連通する熱風チャンバーC1をX方向及び上下方向に反転させた形状となっている。
また、第1実施形態では、搬送空間15a,15b内において、熱風を、不織布3の両面のうちの一方の面(ここでは表面3a)に接触させながら、搬送空間15a,15b内での不織布3の搬送方向に沿って上流側(一方側)から下流側(他方側)に向けて流す。そのために、熱風チャンバーC1のノズル部の断面形状(Y方向を法線方向とする断面形状)を、搬送方向の下流側に向かうに従って概ね細くなった先細り形状とし、その先細り形状の先端部を噴射口16a,16bとする。そうして、不織布3の面に対して鋭角な角度θ1で搬送方向の下流側に向けて熱風を噴射させる。なお、噴射口16a,16bの位置における熱風の噴射方向と不織布3の面(搬送方向)とで成す角度θ1は、0°〜30°であることが好ましく、更に好ましくは0°〜10°であるとよい。そうすることで、より確実に、不織布3の面に沿わせて熱風を流すことができる。
第2ケース部材40は、第1ケース部材30と同じ構成であり、ベース部材41と、第1蓋部材42と、第2蓋部材43と、を有する。そして、ベース部材41の下面41aと第1蓋部材42の上面42aとの間が不織布3の第3搬送空間15cであり、ベース部材41の上面41bと第2蓋部材43の下面43aとの間が不織布3の第4搬送空間15dとなっている。第3搬送空間15cでは、不織布3はX方向の左側から右側へと搬送され、第4搬送空間15dでは、不織布3はX方向の右側から左側へと搬送される。そのため、第2ケース部材40のX方向左側の側面には、第3搬送空間15cへの不織布3の入口46aと、第4搬送空間15dからの不織布3の出口46bが形成され、第2ケース部材40のX方向右側の側面には、第3搬送空間15cからの不織布3の出口46cと、第4搬送空間15dへの不織布3の入口46dが形成されている。また、ベース部材41の下面41aのうちX方向左側(入口46a側)の部位にスリット状の第3噴射口16cが形成され、ベース部材41の上面41bのうちX方向右側(入口46d側)の部位にスリット状の第4噴射口16dが形成され、ベース部材41の内部には、噴射口16c,16dを介して対応する搬送空間15c,15dと連通し、且つ、熱風ダクト14の端部開口14aと連通する熱風チャンバーC1が形成されている。
また、第2ケース部材40は、第1ケース部材30と上下方向に並び、第1ケース部材30よりも上方に位置する。そのため、第1,第2ケース部材30,40に形成された4つの搬送空間15a〜15dは、上下方向に並ぶ、即ち、搬送空間15a〜15d内での不織布3の搬送方向(不織布3の面)に対して直交方向に並ぶ。このように、第1,第2ケース部材30,40を上下方向に並べることで、不織布3の嵩回復に必要な加熱時間(搬送経路長)を確保しつつ、加熱ユニット11のX方向の長さを短くすることができ、加熱ユニット11のコンパクト化を図ることができる。なお、上下方向から傾斜した方向に第1,第2ケース部材30,40を並べてもよい。
<<不織布の嵩回復方法>>
上記構成の嵩回復装置10により不織布3の嵩を回復する。なお、この実施形態では、不織布3の表面3a(凹凸面)に熱風を接触させながら、不織布3の搬送方向に沿って熱風を流すとする。そのため、図3に示すように、不織布3は、まず、表面3aが外周面側となるように第1搬送ローラー12aに巻き付けられた後、第1搬送空間15a内に供給され、第1搬送空間15a内を搬送方向(X方向)の左側から右側へと搬送される。第1搬送空間15a内では、不織布3の表面3aが第1噴射口16aと対向するため、第1噴射口16aから噴射された熱風は、不織布3の表面3aに接触しながら搬送方向の右側(下流側)に向かって不織布3の搬送方向に沿って流れる。その結果、不織布3は加熱され嵩が回復する。また、第1噴射口16aから噴射される熱風により、第1搬送空間15a内の温度は第1ケース部材30の外部の温度よりも高くなっている。このことからも、不織布3は加熱され嵩が回復する。
その後、第1搬送空間15aから排出された不織布3は、裏面3bが外周面側となるように第2搬送ローラー12bに巻き付けられて、進行方向が反転させられた後、第2搬送空間15b内に供給され、第2搬送空間15b内を搬送方向の右側から左側へと搬送される。その際に、第2噴射口16bから噴射された熱風は不織布3の表面3aに接触しながら搬送方向の左側(下流側)に向かって不織布3の搬送方向に沿って流れる。
以下同様に、第2搬送空間15bから排出された不織布3は、表面3aが外周面側となるように第3搬送ローラー12cに巻き付けられて、進行方向が反転させられた後、第3搬送空間15c内に供給され、搬送方向の左側から右側へと搬送される。その際に、第3噴射口16cから噴射された熱風は不織布3の表面3aに接触しながら搬送方向の右側(下流側)に向かって不織布3の搬送方向に沿って流れる。そして、第3搬送空間15cから排出された不織布3は、裏面3bが外周面側となるように第4搬送ローラー12dに巻き付けられて、進行方向が反転させられた後、第4搬送空間15d内に供給され、搬送方向の右側から左側へと搬送される。その際に、第4噴射口16dから噴射された熱風は不織布3の表面3aに接触しながら搬送方向の左側(下流側)に向かって不織布3の搬送方向に沿って流れる。
ゆえに、第2〜第4搬送空間15b〜15d内においても、搬送空間15b〜15dに噴射される熱風により不織布3は加熱され、また、搬送空間15b〜15dが高温になっていることからも不織布3は加熱され、不織布3の嵩が回復する。そして、第4搬送空間15dから排出された不織布3は、嵩が回復した状態で、表面3aが外周面側となるように第5搬送ローラー12eに巻き付けられ、進行方向が変化させられて、次の工程へと搬送される。
なお、不織布3は、搬送空間15a〜15d内では何れの部材にも支持されず、且つ、弛んでケース部材30,40と接触しないように張力が掛けられた状態で搬送される。また、噴射口16a〜16dから噴射された熱風は、不織布3の表面3aに接触しながら流れた後、ケース部材30,40(搬送空間15a〜15d)における不織布3の出口36b,36c,46b,46cから排出される。厳密には、不織布3の出口36b,36c,46b,46cのうち、不織布3よりも上下方向における噴射口16a〜16d側の部位が、熱風の排出口17a〜17dとなっている。
また、噴射口16a〜16dにおける熱風の温度は、不織布3に含まれる熱可塑性樹脂繊維の融点よりも50℃だけ低い温度以上であり、且つ、熱可塑性樹脂繊維の融点未満にすることが好ましい。そうすることで、熱可塑性樹脂繊維の溶融を抑えつつ不織布3の嵩を確実に回復することができる。
また、熱風の風速を、搬送空間15a〜15d内での不織布3の搬送速度よりも大きくすることが好ましい。そうすることで、不織布3の表面3aを流れる熱風が乱流状態となるため、熱伝達効率が向上し、不織布3を効率よく加熱することができる。また、乱流状態の熱風によって不織布3の繊維がほぐされることによっても嵩の回復が促進される。例えば、熱風の風速を1000〜3000(m/分)の範囲に設定し、不織布3の搬送速度を100〜500(m/分)の範囲に設定するとよい。なお、熱風の風速(m/分)は、搬送空間15a〜15dに供給される風量(m/分)を、搬送空間15a〜15dを上下方向に切った断面積(m2)で除算した値とする。また、上記風速と搬送速度との関係が搬送空間15a〜15dの全長に亘って成立していること好ましいが、搬送空間15a〜15dの一部分でだけ成立している場合にも、熱風が乱流状態であることによる効果が得られる。
以上のように、第1実施形態では、第1,第2ケース部材30,40に形成された不織布3の搬送空間15a〜15d内に、搬送空間15a〜15d内での不織布3の搬送方向における一方側から他方側(ここでは上流側から下流側)に向けて熱風を噴射し、熱風を、不織布3の一方の面(ここでは表面3a)に接触させながら不織布3の搬送方向に沿って流す。その結果、不織布3は加熱され、ロール状に巻回される等して減じた不織布3の嵩が回復する。なお、図1Bに示す不織布3の表面3a(凹凸面)に熱風を吹き付けるに限らず、裏面3b(平坦面)に熱風を吹き付けてもよい。
ここで、仮に、不織布3の面に対して直交方向に熱風を吹き付けて不織布3を加熱したとする。この場合、不織布3の嵩を回復する方向と逆方向の向き(嵩を潰す向き)の熱風が不織布3に吹き付けられるため、不織布3の加熱による嵩回復効果が低減してしまう虞がある。また、不織布3の搬送に随伴する不織布3の周囲の空気流が、不織布3の面に対して直交方向に吹き付けられるべき熱風の流れを妨げ、不織布3を十分に加熱できない虞がある。これに対して、第1実施形態では、不織布3の嵩を減じる方向には熱風を流さず、不織布3の面に熱風を接触させながら不織布3の搬送方向に沿って熱風を流す。ゆえに、不織布3の嵩回復効果の低減を抑えることができ、また、不織布3の搬送に随伴する空気流によって不織布3の加熱が妨げられてしまうことを防止できる。
また、不織布3は加熱により軟化するため、搬送のために不織布3に掛かる張力によって、加熱後の不織布3は搬送方向に延び易い。不織布3が搬送方向に延びると、不織布3の幅が変動したり、嵩回復効果が低減したりしてしまう。そこで、第1実施形態では、第1,第2ケース部材30,40に形成された搬送空間15a〜15d内のうち、不織布3の搬送方向の上流側に噴射口16a〜16dを設け、不織布3の搬送方向の上流側から下流側へと熱風を流す。このように、不織布3の搬送方向と熱風の流れる方向とを同じにすることで、不織布3の搬送方向と熱風の流れる方向とが逆である場合に比べて、搬送のために不織布3に掛ける張力を出来る限り抑えることができる。よって、不織布3の幅変動や嵩回復効果の低減を抑えることができ、また、効率的に不織布3を搬送することができる。但し、これに限らず、搬送空間15a〜15dのうち不織布3の搬送方向の下流側に噴射口を設け、搬送空間15a〜15d内での不織布3の搬送方向における下流側(一方側)から上流側(他方側)に向けて熱風を噴射してもよい。
また、熱風が吹き付けられた不織布3の表面3aでは、不織布3を構成する繊維同士が熱融着し易い。繊維同士が熱融着すると、繊維間間隙が狭まり、不織布3の加熱による嵩回復効果が低減してしまう虞がある。また、繊維同士が熱融着した不織布3の面は硬くなり、肌触りや加工性が低下してしまう。但し、第1実施形態では、第3搬送ローラー12cが、第2搬送空間15bから排出された不織布3を、熱風が吹き付けられた表面3aが外周面側となるように巻き付けて湾曲状に反らされる。同様に、第5搬送ローラー12eが、第4搬送空間15dから排出された不織布3を、熱風が吹き付けられた表面3aが外周面側となるように巻き付けて湾曲状に反らされる。つまり、第3,第5搬送ローラー12c,12e(変形機構に相当)は、不織布3の熱風が吹き付けられた表面3a側が凸となるように、第1,第2ケース部材30,40から排出された不織布3を変形させる。
その結果、第3,第5搬送ローラー12c,12eに巻き付けられた不織布3の表面3a側には、第3,第5搬送ローラー12c,12eの周方向に沿う引張力(搬送経路の上流側に向かう引張力と下流側に向かう引張力)が作用し、不織布3の表面3a側にて熱融着した繊維がほぐされる。ゆえに、不織布3の繊維間間隙が広がり、不織布3の加熱による嵩回復効果の低減を抑えることができる。また、不織布3の表面3a側の繊維がほぐされることにより不織布3の表面3aが柔らかくなり、肌触りや加工性(例えば折り曲げ易さ)が向上する。特に、第1実施形態では、第5搬送ローラー12eが、最後の第4搬送空間15dから排出された不織布3の表面3aが凸となるように不織布3を変形させる。そのため、不織布3は、最後の第4搬送空間15dにて熱融着した不織布3の表面3a側の繊維がほぐされた状態で、次の工程へと搬送されるため、不織布3を使用した製品品質を一層向上させることができる。なお、第1実施形態では、第2搬送空間15b内の不織布3を加熱する機構(第1ケース部材30と第2噴射口16bと第2排出口17bとを備える機構)、及び、第4搬送空間15d内の不織布3を加熱する機構(第2ケース部材40と第4噴射口16dと第4排出口17dとを備える機構)が、本発明の加熱機構に相当する。
また、不織布3を変形させる第3,第5搬送ローラー12c,12eは、第1,第2ケース部材30,40の外部に設けられている。第1,第2ケース部材30,40の外部は、熱風が噴射されている第1,第2ケース部材30,40の内部(搬送空間15a〜15dの内部)に比べ、温度が低くなっている。そのため、第3,第5搬送ローラー12c,12eは、第1,第2ケース部材30,40の外部で自然冷却されている不織布3を変形させることになる。加熱されて軟化している繊維は伸びやすいため、加熱されている繊維同士に比べて、自然冷却されている繊維同士の方が、離れ易い。ゆえに、自然冷却されている不織布3を変形させることで、不織布3の繊維をより確実にほぐすことができる。
また、自然冷却されている不織布3を変形させる方が、例えば熱風が噴射されている空間内で不織布3を変形させる場合に比べて、不織布3の変形癖(第3、第5搬送ローラー12c,12eの外周面に沿う湾曲癖)を付き難くすることができる。このことは、第2,第4搬送ローラー12b,12dが第1,第2ケース部材30,40の外部にて不織布3を巻き付ける場合についても、同じ効果が言える。なお、不織布3を自然冷却しながら変形させるに限らず、不織布3を積極的に冷却しながら変形させてもよい。例えば、第3,第5搬送ローラー12c,12eに巻き付けられている不織布3に対して、冷却用の風(加熱された不織布3よりも低温の風)を吹き付けるようにしてもよい。
また、第1実施形態では、不織布3を外周面に巻き付けて進行方向を変更しつつ、不織布3を搬送する第3,第5搬送ローラー12c,12eを利用して、不織布3の表面3a側の繊維をほぐす。そのため、第3,第5搬送ローラー12c,12eとは別に不織布3を変形させる機構を設ける場合に比べて、部品点数の増加を防ぎ、また、不織布3の搬送工程とは別に不織布3の変形工程を設ける場合に比べて、嵩回復処理の時間を短縮できる。但し、これに限らず、例えば、搬送ローラーではない半円柱形状の変形機構を、搬送空間15a〜15dの下流側に設けてもよい。また、この実施形態では、不織布3が連続方向に沿って凸となるように不織布3を変形させているが、これに限らず、不織布3が幅方向に沿って凸となるように不織布3を変形させてもよい。
また、第3搬送ローラー12cを通過した不織布3は、表面3a側の繊維がほぐされ、繊維間間隙が広がった状態で、第3搬送空間15cに供給される。そのため、第3搬送空間15c内では、繊維がほぐされた不織布3の表面3aに接触しながら熱風が不織布3の搬送方向に沿って流れるため、不織布3の加熱効率を高めることができる。このように、熱風が吹き付けられた面が凸となるように不織布3を変形させた後に、再度、不織布3に熱風を吹き付けて加熱することで、不織布3の加熱効率が高まり、不織布3の嵩を一層回復することができる。但し、これに限らず、不織布3を変形させた後に不織布3を再加熱しない構成でもよい。例えば、加熱ユニット11が第2ケース部材40を有さない構成にし、第2搬送空間15bから排出された不織布3が、第3搬送ローラー12cにより進行方向を変化させられた後、次の工程へ搬送されるようにしてもよい。なお、第1実施形態では、第3搬送空間15c内の不織布3を加熱する機構(第2ケース部材40と第3噴射口16cと第3排出口17cとを備える機構)が、本発明の他の加熱機構に相当する。
また、第1実施形態の嵩回復装置10では、加熱ユニット11のX方向のコンパクト化のために、第1,第2ケース部材30,40及び搬送空間15a〜15dが、上下方向、即ち、搬送空間15a〜15d内での不織布3の搬送方向と直交する方向に、並んで設けられている。そのため、例えば、上流側の第2搬送空間15bと次の第3搬送空間15cとで、不織布3の搬送方向が逆方向となる。ゆえに、第3搬送ローラー12cは、第2搬送空間15bを通過した不織布3を外周面に巻き付けて搬送しつつ、第3搬送空間15cに不織布3を供給するために、不織布3を反転させる。不織布3を反転させる第3搬送ローラー12cの方が、不織布3の搬送経路を水平方向(X方向)から上方に変化させる第5搬送ローラー12eに比べて、不織布3の巻き付け角度が大きくなる(θ2>θ3)。不織布3の巻き付け角度が大きいほど、不織布3の変形度(湾曲度)が増し、不織布3の表面3a側の繊維をより確実にほぐすことができる。つまり、第1,第2ケース部材30,40及び搬送空間15a〜15dを上下方向に並べて配置することで、加熱ユニット11のX方向のコンパクト化を図りつつ、不織布3の表面3a側の繊維をより確実にほぐすことができる。
なお、第1実施形態では、第1〜第5搬送ローラー12a〜12eの径を全て同じにしているが、これに限らない。例えば、不織布3の表面3a側の繊維をほぐすための第3,第5搬送ローラー12c,12eの径を、他の搬送ローラー12a,12b,12dの径よりも小さくしてもよい。そうすることで、第3,第5搬送ローラー12c,12eに巻きつけられる不織布3の変形度(湾曲度)が増し、不織布3の表面3a側の繊維をより確実にほぐすことができる。
また、搬送空間15a〜15d内で加熱された不織布3は連続する方向に収縮する虞がある。そのため、搬送空間15a〜15d内で不織布3が弛まない程度に、搬送空間15a〜15dの入口での不織布3の搬送速度に比べて、搬送空間15a〜15dより下流側の搬送ローラー12b〜12eに巻き付けられた不織布3の搬送速度を、遅くしてもよい。具体的には、第1搬送ローラー12aや更に上流側の搬送ローラーの周速値を、第5搬送ローラー15eや更に下流側の搬送ローラーの周速値よりも大きくしてもよい。そうすることで、軟化して延び易い不織布3が過度に引っ張られてしまうことを防止し、不織布3の幅変動や嵩回復効果の低減を抑えることができる。
また、不織布3を次の工程へ搬送する前に、不織布3を冷却してもよい。例えば、第5搬送ローラー12eの下流側に、図2Aに示す嵩回復装置10からヒーター132を除いた構成の装置を設け、第1,第2ケース部材30,40(第1〜第4搬送空間15a〜15d)の内部を搬送される不織布3に対して、熱風の代わりに、不織布3の温度よりも低い冷風を吹き付けるようにしてもよい。そうすることで、不織布3が高温であることが原因で起こる現象、即ち、不織布3の軟化による幅変動や嵩回復効果の低減を抑えることができる。
===第2実施形態===
図4は、第2実施形態における不織布3の嵩回復装置50の断面図(不織布3の幅方向を法線方向とする断面図)である。図5は、第1〜第3ケース部材60〜80周辺の断面図(不織布3の幅方向を法線方向とする断面図)である。第2実施形態における不織布3の嵩回復装置50は、加熱ユニット11と、第1〜第5搬送ローラー12a〜12eと、を有する。加熱ユニット11は、熱風供給源13と、熱風ダクト14と、循環ダクト18と、第1ケース部材60(ケースユニットに相当)と、第2ケース部材70(ケースユニットに相当)と、第3ケース部材80(ケースユニットに相当)と、第1〜第3ケース部材60〜80に形成された搬送空間15a〜15dに熱風を噴射する噴射口16a〜16dと、搬送空間15a〜15dから熱風を排出する排出口17a〜17dと、を有する。
第2実施形態では、第1〜第3ケース部材60〜80が上下方向に3つ並ぶが、第1実施形態と同様に、不織布3は、第1〜第3ケース部材60〜80に形成された4つの搬送空間15a〜15dを通過しながら加熱される。具体的には、第1ケース部材60が有するベース部材61の上面61aと第1蓋部材62の下面62aとの間の第1搬送空間15aと、第2ケース部材70が有するベース部材71の下面71aと第1蓋部材72の上面72aとの間の第2搬送空間15bと、同じく第2ケース部材70が有するベース部材71の上面71bと第2蓋部材73の下面73aとの間の第3搬送空間15cと、第3ケース部材80が有するベース部材81の下面81aと第1蓋部材82の上面82aとの間の第4搬送空間15dと、を不織布3は通過する。
また、各搬送空間15a〜15dにおける不織布3の搬送方向の上流側に、熱風の噴射口16a〜16dが形成され、第1〜第3ケース部材60〜80の内部には、噴射口16a〜16dを介して対応する搬送空間15a〜15dと連通し、且つ、熱風ダクト14の端部開口14aと連通する熱風チャンバーC1が形成されている。熱風チャンバーC1では噴射口16a〜16dに向かって熱風の流路が徐々に絞られている。
具体的に説明すると、例えば、第4搬送空間15dと連通する熱風チャンバーC1は、図5に示すように、ベース部材81の下面81aを構成する第1下面部材811及び第2下面部材812(屈曲部分)と、熱風ダクト14の端部開口14aに沿う湾曲部材813と、で区画されている。そして、熱風が不織布3の面に接触しながら不織布3の搬送方向に沿って上流側から下流側へと流れるように、第2下面部材812の屈曲部分の断面形状(Y方向を法線方向とする断面形状)は、噴射口16dに対して搬送方向の上流側に傾斜している。また、搬送方向上流側の第1下面部材811を第2下面部材812よりも上下方向における搬送空間15d側に配置している。そうすることで、より確実に、熱風を不織布3の搬送方向に沿って流すことができる。また、熱風ダクト14の端部開口14aに沿う湾曲部材813を設けることで、熱風ダクト14からの熱風を噴射口16dにスムーズに向かわせることができ、熱風チャンバーC1における熱風の滞留領域を削減できる。
また、第2実施形態では、噴射口16a〜16dから噴射された熱風を回収する。そのために、各搬送空間15a〜15dにおける不織布3の搬送方向の下流側には、ベース部材61,71,81に形成された開口部である熱風の排出口17a〜17dが設けられている。なお、不織布3の搬送方向に沿って熱風を流すため、不織布3の表面3a対して噴射口16a〜16dが位置する側と同じ側に排出口17a〜17dが設けられている。そして、第1〜第3ケース部材60〜80の内部には、排出口17a〜17dを介して搬送空間15a〜15dと連通し、且つ、循環ダクト18の端部開口18aと連通する回収チャンバーC2が形成されている。回収チャンバーC2から延びる循環ダクト18は(図4参照)、熱風発生源13の吸込側のダクト19に連通している。なお、図4では、第2,第3ケース部材70,80に対応する熱風供給源13と熱風ダクト14と循環ダクト18とを省略している。また、熱風と共に不織布3の繊維屑等の異物が循環されてしまうことを防止するために、熱風は通過させるが異物は堰き止めるフィルターを排出口17a〜17dに設けてもよい。
上記構成の加熱ユニット11では、噴射口16a〜16dから噴射された熱風は、不織布3の搬送方向に流れ、回収チャンバーC2から循環ダクト18へ回収された後、再び、熱風発生源13のヒーター132により加熱され、熱風ダクト14から搬送空間15a〜15dへと送風される。このように、不織布3を加熱する熱風を循環させることで、ヒーター132による熱風の加熱効率を高めることができ、また、第1〜第3ケース部材60〜80の外部へ排出される熱風量が減り、別工程への熱風の影響を低減できる。また、前述の第1実施形態に比べて、第1〜第3ケース部材60〜80の外部の温度を下げることができるため、より自然冷却されている状態で不織布3を変形させることができる。ゆえに、より確実に、不織布3の表面3a側の繊維をほぐし、且つ、不織布3に変形癖(湾曲癖)が付いてしまうことを抑制できる。
そして、上記構成の嵩回復装置50において、まず、裏面3bが外周面側となるように第1搬送ローラー12aに巻き付けられた不織布3が、第1搬送空間15a内に供給され、搬送方向の左側から右側へと搬送される。第1搬送空間15aから排出された不織布3は、表面3aが外周面側となるように第2搬送ローラー12aに巻き付けられて反転させられた後、第2搬送空間15b内に供給され、搬送方向の右側から左側へと搬送される。以下同様に、第2搬送空間15bから排出された不織布3は、裏面3bが外周面側となるように第3搬送ローラー12cに巻き付けられて反転させられた後、第3搬送空間15c内に供給され、搬送方向の左側から右側へと搬送される。第3搬送空間15cから排出された不織布3は、表面3aが外周面側となるように第4搬送ローラー12dに巻き付けられて反転させられた後、第4搬送空間15d内に供給され、搬送方向の右側から左側へと搬送される。第4搬送空間15dから排出された不織布3は、裏面3bが外周面側となるように第5搬送ローラー12eに巻き付けられ、進行方向が変化させられて、次の工程へと搬送される。
各搬送空間15a〜15d内では、熱風が不織布3の表面3aに接触しながら不織布3の搬送方向に沿って流れるため、不織布3は加熱され、また、搬送空間15a〜15d内が高温になっていることからも不織布3は加熱され、不織布3の嵩が回復する。また、不織布3の嵩を減じる方向に熱風を流さず、不織布3の搬送方向に沿って熱風を流すため、不織布3の加熱による嵩回復効果の低減を抑えることができる。
また、第2,第4搬送ローラー12b,12d(変形機構に相当)は、不織布3の熱風が吹き付けられた表面3a側が凸となるように、第1,第2ケース部材30,40から排出された不織布3を変形させる。よって、不織布3の表面3a側にて熱融着した繊維がほぐされるため、不織布3の繊維間間隙が広がり、不織布3の加熱による嵩回復効果の低減を抑えることができ、また、不織布3の表面3aを柔らかくすることができる。なお、第2実施形態では、第1搬送空間15a内の不織布3を加熱する機構(第1ケース部材30と第1噴射口16aと第1排出口17aとを備える機構)、及び、第3搬送空間15c内の不織布3を加熱する機構(第2ケース部材40と第3噴射口16cと第3排出口17cとを備える機構)が、本発明の加熱機構に相当する。
更に、第2,第4搬送ローラー12b,12dにより表面3aが凸となるように変形させられた不織布3は、第2搬送空間15b,第4搬送空間15d内にて再加熱される。よって、第2実施形態の方が、前述の第1実施形態に比べて、搬送ローラーにより表面3a側の繊維がほぐされた状態で不織布3が再加熱される回数が多くなる。表面3a側の繊維がほぐされた不織布3を再加熱することで、不織布3の加熱効率が高まるため、第2実施形態では、不織布3の加熱効率が一層高まり、より確実に、不織布3の嵩を回復することができる。但し、第1実施形態の方が第2実施形態に比べて、ケース部材の数が少なく、加熱ユニット11の上下方向のコンパクト化を図ることができる。なお、第2実施形態では、第2搬送空間15b内の不織布3を加熱する機構(第1ケース部材30と第2噴射口16bと第2排出口17bとを備える機構)、及び、第4搬送空間15d内の不織布3を加熱する機構(第2ケース部材40と第4噴射口16dと第4排出口17dとを備える機構)が、本発明の他の加熱機構に相当する。
また、第2実施形態では、第5搬送ローラー12eが、最後の第4搬送空間15dから排出された不織布3の裏面3bが凸となるように不織布3を変形させる。そこで、第5搬送ローラー12eの下流側に、不織布3の表面3aが凸となるように不織布3を変形させる搬送ローラーを設けてもよい。そうすることで、不織布3は、最後の第4搬送空間15dにて熱融着した不織布3の表面3a側の繊維がほぐされた状態で、次の工程へと搬送されるため、不織布3を使用した製品品質を一層向上させることができる。
===その他の実施の形態===
上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。例えば、以下に示すような変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、ケース部材30〜40,60〜80内を搬送される不織布3の搬送方向がX方向(水平方向)に沿う横置き型の加熱ユニット11を例に挙げているが、これに限らない。例えば、ケース部材内を搬送される不織布の搬送方向が上下方向に沿う縦置き型の加熱ユニットでもよい。また、上記実施形態では、複数のケース部材30〜40,60〜80が上下方向に並び、不織布3は、ケース部材30〜40,60〜80に形成された複数の搬送空間15a〜15dを通過しながら、複数回に分けて熱風が吹き付けられるが、これに限らない。例えば、複数のケース部材を水平方向(ケース部材内での不織布の搬送方向に沿う方向)に並べてもよい。その他、不織布3の連続方向に長く延びた1つのケース部材に形成された1つの搬送空間内で不織布を加熱したり、不織布に熱風を吹き付ける回数を1回にしたりしてもよい。これらの場合、ケース部材間で不織布を反転させる必要がなくなるが、ケース部材間やケース部材の下流側に、熱風が吹き付けられた面が凸となるように不織布を変形させる機構(搬送ローラー)を設けるようにする。
また、上記実施形態では、1つのケース部材30〜40,60〜80内に不織布3の搬送空間15a〜15dを1つ又は2つ形成しているが、これに限らず、1つのケース部材内に不織布の搬送空間の3つ以上に形成してもよい。また、上記実施形態では、加熱ユニット11が有するケース部材30〜40,60〜80の数を2つ又は3つとしているが、これに限らず、加熱ユニットがケース部材を1つ又は4つ以上有するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、ペットシート1のトップシート3(図1B)として使用される不織布3の嵩回復を例に挙げているが、これに限らない。例えば、生理用ナプキンや使い捨ておむつ等の吸収性物品や清掃用モップに取り付けられて清掃用シート等に使用される不織布の嵩回復にも、本発明が有効となる。また、上記実施形態では、ロール状に巻回された連続した不織布3の嵩回復を例に挙げているが、これに限らない。例えば、所定の長さに切断された後の不織布であっても、積層されて保管されることにより嵩が減じる虞があるため、所定の長さに切断された不織布の嵩回復にも、本発明が有効となる。
1 ペットシート、3 トップシート(不織布)、3t 溝部、3p 突部、
3h 貫通孔、4 吸収体、4c 吸収性コア、4t 被覆シート、5 バックシート、10 嵩回復装置、11 加熱ユニット、12a〜12e 搬送ローラー(変形機構)、13 熱風供給源、131 ファン、132 ヒーター、14 熱風ダクト、
15a〜15d 搬送空間、16a〜16d 噴射口、17a〜17d 排出口、
18 循環ダクト、C1 熱風チャンバー、C2 回収チャンバー、
30 第1ケース部材(ケースユニット)、31 ベース部材、32 第1蓋部材、
33 第2蓋部材、34 側板、35 側板、40 第2ケース部材(ケースユニット)、41 ベース部材、42 第1蓋部材、43 第2蓋部材、50 嵩回復装置、
60 第1ケース部材(ケースユニット)、61 ベース部材、62 第1蓋部材、
70 第2ケース部材(ケースユニット)、71 ベース部材、72 第1蓋部材、
73 第2蓋部材、80 第3ケース部材(ケースユニット)、81 ベース部材、
82 第1蓋部材、

Claims (6)

  1. 熱風を吹き付けて不織布を加熱することにより前記不織布の嵩を回復する装置であって、
    前記不織布が搬送される搬送空間が形成されたケースユニットと、前記搬送空間内での前記不織布の搬送方向における一方側から他方側に向けて前記搬送空間内に熱風を噴射する噴射口と、前記不織布の両面のうちの一方の面に接触しながら前記搬送方向に沿って流れた前記熱風を前記搬送空間から排出する排出口と、を備える加熱機構と、
    前記不織布の前記一方の面側が凸となるように、前記ケースユニットから排出された前記不織布を変形させる変形機構と、
    を有することを特徴とする不織布の嵩回復装置。
  2. 請求項1に記載の不織布の嵩回復装置であって、
    前記変形機構は、前記ケースユニットの外部で自然冷却されている前記不織布を変形させることを特徴とする不織布の嵩回復装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の不織布の嵩回復装置であって、
    前記変形機構は、前記不織布を巻き付けて搬送する搬送ローラーであることを特徴とする不織布の嵩回復装置。
  4. 請求項1から請求項3の何れか1項に記載の不織布の嵩回復装置であって、
    前記変形機構を通過した前記不織布は、他の前記加熱機構によって再加熱されることを特徴とする不織布の嵩回復装置。
  5. 請求項4に記載の不織布の嵩回復装置であって、
    前記加熱機構の前記搬送空間と他の前記加熱機構の前記搬送空間とは、前記搬送空間内での前記不織布の搬送方向と交差する方向に並んで設けられており、
    前記変形機構は、前記加熱機構の前記搬送空間を通過した前記不織布を巻き付けて搬送しつつ、他の前記加熱機構の前記搬送空間に前記不織布を供給するために前記不織布を反転させる搬送ローラーであることを特徴とする不織布の嵩回復装置。
  6. 熱風を吹き付けて不織布を加熱することにより前記不織布の嵩を回復する方法であって、
    ケースユニットに形成された前記不織布の搬送空間内に、当該搬送空間内での前記不織布の搬送方向における一方側から他方側に向けて熱風を噴射し、前記不織布の両面のうちの一方の面に接触させながら前記熱風を前記搬送方向に沿って流すことにより、前記不織布を加熱することと、
    前記不織布の前記一方の面側が凸となるように、前記ケースユニットから排出された前記不織布を変形させることと、
    を有することを特徴とする不織布の嵩回復方法。
JP2013217198A 2013-10-18 2013-10-18 不織布の嵩回復装置、及び、不織布の嵩回復方法 Active JP5728554B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013217198A JP5728554B2 (ja) 2013-10-18 2013-10-18 不織布の嵩回復装置、及び、不織布の嵩回復方法
CN201310541205.6A CN104499238B (zh) 2013-10-18 2013-11-05 无纺布的体积恢复装置以及无纺布的体积恢复方法
PCT/JP2014/075484 WO2015056543A1 (ja) 2013-10-18 2014-09-25 不織布の嵩回復装置、及び、不織布の嵩回復方法
US15/028,935 US10041200B2 (en) 2013-10-18 2014-09-25 Bulkiness recovery apparatus and bulkiness recovery method for nonwoven fabric

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013217198A JP5728554B2 (ja) 2013-10-18 2013-10-18 不織布の嵩回復装置、及び、不織布の嵩回復方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015078465A true JP2015078465A (ja) 2015-04-23
JP5728554B2 JP5728554B2 (ja) 2015-06-03

Family

ID=52827992

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013217198A Active JP5728554B2 (ja) 2013-10-18 2013-10-18 不織布の嵩回復装置、及び、不織布の嵩回復方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US10041200B2 (ja)
JP (1) JP5728554B2 (ja)
CN (1) CN104499238B (ja)
WO (1) WO2015056543A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113427886A (zh) * 2021-07-14 2021-09-24 浙江舒凡纺织有限公司 防水耐磨装饰面料的制作方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109253605B (zh) * 2017-07-14 2021-03-30 Ykk株式会社 干燥机
CN110318197A (zh) * 2019-07-25 2019-10-11 佛山市国特科技有限公司 一种拉幅定型烘干机

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004137655A (ja) * 2002-09-25 2004-05-13 Kao Corp 不織布の嵩回復方法
JP2009155756A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 Kao Corp 不織布の嵩の制御方法
WO2010047292A1 (ja) * 2008-10-20 2010-04-29 ユニ・チャーム株式会社 不織布の厚さを増加させる方法およびそのための装置
WO2013157611A1 (ja) * 2012-04-20 2013-10-24 ユニ・チャーム株式会社 不織布の嵩を回復させる方法及び装置

Family Cites Families (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1470306A (en) * 1919-10-15 1923-10-09 Manville Johns Inc Art of and apparatus for drying materials
US1605039A (en) * 1924-08-13 1926-11-02 Krantz Hubert Tentering and drying machine
US1670991A (en) * 1925-04-25 1928-05-22 Schilde Richard Apparatus for drying fabrics and the like
US1710843A (en) * 1927-03-17 1929-04-30 Firm M Rudolf Jahr Maschinenfa Multitier stretching, tentering, and drying machine
US2101335A (en) * 1934-09-17 1937-12-07 Lamson Co Art of drying materials
US2494731A (en) * 1945-06-26 1950-01-17 Olin Mathieson Apparatus for steaming textiles
US2700226A (en) * 1950-04-21 1955-01-25 Dungler Julien Drying or like treatment apparatus for web material with fluid deflecting baffle means
US3231985A (en) * 1962-01-15 1966-02-01 Hupp Corp Heating, drying and curing apparatus and methods
US3510954A (en) * 1968-04-10 1970-05-12 Dow Chemical Co Solvent removal
US3852980A (en) * 1971-11-25 1974-12-10 P Zimmer Apparatus for printing and/or dyeing of high pile webs
US4052796A (en) * 1972-09-27 1977-10-11 Arendt Hans F Process and apparatus for the continuous finishing of webs of textiles, artificial leather and the like
DE2540851C3 (de) * 1975-09-13 1978-08-10 Hoechst Ag, 6000 Frankfurt Verfahren und Zusatzvorrichtung für Zylindertrockenmaschinen zum gleichmäßigen Trocknen von Textilmaterialien
DE8817120U1 (ja) * 1988-04-07 1993-02-04 Vits Maschinenbau Gmbh, 4018 Langenfeld, De
US5471766A (en) * 1993-03-18 1995-12-05 Valmet Paper Machinery, Inc. Method in contact-free air-drying of a material web as well as a nozzle-blow-box and a pulp dryer that make use of the method
DE69706028T2 (de) * 1996-12-16 2001-11-29 Toray Industries Wärmebehandlungsofen für Fasern
DE19717187A1 (de) * 1997-04-24 1998-10-29 Pagendarm Technologie Gmbh Vorrichtung zur Behandlung, insbesondere Trocknung von Materialbahnen
DE10123241C1 (de) * 2001-05-12 2002-10-02 Sgl Carbon Ag Gasabschluss für Reaktoren mittels Gasleitkörpern
EP1403413B1 (en) * 2002-09-25 2008-04-23 Kao Corporation Method for restoring bulkiness of nonwoven fabric
CN103993428B (zh) * 2008-12-25 2017-10-24 花王株式会社 无纺布的制造方法
DE102010044296B3 (de) * 2010-09-03 2012-01-05 Eisenmann Ag Oxidationsofen
MY167349A (en) * 2010-12-24 2018-08-16 Kao Corp Method of producing nonwoven fabric, nonwoven fabric and manufacturing apparatus of nonwoven fabric, and a support for producing a nonwoven fabric
US10132008B2 (en) * 2012-02-07 2018-11-20 Mitsubishi Chemical Corporation Horizontal heat treatment device
JP5840100B2 (ja) * 2012-09-28 2016-01-06 ユニ・チャーム株式会社 不織布

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004137655A (ja) * 2002-09-25 2004-05-13 Kao Corp 不織布の嵩回復方法
JP2009155756A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 Kao Corp 不織布の嵩の制御方法
WO2010047292A1 (ja) * 2008-10-20 2010-04-29 ユニ・チャーム株式会社 不織布の厚さを増加させる方法およびそのための装置
WO2013157611A1 (ja) * 2012-04-20 2013-10-24 ユニ・チャーム株式会社 不織布の嵩を回復させる方法及び装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113427886A (zh) * 2021-07-14 2021-09-24 浙江舒凡纺织有限公司 防水耐磨装饰面料的制作方法
CN113427886B (zh) * 2021-07-14 2022-04-22 浙江舒凡纺织有限公司 防水耐磨装饰面料的制作方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5728554B2 (ja) 2015-06-03
CN104499238B (zh) 2016-01-20
US20160244903A1 (en) 2016-08-25
US10041200B2 (en) 2018-08-07
CN104499238A (zh) 2015-04-08
WO2015056543A1 (ja) 2015-04-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5538977B2 (ja) 不織布シートおよびその製造方法
JP5629525B2 (ja) 不織布の嵩増加装置
JP5661333B2 (ja) 一方向伸縮性基材及び複合伸縮性シート、並びにそれらの製造方法
WO2015056544A1 (ja) 不織布の嵩回復装置
JP5529518B2 (ja) 不織布の製造方法
JP5728554B2 (ja) 不織布の嵩回復装置、及び、不織布の嵩回復方法
CN113166991A (zh) 用于热流粘结非织造纤维网的方法
US11686026B2 (en) Methods for producing through-fluid bonded nonwoven webs
JP6560060B2 (ja) 凹凸シートの製造方法
CN113166988B (zh) 形成柔软且蓬松的非织造纤维网的方法
JP5707467B2 (ja) 吸収性物品の製造装置、及び製造装置の改造方法
JP2003064570A (ja) 複合不織布
CN104490524B (zh) 吸收性物品的片状构件的制造装置以及制造方法
WO2019106964A1 (ja) 不織布の製造方法及び不織布の製造装置
US9809913B2 (en) Bulk recovery apparatus for nonwoven fabric and bulk recovery method for the same
US9885134B2 (en) Bulk recovery apparatus for nonwoven fabric and bulk recovery method for the same
CN203700776U (zh) 无纺布的体积恢复装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150126

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20150126

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20150212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150310

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150406

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5728554

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250