JP2012179574A - 磁性体の洗浄装置及び洗浄方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】磁性体を含有する粒子を親水性溶媒と疎水性溶媒の混合溶液で洗浄する磁性体の洗浄装置において、洗浄容器12と、前記粒子と前記親水性溶媒及び疎水性溶媒とを混合する攪拌機11と、前記洗浄容器12の底部に近接して移動可能な磁石13と、洗浄後の溶媒を排液する排液管14とを具備することを特徴とする磁性体の洗浄装置。
【選択図】図1
Description
図1の洗浄容器は、磁性体を含有する粒子と2種の洗浄溶媒(親水性溶媒,疎水性溶媒)を混合するための攪拌機11を有した円筒状の洗浄容器12であり、洗浄容器12の底面の外側に平板状の一時磁石13を備えている。なお、一時磁石の代りに永久磁石を用いてもよい(以下、同様)。また、洗浄容器12は、洗浄後の溶媒を排液する,下端部が洗浄容器12の底部まで達する排液管14と、親水性溶媒を洗浄容器12内に導入する親水性溶媒配管15と、疎水性溶媒を洗浄容器12内に導入する疎水性溶媒配管16を備えている。なお、図1において、矢印Aは一時磁石13の移動方向を示し、矢印Bは磁場のON/OFFを切り替える時の、一時磁石13の移動方向を示す。また、一時磁石は平板状に限らず、円柱状でもよい。
1) まず、洗浄容器内に被洗浄物である磁性体を含有する粒子を入れた後、親水性溶媒配管15から親水性溶媒を、疎水性溶媒配管16から疎水性溶媒をそれぞれ洗浄容器内に導入する。
ここで、親水性溶媒とは、水そのものと、水と任意の割合で混合できる溶媒であり、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、アセトン、テトラヒドロフランが挙げられる。また、親水性溶媒は、疎水性溶媒とほとんど相溶しないものである必要があり、ほとんどの疎水性有機溶媒と相溶しない水が特に好ましい。一方、疎水性溶媒とは、水と相溶しない液体のことであり、例えばヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、トルエン、キシレン、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、灯油が挙げられる。この中でも、洗浄能力に優れるヘキサンが好ましい。また、前述した親水性溶媒とほとんど相溶しないものである必要がある。ヘキサンと水はお互いにほとんど相溶せず、洗浄力も高いことから、この二つが最適な組み合わせと言える。
混合時間は、洗浄容器12の大きさや、攪拌機11の能力と回転羽根11aの形状にもよるが、例えば10分〜1時間程度である。このようにして洗浄が完了した時、例えば油分吸着剤などに使用される表面が疎水処理してある磁性体は、同じ疎水性を有する疎水性溶媒と親和し、その液体中にとどまることになる。このような状態では、磁性体と疎水性溶媒を分離することが難しく、磁石などを用いて回収した場合、多くの溶媒と共に回収されてしまう。
3) 次に、溶媒の除去された磁性体を一時磁石13で再度固定し、排液管14を用いて洗浄溶媒を洗浄容器外に排出する。これを複数回繰り返すことにより、洗浄を完了する。
図2の洗浄装置は、図1と同様に、攪拌機11を有した円筒状の洗浄容器12、排液管14、疎水性溶媒配管15、親水性溶媒配管16を備えており、洗浄容器12の側面に一時磁石13を有している。この一時磁石13は、円筒状の洗浄容器12の外周を周方向に沿って略平行に動くようになっている。
図3の洗浄装置は、図2の洗浄装置と同様に、攪拌機11を有した円筒状の洗浄容器12、排液管14、疎水性溶媒配管15、親水性溶媒配管16、洗浄容器の側面に一時磁石13を有している。但し、一時磁石13は、例えばシリンダーにより円筒状の洗浄容器12の高さ方向と略平行に動くようになっている。また、図3の洗浄装置は、図2の洗浄装置と同様に、磁性体を含有する粒子と2種類の溶媒を混合した後、一時磁石13を作動させて磁性体を洗浄容器側面に固定する。図3の洗浄装置によれば、図2の洗浄装置と同様に、攪拌機11を動作させながら一時磁石13を作動できるため、効率よく磁性体を一時磁石13に固定できる。また、磁性体を一時磁石に固定させた後、洗浄容器12の高さ方向に動かすことで、磁性体間にせん断力を働かせて溶媒を押し出して、磁性体と親和する溶媒量を減らして磁性体を回収する。
図6において、符番21は洗浄容器11の上部に取付けられた上蓋を示す。この上蓋21には、一時磁石13を例えばシリンダーにより洗浄容器11の内側で上下方向に移動させるための凹状の収容部22が夫々形成されている。2つの一時磁石13は、収容部22において同じ方向に略同じ速度で移動できるようになっている。図6の洗浄装置の場合も、図5の洗浄装置と同様な効果が得られる。
(実施例1)
まず、ポリメチルメタクリレート138重量部を2400mlのアセトン中に溶解させて溶液とし、その溶液中に平均粒子径2000nmのマグネタイト粒子1500重量部を分散させて溶液とした。つづいて、この溶液をミニスプレードライヤー(柴田科学株式会社製の商品名:B−290型)を用いて噴霧し、球状に凝集した平均2次粒子径が60μmの磁性体の凝集体を作製した。この凝集体は、水中の油分を吸着するものである。次に、図2の洗浄装置を用いて、前記凝集体100gに対し、水1000mlを添加して混合しながら、ギアオイル油40mlを徐々に加えた。10分混合後、一時磁石を用いて磁性体を取り出したところ、水中のミシン油は全量凝集体に吸着されていた。この凝集体を乾燥させ、洗浄試験用の油付き磁性体を製造した。
実施例1に対し、ヘキサンの量を200ml,水の量を1800ml,セパラブルフラスコを5Lとしたこと以外は実施例1と同様に試験を行ったところ、磁性体とヘキサンが親和しない状態で磁性体を回収できた。磁性体の一部を取り出してヘキサン含有量を測定したところ、磁性体100gに対し60g(約90ml)であった。この操作を3回繰り返した後、ヘキサンを揮発させて洗浄を完了した。磁性体に含有する油の量は100gあたり0.7gまで減少し、洗浄できていることを確認した。
実施例1に対し、ヘキサンの量を1800ml,水の量を200ml,セパラブルフラスコを5Lとしたこと以外は実施例1と同様に試験を行ったところ、磁性体とヘキサンが親和しない状態で磁性体を回収できた。磁性体の一部を取り出してヘキサン含有量を測定したところ、磁性体100gに対し60g(約90ml)であった。この操作を3回繰り返した後、ヘキサンを揮発させて洗浄を完了した。磁性体に含有する油の量は100gあたり0.1g以下まで減少し、洗浄できていることを確認した。
疎水性溶媒を灯油に変えるとともに、一時磁石の代りに永久磁石を用いた以外は実施例1と同様に試験を行ったところ、磁性体と灯油が親和しない状態で磁性体を回収できた。磁性体の一部を取り出して灯油含有量を測定したところ、磁性体100gに対し74g(約90ml)であった。この操作を3回繰り返した後、ヘキサンを揮発させて洗浄を完了した。磁性体に含有する油の量は100gあたり0.3gまで減少し、洗浄できていることを確認した。
Claims (7)
- 磁性体を含有する粒子を親水性溶媒と疎水性溶媒の混合溶液で洗浄する磁性体の洗浄装置において、洗浄容器と、前記粒子と前記親水性溶媒及び疎水性溶媒とを混合する攪拌機と、前記洗浄容器の底部又は側部に近接して移動可能な磁石と、洗浄後の溶媒を排液する排液管とを具備することを特徴とする磁性体の洗浄装置。
- 前記粒子は油分を吸着する機能を有することを特徴とする請求項1記載の磁性体の洗浄装置。
- 磁性体を含有する粒子を親水性溶媒と疎水性溶媒の混合溶液で混合する混合工程と、混合容器外から磁石を用いて磁性体を含有する粒子を集める収集工程と、混合容器の外側に配置した磁石を洗浄容器の底部又は側部に近接して移動させて、磁性体と親和する溶媒量を減らして磁性体を回収する回収工程とを具備することを特徴とする磁性体の洗浄方法。
- 前記親水性溶媒が水であり、前記疎水性溶媒が炭素数12以下の炭化水素であることを特徴とする請求項3に記載の磁性体の洗浄方法。
- 前記疎水性溶媒がヘキサンであることを特徴とする請求項3に記載の磁性体の洗浄方法。
- 前記親水性溶媒と疎水性溶媒の体積比が、1/9〜9/1であり、かつ親水性溶媒と疎水性溶媒のうち少ない方の溶媒の体積が磁性体を含有する粒子の1/2以上であることを特徴とする請求項3に記載の磁性体の洗浄方法。
- 前記磁性体が、磁性粒子の凝集体であることを特徴とする請求項3に記載の磁性体の洗浄方法。
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