JP6146026B2 - 転がり軸受用保持器、及びこれを備えた転がり軸受 - Google Patents

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Description

本発明は、風力発電装置の主軸を支持するための転がり軸受等に好適に適用することができる保持器、及びこれを備えた転がり軸受に関する。
風力発電機の主軸を支持するために使用される転がり軸受としては、例えば円すいころ軸受があり、その保持器にはピン型保持器が使用される場合がある(例えば、特許文献1参照)。このピン型保持器は、円すいころの軸方向両側に配置された一対の保持リングと、周方向に間隔をあけて配設され、一対の保持リングに両端が連結される複数のピンとを備えている。そして、円すいころの中心軸線上に形成された貫通孔にピンを挿通させることによって、複数の円すいころの周方向の間隔が保持されるようになっている。
また、風力発電装置の主軸を支持するために使用される転がり軸受は、直径が1〜2m程度もあり、非常に大型で重量も大きくなる。そのため、最近では、ピン型保持器に代えて、軽量化が可能な合成樹脂製の保持器も利用されつつある。ただし、合成樹脂製の保持器は、大型になる程その全体を一体成形するのが困難となるため、通常、周方向の一部分ごとに成形された分割型の保持器が用いられる(例えば、特許文献2参照)。
特開2008−256168号公報 特開2012−77882号公報
上記のようなピン型保持器の場合、円すいころの貫通孔とピンとの摺接面にはグリースによる潤滑が必要になる。しかし、貫通孔の内部にはグリースが入り難く、グリースの供給作業が非常に面倒となっていた。また、大型のピン型保持器は、保管や運搬等の取り扱いが困難であった。
一方、合成樹脂製の分割型保持器は、潤滑や取り扱いはそれほど困難ではないが転がり軸受の組立性に若干の難がある。つまり、転がり軸受を組み立てるには、内輪の外周側に保持器を環状に配列しつつ、保持器のポケットに円すいころを挿入していくが、保持器が分割されていると、内輪の外周側から離脱し易くなり、同時に円すいころも内輪から離脱し易くなる。
また、分割型の保持器は、外径寸法が異なる転がり軸受の間で部品を流用することができず、ピン型保持器においてもピン以外の部品の流用は困難である。そのため、外径寸法が異なる転がり軸受間の部品の共通化によるコストの低減を図ることが困難であった。
本発明は、以上のような実情に鑑み、転がり軸受の組立性を確保することができ、運搬等の取り扱いが容易で、外径寸法が異なる転がり軸受間で部品の共通化を可能とする転がり軸受用保持器及びこれを備えた転がり軸受を提供することを目的とする。
(1)本発明に係る転がり軸受用保持器は、転がり軸受の周方向に配列された複数の転動体の間に配置される複数の棒状部材と、周方向に隣接する棒状部材を連結する複数の連結部材とを有しており、全体として環状に形成された転がり軸受用保持器であって、周方向に隣接する連結部材同士が、当該連結部材に連結された前記棒状部材の長さ方向に沿った軸心を中心として互いに屈曲可能に構成され、前記棒状部材は、少なくとも前記転動体の転動面と対向する部分の外周面が前記軸心回りに回転可能であり、前記棒状部材の前記外周面に、前記転動体の転動面に点接触する接触部が形成され、前記接触部は、前記棒状部材の外周面を径方向外方に膨出する円弧面に形成することにより構成されていることを特徴とする。
本発明の転がり軸受用保持器は、転がり軸受の周方向に配列された複数の転動体の間に配置される複数の棒状部材と、周方向に隣接する棒状部材を連結する複数の連結部材とを有しているので、周方向に隣接する転動体の間隔を棒状部材によって適切に保持することができる。
また、保持器の全体を周方向に連なった環状に形成することができるので、転がり軸受を組み立てる際に、保持器を内輪の外周側から離脱し難くすることができ、組立性も確保することができる。
更に、周方向に隣接する連結部材同士が、当該連結部材に連結された棒状部材の長さ方向に沿った軸心を中心として互いに屈曲可能に構成されているので、保持器の全体をチェーンのように湾曲させてコンパクトにすることができる。したがって、保管や運搬等の取り扱いを容易に行うことができる。
また、連結部材や棒状部材の数を調整することによって保持器の周方向長さを変更することができ、外径寸法の異なる転がり軸受間で保持器の部品の共通化が可能となる。
また、棒状部材は、少なくとも外周面がその軸心回りに回転可能であるので、転動体に接触したときの摩擦抵抗を軽減し、転動体及び棒状部材の摩耗を抑制することができる。そして、例えば、転動体が円すいころである場合、その大径側と小径側とでは回転したときの周速度が異なるため、仮に棒状部材の外周面がこの転動体に線接触していたとすると、棒状部材と転動体との間に周速差に基づく滑りが生じる可能性があり、この滑りが両者の摩耗の原因となる。本発明では、棒状部材の外周面に、転動体の転動面に点接触する接触部が形成されているので、上記周速差の影響がなくなり、転動体と棒状部材との間の滑りを抑制することができる。
(2)前記接触部は、前記棒状部材の外周面を径方向外方に膨出する円弧面に形成することにより構成されているので、接触部の構造を簡素化することができ、容易に棒状部材を製造することが可能となる。
(3)前記棒状部材は、転動体の回転中心よりも転がり軸受の径方向外側に配置されることが好ましい。
このような構成によって、転動体が保持器から径方向外側に離脱してしまうのを防止することができる。
(4)前記連結部材は、周方向に隣接する前記棒状部材の長さ方向の一端部同士を連結する第1連結部材と、同他端部同士を連結する第2連結部材とからなり、前記第1連結部材と前記第2連結部材とが周方向交互に配列されていることが好ましい。
このような構成によって、連結部材の数を低減し、軽量化及び低コスト化を図ることができる。
(5)本発明に係る転がり軸受は、内輪と、この内輪の径方向外側に配設された外輪と、前記内輪と前記外輪との間に周方向に配列された複数の転動体と、複数の転動体の周方向の間隔を保持する上記(1)〜(4)のいずれか1つの保持器と、を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、転がり軸受の組立性を確保することができ、運搬等の取り扱いも容易であり、外径寸法が異なる転がり軸受間で部品の共通化も可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る転がり軸受の一部の縦断面図である。 転がり軸受の一部の横断面図である。 円すいころと保持器との関係を示す平面説明図である。 同保持器の部分斜視図である。 本発明の第2の実施形態における円すいころと保持器との関係を示す平面説明図である。 同保持器の部分斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る転がり軸受の一部の横断面図である。 保持器におけるピン(棒状部材)の変形例を示す断面図である。 保持器の変形例を示す断面図である。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る転がり軸受の一部の縦断面図、図2は、転がり軸受の一部の横断面図である。
本実施形態の転がり軸受10は、例えば、風力発電装置の主軸を支持するために使用されるものであり、環状の内輪11と、この内輪11の径方向外方に配置された環状の外輪12と、内輪11と外輪12との間に周方向に配列された複数の転動体13と、複数の転動体13の周方向の間隔を保持する保持器14とを備えている。
内輪11は、円すい形状に形成された内輪軌道11aと、この内輪軌道11aの軸方向両側に形成され、径方向外方に突出する小鍔部11bと大鍔部11cとを有している。外輪12は、円すい形状に形成された外輪軌道12aを有している。転動体13は、截頭円すい(円すい台)形状に形成された円すいころとされており、内輪軌道11a及び外輪軌道12a上を転動可能である。転動体13は、小鍔部11b及び大鍔部11cによって軸方向の移動が制限されている。
図3は、転動体と保持器との関係を示す平面説明図、図4は、同保持器の部分斜視図である。
保持器14は、周方向に配列された複数の転動体13の間に配置された複数のピン(棒状部材)18と、周方向に隣接するピン18を連結する複数の連結リンク(連結部材)21,22とを有しており、全体として環状に形成されている。ピン18は、軸方向に長く形成された胴部19と、胴部19の軸方向両端部に設けられた軸部20とを備えている。
胴部19は、径方向外方へ円弧状に膨出(突出)する曲面形状の外周面を有している。したがって、胴部19の外径は、軸方向両端側で小さく、軸方向中央側で大きくなっている。軸部20は、胴部19と同一の軸心上に形成され、胴部19の外径よりも細く形成されている。各ピン18は、図1に示されるように、内輪11及び外輪12の間に配置された転動体(円すいころ)13の中心(軸心)Xよりも転がり軸受10の径方向外側に配置されている。また、図2に示されるように、周方向に隣接するピン18の間の最小寸法Lは、その間に配置された転動体13の直径寸法Dとほぼ同じかやや小さく、当該転動体13に対して僅かな隙間を形成することができる寸法とされている。
図3及び図4に示されるように、連結リンク21,22は、ピン18の長さ方向(軸方向)の一端部同士を連結する第1連結リンク21と、ピン18の長さ方向他端部同士を連結する第2連結リンク22とからなっている。そして、第1連結リンク21と第2連結リンク22とは周方向交互に配置されている。したがって、各ピン18の一方の端部には第1連結リンク21が連結され、同他方の端部には第2連結リンク22が連結されている。
第1連結リンク21及び第2連結リンク22は、それぞれ略長円形状の板材によって形成されており、その長さ方向の両端部には、円筒形状のボス部23が形成されている。このボス部23の内部にはブッシュ25を介して軸部20が回転自在に挿入されている。周方向に隣接する第1,第2連結リンク21,22、すなわち、この実施形態では、一のピン18の長さ方向一端に連結された第1連結リンク21と、当該ピン18の長さ方向他端部に連結された第2連結リンク22とは、当該ピン18の軸心を中心として屈曲可能(相対角度を変更可能)に構成されている。したがって、保持器14は、各ピン18の軸心を中心に各連結リンク21,22が屈曲することによって、自由に形状を変化(湾曲)させることが可能となっている。なお、本実施形態のボス部23は、連結リンク21,22の長さ方向中央部よりもピン18の軸方向外側に突出している。このボス部23の突出量は、連結リンク21,22の長さ方向中央部の軸方向の厚さと同程度とされている。このようにボス部23を軸方向に突出させることで、ピン18の軸部20とボス部23との連結部の長さを可及的に大きくすることができ、ピン18と連結リンク21,22とを外れにくくすることができる。
本実施形態の保持器14は、周方向に配列された複数の転動体13の間に配置されたピン18と、周方向に隣接するピン18を連結する連結リンク21,22とを有しているので、複数の転動体13の間隔をピン18によって適切に保持することができる。そして、各ピン18は、連結リンク21,22に対して回転自在に連結されているので、転動体13との接触による摩擦抵抗を低減することができ、転動体13及びピン18の摩耗を抑制することができる。
また、保持器14は、その全体が環状に形成されているので、転がり軸受10を組み立てる際に、内輪11の外周側から保持器14を離脱し難くすることができ、この保持器14によって保持された転動体13を内輪11から離脱し難くすることができる。
保持器14は、第1連結リンク21と第2連結リンク22とが周方向交互に設けられているので、第1連結リンク21及び第2連結リンク22の双方が周方向に連続して設けられている場合(後述の第2実施形態の場合)に比べて連結リンク21,22の数を少なくし、軽量化及びコストの低減を図ることができる。
各ピン18は、円すいころの軸心(中心)よりも転がり軸受10の径方向外側に配置され、周方向に隣接するピン18の間の最小寸法Lは、その間に配置された転動体13の直径寸法Dと略同じか小さい寸法とされているので、転がり軸受10を組み立てる際に、外輪12を装着していなくても内輪11に転動体13を嵌合させた状態で保持することが可能となる。
本実施形態のピン18は、その胴部19の外周面が径方向外方へ円弧状に膨出(突出)する曲面形状に形成されている。そのため、胴部19は、転動体13の外周面(転動面)に点接触している。言い換えると、ピン18は、転動体13の外周面に点接触する接触部19を有している。このように、胴部19の外周面を転動体13の外周面に点接触させることによって、次のような作用効果を奏する。
すなわち、円すいころである転動体13は、その大径側と小径側とで回転したときの周速度が異なるので、仮に胴部19の外周面が転動体13の外周面に対して線接触していたとすると、両者の接触面には、周速度差に伴う滑りが生じる可能性があり、この滑りがピン18及び転動体13の摩耗の原因になる可能性がある。この点において、本実施形態では、ピン18における胴部19の外周面が円弧状に膨出した曲面形状に形成され、転動体13の外周面に対して1点で点接触しているので、上記のような滑りが生じ難くなっている。そのため、ピン18及び転動体13の摩耗の発生を抑制することができる。
本実施形態の胴部19は、転動体13の軸方向の略中央部に点接触している。仮に胴部19が転動体13の軸方向の端部側に点接触していたとすると、転動体13から周方向の荷重や衝撃が作用したときにピン18の一端側に偏って負荷がかかり、一方の連結リンク21,22との連結部に大きな負担がかかる。そのため、本実施形態のように転動体13の軸方向略中央部に胴部19を点接触させることによって、周方向の荷重や衝撃をバランスよく受けることが可能となる。
なお、転動体13に点接触する接触部は、胴部19の長手方向の一部分のみを部分的に径方向外方に膨出させることによって構成してもよい。また、接触部は、胴部19の長手方向の複数箇所(例えば、2箇所)に形成することもできる。但し、本実施形態のように、胴部19の外周面全体を円弧状に膨出させて接触部を形成することにより、接触部の形状を簡素化し、製造を容易に行うことができる。また、胴部19に急激な断面変化もないので、応力集中を抑制することができる。
本実施形態においては、ピン18及び連結リンク21,22の数を調節することによって、外径の異なる保持器14を形成することができる。したがって、共通の転動体13を使用する、外径寸法が異なる転がり軸受10の間で、ピン18及び連結リンク21,22の共通化を図ることができる。したがって、製造コストの低減が可能となる。
なお、本実施形態の転がり軸受10を組み立てるには、例えば、保持器14の1箇所でピン18と連結リンク21,22とを分断して保持器14を線状(紐状)にし、内輪軌道11a上に順次転動体13を配置しながら保持器14を内輪11の外周側に巻き付けていき、最後に分断していたピン18と連結リンク21,22とを連結して保持器14を環状にすることで、内輪11に転動体13及び保持器14を装着する。その後、転動体13の外周側に外輪12を嵌合することによって、転がり軸受10を完成させることができる。
図5は、本発明の第2の実施形態における転動体と保持器との関係を示す平面説明図、図6は、同保持器の部分斜視図である。
本実施形態は、ピン18の長さ方向の一端部に連結された第1連結リンク21と、ピン18の長さ方向の他端部に連結された第2連結リンク22との双方が周方向に連続して設けられたものである。第1連結リンク21及び第2連結リンク22は、それぞれ軸方向内側に配置された内連結リンク21a,22aと、軸方向外側に配置された外連結リンク21b,22bとからなり、内連結リンク21a,22aと外連結リンク21b,22bとが周方向交互に配置されている。また、第1連結リンク21の内連結リンク21aと、第2連結リンク22の内連結リンク22aとが、互いに軸方向に対向して配置され、第1連結リンク21の外連結リンク21bと、第2連結リンク22の外連結リンク22bとが、互いに軸方向に対向して配置されている。各ピン18の軸部20は、それぞれ内連結リンク21a,22aと外連結リンク21b,22bに対してブッシュ25を介して回転自在に挿入されている。その他の構成については、第1の実施形態と同様であるので、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施形態では、第1,第2連結リンク21,22が、それぞれ周方向に連続して配置されているので、第1実施形態の保持器14と比較して強度を高めることができる。その反面、第1実施形態に比べて連結リンク21,22の数が倍増し、重量増、コスト増を招くため、この点に関しては第1実施形態のほうが有利である。
図7は、本発明の第3の実施形態における転がり軸受の一部の横断面図である。
本実施形態の保持器14は、円すいころ13の中心よりも転がり軸受10の径方向外側に配置されたピン(外側ピン)18aと、径方向内側に配置されたピン(内側ピン)18bとが周方向交互に配置されたものである。第1連結リンク21と第2連結リンク22とは、径方向にジグザグの状態で配置されている。この第1連結リンク21及び第2連結リンク22は、第1実施形態と同様に周方向交互に設けられていてもよいし、第2実施形態と同様にそれぞれが周方向に連続して設けられていてもよい。その他の構成は、上記各実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において種々の変形及び変更が可能である。
例えば、保持器14のピン18は、その全体が回転自在に構成されていなくてもよく、その外周面のみが回転自在に構成されていてもよい。例えば、図8に示されるように、ピン18は、両端に軸部20を有する芯材30の外周面に回転自在なローラ31を備えた構造であってもよい。
また、第2実施形態の変形例として、図9に示されるように、内連結リンク21a,22a同士を連結する筒状ブッシュ33の内部に外連結リンク21b,22b同士を連結する芯材34を回動可能に挿入し、筒状ブッシュ33の外周面にローラ35を回転自在に嵌合させた構造、すなわち、一般的なローラチェーンの構造とすることができる。
なお、図8及び図9に示されるローラ31,35についても、その外周面を円弧状に膨出させることによって、転動体13に点接触する接触部を備えている。
本発明は、風力発電装置の主軸を支持するための転がり軸受10に限らず、あらゆる装置に用いられる転がり軸受10に適用することができる。また、本発明の転がり軸受10における転動体13は、円すいころに限らず、円筒ころであってもよい。
10:転がり軸受、11:内輪、12:外輪、13:転動体、14:保持器、18:ピン(棒状部材)、19:胴部(接触部)、21:第1連結リンク(第1連結部材)、22:第2連結リンク(第2連結部材)

Claims (4)

  1. 転がり軸受の周方向に配列された複数の転動体の間に配置される複数の棒状部材と、
    周方向に隣接する棒状部材を連結する複数の連結部材と、を有しており、
    全体として環状に形成された転がり軸受用保持器であって、
    周方向に隣接する連結部材同士が、当該連結部材に連結された前記棒状部材の長さ方向に沿った軸心を中心として互いに屈曲可能に構成され、
    前記棒状部材は、少なくとも前記転動体の転動面と対向する部分の外周面が前記軸心回りに回転可能であり、
    前記棒状部材の前記外周面に、前記転動体の転動面に点接触する接触部が形成され
    前記接触部は、前記棒状部材の外周面を径方向外方に膨出する円弧面に形成することにより構成されていることを特徴とする転がり軸受用保持器。
  2. 前記棒状部材は、前記転動体の回転中心よりも前記転がり軸受の径方向外側に配置される、請求項1に記載の転がり軸受用保持器。
  3. 前記連結部材は、周方向に隣接する前記棒状部材の長さ方向の一端部同士を連結する第1連結部材と、同他端部同士を連結する第2連結部材とからなり、前記第1連結部材と前記第2連結部材とが周方向交互に配列されている、請求項1又は2に記載の転がり軸受用保持器。
  4. 内輪と、この内輪の径方向外側に配設された外輪と、前記内輪と前記外輪との間に周方向に配列された複数の転動体と、複数の転動体の周方向の間隔を保持する請求項1〜のいずれか1項に記載の保持器と、を備えていることを特徴とする転がり軸受。
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