JP2015074001A - 半導体装置の製造装置、及び製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造装置、及び製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】低コストで高温耐久性に優れた接合を可能にし、接合部の酸化阻止による接合強度の確保や、半導体チップの上下電極間における沿面絶縁距離の維持を実現する半導体装置の製造装置を提供する。【解決手段】半導体チップ2の接合面と配線金属3の接合面との間に、各接合面の金属と共晶反応を生じる金属を含むインサート材4を介在させると共に、接合面の酸化皮膜を破壊するための微細凹凸5を接合面及びインサート材表面の少なくとも一部に設け、半導体チップ2と配線金属3とを直接接合して成る半導体装置1を製造するための製造装置であって、半導体チップ2及び配線金属3に対して、これらを加圧する加圧手段11と、これらを加熱する加熱手段12と、双方の接合界面から半導体チップ2の外側へ排出された排出物Bを所定の厚さに押圧する押圧手段13を備えた。【選択図】図1

Description

本発明は、半導体チップと配線金属とを接合して成る半導体装置の製造装置、及び製造方法に関するものである。
近年の半導体装置、特に、大電流密度の所謂ハイパワーモジュールと称する半導体装置においては、高温環境下でも使用可能であることが要求されている。そのため、半導体装置の実装構造においては、高温に保持されたり、高温熱サイクルを受けたりした場合の高温耐久性に優れた接合部が強く望まれている。また、環境保全の観点からすると、Pb(鉛)フリーの接合技術が必須となっている。
このような半導体装置の実装のための接合には、現状では、Sn(錫)−Ag(銀)−Cu(銅)系のはんだが広く使われているが、使用温度がはんだの融点(例えば200℃程度)以下に制限される。また、例えば、電極がCuである接合部においては、界面にCu−Sn系の脆い金属間化合物層が生成し、高温耐久性に乏しいものとなる。そのため、接合部の高温耐久性を確保するために、いろいろな試みがなされている。
例えば、金属ナノ粒子の活性な表面エネルギーを利用して、低温にて凝集、接合する低温接合工法が提案されている(特許文献1参照)。この接合工法を用いれば、凝集した後の接合界面はバルク金属となるため、高い、高温耐久性を有する。
特開2004−128357号公報
しかしながら、特許文献1に記載の低温接合工法では、金属ナノ粒子として、Au(金)、Ag(銀)といった貴金属を用い、このような金属ナノ粒子の表面に有機物を修飾したような構造をとるため、非常に高コストなものとなり、実際に適用するには現実的ではない。また、粒子が凝集した構造となり、しかも有機物が接合プロセス時にガス化して、残存することから接合部にはボイドが存在するため、継手強度のバラツキの大きいものとなるという問題がある。
なお、高温はんだとしてはこの他に、Au系の組成を有するものとして、Au−Ge(ゲルマニウム)系はんだや、Au−Sn系はんだがあるが、これらも、貴金属であるAuを用いているため、非常に高コストなものとなり、上記同様、現実的ではない。
本発明は、上記従来の状況に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、低コストで高温耐久性に優れた接合を可能にすると共に、その接合の際に、接合部の酸化を阻止して充分な接合強度を確保しつつ、半導体チップの上下にある電極間の沿面絶縁距離を適切に維持することができる半導体装置の製造装置を提供することにある。また、上記の半導体装置の製造装置を用いた製造方法と、その製造方法により製造した高温耐久性に優れた半導体装置を提供することにある。
本発明に係わる半導体装置の製造装置は、半導体チップの接合面と、配線金属の少なくとも接合面との間に、各接合面の金属と共晶反応を生じる金属を含むインサート材を介在させると共に、上記接合面の酸化皮膜を破壊するための微細凹凸を上記接合面及びインサート材表面の少なくとも一部に設け、接合界面の少なくとも一部において半導体チップと配線金属とを直接接合して成る半導体装置を製造するものである。
そして、半導体装置の製造装置は、上記半導体チップ及び配線金属を相対的に加圧する加圧手段と、上記半導体チップ及び配線金属を加熱する加熱手段と、上記半導体チップと配線金属との接合界面から半導体チップの外側へ排出された共晶反応溶融物及び酸化皮膜から成る排出物を所定の厚さに押圧する押圧手段とを備えた構成としており、上記構成をもって従来の課題を解決するための手段としている。
本発明に係わる半導体装置の製造方法は、半導体チップの接合面と、配線金属の少なくとも接合面との間に、各接合面の金属と共晶反応を生じる金属を含むインサート材を介在させると共に、上記接合面の酸化皮膜を破壊するための微細凹凸を上記接合面及びインサート材表面の少なくとも一部に設ける。
そして、製造方法は、上記半導体チップ及び配線金属を相対的に加圧しつつ加熱し、上記半導体チップと配線金属との接合界面に生じた共晶反応溶融物を上記酸化皮膜と共に排出物として半導体チップの外側へ排出すると共に、その排出物を所定の厚さに押圧し、接合界面の少なくとも一部において上記半導体チップと配線金属とを直接接合することを特徴としている。
本発明に係わる半導体装置は、上記製造方法により製造されたもので、半導体チップと配線金属を備え、半導体チップ及び配線金属が、双方の接合界面の少なくとも一部において直接接合され、この直接接合部の周囲において、共晶反応溶融物及び酸化皮膜から成る排出物が所定の厚さに押圧された状態で存在していることを特徴としている。
本発明の半導体装置の製造装置及び製造方法では、インサート材を介して半導体チップ及び配線金属を相対的に加圧しながら加熱することで、配線金属の接合面やインサート材表面に設けた微細凹凸により接合面の酸化皮膜を破壊すると共に、接合面とインサート材との間に共晶反応を生じさせ、低温、低加圧で酸化皮膜を除去して、半導体チップと配線金属とを強固に接合する。ここで、半導体チップや配線金属の接合面には、アルミニウム系金属を採用することができると共に、インサート材には、アルミニウム系金属と共晶反応を生じるものとして、Zu(亜鉛)を主成分とする金属を採用することができる。
また、半導体装置の製造装置及び製造方法では、半導体チップと配線金属との接合界面に生じた共晶反応溶融物を上記酸化皮膜と共に排出物として半導体チップの外側へ排出すると共に、その排出物を所定の厚さに押圧する。よって、インサート材は、上記の接合界面に生じた共晶反応溶融物及び酸化皮膜を排出物として半導体チップの外側へ排出し得る大きさ(体積)であり、このような大きさにすることで接合部が大気に接触してないようにする。また、排出物を所定の厚さに押圧することで、半導体チップの上下にある電極間の沿面絶縁距離が上記排出物によって短くなるのを防止する。
このようにして、半導体装置の製造装置及び製造方法によれば、貴金属やPbを用いることなく、低コストで高温耐久性に優れた接合を可能にすると共に、その接合の際に、接合部の酸化を阻止して充分な接合強度を確保しつつ、半導体チップの上下にある電極間の沿面絶縁距離を適切に維持することができる。
本発明に係わる半導体装置の製造装置及び製造方法の第1実施形態を説明する平面図(A)、半導体装置の接合前の断面図(B)、及び半導体装置の接合後の断面図(C)である。 図1に示す製造装置及び製造方法により製造した半導体装置を示す断面図(A)、インサート材が不足している場合を示す断面図(B)、インサート材が過多である場合を示す(C)である。 本発明に係わる半導体装置の製造装置及び製造方法の第2実施形態を説明する半導体装置の接合前の断面図(A)、半導体チップ及び配線金属を加圧した状態を示す断面図(B)、及び半導体装置の接合後の断面図(C)である。 図3に示す製造装置及び製造方法における接合面温度及び圧力の変化を示すグラフである。 本発明に係わる半導体装置の製造装置の第3実施形態を説明する断面図である。 本発明に係わる半導体装置の製造装置の第4実施形態を説明する要部の断面図である。
〈第1実施形態〉
図1(A)及び(B)に示す半導体装置の製造装置は、以下に述べる構造を備えた半導体装置1を製造するものである。半導体装置1は、半導体チップ2の接合面と、配線金属3の少なくとも接合面との間に、各接合面の金属と共晶反応を生じる金属を含むインサート材4を介在させている。さらに、半導体装置1は、上記接合面の酸化皮膜を破壊するための微細凹凸5を上記接合面及びインサート材4の表面の少なくとも一部に設け、接合界面の少なくとも一部において半導体チップ2と配線金属3とを直接接合して成るものである。
図示例の半導体チップ2は、平面視で正方形状を成し、基板2Aの上下に上側電極2B及び下側電極2Cを夫々設けた三層構造である。この実施形態の半導体チップ2は、少なくとも下側電極2Cがアルミニウム系金属から成り、この下側電極2Cの下面が配線金属3との接合面である。
配線金属3は、平面視で半導体チップ1よりも充分に大きい正方形状を成すと共に、アルミニウム系合金から成るものであって、その上面に微細凹凸5が形成してあり、微細凹凸5の表面が半導体チップ2との接合面である。この微細凹凸5は、応力を集中させて酸化皮膜の破壊を促進させる機能さえあれば、その形状や数に制限はなく、例えば、断面三角形状や断面台形状の突条を並列に配置したものや、四角錐状の突部を縦横に配列したものを採用することができる。
上記した半導体チップ2の下側電極2Cや配線金属3の素材であるアルミニウム系金属としては、純アルミニウム材(工業用純アルミニウム)やAlを主成分として80%以上含有する合金材を用いることができる。これらアルミニウム系金属から成る下側電極2Cや配線金属3の表面には、Alを主成分とする強固な酸化皮膜が生成している。
インサート材4は、Alと共晶反応を生じる金属を含むものであって、具体的には、Zn(亜鉛)を主成分とする金属(純亜鉛、亜鉛合金)や、Znと共晶反応を生じる金属とZnとの合金、例えばZnとAlを主成分とする合金、ZnとMg(マグネシウム)を主成分とする合金、ZnとCu(銅)を主成分とする合金、ZnとSn(錫)を主成分とする合金、ZnとAg(銀)を主成分とする合金、ZnとMgとAlを主成分とする合金、ZnとCu(銅)とAlを主成分とする合金、ZnとSn(錫)とAlを主成分とする合金、ZnとAg(銀)とAlを主成分とする合金の薄板や箔を用いることができる。なお、本発明において、「主成分」とは、上記金属の含有量の合計が80%以上であることを意味するものとする。
また、インサート材4は、半導体チップ2と配線金属3との接合界面に生じた共晶反応溶融物及び酸化皮膜を排出物(B)として半導体チップ1の外側へ排出し得る大きさ(体積)を有する板状の部材である。図示例のインサート材4は、半導体チップ2と配線金属3との接合部を大気に接触させないように、平面視で半導体チップ1よりもやや大きい正方形状である。
上記の半導体装置1を製造するための製造装置は、上記半導体チップ2及び配線金属3を相対的に加圧する加圧手段11と、上記半導体チップ2及び配線金属3を加熱する加熱手段12を備えている。また、製造装置は、上記半導体チップ2と配線金属3との接合界面から半導体チップ2の外側へ排出物(B)を所定の厚さに押圧する押圧手段13を備えている。
加圧手段11は、半導体チップ2の上側に配置された加圧部11Aや、加圧部11Aを昇降させる昇降駆動機構(図示せず)などで構成されている。加圧部11Aは、平面視で半導体チップ2に対応する大きさを有し、半導体チップ2の上面に接触してこれを加圧する。
加熱手段12は、半導体装置1を載置する基盤に周知の加熱源を内蔵したものである。これにより、先の加圧手段11は、加熱手段12との間で半導体チップ2及び配線金属3を相対的に加圧することとなる。
押圧手段13は、加圧手段11とともに半導体チップ2に上側に配置されると共に、平面視で加圧手段11の加圧部11Aを囲繞する枠状の押圧部13Aや、押圧部13Aを昇降させる昇降駆動機構(図示せず)などで構成されている。なお、加圧手段11及び押圧手段13の昇降駆動機構は、夫々別の機構であっても良いし、共通の機構にすることも可能である。
次に、上記構成を備えた半導体装置の製造装置の動作とともに半導体装置の製造方法を説明する。
半導体装置1の製造装置及び製造方法では、半導体チップ2を配線金属3に接合するに際し、図1(B)に示すように、半導体チップ2の接合面と、配線金属3の少なくとも接合面との間に、各接合面の金属と共晶反応を生じる金属を含むインサート材4を介在させる。また、配線金属3には、接合面の酸化皮膜を破壊するための微細凹凸5が設けてある。
次に、上記の製造装置及び製造方法は、加圧手段11により半導体チップ2及び配線金属3を相対的に加圧しつつ、加熱手段12により半導体チップ2及び配線金属3を加熱する。このとき、上記の製造装置及び製造方法では、アルミニウム系金属から成る半導体チップ(下側電極2C)2及び配線金属3の表面に形成されている酸化皮膜を微細凹凸5により破壊して、アルミニウム系金属とインサート材4とを接触させ、半導体チップ2と配線金属3との接合界面に、Alとインサート材4に含まれる金属との共晶反応を生じさせる。
すなわち、上記の製造装置及び製造方法では、微細凹凸5の先端に応力が集中するため、比較的低い加圧力によって、チップへのダメージを与えることなく酸化皮膜を破壊することができる。そして、この破壊部分を介してアルミニウム系金属とインサート材4とが接触し、この接触部を起点として生じた共晶反応が接合面全体に拡大することによって、接合面の酸化皮膜が低温度(共晶温度)で除去されるので、アルミニウム系金属同士のダイレクトな接合が可能となる。
そして、上記の製造装置及び製造方法は、この共晶反応溶融物を酸化皮膜と共に排出物(B)として半導体チップ2の外側に排出し、接合界面の少なくとも一部において半導体チップ2と配線金属3のアルミニウム系金属同士を直接接合する。この際、上記の製造装置及び製造方法では、図1(C)に示すように、半導体チップ2の外側に排出された排出物Bを押圧手段13により所定の厚さに押圧して平坦に形成する。
なお、押圧手段13による押圧は、半導体チップ2の外側に排出された排出物Bに対して押圧部13Aを下降させ、その排出物Bを圧潰して平坦に形成しても良いし、予め下降させた押圧部13Aと配線金属3との隙間に排出物Bが排出されるようにして、その排出物Bを平坦に形成しても良い。また、排出物Bの排出と押圧部13Aの下降とがほぼ同時に行われるようにしても良い。つまり、押圧手段13は、当該製造装置の構造などに応じて、押圧部13Aの下降のタイミングを適宜選択することができ、いずれのタイミングでも排出物Bを平坦に押圧形成し得る。
このように、本発明の半導体装置の製造装置及び製造方法では、インサート材4を介して半導体チップ2及び配線金属3を相対的に加圧しながら加熱することで、微細凹凸5による酸化皮膜の破壊と、接合面及びインサート材4の間の共晶反応を生じさせ、低温、低加圧で半導体チップ2と配線金属3とを強固に接合する。この際、上記の製造装置及び製造方法では、半導体チップ2や配線金属3の接合面には、アルミニウム系金属を採用し、インサート材4には、Zuを主成分とする金属を採用しているので、貴金属やPbを用いることなく、低コストで高温耐久性に優れた接合が可能になる。
また、上記の製造装置及び製造方法では、半導体チップ2の外側に排出された共晶反応溶融物及び酸化皮膜である排出物Bを所定の厚さに押圧することで、半導体チップ2の上下にある電極2B,2C間の沿面絶縁距離(図2に示す符号R)が排出物Bによって短くなるのを防止する。これにより、上記の製造装置及び製造方法によれば、半導体チップ2及び配線金属3の接合の際に、接合部の酸化を阻止して充分な接合強度を確保しつつ、半導体チップ2の上下にある電極2B,2C間の沿面絶縁距離(R)を適切に維持することができる。
上記の製造装置及び製造方法により製造された半導体装置1は、図2(A)に示すように、半導体チップ2と配線金属3を備え、半導体チップ2及び配線金属3が、双方の接合界面の少なくとも一部において直接接合され、この直接接合部の周囲において、共晶反応溶融物及び酸化皮膜から成る排出物Bが所定の厚さに押圧された状態で存在している。
ここで、上記の如くインサート材4を用いて半導体チップ2と配線金属3とを接合する場合、図2(B)に示すように、インサート材4の供給が少ないと、半導体チップ2と配線金属3との間に隙間Sが形成されて接合中の大気遮断が不充分になり、接合部が酸化されて接合強度が低下するおそれがある。他方、図2(C)に示すように、インサート材4の供給が多いと、半導体チップ2の外側において、排出物Bが、半導体チップ2の上面に近づくように厚くはみ出した状態(符号D)になる。その結果、半導体チップ2の上下の電極2B,2C間の沿面絶縁距離Rが小さくなる。この沿面絶縁距離Rの減少は電極間の短絡を防止するうえで好ましくない。
これに対して、上記の製造装置及び製造方法により製造された半導体装置1は、図2(A)に示すように、インサート材4の供給が充分であるから、半導体チップ2と配線金属3との接合中の大気遮断が充分になされ、接合部の酸化を阻止して充分な接合強度が確保される。また、共晶反応溶融物及び酸化皮膜から成る排出物Bを所定の厚さに押圧した状態にするので、半導体チップ2の上側電極2Bと排出物Bとの距離が短くなることも無く、半導体チップ2の上下にある電極2B,2C間の沿面絶縁距離Rが適切に維持されることとなる。これにより、上下の電極2B,2C間の短絡を防ぐことができる。
以下、図3〜図6に基づいて、本発明の半導体装置の製造装置の他の実施形態を説明する。なお、以下の各実施形態において、第1実施形態と同一の構成部位は、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
〈第2実施形態〉
図3に示す半導体装置の製造装置は、第1実施形態のものと同様の基本構成を備えると共に、加圧手段11において半導体チップ2に接触する加圧部11Aと、押圧手段12において共晶反応溶融物及び酸化皮膜である排出物Bに接触する押圧部13Aとが、加圧体Pとして一体化されている。この場合、加圧手段11及び押圧手段13は、実質的に一構成であって、共通の昇降駆動機構により加圧体Pを昇降駆動する。加圧体Pは、その下面に半導体チップ2の体積に相当する容積の凹部を有し、この凹部の底面が加圧部11Aであり、凹部の周囲が押圧部13Aである。
上記構成を備えた半導体装置の製造装置は、図3(A)に示すように、加熱手段12上に、半導体チップ2,配線金属3及びインサート材4をセットした後、図3(B)及び図4に示すように、加圧体Pを下降させて、加圧部11Aで半導体チップ2及び配線金属3を相対的に加圧し、その状態を保持する。この際、押圧部13Aは、配線金属3との間に隙間を形成している。
次に、上記の製造装置は、図3(C)に示すように、加圧部11Aによる加圧を保持したままで、加熱手段12により、インサート材4が溶融する温度になるまで昇温させ、その状態を所定時間保持する。
これにより、製造装置は、半導体チップ(下側電極2C)2及び配線金属3の表面に形成されている酸化皮膜を微細凹凸5により破壊して、接合面とインサート材4とを接触させ、半導体チップ2と配線金属3との接合界面に、インサート材4に含まれる金属との共晶反応を生じさせる。
そしてさらに、製造装置は、共晶反応溶融物を酸化皮膜と共に排出物Bとして半導体チップ2の外側に排出し、接合界面の少なくとも一部において半導体チップ2と配線金属3のアルミニウム系金属同士を直接接合する。この際、排出物Bは、加圧体Pの押圧部13Aと配線金属3との間の隙間に排出され、所定の厚さに押圧された状態のままで固化することとなる。
このようにして、この実施形態の半導体装置の製造装置にあっても、先に述べた図2(A)に示すような半導体装置1が得られることとなり、貴金属やPbを用いることなく、低コストで高温耐久性に優れた接合を可能にすると共に、その接合の際に、接合部の酸化を阻止して充分な接合強度を確保しつつ、半導体チップ2の上下にある電極2B,2C間の沿面絶縁距離(図2中の符号R)を適切に維持することができる。さらに、上記の製造装置によれば、加圧手段11の加圧部11Aと、押圧手段13の押圧部13Aとを加圧体Pとして一体化したので、装置構造の簡略化を実現することができ、制御も容易に行うことができる。
〈第3実施形態〉
図5に示す半導体装置の製造装置は、第2実施形態と同様に、加圧手段11の加圧部11Aと、押圧手段13の押圧部13Aとを加圧体Pとして一体化したうえで、その加圧部11A及び押圧部13Aを上向きに配置した構成である。すなわち、図5に示す製造装置は、図3に示すものと上下逆の構成である。
上記の半導体装置の製造装置にあっても、先の実施形態と同様に、低コストで高温耐久性に優れた接合を可能にすると共に、接合部の酸化阻止による接合強度の確保や、上下の電極2B,2C間における沿面絶縁距離(図2中の符号R)の維持を実現する。また、上記の製造装置は、装置構造やその制御の簡略化を実現するほかに、加圧部11Aを形成する凹部を上向きにした加圧体Pを用いるので、半導体チップ2、配線電極3及びインサート材4の位置決めが容易であり、これらの位置決め精度の向上に伴って半導体装置1の品質向上に貢献することができる。
〈第4実施形態〉
図6に示す半導体装置の製造装置は、共晶反応溶融物及び酸化皮膜である排出物Bに対して、加圧手段11の加圧部11A及び押圧手段13の押圧部13Aの濡れ性が、配線金属3の濡れ性よりも低いものとなっている。図示例の製造装置は、先の実施形態のものと同様に、加圧部11A及び押圧部13Aを一体的に備えた加圧体Pを備えている。
上記構成を備えた半導体装置の製造装置は、先の実施形態と同様に、低コストで高温耐久性に優れた接合を可能にすると共に、接合部の酸化阻止による接合強度の確保や、上下の電極2B,2C間における沿面絶縁距離(図2中の符号R)の維持を実現し、さらに、装置構造やその制御の簡略化を実現する。
そして、製造装置は、共晶反応溶融物に対する濡れ性を、加圧部11A及び押圧部13Aの表面で低くし、且つ配線金属3の表面で高くしたので、図示のように排出物Bを押圧部13Aで押圧した際、排出物Bが、加圧体P側に付着し難くなると共に、配線金属3側に馴染むように付着する。これにより、製造された半導体装置1において、半導体チップ2の上側電極2Bから固化した排出物Bに至るまでの距離が充分に離れ、上下の電極2B,2C間の沿面絶縁距離(図2中の符号R)を維持することができる。
本発明の半導体装置の製造装置及び製造方法は、その構成が上記各実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、各構成部位の材料、形状及び数などの細部を適宜変更することが可能である。
1 半導体装置
2 半導体チップ
2B 上側電極
2C 下側電極
3 配線金属
4 インサート材
5 微細凹凸
11 加圧手段
11A 加圧部
12 加熱手段
13 押圧手段
13A 押圧部
B 排出物
R 沿面絶縁距離

Claims (7)

  1. 半導体チップの接合面と、配線金属の少なくとも接合面との間に、各接合面の金属と共晶反応を生じる金属を含むインサート材を介在させると共に、上記接合面の酸化皮膜を破壊するための微細凹凸を上記接合面及びインサート材表面の少なくとも一部に設け、接合界面の少なくとも一部において半導体チップと配線金属とを直接接合して成る半導体装置を製造するための製造装置であって、
    上記半導体チップ及び配線金属を相対的に加圧する加圧手段と、
    上記半導体チップ及び配線金属を加熱する加熱手段と、
    上記半導体チップと配線金属との接合界面から半導体チップの外側へ排出された共晶反応溶融物及び酸化皮膜から成る排出物を所定の厚さに押圧する押圧手段とを備えたことを特徴とする半導体装置の製造装置。
  2. 半導体チップが、接合面にアルミニウム系金属を備えると共に、配線金属が、少なくとも接合面にアルミニウム系金属を備え、インサート材が、Znを主成分とする金属であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造装置。
  3. 加圧手段において半導体チップ又は配線金属に接触する加圧部と、押圧手段において排出物に接触する押圧部とが一体化してあることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置の製造装置。
  4. 加圧手段の加圧部及び押圧手段の押圧部を上向きに配置したことを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造装置。
  5. 排出物に対して、加圧部及び押圧部の濡れ性が、配線金属の濡れ性よりも低いことを特徴とする請求項1又は4に記載の半導体装置の製造装置。
  6. 半導体チップの接合面と、配線金属の少なくとも接合面との間に、各接合面の金属と共晶反応を生じる金属を含むインサート材を介在させると共に、上記接合面の酸化皮膜を破壊するための微細凹凸を上記接合面及びインサート材表面の少なくとも一部に設け、
    上記半導体チップ及び配線金属を相対的に加圧しつつ加熱し、
    上記半導体チップと配線金属との接合界面に生じた共晶反応溶融物を上記酸化皮膜と共に排出物として半導体チップの外側へ排出すると共に、排出物を所定の厚さに押圧し、
    接合界面の少なくとも一部において上記半導体チップと配線金属とを直接接合することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 請求項6に記載の半導体装置の製造方法により製造された半導体装置であって、
    半導体チップと配線金属を備え、半導体チップ及び配線金属が、双方の接合界面の少なくとも一部において直接接合され、この直接接合部の周囲において、共晶反応溶融物及び酸化皮膜から成る排出物が所定の厚さに押圧された状態で存在していることを特徴とする半導体装置。
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