JP2015075190A - 転がり軸受用の分割保持器 - Google Patents

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英樹 藤原
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Abstract

【課題】転がり軸受の組立時に分割保持器を構成する第1・第2セグメントがばらけにくく、容易に組立できるようにする。【解決手段】複数の合成樹脂製の第1・第2セグメント7,8をそれぞれ周方向に沿って環状に配列し、第1セグメント7は、軸方向一側に位置するリム部22と、リム部22から軸方向他側に向けて突設され、各転動体4の相互間に介在させる一対の柱部23,24と、柱部23,24の軸方向他側にそれぞれ設けられた一対の係合部25,26とを有し、第2セグメント8は、第1セグメント7の周方向一方側の柱部23に設けられた係合部25と係合する第1の被係合部27と、この第1セグメント7の周方向一方側で隣接する他の第1セグメント7の周方向他方側の柱部24に設けられた係合部26と係合する第2の被係合部28とを有し、第1セグメント7が第2セグメント8により環状に連結されている。【選択図】 図3

Description

本発明は、転がり軸受用の分割保持器に関し、たとえば、風力発電装置の主軸を回転自在に支持する、大型の転がり軸受に用いられる分割保持器にかかる。
従来、水平軸プロペラ式の風力発電装置においては、ブレードを取り付ける主軸を回転自在に支持するために、転がり軸受が用いられている。
近年、風力発電装置の大型化に伴って、主軸の直径が数メートルを超えることもあり、このような大型の主軸を支持するために、転がり軸受も大型化している。
大型の転がり軸受に用いられる保持器として、合成樹脂製の保持器が用いられる場合がある。この合成樹脂製の保持器は、溶接で組み立てる金属製の保持器に較べて、軽量であるとともに精度も確保し易いという利点がある。しかし、直径の大きい合成樹脂製の保持器を、射出成形で一体成形することは困難である。
そこで、周方向に複数に分割した分割保持器が用いられている。この分割保持器は、複数の保持器セグメントを周方向に沿って環状に配列してなる。
この種の保持器セグメントの典型的な例としては、特許文献1にて開示されているものを挙げることができる。この特許文献1に開示されている保持器セグメントを図15に示す。
図15を参照して、前記特許文献1にかかる保持器セグメント100は、図外の内輪及び外輪と同心の円弧形状をなしている。この保持器セグメント100は、所定間隔を隔てて互いに対向して対をなす第1及び第2のリム部210,220と、この対をなす第1及び第2のリム部210,220の両者の間に架け渡されるとともに、図外の転動体を収容するためのポケット300を互いの間で周方向に形成する複数の柱部400とを備えている。
特開2007−255626号公報
図15に示した特許文献1にかかる保持器セグメント100の場合、転がり軸受の組立時に、複数の保持器セグメント100が相互に連結されていないため、保持器セグメント100が落下する等、ばらけやすく、転がり軸受を組立しにくいとの課題があった。
本発明は、前記技術的課題に鑑みなされたもので、転がり軸受の組立時に、分割保持器を構成するセグメントがばらけにくく、転がり軸受を容易に組立できる転がり軸受用の分割保持器の提供を目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明にかかる転がり軸受用の分割保持器は、複数の合成樹脂製の第1セグメント及び第2セグメントをそれぞれ周方向に沿って環状に配列してなる転がり軸受用の分割保持器であって、前記第1セグメントは、軸方向一側に位置するリム部と、このリム部から軸方向他側に向けて突設され、転がり軸受の各転動体の相互間に介在させる一対の柱部と、この一対の柱部の軸方向他側にそれぞれ設けられた一対の係合部とを有し、前記第2セグメントは、前記第1セグメントの周方向一方側の柱部に設けられた前記係合部と係合する第1の被係合部と、この第1セグメントの周方向一方側で隣接する他の第1セグメントの周方向他方側の柱部に設けられた前記係合部と係合する第2の被係合部とを有し、前記各係合部と前記各被係合部とが係合されて、前記第1セグメントが前記第2セグメントにより環状に連結されていることを特徴とする。
この構成においては、分割保持器を第1セグメント及び第2セグメントにより構成し、転がり軸受の組立時に、周方向に隣接する第1セグメントを第2セグメントにより連結しているので、第1セグメントや第2セグメントがばらけにくく、転がり軸受を容易に組立できる。
なお、前記第1セグメントが、周方向に関して隣接する前記第1セグメントと周方向に関して当接する当接部を有することもある。
又、前記第2セグメントが、周方向に関して隣接する前記第2セグメントと周方向に関して当接する当接部を有することもある。
さらに、前記柱部における、転動体としてのころが接触する面が、周方向に凹入された湾曲面を有し、前記ころが径方向へ移動するのを規制することもある。
この構成においては、ころが径方向へ移動するのを規制できる。
又、前記被係合部は、前記係合部を径方向から挿入可能で且つ挿入した前記係合部の軸方向への引き抜きを不可能とする凹部とされ、前記第2セグメントに、この第2セグメントの軸方向一側の面で開口し且つ両被係合部に交差する溝が形成され、この溝に、前記被係合部に係合された前記係合部が径方向へ抜けるのを防止する抜止体が挿入されることもある。
この構成においては、被係合部に係合された係合部が径方向へ抜けるのを防止できる。
又、前記被係合部は、前記係合部を径方向外方から挿入可能で且つ挿入した前記係合部の軸方向への引き抜きを不可能とする凹部とされ、前記第2セグメントにおける径方向外方側部分に、前記被係合部に係合された前記係合部が径方向外方へ抜けるのを防止する突起が形成されることもある。
この構成においては、被係合部に係合された係合部が径方向外方へ抜けるのを防止できる。
本発明によると、転がり軸受の組立時に、分割保持器を構成する第1セグメントや第2セグメントがばらけにくく、転がり軸受を容易に組立できる転がり軸受用の分割保持器を提供することができる。
本発明の実施の形態にかかる転がり軸受を示す要部断面図である。 同簡略正面図である。 図2の転がり軸受用の分割保持器の一部を示す平面図である。 図3の分解斜視図である。 本発明の他の実施の形態にかかる転がり軸受用の分割保持器の一部を示す平面図である。 図5の分解斜視図である。 本発明の他の実施の形態にかかる転がり軸受用の一部の断面図である。 本発明の他の実施の形態にかかる転がり軸受用の分割保持器の一部を示す平面図である。 図8の分解斜視図である。 本発明の他の実施の形態にかかる転がり軸受用の分割保持器の一部を示す斜視図である。 図10の抜止体を取り外した状態を示す斜視図である。 図11の第2セグメントの斜視図である。 本発明の他の実施の形態にかかる転がり軸受用の分割保持器の一部を示す斜視図である。 図13の第2セグメントの斜視図である。 従来の保持器セグメントの斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面に基づき詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態にかかる転がり軸受用の分割保持器を用いた転がり軸受1を示す要部断面図である。
図1を参照して、前記転がり軸受1は、風力発電装置の主軸を支持する大型の転がり軸受である。この転がり軸受1は、内輪2、外輪3、複数のころ4、及びこれらのころ4を保持する分割保持器5を備えている。
内輪2及び外輪3は、ともに、軸受鋼や浸炭鋼などの軸受用鋼を用いて環状に形成された部材である。内輪2は、その外周に、ころ4が転動する内輪軌道面21が周方向に沿って形成されている。一方、外輪3は、内輪2と同心であって、その内周に、ころ4が転動する外輪軌道面31が内輪軌道面21に対向した状態で周方向に沿って形成されている。
複数のころ4は、内輪2と外輪3との間に配置されている。これらのころ4は、それぞれ、内輪軌道面21及び外輪軌道面31上を転動可能であり、これによって、内輪2及び外輪3が相対回転自在とされている。
分割保持器5は、内外輪2,3間でころ4を保持している。この分割保持器5は、たとえば、炭素繊維等で強化されたポリエーテルエーテルケトン(PEEK)樹脂などの合成樹脂を用いて形成されている。分割保持器5は、ポリアミド樹脂を用いて形成してもよい。
図2は転がり軸受1を簡略化して示す正面図、図3は図2の転がり軸受用の分割保持器5の一部を示す平面図、図4は図3の分解斜視図である。これらの図では、分割保持器5には、ころ4を収容するポケット9が周方向に環状に配列されると共に、分割保持器5が、複数の合成樹脂製の第1セグメント7と第2セグメント8により構成されている。第1セグメント7と第2セグメント8は、それぞれ、周方向に複数ずつ環状に配列されている。
周方向に隣接する第1セグメント7間には、所定の間隔が設けられて、この隣接する第1セグメント7間が、ころ4を収容するポケット9とされると共に、各第1セグメント7の内部にも、ポケット9が設けられている。
第1セグメント7は、分割保持器5の軸方向一側から他側にわたって配設されており、リム部22と、一対の第1と第2の柱部23,24と、一対の第1と第2の係合部25,26を有する。リム部22は、軸方向一側に位置し、軸方向両側に対して面状を呈する板状とされている。第1の柱部23は,第1セグメント7の周方向一方側に位置し、第2の柱部24は,第1セグメント7の周方向他方側に位置しており、各柱部23,24は、リム部22の周方向各端部から軸方向他側に延びている。両柱部23,24は、周方向両側に対して面状を呈する板状とされて、周方向に対向している。両柱部23,24の間隔は、周方向に隣接する第1セグメント7の間隔と同一とされ、両柱部23,24間が、ころ4を収容するポケット9とされている。すなわち、各柱部23,24は、転がり軸受1の各ころ4の相互間に介在している。第1と第2の各係合部25,26は、それぞれ、第1と第2の各柱部23,24における軸方向他側の端部から内向きに突設されて、相互に接近するように突設されている。なお、本願では、各係合部25,26に、各柱部23,24における軸方向他側の端部を含める場合もある。
第2セグメント8は、分割保持器5の軸方向他側に配設されて、周方向に隣接する第1セグメント7同士を連結している。第2セグメント8は、ブロック状に形成され、軸方向、周方向、径方向の両側に対して面状を呈している。周方向に隣接する第2セグメント8間には、適当な周方向の隙間S1が形成されているが、この隙間S1は、第1セグメントの各柱部23,24ところ4の周方向の2つの隙間S3の和よりも小となるようにされている。第2セグメント8の周方向各側に位置する端面は、周方向に隣接する第2セグメント8と当接可能な当接部8aとされている。なお、隙間S1を設けず、周方向に隣接する第2セグメント8同士を予め当接させておく場合もある。第2セグメント8の周方向の各端部には、軸方向一側に対して開口する一対の第1と第2の被係合部27,28が径方向に貫通形成されている。第1の被係合部27は、第2セグメント8の周方他方側の端部に配設され、第2の被係合部28は、第2セグメントの周方一方側の端部に配設されており、これら各被係合部27,28に各係合部25,26が径方向から挿入することにより係合されて、各係合部25,26が各被係合部27,28から軸方向一方側へ抜けないようにされる。具体的には、各被係合部27,28は平面視L型状とされ、軸方向部27a,28aと周方向部27b,28bから成る。軸方向部27a,28aは、第2セグメント8における軸方向一側に位置する面から軸方向中途部にわたる部分に形成され、第1セグメント7の柱部23,24の軸方向他側の端部が係合される。周方向部27b,28bは、軸方向部27a,28aの底部から第2セグメント8における周方向に関して外側に向かう部分に形成され、第1セグメント7の係合部25,26が係合される。
前記構成例では、転がり軸受1の組立時には、第2セグメント8の第1の被係合部27に、第1セグメント7の第1の柱部23の軸方向他側の端部及び同端部に設けた第1の係合部25を係合する。また、第2セグメント8の第2の被係合部28には、前記第1セグメント7と周方向一方側で隣接する他の第1セグメント7における、第2の柱部24の軸方向他側の端部及び同端部に設けた第2の係合部26を係合する。これを周方向に繰り返すことで、周方向に隣接する第1セグメント7を第2セグメント8により連結して、分割保持器5を構成する。また、これと共に、第1セグメント7の内部及び周方向に隣接する第1セグメント7間のポケット9にころ4を組み込んでいく。これにより、転がり軸受1を組立てることができる。この組立時には、前記のように、分割保持器5を構成する第1セグメント7、第2セグメント8を相互に連結しながら転がり軸受1の組立を行うので、組立時に、第1セグメント7や第2セグメント8が落下したりして、ばらばらにならず、転がり軸受1を容易に組立てることができる。
又、風力発電装置による発電時に、転がり軸受1の内輪2が外輪3に対し回転すると、ころ4が内輪2及び外輪3上を転動し、ころ4を保持する分割保持器5は内輪2と同方向に回転する。この際、外輪3および内輪2間には、例えば、周方向一部に大きなラジアル荷重が作用することがある。この場合には、ラジアル荷重が作用しているところに向けてころ4の進み遅れが増大して、ころ4が分割保持器5と接触する。これにより、分割保持器5には周方向に引っ張り荷重や圧縮荷重が作用する。このような場合に、周方向に隣接する第2セグメント8同士が接近して、当接部8a同士が当接し、分割保持器5の剛性及び強度が向上される。
図5及び図6は、本発明の他の実施の形態を示すもので、第1と第2の各係合部25,26が、それぞれ、第1と第2の各柱部23,24における軸方向他側の端部から外向きに突設されて、相互に遠ざかるように突設されている。これに対応して、第2セグメント8の被係合部27,28も形成され、被係合部27,28の周方向部27b,28bは、軸方向部27a,28aの底部から第2セグメント8における周方向に関して内部に向かう部分に形成されている。
図7は、本発明の他の実施の形態を示すもので、第1セグメント7の各柱部23,24のころ4が接触する面が、周方向に凹入する湾曲面16とされ、ころ4が径方向へ移動するのを規制している。
この構成によれば、第1セグメント7における、ころ4の周方向両側に位置する各柱部23,24の湾曲面16に、ころ4が嵌り込んだ状態となるので、ころ4が径方向へ移動するのを規制できる。
図8及び図9は、本発明の他の実施の形態を示すもので、第1セグメント7のリム部22における周方向各端部が、各柱部23,24よりも周方向に突設されており、周方向に隣接する第1セグメント7のリム部22間には、適当な周方向の隙間S2が形成されている。この隙間S2は、第1セグメントの各柱部23,24ところ4の周方向の2つの隙間S3の和よりも小となるようにされている。隙間S2は、通常、周方向に隣接する第2セグメント8間の隙間S1と同一とされるが、同一とされないこともある。リム部22の周方向各端面は、周方向に隣接する第1セグメントのリム部22の周方向各端面と当接する当接部22aとされている。なお、隙間S2を設けず、周方向に隣接する第1セグメント7のリム部22同士を当接させる場合もある。
この例によれば、風力発電装置による発電時に、ころ4の進み遅れが生じた際には、周方向に隣接する第2セグメント8同士のみならず、周方向に隣接する第1セグメント7同士も接近して、これらのリム部22が当接し、分割保持器5の剛性及び強度が向上される。
また、リム部22と柱部23,24とが接続されている部分によって構成される隅部と、ころ4が転動することによってころ4の一部と衝突する場合がある。その結果、この隅部に応力集中して柱部23,24またはリム部22が変形する。ところが、隙間S1およびS2が存在し、それらの隙間S1,S2を構成するリム部22または第2セグメント8同士が、応力集中前と比較して接近または当接させることができる。それによりこの応力を緩和することができる。
図10〜図12は、本発明の他の実施の形態を示すもので、第2セグメント8の被係合部27,28が、軸方向一側及び径方向外方に対してのみ開口する凹部とされている。第2セグメント8における、径方向外側部分には、軸方向一側に対して開口する溝部18が形成されている。溝部18は、第2セグメント8における、両被係合部27,28に跨る周方向部分に形成され、両被係合部27,28と交差して、これらに連通すると共に、溝部18の周方向各端部が、各被係合部27,28の軸方向部27a,28aよりも周方向外方に延びている。溝部18は、被係合部27,28に係合された第1セグメント7の柱部23,24の軸方向他側の端部及び係合部25,26よりも径方向外側に位置しており、この溝部18に、板ばね等の抜止体19が挿入されて、取りつけられ、これにより、係合部25,26等が被係合部27,28から径方向外方に抜けることが防止される。なお、第2セグメント8の被係合部27,28を、軸方向一側及び径方向内方に対してのみ開口する凹部とし、溝部18を、第2セグメント8における、径方向外方側部分ではなく、径方向内方側部分に形成して、係合部25,26等が被係合部27,28から径方向内方に抜けることを防止することもある。
この例によれば、第1セグメント7の係合部25,26等を第2セグメント8の被係合部27,28に係合後、第2セグメント8の溝部18に抜止体19を挿入することで、係合部25,26等が被係合部27,28から径方向外方に抜けることを防止できる。
図13及び図14は、本発明の他の実施の形態を示すもので、前記同様に、第2セグメント8の被係合部27,28が、軸方向一側及び径方向外方に対してのみ開口する凹部とされている。各被係合部27,28の軸方向部27a,28aにおける、周方向外側の内面には、それぞれ、突起20が一体形成されている。突起20は、前記内面における、径方向外方側部分に形成されて、軸方向部27a,28aの径方向外方側の開口を半分程度(または、それ以上、それ以下)閉鎖している。また、突起20は、被係合部27,28に係合された柱部23,24の前記端部よりも径方向外側に位置するようにされており、これにより、柱部23,24の前記端部及び係合部25,26が被係合部27,28から径方向外方へ抜けることを防止している。突起20は、軸方向から視て、略三角形状とされ、その径方向外側の面には、周方向に関して、第2セグメント8の内部側(他の突起20側)に向かうに従って径方向内方へ移行する傾斜面20aが形成されている。
この例によれば、第1セグメント7の各柱部23,24の軸方向他側の端部及び各係合部25,26を各被係合部27,28に係合する際には、各柱部23,24の前記端部を突起20の傾斜面20aに当接させて、突起20を径方向内方に押し込む。これにより、第2セグメント8の突起20の周辺部が弾性変形して、突起20が周方向外方に後退し、各柱部23,24の前記端部及び各係合部25,26が各被係合部27,28に係合することが許容される。係合後、弾性復元力により、第2セグメント8の突起20やその周辺部が原位置に復帰して、各係合部25,26等が各被係合部27,28から径方向外方に抜けることが防止される。
なお、本発明は前記の実施の形態に限定されるものではない。たとえば、被係合部を蟻溝形状とし、係合部をこれに対応する形状としてもよい。
さらに、前記の実施の形態においては、本発明をころ軸受の分割保持器に適用した例について記載した。しかし、本発明はそのような構成に限定されない。たとえば、玉軸受及び円すいころ軸受などの転がり軸受の分割保持器に、本発明を適用してもかまわない。
さらにまた、前記の実施の形態では、本発明を外径寸法が大きな風力発電用主軸の転がり軸受の保持器に適用した例について記載したが、風力発電用のほか、旋回座用軸の転がり軸受のような他の転がり軸受の保持器に対して、本発明を適用してもかまわない。
その他、別紙の特許請求の範囲内での種々の設計変更及び修正を加え得ることは勿論である。
すなわち、本明細書で開示した実施の形態は単に例示であって、本発明が前述した実施の形態のみに限定されるわけではない。本発明の範囲は、本明細書の記載内容を参酌した上で、別紙の特許請求の範囲によって示され、そこに記載された文言と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含む。
1:転がり軸受、2:内輪、3:外輪、4:ころ、5:分割保持器、7:第1セグメント、8:第2セグメント、8a:当接部、9:ポケット、16:湾曲面、19:抜止体、20:突起、22:リム部、22a:当接部、23:第1の柱部、24:第2の柱部、25:第1の係合部、26:第2の係合部、27:第1の被係合部、28:第2の被係合部

Claims (6)

  1. 複数の合成樹脂製の第1セグメント及び第2セグメントをそれぞれ周方向に沿って環状に配列してなる転がり軸受用の分割保持器であって、
    前記第1セグメントは、
    軸方向一側に位置するリム部と、
    このリム部から軸方向他側に向けて突設され、転がり軸受の各転動体の相互間に介在させる一対の柱部と、
    この一対の柱部の軸方向他側にそれぞれ設けられた一対の係合部と
    を有し、
    前記第2セグメントは、
    前記第1セグメントの周方向一方側の柱部に設けられた前記係合部と係合する第1の被係合部と、
    この第1セグメントの周方向一方側で隣接する他の第1セグメントの周方向他方側の柱部に設けられた前記係合部と係合する第2の被係合部と
    を有し、
    前記各係合部と前記各被係合部とが係合されて、前記第1セグメントが前記第2セグメントにより環状に連結されていることを特徴とする転がり軸受用の分割保持器。
  2. 前記第1セグメントが、周方向に関して隣接する前記第1セグメントと周方向に関して当接する当接部を有する請求項1記載の転がり軸受用の分割保持器。
  3. 前記第2セグメントが、周方向に関して隣接する前記第2セグメントと周方向に関して当接する当接部を有する請求項1又は2記載の転がり軸受用の分割保持器。
  4. 前記柱部における、転動体としてのころが接触する面が、周方向に凹入された湾曲面を有し、
    前記ころが径方向へ移動するのを規制している請求項1〜3の何れかに記載の転がり軸受用の分割保持器。
  5. 前記被係合部は、前記係合部を径方向から挿入可能で且つ挿入した前記係合部の軸方向への引き抜きを不可能とする凹部とされ、
    前記第2セグメントに、この第2セグメントの軸方向一側の面で開口し且つ両被係合部に交差する溝が形成され、
    この溝に、前記被係合部に係合された前記係合部が径方向へ抜けるのを防止する抜止体が挿入されている請求項1〜4の何れかに記載の転がり軸受用の分割保持器。
  6. 前記被係合部は、前記係合部を径方向外方から挿入可能で且つ挿入した前記係合部の軸方向への引き抜きを不可能とする凹部とされ、
    前記第2セグメントにおける径方向外方側部分に、前記被係合部に係合された前記係合部が径方向外方へ抜けるのを防止する突起が形成された請求項1〜4の何れかに記載の転がり軸受用の分割保持器。
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