JP2015074937A - 接続管カバー - Google Patents

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Abstract

【課題】接続管の露出を可及的に少なくすると共に接続管から取外さなくても調整弁を取外すことが可能な接続管カバーを提供する。
【解決手段】管状の接続管本体11の両端に夫々形成され壁内の供給管及び壁外の湯水混合水栓と夫々接続される供給管接続部及び水栓接続部13と、流通する水量を調整する調整弁と、接続管本体11の外面に露出し調整弁を操作する調整操作部15と、調整弁を着脱する着脱操作部16とを有している接続管10を覆う接続管カバー1に、接続管本体11を挿入可能な本体部2a、本体部2aに夫々形成されており供給管接続部及び水栓接続部13が通過可能な供給側開口部2b及び水栓側開口部2c、本体部2aに開口しており接続管10の調整操作部15及び着脱操作部16を外側へ臨ませる操作用開口部2dを有しているカバー本体2と、操作用開口部2dを開閉可能に閉鎖している蓋3と、を具備させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、壁内の供給管と壁外の水栓とを接続すると共に流通する水量を調整する調整弁を有している接続管を覆うための接続管カバーに関する。
浴室、キッチン、手洗場、洗面場等の壁に取付けられる水栓として、壁内に水平方向へ離間して備えられた供給管としての給湯管及び給水管に対して、クランク状に屈曲した一対の接続管を介して取付けられる湯水混合水栓が知られている。この湯水混合水栓を取付けている接続管には、流通する水量を調整する調整弁が備えられており、調整弁の開度を変更することで、湯水混合水栓へ供給される湯や水の量(圧力)を調整している。
ところで、水栓へ湯を供給する供給管(給湯管)に接続される接続管では、流通する湯の温度によって全体が加熱され、表面の温度が高くなる。従って、水栓へ供給する湯の温度によっては、接続管の表面が高温となり、接続管に触れると火傷してしまう虞がある。そこで、高温の接続管に触れないように、接続管を覆うカバーが提案されている(例えば、特許文献1、及び特許文献2)。
特許文献1や特許文献2の技術では、カバーで接続管を覆った状態でも、接続管の調整弁を操作することができるように、調整弁の操作部が前面へ露出するようにカバーに開口部を形成している。しかしながら、接続管が高温となった場合、操作部も高温となることから、開口部を通して操作部に触れると火傷してしまう虞がある。
ところで、一般的に、接続管の調整弁には、湯水混合水栓等の水栓にゴミ等が入るのを防止するために、網状のストレーナーが備えられている。このストレーナーが目詰まりすると、供給管側からの水量を適切に調整することができなくなってしまうため、定期的に接続管から調整弁を取外してストレーナーを清掃(メンテナンス)する必要がある。
また、冬季に供給管等が凍結する虞のある寒冷地では、一般的に、上下に延びた供給管の下部に内部の水を抜くための水抜き栓(不凍栓)が備えられており、凍結によって供給管が破裂するのを防止するために、凍結の虞がある時には水抜き栓と接続管を介して取付けられた水栓とを開いて、水栓の吐水口から供給管内に空気を流入させて供給管内の水を抜くようにしている。しかしながら、水栓の中には、供給管側へ水が逆流するのを防止するための逆止弁を備えたものがあり、逆止弁が備えられていると、水栓を開いても水栓の吐水口から供給管内へ空気が流入することはなく、供給管において水抜き栓から上側の水を抜くことができない。そのため、逆止弁が備えられている場合は、接続管に備えられた調整弁を取外すことで、調整弁の取付孔から供給管内へ空気を流入させて、供給管内の水を水抜き栓から抜くようにしていた。
しかしながら、接続管から調整弁を取外す際に、接続管が特許文献1や特許文献2のようなカバーで覆われていると、カバーを取外さなければならず、手間がかかるという問題があった。また、特許文献1や特許文献2の技術には、カバーが接続管から抜けないようにするための爪が備えられている。しかしながら、接続管に対してカバーを頻繁に取付けたり取外したりすると、カバーを接続管に固定するための爪が折れたり摩耗したりしてしまい、カバーの寿命が短くなる問題があった。
そこで、本発明は上記の実情に鑑み、接続管の露出を可及的に少なくすると共に接続管から取外さなくても調整弁を取外すことが可能な接続管カバーの提供を課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係る接続管カバーは、「管状の接続管本体と、接続管本体の一方の端部側に備えられており壁内に備えられた供給管と接続される供給管接続部と、接続管本体の他方の端部側に備えられており壁外に備えられる水栓と接続される水栓接続部と、接続管本体における水栓接続部と供給管接続部との間に備えられており流通する水量を調整する調整弁と、接続管本体の外面に露出しており調整弁を操作するための調整操作部と、調整操作部の外周に備えられており調整弁を接続管本体から着脱するための着脱操作部とを有している接続管を覆う接続管カバーであって、接続管本体を内部に挿入可能な本体部、該本体部に夫々形成されており供給管接続部及び水栓接続部が通過可能な供給側開口部及び水栓側開口部、前記本体部における前記供給側開口部と前記水栓側開口部との間で開口しており接続管の調整操作部及び着脱操作部を前記本体部の外側へ臨ませる操作用開口部を有しているカバー本体と、前記操作用開口部を開閉可能に閉鎖している蓋とを具備している」ことを特徴とする。
ここで、「接続管」としては、「管状の接続管本体の両端に夫々備えられた供給管接続部及び水栓接続部が、互いに離反する方向へ屈曲することで、全体がクランク状に屈曲している接続管」、「管状の接続管本体の両端に夫々備えられた供給管接続部及び水栓接続部の何れか一方が、接続管本体から直角に屈曲しており、他方が接続管本体と同じ方向へ延びることで、全体がL字状に屈曲している接続管」、等を例示することができる。また、「調整弁」には、水の流通を遮断する止水機能を備えていても良い。
また、接続管本体を内部に挿入可能な「本体部」としては、「本体部の外面に、供給側開口部から水栓側開口部までに亘って開口している挿入口を備え、その挿入口を通して接続管本体を内部に挿入可能な本体部」、「本体部に夫々形成された供給側開口部及び水栓側開口部の何れかから接続管本体を内部に挿入可能な筒状の本体部」、「本体部が開閉可能とされており、開くことで接続管本体を内部に挿入可能な本体部」、「本体部が分割可能とされており、分割することで接続管本体を内部に挿入可能な本体部」、等を例示することができる。
更に、「蓋」としては、「カバー本体から分離可能に形成された蓋」、「カバー本体と一体的に形成された蓋」、等を例示することができる。
本発明によれば、カバー本体の本体部の両端に夫々形成されている供給側開口部及び水栓側開口部から、接続管の供給管接続部及び水栓接続部が夫々外側へ延出する(又は臨む)ように、本体部の内部に接続管を挿入すると共に、調整操作部及び着脱操作部が外側へ臨ませる操作用開口部を蓋によって閉鎖しているため、接続管(調整操作部及び着脱操作部)の露出を可及的に少なくすることができる。従って、接続管に触れ難くなることから、接続管内に湯を流通させることで接続管が高温の状態となっても、カバー本体と蓋によって接続管に触れてしまうのを阻止することができ、高温の接続管に触れて火傷する虞がない。
また、接続管からカバー本体を取外さなくても、操作用開口部を閉鎖している蓋を開くことで、調整操作部や着脱操作部を外側へ露出させることができる。これにより、カバー本体を接続管に取付けたままの状態で、調整操作部を操作して水量を調整したり、着脱操作部を操作して接続管から調整弁を取外したりすることができる。従って、メンテナンスや凍結防止等のために接続管から調整弁を取外す際に、接続管からカバー本体を取外す必要がなく、調整弁の取外し作業を容易にできる。また、接続管に対して、カバー本体を頻繁に取付けたり取外したりする必要がなくなるため、カバー本体が破損し難くなり、接続管カバーの寿命を長くすることができる。
また、本発明に係る接続管カバーは、上記の構成に加えて、「前記カバー本体は、前記操作用開口部の周縁の少なくとも一部から、該操作用開口部の周縁に沿って開口方向に延出しているカバー側延出壁と、該カバー側延出壁の外周面に形成されている突状又は凹状の係合部とを更に備えており、且つ、前記蓋は、前記操作用開口部を覆い前記カバー側延出壁よりも外側へ延出している平板状の蓋板部と、該蓋板部の周縁から該蓋板部の面に対して直角に延出している蓋側延出壁と、該蓋側延出壁の内周面に形成されており前記係合部と係合可能な凹状又は突状の被係合部とを更に備えている」ことを特徴としても良い。
ここで、カバー本体の係合部と蓋の被係合部との係合としては、「カバー側延出壁や蓋側延出壁が延出している方向に対して直角方向へカバー本体と蓋とを互いに接近又は離反するように相対的にスライドさせると係合する形態」、「カバー側延出壁や蓋側延出壁が延出している方向へカバー本体と蓋とを互いに接近又は離反するように相対的に移動させると係合する形態」、等を例示することができる。
本発明によれば、カバー本体の係合部に、蓋の被係合部を係合させることで、カバー本体の操作用開口部を蓋で閉鎖することができ、操作用開口部を蓋で開閉させることができる。
更に、本発明に係る接続管カバーは、上記の構成に加えて、「前記カバー本体は、前記本体部の下面において前記供給側開口部から前記水栓側開口部までに亘って開口しており、接続管本体が通過可能な挿入口と、該挿入口の開口付近に形成されており前記本体部内へ突出している係止爪とを更に備えている」ことを特徴としても良い。
本発明によれば、カバー本体の本体部の下面に開口した挿入口を通して、カバー本体の本体部内に接続管の接続管本体を挿入させることができるため、本体部内に接続管本体を挿入させることで、カバー本体で簡単に接続管を覆うことができる。また、本体部内に接続管本体を挿入すると、挿入口の開口付近の係止爪が接続管本体に係止されるため、カバー本体を接続管から抜け難くすることができ、接続管カバーで接続管を覆った状態を維持することができる。
このように、本発明によれば、接続管の露出を可及的に少なくすると共に接続管から取外さなくても調整弁を取外すことが可能な接続管カバーを提供することができる。
(a)は本発明の一実施形態である接続管カバーを湯水混合水栓に適用した状態を示す平面図であり、(b)は接続管カバーを接続管に取付けた状態を示す正面図である。 (a)は図1の接続管カバーを前上から見た斜視図であり、(b)は接続管カバーを前下から見た斜視図であり、(c)は(b)において接続管カバーをカバー本体と蓋とに分解して示す分解斜視図であり、(d)は接続管カバーの蓋を後ろから見た斜視図である。 (a)は接続管に接続管カバーを取付ける前の状態を斜視図で示す説明図であり、(b)は接続管に接続管カバーを取付けた状態を斜視図で示す説明図である。 図3(b)においてカバー本体から蓋を分離させた状態を斜視図で示す説明図である。 接続管に接続管カバーを取付けた状態で、係止爪の位置で切断して示す断面図である。
本発明の一実施形態である接続管カバー1について、図1乃至図5を参照して詳細に説明する。本実施形態の接続管カバー1は、浴室、キッチン、手洗場、洗面場等の壁Wに備えられる供給管Pとしての湯を供給する給湯管P1及び水を供給する給水管P2と、壁W外に備えられる水栓としての湯水混合水栓Sとを接続する接続管10を覆うものである。本実施形態では、接続管カバー1が、給湯管P1と湯水混合水栓Sとを接続している接続管10に取付けられる。また、以下では、壁W外において、壁Wから遠い側を前、壁Wから近い側を後、と称する。
まず、接続管カバー1で覆われる接続管10は、管状の接続管本体11と、接続管本体11の一方の端部側で壁W内に備えられた供給管Pと接続される供給管接続部12と、接続管本体11の他方の端部側で壁W外に備えられる湯水混合水栓Sと接続される水栓接続部13と、接続管本体11における水栓接続部13と供給管接続部12との間に備えられており流通する水量を調整する調整弁14(図5を参照)と、接続管本体11の外面に露出しており調整弁14を操作するための調整操作部15と、調整操作部15の外周に備えられており調整弁14を接続管本体11から着脱するための着脱操作部16と、を有している。
この接続管10は、接続管本体11に対して、供給管接続部12及び水栓接続部13が、互いに離反する方向へ屈曲しており、全体がクランク状に形成されている。また、接続管10は、調整弁14が供給管接続部12と同軸上に配置されていると共に、接続管本体11における供給管接続部12とは反対側の外面(壁Wに取付けた状態で壁Wから遠い側の面(前面))に、調整操作部15及び着脱操作部16が備えられている。
本実施形態の接続管カバー1は、接続管10を覆うと共に接続管10に沿って延びるクランク状のカバー本体2と、カバー本体2に開閉可能に取付けられている蓋3と、を備えている。
カバー本体2は、接続管10の接続管本体11を内部に挿入可能なクランク状に屈曲して延びている本体部2aと、本体部2aのクランク状に延びている両端部に夫々開口している供給側開口部2b及び水栓側開口部2cと、本体部2aにおいて供給側開口部2bと背向する部位に開口している操作用開口部2dと、本体部2aの下面において供給側開口部2bから水栓側開口部2cまでに亘って開口しており接続管本体11が通過可能な挿入口2eと、を備えている。
本体部2aは、上側が丸みを帯びており、下側が四角く角ばっている。供給側開口部2b、水栓側開口部2c、及び操作用開口部2dは、下端が挿入口2eにより下方へ開放されており、断面逆U字状に形成されている。供給側開口部2bは、接続管10の供給管接続部12が通過可能な大きさに形成されている。また、水栓側開口部2cは、接続管10の水栓接続部13が通過可能な大きさに形成されている。更に、操作用開口部2dは、接続管10の着脱操作部16が通過可能な大きさに形成されている。
また、カバー本体2は、操作用開口部2dの周縁から、操作用開口部2dの周縁に沿って開口方向に延出しているカバー側延出壁2f(換言すれば、操作用開口部2dの周縁によって囲まれる面に対して直角で外方へ延出しているカバー側延出壁2f)と、カバー側延出壁2fの外周面に形成されている凹状の係合部2gと、本体部2aにおける水栓側開口部2cと操作用開口部2dとの間で挿入口2eの開口付近から本体部2a内へ突出している係止爪2hと、クランク状に屈曲している本体部2aにおいて水栓側開口部2cの近くで屈曲している部位の内面から突出しており周方向に列設されている複数の突出片2iと、本体部2aの内面から平板状に突出している複数のリブ2jと、を備えている。
蓋3は、操作用開口部2dを覆いカバー側延出壁2fよりも外側へ延出しており、外形がU字の平行に延びた二辺の先端同士を結んだ形状に形成されている平板状の蓋板部3aと、蓋板部3aにおいてU字の平行に延びた二辺の先端同士を結んだ辺縁を除いた周縁から蓋板部3aの面に対して直角に延出している蓋側延出壁3bと、蓋側延出壁3bの内周面から突出しており係合部2gと係合可能な突状の被係合部3cと、を備えている。
本実施形態の接続管カバー1は、カバー本体2と蓋3とが、合成樹脂によって形成されている。また、図示は省略するが、カバー本体2や蓋3の表面に、塗装やメッキ等の装飾を施しても良い。
本実施形態の接続管10は、供給管接続部12の先端側の外周に、供給管Pと接続するための雄ネジが形成されている。また、接続管10には、水栓接続部13の先端に、湯水混合水栓Sと接続するための袋ナットが備えられている。また、本実施形態の湯水混合水栓Sは、接続管10が接続される水栓本体S1と、水栓本体S1の下面から前方へ延出し先端に下方へ開口した吐水口を有する吐水管S2と、水栓本体S1の後面に取付けられており図示しないシャワーヘッドと接続されるシャワー管S3と、水栓本体S1の端部に取付けられており混合水の温度を設定するための温度設定ハンドルS4と、水栓本体S1において温度設定ハンドルS4とは反対側の端部に取付けられており吐水量を調整すると共に吐水口又はシャワーの何れかに吐水を切換える吐水ハンドルS5と、を備えている。
次に、本実施形態の接続管カバー1の使用方法について説明する。まず、カバー本体2の操作用開口部2dを閉鎖するように蓋3を取付けて接続管カバー1を組立てる。詳述すると、挿入口2eが下方へ開放されるようにカバー本体2を向けた状態で、逆U字状のカバー側延出壁2fの上側に、蓋3を配置する。この際に、蓋3の蓋板部3aをカバー側延出壁2fの先端により形成される面と平行となり、更に、蓋側延出壁3bがカバー本体2側へ延出すると共に、蓋側延出壁3bが逆U字状となる向きに蓋3を向ける(図2(c)を参照)。この状態で蓋3を下方へ移動させると、逆U字状の蓋側延出壁3bの内周面に形成された突状の被係合部3cにおいて下方へ開放されている蓋側延出壁3bの端部の被係合部が、逆U字状のカバー側延出壁2fの外周面に形成された凹状の係合部2gにおいてカバー側延出壁2fの湾曲している部位と真っ直ぐ延びている部位との境界付近から、係合部2g内へ挿入される。
そして、係合部2g内で被係合部3cが摺動するように、蓋3を下方へ更に移動(スライド)させ、カバー側延出壁2fの外周面の湾曲している部位に、蓋側延出壁3bの内周面の湾曲している部位を当接させる。これにより、操作用開口部2dが蓋3によって閉鎖された状態となり、カバー本体2に蓋3が取付けられて、接続管カバー1の組立てが完了した状態となる。この状態では、凹状の係合部2gの全体に、突状の被係合部3cの全体が挿入されて係合しており、操作用開口部2dの開口している方向への蓋3の移動が阻止されている。
続いて、組立てた状態の接続管カバー1を、壁Wに湯水混合水栓Sを取付けている二つの接続管10のうち、給湯管P1と水栓Sとを接続している接続管10に取付ける。詳述すると、カバー本体2の挿入口2eが下方へ開放されるように向けた接続管カバー1を、接続管10の上側に位置させ、その状態で挿入口2eからカバー本体2内へ接続管10が挿入されるように、接続管カバー1を接続管10側(下方)へ移動させる(図3(a)を参照)。この際に、挿入口2eの開口付近に形成された係止爪2hが、接続管10の接続管本体11の上面に当接するため、接続管カバー1を接続管10側へ強く押圧することで、係止爪2hが接続管10の側面側(前面側)へ移動するようにカバー本体2が弾性変形し、接続管カバー1内に接続管10を挿入させることができる。
そして、接続管カバー1を更に下方へ移動させて、係止爪2hが接続管10の前面よりも下側へ到達すると、カバー本体2の弾性力によって係止爪2h(カバー本体2)が元の状態に復帰し、接続管10の下面に係止爪2hが係止される。これにより、接続管カバー1が、接続管10に取付けられた状態となる(図3(b)を参照)。
接続管カバーを接続管10に取付けた状態では、接続管カバー1によって接続管10の前後両側、左右両側、及び上側が覆われた状態となる。また、接続管カバー1の供給側開口部2bを通過して接続管10の供給管接続部12が壁側となる後方へ延出していると共に、水栓側開口部2cを通して接続管10の水栓接続部13が前方へ臨んだ状態となる。また、接続管10の前面に備えられている調整操作部15や着脱操作部16は、接続管カバー1(蓋3)によって覆われた状態となる。また、カバー本体2の本体部2aの内面から突出している複数のリブ2jによって、接続管本体11の外面と本体部2aの内面との間に隙間が形成された状態となる。
接続管カバー1を接続管10に取付けた状態で、接続管10の調整操作部15や着脱操作部16を操作する場合は、蓋3をカバー本体2に対して上側へスライドさせて、カバー本体2から取外す。これにより、カバー本体2の操作用開口部2dから、調整操作部15や着脱操作部16が前方へ臨むようになり、前側から調整操作部15を操作(回転操作)して調整弁14を操作したり、着脱操作部16を操作(回転操作)して調整弁14を接続管本体11から取外したりすることができる。調整弁14の操作や着脱等が完了したら、カバー本体2に蓋3を取付けることで、操作用開口部2dを閉鎖し、調整操作部15や着脱操作部16の前側を覆う。
このように、本実施形態の接続管カバー1によれば、カバー本体2によって調整操作部15と着脱操作部16が外側(前方)へ臨むように接続管10を覆うと共に、蓋3によってカバー本体2から前方へ臨む調整操作部15と着脱操作部16とを覆っているため、接続管10(調整操作部15及び着脱操作部16)の露出を可及的に少なくすることができる。従って、接続管10に触れ難くなることから、接続管10内に湯を流通させることで接続管10が高温の状態となっても、カバー本体2と蓋3によって接続管10に触れてしまうのを阻止することができ、高温の接続管10に触れて火傷する虞がない。
また、接続管10からカバー本体2を取外さなくても、操作用開口部2dを閉鎖している蓋3を開く(取外す)ことで、調整操作部15や着脱操作部16を前面へ露出させることができる。これにより、カバー本体2を接続管10に取付けたままの状態で、調整操作部15を操作して水量を調整したり、着脱操作部16を操作して接続管10の接続管本体11から調整弁14を取外したりすることができる。従って、メンテナンスや凍結防止等のために接続管10から調整弁14を取外す際に、接続管10からカバー本体2を取外す必要がなく、調整弁14の取外し作業を容易にできる。また、接続管10に対して、カバー本体2を頻繁に取付けたり取外したりする必要がなくなるため、カバー本体2の係止爪2hが摩耗したり折れたりすることがなく、接続管カバー1の寿命を長くすることができる。
更に、カバー本体2の下方へ開口した挿入口2eを通して、カバー本体2内に接続管10を挿入させることができるため、カバー本体2内に接続管10を挿入させることで、カバー本体で簡単に接続管10を覆うことができる。また、カバー本体2内に接続管10を挿入すると、挿入口2eの開口付近の係止爪2hが接続管10に係止されるため、カバー本体2を接続管10から抜け難くすることができ、接続管カバー1で接続管10を覆った状態を維持することができる。
また、カバー本体2の凹状の係合部2gと蓋3の突状の被係合部3cとの係合を繰返すと、突状の被係合部3cが先に摩耗することとなる。そして、突状の被係合部3cを蓋3に備えているため、被係合部3cが摩耗したら、新しい蓋3と交換するだけで、係合部2gと被係合部3cとの係合を良好な状態に回復させることができ、接続管10からカバー本体2を取外してカバー本体2を交換する必要がなく、接続管カバー1のランニングコストを低減させることができる。
また、カバー本体2の本体部2aの内面から突出している複数のリブ2jによって、本体部2aの内面と接続管本体11の外面との間に隙間を形成することができるため、接続管本体11からの熱を本体部2a側へ伝わり難くすることができ、カバー本体2の温度の上昇を抑制できる。
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
例えば、上記の実施形態では、接続管カバー1として、供給管接続部12と同軸上で反対側(前面側)の外面に、調整操作部15及び着脱操作部16を備えた接続管10を覆う接続管カバーを示したが、これに限定するものではなく、供給管接続部12の軸方向に対して直角方向の外面に、調整操作部及び着脱操作部を備えた接続管を覆う接続管カバーとしても良い。
また、上記の実施形態では、クランク状に屈曲した接続管10に対応したクランク状の接続管カバーを示したが、これに限定するものではなく、L字状に屈曲した接続管に対応したL字状の接続管カバーとしても良い。
更に、上記の実施形態では、カバー本体2内へ接続管10を挿通させる挿通口2eを、本体部2aの下面に開口させた例を示しが、これに限定するものではなく、本体部2aの後面(壁Wと対向する面)に挿通口を開口させて、カバー本体を接続管10の前側から取付けるようにしても良い。
また、上記の実施形態では、蓋3として、カバー本体2にから分離する例を示したが、これに限定するものではなく、カバー本体と一体となりヒンジ回転することで操作用開口部を開閉可能な蓋としても良い。
更に、上記の実施形態では、壁W内の供給管Pと壁W外の湯水混合水栓Sとを接続する接続管10に、接続管カバー1を取付ける例を示したが、これに限定するものではなく、壁W内の供給管Pと単水栓とを接続する接続管に、接続管カバーを取付けても良い。
1 接続管カバー
2 カバー本体
2a 本体部
2b 供給側開口部
2c 水栓側開口部
2d 操作用開口部
2e 挿入口
2f カバー側延出壁
2g 係合部
2h 係止爪
2i 突出片
2j リブ
3 蓋
3a 蓋板部
3b 蓋側延出壁
3c 被係合部
10 接続管
11 接続管本体
12 供給管接続部
13 水栓接続部
14 調整弁
15 調整操作部
16 着脱操作部
P 供給管
P1 給湯管
P2 給水管
S 湯水混合水栓(水栓)
W 壁
特許第3107355号公報 特開2011−179192号公報

Claims (3)

  1. 管状の接続管本体と、接続管本体の一方の端部側に備えられており壁内に備えられた供給管と接続される供給管接続部と、接続管本体の他方の端部側に備えられており壁外に備えられる水栓と接続される水栓接続部と、接続管本体における水栓接続部と供給管接続部との間に備えられており流通する水量を調整する調整弁と、接続管本体の外面に露出しており調整弁を操作するための調整操作部と、調整操作部の外周に備えられており調整弁を接続管本体から着脱するための着脱操作部とを有している接続管を覆う接続管カバーであって、
    接続管本体を内部に挿入可能な本体部、該本体部に夫々形成されており供給管接続部及び水栓接続部が通過可能な供給側開口部及び水栓側開口部、前記本体部における前記供給側開口部と前記水栓側開口部との間で開口しており接続管の調整操作部及び着脱操作部を前記本体部の外側へ臨ませる操作用開口部を有しているカバー本体と、
    前記操作用開口部を開閉可能に閉鎖している蓋と
    を具備していることを特徴する接続管カバー。
  2. 前記カバー本体は、
    前記操作用開口部の周縁の少なくとも一部から、該操作用開口部の周縁に沿って開口方向に延出しているカバー側延出壁と、
    該カバー側延出壁の外周面に形成されている突状又は凹状の係合部と
    を更に備えており、且つ、
    前記蓋は、
    前記操作用開口部を覆い前記カバー側延出壁よりも外側へ延出している平板状の蓋板部と、
    該蓋板部の周縁から該蓋板部の面に対して直角に延出している蓋側延出壁と、
    該蓋側延出壁の内周面に形成されており前記係合部と係合可能な凹状又は突状の被係合部と
    を更に備えていることを特徴とする請求項1に記載の接続管カバー。
  3. 前記カバー本体は、
    前記本体部の下面において前記供給側開口部から前記水栓側開口部までに亘って開口しており、接続管本体が通過可能な挿入口と、
    該挿入口の開口付近に形成されており前記本体部内へ突出している係止爪と
    を更に備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の接続管カバー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018104922A (ja) * 2016-12-22 2018-07-05 株式会社ケーブイケー カバー及びカバーを備えた水栓

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