JP2015076455A - 発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光取り出し効率を向上させると共に、光放射面における輝度の面内分布を均一にすることが可能な発光装置を提供する。
【解決手段】発光装置10は、絶縁基板11の表面上に配設された各LEDチップ12と、絶縁基板11の表面上にて各LEDチップ12を囲繞するように配設された光反射性の枠体14と、各LEDチップ12の上面および側面を被覆し蛍光体を含有する透明な蛍光体層13と、枠体14の内部に注入充填されて蛍光体層13の少なくとも側面を被覆する光散乱性の透明な光散乱層15と、枠体14の開口部に嵌合された透明な封着板16とを備え、封着板16の表面が発光装置10の光放射面10aになる。
【選択図】 図1

Description

本発明は発光装置に係り、詳しくは、半導体発光素子を備えた発光装置に関するものである。
特許文献1には、発光素子と、発光素子の上方および側面に位置して発光素子の光を波長変換する蛍光体を含む透光性部材からなる波長変換層と、波長変換層の側面に隣接して配置された反射部材と、発光素子および反射部材が実装される基板とを備えた半導体発光装置が開示されている。
特許文献2には、発光素子と、発光素子を実装する実装基板と、発光素子から出射された光を透過する光透過部材と、発光素子および光透過部材の側面を被覆する光反射性の被覆部材と、実装基板上に設けられて内部に被覆部材が充填された光反射性の枠体とを備え、光透過部材は蛍光体を含有する波長変換部材の板状体であり、被覆部材は光反射性材料を含有した樹脂から成る発光装置が開示されている。
特許文献3には、発光素子と、発光素子の上方に設けられた光透過部材と、発光素子を包囲すると共に光透過部材の側面を被覆する被覆部材とを備え、光透過部材は蛍光体を含有する波長変換部材の板状体であり、被覆部材は光反射性材料を含有した樹脂から成る発光装置が開示されている。
特開2009−218274号公報 特開2011−134829号公報 WO2009/069671号公報
自動車のヘッドライト(前照灯)に用いられる発光装置では、特に、自動車の前方側の照度を高める必要がある。
そのため、発光素子を囲繞するように反射部材を配置し、発光素子の光を反射部材により反射して一方向に照射させるようにした発光装置が広く使用されており、特許文献1〜3の技術はその具体例である。
特許文献1の技術では、発光素子の上方および側面に蛍光体を含む波長変換層が配置され、波長変換層の側面に反射部材が配置されている。
そのため、発光素子の側面側から放射された光が、波長変換層を介して反射部材に入射され、反射部材によって吸収されることから、発光装置の光取り出し効率が低下するという問題がある。
特許文献2および特許文献3の技術では、発光素子の側面に接するように光反射性の被覆部材(反射部材)が配置されている。
そのため、発光素子の側面側から放射された光が、被覆部材によって吸収されることから、発光装置の光取り出し効率が低下するという問題がある。
また、特許文献1〜3の技術では、発光素子の上面側から放射される光の輝度が高く、それに比べて、発光素子の側面側から放射される光の輝度が低いため、発光装置の光放射面における輝度の面内分布が均一にならないという問題もある。
本発明は前記問題を解決するためになされたものであって、その目的は、光取り出し効率を向上させると共に、光放射面における輝度の面内分布を均一にすることが可能な発光装置を提供することにある。
本発明者らは前記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、下記のように本発明の各局面に想到した。
<第1の局面>
第1の局面は、
基板の表面上に配設された半導体発光素子と、
基板の表面上にて半導体発光素子を囲繞するように配設された光反射性の枠体と、
半導体発光素子の上面および側面を被覆し、蛍光体を含有する透明な蛍光体層と、
枠体の内部に注入充填され、蛍光体層の少なくとも側面を被覆する光散乱性の透明な光散乱層とを備えた発光装置である。
第1の局面では、光反射性の枠体がリフレクタ(光反射部材)として機能し、枠体の内部に収容された半導体発光素子の放射光を、枠体の内周壁面により反射して枠体の開口部から一方向に照射することができる。
そのため、第1の局面の発光装置は、特に、自動車の前方側の照度を高める必要があるヘッドライト用として好適である。
また、第1の局面では、蛍光体層が波長変換部材として機能し、半導体発光素子の放射光(例えば、青色光)を、蛍光体層の蛍光体によって別の色の光(例えば、白色光)に波長変換した後に、発光装置から外部へ照射することができる。
そして、第1の局面によれば、半導体発光素子の側面側から放射された光が、蛍光体層を介して光散乱層に入射され、光散乱層により散乱されるため、枠体の内周壁面によって吸収される光を低減することが可能になり、発光装置の光取り出し効率を向上させることができる。
加えて、第1の局面によれば、半導体発光素子の側面側から放射された光が、光散乱層により散乱された後に、枠体の内周壁面によって反射される。
そのため、半導体発光素子の側面側から放射される光の輝度が高くなり、半導体発光素子の上面側から放射される光の輝度との差が少なくなるため、発光装置の光放射面における輝度の面内分布を均一にすることができる。
<第2の局面>
第2の局面は、第1の局面において、枠体の開口部に嵌合された透明な封着板を備える。
第2の局面によれば、枠体の内部の部材(半導体発光素子、蛍光体層、光散乱層)が封着板によって封止されるため、耐熱性・耐候性・耐光性を向上させることが可能になり、枠体の内部の部材の劣化を防止できる。
<第3の局面>
第3の局面は、第2の局面において、封着板の表面にて、半導体発光素子の直上に位置する部分には微細な凹凸が形成されている。
第2の局面では、封着板の表面の凹凸により、封着板の表面から放射される光が散乱されるため、半導体発光素子の上面側から放射される光の輝度が低くなり、半導体発光素子の側面側から放射される光の輝度との差が更に少なくなることから、発光装置の光放射面における輝度の面内分布をより均一化することが可能になり、輝度ムラの抑制効果を高めることができる。
<第4の局面>
第4の局面は、第2の局面または第3の局面において、封着板の屈折率は、蛍光体層および光散乱層の屈折率よりも低いことである。
第4の局面によれば、空気と封着板の界面反射を抑制することにより、発光装置の光取り出し効率を更に向上させることができる。
<第5の局面>
第4の局面は、第1〜第4の局面において、光散乱層は蛍光体層の側面に加えて上面を被覆し、封着板は光散乱層に接着されている。
第5の局面によれば、封着板を光散乱層に隙間無く密着させた状態で容易に取付固定することが可能になるため、第1〜第4の局面の前記作用・効果を確実に得ることができる。
<第6の局面>
第6の局面は、第1の局面において、光散乱層は蛍光体層の側面に加えて上面を被覆し、光散乱層の表面にて、半導体発光素子の直上に位置する部分には微細な凹凸が形成されている。
第6の局面では、光散乱層の表面の凹凸により、光散乱層の表面から放射される光が散乱されるため、半導体発光素子の上面側から放射される光の輝度が低くなり、半導体発光素子の側面側から放射される光の輝度との差が更に少なくなることから、発光装置の光放射面における輝度の面内分布をより均一化することが可能になり、輝度ムラの抑制効果を高めることができる。
図1(A)は、本発明を具体化した第1実施形態の発光装置10の概略構成を示す縦断面図であり、図1(B)におけるX−X矢示断面図。図1(B)は発光装置10の平面図。 発光装置10の製造方法を説明するための縦断面図。 図3(A)は、本発明を具体化した第2実施形態の発光装置20の概略構成を示す縦断面図であり、図3(B)におけるX−X矢示断面図。図3(B)は発光装置20の平面図。 発光装置20の製造方法を説明するための縦断面図。 図5(A)は、本発明を具体化した第3実施形態の発光装置30の概略構成を示す縦断面図であり、図5(B)におけるX−X矢示断面図。図5(B)は発光装置30の平面図。
以下、本発明を具体化した各実施形態について図面を参照しながら説明する。尚、各実施形態において、同一の構成部材および構成要素については符号を等しくすると共に、同一内容の箇所については重複説明を省略する。
また、各図面では、説明を分かり易くするために、各実施形態の構成部材の寸法形状および配置箇所を誇張して模式的に図示してあり、各構成部材の寸法形状および配置箇所が実物とは必ずしも一致しないことがある。
<第1実施形態>
図1に示すように、第1実施形態の発光装置10は、絶縁基板11、LED(Light Emitting Diode)チップ12、蛍光体層13、枠体14(内周壁面14a)、光散乱層15、封着板16(凹凸16a)、光放射面10aを備える。
絶縁基板11は、矩形板状を成しており、例えば、絶縁材料(例えば、窒化アルミニウムなどのセラミックス材料、合成樹脂材料など)のバルク材から成る基板や、金属材料(例えば、アルミニウム合金、純銅、銅系合金など)の表面に絶縁層が形成された基板などによって形成されている。
4個のLEDチップ12は、略直方体状を成しており、間隙を空けて一列に配列されている。
各LEDチップ12の下面側は、絶縁基板11の表面上に形成されている配線層(図示略)に対して、各種接合方法(例えば、ハンダ付け、スタッドバンプ接合、金属微粒子接合、表面活性化接合など)を用い、電気的に接続されると共に取付固定されている。
蛍光体層13は、蛍光体(例えば、YAG(Yttrium Aluminum Garnet)系など)を含有する透明な基材から成り、各LEDチップ12の上面および側面を被覆するように絶縁基板11の表面上に形成されている。
尚、蛍光体層13の基材は、合成樹脂材料(例えば、シリコーン樹脂など)や、ゾルゲルガラスなどによって形成されている。
そして、発光装置10の光取り出し効率を高めるには、蛍光体層13の屈折率を1.5以上にすることが望ましい。
また、蛍光体層13の膜厚は、含有する蛍光体粒子が蛍光体層13の厚み方向(上下方向)に重なり合わないような膜厚にすることが望ましく、例えば、蛍光体粒子の粒径が20〜30μmの場合には、蛍光体層13の膜厚は40μm以下に設定すればよい。
枠体14は、矩形枠状(額縁状)を成しており、蛍光体層13に被覆された各LEDチップ12を囲繞するように、絶縁基板11の表面上に配置形成されている。
尚、枠体14は、光反射性の高い材料(例えば、酸化チタン、酸化アルミニウムなど)の微粒子を含有する白色の合成樹脂材料(例えば、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂など)、光反射性のセラミックス材料(例えば、酸化アルミニウムなど)、光反射性の金属材料(例えば、アルミニウム合金など)などによって形成されている。
光散乱層15は、光散乱性の高い材料(例えば、シリカ、酸化チタンなど)の微粒子を含有する透明な基材から成り、蛍光体層13の上面および側面を被覆するように、枠体14の内部に注入充填されている。
尚、光散乱層15の基材には、蛍光体層13と光散乱層15の剥離を防止するため、蛍光体層13の基材と熱膨張率が等しい材料を用いることが望ましく、例えば、蛍光体層13の基材と同一材料を用いればよい。
そして、発光装置10の光取り出し効率を高めるには、光散乱層15の屈折率を1.5以上にすることが望ましく、光散乱性の微粒子の屈折率を、光散乱層15の基材の屈折率よりも低くすることが望ましい。
封着板(封止板)16は、矩形板状を成しており、枠体14の開口部に隙間無く嵌合され、光散乱層15に隙間無く密着している。
尚、封着板16は、透明な合成樹脂材料(例えば、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂など)やガラスによって形成されている。
また、封着板16の表面が発光装置10の光放射面(光放射領域、発光領域、発光部)10aになる。
また、封着板16の表面において、各LEDチップ12の直上に位置する部分には、粗面加工が施されて微細な凹凸16aが形成されている。
そして、発光装置10の光取り出し効率を高めるには、封着板16の屈折率を、蛍光体層13および光散乱層15の屈折率よりも低くすることが望ましい。
すなわち、前記のように、各層13,15の屈折率を1.5以上にした場合には、封着板16の屈折率を1.5以下にすればよい。
[発光装置10の製造方法]
第1工程(図2(A)参照):絶縁基板11の表面上に形成されている配線層(図示略)に対して各LEDチップ12を接合する。
第2工程(図2(B)参照):各LEDチップ12の上面および側面を被覆するように絶縁基板11の表面上に蛍光体層13を形成する。
このとき、蛍光体層13の基材が合成樹脂材料の場合には、静電塗布法を用い、液状の合成樹脂材料を各LEDチップ12に塗布した後に、その合成樹脂材料を硬化させればよい。
また、蛍光体層13の基材がゾルゲルガラスの場合には、静電塗布法を用い、ゾルゲルガラスの液状の形成材料(例えば、テトラエトキシシランなどの金属アルコキシドなど)を各LEDチップ12に塗布し、次に、その形成材料を加水分解させた後に縮重合させてゾルとし、続いて、そのゾルから水分を除去して生じたゲルを焼結させてガラス化させることにより、ゾルゲルガラスを形成すればよい。
第3工程(図2(C)参照):絶縁基板11の表面上に枠体14を配置形成する。
このとき、枠体14が合成樹脂材料の場合には、スクリーン印刷法などを用いて形成すればよい。
また、枠体14がセラミックス材料や金属材料の場合には、別個に成形した枠体14を絶縁基板11に取付固定すればよい。
次に、枠体14の内部に光散乱層15を注入充填する。
第4工程(図1参照):枠体14の開口部に封着板16を嵌合させ、光散乱層15を接着剤として用いることにより、封着板16と光散乱層15を接着固定する。
このとき、封着板16の表面には、各種粗面加工法(例えば、プレス加工、サンドブラスト加工、エッチング加工など)を用い、予め凹凸16aを形成しておく。
[第1実施形態の作用・効果]
第1実施形態の発光装置10によれば、以下の作用・効果を得ることができる。
[1−1]発光装置10は、絶縁基板11の表面上に配設された各LEDチップ12と、絶縁基板11の表面上にて各LEDチップ12を囲繞するように配設された光反射性の枠体14と、各LEDチップ12の上面および側面を被覆し蛍光体を含有する透明な蛍光体層13と、枠体14の内部に注入充填されて蛍光体層13の少なくとも側面を被覆する光散乱性の透明な光散乱層15とを備える。
光反射性の枠体14はリフレクタ(光反射部材)として機能し、枠体14の内部に収容された各LEDチップ12の放射光を、枠体14の内周壁面14aにより反射して枠体14の開口部から一方向に照射することができる。
そのため、発光装置10は、特に、自動車の前方側の照度を高める必要があるヘッドライト用として好適である。
また、蛍光体層13は波長変換部材として機能し、各LEDチップ12から放射された一次光(青色光)と、その一次光の一部が蛍光体層13に含有される蛍光体で励起されることにより波長変換された二次光(黄色光)とを混色させて白色光を生成し、その白色光を発光装置10の光放射面10aから外部へ放射する。
そして、発光装置10によれば、各LEDチップ12の側面側から放射された光が、蛍光体層13を介して光散乱層15に入射され、光散乱層15により散乱されるため、枠体14の内周壁面14aによって吸収される光を低減することが可能になり、発光装置10の光取り出し効率を向上させることができる。
加えて、発光装置10によれば、各LEDチップ12の側面側から放射された光が、光散乱層15により散乱された後に、枠体14の内周壁面14aによって反射される。
そのため、各LEDチップ12の側面側から放射される光の輝度が高くなり、各LEDチップ12の上面側から放射される光の輝度との差が少なくなるため、発光装置10の光放射面10aにおける輝度の面内分布を均一にすることができる。
[1−2]枠体14の開口部に嵌合された透明な封着板16を備え、枠体14の内部の部材(各LEDチップ12、蛍光体層13、光散乱層15)が封着板16によって封止されるため、耐熱性・耐候性・耐光性を向上させることが可能になり、枠体14の内部の部材の劣化を防止できる。
[1−3]封着板16の表面にて、各各LEDチップ12の直上に位置する部分には微細な凹凸16aが形成されている。
そのため、封着板16の表面の凹凸16aにより、封着板16の表面から放射される光が散乱されるため、各LEDチップ12の上面側から放射される光の輝度が低くなり、各LEDチップ12の側面側から放射される光の輝度との差が更に少なくなることから、発光装置10の光放射面10aにおける輝度の面内分布をより均一化することが可能になり、輝度ムラの抑制効果を高めることができる。
[1−4]封着板16の屈折率は、蛍光体層13および光散乱層15の屈折率よりも低いため、空気と封着板16の界面反射を抑制することにより、発光装置10の光取り出し効率を更に向上させることができる。
[1−5]光散乱層15は蛍光体層13の側面に加えて上面を被覆し、封着板16は光散乱層15に接着されている。
そのため、封着板16を光散乱層15に隙間無く密着させた状態で容易に取付固定することが可能になるため、前記[1−1]〜[1−4]の作用・効果を確実に得ることができる。
<第2実施形態>
図3に示すように、第2実施形態の発光装置20は、絶縁基板11、LEDチップ12、蛍光体層13、枠体14(内周壁面14a)、光散乱層15(凹凸15a)、光放射面20aを備える。
第2実施形態の発光装置20において、第1実施形態の発光装置10と異なるのは以下の点だけである。
[2−1]封着板16が省かれている。
[2−2]光散乱層15は、光散乱性の微粒子を含有する透明なガラスによって形成されている。
[2−3]光散乱層15の表面が露出しており、その光散乱層15の表面が発光装置20の光放射面20aになる。
[2−4]光散乱層15の表面において、各LEDチップ12の直上に位置する部分には、粗面加工が施されて微細な凹凸15aが形成されている。
[発光装置20の製造方法]
第2実施形態の発光装置20の製造方法において、第1工程(図4(A)参照)および第2工程(図4(B)参照)はそれぞれ、第1実施形態の第1工程(図2(A)参照)および第2工程(図2(B)参照)と同じである。
第3工程(図4(C)参照):絶縁基板11の表面上に枠体14を配置形成する。
次に、光散乱性の微粒子を含有する透明なガラス板21を、枠体14の開口部に嵌合させる。
第4工程(図3参照):ガラス板21を加熱しながらプレス加工することにより、軟化させたガラス板21によって蛍光体層13の上面および側面を被覆し、ガラス板21を光散乱層15にする。
このとき、プレス加工の金型の内面に微細な凹凸加工を施しておき、その金型内の凹凸をガラス板21の表面に転写させることにより、光散乱層15の表面に凹凸15aを形成する。
ここで、蛍光体層13の基材には、加熱軟化させたガラス板21の高温に耐えられる材料を用いる必要があり、そのような材料として、例えば、ゾルゲルガラスや、高粘度の溶剤とガラス粉末との混合物などがある。
尚、蛍光体層13の基材として、高粘度の溶剤とガラス粉末との混合物を用いた場合には、加熱軟化させたガラス板21を蛍光体層13に押し当てた際に、溶剤が蒸発してガラス粉末が焼結し、焼結ガラスから成る蛍光体層13が形成される。
第2実施形態の発光装置20によれば、第1実施形態の発光装置10の前記[1−1]と同様の作用・効果が得られる。
そして、第2実施形態では、光散乱層15の表面の凹凸15aにより、光散乱層15の表面から放射される光が散乱されるため、各LEDチップ12の上面側から放射される光の輝度が低くなり、各LEDチップ12の側面側から放射される光の輝度との差が更に少なくなることから、発光装置20の光放射面20aにおける輝度の面内分布をより均一化することが可能になり、輝度ムラの抑制効果を高めることができる。
尚、光散乱層15の表面の凹凸15aを形成しないで、光散乱層15の表面を略平坦にしてもよい。
加えて、第2実施形態によれば、第1実施形態に比べて、製造工程が簡略化されるため製造コストが低減され、ガラスから成る光散乱層15によって蛍光体層13および各LEDチップ12をガラス封止するため、耐熱性・耐候性・耐光性を更に向上させることができる。
<第3実施形態>
図5に示すように、第3実施形態の発光装置30は、絶縁基板11、LEDチップ12、蛍光体層13、枠体14(内周壁面14a)、光散乱層15、光放射面30aを備える。
第3実施形態の発光装置30において、第2実施形態の発光装置20と異なるのは以下の点だけである。
[3−1]光散乱層15は、光散乱性の微粒子を含有する透明なゾルゲルガラスによって形成されている。
[3−2]光散乱層15の表面が露出しており、その光散乱層15の表面が発光装置30の光放射面30aになる。
[3−3]光散乱層15の表面には凹凸が形成されていない。
[発光装置30の製造方法]
第3実施形態の発光装置30の製造方法において、第1工程(図6(A)参照)および第2工程(図6(B)参照)はそれぞれ、第1実施形態の第1工程(図2(A)参照)および第2工程(図2(B)参照)と同じである。
第3工程(図5参照):絶縁基板11の表面上に枠体14を配置形成する。
そして、光散乱性の微粒子を含有するゾルゲルガラスの形成材料を枠体14の内部に注入充填し、次に、その形成材料を加水分解させた後に縮重合させてゾルとし、続いて、そのゾルから水分を除去して生じたゲルを焼結させてガラス化させることにより、ゾルゲルガラスから成る光散乱層15を形成する。
第3実施形態の発光装置30によれば、第1実施形態の発光装置10の前記[1−1]と同様の作用・効果が得られる。
加えて、第3実施形態によれば、第1実施形態に比べて、製造工程が簡略化されるため製造コストが低減され、ゾルゲルガラスから成る光散乱層15によって蛍光体層13および各LEDチップ12をガラス封止するため、耐熱性・耐候性・耐光性を更に向上させることができる。
<別の実施形態>
本発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよく、その場合でも、前記各実施形態と同等もしくはそれ以上の作用・効果を得ることができる。
[A]LEDチップ12は、4個に限らず適宜な個数にしてもよく、一列に配置するのではなく、複数列に配置したり、適宜な形状(例えば、碁盤目状など)に並べて配置してもよい。
その場合、枠体14の形状は、LEDチップ12の配置に合わせて適宜変更すればよい。
[B]LEDチップ12は、どのような半導体発光素子(例えば、有機ELチップなど)に置き換えてもよい。
[C]光散乱層15と同様に、封着板16の基材に光散乱性の微粒子を含有させてもよく、その場合には封着板16が光散乱性を有するようになるため、前記[1−1]の作用・効果を更に高めることができる。
[D]焼結ガラスは内部の結晶界面により光散乱性を有する。そのため、封着板16を焼結ガラスによって形成すれば、封着板16が光散乱性を有するようになるため、前記[1−1]の作用・効果を更に高めることができる。
[E]光散乱層15をゾルゲルガラスによって形成した場合、ゾルゲルガラスは焼結ガラスであって光散乱性を有するため、光散乱性の微粒子を含有させなくてもよい。
本発明は、前記各局面および前記各実施形態の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲で種々の変形態様も本発明に含まれる。本明細書の中で明示した公報などの内容は、その全ての内容を援用によって引用することとする。
10,20,30…発光装置
10a,20a,30a…光放射面
11…絶縁基板
12…LEDチップ(半導体発光素子)
13…蛍光体層
14…枠体
14a…枠体14の内周壁面
15…光散乱層
16…封着板
15a,16a…凹凸

Claims (6)

  1. 基板の表面上に配設された半導体発光素子と、
    前記基板の表面上にて前記半導体発光素子を囲繞するように配設された光反射性の枠体と、
    前記半導体発光素子の上面および側面を被覆し、蛍光体を含有する透明な蛍光体層と、
    前記枠体の内部に注入充填され、前記蛍光体層の少なくとも側面を被覆する光散乱性の透明な光散乱層と
    を備えた発光装置。
  2. 前記枠体の開口部に嵌合された透明な封着板を備えた、
    請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記封着板の表面にて、前記半導体発光素子の直上に位置する部分には微細な凹凸が形成されている、
    請求項2に記載の発光装置。
  4. 前記封着板の屈折率は、前記蛍光体層および前記光散乱層の屈折率よりも低い、
    請求項2または請求項3に記載の発光装置。
  5. 前記光散乱層は前記蛍光体層の側面に加えて上面を被覆し、
    前記封着板は前記光散乱層に接着されている、
    請求項2〜4のいずれか一項に記載の発光装置。
  6. 前記光散乱層は前記蛍光体層の側面に加えて上面を被覆し、前記光散乱層の表面にて、前記半導体発光素子の直上に位置する部分には微細な凹凸が形成されている、
    請求項1に記載の発光装置。
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