JP2015075191A - 転がり軸受用保持器及びその組立方法、並びに転がり軸受 - Google Patents

転がり軸受用保持器及びその組立方法、並びに転がり軸受 Download PDF

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藤原 英樹
Hideki Fujiwara
英樹 藤原
大槻 正章
Masaaki Otsuki
正章 大槻
晋也 松田
Shinya Matsuda
晋也 松田
敬也 柿崎
Toshiya Kakizaki
敬也 柿崎
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【課題】製造や取り扱いが容易で構造も可及的に簡素化することができる転がり軸受用保持器を提供する。【解決手段】転がり軸受10における複数の転動体13の周方向の間隔を保持する環状の保持器14であって、周方向に並列され、転動体13の周方向の移動を制限する複数の棒状部材18と、周方向に隣接する棒状部材18の長さ方向の端部同士を連結する複数の連結部材21,22と、棒状部材18と連結部材21,22とを棒状部材18の長さ方向に沿った軸線回りに相対回転不能に固定する固定手段と、を備えている。【選択図】図3

Description

本発明は、風力発電装置の主軸等を支持するための転がり軸受に好適に適用することができる保持器及びその組立方法、並びに転がり軸受に関する。
風力発電機の主軸を支持するために使用される転がり軸受としては、例えば円すいころ軸受があり、その保持器にはピン型保持器が使用される場合がある(例えば、特許文献1参照)。このピン型保持器は、円すいころの軸方向両側に配置された一対の保持リングと、周方向に間隔をあけて配設され、一対の保持リングに両端が連結される複数のピンとを備えている。そして、円すいころの中心軸線上に形成された貫通孔にピンを挿通させることによって、複数の円すいころの周方向の間隔が保持されている。
また、風力発電装置の主軸を支持するために使用される転がり軸受は、直径が1〜2m程度もあり、非常に大型で重量も大きくなる。そのため、最近では、ピン型保持器に代えて、軽量化が可能な合成樹脂製の保持器も利用されつつある。ただし、合成樹脂製の保持器は、大型になる程その全体を一体成形するのが困難となるため、通常、周方向の一部分ごとに成形された分割型の保持器が用いられる(例えば、特許文献2参照)。
特開2008−256168号公報 特開2012−77882号公報
上記のようなピン型保持器は、大型の円すいころ軸受に適用する場合に、保持リングも非常に大型となるため、その製造だけでなく保管や運搬等の取り扱いが困難になるという欠点がある。
一方、合成樹脂製の分割型保持器の場合、部品の製造や取り扱いはそれほど困難ではないが、転がり軸受の組立性に若干の難がある。この転がり軸受を組み立てるには、内輪の外周側に保持器を配設しつつ、保持器のポケットに円すいころを挿入していくことになるが、保持器が分割されていると内輪の外周側から離脱し易くなり、同時に円すいころも内輪から離脱し易くなるからである。
本発明は、以上のような実情に鑑み、部品の製造や取り扱いが容易で構造も可及的に簡素化することができる転がり軸受用保持器及びその組立方法、並びに転がり軸受を提供することを目的とする。
本発明は、転がり軸受における複数の転動体の周方向の間隔を保持する環状の保持器であって、周方向に並列され、前記転動体の周方向の移動を制限する複数の棒状部材と、周方向に隣接する棒状部材の長さ方向の端部同士を連結する複数の連結部材と、前記棒状部材と前記連結部材とを前記棒状部材の長さ方向に沿った軸線回りに相対回転不能に固定する固定手段と、を備えていることを特徴とする。
本発明の転がり軸受用保持器は、複数の棒状部材、複数の連結部材、及び固定手段を備えているので、大型の転がり軸受に適用する場合でも、個々の部品を小さく簡素なものにすることができ、その製造や取り扱いを容易に行うことができる。また、本発明の保持器は、複数の棒状部材を複数の連結部材で連結することによって環状に形成されるので、転がり軸受の軌道輪に組み付けるときに当該軌道輪から離脱し難くなり、転がり軸受の組立作業を容易に行うことができる。また、棒状部材と連結部材とを固定手段によって固定することで、保持器を一定の環状の形態に固定することができ、各連結部材が個別に揺動するのを防止し、転がり軸受の軌道輪の回転に伴う保持器の振動を抑制することができる。
前記固定手段は、前記棒状部材の端部に形成された雄ねじ部と、前記連結部材に形成された孔に挿入された前記雄ねじ部に螺合する、雌ねじ部材とから構成されていてもよい。
この場合、雌ねじ部に雄ねじ部材を螺合することによって、連結部材に棒状部材を固定することが可能となる。
また、前記固定手段は、前記棒状部材の端部を、前記連結部材に形成された孔に圧入することによって構成されていてもよい。
この場合、別途部品を追加することなく連結部材に棒状部材を固定することができる。
本発明の保持器は、周方向に隣接する前記棒状部材と、この棒状部材を連結する前記連結部材とによって囲まれたスペースが、前記転動体を収容するためのポケットとされたものであってもよい。
また、本発明の保持器は、前記棒状部材が、前記転動体の中心軸線上に形成された孔に挿入されるものであってもよい。
いずれにおいても、複数の転動体の周方向の間隔を好適に保持することが可能である。
本発明は、上記の転がり軸受用保持器の組立方法であって、前記棒状部材の少なくとも一端部と前記連結部材とが前記軸線回りに相対回転可能な状態で、複数の前記棒状部材及び前記連結部材を環状に連結し、転がり軸受の軌道輪に沿わせて配置する工程と、前記軌道輪に沿わせて配置された前記棒状部材と前記連結部材とを、前記固定手段によって前記軸線回りに相対回転不能に固定する工程と、を備えていることを特徴とする。
この組立方法によれば、棒状部材及び連結部材を連結し、転がり軸受の軌道輪に沿わせて配置する段階では、棒状部材と連結部材とが相対回転可能な状態であるので、連結された棒状部材及び連結部材を比較的自由に動かすことができ、棒状部材と連結部材との連結作業や、これらを軌道輪に沿わせて配置する作業を容易に行うことができる。そして、棒状部材及び連結部材を軌道輪に沿わせて配置した後、棒状部材と連結部材とを相対回転可能に固定することで、軌道輪の回転に伴う保持器の振動を抑制することができる。
本発明に係る転がり軸受は、内輪と、この内輪の径方向外側に配設された外輪と、前記内輪と前記外輪との間に周方向に配列された複数の転動体と、複数の転動体の周方向の間隔を保持する上記の保持器と、を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、製造や取り扱いが容易で構造も可及的に簡素化することができる。
本発明の第1の実施形態に係る転がり軸受の一部の縦断面図である。 転がり軸受の一部の横断面図である。 転がり軸受の転動体と保持器との関係を示す説明図である。 保持器の構成部品を示す図である。 保持器の製造(組立)途中の部品を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る転がり軸受の一部の縦断面図である。 転がり軸受の一部の正面図である。 転がり軸受の転動体と保持器との関係を示す説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る転がり軸受の一部の縦断面図である。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る転がり軸受の一部の縦断面図、図2は、転がり軸受の一部の横断面図、図3は、転がり軸受の転動体と保持器との関係を示す説明図である。
本実施形態の転がり軸受10は、例えば、風力発電装置の主軸を支持するために使用されるものであり、環状の内輪11と、この内輪11の径方向外方に配置された環状の外輪12と、内輪11と外輪12との間に周方向に配列された複数の転動体13と、複数の転動体13の周方向の間隔を保持する保持器14とを備えている。
内輪11は、円すい形状に形成された内輪軌道11aと、この内輪軌道11aの軸方向両側に形成され、径方向外方に突出する小鍔部11b及び大鍔部11cとを有している。外輪12は、円すい形状に形成された外輪軌道12aを有している。転動体13は、截頭円すい(円すい台)形状に形成された円すいころとされており、内輪軌道11a及び外輪軌道12a上を転動可能である。転動体13は、小鍔部11b及び大鍔部11cによって軸方向の移動が制限されている。また、各転動体13は、図3に示されるように、その中心軸線X1が転がり軸受10の軸心上の一点で互いに交差するように配置されている。
保持器14は、周方向に並列された複数のピン(棒状部材)18と、周方向に隣接するピン18を連結する複数の連結リンク(連結部材)21,22と、ピン18と連結リンク22とを固定するナット25とを有しており、全体として環状に形成されている。そして、周方向に隣接するピン18と、このピン18を連結する連結リンク21,22とによって囲まれたスペースが、転動体13を収容するためのポケットとされている。
ピン18は、細長く形成された胴部19と、胴部19の長さ方向の両端部に設けられた取付部23,24とを備えている。胴部19は、円柱形状に形成され、周方向に隣接する転動体13の間に配置されることによって、転動体13の周方向の移動を制限する。取付部23,24は、第1,第2連結リンク21,22に対して取り付けられる部位とされている。また、各ピン19の中心線(軸線)X2は、転がり軸受10の軸心上の一点で互いに交差するように配置されている。
各ピン18は、図1に示されるように、内輪11及び外輪12の間に配置された転動体(円すいころ)13の中心軸線X1よりも転がり軸受10の径方向外側に配置されている。また、図2に示されるように、周方向に隣接するピン18の胴部19間の寸法Lは、その間に配置された転動体13の直径寸法Dとほぼ同じかやや小さく、当該転動体13に対して僅かな隙間を形成することができる寸法とされている。
図3に示されるように、連結リンク21,22は、ピン18の長さ方向の一端部同士を連結する第1連結リンク21と、ピン18の長さ方向他端部同士を連結する第2連結リンク22とからなっている。そして、第1連結リンク21と第2連結リンク22とは周方向交互に配置されている。したがって、各ピン18の一方の端部には第1連結リンク21が取り付けられ、他方の端部には第2連結リンク22が取り付けられている。
第1連結リンク21及び第2連結リンク22は、それぞれ略長円形状の板材によって形成されており、その長さ方向の両端部に、ピン18の両端部(取付部)23,24が取り付けられている。そして、第1,第2連結リンク21,22は、図3に示されるように、円弧状に湾曲して形成されている。第1,第2連結リンク21,22の曲率中心は、各ピン18の中心線X2が互いに交差する転がり軸受10の軸心状の一点とされている。したがって、ピン18と第1,第2連結リンク21,22とは互いに直交状に連結されている。
図4は、保持器の構成部品を示す図である。なお、図4においては、第1,第2連結リンク21,22が湾曲される前の状態で示されている。
図4(c)には、ピン18とナット25とが示されている。ピン18の一方の取付部23は、胴部19と略同一径の円柱形状に形成されている。他方の取付部24は、胴部19より小径の円柱形状に形成され、その外周面にはナット25が螺合される雄ねじ部24aが形成されている。取付部24と胴部19との境界には段部20が形成され、この段部20は、第2連結リンク22の位置決め及び固定のために用いられる。
図4(a)には第1連結リンク21の正面図及び断面図が示され、図4(b)には第2連結リンク22の正面図及び断面図が示されている。第1連結リンク21及び第2連結リンク22の長さ方向の両端部には、それぞれ円形状の取付孔21a,22aが形成されている。
第1連結リンク21の取付孔(第1取付孔)21aは、ピン18の一方の取付部23の外径よりも僅かに小さい内径を有している。そして、図1に示されるように、ピン18の取付部23は、取付孔21aに締まり嵌めの状態で圧入され、これによって第1連結リンク21にピン18が固定されている。また、ピン18の取付部23は、取付孔21aから突出する部分がカシメられる(カシメ部を符号Kで示す)ことによって、取付孔21aから抜け止めされている。
また、図4(b)に示されるように、第2連結リンク22の取付孔(第2取付孔)22aは、ピン18の他方の取付部24の外径よりもやや大きい内径を有している。そして、図1に示されるように、ピン18の取付部24は、取付孔22aに挿入され、先端の雄ねじ部24aが取付孔22aから突出するようになっている。取付孔22aから突出する雄ねじ部24aにはナット25が螺合され、このナット25とピン18の段部20との間で第2連結リンク22を挟み込むことによって、第2連結リンク22にピン18が固定されている。なお、上記のように、ピン18の取付部23を第1連結リンク21の取付孔21aに圧入により固定する構成や、取付部24を第2連結リンク22の取付孔22aにナット25により固定する構成は、いずれもピン18を第1,第2連結リンク21,22に固定する固定手段を構成している。
次に、保持器14の製造(組立)方法について説明する。
図4(a)に示されるように、第1連結リンク21は、円弧状に湾曲される前の平板の状態で取付孔21aが形成される。このとき、取付孔21aは、第1連結リンク21に直交する方向(例えば、第1連結リンク21の板厚方向の中心線L1に直交する方向)に貫通して形成される。同様に、第2連結リンク22も、図4(b)に示されるように、円弧状に湾曲される前の平板の状態で取付孔22aが形成される。この取付孔22aは、第2連結リンク22に直交する方向(例えば、第2連結リンク22の板厚方向の中心線L2に直交する方向)に貫通して形成される。
図5は、保持器の製造(組立)途中の部品を示す図である。
ピン18の取付部23は、湾曲される前の第1連結リンク21の取付孔21aに圧入され、カシメられる(図5(a)の左側)。その後、ピン18の中心線X2が所定の方向に向くように、第1連結リンク21が湾曲される(図5(a)の右側)。そして、このような第1連結リンク21とピン18とを組み付けた予備組立部品(サブアッセンブリー)SAが多数形成される。
一方、図5(b)に示されるように、第2連結リンク22は、取付孔22aが形成された後に湾曲され、一部品とされる。
そして、保持器14を組み立てて内輪11の外周側に組み付けるには、まず、予備組立部品SAのピン18の第2取付部24を第2連結リンク22の取付孔22aに挿入し、第2取付部24の雄ねじ部24aにナット25を緩く螺合することによって、全ての予備組立部品SAと第2連結リンク22とを順次仮止め状態で連結し、保持器14を周方向の一箇所で分断した状態(帯状の状態)に形成する。そして、内輪軌道11a上に転動体13を組み付けながら仮止め状態の保持器14を内輪軌道11aの外周側に巻き付けた後、保持器14を環状に繋げる。
仮止め状態の保持器14は、ピン18と第2連結リンク22とがピン18の中心線X2回りに相対回転可能な状態となっているので、自由に屈曲させることができ、内輪軌道11aの外周に巻き付ける作業を容易に行うことができる。そして、保持器14を内輪軌道11aの外周に巻き付けて環状に繋いだ後は、全てのナット25を強固に締め付ける。これにより、ピン18と第2連結リンク22とが相対回転不能な状態に固定され、保持器14全体が一定の環状の形態に固定される。このように保持器14を環状の形態に固定することで、転がり軸受10の内輪11又は外輪12が回転したときに、各連結リンク22が個別に径方向に揺動することがなくなり、保持器14の振動を抑制することが可能となる。
本実施形態では、第1,第2連結リンク21,22が円弧状に湾曲しているので、取付孔21a,22aを第1,第2連結リンク21,22の長手方向に対して直交状に形成したとしても、各ピン18を、その中心線X2が転がり軸受10の軸心上の1点で交差するように配置することができる。言い換えると、第1,第2連結リンク21,22が平板状であったとすると、各ピン18をその中心線X2が転がり軸受10の軸心上の1点で交差するように配置するために、第1,第2連結リンク21,22に各ピン18を傾斜した状態で取り付けなければならず、第1,第2連結リンク21,22に対する取付孔21a,22aの形成が困難となるが、本実施形態では、第1,第2連結リンク21,22の長手方向に対して直交状に取付孔21a,22aを形成することができるので、取付孔21a,22aの加工が容易となる。
各ピン18は、転動体13の中心軸線X1よりも転がり軸受10の径方向外側に配置され、周方向に隣接するピン18の間の寸法Lは、その間に配置された転動体13の直径寸法Dと略同じか小さい寸法とされているので、転がり軸受10を組み立てる際に、外輪12を装着していなくても内輪11に転動体13を嵌合させた状態で保持することが可能となる。
また、本実施形態では、ピン18及び連結リンク21,22の数を調節することによって、外径の異なる保持器14を形成することができる。したがって、共通の転動体13を使用する、外径寸法が異なる転がり軸受10の間で、ピン18及び連結リンク21,22の共通化を図ることができる。したがって、製造コストの低減が可能となる。
また、本実施形態の保持器14は、ピン18と、連結リンク21,22と、ナット25とから、非常に簡素に構成されているので、容易かつ安価に製造することができる。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る転がり軸受の一部の縦断面図、図7は、転がり軸受の一部の正面図、図8は、転がり軸受の転動体と保持器との関係を示す説明図である。
本実施形態では、周方向に隣接する転動体13の間にピン18が配置されるのではなく、転動体13の中心軸線X1上に形成された貫通孔13aにピン18が挿入されることによって、転動体13の周方向の移動が制限されている。転動体13は、ピン18の回りを回転可能である。また、本実施形態においては、転動体13の中心軸線X1とピン18の中心線X2とが一致している。
保持器14の第1,第2連結リンク21,22は、第1の実施形態と同様に円弧状に湾曲している。また、ピン18の一端の取付部23は、第1連結リンク21に圧入により固定され、ピン18の他端の取付部24は、第2連結リンク22にナット25により固定されている。
本実施形態において、保持器14を内輪11の外周側に組み付けるには、図5に示される予備組立部品SAと第2連結リンク22とを仮止め状態で連結するときに、ピン18に転動体13も取り付けておき、仮止め状態の保持器14と一緒に転動体13を内輪軌道11a上に組み付け、保持器14を環状に繋げればよい。
図9は、本発明の第3の実施形態における転がり軸受の一部の縦断面図である。
本実施形態では、転がり軸受10が、円筒ころ軸受とされている。ピン18は、周方向に隣接する円筒ころ13の間に配置されている。保持器14の第1連結リンク21と第2連結リンク21,22とは、取付孔21a,22aの大きさを除き、互いに同一の形状とされ、いずれも円弧状に湾曲されていない平板形状とされている。したがって、保持器14を製造するときに、第1,第2連結リンク21,22を湾曲させる工程が省略される。
また、図9(a)に示される例は、内輪11に鍔部11b,11cが形成され、ピン18が転動体13の中心軸線Xよりも径方向外側に配置されたものであり、図9(b)に示される例は、外輪12に鍔部12b,12cが設けられ、転動体13の中心軸線Xよりも径方向内側にピン18が配置されたものとなっている。
本実施形態においても、上記第1の実施形態と略同様の作用効果を奏する。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において適宜変更することが可能である。
例えば、上記実施形態において、保持器14のピン18は、一端部が第1連結リンク21に圧入により固定され、他端部が第2連結リンク22にナット25により固定されていたが、両端部ともナット25により、又は、両端部とも圧入により固定されていてもよい。あるいは、いずれか一方又は両方の連結リンク21,22の取付孔21a,22aに雌ねじを形成し、この雌ねじに対応する雄ねじをピン18の取付部23,24に形成し、この雌ねじに雄ねじを螺合させることによってピン18を連結リンク21,22に固定してもよい。
また、上記実施形態では、ピン18の一端部がカシメられることによって取付孔21aから抜け止めされていたが、溶接等によりピン18を第1連結リンク21に固着することによって抜け止めしてもよい。また、ピン18の一端部を取付孔21aに圧入せず、溶接等によって固定してもよい。
また、ピン18の雄ねじ部24aにナット25を螺合した後、ナット25のゆるみ止めのためにナット25を第2連結リンク22に溶接等により固着してもよい。
上記第1の実施形態では、第1連結リンク21にピン18を取り付けた後、第2連結リンク22を円弧状に湾曲させる加工を行っているが、ピン18を取り付ける前に当該加工を行ってもよい。
上記第3の実施形態では、保持器14のピン18が周方向に隣接する円筒ころ13の間に配置されているが、上記第2の実施形態と同様に、円筒ころの中心にピン18を挿通させてもよい。
上記実施形態においては、第1,第2連結リンク21,22が周方向交互に配設され、その結果、ピン18の一端部側においては複数の第1連結リンク21が互いに周方向に間隔をあけて設けられ、ピン18の他端部側においては複数の第2連結リンク22が互いに周方向に間隔をあけて設けられているが、ピン18の一端部側及び他端部側において、それぞれ第1連結リンク21及び第2連結リンク22が周方向に連続的に設けられていてもよい。また、ピン18の胴部19は、円柱形状に限らず、円すい形状、角柱形状、角すい形状等に形成されていてもよい。
10:転がり軸受、11:内輪(軌道輪)、12:外輪(軌道輪)、13:転動体、14:保持器、18:ピン(棒状部材)、21:第1連結リンク(連結部材)、22:第2連結リンク(連結部材)、24a:雄ねじ部、25:ナット(雌ねじ部材)

Claims (7)

  1. 転がり軸受における複数の転動体の周方向の間隔を保持する環状の保持器であって、
    周方向に並列され、前記転動体の周方向の移動を制限する複数の棒状部材と、
    周方向に隣接する棒状部材の長さ方向の端部同士を連結する複数の連結部材と、
    前記棒状部材と前記連結部材とを前記棒状部材の長さ方向に沿った軸線回りに相対回転不能に固定する固定手段と、を備えていることを特徴とする転がり軸受用保持器。
  2. 前記固定手段は、前記棒状部材の端部に形成された雄ねじ部と、前記連結部材に形成された孔に挿入された前記雄ねじ部に螺合する、雌ねじ部材とから構成されている、請求項1に記載の転がり軸受用保持器。
  3. 前記固定手段は、前記棒状部材の端部を、前記連結部材に形成された孔に圧入することによって構成されている、請求項1又は2に記載の転がり軸受用保持器。
  4. 周方向に隣接する前記棒状部材と、この棒状部材を連結する前記連結部材とによって囲まれたスペースが、前記転動体を収容するためのポケットとされている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の転がり軸受用保持器。
  5. 前記棒状部材が、前記転動体の中心軸線上に形成された孔に挿入される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の転がり軸受用保持器。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の転がり軸受用保持器の組立方法であって、
    前記棒状部材の少なくとも一端部と前記連結部材とが前記軸線回りに相対回転可能な状態で、複数の前記棒状部材及び前記連結部材を環状に連結し、転がり軸受の軌道輪に沿わせて配置する工程と、
    前記軌道輪に沿わせて配置された棒状部材と連結部材とを、前記固定手段によって前記軸線回りに相対回転不能に固定する工程と、
    を備えていることを特徴とする、転がり軸受用保持器の組立方法。
  7. 内輪と、この内輪の径方向外側に配設された外輪と、前記内輪と前記外輪との間に周方向に配列された複数の転動体と、複数の転動体の周方向の間隔を保持する請求項1〜5のいずれか1項に記載の保持器と、を備えていることを特徴とする転がり軸受。
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