JP2015073973A - 磁性体の分離装置及びその方法 - Google Patents

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剣治 堤
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Abstract

【課題】磁性体を浮遊物質等の除去対象物質(非磁性体)から高い効率で分離する。【解決手段】実施形態の磁性体の分離装置は、磁性体及び非磁性体を含む被処理水を貯留する貯留槽と、貯留槽の設置面に対して軸方向が略平行となり、外周面の一部が被処理水中に浸漬するように配設され、外周面において複数の支持板が突設してなる円筒形状の第1の回転部材とを具える。また、第1の回転部材内において、第1の回転部材の軸方向と略平行となり、外周面の一部が被処理水の水面下に位置するように配設され、外周面に沿って第1の磁石が埋設されてなる円柱状の第2の回転部材と、第1の回転部材内において、第1の回転部材の軸方向と略平行となり、第1の回転部材の回転方向の下流側において第2の回転部材と隣接し、外周面の一部が被処理水の水面下に位置するように配設され、外周面に沿って第2の磁石が埋設されてなる円柱状の第3の回転部材とを具える。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、磁性体の分離装置及びその方法に関する。
昨今、工業の発達や人口の増加により水資源の有効利用が求められている。そのためには、工業廃水などの廃水の再利用が非常に重要である。これらを達成するためには水の浄化、すなわち水中から他の物質を分離することが必要である。
液体からほかの物質を分離する方法としては各種の方法が知られており、たとえば膜分離、遠心分離、活性炭吸着、オゾン処理、凝集、さらには所定のろ過助材による浮遊物質質の除去などが挙げられる。このような方法によって、水に含まれるリンや窒素などの環境に影響の大きい化学物質を除去したり、水中に分散した油類、クレイなどを除去したりすることができる。
これらのうち、膜分離はもっとも一般的に使用されている方法のひとつであるが、水中に分散した油類や微小な浮遊物質(ss)を除去する場合には膜の細孔に油が詰まり易く、膜の寿命が短くなりやすいという問題がある。このため、水中の油類を除去するには膜分離は適切でない場合が多い。
このような問題に鑑み、近年においては、ボディーフィード法やプレコート法などの磁性体含有ろ過助材を用いて、水中に分散した浮遊物質を除去する方法が開発されている。
ボディーフィード法は、処理対象の原水中に磁性体含有ろ過助材を分散させ、このようなろ過助材が分散した原水を固液分離装置、すなわちろ過器のろ過面に供給し、ろ過面において、原水中に含まれる浮遊物質を除去すると同時に、ろ過助材によるろ過助材層を新たに形成し、当該ろ過助材層によって、ろ過面で除去しきれない微細な浮遊物質を除去する方法である。
プレコート法は、固液分離装置、すなわちろ過器のろ過面に磁性体含有ろ過助材を供給して、ろ過面上に予めろ過助材層(プレコート層)を形成した後、処理対象の原水を上記ろ過面に供給し、当該ろ過面及びプレコート層により、原水中に含まれる浮遊物質及びろ過面で除去しきれない微細な浮遊物質を除去するものである。
一方、ボディーフィード法やプレコート法などの磁性体含有ろ過助材を用いた浮遊物質の除去方法においては、ろ過器のろ過面で浮遊物質を除去した後のろ過助材層を構成する磁性体含有ろ過助材を回収して再利用に供する必要がある。特許文献1においては、逆洗時に磁石と超音波洗浄手段とを駆動するようにして、磁性体を磁石に付着させて磁性体の逸失を防止しながら、磁性体に付着した浮遊物質である固体粒子(非磁性体)を剥離する方法が開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、磁性体の流出を防止することはできるが、磁性体と浮遊物質との分離効率は十分でなく、磁性体の回収及び再生効率を十分に向上させることができないという問題があった。
特開2000−5512号公報
本発明が解決しようとする課題は、磁性体を浮遊物質等の除去対象物質(非磁性体)から高い効率で分離することにより、磁性体の回収及び再生効率を十分に向上させることである。
実施形態の磁性体の分離装置は、磁性体及び非磁性体を含む被処理水を貯留するための貯留槽と、前記貯留槽の設置面に対して軸方向が略平行となり、外周面の一部が前記被処理水中に浸漬するように配設されるとともに、前記外周面において複数の支持板が突設してなる円筒形状の第1の回転部材とを具える。また、前記第1の回転部材内において、当該第1の回転部材の前記軸方向と略平行となるとともに、外周面の一部が前記被処理水の水面下に位置するように配設され、前記外周面に沿って第1の磁石が埋設されてなる円柱状の第2の回転部材と、前記第1の回転部材内において、当該第1の回転部材の前記軸方向と略平行となるとともに、前記第1の回転部材の回転方向の下流側において前記第2の回転部材と隣接し、外周面の一部が前記被処理水の水面下に位置するように配設され、前記外周面に沿って第2の磁石が埋設されてなる円柱状の第3の回転部材とを具える。
実施形態の磁性体の分離装置の概略構成を示す正面図である。 図1に示す磁性体の分離装置を用いた分離方法を説明するための図である。 図1に示す磁性体の分離装置を用いた分離方法を説明するための図である。 図1に示す磁性体の分離装置を用いた分離方法を説明するための図である。
(磁性体)
最初に、本実施形態で対象にする磁性体について説明する。
磁性体としては、例えば鉄、および鉄を含む合金、磁鉄鉱、チタン鉄鉱、磁硫鉄鉱、マグネシアフェライト、マンガンマグネシウムフェライト、マンガン亜鉛フェライト、コバルトフェライト、ニッケルフェライト、ニッケル亜鉛フェライト、バリウムフェライト、銅亜鉛フェライトなどの粒子(磁性粒子)を挙げることができる。
この場合、上述した磁性粒子は、球状、多面体、不定形など種々の形状を取り得るが特に限定されない。また、望ましい粒径や形状は、製造コストなどを考慮して適宜選択すればよい。
また、磁力が作用し、磁力によって磁性体を吸着等出来る限りにおいて、Cuメッキ、Niメッキなど、通常のメッキ処理を施したり、腐食防止などの目的で表面処理を施したりして、上記鋭角の角を丸めて使用することもできる。
同様の理由から、上述した磁性粒子は、スチレン樹脂、水添加スチレン樹脂、ブタジエン樹脂、イソプレン樹脂、アクリロニトリル樹脂、シクロオレフィン樹脂、フェノール樹脂、アルキルメタアクリレート樹脂及びフッ素樹脂等のバインダーで結合されたものであってもよい。また、磁性粒子の表面にメチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシシランなどのアルコキシシラン化合物が結合されたものであってもよい。
なお、一例として、磁性体が上述のような磁性粒子である場合、その大きさは、0.1〜100μmであり、好ましくは0.3〜50μmの範囲である。磁性粒子の平均粒子径の測定方法には、レーザー回折法により測定することができ、具体的には、株式会社島津製作所製のSALD−3100型測定装置(商品名)などにより測定することができる。
(磁性体の分離装置)
次に、本実施形態の磁性体の分離装置について説明する。
図1は本実施形態の磁性体の分離装置の概略構成を示す正面図であり、図2〜図4は、図1に示す磁性体の分離装置を用いた分離方法を説明するための図である。
図1に示す磁性体の分離装置10は、被処理水W0が貯留された貯留槽11と、貯留槽11の設置面に対して軸12Cの方向が略平行となり、外周面12Aにおいて複数の支持板121が突設してなる円筒形状の第1の回転部材12とを有する。第1の回転部材12は、外周面12Aの一部が貯留槽11内に貯留された被処理水W中に浸漬するように配設されている。
被処理水W0中には、磁性体M及び浮遊物質等の除去対象物質(非磁性体)NMが分散している。なお、被処理水W0は、例えばボディーフィード法やプレコート法などの水処理(廃水処理)を行った後の、浮遊物質(非磁性体NM)が付着した磁性粒子(磁性体M)を洗浄して得た洗浄液等である。
また、磁性体の分離装置10は、第1の回転部材12内において、当該第1の回転部材の軸12Cの方向と略平行となるとともに、外周面13Aに沿って磁石131が埋設されてなる円柱状の第2の回転部材13と、第1の回転部材12内において、当該第1の回転部材12の軸12Cの方向と略平行となるとともに、第1の回転部材12の回転方向(図中矢印で示す)側において第2の回転部材13と隣接し、外周面14Aに沿って磁石141が埋設されてなる円柱状の第3の回転部材14とを有する。
第2の回転部材13の外周面13Aの一部及び第3の回転部材14の外周面14Aの一部は、貯留槽11内に貯留された被処理水Wの水面下に位置するように配設されている。
なお、第1の回転部材12の外周面12Aの、支持板121が配設されていない領域には、例えば図示しないローラ等が接触しており、当該ローラを図示しないモータで回転駆動することにより、軸12Cの回りにおいて、図中矢印の向きに第1の回転速度S1で回転するようになっている。
また、第2の回転部材13の軸13Cには図示しないシャフトが連結され、当該シャフトに連結されたモータで前記シャフトを駆動させることにより、第2の回転部材13を軸13Cの回りに、図中矢印で示す向きに第2の回転速度S2で回転するようになっている。さらに、第3の回転部材14の軸14Cには図示しないシャフトが連結され、当該シャフトに連結されたモータで前記シャフトを駆動させることにより、第3の回転部材14を軸14Cの回りに、図中矢印で示す向きに第3の回転速度S3で回転するようになっている。
本実施形態の磁性体の分離装置10においては、第2の回転部材13の軸13C方向に垂直な断面の径が第3の回転部材14の軸14C方向に垂直な断面の径よりも大きくなっているが、第2の回転部材13及び第3の回転部材14が以下に説明する磁性体の分離方法において、それぞれの機能を奏する限りにおいて、その大小関係は特に限定されるものではない。
但し、以下に説明するように、第3の回転部材14は第2の回転部材13よりも大きな回転速度で回転させることが好ましい。第3の回転部材14の慣性モーメントを小さくし、当該第3の回転部材14をより小さい駆動力で回転させることができるように、本実施形態で示すように、第3の回転部材14の軸14C方向に垂直な断面の径が、第2の回転部材13の軸13C方向に垂直な断面の径よりも小さいことが好ましい。
一例として、第2の回転部材13の断面の径をd2とし、第3の回転部材14の断面の径をd3とした場合、d2/d3は2〜4の範囲となるように設定することができる。
また、第1の回転部材12の軸12C方向に垂直な断面の径をd1とした場合、d1/d2は2〜4の範囲となるように設定することができ、d1/d3は3〜6の範囲となるように設定することができる。
図1に示す磁性体の分離装置10は、先端15Aが第1の回転部材12の外周面12Aに向けて配設された洗浄ノズル15を有しており、第1の回転部材12の外周面12Aに保持された磁性体を洗浄剥離できるようになっている。なお、洗浄ノズル15には、以下の磁性体の分離方法で説明するように、追加の貯留槽23内に貯留された磁性体回収後の非磁性体濃縮水を供給するための配管22及び24が接続されている。但し、別途水源を設け、当該水源から洗浄ノズル15に水を供給し、当該水で上記磁性体を洗浄剥離するようにしてもよい。
さらに、以下の磁性体の分離方法で説明するように、第1の回転部材12の外周面12Aから剥離した磁性体を回収するための、第1の回転部材12側の端から反対側の端に向けて下降している傾斜板16及び磁性体貯留槽17を有している。
但し、洗浄ノズル15は本実施形態において必須の構成要素ではなく、適宜省略することもできるが、洗浄ノズル15を配設することにより、以下の磁性体の分離方法で説明するように、磁性体の回収効率を向上させることができる。
また、本実施形態では、第1の回転部材12から剥離した磁性体の回収を傾斜板16及び磁性体貯留槽17によって回収するようにしているが、上記磁性体を回収することができれば傾斜板16等以外の部材を用いて回収してもよい。
なお、本実施形態の磁性体の分離装置10における各部材及び各構成要素は、SUS等の高強度かつ高耐食性、非磁性の部材から構成することができる。但し、貯留槽11は汎用プラスチックから構成してもよい。また、磁石131及び141は、Nd系、Sm系の磁石から構成することができる。
(磁性体の分離方法)
次に、図1に係る本実施形態の磁性体の分離装置10を用いた磁性体の分離方法について説明する。
最初に、図2に示すように、貯留槽11内に磁性粒子等の磁性体M及び当該磁性粒子等に付着及び除去された浮遊物質等の非磁性体NMを含む被処理水W0を配管21を介して貯留槽11内に導入する。
次いで、第1の回転部材12を第1の回転速度S1にて図中矢印の方向(時計回り)に回転させるとともに、第3の回転部材14を第3の回転速度S3にて図中矢印の方向(時計回りに)に回転させる。すると、被処理水W0中の磁性体Mが第3の回転部材14の外周14A側に埋設された磁石141の磁力を受けて、第1の回転部材12の外周面12Aの、第3の回転部材14の外周面14Aが当接した箇所の近傍において吸着されるようになる。
なお、被処理水W0中には非磁性体NMも存在しているので、上述のような磁性体Mの吸着に伴って非磁性体NMも磁性体Mの隙間等に取り込まれるようになる。但し、第1の回転部材12の外周面12Aに吸着された後の磁性体Mは、第1の回転部材12の回転に伴って揺動するとともに、上記磁力によって第1の回転部材12の外周面12側に引き込まれるようになるので、磁性体Mの隙間等に取り込まれた非磁性体NMは磁性体Mが堆積してなる層の外方に堆積されるようになる。
次いで、図3に示すように、第1の回転部材12を図中矢印の方向に回転させた状態で、第2の回転部材13を第2の回転速度S2にて図中矢印の方向(時計回り)に回転させる。すると、第3の回転部材14の回転に伴って、第1の回転部材12の外周面12Aに吸着され、第2の回転部材13側に移動してきた磁性体Mは、第2の回転部材13の外周13A側に埋設された磁石131の磁力を受けて、第1の回転部材12の外周面12Aの、第2の回転部材13の外周面13Aが当接した箇所の近傍において吸着されるようになる。
すなわち、第1の回転部材12の外周面12Aに磁性体Mを保持するための磁力が、第3の回転部材14の磁石141に基づく磁力から第2の回転部材13の磁石131に基づく磁力に移行し、上記磁性体Mは、第1の回転部材12の外周面12Aにおいて、第3の回転部材14の近傍から第2の回転部材13の近傍に移動するようになる。
この際、第1の回転部材12の外周面12Aに吸着された後の磁性体M(の堆積層)及び非磁性体NM(の堆積層)間には、上述のような移動に伴ってせん断力が作用するようになるので、磁性体M上に存在する非磁性体NMは徐々に脱落し、磁性体Mが第1の回転部材12の最下部より外周面12A上を約90度移動した後には、ほぼ完全に脱落するようになる。したがって、第1の回転部材12の外周面12A上には磁性体Mのみが吸着された状態となる。
なお、本実施形態では、図1に示す磁性体の分離装置10の構成から明らかなように、脱落した非磁性体NMは被処理水W0中に脱落し、当該被処理水W0中に含まれるようになるが、被処理水W0外に脱落させて適宜回収するようにしてもよい。
また、上述のように、磁性体M上に存在する非磁性体NMが脱落して被処理水W0中に含まれるようになる結果、被処理水W0中の磁性体Mの濃度は減少し、非磁性体濃度NMは増大するようになる。本実施形態では、このようにして得た非磁性体濃縮水W1を配管22を介して追加の貯留槽23中に貯留し、後の洗浄操作において使用する。
一方、第1の回転部材12がさらに回転すると、その外周面12Aに存在する磁性体Mには第2の回転部材13からの磁力が作用しなくなるので、磁性体Mは最早外周面12A上に吸着することはできず、当該外周面12Aから脱落するようになる。しかしながら、第1の回転部材12の外周面12Aには複数の支持板121が突設しているので、図4に示すように、磁性体Mは複数の支持板121によって外周面12Aにおいて保持されることになる。
このような状態で第1の回転部材12が約半回転(約180度)回転すると、支持板121によって保持された磁性体Mは洗浄ノズル15が配設された箇所に至り、洗浄ノズル15より追加の貯留槽23内に貯留された非磁性体濃縮水W1が洗浄水として上記磁性体Mに噴射される。このような洗浄ノズル15を用いた洗浄作用と、磁性体Mの自重との相互作用によって、支持板121によって第1の回転部材12の外周面12Aに保持された磁性体Mは当該外周面12Aより脱落し、傾斜板16を介して磁性体貯留槽17内に貯留されて回収されるようになる。なお、上述のように、洗浄ノズル15による洗浄は、非磁性体濃縮水W1に代えて、別途設けた水源からの水を用いて行うこともできる。
上述した内容から明らかなように、支持板121によって第1の回転部材12の外周面12Aに保持された磁性体Mには、当該磁性体Mの自重が作用するので、上述のような洗浄ノズル15を用いた洗浄操作を行わない場合でも、磁性体Mを磁性体貯留槽17内に回収することは可能である。しかしながら、上述した洗浄操作を利用することにより、第1の回転部材12の外周面12Aに付着した磁性体Mを確実に除去し、磁性体貯留槽17内に回収することができる。
本実施形態において、第3の回転部材14の回転速度S3は、第1の回転部材12の回転速度S1及び第2の回転速度S2よりも大きくすることが好ましい。これは、第3の回転部材14を第1の回転部材12の外周面12Aを介して被処理水W0中に浸漬させた際に、第3の回転部材14の外周面14Aに対していわゆる揺動的な回転動作を付与し、被処理水W0中の磁性体Mをより高い効率で吸着させるためである。
一例として、第3の回転部材14の外周面14Aの回転速度は30m/分〜90m/分とすることができる。
また、第1の回転部材12及び第2の回転部材13は、第3の回転部材14による高速度の回転によって被処理水W0中から選択吸着した磁性体Mを、第1の回転部材12の外周面12Aに沿って運搬する役割を有するのみであるので、両者の回転速度S1及びS2は互いに等しいことが好ましい(すなわち、回転方向と回転速さが互いに等しい)。
例えば、第2の回転部材13の回転速度S2が第1の回転部材12の回転速度S1よりも大きいあるいは小さいと、第2の回転部材13と第1の回転部材12との間で回転による位置ずれが頻繁に発生するようになる。その結果、第1の回転部材12の外周面12Aに存在する磁性体Mに第2の回転部材13からの磁力が作用しなくなった際に、外周面12Aから脱落した磁性体Mを外周面12Aに配設された複数の支持板121で保持することができず、これら支持板121から脱落してしまう場合がある。
一例として、第1の回転部材12の外周面12Aの回転速度S1及び第2の回転部材13の外周面13Aの回転速度は1m/分〜3m/分とすることができる。
なお、本実施形態では、第1の回転部材12、第2の回転部材13及び第3の回転部材14を総て時計回りに回転させているが、反時計回りに回転させることもできる。また、第3の回転部材14は、上述した作用効果を奏する限りにおいて、第1の回転部材12及び第2の回転部材13と異なる向きに回転させてもよい。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として掲示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 磁性体の分離装置
11 貯留槽
12 第1の回転部材
12A 第1の回転部材の外周面
121 第1の回転部材の外周面に突設した支持板
13 第2の回転部材
13A 第2の回転部材の外周面
131 磁石
14 第3の回転部材
14A 第3の回転部材14の外周面
141 磁石
15 洗浄ノズル
16 傾斜板
17 磁性体貯留槽
21,22,24 配管
23 追加の貯留槽
M 磁性体
NM 非磁性体
W0 被処理水
W1 非磁性体濃縮水

Claims (6)

  1. 磁性体及び非磁性体を含む被処理水を貯留するための貯留槽と、
    前記貯留槽の設置面に対して軸方向が略平行となり、外周面の一部が前記被処理水中に浸漬するように配設されるとともに、前記外周面において複数の支持板が突設してなる円筒形状の第1の回転部材と、
    前記第1の回転部材内において、当該第1の回転部材の前記軸方向と略平行となるとともに、外周面の一部が前記被処理水の水面下に位置するように配設され、前記外周面に沿って第1の磁石が埋設されてなる円柱状の第2の回転部材と、
    前記第1の回転部材内において、当該第1の回転部材の前記軸方向と略平行となるとともに、前記第1の回転部材の回転方向の下流側において前記第2の回転部材と隣接し、外周面の一部が前記被処理水の水面下に位置するように配設され、前記外周面に沿って第2の磁石が埋設されてなる円柱状の第3の回転部材と、
    を具えることを特徴とする、磁性体の分離装置。
  2. 前記第3の回転部材の第3の回転速度が、前記第1の回転部材の第1の回転速度及び前記第2の部材の第2の回転速度よりも大きいことを特徴とする、請求項1に記載の磁性体の分離装置。
  3. 前記第1の回転部材の第1の回転速度と前記第2の回転部材の第2の回転速度とを等しくしたことを特徴とする、請求項1又は2に記載の磁性体の分離装置。
  4. 磁性体及び非磁性体を含む被処理水を貯留槽内に貯留するステップと、
    外周面において複数の支持板が突設してなる円筒形状の第1の回転部材を、前記貯留槽の設置面に対して軸方向が略平行となり、外周面の一部が前記被処理水中に浸漬するように配設するステップと、
    外周面に沿って第1の磁石が埋設されてなる円柱状の第2の回転部材を、当該第1の回転部材の前記軸方向と略平行となるとともに、前記外周面の一部が前記被処理水の水面下に位置するように前記第1の回転部材内に配設するステップと、
    外周面に沿って第2の磁石が埋設されてなる円柱状の第3の回転部材を、当該第1の回転部材の前記軸方向と略平行となるとともに、前記第1の回転部材の回転方向の下流側において前記第2の回転部材と隣接し、外周面の一部が前記被処理水の水面下に位置するように前記第1の回転部材内に配設するステップと、
    前記第1の回転部材を第1の回転速度で回転させた状態で、前記第3の回転部材を第3の回転速度で回転させることにより、前記被処理水中の前記磁性体を前記第1の回転部材の外周面に吸着させるステップと、
    前記第1の回転部材を第1の回転速度で回転させた状態で、前記第2の回転部材を第2の回転速度で回転させることにより、前記第3の回転部材によって前記第1の回転部材の外周面に吸着した前記磁性体を、当該外周面において、前記第1の回転部材の回転方向に沿って吸着及び保持するステップと、
    前記第2の回転部材による前記磁性体の吸着及び保持後、前記第1の回転部材の前記複数の支持板において前記磁性体を保持し、当該第1の回転部材の回転に伴って当該磁性体を回収するステップと、
    を具えることを特徴とする、磁性体の分離方法。
  5. 前記第3の回転部材の回転速度が、前記第1の回転部材の回転速度及び前記第2の部材の回転速度よりも大きいことを特徴とする、請求項4に記載の磁性体の分離方法。
  6. 前記第1の回転部材の回転速度と前記第2の回転部材の回転速度とを等しくしたことを特徴とする、請求項4又は5に記載の磁性体の分離方法。
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