JP2015076659A - インターホンシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】拡声通話時の音声を保存するにあたり、エコーキャンセリング処理を実行せず高品質な音声を適用する。
【解決手段】汎用ネットワーク4を経由して接続される第1のインターホン子機1a及び第1のインターホン親機2a間で通話を行うにあたって、子機マイク12で生成される子機音声信号をチャンネル分配部14で第1チャンネル、第2チャンネルのチャンネル毎の子機音声信号に分配し、エコーキャンセラ15のエコーキャンセリング処理により子機スピーカ13から子機マイクへのハウリングの原因となる音響成分が除去された第1チャンネルの子機音声信号は、第1のインターホン親機に送出して親機スピーカ23から出力させる一方、エコーキャンセリング処理を実行せず高品質で片方向の音声が過剰に抑圧(除去)されていない録音用の第2チャンネルの子機音声信号は、汎用ネットワークに接続された録音装置3に送出して装置記憶部30に保存する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ネットワーク対応型のインターホンシステムに係り、特に、エコーキャンセラの使用によりスピーカからマイクへの音響帰還に基づくハウリングの発生を防止するとともに、エコーキャンセラの作用に依存することなく高品質な音声での保存が可能なインターホンシステムに関する。
従来から、ラインを介して接続された両端末間において、下り方向の音声信号である受信アナログ信号(受信信号)および上り方向の音声信号である送信アナログ信号(送信信号)をデジタル信号として送受信させることにより、当該信号に混入される音響帰還成分を抑圧(除去)することで、ハウリングが防止された双方向のハンズフリー通話(拡声通話)が可能となる拡声インターホン装置が開示されている(例えば、特許文献1を参照)。
また、前述のようなハウリングが防止された双方向のハンズフリー通話(拡声通話)を行うにあたって、例えば、玄関子機のエコーキャンセラで音響帰還成分が抑圧(除去)された音声を、居室親機の音声RAMに保存することができるインターホンシステムが開示されている(例えば、特許文献2を参照)。
特開平11−275243号公報 特開2007−266704号公報
しかしながら、背景技術に記載された特許文献2において、玄関子機からの音声を居室親機の音声RAMに保存するにあたっては、エコーキャンセラにおいて特に、片方向の音響帰還成分が過剰に抑圧(除去)された状態で保存されるため、保存された音声の品質が低下することで、双方向通話にもかかわらず片方向通話に聞こえる等、不自然となるおそれがあった。
本発明は、この難点を解消するためになされたもので、拡声通話時の音声を保存するにあたり、エコーキャンセリング処理を実行せず高品質な音声を適用するインターホンシステムを提供することを目的としている。
前述の目的を達成するため、本発明の第1の態様であるインターホンシステムは、住戸外に設置され来訪者が住戸内の在室者を呼出して通話を行うインターホン子機と、住戸内に設置され来訪者からの呼出しに応答した在室者が通話を行うインターホン親機と、通話の音声を保存する録音装置とを有する当該システムである。インターホン子機、インターホン親機及び録音装置は、LAN等の汎用ネットワークを経由して相互に接続されている。インターホン子機は、来訪者の音声が入力され子機音声信号を生成する子機マイクと、インターホン親機から汎用ネットワークを経由して伝送されてくる親機音声信号をもとに在室者の音声を出力する子機スピーカと、子機マイクで生成された子機音声信号を第1チャンネル、第2チャンネルのチャンネル毎に分配するチャンネル分配部と、子機スピーカから子機マイクへのハウリングの原因となる音響成分を除去してエコーキャンセリング処理を行うエコーキャンセラと、通話時に音声信号の送受信を行う子機制御部とを備えている。エコーキャンセラは、チャンネル分配部で分配された第1チャンネルの子機音声信号をアナログ/デジタル変換するとともに親機音声信号をデジタル/アナログ変換して親機スピーカに送出するアナログ・デジタル変換回路と、アナログ・デジタル変換回路でアナログ/デジタル変換された第1チャンネルの子機音声信号についてエコーキャンセリング処理を行い子機制御部に送出するキャンセラ処理回路とを有している。子機制御部は、チャンネル分配部で分配された第2チャンネルの子機音声信号をアナログ/デジタル変換するアナログ/デジタル変換回路と、キャンセラ処理回路から出力された第1チャンネルの子機音声信号及びアナログ/デジタル変換回路でアナログ/デジタル変換された第2チャンネルの子機音声信号をそれぞれチャンネル毎で汎用ネットワークに送出する音声処理回路とを備えている。インターホン親機は、在室者の音声が入力され親機音声信号を生成する親機マイクと、インターホン子機から汎用ネットワークに送出される第1チャンネル、第2チャンネルの子機音声信号のうち第1チャンネルの子機音声信号をもとに来訪者の音声を出力する親機スピーカとを備えている。録音装置は、インターホン子機から汎用ネットワークに送出される第1チャンネル、第2チャンネルの子機音声信号のうち第2チャンネルの子機音声信号を保存する装置記憶部を備えている。
また、本発明の第2の態様であるインターホンシステムは、本発明の第1の態様において、インターホン親機は、固有の親機IDを有している。子機制御部の音声処理回路は、第1チャンネルの子機音声信号に親機IDを付加して汎用ネットワークに送出する機能を備えている。
また、本発明の第3の態様であるインターホンシステムは、本発明の第1の態様において、録音装置は、固有の装置IDを有している。子機制御部の音声処理回路は、第2チャンネルの子機音声信号に装置IDを付加して汎用ネットワークに送出する機能を備えている。
これら第1乃至第3の態様のインターホンシステムによれば、汎用ネットワークを経由して接続されるインターホン子機及びインターホン親機間で音声信号を送受信して通話を行うにあたって、子機マイクで生成される子機音声信号を第1チャンネル、第2チャンネルのチャンネル毎の子機音声信号に分配し、エコーキャンセリング処理により子機スピーカから子機マイクへのハウリングの原因となる音響成分が除去された第1チャンネルの子機音声信号は、インターホン親機に送出して親機スピーカから出力させることができる一方、エコーキャンセリング処理を実行せず高品質で片方向の音声が過剰に抑圧(除去)されていない録音用の第2チャンネルの子機音声信号は、汎用ネットワークに接続された録音装置に送出して(デジタル音声で)保存することができる。
また、本発明の第4の態様であるインターホンシステムは、住戸外に設置され来訪者が住戸内の在室者を呼出して通話を行うインターホン子機と、住戸内に設置され来訪者からの呼出しに応答した在室者が通話を行うインターホン親機とを有する当該システムである。インターホン子機及びインターホン親機間は、LAN等の汎用ネットワークを経由して相互に接続されている。インターホン子機は、来訪者の音声が入力され子機音声信号を生成する子機マイクと、インターホン親機から汎用ネットワークを経由して伝送されてくる親機音声信号をもとに在室者の音声を出力する子機スピーカと、子機マイクで生成された子機音声信号を第1チャンネル、第2チャンネルのチャンネル毎に分配するチャンネル分配部と、子機スピーカから子機マイクへのハウリングの原因となる音響成分を除去してエコーキャンセリング処理を行うエコーキャンセラと、通話時に音声信号の送受信を行う子機制御部とを備えている。エコーキャンセラは、チャンネル分配部で分配された第1チャンネルの子機音声信号をアナログ/デジタル変換するとともに親機音声信号をデジタル/アナログ変換して親機スピーカに送出するアナログ・デジタル変換回路と、アナログ・デジタル変換回路でアナログ/デジタル変換された第1チャンネルの子機音声信号についてエコーキャンセリング処理を行い子機制御部に送出するキャンセラ処理回路とを有している。子機制御部は、チャンネル分配部で分配された第2チャンネルの子機音声信号をアナログ/デジタル変換するアナログ/デジタル変換回路と、キャンセラ処理回路から出力された第1チャンネルの子機音声信号及びアナログ/デジタル変換回路でアナログ/デジタル変換された第2チャンネルの子機音声信号を合成して汎用ネットワークに送出する音声処理回路とを備えている。インターホン親機は、在室者の音声が入力され親機音声信号を生成する親機マイクと、インターホン子機から汎用ネットワークを経由して伝送されてくる合成された子機音声信号を第1チャンネル、第2チャンネルのチャンネル毎の子機音声信号に分離するチャンネル分離部と、チャンネル分離部で分離された第1チャンネルの子機音声信号をもとに来訪者の音声を出力する親機スピーカと、チャンネル分離部で分離された第2チャンネルの子機音声信号を保存する親機記憶部とを備えている。
また、本発明の第5の態様であるインターホンシステムは、本発明の第4の態様において、インターホン親機は、固有の親機IDを有している。子機制御部の信号処理回路は、合成された子機音声信号に親機IDを付加して汎用ネットワークに送出する機能を備えている。
これら第4、第5の態様のインターホンシステムによれば、汎用ネットワークを経由して接続されるインターホン子機及びインターホン親機間で音声信号を送受信して通話を行うにあたって、子機マイクで生成される子機音声信号を第1チャンネル、第2チャンネルのチャンネル毎の子機音声信号に分配し、エコーキャンセリング処理により子機スピーカから子機マイクへのハウリングの原因となる音響成分が除去された第1チャンネルの子機音声信号とエコーキャンセリング処理を実行せず録音用で高品質な第2チャンネルの子機音声信号とを合成してインターホン親機に送出することができる。また、インターホン親機によれば、合成された子機音声信号をチャンネル毎に分離し、エコーキャンセリング処理が実行された第1チャンネルの子機音声信号を親機スピーカから出力させることができる一方、エコーキャンセリング処理を実行せず高品質で片方向の音声が過剰に抑圧(除去)されていない録音用の第2チャンネルの子機音声信号を(デジタル音声で)保存することができる。
本発明のインターホンシステムによれば、汎用ネットワークを経由して接続されるインターホン子機及びインターホン親機間で音声信号を送受信して通話を行うにあたって、子機マイクで生成される子機音声信号を第1チャンネル、第2チャンネルのチャンネル毎の子機音声信号に分配し、第1チャンネルの子機音声信号についてエコーキャンセリング処理を行い子機スピーカから子機マイクへのハウリングの原因となる音響成分を除去して当該ハウリングの発生を防止することで、このようなエコーキャンセリング処理が実行された第1チャンネルの子機音声信号を親機スピーカから出力させることができる一方、第2チャンネルの子機音声信号についてはエコーキャンセリング処理を実行せず録音用で高品質なまま、汎用ネットワークに接続された録音装置又はインターホン親機に(デジタル音声で)保存することができる。
したがって、拡声通話時においてインターホン親機の親機スピーカから出力する音声は、インターホン子機のエコーキャンセラにおいてエコーキャンセリング処理が実行された音声を適用することができるばかりでなく、拡声通話時の音声を保存するにあたっては、エコーキャンセリング処理を実行せず高品質で片方向の音声が過剰に抑圧(除去)されていない当該音声を適用することができる。
図1は、本発明の第1の実施例によるインターホンシステムの全体構成を示すブロック図。 図2は、本発明の第2の実施例によるインターホンシステムの全体構成を示すブロック図。 図3(A)は、本発明の第1、第2の実施例によるインターホンシステムにおいてインターホン子機(第1、第2のインターホン子機)のエコーキャンセラの具体的な構成を示すブロック図。図3(B)は、同実施例においてインターホン子機(第1、第2のインターホン子機)の子機制御部(第1、第2の子機制御部)の具体的な構成を示すブロック図。 図4(A)は、本発明の第1の実施例によるインターホンシステムにおいてインターホン親機(第1のインターホン親機)の親機制御部(第1の親機制御部)の具体的な構成を示すブロック図。図4(B)は、本発明の第2の実施例によるインターホンシステムにおいてインターホン親機(第2のインターホン親機)の親機制御部(第2の親機制御部)の具体的な構成を示すブロック図。
以下、本発明のインターホンシステムを適用した実施の形態例について、図面を参照して説明する。
「第1の実施例」
図1は、本発明の第1の実施例によるインターホンシステムの具体的な構成を示すブロック図である。このインターホンシステムは、住戸外、例えば、住戸玄関の周囲近傍に設置され来訪者が住戸内の在室者を呼出して通話を行うインターホン子機(以下、第1のインターホン子機という)1aと、住戸内に設置され来訪者からの呼出しに応答した在室者が通話を行うインターホン親機(以下、第1のインターホン親機という)2aと、前述のような第1のインターホン子機1a及び第1のインターホン親機2a間で行われる通話(通話時)の音声を保存する録音装置3と、第1のインターホン子機1、第1のインターホン親機2a及び録音装置3を相互に接続するLAN(、WAN)等の汎用ネットワーク4とを有している。
なお、同図において、第1のインターホン子機1a及び汎用ネットワーク4間、第1のインターホン親機2a及び汎用ネットワーク4間、録音装置3及び汎用ネットワーク4間はそれぞれ、図示のような有線による接続の態様に限定されるものではなく、不図示の無線による接続の態様も好適とされる。
次に、同図に示す第1のインターホン子機1aは、自子機に割当てられた固有の識別符号としての例えば、IPアドレスである子機IDを有しており、子機操作部10、撮像部11、子機マイク12、子機スピーカ13、チャンネル分配部14、エコーキャンセラ15、子機制御部(以下、第1の子機制御部という)16a及び子機I/F(インターフェース、以下、第1の子機I/Fという)17aが備えられている。
この第1のインターホン子機1aにおいて、子機操作部10は、来訪者が在室者を呼出すための呼出操作を行うものであって、例えば、呼出(押圧)ボタンで構成されている。また、撮像部11は、来訪者の映像や住戸玄関の周囲近傍の映像(監視映像を含む)を撮像し、所定の信号処理により例えば、ユニキャストでRTSPを用いた映像信号を生成するものであって、例えば、CCD、CMOS等の各種の映像撮像媒体で構成されている。さらに、子機マイク12及び子機スピーカ13は、来訪者が在室者との間で通話を行うための音声(送話音声、受話音声)を入出力するものである。なお、撮像部11によれば、不図示の人体感知センサ等が有する人体感知機能に連動させて、第1のインターホン子機1aの周囲近傍に人体の存在が感知されたときに、その動作を能動として映像信号を生成することもできる。
チャンネル分配部14は、来訪者の音声(送話音声)であって子機マイク12で生成される子機音声信号を第1チャンネル、第2チャンネルのチャンネル毎に分配するものである。ここで、第1チャンネルは、例えば、ステレオ信号の右チャンネルに、第2チャンネルは、例えば、ステレオ信号の左チャンネルのように、チャンネル毎で均等に割当てることができる。
エコーキャンセラ15は、前述のような通話時において、子機スピーカ13から子機マイク12へのハウリングの原因となる音響成分を除去してエコーキャンセリング処理を行うものであって、図3(A)のブロック図に示すように、アナログ・デジタル変換回路150及びキャンセラ処理回路151を有している。ここで、アナログ・デジタル変換回路150は、チャンネル分配部14で分配された第1チャンネルの子機音声信号をアナログ/デジタル(A/D)変換してキャンセラ処理回路151に送出するとともに、第1のインターホン親機2aから汎用ネットワーク4を経由して伝送されてくる親機音声信号をデジタル/アナログ(D/A)変換して子機スピーカ13に送出するものである。また、キャンセラ処理回路151は、アナログ・デジタル変換回路150でアナログ/デジタル変換された第1チャンネルの子機音声信号と親機音声信号についハウリングの原因となる音響成分を抑圧(除去)するエコーキャンセリング処理を行い、同処理がなされた第1チャンネルの子機音声信号を第1の子機制御部16aに送出するものである。
第1の子機制御部16aは、前述のような第1のインターホン子機1aの構成各部を制御するにあたって、例えば、子機操作部10の使用による来訪者からの呼出しの検出、在室者による応答操作又は終話操作の検出、撮像部11で生成された映像信号の信号処理及び通話時に送受信される音声信号(第1、第2の子機音声信号及び親機音声信号)の信号処理を行う各種機能を備えており、図3(B)のブロック図に示すように、子機呼出検出回路160、子機応答/終話検出回路161、子機映像処理回路162、アナログ/デジタル変換回路163及び音声処理回路164aを有している。
ここで、子機呼出検出回路160は、子機操作部10の使用による来訪者からの呼出しを検出して呼出信号を生成するものである。また、子機応答/終話検出回路161は、第1のインターホン親機2aから汎用ネットワーク4を経由して伝送されてくる応答信号又は終話信号をもとに来訪者による応答操作又は終話操作の検出を行うものである。また、子機映像処理回路162は、撮像部11で生成された映像信号の信号処理、例えば、エンコード処理や信号増幅等を行うものである。また、アナログ/デジタル変換回路163は、チャンネル分配部14で分配された第2チャンネルの子機音声信号をアナログ/デジタル変換するものである。さらに、音声処理回路164aは、第1のインターホン親機2aから汎用ネットワーク4を経由してデジタル信号で伝送されてくる親機音声信号をその信号形態のままエコーキャンセラ15(のキャンセラ処理回路151)に送出するとともに、キャンセラ処理回路151から送出された第1チャンネルの子機音声信号及びアナログ/デジタル変換回路163でアナログ/デジタル変換された第2チャンネルの子機音声信号をそれぞれチャンネル毎で汎用ネットワーク4に送出するものである。
第1の子機I/F17aは、第1の子機制御部16a及び汎用ネットワーク4間の信号伝送路を形成し、形成された信号伝送路を経由して各種信号の送受信を行うものである。
次に、図1に示す第1のインターホン親機2aは、自親機に割当てられた固有の識別符号としての例えば、IPアドレスである親機IDを有しており、親機操作部20、表示部21、親機マイク22、親機スピーカ23、親機制御部(以下、第1の親機制御部という)24a及び親機I/F(以下、第1の親機I/Fという)25aが備えられている。
この第1のインターホン親機2aにおいて、親機操作部20は、第1のインターホン子機1aから汎用ネットワーク4を経由して伝送されてくる呼出信号をもとに報知される来訪者からの呼出しに在室者が応答して親機マイク22及び親機スピーカ23の使用による通話を開始させる応答操作やその通話を終了させる終話操作が行われるものであって、例えば、通話(押圧)ボタンや表示部21の前面に配置されるタッチパネル等で構成されている。
表示部21は、第1のインターホン子機1aから汎用ネットワーク4を経由して伝送されてくる映像信号もとに撮像部11で撮像された映像を表示するものであって、例えば、LCD、有機ELディスプレイ等の各種の表示媒体で構成されている。なお、表示部21は、前述のような映像表示のみならず、映像信号とともに第1のインターホン子機1aから汎用ネットワーク4を経由して伝送されてくる呼出信号をもとに来訪者からの呼出しがあることを示す例えば、文字メッセージや絵データ等を表示することもできる。
親機マイク22及び親機スピーカ23は、在室者が来訪者との間で通話を行うための音声(送話音声、受話音声)を入出力するにあたって、この親機スピーカ24は、第1のインターホン子機1aから汎用ネットワーク4にチャンネル毎で送出される第1チャンネル、第2チャンネルの子機音声信号のうち、エコーキャンセリング処理がなされた第1チャンネルの子機音声信号を出力することができるばかりでなく、来訪者からの呼出しがあることを示す例えば、呼出音や音声メッセージ等を出力することもできる。
第1の親機制御部24aは、前述のような第1のインターホン親機2aの構成各部を制御するにあたって、例えば、親機操作部20の使用による在室者の応答操作又は終話操作の検出、第1のインターホン子機1aの子機操作部10の使用による来訪者からの呼出しを検出してその報知を行う制御、撮像部11で生成された映像信号の信号処理及び通話時に送受信される音声信号(親機音声信号及び第1の子機音声信号)の信号処理等を行う各種機能を備えており、図4(A)のブロック図に示すように、親機操作検出回路240、親機呼出検出回路241、親機映像処理回路242及びアナログ・デジタル変換回路243aを有している。
ここで、親機操作検出回路240は、親機操作部20の使用による在室者の応答操作又は終話操作を検出して応答信号又は終話信号を生成するものである。また、親機呼出検出回路241は、第1のインターホン子機1aから汎用ネットワーク4を経由して伝送されてくる呼出信号をもとに来訪者からの呼出しを検出するものである。また、親機映像処理回路242は、第1のインターホン子機1aから汎用ネットワーク4を経由して伝送されてくる映像信号を信号処理、例えば、デコード処理や信号増幅等を行うものである。さらに、アナログ・デジタル変換回路243aは、親機マイク22で生成された親機音声信号をアナログ/デジタル変換して第1の親機I/F25aから汎用ネットワーク4に送出するとともに、第1のインターホン子機1aから汎用ネットワーク4にチャンネル毎で送出される第1チャンネル、第2チャンネルの子機音声信号のうち第1チャンネルの子機音声信号をデジタル/アナログ変換して親機スピーカ23に送出するものである。
第1の親機I/F25aは、第1の親機制御部24a及び汎用ネットワーク4間の信号伝送路を形成し、形成された信号伝送路を経由して各種信号の送受信を行うものである。
次に、図1に示す録音装置3は、自装置に割当てられた固有の識別符号としての例えば、IPアドレスである装置IDを有しており、装置記憶部30、装置制御部31及び装置I/F32が備えられている。
この録音装置3において、装置記憶部30は、第1のインターホン子機1aから汎用ネットワーク4にチャンネル毎で送出される第1チャンネル、第2チャンネルの子機音声信号のうち第2チャンネルの子機音声信号をデジタル信号のまま保存するものであって、例えば、RAM、EEPROM等の各種の記憶媒体で構成されている。
装置制御部31は、前述のような録音装置3の構成各部を制御するにあたって、例えば、装置記憶部31への書込み・保存又は読出し制御を行う機能を備えている。また、装置I/F32は、装置制御部31及び汎用ネットワーク4間の信号伝送路を形成し、形成された信号伝送路を経由して各種信号の送受信を行うものである。
このように構成された本発明の第1の実施例によるインターホンシステムにおいて、以下、具体的な動作について説明する。
住戸内の在室者を呼出すにあたり、住戸外(住戸玄関)に居る来訪者が図1に示す第1のインターホン子機1aの子機操作部10を使用して呼出操作を行うと、この操作を検出した図3(B)に示す第1の子機制御部16aの子機呼出検出回路160は、例えば、SIP対応の信号フォーマットにより自子機の子機ID及び第1のインターホン親機2aを指定する親機IDを付加した呼出信号を生成する。また、子機呼出検出回路160で生成された呼出信号は、第1の子機I/F17aから汎用ネットワーク4を経由して第1のインターホン親機2aの第1の親機I/F25aと、同様に第1の子機I/F17aから汎用ネットワーク4を経由して録音装置3の装置I/F32とにそれぞれ伝送される。
また、第1のインターホン子機1aにおいて、第1の子機制御部16aによれば、前述のような子機呼出検出回路160による呼出検出が行われると、撮像部11を能動とする。この制御により、撮像部11で生成された来訪者の映像信号が、図3(B)に示す子機映像処理回路162で例えば、エンコーダ処理や信号増幅等がなされた後、SIP対応の信号フォーマットにより自子機の子機ID、第1のインターホン親機2aを指定する親機ID及び録音装置3を指定する装置IDを付加した当該信号で、第1の子機I/F17aから汎用ネットワーク4を経由して第1のインターホン親機2aの第1の親機I/F25aと、同様に第1の子機I/F17aから汎用ネットワーク4を経由して録音装置3の装置I/F32とにそれぞれ伝送される。
ここで、録音装置3の装置制御部31によれば、装置I/F32を経由して受信した呼出信号及び映像信号にそれぞれ付加されている(信号伝送先の)親機IDが自装置の装置IDと一致しないため、通常、受信した呼出信号が無効な信号であると判断する一方、受信した映像信号に付加されている装置IDが自装置の装置IDと一致するため、この映像信号について装置記憶部30への保存を開始する。
一方、第1のインターホン親機2aにおいて、図4(A)に示す第1の親機制御部24aの親機呼出検出回路241は、第1の親機I/F25aを経由して受信した呼出信号に付加されている(信号伝送先の)親機IDが自親機の親機IDと一致するため、同様に付加されている子機IDに該当する第1のインターホン子機1aで呼出操作を行った来訪者からの呼出しを検出し、その旨の呼出音や音声メッセージ等を親機スピーカ23から出力させて呼出報知を行うことができるばかりでなく、表示部21を能動とする。この制御により、第1の親機制御部24aの親機映像処理回路242は、第1の親機I/F25aを経由して受信した映像信号を例えば、デコード処理や信号増幅等して表示部21に送出することで、来訪者の映像を表示部21に表示させることができるばかりでなく、この表示部21には、来訪者からの呼出しがあることを示す文字メッセージや絵データ等を表示(呼出表示)させることもできる。
この後、前述の呼出報知(呼出表示)及び映像表示を確認した在室者が、第1のインターホン親機2aの親機操作部20を使用して応答操作を行い、この操作を図4(A)に示す第1の親機制御部24aの親機操作検出回路240が検出すると、親機マイク22及び親機スピーカ23とアナログ・デジタル変換回路243aを経由して第1の親機I/F25aとの間の信号伝送路が形成されるとともに、例えば、SIP対応の信号フォーマットにより自親機の親機ID及び第1のインターホン子機1aを指定する子機IDを付加した応答信号が生成される。また、親機操作検出回路240で生成された応答信号は、前述の呼出信号と逆の信号伝送路を経由して第1のインターホン子機1aの第1の子機I/F17aに伝送されるとともに、第1の親機I/F25aから汎用ネットワーク4を経由して録音装置3の装置I/F32に伝送される。
ここで、録音装置3の装置制御部31によれば、装置I/F32を経由して受信した応答信号に付加されている(信号伝送先の)子機IDが自装置の装置IDと一致しないため、通常、受信した応答信号が無効な信号であると判断する。
一方、第1のインターホン子機1aにおいて、図3(B)に示す第1の子機制御部16aの子機応答/終話検出回路161によれば、第1の子機I/F17aを経由して受信した応答信号に付加されている(信号伝送先の)子機IDが自子機の子機IDと一致するため、同様に付加されている親機IDに該当する第1のインターホン親機2aで応答操作を行った在室者による応答操作があったことを検出し、チャンネル分配部14及びエコーキャンセラ15をそれぞれ能動にするとともに、このチャンネル分配部14からアナログ/デジタル変換回路163を経由して音声信号処理回路164aまでの信号伝送路と、エコーキャンセラ15と音声信号処理回路164aを経由して第1の親機I/F25aとの間の信号伝送路をそれぞれ形成する。
次に、具体的な通話動作を説明するにあたり、在室者の音声(送話音声)であって第1のインターホン親機2aの親機マイク22で生成された親機音声信号は、図4(A)に示す第1の親機制御部24aのアナログ・デジタル変換回路243aでアナログ/デジタル変換された後、例えば、SIP対応の信号フォーマットにより自親機の親機ID及び第1のインターホン子機1aを指定する子機IDを付加した当該信号で、前述の応答信号と同一の信号伝送路を経由して第1のインターホン子機1aの第1の子機I/F17aと録音装置3の装置I/F32とにそれぞれ伝送される。
ここで、録音装置3の装置制御部31によれば、装置I/F32を経由して受信した親機音声信号に付加されている(信号伝送先の)子機IDが自装置の装置IDと一致しないため、通常、受信した親機音声信号が無効な信号であると判断する。
一方、第1のインターホン子機1bにおいて、図3(B)に示す第1の子機制御部16aによれば、第1の子機I/F17aを経由して受信した親機音声信号に付加されている子機IDが自子機の子機IDと一致するため、この親機音声信号は、音声信号処理回路164aを経由してデジタル信号の信号形態のまま、図3(A)に示すエコーキャンセラ15のキャンセラ処理回路151に送出される。なお、在室者による応答操作がなされ、例えば、通話が開始された直後のタイミングにおいては、通常、キャンセラ処理回路151で何らのエコーキャンセリング処理が行われることなく、この親機音声信号は、アナログ・デジタル変換回路150でデジタル/アナログ変換された後、子機スピーカ13に送出されるため、在室者による音声(送話音声)が受話音声として子機スピーカ13から出力される。
この後、来訪者の音声(送話音声)であって第1のインターホン子機1aの子機マイク12で生成された子機音声信号には、前述のように子機スピーカ13から出力された受話音声が音響帰還成分として重畳されており、チャンネル分配部14は、このような音響帰還成分が重畳された子機音声信号をチャンネル毎で均等の第1チャンネル、第2チャンネルの子機音声信号に分配し、第1チャンネルの子機音声信号については、図3(A)に示すエコーキャンセラ15のアナログ・デジタル変換回路150に送出する一方、第2チャンネルの子機音声信号については、図3(B)に示す第1の子機制御部16aのアナログ/デジタル変換回路163に送出する。
第1のインターホン子機1aにおいて、図3(A)に示すエコーキャンセラ15のアナログ・デジタル変換回路150は、チャンネル分配部14で分配された第1チャンネルの子機音声信号をアナログ・デジタル変換してキャンセラ処理回路151に送出する。また、キャンセラ処理回路151は、アナログ・デジタル変換回路150でアナログ・デジタル変換された第1チャンネルの子機音声信号に重畳されている音響帰還成分である親機音声信号についてのエコーキャンセリング処理を行い、子機スピーカ13から子機マイク12へのハウリングの原因となる音響成分が除去された第1チャンネルの子機音声信号を、図3(B)に示す第1の子機制御部16aの音声処理回路164aに送出する。また、アナログ/デジタル変換回路163は、チャンネル分配部14で分配された第2チャンネルの子機音声信号をアナログ・デジタル変換して音声処理回路164aに送出する。さらに、音声処理回路164aは、受信した第1チャンネル、第2チャンネルの子機音声信号のうち、第1チャンネルの子機音声信号については、例えば、SIP対応の信号フォーマットにより自子機の子機ID及び第1のインターホン親機2aを指定する親機IDを付加した当該信号で、第2チャンネルの子機音声信号については、例えば、SIP対応の信号フォーマットにより自子機の子機ID及び録音装置3を指定する装置IDを付加した当該信号で、第1の子機I/F17aから汎用ネットワーク4を経由して第1のインターホン親機2aの第1の親機I/F25aと、同様に第1の子機I/F17aから汎用ネットワーク4を経由して録音装置3の装置I/F32とにそれぞれ送出する。
第1のインターホン親機2aにおいて、図4(A)に示す第1の親機制御部24aによれば、第1の親機I/F25aを経由して受信した第1チャンネル、第2チャンネルの子機音声信号のうち、第1チャンネルの子機音声信号についてのみ同信号に付加されている(信号伝送先の)親機IDが自親機の親機IDと一致するため、この第1チャンネルの子機音声信号は、アナログ・デジタル変換回路243aでデジタル/アナログ変換された後、親機スピーカ23に送出されるため、在室者による音声(送話音声)が、第1のインターホン子機1aにおける子機スピーカ13から子機マイク12へのハウリングの原因となる音響成分が除去された受話音声として親機スピーカ23から出力される。
一方、録音装置3の装置制御部32によれば、装置I/F31を経由して受信した第1チャンネル、第2チャンネルの子機音声信号のうち、第2チャンネルの子機音声信号についてのみ同信号に付加されている(信号伝送先の)装置IDが自装置の装置IDと一致するため、この第2チャンネルの子機音声信号を装置記憶部30に保存することができるため、録音用の子機音声信号として高品質なデジタル信号のままの保存が可能となる。また、装置記憶部30に保存された第2チャンネルの子機音声信号は、装置制御部31の制御によって読出され、必要に応じて第1のインターホン親機2aの親機スピーカ23や別途の通信機器、例えば、汎用ネットワーク4に接続可能な携帯通信端末のスピーカから出力させることもできる。
なお、第1の実施例において、第1のインターホン子機1aから汎用ネットワーク4を経由して第1のインターホン親機2aへの映像信号の伝送は、呼出時のみならず通話時にも継続されている。したがって、親機スピーカ23からの第1チャンネルの子機音声信号の出力を確認する通話時の在室者によれば、表示部21における映像表示も併せて確認でき、この映像信号については、録音装置3の装置記憶部30に第2チャンネルの子機音声信号とともに保存することもできる。また、録音装置3の装置制御部31によれば、呼出時から継続して、前述のような装置記憶部30への第2チャンネルの子機音声信号及び映像信号の保存を行うことができ、この場合、第1のインターホン子機1aの第1の子機制御部16aは、映像信号の送信と同一なタイミングで第2チャンネルの子機音声信号の送信が可能となる。
以上の説明から明らかなように、本発明の第1の実施例によれば、汎用ネットワーク4を経由して接続される第1のインターホン子機1a及び第1のインターホン親機2a間で音声信号を送受信して通話を行うにあたって、子機マイク12で生成される子機音声信号をチャンネル分配部14で第1チャンネル、第2チャンネルのチャンネル毎の子機音声信号に分配し、エコーキャンセラ15のエコーキャンセリング処理により子機スピーカ13から子機マイク12へのハウリングの原因となる音響成分が除去された第1チャンネルの子機音声信号は、第1のインターホン親機2aに送出して親機スピーカ23から出力させることができる一方、エコーキャンセリング処理を実行せず高品質で片方向の音声が過剰に抑圧(除去)されていない録音用の第2チャンネルの子機音声信号は、汎用ネットワーク4に接続された録音装置3に送出して(デジタル音声で)装置記憶部30に保存することができる。
したがって、拡声通話時において第1のインターホン親機2aの親機スピーカ23から出力する音声は、第1のインターホン子機1aのエコーキャンセラ15においてエコーキャンセリング処理が実行された音声を適用することができるばかりでなく、拡声通話時の音声を録音装置3(の装置記憶部30)に保存するにあたっては、エコーキャンセリング処理を実行せず高品質な音声を適用することができる。
「第2の実施例」
次に、本発明の第2の実施例によるインターホンシステムについて、図2のブロック図等を参照して説明する。なお、第2の実施例において、前述の第1の実施例で適用した構成と同一の作用を有する構成部については、同一の符号を付加してその説明は省略するものとする。
図2に示すインターホンシステムは、住戸外、例えば、住戸玄関の周囲近傍に設置され来訪者が住戸内の在室者を呼出して通話を行うインターホン子機(以下、第2のインターホン子機という)1bと、住戸内に設置され来訪者からの呼出しに応答した在室者が通話を行うインターホン親機(以下、第2のインターホン親機という)2bと、第2のインターホン子機1b及び第2のインターホン親機2bを相互に接続するLAN(、WAN)等の汎用ネットワーク4とを有している。
なお、同図において、第2のインターホン子機1b及び汎用ネットワーク4間、第2のインターホン親機2b及び汎用ネットワーク4間はそれぞれ、図示のような有線による接続の態様に限定されるものではなく、不図示の無線による接続の態様も好適とされる。
次に、同図に示す第2のインターホン子機1bは、自子機に割当てられた固有の識別符号としての例えば、IPアドレスである子機IDを有しており、子機操作部10、撮像部11、子機マイク12、子機スピーカ13、チャンネル分配部14、エコーキャンセラ15、子機制御部(以下、第2の子機制御部という)16b及び子機インターフェース(以下、第2の子機I/Fという)17bが備えられている。
この第2のインターホン子機1bにおいて、第2の子機制御部16bは、当該第2のインターホン子機の構成各部を制御するにあたって、例えば、子機操作部10の使用による来訪者からの呼出しの検出、在室者による応答操作又は終話操作の検出、撮像部11で生成された映像信号の信号処理及び通話時に送受信される音声信号(第1、第2の子機音声信号及び親機音声信号)の信号処理を行う各種機能を備えており、図3(B)のブロック図に示すように、子機呼出検出回路160、子機応答/終話検出回路161、子機映像処理回路162、アナログ/デジタル変換回路163及び音声処理回路164bを有している。
ここで、音声処理回路164bは、第2のインターホン親機2bから汎用ネットワーク4を経由してデジタル信号で伝送されてくる親機音声信号をその信号形態のままエコーキャンセラ15(の図3(A)に示すキャンセラ処理回路151)に送出するとともに、キャンセラ処理回路151から送出された第1チャンネルの子機音声信号及びアナログ/デジタル変換回路163でアナログ/デジタル変換された第2チャンネルの子機音声信号を合成して汎用ネットワーク4に送出するものである。
第2の子機I/F17bは、第2の子機制御部16b及び汎用ネットワーク4間の信号伝送路を形成し、形成された信号伝送路を経由して各種信号の送受信を行うものである。
次に、図2に示す第2のインターホン親機2bは、自親機に割当てられた固有の識別符号としての例えば、IPアドレスである親機IDを有しており、親機操作部20、表示部21、親機マイク22、親機スピーカ23、親機制御部(以下、第2の親機制御部という)24b、親機I/F(以下、第2の親機I/Fという)25b、チャンネル分離部26及び親機記憶部27が備えられている。
この第2のインターホン親機2bにおいて、第2の親機制御部24bは、当該第2のインターホン親機の構成各部を制御するものであって、例えば、親機操作部20の使用による在室者の応答操作又は終話操作の検出、第2のインターホン子機1bの子機操作部10の使用による来訪者からの呼出しを検出してその報知を行う制御、撮像部11で生成された映像信号の信号処理及び通話時に送受信される音声信号(親機音声信号及び合成された子機音声信号)の信号処理等を行う各種機能を備えており、図4(B)のブロック図に示すように、親機操作検出回路240、親機呼出検出回路241、親機映像処理回路242及びアナログ/デジタル変換回路243bを有している。
ここで、アナログ/デジタル変換回路243bは、親機マイク22で生成された親機音声信号をアナログ/デジタル変換して第2の親機I/F25bから汎用ネットワーク4に送出する一方、第2のインターホン子機1bから汎用ネットワーク4を経由して伝送されてくる合成された子機音声信号については、そのデジタル信号の信号形態のままチャネル分離部26に送出するものである。
第2の親機I/F25bは、第2の親機制御部24b及び汎用ネットワーク4間の信号伝送路を形成し、形成された信号伝送路を経由して各種信号の送受信を行うものである。また、チャンネル分離部26は、第2のインターホン子機1bから汎用ネットワーク4を経由して伝送されてくる合成された子機音声信号を第1チャンネル、第2チャンネルの子機音声信号にチャンネル毎で分離し、分離した第1チャンネルの子機音声信号をアナログ/デジタル変換して親機スピーカ22に、第2チャンネルの子機音声信号はデジタル信号の信号形態のまま親機記憶部27にそれぞれ送出するものである。さらに、親機記憶部27は、チャンネル分離部26で分離された第2チャンネルの子機音声信号をデジタル信号のまま保存するものであって、例えば、RAM、EEPROM等の各種の記憶媒体で構成されている。
このように構成された本発明の第2の実施例によるインターホンシステムにおいて、以下、具体的な動作について説明する。
住戸内の在室者を呼出すにあたり、住戸外(住戸玄関)に居る来訪者が図2に示す第2のインターホン子機1bの子機操作部10を使用して呼出操作を行うと、この操作を検出した図3(B)に示す第2の子機制御部16bの子機呼出検出回路160は、例えば、SIP対応の信号フォーマットにより自子機の子機ID及び第2のインターホン親機2bを指定する親機IDを付加した呼出信号を生成する。また、呼出検出回路160で生成された呼出信号は、第2の子機I/F17bから汎用ネットワーク4を経由して第2のインターホン親機2bの第2の親機I/F25bに伝送される。
また、第2のインターホン子機1bにおいて、第2の子機制御部16bによれば、前述のような子機呼出検出回路160による呼出検出が行われると、撮像部11を能動とする。この制御により、撮像部11で生成された来訪者の映像信号が、図3(B)に示す子機映像処理回路162で例えば、エンコーダ処理や信号増幅等がなされた後、SIP対応の信号フォーマットにより自子機の子機ID及び第2のインターホン親機2bを指定する親機IDを付加した当該信号で、第2の子機I/F17bから汎用ネットワーク4を経由して第2のインターホン親機2bの第2の親機I/F25bに伝送される。
ここで、第2のインターホン親機2bにおいて、図4(B)に示す第2の親機制御部24bの親機呼出検出回路241は、第2の親機I/F25bを経由して受信した呼出信号に付加されている(信号伝送先の)親機IDが自親機の親機IDと一致するため、同様に付加されている子機IDに該当する第2のインターホン子機1bで呼出操作を行った来訪者からの呼出しを検出し、その旨の呼出音や音声メッセージ等を親機スピーカ23から出力させて呼出報知を行うことができるばかりでなく、表示部21を能動とする。この制御により、第2の親機制御部24bの親機映像処理回路242は、第2の親機I/F25bを経由して受信した映像信号を例えば、デコード処理や信号増幅等して表示部21に送出することで、来訪者の映像を表示部21に表示させることができるばかりでなく、この表示部21には、来訪者からの呼出しがあることを示す文字メッセージや絵データ等を表示(呼出表示)させることもできる。なお、表示部21に表示されている映像(映像信号)は、第2の親機制御部24bの制御により、リアルタイムの映像として親機記憶部27に保存することもできる。
この後、前述の呼出報知(呼出表示)及び映像表示を確認した在室者が、第2のインターホン親機2bの親機操作部20を使用して応答操作を行い、この操作を図4(B)に示す第2の親機制御部24bの親機操作検出回路240が検出すると、親機マイク22からアナログ・デジタル変換回路243bを経由して第2の親機I/F25aまでの信号伝送路と、第2の親機I/F25aからアナログ・デジタル変換回路243bを経由してチャンネル分離部26までの信号伝送路とがそれぞれ形成されるとともに、例えば、SIP対応の信号フォーマットにより自親機の親機ID及び第2のインターホン子機1bを指定する子機IDを付加した応答信号が生成される。また、親機操作検出回路240で生成された応答信号は、前述の呼出信号と逆の信号伝送路を経由して第2のインターホン子機1bの第2の子機I/F17bに伝送される。
ここで、第2のインターホン子機1bにおいて、図3(B)に示す第2の子機制御部16bの子機応答/終話検出回路161によれば、第2の子機I/F17bを経由して受信した応答信号に付加されている(信号伝送先の)子機IDが自子機の子機IDと一致するため、同様に付加されている親機IDに該当する第2のインターホン親機2bで応答操作を行った在室者による応答操作があったことを検出し、チャンネル分配部14及びエコーキャンセラ15をそれぞれに能動するとともに、このチャンネル分配部14からアナログ・デジタル変換回路163を経由して音声信号処理回路164bまでの信号伝送路と、エコーキャンセラ15と音声信号処理回路164bを経由して第2の親機I/F25bとの間の信号伝送路をそれぞれ形成する。
次に、具体的な通話動作を説明するにあたり、在室者の音声(送話音声)であって第2のインターホン親機2bの親機マイク22で生成された親機音声信号は、図4(B)に示す第2の親機制御部24bのアナログ・デジタル変換回路243bでアナログ/デジタル変換された後、例えば、SIP対応の信号フォーマットにより自親機の親機ID及び第2のインターホン子機1bを指定する子機IDを付加した当該信号で、前述の応答信号と同一の信号伝送路を経由して第2のインターホン子機1bの第2の子機I/F17bに伝送される。
ここで、第2のインターホン子機1bにおいて、図3(B)に示す第2の子機制御部16bによれば、第2の子機I/F17bを経由して受信した親機音声信号に付加されている(信号伝送先の)子機IDが自子機の子機IDと一致するため、この親機音声信号は、音声信号処理回路164bを経由してデジタル信号の信号形態のまま、図3(A)に示すエコーキャンセラ15のキャンセラ処理回路151に送出される。なお、在室者による応答操作がなされ、例えば、通話が開始された直後のタイミングにおいては、通常、キャンセラ処理回路151で何らのエコーキャンセリング処理が行われることなく、この親機音声信号は、アナログ・デジタル変換回路150でデジタル/アナログ変換された後、子機スピーカ13に送出されるため、在室者による音声(送話音声)が受話音声として子機スピーカ13から出力される。
この後、来訪者の音声(送話音声)であって第2のインターホン子機1bの子機マイク12で生成された子機音声信号には、前述のように子機スピーカ13から出力された受話音声が音響帰還成分として重畳されており、チャンネル分配部14は、このような音響帰還成分が重畳された子機音声信号をチャンネル毎で均等の第1チャンネル、第2チャンネルの子機音声信号に分配し、第1チャンネルの子機音声信号については、図3(A)に示すエコーキャンセラ15のアナログ・デジタル変換回路150に送出する一方、第2チャンネルの子機音声信号については、図3(B)に示す第2の子機制御部16bのアナログ/デジタル変換回路163に送出する。
第2のインターホン子機1bにおいて、図3(A)に示すエコーキャンセラ15のアナログ・デジタル変換回路150は、チャンネル分配部14で分配された第1チャンネルの子機音声信号をアナログ・デジタル変換してキャンセラ処理回路151に送出する。また、キャンセラ回路151は、アナログ・デジタル変換回路150でアナログ・デジタル変換された第1チャンネルの子機音声信号に重畳されている音響帰還成分である親機音声信号についてのエコーキャンセリング処理を行い、子機スピーカ13から子機マイク12へのハウリングの原因となる音響成分が除去された第1チャンネルの子機音声信号を、図3(B)に示す第2の子機制御部16bの音声信号処理回路164aに送出する。また、アナログ/デジタル変換回路163は、チャンネル分配部14で分配された第2チャンネルの子機音声信号をアナログ・デジタル変換して音声信号処理回路164bに送出する。さらに、音声信号処理回路164bは、受信した第1チャンネル、第2チャンネルの子機音声信号を合成し、例えば、SIP対応の信号フォーマットにより自子機の子機ID及び第2のインターホン親機2bを指定する親機IDを付加した当該合成信号で、第2の子機I/F17bから汎用ネットワーク4を経由して第2のインターホン親機2bの第2の親機I/F25bに送出する。
第2のインターホン親機2bにおいて、図4(B)に示す第2の親機制御部24bによれば、第2の親機I/F25bを経由して受信した子機音声合成信号に付加されている(信号伝送先の)親機IDが自親機の親機IDと一致するため、この子機音声合成信号をデジタル信号の信号形態のまま、アナログ・デジタル変換回路243bからチャンネル分離部26に送出する。このチャンネル分離部26は、受信した子機音声合成信号を第1チャンネル、第2チャンネルの子機音声信号にチャンネル毎に分離し、第1チャンネルの子機音声信号については、デジタル/アナログ変換して親機スピーカ23に送出する一方、第2チャンネルの子機音声信号については、デジタル信号のまま親機記憶部27に送出する。したがって、第1チャンネルの子機音声信号をもとに在室者による音声(送話音声)が、第2のインターホン子機1bにおける子機スピーカ13から子機マイク12へのハウリングの原因となる音響成分が除去された受話音声として親機スピーカ23から出力される一方、第2チャンネルの子機音声信号については、録音用の子機音声信号として高品質なデジタル信号のまま親機記憶部27に保存される。なお、親機制御部24bによれば、親機記憶部27への保存動作を、前述のような呼出時から継続して行うこともできる。
また、第2のインターホン親機2bの親機記憶部27に保存された第2チャンネルの子機音声信号は、第2の親機制御部24bの制御によって読出され、必要に応じて親機スピーカ23や別途の通信機器、例えば、汎用ネットワーク4に接続可能な携帯通信端末のスピーカから出力させることもできる。
なお、第2の実施例において、第2のインターホン子機1bから汎用ネットワーク4を経由して第2のインターホン親機2bへの映像信号の伝送は、呼出時のみならず通話時にも継続される。したがって、親機スピーカ23からの第1チャンネルの子機音声信号の出力を確認する通話時の在室者によれば、表示部21における映像表示も併せて確認でき、この映像信号については、親機記憶部27に第2チャンネルの子機音声信号とともに保存することもできる。
以上の説明から明らかなように、本発明の第2の実施例によれば、汎用ネットワーク4を経由して接続される第2のインターホン子機1b及び第2のインターホン親機2b間で音声信号を送受信して通話を行うにあたって、子機マイク12で生成される子機音声信号をチャンネル分配部14で第1チャンネル、第2チャンネルのチャンネル毎の子機音声信号に分配し、エコーキャンセラ15のエコーキャンセリング処理により子機スピーカ13から子機マイク12へのハウリングの原因となる音響成分が除去された第1チャンネルの子機音声信号とエコーキャンセリング処理を実行せず録音用で高品質な第2チャンネルの子機音声信号とを合成して第2のインターホン親機2bに送出することができる。また、第2のインターホン親機2bによれば、合成された子機音声信号をチャンネル分離部26でチャンネル毎に分離し、エコーキャンセリング処理が実行された第1チャンネルの子機音声信号を親機スピーカ23から出力させることができる一方、エコーキャンセリング処理を実行せず高品質で片方向の音声が過剰に抑圧(除去)されていない録音用の第2チャンネルの子機音声信号を、(デジタル音声で)親機記憶部27に保存することができる。
したがって、拡声通話時において第2のインターホン親機2bの親機スピーカ23から出力する音声は、第2のインターホン子機1bのエコーキャンセラ15においてエコーキャンセリング処理が実行された音声を適用することができるばかりでなく、拡声通話時の音声を親機記憶部27に保存するにあたっては、エコーキャンセリング処理を実行せず高品質な音声を適用することができる。
本発明のインターホンシステムにおいては、特定の実施の形態をもって説明してきたが、この形態に限定されるものでなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られた如何なる構成の当該システムであっても採用できるということはいうまでもないことである。
具体的に、本発明の第1、第2の実施例においては、第1、第2のインターホン子機1a、1bから汎用ネットワーク4を経由して第1、第2のインターホン親機2a、2bに伝送する呼出信号及び映像信号を個別の当該信号として説明したが、このような信号伝送の形態に限定されるものではない。例えば、呼出時においては、同一のフレーム内に設けられる複数のスロットに呼出信号及び映像信号をそれぞれ割当てる信号フォーマットを適用することができるばかりでなく、通話時においては、同一のフレーム内に設けられる複数のスロットに音声信号及び映像信号をそれぞれ割当てる信号フォーマットを適用することができる。
また、本発明の第1、第2の実施例においては、第1、第2のインターホン子機1a、1bに撮像部11を、第1、第2のインターホン親機2a、2bに表示部21を、それぞれ備えた構成の所謂、映像撮像機能及びその表示機能を有するインターホンシステムを適用したが、この態様に限定されるものではない。例えば、映像撮像機能及びその表示機能を不備とするインターホンシステムを適用することもできる。すなわち、映像信号の伝送・転送が行われないインターホンシステムである。
1a、1b……第1、第2のインターホン子機
12……子機マイク
13……子機スピーカ
14……チャンネル分配部
15……エコーキャンセラ
150……アナログ・デジタル変換回路
151……キャンセラ処理回路
16a、16b……第1、第2の子機制御部
163……アナログ/デジタル変換回路
164a、164b……音声信号処理回路
2a……第1のインターホン親機
22……親機マイク
23……親機スピーカ
24a……第1の親機制御部
2b……第2のインターホン親機
22……親機マイク
23……親機スピーカ
24b……第1の親機制御部
26……チャンネル分離部
27……親機記憶部
3……録音装置
4……汎用ネットワーク

Claims (5)

  1. 住戸外に設置され来訪者が住戸内の在室者を呼出して通話を行うインターホン子機と、前記住戸内に設置され前記来訪者からの呼出しに応答した前記在室者が通話を行うインターホン親機と、前記通話の音声を保存する録音装置とを有するインターホンシステムであって、
    前記インターホン子機、前記インターホン親機及び前記録音装置は、LAN等の汎用ネットワークを経由して相互に接続され、
    前記インターホン子機は、前記来訪者の音声が入力され子機音声信号を生成する子機マイクと、前記インターホン親機から前記汎用ネットワークを経由して伝送されてくる親機音声信号をもとに前記在室者の音声を出力する子機スピーカと、前記子機マイクで生成された前記子機音声信号を第1チャンネル、第2チャンネルのチャンネル毎に分配するチャンネル分配部と、前記子機スピーカから前記子機マイクへのハウリングの原因となる音響成分を除去してエコーキャンセリング処理を行うエコーキャンセラと、前記通話時に前記音声信号の送受信を行う子機制御部とを備え、
    前記エコーキャンセラは、前記チャンネル分配部で分配された前記第1チャンネルの子機音声信号をアナログ/デジタル変換するとともに前記親機音声信号をデジタル/アナログ変換して前記親機スピーカに送出するアナログ・デジタル変換回路と、前記アナログ・デジタル変換回路で前記アナログ/デジタル変換された前記第1チャンネルの子機音声信号について前記エコーキャンセリング処理を行い前記子機制御部に送出するキャンセラ処理回路とを有し、
    前記子機制御部は、前記チャンネル分配部で分配された前記第2チャンネルの子機音声信号をアナログ/デジタル変換するアナログ/デジタル変換回路と、前記キャンセラ処理回路から出力された前記第1チャンネルの子機音声信号及び前記アナログ/デジタル変換回路で前記アナログ/デジタル変換された前記第2チャンネルの子機音声信号をそれぞれチャンネル毎で前記汎用ネットワークに送出する音声処理回路とを備え、
    前記インターホン親機は、前記在室者の音声が入力され前記親機音声信号を生成する親機マイクと、前記インターホン子機から前記汎用ネットワークに送出される前記第1チャンネル、前記第2チャンネルの子機音声信号のうち前記第1チャンネルの子機音声信号をもとに前記来訪者の音声を出力する親機スピーカとを備え、
    前記録音装置は、前記インターホン子機から前記汎用ネットワークに送出される前記第1チャンネル、前記第2チャンネルの子機音声信号のうち前記第2チャンネルの子機音声信号を保存する装置記憶部を備えることを特徴とするインターホンシステム。
  2. 前記インターホン親機は、固有の親機IDを有しており、
    前記子機制御部の前記音声処理回路は、前記第1チャンネルの子機音声信号に前記親機IDを付加して前記汎用ネットワークに送出する機能を備えることを特徴とする請求項1記載のインターホンシステム。
  3. 前記録音装置は、固有の装置IDを有しており、
    前記子機制御部の前記音声処理回路は、前記第2チャンネルの子機音声信号に前記装置IDを付加して前記汎用ネットワークに送出する機能を備えることを特徴とする請求項1記載のインターホンシステム。
  4. 住戸外に設置され来訪者が住戸内の在室者を呼出して通話を行うインターホン子機と、前記住戸内に設置され前記来訪者からの呼出しに応答した前記在室者が通話を行うインターホン親機とを有するインターホンシステムであって、
    前記インターホン子機及び前記インターホン親機間は、LAN等の汎用ネットワークを経由して相互に接続され、
    前記インターホン子機は、前記来訪者の音声が入力され子機音声信号を生成する子機マイクと、前記インターホン親機から前記汎用ネットワークを経由して伝送されてくる親機音声信号をもとに前記在室者の音声を出力する子機スピーカと、前記子機マイクで生成された前記子機音声信号を第1チャンネル、第2チャンネルのチャンネル毎に分配するチャンネル分配部と、前記子機スピーカから前記子機マイクへのハウリングの原因となる音響成分を除去してエコーキャンセリング処理を行うエコーキャンセラと、前記通話時に前記音声信号の送受信を行う子機制御部とを備え、
    前記エコーキャンセラは、前記チャンネル分配部で分配された前記第1チャンネルの子機音声信号をアナログ/デジタル変換するとともに前記親機音声信号をデジタル/アナログ変換して前記親機スピーカに送出するアナログ・デジタル変換回路と、前記アナログ・デジタル変換回路で前記アナログ/デジタル変換された前記第1チャンネルの子機音声信号について前記エコーキャンセリング処理を行い前記子機制御部に送出するキャンセラ処理回路とを有し、
    前記子機制御部は、前記チャンネル分配部で分配された前記第2チャンネルの子機音声信号をアナログ/デジタル変換するアナログ/デジタル変換回路と、前記キャンセラ処理回路から出力された前記第1チャンネルの子機音声信号及び前記アナログ/デジタル変換回路で前記アナログ/デジタル変換された前記第2チャンネルの子機音声信号を合成して前記汎用ネットワークに送出する音声処理回路とを備え、
    前記インターホン親機は、前記在室者の音声が入力され前記親機音声信号を生成する親機マイクと、前記インターホン子機から前記汎用ネットワークを経由して伝送されてくる前記合成された子機音声信号を前記第1チャンネル、前記第2チャンネルのチャンネル毎の子機音声信号に分離するチャンネル分離部と、前記チャンネル分離部で分離された前記第1チャンネルの子機音声信号をもとに前記来訪者の音声を出力する親機スピーカと、前記チャンネル分離部で分離された前記第2チャンネルの子機音声信号を保存する親機記憶部とを備えることを特徴とするインターホンシステム。
  5. 前記インターホン親機は、固有の親機IDを有しており、
    前記子機制御部の前記信号処理回路は、前記合成された子機音声信号に前記親機IDを付加して前記汎用ネットワークに送出する機能を備えることを特徴とする請求項4記載のインターホンシステム。
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