JP2015073915A - 気泡除去方法、気泡除去装置、脱気装置、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

気泡除去方法、気泡除去装置、脱気装置、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP2015073915A
JP2015073915A JP2013209642A JP2013209642A JP2015073915A JP 2015073915 A JP2015073915 A JP 2015073915A JP 2013209642 A JP2013209642 A JP 2013209642A JP 2013209642 A JP2013209642 A JP 2013209642A JP 2015073915 A JP2015073915 A JP 2015073915A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
pump
container
filter
processing liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013209642A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6013302B2 (ja
Inventor
智弘 井関
Toshihiro Izeki
智弘 井関
船越 秀朗
Hideo Funakoshi
秀朗 船越
誠也 戸塚
Seiya Totsuka
誠也 戸塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron Ltd filed Critical Tokyo Electron Ltd
Priority to JP2013209642A priority Critical patent/JP6013302B2/ja
Priority to US14/490,887 priority patent/US9649577B2/en
Priority to CN201410513762.1A priority patent/CN104517874B/zh
Priority to TW103133978A priority patent/TWI579945B/zh
Priority to KR1020140131335A priority patent/KR102004556B1/ko
Publication of JP2015073915A publication Critical patent/JP2015073915A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6013302B2 publication Critical patent/JP6013302B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D19/00Degasification of liquids
    • B01D19/0063Regulation, control including valves and floats
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D19/00Degasification of liquids
    • B01D19/0036Flash degasification

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)
  • Weting (AREA)
  • Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】微小気泡をフィルタから除去することによりフィルタの性能を改善することが可能な気泡除去方法を提供する。
【解決手段】気泡除去方法は、供給源からの処理液の脱気を行い、高脱気液を作成するステップ(高脱気液作成)と、作成された高脱気液を、第1の処理液流量でポンプ装置P1からフィルタ装置F1に供給するステップ(仮通液)と、高脱気液を、第1の処理液流量よりも大きな第2の処理液流量でポンプ装置P1からフィルタ装置F1に供給するステップ(初期通液)と、ポンプ装置P1からフィルタ装置F1へと高脱気液を所定時間流したままとするステップ(通液)とを含む。
【選択図】図13

Description

本発明は、気泡除去方法、気泡除去装置、脱気装置、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
基板(例えば、半導体基板)の微細加工などを行うにあたり、基板の表面に処理液を吐出することが一般に行われている。この処理液中には、元来パーティクル(微細粒子)等の異物が含まれうる。また、処理液が配管を吐出口まで流れる際に、配管から処理液中にパーティクル等の異物が混入しうる。そのため、例えば特許文献1の基板処理装置では、フィルタを処理液の経路の途中に配置し、当該フィルタによってこのような異物の除去を行っている。
特開平7−326570号公報
ところで、処理液内には気泡(気体)が含まれていることがある。処理液がフィルタを通過する際にフィルタが抵抗となり、フィルタの上流側よりも下流側で圧力が低下するので、処理液に含まれる気体がフィルタ内に遊離する。これにより、フィルタに気泡が混入してフィルタの有効面積が小さくなってしまい、フィルタの性能が低下する。そこで、引用文献1は、フィルタ内に溜まった気泡を気体抜き管によってフィルタ外に排出する技術を開示している。
しかしながら、気体抜き管によってフィルタ内の比較的大きな気泡はフィルタ外に排出されうるが、微小気泡(マイクロバブル)をフィルタ外に排出することは困難であった。
そのため、本発明の目的は、微小気泡をフィルタから除去することによりフィルタの性能を改善することが可能な気泡除去方法、気泡除去装置、処理液の脱気装置、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
本発明の一つの観点に係る気泡除去方法は、基板の処理液の供給源側よりも容器側の流路面積が小さい脱気ノズルを介して処理液を容器内に供給し、供給源からの処理液の脱気を行う第1のステップと、第1のステップの後に、第1のステップで脱気処理された処理液である脱気処理済液を、第1の処理液流量で容器からフィルタを有するフィルタ装置に供給する第2のステップと、第2のステップの後に、脱気処理済液を、第1の処理液流量よりも大きな第2の処理液流量で容器からフィルタ装置に供給する第3のステップと、第3のステップの後に、容器からフィルタ装置へと脱気処理済液を所定時間流したままとする第4のステップとを含む。
本発明の一つの観点に係る気泡除去方法では、まず第2のステップにおいて、脱気処理済液を第1の処理液流量で容器からフィルタ装置に供給し、次に第3のステップにおいて、脱気処理済液を、第1の処理液流量よりも大きな第2の処理液流量で容器からフィルタ装置に供給している。そのため、第2のステップにおいて、フィルタ装置内のフィルタに脱気処理済液が徐々に浸透した後に、第3のステップにおいて、フィルタのほぼ全体に脱気処理済液が浸透する。比較的大きな流量の脱気処理済液にフィルタが当初から接する場合、脱気処理済液がフィルタの全体に浸透せずに、フィルタ内に大小の気泡が存在したままとなってしまう虞があるが、上記のような第2及び第3のステップを経ることによって脱気処理済液がフィルタに徐々に浸透するので、フィルタ内の大小の気泡をフィルタ外に排出することができる。しかも、本発明の一つの観点に係る気泡除去方法では、第1のステップにおいて、脱気ノズルにより処理液の脱気を行って脱気処理済液を作成している。この脱気処理済液は、フィルタ内に存在する微小気泡に接すると当該微小気泡を捕集する機能を発揮する。そのため、脱気処理済液を用いることで、フィルタ内の微小気泡をより効果的にフィルタ外に排出することができる。さらに、本発明の一つの観点に係る気泡除去方法では、第4のステップにおいて、容器からフィルタ装置へと脱気処理済液を所定時間流したままとしている。そのため、脱気処理済液によってフィルタ内の気泡をさらに効果的にフィルタ外に排出することができる。以上の結果、フィルタの性能を改善することが可能となる。ところで、フィルタ交換によってもフィルタ性能の改善を図りうるものの、フィルタを交換するためには処理液を基板に吐出するためのシステムを停止しなければならず、生産性の低下が懸念される。しかしながら、本発明の一つの観点に係る気泡除去方法では、脱気処理済液を流すことによってフィルタの性能を改善することができ、当該システムを停止する必要がないので、生産性の低下の懸念がほとんどない。なお、フィルタがある程度の期間使用された結果、フィルタ内に気泡が蓄積してフィルタの性能が低下した場合や、フィルタ交換等により乾燥状態のフィルタがフィルタ装置に設置された場合のどちらでも、本発明の一つの観点に係る気泡除去方法を適用することが可能である。特に前者の場合には、所定期間が経過してフィルタ性能が低下するごとにフィルタ内の気泡を除去することで、フィルタの交換回数を低減することができる。よって、生産性の向上を図ることが可能となる。
第3のステップの後で且つ第4のステップの前に、フィルタ装置内を加圧する第5のステップをさらに含んでもよい。この場合、脱気処理済液がフィルタ全体により浸透しやすくなる。そのため、気泡のフィルタ外への排出をさらに促すことができる。
第1のステップの前に、容器内に貯留されている処理液を容器外に排出する、第6のステップをさらに含んでもよい。この場合、容器内の処理液を予め排出しておくことで、より多くの脱気処理済液を容器内に貯留することができる。
容器は容積が可変のポンプであり、第1のステップでは、ポンプの容積を拡大して、処理液を供給源からポンプ内に供給し、第2〜第4のステップでは、ポンプの容積を縮小して、脱気処理済液をポンプからフィルタ装置内に供給してもよい。
本発明の他の観点に係る気泡除去装置は、供給源から供給される基板の処理液を一時的に貯留する第1の容器と、供給源と第1の容器との間に位置し、供給源側よりも第1の容器側の流路面積が小さい第1の脱気ノズルと、第1の容器から排出された処理液を基板に吐出するための吐出ラインと、吐出ラインに設けられ且つフィルタを有するフィルタ装置と、供給源から第1の脱気ノズルを介して第1の容器内に処理液を供給させて、脱気処理された処理液である脱気処理済液を第1の容器内に貯留させることと、第1の容器内の脱気処理済液を吐出ラインに排出させることとを行う供給排出部と、供給排出部の動作を制御する制御部とを備え、制御部は、脱気処理済液を第1の処理液流量で第1の容器からフィルタ装置に供給する第1の動作と、第1の動作の後に、脱気処理済液を、第1の処理液流量よりも大きな第2の処理液流量で第1の容器からフィルタ装置に供給する第2の動作と、第2の動作の後に、第1の容器からフィルタ装置へと脱気処理済液を所定時間流したままとする第3の動作とを供給排出部に実行させる。
本発明の他の観点に係る気泡除去装置では、制御部が、脱気処理済液を第1の処理液流量で第1の容器からフィルタ装置に供給する第1の動作を、供給排出部に実行させる。続いて、制御部が、脱気処理済液を、第1の処理液流量よりも大きな第2の処理液流量で第1の容器からフィルタ装置に供給する第2の動作を、供給排出部に実行させる。そのため、供給排出部の第1の動作により、フィルタ装置内のフィルタに脱気処理済液が徐々に浸透した後に、供給排出部の第2の動作により、フィルタのほぼ全体に脱気処理済液が浸透する。比較的大きな流量の脱気処理済液にフィルタが当初から接する場合、脱気処理済液がフィルタの全体に浸透せずに、フィルタ内に大小の気泡が存在したままとなってしまう虞があるが、上記のような第1及び第2の動作を経ることによって脱気処理済液がフィルタに徐々に浸透するので、フィルタ内の大小の気泡をフィルタ外に排出することができる。しかも、本発明の一つの観点に係る気泡除去装置では、脱気ノズルにより処理液の脱気を行って脱気処理済液を作成している。この脱気処理済液は、フィルタ内に存在する微小気泡に接すると当該微小気泡を捕集する機能を発揮する。そのため、脱気処理済液を用いることで、フィルタ内の微小気泡をより効果的にフィルタ外に排出することができる。さらに、本発明の一つの観点に係る気泡除去装置では、制御部が、第1の容器からフィルタ装置へと脱気処理済液を所定時間流したままとする第3の動作を、供給排出部に実行させる。そのため、脱気処理済液によってフィルタ内の気泡をさらに効果的にフィルタ外に排出することができる。以上の結果、フィルタの性能を改善することが可能となる。ところで、フィルタ交換によってもフィルタ性能の改善を図りうるものの、フィルタを交換するためには処理液を基板に吐出するためのシステムを停止しなければならず、生産性の低下が懸念される。しかしながら、本発明の他の観点に係る気泡除去装置では、脱気処理済液を流すことによってフィルタの性能を改善することができ、当該システムを停止する必要がないので、生産性の低下の懸念がほとんどない。なお、フィルタがある程度の期間使用された結果、フィルタ内に気泡が蓄積してフィルタの性能が低下した場合や、フィルタ交換等により乾燥状態のフィルタがフィルタ装置に設置された場合のどちらでも、本発明の他の観点に係る気泡除去装置を適用することが可能である。特に前者の場合には、所定期間が経過してフィルタ性能が低下するごとにフィルタ内の気泡を除去することで、フィルタの交換回数を低減することができる。よって、生産性の向上を図ることが可能となる。
第1の容器は容積が可変のポンプであり、制御部は、供給排出部に第1の動作を実行させる際に、第1の圧力でポンプを加圧してポンプの容積を縮小させ、供給排出部に第2及び第3の動作を実行させる際に、第1の圧力よりも高い第2の圧力でポンプを加圧してポンプの容積を縮小させてもよい。
吐出ラインから分岐して処理液を第1の容器に戻す循環ラインをさらに備え、フィルタ装置は、吐出ラインのうち循環ラインの分岐点よりも第1の容器側に設けられていてもよい。この場合、フィルタ装置の下流側において循環ラインが吐出ラインから分岐している。そのため、循環ラインと吐出ラインとの双方にフィルタ装置を設ける必要がなくなり、フィルタ装置の数を削減できる。
循環ラインには、循環ラインを流れる処理液を排出する排出ラインが設けられていてもよい。ところで、フィルタ交換等により乾燥状態のフィルタがフィルタ装置に設置された場合、フィルタに多数のパーティクルが含まれている。このような状態のフィルタに脱気処理済液を流通させるとフィルタ内から気体及びパーティクルを排出することはできるものの、脱気処理済液に多数のパーティクルが随伴して脱気処理済液が汚染されてしまう。しかしながら、上記のように循環ラインに排出ラインが設けられている場合、汚染された脱気処理済液を第1の容器に戻すことなく、系外に排出することができる。
供給源から供給される基板の処理液を一時的に貯留する第2の容器と、供給源と第2の容器との間に位置し、供給源側よりも第2の容器側の流路面積が小さい第2の脱気ノズルとをさらに備え、吐出ラインには、基板に対して吐出するための処理液が第1及び第2の容器からそれぞれ排出され、供給排出部は、供給源から第2の脱気ノズルを介して第2の容器内に処理液を供給させて、脱気処理された処理液である脱気処理済液を第2の容器内に貯留させることと、第2の容器内の脱気処理済液を吐出ラインに排出させることとを行い、制御部は、第1の容器内の脱気処理済液がフィルタ装置に供給されているときは第2の容器内の脱気処理済液をフィルタ装置に供給させないと共に、第2の容器内の脱気処理済液がフィルタ装置に供給されているときは第1の容器内の脱気処理済液をフィルタ装置に供給させないようにする動作を供給排出部に実行させてもよい。ところで、脱気処理済液がフィルタに接していると、フィルタに含まれるパーティクルが徐々に脱気処理済液に溶出する。そのため、脱気処理済液の流れがフィルタにおいて滞留すると、脱気処理済液におけるパーティクル濃度が次第に高くなる。このような脱気処理済液が吐出ラインを介して基板に吐出されると、多数のパーティクルが基板に付着してしまうため、処理された基板に欠陥が生ずる虞が高まる。しかしながら、上記のように制御部が供給排出部を動作させる場合、一方の容器から脱気処理済液の吐出が完了しても、他方の容器から脱気処理済液を吐出することができる。そのため、フィルタ装置への脱気処理済液の供給を継続することができる。従って、脱気処理済液におけるパーティクル濃度の増加が抑制されるので、基板に欠陥が生ずる可能性を抑制することが可能となる。
吐出ラインは複数のサブラインに分岐されていてもよい。
吐出ラインは、フィルタ装置の下流側において複数のサブラインに分岐されていてもよい。この場合、フィルタを通過した脱気処理済液を複数のサブラインに流すことができる。
本発明の他の観点に係る脱気装置は、供給源から供給される基板の処理液を一時的に貯留する、容積が可変のポンプと、供給源とポンプとの間に位置し、供給源側よりもポンプ側の流路面積が小さい脱気ノズルと、ポンプから排出された処理液を基板に吐出するための吐出ラインと、供給源から脱気ノズルを介してポンプ内に処理液を供給させて、脱気処理された処理液である脱気処理済液をポンプ内に貯留させることと、ポンプ内の脱気処理済液を吐出ラインに排出させることとを行う供給排出部とを備え、供給排出部は、供給源から脱気ノズルを介してポンプ内に処理液を供給させるにあたり、第1の圧力又は第1の圧力よりも低い第2の圧力をポンプに選択的に作用させる。
本発明の他の観点に係る脱気装置では、供給源から脱気ノズルを介してポンプ内に処理液を供給させるにあたり、供給排出部が、第1の圧力又は第1の圧力よりも低い第2の圧力をポンプに選択的に作用させることで、ポンプの容積を拡大させる。そのため、第2の圧力に基づいてポンプが減圧された場合、第1の圧力を選択した場合よりも勢いよくポンプが作動され、処理液がより速い流速でポンプ内に引き込まれる。従って、処理液の圧力がより低下し、処理液内に混在する気体が処理液内からより多く脱気された高脱気液が製造される。その結果、高脱気液をフィルタに浸透させることで、フィルタ内に存在する微小気泡をより効果的に捕集できる。よって、フィルタの性能を改善することが可能となる。
ポンプを収容する筐体をさらに備え、供給排出部は、入口側から出口側に向けて、第1のエジェクタ流量又は第1のエジェクタ流量よりも低い第2のエジェクタ流量で流体が選択的に流通されるエジェクタと、筐体とポンプの外表面との間の空間と、エジェクタのうち入口と出口との間の中間部とを流体的に接続する配管とを有してもよい。この場合、第2のエジェクタ流量で流体がエジェクタの入口側から出口側に向けて流れると、第1のエジェクタ流量で流体がエジェクタの入口側から出口側に向けて流れる場合と比較して、より低い圧力がポンプに作用する。そのため、第2のエジェクタ流量で流体をエジェクタに流すと、第1のエジェクタ流量で流体をエジェクタに流す場合よりも勢いよくポンプが作動され、処理液がより速い流速でポンプ内に引き込まれる。その結果、処理液内に混在する気体が処理液内からより多く脱気された高脱気液を製造することができる。
本発明の他の観点に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記のいずれかの気泡除去方法を気泡除去装置に実行させるためのプログラムを記録している。なお、本明細書において、コンピュータ読み取り可能な記録媒体には、一時的でない有形の媒体(non-transitory computer recording medium)(例えば、各種の主記憶装置又は補助記憶装置)や、伝播信号(transitory computer recording medium)(例えば、ネットワークを介して提供可能なデータ信号)が含まれる。
本発明によれば、微小気泡をフィルタから除去することによりフィルタの性能を改善することが可能な気泡除去方法、気泡除去装置、脱気装置及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供できる。
図1は、塗布・現像システムを示す斜視図である。 図2は、図1のII−II線断面図である。 図3は、図1のII−II線断面図である。 図4は、基板処理装置を示す断面図である。 図5は、液供給システムを示す図である。 図6は、ベローズポンプを示す断面図である。 図7は、フィルタユニットを示す断面図である。 図8は、所定のバルブの開閉タイミングを説明するための図である。 図9は、図5の液供給システムのうち、循環モードを説明するために必要な要素を示す図である。 図10は、循環モードおいて、2つのベローズポンプの動作を説明するための図である。 図11は、図5の液供給システムのうち、フィルタメンテナンスモードを説明するために必要な要素を示す図である。 図12は、フィルタメンテナンスモードにおいて、フィルタ装置への通液の様子を説明するための図である。 図13は、フィルタメンテナンスモードにおいて、各バルブの開閉動作を説明するための図である。 図14は、液供給システムの他の例を示す図である。
本発明の実施形態について図面を参照して説明するが、以下の本実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明を以下の内容に限定する趣旨ではない。説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
(塗布・現像装置の構成)
まず、図1〜図3に示される塗布・現像装置1の構成の概要について説明する。塗布・現像装置1は、露光装置E1による露光処理の前に、ウエハ(基板)Wの表面にレジスト材料を塗布してレジスト膜を形成する処理を行う。塗布・現像装置1は、露光装置E1による露光処理の後に、ウエハWの表面に形成されたレジスト膜の現像処理を行う。本実施形態において、ウエハWは円板状を呈するが、円形の一部が切り欠かれていたり、多角形などの円形以外の形状を呈するウエハを用いてもよい。
塗布・現像装置1は、図1及び図2に示されるように、キャリアブロックS1と、処理ブロックS2と、インターフェースブロックS3と、塗布・現像装置1の制御手段として機能する制御装置CUとを備える。本実施形態において、キャリアブロックS1、処理ブロックS2、インターフェースブロックS3及び露光装置E1は、この順に直列に並んでいる。
キャリアブロックS1は、図1及び図3に示されるように、キャリアステーション12と、搬入・搬出部13とを有する。キャリアステーション12は、複数のキャリア11を支持する。キャリア11は、複数枚のウエハWを密封状態で収容する。キャリア11は、ウエハWを出し入れするための開閉扉(図示せず)を一側面11a側に有する。キャリア11は、側面11aが搬入・搬出部13側に面するように、キャリアステーション12上に着脱自在に設置される。
搬入・搬出部13は、図1〜図3に示されるように、キャリアステーション12上の複数のキャリア11にそれぞれ対応する開閉扉13aを有する。側面11aの開閉扉と搬入・搬出部13の開閉扉13aとが同時に開放されると、キャリア11内と搬入・搬出部13内とが連通する。搬入・搬出部13は、図2及び図3に示されるように、受け渡しアームA1を内蔵している。受け渡しアームA1は、キャリア11からウエハWを取り出して処理ブロックS2に渡す。受け渡しアームA1は、処理ブロックS2からウエハWを受け取ってキャリア11内に戻す。
処理ブロックS2は、図1〜図3に示されるように、キャリアブロックS1に隣接すると共に、キャリアブロックS1と接続されている。処理ブロックS2は、図1及び図2に示されるように、下層反射防止膜形成(BCT)ブロック14と、レジスト膜形成(COT)ブロック15と、上層反射防止膜形成(TCT)ブロック16と、現像処理(DEV)ブロック17とを有する。DEVブロック17、BCTブロック14、COTブロック15及びTCTブロック16は、底面側からこの順に並んで配置されている。
BCTブロック14は、図2に示されるように、塗布ユニット(図示せず)と、加熱・冷却ユニット(図示せず)と、これらのユニットにウエハWを搬送する搬送アームA2とを内蔵している。塗布ユニットは、反射防止膜形成用の処理液をウエハWの表面に塗布する。加熱・冷却ユニットは、例えば熱板によりウエハWを加熱し、その後例えば冷却板によりウエハWを冷却する。こうして、ウエハWの表面上に下層反射防止膜が形成される。
COTブロック15は、図2に示されるように、塗布ユニット(図示せず)と、加熱・冷却ユニット(図示せず)と、これらのユニットにウエハWを搬送する搬送アームA3とを内蔵している。塗布ユニットは、レジスト膜形成用の処理液(レジスト材料)を下層反射防止膜の上に塗布する。加熱・冷却ユニットは、例えば熱板によりウエハWを加熱し、その後例えば冷却板によりウエハWを冷却する。こうして、ウエハWの下層反射防止膜上にレジスト膜が形成される。レジスト材料は、ポジ型でもよいし、ネガ型でもよい。
TCTブロック16は、図2に示されるように、塗布ユニット(図示せず)と、加熱・冷却ユニット(図示せず)と、これらのユニットにウエハWを搬送する搬送アームA4とを内蔵している。塗布ユニットは、反射防止膜形成用の処理液をレジスト膜の上に塗布する。加熱・冷却ユニットは、例えば熱板によりウエハWを加熱し、その後例えば冷却板によりウエハWを冷却する。こうして、ウエハWのレジスト膜上に上層反射防止膜が形成される。
DEVブロック17は、図2及び図3に示されるように、複数の現像処理ユニット(基板処理装置)U1と、複数の加熱・冷却ユニット(熱処理部)U2と、これらのユニットにウエハWを搬送する搬送アームA5と、これらのユニットを経ずに処理ブロックS2の前後間でウエハWを搬送する搬送アームA6とを内蔵している。
現像処理ユニットU1は、後述するように、露光されたレジスト膜の現像処理を行う。加熱・冷却ユニットU2は、例えば熱板によるウエハWの加熱を通じて、ウエハW上のレジスト膜を加熱する。加熱・冷却ユニットU2は、加熱後のウエハWを例えば冷却板により冷却する。加熱・冷却ユニットU2は、ポストエクスポージャベーク(PEB)、ポストベーク(PB)等の加熱処理を行う。PEBは、現像処理前にレジスト膜を加熱する処理である。PBは、現像処理後にレジスト膜を加熱する処理である。
図1〜図3に示されるように、処理ブロックS2のうちキャリアブロックS1側には、棚ユニットU10が設けられている。棚ユニットU10は、複数のセルC30〜C38を有する。セルC30〜C38は、DEVブロック17とTCTブロック16との間において上下方向に並んで配置されている。棚ユニットU10の近傍には、昇降アームA7が設けられている。昇降アームA7は、セルC30〜C38の間でウエハWを搬送する。
処理ブロックS2のうちインターフェースブロックS3側には、棚ユニットU11が設けられている。棚ユニットU11は、複数のセルC40〜C42を有する。セルC40〜C42は、DEVブロック17に隣接して、上下方向に並んで配置されている。
インターフェースブロックS3は、図1〜図3に示されるように、処理ブロックS2及び露光装置E1の間に位置すると共に、処理ブロックS2及び露光装置E1のそれぞれに接続されている。インターフェースブロックS3は、図2及び図3に示されるように、受け渡しアームA8を内蔵している。受け渡しアームA8は、処理ブロックS2の棚ユニットU11から露光装置E1にウエハWを渡す。受け渡しアームA8は、露光装置E1からウエハWを受け取り、棚ユニットU11にウエハWを戻す。
制御装置CUは、制御用のコンピュータであり、図1に示されるように、記憶部CU1と、制御部CU2とを有する。記憶部CU1は、塗布・現像装置1の各部や露光装置E1の各部を動作させるためのプログラムを記憶している。記憶部CU1は、例えば半導体メモリ、光記録ディスク、磁気記録ディスク、光磁気記録ディスクである。当該プログラムは、記憶部CU1とは別体の外部記憶装置や、伝播信号などの無形の媒体にも含まれ得る。これらの他の媒体から記憶部CU1に当該プログラムをインストールして、記憶部CU1に当該プログラムを記憶させてもよい。制御部CU2は、記憶部CU1から読み出したプログラムに基づいて、塗布・現像装置1の各部や露光装置E1の各部の動作を制御する。なお、制御装置CUは、処理条件の設定画面を表示する表示部(図示せず)や、処理条件を作業者が入力可能な入力部(図示せず)をさらに有し、入力部を通じて入力された条件に従って塗布・現像装置1の各部や露光装置E1の各部を動作させてもよい。
(塗布・現像装置1の動作)
次に、塗布・現像装置1の動作の概要について説明する。まず、キャリア11がキャリアステーション12に設置される。このとき、キャリア11の一側面11aは、搬入・搬出部13の開閉扉13aに向けられる。続いて、キャリア11の開閉扉と、搬入・搬出部13の開閉扉13aとが共に開放され、受け渡しアームA1により、キャリア11内のウエハWが取り出され、処理ブロックS2の棚ユニットU10のうちいずれかのセルに順次搬送される。
ウエハWが受け渡しアームA1により棚ユニットU10のいずれかのセルに搬送された後、ウエハWは、昇降アームA7により、BCTブロック14に対応するセルC33に順次搬送される。セルC33に搬送されたウエハWは、搬送アームA2によってBCTブロック14内の各ユニットに搬送される。搬送アームA2によってウエハWがBCTブロック14内を搬送される過程で、ウエハWの表面上に下層反射防止膜が形成される。
下層反射防止膜が形成されたウエハWは、搬送アームA2によってセルC33の上のセルC34に搬送される。セルC34に搬送されたウエハWは、昇降アームA7によって、COTブロック15に対応するセルC35に搬送される。セルC35に搬送されたウエハWは、搬送アームA3によりCOTブロック15内の各ユニットに搬送される。搬送アームA3によってウエハWがCOTブロック15内を搬送される過程で、下層反射防止膜上にレジスト膜が形成される。
レジスト膜が形成されたウエハWは、搬送アームA3によってセルC35の上のセルC36に搬送される。セルC36に搬送されたウエハWは、昇降アームA7によって、TCTブロック16に対応するセルC37に搬送される。セルC37に搬送されたウエハWは、搬送アームA4によってTCTブロック16内の各ユニットに搬送される。搬送アームA4によってウエハWがTCTブロック16内を搬送される過程で、レジスト膜上に上層反射防止膜が形成される。
上層反射防止膜が形成されたウエハWは、搬送アームA4によってセルC37の上のセルC38に搬送される。セルC38に搬送されたウエハWは、昇降アームA7によってセルC32に搬送された後、搬送アームA6によって棚ユニットU11のセルC42に搬送される。セルC42に搬送されたウエハWは、インターフェースブロックS3の受け渡しアームA8により露光装置E1に渡され、露光装置E1においてレジスト膜の露光処理が行われる。露光処理が行われたウエハWは、受け渡しアームA8によりセルC42の下のセルC40,C41に搬送される。
セルC40,C41に搬送されたウエハWは、搬送アームA5により、DEVブロック17内の各ユニットに搬送され、現像処理が行われる。これにより、ウエハWの表面上にレジストパターン(凹凸パターン)が形成される。レジストパターンが形成されたウエハWは、搬送アームA5によって棚ユニットU10のうちDEVブロック17に対応したセルC30,C31に搬送される。セルC30,C31に搬送されたウエハWは、昇降アームA7によって、受け渡しアームA1がアクセス可能なセルに搬送され、受け渡しアームA1によって、キャリア11内に戻される。
なお、上述した塗布・現像装置1の構成及び動作は一例にすぎない。塗布・現像装置1は、塗布ユニットや現像処理ユニット等の液処理ユニットと、加熱・冷却ユニット等の前処理・後処理ユニットと、搬送装置とを備えていればよい。すなわち、これら各ユニットの個数、種類、レイアウト等は適宜変更可能である。
(現像処理ユニットの構成)
次に、現像処理ユニット(基板処理装置)U1について、さらに詳しく説明する。現像処理ユニットU1は、図4に示されるように、回転保持部20と、昇降装置22と、処理液供給部24とを備える。
回転保持部20は、電動モータ等の動力源を内蔵した本体部20aと、本体部20aから鉛直上方に延びる回転軸20bと、回転軸20bの先端部に設けられたチャック20cとを有する。本体部20aは、動力源により回転軸20b及びチャック20cを回転させる。チャック20cは、ウエハWの中心部を支持し、例えば吸着によりウエハWを略水平に保持する。すなわち、回転保持部20は、ウエハWの姿勢が略水平の状態で、ウエハWの表面に対して垂直な中心軸(鉛直軸)周りでウエハWを回転させる。本実施形態では、図4に示されるように、回転保持部20は、上方から見て逆時計回りにウエハWを回転させる。
昇降装置22は、回転保持部20に取り付けられており、回転保持部20を昇降させる。具体的には、昇降装置22は、搬送アームA5とチャック20cとの間でウエハWの受け渡しを行うための上昇位置(受け渡し位置)と、現像処理を行うための下降位置(現像位置)との間で、回転保持部20(チャック20c)を昇降させる。
回転保持部20の周囲には、カップ30が設けられている。ウエハWが回転すると、ウエハWの表面に供給された処理液が周囲に振り切られて落下するが、カップ30は、当該落下した処理液を受け止める収容器として機能する。カップ30は、回転保持部20を囲む円環形状の底板31と、底板31の外縁から鉛直上方に突出した円筒状の外壁32と、底板31の内縁から鉛直上方に突出した円筒状の内壁33とを有する。
外壁32の全部分は、チャック20cに保持されたウエハWよりも外側に位置する。外壁32の上端32aは、下降位置にある回転保持部20に保持されたウエハWよりも上方に位置する。外壁32の上端32a側の部分は、上方に向かうにつれて内側に傾いた傾斜壁部32bとなっている。内壁33の全部分は、チャック20cに保持されたウエハWの外縁よりも内側に位置する。内壁33の上端33aは、下降位置にある回転保持部20に保持されたウエハWよりも下方に位置する。
内壁33と外壁32との間には、底板31の上面から鉛直上方に突出した仕切壁34が設けられている。すなわち、仕切壁34は、内壁33を囲んでいる。底板31のうち、外壁32と仕切壁34との間の部分には、液体排出孔31aが形成されている。液体排出孔31aには、排液管35が接続されている。底板31のうち、仕切壁34と内壁33との間の部分には、気体排出孔31bが形成されている。気体排出孔31bには、排気管36が接続されている。
内壁33の上には、仕切壁34よりも外側に張り出す傘状部37が設けられている。ウエハW上から外側に振り切られて落下した処理液は、外壁32と仕切壁34との間に導かれ、液体排出孔31aから排出される。仕切壁34と内壁33との間には、処理液から発生したガス等が進入し、当該ガスが気体排出孔31bから排出される。
内壁33に囲まれる空間の上部は、仕切板38により閉塞されている。回転保持部20の本体部20aは仕切板38の下方に位置する。チャック20cは仕切板38の上方に位置する。回転軸20bは仕切板38の中心部に形成された貫通孔内に挿通されている。
処理液供給部24は、図4及び図5に示されるように、処理液の供給システム24a(詳しくは後述する)と、処理液ヘッド24cと、移動体24dとを有する。処理液ヘッド24cは、供給管24bを介して供給システム24aに接続される。処理液ヘッド24cは、制御装置CUからの制御信号を受けて供給システム24aから供給された処理液を、ノズルNからウエハWの表面Waに吐出する。ノズルNは、ウエハWの表面Waに向けて下方に開口している。本実施形態では、供給システム24aから複数のノズルノズルN1〜N5にそれぞれ処理液が供給される(図5参照)。詳しくは後述するが、ノズルN1〜N4の上流側にはフィルタ装置F1,F2及び循環ラインが設けられているので、ノズルN1〜N4から吐出される処理液は、フィルタ装置F1,F2によってパーティクルが除去された比較的清浄な液である。そのため、ノズルN1〜N4からは、ウエハWの表面Waを処理するために当該表面Waに向けて吐出される。一方、ノズルN5の上流側にはフィルタ装置F3が設けられているものの循環ラインが存在しないので、フィルタ装置F3にフィルタメンテナンスモード(後述する)が適用されず、ノズルN5から吐出される処理液は比較的汚染された液である。そのため、ノズルN5から吐出される処理液は、ウエハWの表面Waを処理する以外の用途に用いられる。なお、処理液としては、例えば、レジスト液、シンナー液、現像液、リンス液、純水などが挙げられる。
移動体24dは、アーム24eを介して処理液ヘッド24cに接続されている。移動体24dは、制御装置CUからの制御信号を受けて、外壁32の外側において水平に延びるガイドレール40上を移動することで、処理液ヘッド24cを水平方向に移動させる。これにより、処理液ヘッド24cは、下降位置にあるウエハWの上方で且つウエハWの中心軸に直交する直線上を、ウエハWの径方向に沿って移動する。
(供給システムの構成)
次に、供給システム(気泡除去装置又は脱気装置)24aについて詳しく説明する。図5に示されるように、供給システム24aは、ポンプ装置P1,P2と、フィルタ装置F1〜F6と、配管D1〜D35と、バルブV1〜V32と、レギュレータR1〜R5と、エジェクタEと、流量計FM1〜FM6と、圧力計M1〜M4とを備える。
ポンプ装置P1,P2は、処理液を一時的に貯留して、その処理液を処理液ヘッド24cに供給しノズルNから吐出させるためのものである。ポンプ装置P1,P2の構成は本実施形態において共に同じであるので、以下ではポンプ装置P1の構成について説明し、ポンプ装置P2の構成についてはその説明を省略する。
ポンプ装置P1は、図6に示されるように、有底筒状を呈する筐体51と、筐体51の開放端側に配置された蓋体52と、筐体51内に配置されたベローズポンプ53と、マグネット54と、センサ55a〜55dとを有する。筐体51は、円筒状の側壁51aと、側壁51aの底部を閉塞する底壁51bとを有する。底壁51bには、接続口51cが底壁51bを貫通するように形成されている。接続口51cは、Nガスを導入及び排出するために、配管D5,D6,D7を介してNガス源に接続されている。
蓋体52は、筐体51の開口側を閉塞し、筐体51と共にベローズポンプ53を収容する空間を構成する。蓋体52には、脱気ノズル52aと、排出口52bと、排液口52cとがそれぞれ蓋体52を貫通するように形成されている。
脱気ノズル52aは、処理液をベローズポンプ53内に導入するために、配管D1,D2を介して処理液源に接続されている。本実施形態では、脱気ノズル52aが蓋体52に形成されているが、脱気ノズル52aは処理液源とポンプ装置P1(後述の処理液室C1)との間に配置されていてもよい。脱気ノズル52aにおいて、ベローズポンプ53側(出口側)の流路面積は、処理液源側(入口側)の流路面積よりも小さくなるように構成されている。脱気ノズル52aの入口側から出口側へと流れる処理液にエネルギー保存の法則が適用できると考えると、脱気ノズル52aを一定流量の処理液が入口側から出口側に向けて流れる場合、連続の方程式に基づき、流路面積が小さな出口側を流れる処理液の流速は、流路面積が大きな入口側を流れる処理液の流速よりも大きくなる。すると、ベルヌーイの定理に基づき、脱気ノズル52aの出口側を流れる処理液の圧力が低下する。その結果、処理液内に溶存した気体が処理液内から脱気される。これにより、ベローズポンプ53内には、脱気ノズル52aにより脱気処理された処理液である脱気処理済液と、脱気処理により当該処理液から分離された気体とが導入される。なお、以下では、脱気処理済液を単に「処理液」と称することもある。
排出口52bは、処理液をベローズポンプ53外に排出してノズルNから吐出するために、配管D17〜D24,D27,D28,D31を介してノズルNに接続されている。排液口52cは、脱気処理により処理液から分離された気体と共に一部の脱気処理済液をベローズポンプ53外に排出するために、配管D14〜D16を介して系外(システム外)に接続されている。
ベローズポンプ53は、ピストン板53aと、ベローズ(蛇腹部材)53bとを有する。ピストン板53aは、側壁51aの内壁面に対応する形状を呈し、筐体51内において側壁51aの延びる方向に沿って往復移動可能である。ベローズ53bは、筐体51内において側壁51aの延びる方向に沿って伸縮可能である。ベローズ53bの一端側は、蓋体52のうち底壁51bに向かう側の面に取り付けられている。ベローズ53bの他端側は、ピストン板53aのうち蓋体52に向かう側の面に取り付けられている。従って、ベローズポンプ53の容積は、ピストン板53aの位置に応じて変化する。すなわち、ベローズポンプ53は、容積が可変のポンプである。
蓋体52、ベローズ53b及びピストン板53aで囲まれた空間は、処理液を貯留可能な処理液室C1を構成している。すなわち、処理液室C1の大きさは、ベローズポンプ53の容積を意味する。筐体51とピストン板53aで囲まれた空間は、Nガスが導入及び排出されるガス室C2を構成している。
マグネット54は、ピストン板53aの外周部に取り付けられている。センサ55a〜55dは、マグネット54の磁界を検出することにより、ピストン板53aの位置を検出する。センサ55a〜55dは、側壁51aを介してマグネット54と対向するように、側壁51aの外表面に配置されている。センサ55a〜55dは、蓋体52側から底壁51b側に向かうにつれてこの順で並ぶように配置されている。
センサ55aは、最も蓋体52寄りに位置しており、ベローズポンプ53内(処理液室C1)が空(Empty)になったことを検知する。センサ55bは、センサ55aよりも底壁51b寄りで且つセンサ55cよりも蓋体52寄りに位置しており、ベローズポンプ53内(処理液室C1)がほぼ空(Pre Empty)になったことを検知する。センサ55cは、センサ55bよりも底壁51b寄りで且つセンサ55dよりも蓋体52寄りに位置しており、ベローズポンプ53内(処理液室C1)に処理液がほぼ充填(Pre Full)されたことを検知する。センサ55dは、最も底壁51b寄りに位置しており、ベローズポンプ53内(処理液室C1)に処理液が充填(Full)されたことを検知する。
フィルタ装置F1〜F3は、処理液に含まれるパーティクルなどの異物を除去するためのものである。フィルタ装置F1〜F3の構成は本実施形態において共に同じであるので、以下ではフィルタ装置F1の構成について説明し、フィルタ装置F2,F3の構成についてはその説明を省略する。
フィルタ装置F1は、図7に示されるように、筒状を呈する筐体61と、フィルタ62とを有している。筐体61は、円筒状の側壁61aと、側壁61aの底部を閉塞する底壁61bと、側壁61aの頂部に配置された天壁61cと、側壁61a、底壁61b及び天壁61cで形成される空間内に配置されたフィルタ支持部61dとを有する。
フィルタ62は、フィルタ容器63と、フィルタ本体64とを有する。フィルタ62は、フィルタ支持部61dに取り付けられている。そのため、フィルタ62は、筐体61内において保持される。
フィルタ容器63は、円筒形状を呈する外側側壁63aと、円筒形状を呈する内側側壁63bと、外側側壁63a及び内側側壁63bの一端側に配置された天壁63cと、外側側壁63a及び内側側壁63bの他端側に配置された底壁63dとで構成されている。
内側側壁63bは、外側側壁63aと略同軸となるように、外側側壁63aの内側に配置されている。外側側壁63a及び内側側壁63bには、多数の貫通孔が形成されており、フィルタ容器63の内外において処理液が通過可能とされている。フィルタ62がフィルタ支持部61dに取り付けられた状態において、外側側壁63aの貫通孔の少なくとも一部は、フィルタ支持部61dによって閉塞されず、側壁61aとフィルタ支持部61dとの間に形成される流路と流体的に接続される。
天壁63cの中央部には貫通孔63eが形成されている。すなわち、天壁63cは円環状を呈している。天壁63cは、外側側壁63aと内側側壁63bとの間において、外側側壁63a及び内側側壁63bの一端側を閉塞している。底壁63dは、外側側壁63a及び内側側壁63bの他端側全体を閉塞している。
フィルタ本体64は、円筒形状を呈している。フィルタ本体64は、外側側壁63a、内側側壁63b、天壁63c及び底壁63dで囲まれる空間内に配置されている。フィルタ本体64の材質は、例えば、ナイロンやポリエチレンが挙げられる。フィルタ本体64は、例えば0.05μm程度のパーティクルを除去可能な性能を有していてもよい。なお、新品のフィルタ本体64内には多数のパーティクルが含まれているため、新品のフィルタ62に交換した場合には、フィルタ62に処理液を予め流し、パーティクルをフィルタ本体64内から除去しておくことが好ましい。
筐体61の天壁61cには、ポンプ装置P1,P2からの処理液が導入される導入口65aと、フィルタ62を通過した処理液が排出される排出口65bと、フィルタ62を通過しない処理液が系外(システム外)に排出される排液口65cとが形成されている。排出口65bは、天壁63cの貫通孔63eと連通している。
導入口65aから導入された処理液は、排出口65b又は排液口65cからフィルタ装置F1外へと排出される。処理液が導入口65aから排出口65bへと流れる場合、処理液は、側壁61a及び底壁61bとフィルタ支持部61dとの間に形成される流路を流れた後に、外側側壁63aの貫通孔、フィルタ本体64、内側側壁63bの貫通孔、及び内側側壁63bの内部の順に流れ、天壁63cの貫通孔63e及び排出口65bを介してフィルタ装置F1外へと排出される。一方、処理液が導入口65aから排液口65cへと流れる場合、処理液は、側壁61a及び底壁61bとフィルタ支持部61dとの間に形成される流路を流れた後に、一部がフィルタ62内にも流れるものの、他の部分は引き続き当該流路を流れ、排液口65cを介してフィルタ装置F1外へと排出される。
図5に戻って、配管D1の上流端は、処理液源に接続されている。配管D1の下流端は、配管D2に接続されている。配管D1上には、上流側から順に、バルブV1、レギュレータR1及び圧力計M1が設けられている。バルブV1は、空気を利用して弁を開閉(オン/オフ)させるエアオペレートバルブである。レギュレータR1は、自身を流れる処理液に付与する圧力の大きさを調整し、それにより処理液の流量を制御する圧力制御弁である。レギュレータR1において設定される圧力の大きさは、例えば100kPaである。なお、本明細書では圧力をゲージ圧で示している。
配管D2の下流側は、配管D3,D4に分岐されている。配管D3の下流端は、ポンプ装置P1の脱気ノズル52aに接続されている。配管D3上には、バルブV2が設けられている。配管D4の下流端は、ポンプ装置P2の脱気ノズル52aに接続されている。配管D4上には、バルブV3が設けられている。バルブV2,V3は、バルブV1と同様のエアオペレートバルブである。
配管D5の上流端は、Nガス源に接続されている。配管D5の下流端は、ポンプ装置P1の接続口51cに接続されている。配管D5上には、上流側から順に、レギュレータR2、圧力計M2及びバルブV4が設けられている。レギュレータR2は、レギュレータR1と同様の圧力制御弁である。レギュレータR2において設定される圧力の大きさは、例えば200kPaである。バルブV4は、バルブV1と同様のエアオペレートバルブである。
配管D6は、配管D5から分岐して再び配管D5に合流している。配管D6の上流端は、レギュレータR2よりも上流側で配管D5に接続されている。配管D6の下流端は、バルブV4よりも下流側で配管D5に接続されている。配管D6上には、上流側から順に、レギュレータR3及びバルブV5が設けられている。レギュレータR3は、Nガスの圧力の大きさを任意に調整し、それによりNガスの流量を制御する電空レギュレータである。電空レギュレータは、電気信号を空気圧力信号に変換する方式の圧力制御弁である。電空レギュレータは、Nガスに付与する圧力の大きさを予め複数設定しておくことにより、ポンプ装置P1,P2の圧力を変化させて、処理液を異なる大きさの流量でポンプ装置P1,P2から流すことができる。レギュレータR3において設定される圧力の大きさは、例えば25kPa及び50kPaの2つである。レギュレータR3は、制御装置CUから受けた制御信号に応じて、圧力の大きさを第1の値(例えば25kPa)と第2の値(例えば50kPa)との間で切り替えることができる。
配管D7は、配管D5から分岐している。配管D7の上流端は、配管D5のうち圧力計M2とバルブV4との間に接続されている。配管D7の下流端は、ポンプ装置P2の接続口51cに接続されている。配管D7上には、バルブV6が設けられている。バルブV6は、バルブV1と同様のエアオペレートバルブである。
配管D35は、配管D6から分岐している。配管D35の上流端は、配管D6のうちレギュレータR3とバルブV5との間に接続されている。配管D35の下流端は、配管D7のうちバルブV6とポンプ装置P2の接続口51cとの間に接続されている。配管D35上には、バルブV32が設けられている。バルブV32は、バルブV1と同様のエアオペレートバルブである。Nガス源、配管D5〜D7,D35、レギュレータR2,R3、バルブV4〜V6,V32は、脱気処理済液をポンプ装置P1,P2内から排出させるように構成された供給排出部の一部として機能する。
配管D8は、空気源とエジェクタEとの間に配置されている。エジェクタEは、ノズルと、ディフューザと、ノズル及びディフューザを接続する接続部とで構成されている。配管D8の上流端は、空気源に接続されている。配管D8の下流端は、エジェクタEのノズルに接続されている。配管D8上には、上流側から順に、レギュレータR4、圧力計M3及びバルブV7が設けられている。レギュレータR4は、レギュレータR1と同様の圧力制御弁である。レギュレータR4は、ポンプ装置P1,P2のガス室C2内の圧力が例えば−35kPa程度となるように調整される。バルブV7は、バルブV1と同様のエアオペレートバルブである。
配管D9は、配管D8から分岐している。配管D9の上流端は、レギュレータR4の上流側で配管D8に接続されている。配管D9の下流端は、バルブV7とエジェクタEとの間で配管D8に接続されている。配管D9上には、上流側から順に、レギュレータR5、圧力計M4及びバルブV8が設けられている。レギュレータR5は、レギュレータR1と同様の圧力制御弁である。レギュレータR5は、ポンプ装置P1,P2のガス室C2内の圧力が例えば−80kPa程度となるように調整される。バルブV8は、バルブV1と同様のエアオペレートバルブである。
配管D10の上流端は、エジェクタEのディフューザに接続されている。配管D10を流れた気体は、配管D10の下流端から系外(システム外)に排出される。
配管D11の一端は、エジェクタEの接続部に接続されている。配管D11の他端は、配管D12,D13に分岐され、配管D12,D13の一端に接続されている。配管D12の他端は、配管D5,D6の合流点とポンプ装置P1の接続口51cとの間において配管D5に接続されている。配管D12上には、バルブV9が設けられている。配管D13の他端は、バルブV6とポンプ装置P2の接続口51cとの間において配管D7に接続されている。配管D13上には、バルブV10が設けられている。バルブV9,V10は、バルブV1と同様のエアオペレートバルブである。空気源、配管D8〜D13、レギュレータR4,R5、バルブV7〜V10は、処理液源から脱気ノズル52aを介してポンプ装置P1,P2内に処理液を供給させて、脱気処理済液をポンプ装置P1,P2内に貯留させるように構成された供給排出部の一部として機能する。
配管D14の上流端は、ポンプ装置P1の排液口52cに接続されている。配管D15の上流端は、ポンプ装置P2の排液口52cに接続されている。配管D14,D15の下流端は共に、配管D16の上流端に接続されている。配管D16を流れた気体は、配管D16の下流端から系外(システム外)に排出される。配管D14上には、バルブV11が設けられている。配管D15上には、バルブV12が設けられている。バルブV11,V12は、バルブV1と同様のエアオペレートバルブである。
配管D17の上流端は、ポンプ装置P1の排出口52bに接続されている。配管D18の上流端は、ポンプ装置P2の排出口52bに接続されている。配管D17,D18の下流端は共に、配管D19の上流端に接続されている。配管D17上には、バルブV13が設けられている。配管D18上には、バルブV14が設けられている。バルブV13,V14は、バルブV1と同様のエアオペレートバルブである。
配管D19の下流側は、配管D20〜D22に分岐されている。配管D20の下流端は、フィルタ装置F1の導入口65aに接続されている。配管D23の上流端は、フィルタ装置F1の排出口65bに接続されている。配管D23上には、上流側から順に、流量計FM1、バルブV15及びノズルN1が設けられている。流量計FM1は、超音波を利用して配管D23を流れる処理液の流速を計測し、当該流速に基づいて流量を算出する、超音波流量計である。超音波流量計を用いると、配管内に計測器を設置せずに流量を検出することができるので、圧力損失の発生を抑制できる。バルブV15は、流量調節機能を有するエアオペレートバルブである。
配管D24は、流量計FM1の上流側において配管D23から分岐している。配管D24上には、上流側から順に、流量計FM2、バルブV16及びノズルN2が設けられている。流量計FM2は、流量計FM1と同様の超音波流量計である。バルブV16は、バルブV15と同様のエアオペレートバルブである。
配管D25の上流端は、フィルタ装置F1の排液口65cに接続されている。配管D25上には、バルブV17が設けられている。バルブV17は、手動で開閉を行うマニュアルバルブである。配管D25を流れた液体は、配管D25の下流端から系外(システム外)に排出される。なお、新品のフィルタ本体64は乾燥しており多量の空気を含んでいるので、フィルタ62を新品に交換した際にマニュアルバルブを開放して、フィルタ本体64に含まれる空気を排出するようにしてもよい。
配管D26は、配管D25から分岐して再び配管D25に合流している。配管D26上には、上流側から順に、バルブV18、流量計FM3及びバルブV19が設けられている。バルブV18は、バルブV1と同様のエアオペレートバルブである。流量計FM3は、テーパ管内に浮かぶフロートの位置により流量を読み取る面積式(フロート式)流量計である。バルブV19は、逆止弁であり、配管D26の上流側から下流側へ向かう処理液を流すが、逆方向に向かおうとする処理液を流さないように動作する。
配管D21の下流端は、フィルタ装置F2の導入口65aに接続されている。配管D27の上流端は、フィルタ装置F2の排出口65bに接続されている。配管D27上には、上流側から順に、流量計FM4、バルブV20及びノズルN3が設けられている。流量計FM4は、流量計FM1と同様の超音波流量計である。バルブV20は、バルブV15と同様の、流量調節機能を有するエアオペレートバルブである。
配管D28は、流量計FM4とバルブV20との間において配管D27から分岐している。配管D28上には、上流側から順に、バルブV21及びノズルN4が設けられている。バルブV21は、バルブV15と同様の、流量調節機能を有するエアオペレートバルブである。
配管D29の上流端は、フィルタ装置F2の排液口65cに接続されている。配管D29上には、バルブV22が設けられている。バルブV22は、バルブV17と同様のマニュアルバルブである。配管D29を流れた液体は、配管D29の下流端から系外(システム外)に排出される。
配管D30は、配管D29から分岐して再び配管D29に合流している。配管D30上には、上流側から順に、バルブV23、流量計FM5及びバルブV24が設けられている。バルブV23は、バルブV1と同様のエアオペレートバルブである。流量計FM5は、流量計FM3と同様の面積式流量計である。バルブV24は、バルブV19と同様の逆止弁である。
配管D22の下流端は、フィルタ装置F3の導入口65aに接続されている。配管D31の上流端は、フィルタ装置F3の排出口65bに接続されている。配管D31上には、上流側から順に、流量計FM6、バルブV25及びノズルN5が設けられている。流量計FM6は、流量計FM1と同様の超音波流量計である。バルブV25は、バルブV15と同様の、流量調節機能を有するエアオペレートバルブである。
配管D32は、配管D23から分岐している。配管D32の上流端は、配管D23のうち流量計FM1とバルブV15との間に接続されている。配管D32の下流端は、配管D2の上流端に接続されている。配管D32は、配管D2の一部と共に、処理液をポンプ装置P1,P2に戻す第1の循環ラインの一部として機能する。配管D32上には、上流側から順に、バルブV26及びバルブV27が設けられている。バルブV26は、バルブV15と同様の、流量調節機能を有するエアオペレートバルブである。バルブV27は、バルブV19と同様の逆止弁である。なお、フィルタ装置F1は吐出ラインのうち配管D32の上流端の上流側に位置しているので、循環ラインと吐出ラインとの双方にフィルタ装置F1を設ける必要がなくなり、フィルタ装置F1の数を削減できる。
配管D33は、配管D27から分岐している。配管D33の上流端は、配管D27のうち流量計FM4と配管D27,D28の分岐点との間に接続されている。配管D33の下流端は、配管D2の上流端に接続されている。配管D33は、配管D2の一部と共に、処理液をポンプ装置P1,P2に戻す第2の循環ラインの一部として機能する。配管D33上には、上流側から順に、バルブV28及びバルブV29が設けられている。バルブV28は、バルブV15と同様の、流量調節機能を有するエアオペレートバルブである。バルブV29は、バルブV19と同様の逆止弁である。なお、フィルタ装置F2は吐出ラインのうち配管D33の上流端の上流側に位置しているので、循環ラインと吐出ラインとの双方にフィルタ装置F2を設ける必要がなくなり、フィルタ装置F2の数を削減できる。
配管D34は、配管D2から分岐している。配管D34の上流端は、配管D1,D2の合流点よりも上流側に接続されている。配管D34上には、バルブV30が設けられている。バルブV30は、バルブV1と同様のエアオペレートバルブである。配管D34を流れた液体は、配管D34の下流端から系外(システム外)に排出される。従って、配管D34は、第1又は第2の循環ラインを流れる処理液を系外に排出するように構成された排出ラインの一部として機能する。
配管D2上であって、配管D1,D2の分岐点と配管D34,D2の分岐点との間には、バルブV31が設けられている。バルブV15と同様の、流量調節機能を有するエアオペレートバルブである。配管D17〜D24,D27,D28,D31は、ポンプ装置P1,P2から排出された処理液を、ノズルN1〜N5を介して基板Wに吐出するように構成された吐出ラインとして機能する。
バルブV1〜V16,V18,V20,V21,V23,V25,V26,V28,V30,V31は、制御装置CUから受けた制御信号に応じて、弁を開閉する。レギュレータR1〜R5は、制御装置CUから受けた制御信号に応じて、自身を流れる処理液に付与する圧力の大きさを調整する。レギュレータR1,R2,R4,R5において、自身を流れる処理液、Nガス又は空気に付与する圧力の大きさを人手で調整してもよい。レギュレータR3において、自身を流れるNガスに付与する圧力の大きさを、所定のプログラムに従って動的に調整してもよい。
(ポンプ装置の動作)
続いて、図5を参照しながら、ポンプ装置P1,P2による処理液の吸引及び吐出動作について説明する。なお、これらの動作はポンプ装置P1,P2共に同様であるので、以下では、ポンプ装置P1の吸引及び吐出動作について説明し、ポンプ装置P2の吸引及び吐出動作についてはその説明を省略する。
まず、全てのバルブが閉じられた初期状態から、制御装置CUはバルブV1,V2,V7,V9に指示してこれらの弁を開放させる。これにより、空気源からの空気が配管D8、エジェクタE及び配管D10の順に流れ、エジェクタEの接続部において負圧が発生する。そのため、エジェクタEの接続部に接続された配管D11,D12,D5を介して、ポンプ装置P1のガス室C2内が減圧され、ピストン板53aが筐体51の底壁51b側に引き寄せされる。従って、ベローズポンプ53の容積が拡大され、脱気ノズル52aを介して処理液源から処理液がベローズポンプ53内に導入される。このとき、処理液は脱気ノズル52aを通過する際に脱気されるので、ベローズポンプ53内には、脱気処理液と、脱気処理により処理液から分離された気体とが導入される。
次に、制御装置CUは、バルブV1,V2,V7,V9に指示してこれらの弁を閉塞させると共に、バルブV11に指示してこの弁を開放させる。これにより、脱気処理により処理液から分離された気体と共に一部の脱気処理済液がベローズポンプ53外へと排出される。
次に、制御装置CUは、バルブV11に指示してこの弁を閉塞させ、バルブV4,V13に指示してこれらの弁を開放させる。これにより、Nガス源からのNガスが配管D5を流れ、ポンプ装置P1のガス室C2内が加圧され、ピストン板53aが蓋体52側に押し出される。従って、排出口52b及び配管D17を介して処理液がノズルN1〜N5のいずれかに供給されるか、配管D32,D33によって循環してポンプ装置P1,P2に戻されるか、配管D25,D29,D34のいずれかから系外(システム外)に排出される。
(バルブの開閉タイミング)
続いて、図5及び図8を参照しながら、所定のバルブの開閉タイミングを説明する。まず、バルブV15,V16,V26の開閉タイミングについて説明する(図8(a))。制御装置CUはバルブV26に指示してこの弁を開放(ON)させている間、制御装置CUは他のバルブV15,V16に指示してこれらの弁を閉塞(OFF)させる。このとき、ポンプ装置P1,P2からの処理液は、ノズルN1,N2から吐出されず、第1の循環ラインの一部をなす配管D32を流れる。その後、この処理液は、ポンプ装置P1,P2に戻されて再び系内を循環するか、配管D34から系外(システム外)に排出される。
次に、制御装置CUはバルブV15に指示してこの弁を開放(ON)させている間、制御装置CUは他のバルブV16,V26に指示してこれらの弁を閉塞(OFF)させる。このとき、ポンプ装置P1,P2からの処理液は、ノズルN1から吐出される。次に、制御装置CUはバルブV16に指示してこの弁を開放(ON)させている間、制御装置CUは他のバルブV15,V26に指示してこれらの弁を閉塞(OFF)させる。図8(a)に示されるように、バルブV26は、バルブV16が閉塞され、若干時間を置いた後に開放される。このとき、ポンプ装置P1,P2からの処理液は、ノズルN2から吐出される。以上のように、バルブV15,V16,V26は、いずれか一つの弁が開放されているときには他の弁が閉塞されるように制御される。
一方、バルブV20,V21,V28の開閉タイミングについて説明する(図8(b))。制御装置CUはバルブV28に指示してこの弁を開放(ON)させている間、制御装置CUは他のバルブV20,V21に指示してこれらの弁を閉塞(OFF)させる。このとき、ポンプ装置P1,P2からの処理液は、ノズルN1,N2から吐出されず、第2の循環ラインの一部をなす配管D33を流れる。その後、この処理液は、ポンプ装置P1,P2に戻されて再び系内を循環するか、配管D34から系外(システム外)に排出される。
次に、制御装置CUはバルブV20に指示してこの弁を開放(ON)させている間、制御装置CUは他のバルブV21,V28に指示してこれらの弁を閉塞(OFF)させる。このとき、ポンプ装置P1,P2からの処理液は、ノズルN3から吐出される。次に、制御装置CUはバルブV21に指示してこの弁を開放(ON)させている間、制御装置CUは他のバルブV20,V28に指示してこれらの弁を閉塞(OFF)させる。図8(b)に示されるように、バルブV28は、バルブV21が閉塞され、若干時間を置いた後に開放される。このとき、ポンプ装置P1,P2からの処理液は、ノズルN4から吐出される。以上のように、バルブV20,V21,V28は、いずれか一つの弁が開放されているときには他の弁が閉塞されるように制御される。
(循環モード)
続いて、図9及び図10を参照して、第1又は第2の循環ラインにより処理液を系内で循環させる循環モードについて説明する。なお、図9は、図5の供給システム24aのうち、循環モードを説明するために必要な要素を表した図である。図9は第1の循環ラインに係る要素(配管D32)を示し、第2の循環ラインに係る要素(配管D33)の記載が図9から省略されている。しかしながら、第2の循環ラインを通じた循環モードによる供給システム24aの動作は、第1の循環ラインを通じた循環モードによる供給システム24aの動作と同様である。従って、以下では、第2の循環ラインに関する説明を省略する。
まず、図10(a)に示される初期状態(ステップ1)では、制御装置CUはバルブV4,V6に指示してこの弁を開放させている。そのため、Nガス源からのNガスによりポンプ装置P1,P2のガス室C2内が共に加圧され、ピストン板53aを蓋体52側に押し出す力がピストン板53aに作用される。
次に、図10(b)を用いて、ステップ2について説明する。ステップ2では、制御装置CUがバルブV10に指示してこの弁を開放させると共にバルブV6,V14に指示してこれらの弁を閉塞させ、ポンプ装置P2のガス室C2内をポンプ装置P1のガス室C2内よりも相対的に低い圧力にする。これにより、ポンプ装置P1のベローズポンプ53とポンプ装置P2のベローズポンプ53との間で圧力差が生ずる。そのため、ポンプ装置P1のベローズポンプ53に貯留されている処理液は、排出口52b、配管D17,D19,D20、フィルタ装置F1、及び配管D23,D32,D2,D4の順に流れ、ポンプ装置P2のベローズポンプ53内に移される。こうして、ポンプ装置P1のベローズポンプ53内の処理液が減少しつつ、ポンプ装置P2のベローズポンプ53内の処理液が増加する(図10(b))。
次に、ポンプ装置P1のベローズポンプ53内の処理液がほぼ空になる前に、ポンプ装置P2のベローズポンプ53内の処理液が充填された第1のパターン(ステップ3〜7、図10(c)〜(g))と、ポンプ装置P2のベローズポンプ53内の処理液が充填される前に、ポンプ装置P1のベローズポンプ53内の処理液がほぼ空となった第2のパターン(ステップ8〜12、図10(h)〜(l))とに分けて説明する。
まず、図10(c)を用いて、ステップ3について説明する。ステップ3では、ポンプ装置P2のセンサ55dが、ベローズポンプ53内(処理液室C1)に処理液が充填されたかどうかをポンプ装置P2のセンサ55dから検出する(図10(c))。ポンプ装置P2のベローズポンプ53が充填した場合、この処理液をポンプ装置P1のベローズポンプ53に移す必要が生ずる。しかしながら、ポンプ装置P2のガス室C2内がポンプ装置P1のガス室C2内よりも相対的に低い圧力とされているため、ポンプ装置P2のピストン板53aを押し出すことができない。そこで、ステップ4の処理が実行される。
図10(d)を用いて、ステップ4について説明する。ステップ4では、制御装置CUは、検出信号をポンプ装置P2のセンサ55dから受信すると、バルブV6に指示してこの弁を開放させる。これにより、Nガス源からのNガスによりポンプ装置P2のガス室C2内が加圧され、ピストン板53aを蓋体52側に押し出す力がピストン板53aに作用される(図10(d))。ポンプ装置P2内の加圧は例えば15秒程度行われる。このとき、バルブV14は閉塞されたままであるので、ポンプ装置P1のベローズポンプ53に貯留されている処理液は、排出口52b、配管D17,D19,D20、フィルタ装置F1、及び配管D23,D32,D2,D3の順に流れ、ポンプ装置P1のベローズポンプ53内に戻される。
次に、図10(e)を用いて、ステップ5について説明する。ステップ5では、制御装置CUは、バルブV1,V2,V7,V9に指示してこれらの弁を開放させると共に、バルブV3に指示してこの弁を閉鎖させる。これにより、空気源からの空気が配管D8、エジェクタE及び配管D10の順に流れ、エジェクタEの接続部において負圧が発生する。そのため、エジェクタEの接続部に接続された配管D11,D12,D5を介して、ポンプ装置P1のガス室C2内が減圧され、ピストン板53aが筐体51の底壁51b側に引き寄せされる。従って、脱気ノズル52aを介して処理液源から処理液がベローズポンプ53内に導入される(図10(e))。また、ポンプ装置P2のベローズポンプ53に貯留されている処理液は、排出口52b、配管D18,D19,D20、フィルタF1、及び配管D23,D32,D2,D3の順に流れ、ポンプ装置P1のベローズポンプ53内に戻される(同図)。
次に、図10(f)を用いて、ステップ6について説明する。ステップ6では、ポンプ装置P1のセンサ55cが、ベローズポンプ53内(処理液室C1)に処理液がほぼ充填されたかどうかをポンプ装置P1のセンサ55cにより検出する(図10(f))。ポンプ装置P1のベローズポンプ53が完全に充填されると、ポンプ装置P2のベローズポンプ53からポンプ装置P1のベローズポンプ53へと処理液を循環させた際にポンプ装置P1のベローズポンプ53が拡大する余地がなくなってしまうためである。このとき、制御装置CUはバルブV11に指示してこの弁を開放させ、脱気処理により処理液から分離された気体と共に一部の脱気処理済液を排液口52cからベローズポンプ53外に排出させる。
次に、図10(g)を用いて、ステップ7について説明する。ステップ7では、制御装置CUは、検出信号をポンプ装置P1のセンサ55cから受信すると、バルブV9に指示してこの弁を開放させると共に、バルブV1に指示してこの弁を閉塞させ、ポンプ装置P1のガス室C2内をポンプ装置P1のガス室C2内よりも低い圧力にする。これにより、ポンプ装置P1のベローズポンプ53とポンプ装置P2のベローズポンプ53との間で圧力差が生ずる。そのため、ポンプ装置P2のベローズポンプ53に貯留されている処理液は、排出口52b、配管D18,D19,D20、フィルタF1、及び配管D23,D32,D2,D3の順に流れ、ポンプ装置P1のベローズポンプ53内に移される(図10(g))。なお、ステップ7(図10(g))は、ステップ2(図10(b))においてポンプ装置P1とポンプ装置P2とを入れ替えた場合と同じである。そのため、ステップ7以降の循環モードは、ステップ2以降でポンプ装置P1とポンプ装置P2とを入れ替えることにより、上記と同様の説明が成り立つ。
一方、図10(h)を用いて、ステップ8について説明する。ステップ8では、ポンプ装置P2のベローズポンプ53内の処理液が充填される前に、ポンプ装置P1のベローズポンプ53内(処理液室C1)の処理液がほぼ空となったかどうかをポンプ装置P1のセンサ55bから検出する(図10(h))。
図10(i)〜図10(l)に示される、後続のステップ9〜12は、上述のステップ4〜7と同様であるので、説明を省略する。なお、ステップ12(図10(l))は、ステップ2(図10(b))においてポンプ装置P1とポンプ装置P2とを入れ替えた場合と同じである。そのため、ステップ12以降の循環モードは、ステップ2以降でポンプ装置P1とポンプ装置P2とを入れ替えることにより、上記と同様の説明が成り立つ。
ところで、処理液がフィルタ本体64に接していると、フィルタ本体64に含まれるパーティクルが徐々に処理液に溶出する。そのため、処理液の流れがフィルタ本体64において滞留すると、処理液におけるパーティクル濃度が次第に高くなる。このような処理液が吐出ラインを介して基板Wに吐出されると、多数のパーティクルが基板Wに付着してしまうため、処理された基板Wに欠陥が生ずる虞が高まる。しかしながら、以上のような循環モードにおいては、ポンプ装置P1から処理液の吐出が完了しても、ポンプ装置P2から処理液を吐出することができる。ポンプ装置P2から処理液が吐出されている間にポンプ装置P1に処理液を供給しておくことで、ポンプ装置P2から処理液の吐出が完了しても、ポンプ装置P1から処理液を吐出することができる。そのため、フィルタ装置F1への処理液の供給を継続することができる。加えて、以上のような循環モードにおいては、ポンプ装置P1から排出された処理液は、フィルタ装置F1を通過した後に、循環ラインを構成する配管D32,D2を経由してポンプ装置P2に戻される。同様に、ポンプ装置P2から排出された処理液は、フィルタ装置F1を通過した後に、循環ラインを構成する配管D32,D2を経由してポンプ装置P1に戻される。そのため、フィルタ装置F1において処理液が滞留することなく流れる。従って、処理液におけるパーティクル濃度の増加が抑制されるので、基板Wに欠陥が生ずる可能性を抑制することが可能となる。
(フィルタメンテナンスモード)
続いて、図11〜図13を参照して、フィルタメンテナンスモードについて説明する。なお、図11は、図5の供給システム24aのうち、フィルタメンテナンスモードを説明するために必要な要素を表し、他の要素を省略して示した図である。図11はポンプ装置P1に係る要素を示し、ポンプ装置P2に係る要素の記載が図11から省略されている。以下ではポンプ装置P1を用いたフィルタメンテナンスモードの動作を説明するが、ポンプ装置P2を用いたフィルタメンテナンスモードの動作はポンプ装置P1を用いた場合と同様である。従って、以下では、ポンプ装置P2を用いたフィルタメンテナンスモードの説明を省略する。
フィルタメンテナンスモードには、第1又は第2の循環ラインを用いて、フィルタ本体64に含まれる空気を除去するリフレッシュ動作と、交換された新品のフィルタ62に処理液を浸透させつつ当該フィルタ本体64に含まれるパーティクルを除去する初期動作とが含まれる。リフレッシュ動作は、例えば、フィルタ62の使用期間が所定の期間以上の長期にわたった場合や、欠陥が生じた基板Wの数や基板Wに生じた欠陥の割合が所定値以上となった場合に行われる。リフレッシュ動作を開始するタイミングは、上記の循環モードのうちステップ2とステップ3との間(定常状態の間)に設定される。
なお、図11は第1の循環ラインに係る要素(配管D32)を示し、第2の循環ラインに係る要素(配管D33)の記載が図11から省略されている。しかしながら、第2の循環ラインを通じたフィルタメンテナンスモードによる供給システム24aの動作は、第1の循環ラインを通じたフィルタメンテナンスモードによる供給システム24aの動作と同様である。従って、以下では、フィルタ装置F2を含む第2の循環ラインに関する説明を省略する。
まず、フィルタメンテナンスモードに入る前の時点の、ステップ11(図13の「開始」)について説明する。ステップ11では、バルブV4,V13,V26,V31が開放され、その他(バルブV1,V2,V9,V11,V8,V5,V18,V30及びレギュレータR3)は閉塞されている。そのため、処理液は第1の循環ラインを通じて循環している。
次に、ステップ12(図12(a)、図13の「循環停止」)について説明する。ステップ12では、制御装置CUはバルブV13,V26,V31に指示してこれらの弁を閉鎖させる。そのため、第1の循環ラインを通じた処理液の循環が停止する。従ってこのとき、図12(a)に示されるように、フィルタ本体64は処理液で濡れた状態ではあるものの、フィルタ装置F1内には処理液が流通していない。またこのとき、バルブV4が開放されているので、Nガス源からのNガスによりポンプ装置P1のガス室C2内が加圧され、ピストン板53aを蓋体52側に押し出す力がピストン板53aに作用している。
次に、ステップ13(図13の「通常脱気液排出」)について説明する。ステップ13では、制御装置CUはバルブV11に指示してこの弁を開放させる。そのため、ポンプ装置P1のガス室C2内が加圧されていることと相俟って、ポンプ装置P1のベローズポンプ53内から処理液が完全に系外に排出される。これにより、後述するステップ15(図13の「高脱気液補充」)においてポンプ装置P1のベローズポンプ53内に高脱気液を供給する際に、より多くの高脱気液を当該ベローズポンプ53内に貯留できる。
次に、ステップ14(図13の「補充前減圧」)について説明する。ステップ14では、制御装置CUは、バルブV9,V8に指示してこれらの弁を開放させると共に、バルブV4,V11に指示してこれらの弁を閉鎖させる。これにより、空気源からの空気が配管D8、エジェクタE及び配管D10の順に流れ、エジェクタEの接続部において負圧が発生する。そのため、エジェクタEの接続部に接続された配管D11,D12,D5を介して、ポンプ装置P1のガス室C2内が減圧される。
次に、ステップ15(図13の「高脱気液補充」)について説明する。ステップ15では、制御装置CUは、バルブV1,V2に指示してこれらの弁を開放させる。これにより、ポンプ装置P1のピストン板53aが筐体51の底壁51b側に急激に引き寄せされる。従って、ポンプ装置P1のベローズポンプ53の容積が拡大され、脱気ノズル52aを介して処理液源から処理液が当該ベローズポンプ53内に導入される。このとき、処理液は脱気ノズル52aを通過する際に脱気されるので、当該ベローズポンプ53内には、脱気処理済液と、脱気処理により処理液から分離された気体とが導入される。
ここで、バルブV8が位置する配管D9上には、レギュレータR5が設けられている。レギュレータR5において設定される圧力の大きさは、レギュレータR4において設定される圧力の大きさよりも大きい。そのため、ステップ15では、レギュレータR4を用いた場合よりもいっそうガス室C2内が減圧されるので、脱気ノズル52aを介して処理液がより早い流速でポンプ装置P1のベローズポンプ53内に引き込まれる。その結果、処理液の圧力がより低下し、処理液内に溶存した気体の多くが処理液内から脱気される。この高脱気液は、フィルタ本体64内に存在する微小気泡に接すると当該微小気泡を捕集する機能を発揮する。従って、このような高脱気液をフィルタ本体64に浸透させることで、フィルタ本体64内に存在する微小気泡をより効果的に捕集できる。よって、フィルタ本体64の性能を改善することが可能となる。この脱気処理済液を、レギュレータR4を用いて製造された脱気処理済液(通常脱気液)と区別して、本明細書において「高脱気液」と呼ぶことがある。
次に、ステップ16(図13の「補充後待機」)について説明する。ステップ16では、制御装置CUは、バルブV1,V2,V8に指示してこれらの弁を閉鎖させる。このとき、ポンプ装置P1のベローズポンプ53内に高脱気液が貯留された状態が保持される。
次に、ステップ17(図13の「補充後加圧」)について説明する。ステップ17では、制御装置CUは、バルブV5に指示してこの弁を開放させると共に、バルブV9に指示してこの弁を閉鎖させる。そのため、ポンプ装置P1のガス室C2内が加圧されるが、ポンプ装置P1のベローズポンプ53内からは高脱気液が排出されない。
次に、ステップ18(図13の「補充後排気」)について説明する。ステップ18では、制御装置CUは、バルブV11に指示してこの弁を開放させる。そのため、ポンプ装置P1のベローズポンプ53内に貯留されている高脱気液及び気体のうち、脱気処理により処理液から分離された気体と共に一部の脱気処理済液が配管D14,D16を介して系外に排出される。ステップ18では、脱気処理により処理液から分離された気体のみが系外に排出されてもよい。以上のステップ13〜18により、高脱気液の作成ステップが終了する。
次に、ステップ19(図13の「仮通液」)について説明する。ステップ19では、制御装置CUは、バルブV13,V18に指示してこれらの弁を開放させ、バルブV11に指示してこの弁を閉鎖させると共に、レギュレータR3に指示して自身を流れるNガスに第1の値で圧力を付与させる。このとき、図12(b)に示されるように、フィルタ装置F1の導入口65aと排液口65cとの間で高脱気液が流通可能である。そのため、フィルタ装置F1の導入口65aから導入された高脱気液は排液口65cに向けて徐々に流れる。すなわち、高脱気液は、フィルタ本体64に徐々に浸透していく。ステップ19でのフィルタ装置F1内における高脱気液の流量は、例えば60ml/min程度である。ステップ19に要する時間は、例えば200秒程度である。なお、高脱気液が排液口65cから排出される前に、次のステップ20に移行してもよい。
次に、ステップ20(図13の「初期通液」)について説明する。ステップ20では、制御装置CUは、バルブV26,V30に指示してこれらの弁を開放させ、バルブV18に指示してこの弁を閉鎖させると共に、レギュレータR3に指示して自身を流れるNガスに第2の値で圧力を付与させる。このとき、図12(c),(d)に示されるように、フィルタ装置F1の導入口65aと排出口65bとの間で高脱気液が流通可能である。第2の値は、第1の値よりも大きくなるように設定されている。これにより、ポンプ装置P1のガス室C2内がより大きな圧力で加圧される。従って、フィルタ装置F1の導入口65aから導入された高脱気液は、ステップ19よりも大きな流量で排出口65bに向けて流れる。その結果、高脱気液は、図12(c)に示されるように、フィルタ本体64にさらに浸透していく。フィルタ本体64のほぼ全体に浸透した高脱気液は、図12(d)に示されるように、フィルタ容器63の内側側壁63bよりも内側まで通り抜けた後、排出口65bから排出される。排出口65bから排出された高脱気液は、配管D23,D32,D2,D34を介して系外に排出される。ステップ20でのフィルタ装置F1内における高脱気液の流量は、例えば75ml/min程度である。ステップ20に要する時間は、例えば640秒程度である。
ところで、フィルタ62の交換により乾燥状態のフィルタ本体64がフィルタ装置F1に設置された場合、フィルタ本体64に気体や多数のパーティクルが含まれている。このような状態のフィルタ62に高脱気液を流通させるとフィルタ本体64内から気体及びパーティクルを排出することはできるものの、高脱気液に多数のパーティクルが随伴して高脱気液が汚染されてしまう。しかしながら、配管D34が系外に通じているため、汚染された高脱気液をポンプ装置P1に戻すことなく、系外に排出することができる。
次に、ステップ21(図13の「加圧保持」)について説明する。ステップ21では、制御装置CUは、バルブV26,V30に指示してこれらの弁を閉鎖させる。このとき、図12(e)に示されるように、排出口65b及び排出口65bの下流側のバルブV18,V26が共に閉鎖されているので、フィルタ装置F1の導入口65aから導入された高脱気液は、フィルタ装置F1内で滞留する。加えて、フィルタ装置F1内にはその上流側から高脱気液が送り込まれようとするので、フィルタ装置F1内の圧力が高まる。そのため、高脱気液がフィルタ本体64全体により浸透しやすくなる。従って、フィルタ本体64からの微小気泡の排出をより促進することができる。ステップ21に要する時間は、例えば600秒程度である。
次に、ステップ22(図13の「通液」)について説明する。ステップ22では、制御装置CUは、バルブV26,V30に指示してこれらの弁を開放させる。このとき、図12(f)に示されるように、フィルタ装置F1の導入口65aと排出口65bとの間で高脱気液が流通可能である。加えて、バルブV5が開放されているので、レギュレータR3の作用とも相俟って、ポンプ装置P1のガス室C2内はより大きな圧力で加圧されている。従って、フィルタ装置F1の導入口65aから導入された高脱気液は、ステップ19よりも速い流速でフィルタ装置F1内を流れ、排出口65bから排出される。ステップ22では、高脱気液をフィルタ装置F1に所定時間流し続ける。排出口65bから排出された高脱気液は、配管D23,D32,D2,D34を介して系外に排出される。ステップ22でのフィルタ装置F1内における高脱気液の流量は、例えば75ml/min程度である。ステップ22に要する時間は、例えば3250秒程度である。
次にステップ23(図13の「終了」)について説明する。ステップ23では、制御装置CUは、バルブV4,V31に指示してこれらの弁を開放させ、バルブV5,V30に指示してこれらの弁を閉鎖させると共に、レギュレータR3を停止させる。これにより、各バルブ及びレギュレータは、ステップ11と同じ状態に移行する。従って、処理液は第1の循環ラインを通じて再び循環する。
以上のようなフィルタメンテナンスモードにおいては、ステップ19(図13の「仮通液」)において、高脱気液を第1の流量でポンプ装置P1からフィルタ装置F1に供給し、続くステップ20(図13の「初期通液」)において、高脱気液を、第1の流量よりも大きな第2の流量でポンプ装置P1からフィルタ装置F1に供給している。そのため、ステップ19において、フィルタ装置F1内のフィルタ本体64に高脱気液が徐々に浸透した後に、ステップ20において、フィルタ本体64のほぼ全体に高脱気液が浸透する。フィルタ本体64が比較的大きな流量の高脱気液に当初から接する場合、高脱気液がフィルタ本体64の全体に浸透せずに、フィルタ本体64内に大小の気泡が存在したままとなってしまう虞があるが、上記のようなステップ19,20を経ることによって高脱気液がフィルタ本体64に徐々に浸透するので、フィルタ本体64内の大小の気泡をフィルタ本体64外に排出することができる。しかも、上記のフィルタメンテナンスモードでは、ステップ22(図13の「通液」)において、ポンプ装置P1からフィルタ装置F1へと高脱気液を所定時間流したままとしている。そのため、高脱気液によってフィルタ本体64内の微小気泡をさらに効果的にフィルタ本体64外に排出することができる。以上の結果、フィルタ本体64の性能を改善することが可能となる。ところで、フィルタ62の交換によってもフィルタ本体64の性能の改善を図りうるものの、フィルタ62を交換するためには処理液を基板Wに吐出するための供給システム24aを停止しなければならず、生産性の低下が懸念される。しかしながら、上記のフィルタメンテナンスモードを採用すると、高脱気液を流すことによってフィルタ本体64の性能を改善することができ、供給システム24aを停止する必要がないので、生産性の低下の懸念がほとんどない。なお、フィルタ62がある程度の期間使用された結果、フィルタ本体64内に気泡が蓄積させて、フィルタ本体64の性能が低下した場合や、フィルタ62の交換により乾燥状態のフィルタ本体64がフィルタ装置F1に設置された場合のどちらでも、上記のフィルタメンテナンスモードを適用することが可能である。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記した実施形態に限定されるものではない。例えば、上記の実施形態と異なる構成の供給システム24aを採用してもよい。供給システム24aの他の例を、図14に示す。この供給システム24aは、配管D19の下流側の構成が上記の実施形態と異なる。以下では、特に相違点を中心に説明する。配管D19の下流側は分岐しておらず、配管D19の下流端は配管D20の上流端と接続されている。配管D20の下流端は、フィルタ装置F1の導入口65aに接続されている。配管D23上には、上流側から順に、流量計FM1、バルブV15及びノズルN1が設けられている。配管D24は、流量計FM1の上流側において配管D23から分岐している。配管D24上には、上流側から順に、流量計FM2、バルブV16及びノズルN2が設けられている。この供給システム24aの他の例では、フィルタ装置F1の下流側において配管D23,D24に分岐しているので、フィルタ装置F1を通過した処理液を複数の配管に流すことができる。そのため、配管ごとにフィルタ装置を設ける必要がなくコストの低減を図ることが可能となる。
ベローズポンプ53のピストン板53aを、Nガス源及び空気源といった流体の力を用いずに、リニアアクチュエータなどの機械要素を用いて動作させてもよい。
ベローズポンプ53以外の、容積が可変のポンプを用いてもよい。
上記の実施形態では、ベローズポンプ53の容積の変動に応じて、ベローズポンプ53内に処理液を供給したり、ベローズポンプ53内から処理液を排出していた。しかしながら、容積が不変のポンプを用いて、当該ポンプ内の圧力を相対的に高くしたり低くしたりすることにより、当該ポンプ内に処理液を供給したり、当該ポンプ内から処理液を排出してもよい。
上記の実施形態では、脱気ノズル52aを用いてポンプ装置P1,P2の動作により脱気処理済液を製造していたが、ポンプ装置P1,P2が脱気ノズル52aを備えず、他の装置で製造された脱気処理済液をポンプ装置P1,P2に供給してもよい。
1…塗布・現像装置、24a…供給システム(気泡除去装置、脱気装置)、51…筐体、52a…脱気ノズル、53…ベローズポンプ、62…フィルタ、64…フィルタ本体、CU…制御装置、D1〜D34…配管、E…エジェクタ、F1〜F6…フィルタ装置、P1,P2…ポンプ装置、R1〜R5…レギュレータ、U1…現像処理ユニット、V1〜V31…バルブ、W…ウエハ(基板)。

Claims (14)

  1. 基板の処理液の供給源側よりも容器側の流路面積が小さい脱気ノズルを介して処理液を前記容器内に供給し、前記供給源からの処理液の脱気を行う第1のステップと、
    前記第1のステップの後に、前記第1のステップで脱気処理された処理液である脱気処理済液を、第1の処理液流量で前記容器からフィルタを有するフィルタ装置に供給する第2のステップと、
    前記第2のステップの後に、前記脱気処理済液を、前記第1の処理液流量よりも大きな第2の処理液流量で前記容器から前記フィルタ装置に供給する第3のステップと、
    前記第3のステップの後に、前記容器から前記フィルタ装置へと前記脱気処理済液を所定時間流したままとする第4のステップとを含む、気泡除去方法。
  2. 前記第3のステップの後で且つ前記第4のステップの前に、前記フィルタ装置内を加圧する第5のステップをさらに含む、請求項1に記載の気泡除去方法。
  3. 前記第1のステップの前に、前記容器内に貯留されている処理液を前記容器外に排出する、第6のステップをさらに含む、請求項1又は2に記載の気泡除去方法。
  4. 前記容器は容積が可変のポンプであり、
    前記第1のステップでは、前記ポンプの容積を拡大して、前記処理液を前記供給源から前記ポンプ内に供給し、
    前記第2〜第4のステップでは、前記ポンプの容積を縮小して、前記脱気処理済液を前記ポンプから前記フィルタ装置内に供給する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の気泡除去方法。
  5. 供給源から供給される基板の処理液を一時的に貯留する第1の容器と、
    前記供給源と前記第1の容器との間に位置し、前記供給源側よりも前記第1の容器側の流路面積が小さい第1の脱気ノズルと、
    前記第1の容器から排出された処理液を前記基板に吐出するための吐出ラインと、
    前記吐出ラインに設けられ且つフィルタを有するフィルタ装置と、
    前記供給源から前記第1の脱気ノズルを介して前記第1の容器内に処理液を供給させて、脱気処理された処理液である脱気処理済液を前記第1の容器内に貯留させることと、前記第1の容器内の前記脱気処理済液を前記吐出ラインに排出させることとを行う供給排出部と、
    前記供給排出部の動作を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記脱気処理済液を第1の処理液流量で前記第1の容器から前記フィルタ装置に供給する第1の動作と、
    前記第1の動作の後に、前記脱気処理済液を、前記第1の処理液流量よりも大きな第2の処理液流量で前記第1の容器から前記フィルタ装置に供給する第2の動作と、
    前記第2の動作の後に、前記第1の容器から前記フィルタ装置へと前記脱気処理済液を所定時間流したままとする第3の動作と
    を前記供給排出部に実行させる、気泡除去装置。
  6. 前記第1の容器は容積が可変のポンプであり、
    前記制御部は、
    前記供給排出部に前記第1の動作を実行させる際に、第1の圧力で前記ポンプを加圧して前記ポンプの容積を縮小させ、
    前記供給排出部に前記第2及び第3の動作を実行させる際に、前記第1の圧力よりも高い第2の圧力で前記ポンプを加圧して前記ポンプの容積を縮小させる、請求項5に記載の気泡除去装置。
  7. 前記吐出ラインから分岐して処理液を前記第1の容器に戻す循環ラインをさらに備え、
    前記フィルタ装置は、前記吐出ラインのうち前記循環ラインの分岐点よりも前記第1の容器側に設けられている、請求項5に記載の気泡除去装置。
  8. 前記循環ラインには、前記循環ラインを流れる処理液を排出する排出ラインが設けられている、請求項7に記載の気泡除去装置。
  9. 供給源から供給される基板の処理液を一時的に貯留する第2の容器と、
    前記供給源と前記第2の容器との間に位置し、前記供給源側よりも前記第2の容器側の流路面積が小さい第2の脱気ノズルとをさらに備え、
    前記吐出ラインには、前記基板に対して吐出するための処理液が前記第1及び第2の容器からそれぞれ排出され、
    前記供給排出部は、前記供給源から前記第2の脱気ノズルを介して前記第2の容器内に処理液を供給させて、脱気処理された処理液である脱気処理済液を前記第2の容器内に貯留させることと、前記第2の容器内の前記脱気処理済液を前記吐出ラインに排出させることとを行い、
    前記制御部は、前記第1の容器内の前記脱気処理済液が前記フィルタ装置に供給されているときは前記第2の容器内の前記脱気処理済液を前記フィルタ装置に供給させないと共に、前記第2の容器内の前記脱気処理済液が前記フィルタ装置に供給されているときは前記第1の容器内の前記脱気処理済液を前記フィルタ装置に供給させないようにする動作を前記供給排出部に実行させる、請求項5〜8のいずれか一項に記載の気泡除去装置。
  10. 前記吐出ラインは複数のサブラインに分岐されている、請求項5〜9のいずれか一項に記載の気泡除去装置。
  11. 前記吐出ラインは、前記フィルタ装置の下流側において複数のサブラインに分岐されている、請求項10に記載の気泡除去装置。
  12. 供給源から供給される基板の処理液を一時的に貯留する、容積が可変のポンプと、
    前記供給源と前記ポンプとの間に位置し、前記供給源側よりも前記ポンプ側の流路面積が小さい脱気ノズルと、
    前記ポンプから排出された処理液を前記基板に吐出するための吐出ラインと、
    前記供給源から前記脱気ノズルを介して前記ポンプ内に処理液を供給させて、脱気処理された処理液である脱気処理済液を前記ポンプ内に貯留させることと、前記ポンプ内の前記脱気処理済液を前記吐出ラインに排出させることとを行う供給排出部とを備え、
    前記供給排出部は、前記供給源から前記脱気ノズルを介して前記ポンプ内に処理液を供給させるにあたり、第1の圧力又は前記第1の圧力よりも低い第2の圧力を前記ポンプに選択的に作用させる、脱気装置。
  13. 前記ポンプを収容する筐体をさらに備え、
    前記供給排出部は、
    入口側から出口側に向けて、第1のエジェクタ流量又は前記第1のエジェクタ流量よりも低い第2のエジェクタ流量で流体が選択的に流通されるエジェクタと、
    前記筐体と前記ポンプの外表面との間の空間と、前記エジェクタのうち前記入口と前記出口との間の中間部とを流体的に接続する配管とを有する、請求項12に記載の脱気装置。
  14. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法を気泡除去装置に実行させるためのプログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
JP2013209642A 2013-10-04 2013-10-04 気泡除去方法、気泡除去装置、脱気装置、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Active JP6013302B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013209642A JP6013302B2 (ja) 2013-10-04 2013-10-04 気泡除去方法、気泡除去装置、脱気装置、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
US14/490,887 US9649577B2 (en) 2013-10-04 2014-09-19 Bubble removing method, bubble removing apparatus, degassing apparatus, and computer-readable recording medium
CN201410513762.1A CN104517874B (zh) 2013-10-04 2014-09-29 气泡除去方法、气泡除去装置和脱气装置
TW103133978A TWI579945B (zh) 2013-10-04 2014-09-30 氣泡去除方法、氣泡去除裝置、脫氣裝置、及電腦可讀取記錄媒體
KR1020140131335A KR102004556B1 (ko) 2013-10-04 2014-09-30 기포 제거 방법, 기포 제거 장치, 탈기 장치, 및 컴퓨터 판독 가능한 기록 매체

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013209642A JP6013302B2 (ja) 2013-10-04 2013-10-04 気泡除去方法、気泡除去装置、脱気装置、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015073915A true JP2015073915A (ja) 2015-04-20
JP6013302B2 JP6013302B2 (ja) 2016-10-25

Family

ID=52775898

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013209642A Active JP6013302B2 (ja) 2013-10-04 2013-10-04 気泡除去方法、気泡除去装置、脱気装置、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9649577B2 (ja)
JP (1) JP6013302B2 (ja)
KR (1) KR102004556B1 (ja)
CN (1) CN104517874B (ja)
TW (1) TWI579945B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018043179A (ja) * 2016-09-13 2018-03-22 株式会社Screenホールディングス 基板処理装置および基板処理方法
WO2024057787A1 (ja) * 2022-09-15 2024-03-21 株式会社Screenホールディングス 基板処理装置、および、フィルタの気泡除去方法

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3032264B1 (fr) * 2015-02-02 2017-03-03 Degremont Procede de gestion de flux d'air d'une deshydratation mecanique de boues, et dispositif s'y rapportant
SE539352C2 (sv) * 2015-11-26 2017-07-25 Ttm Energiprodukter Ab Förfarande att avgasa ett vätskesystem vad avser icke önskade ämnen, jämte anordning
JP6704778B2 (ja) * 2016-04-15 2020-06-03 株式会社Screenホールディングス 基板処理装置および基板処理方法
DE102016004612A1 (de) * 2016-04-19 2017-10-19 Merck Patent Gmbh Verfahren und Befüllungsvorrichtung zum Befüllen eines Transportbehälters mit einem Fluid
CN110088618B (zh) * 2016-12-15 2022-06-24 株式会社堀场先进技术 船舶搭载型水质分析装置和船舶搭载型消泡器
US11273396B2 (en) 2018-08-31 2022-03-15 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Liquid supply system with improved bubble venting capacity
JP7479235B2 (ja) * 2020-07-28 2024-05-08 東京エレクトロン株式会社 基板処理方法、記憶媒体及び基板処理装置
KR102572629B1 (ko) * 2020-09-10 2023-08-31 세메스 주식회사 탈기 장치, 기판 처리 장치 및 처리액 탈기 방법
CN117282133A (zh) * 2023-09-07 2023-12-26 北京普能世纪科技有限公司 液流电池脱气装置、脱气方法、系统及存储介质

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01266812A (ja) * 1987-12-29 1989-10-24 E I Du Pont De Nemours & Co 液体の脱気および濾過のための方法および装置
JPH08131909A (ja) * 1994-11-04 1996-05-28 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置用処理液供給装置
JP2000097157A (ja) * 1998-09-22 2000-04-04 Ckd Corp 薬液供給システム
JP2008539075A (ja) * 2005-04-25 2008-11-13 エンテグリース,インコーポレイテッド 流体を処理してマイクロバブルを減ずる方法および装置
WO2013129252A1 (ja) * 2012-02-27 2013-09-06 東京エレクトロン株式会社 液処理装置及び液処理方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07326570A (ja) 1994-05-30 1995-12-12 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置
US20020159919A1 (en) * 1998-01-09 2002-10-31 Carl Churchill Method and apparatus for high-speed microfluidic dispensing using text file control
JP4011210B2 (ja) * 1998-10-13 2007-11-21 株式会社コガネイ 薬液供給方法および薬液供給装置
JP3947398B2 (ja) * 2001-12-28 2007-07-18 株式会社コガネイ 薬液供給装置および薬液供給方法
US7717683B2 (en) * 2002-05-09 2010-05-18 Itt Manufacturing Enterprises, Inc. Self contained pump electrical equipment power supply
JP2004195377A (ja) 2002-12-19 2004-07-15 Ngk Insulators Ltd 排水のろ過方法
JP4342282B2 (ja) 2003-11-25 2009-10-14 旭化成せんい株式会社 フィルター材
JP4876034B2 (ja) * 2007-06-29 2012-02-15 株式会社日立製作所 物品移動管理システム及び物品移動管理方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01266812A (ja) * 1987-12-29 1989-10-24 E I Du Pont De Nemours & Co 液体の脱気および濾過のための方法および装置
JPH08131909A (ja) * 1994-11-04 1996-05-28 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置用処理液供給装置
JP2000097157A (ja) * 1998-09-22 2000-04-04 Ckd Corp 薬液供給システム
JP2008539075A (ja) * 2005-04-25 2008-11-13 エンテグリース,インコーポレイテッド 流体を処理してマイクロバブルを減ずる方法および装置
WO2013129252A1 (ja) * 2012-02-27 2013-09-06 東京エレクトロン株式会社 液処理装置及び液処理方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018043179A (ja) * 2016-09-13 2018-03-22 株式会社Screenホールディングス 基板処理装置および基板処理方法
WO2024057787A1 (ja) * 2022-09-15 2024-03-21 株式会社Screenホールディングス 基板処理装置、および、フィルタの気泡除去方法

Also Published As

Publication number Publication date
KR20150040220A (ko) 2015-04-14
US20150096441A1 (en) 2015-04-09
US9649577B2 (en) 2017-05-16
TW201523769A (zh) 2015-06-16
JP6013302B2 (ja) 2016-10-25
CN104517874B (zh) 2018-04-03
CN104517874A (zh) 2015-04-15
TWI579945B (zh) 2017-04-21
KR102004556B1 (ko) 2019-07-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6013302B2 (ja) 気泡除去方法、気泡除去装置、脱気装置、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
US11342198B2 (en) Processing liquid supplying apparatus and processing liquid supplying method
JP5741549B2 (ja) 処理液供給方法、処理液供給装置及び記憶媒体
TWI277840B (en) Lithographic apparatus and device manufacturing method
JP6607820B2 (ja) フィルタ立ち上げ装置、処理液供給装置、治具ユニット、フィルタの立ち上げ方法
CN106024579B (zh) 处理液供给方法和处理液供给装置
CN108025335B (zh) 处理液供给装置、基板处理系统及处理液供给方法
JP6376457B2 (ja) 処理液供給装置およびフィルタ劣化検出方法
JP3189821U (ja) 処理液供給配管回路
JPWO2019182036A1 (ja) 液処理装置及び液処理方法
JP6023038B2 (ja) フィルタ処理方法、フィルタ処理システム、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2016189493A (ja) 液処理方法、液処理装置及び記憶媒体
JP6425669B2 (ja) 処理液供給方法、読み取り可能なコンピュータ記憶媒体及び処理液供給装置
JP2015179728A (ja) 流路切替装置、液供給システム、液供給方法及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP5991403B2 (ja) フィルタウエッティング方法、フィルタウエッティング装置及び記憶媒体
JP2009298547A (ja) 粉体供給装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150805

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160226

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160614

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160815

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20160824

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160913

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160921

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6013302

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250