JP2015073428A - スライド構造体用の給電構造 - Google Patents

スライド構造体用の給電構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2015073428A
JP2015073428A JP2014174428A JP2014174428A JP2015073428A JP 2015073428 A JP2015073428 A JP 2015073428A JP 2014174428 A JP2014174428 A JP 2014174428A JP 2014174428 A JP2014174428 A JP 2014174428A JP 2015073428 A JP2015073428 A JP 2015073428A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
harness
slide
harness holding
swinging member
slide structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014174428A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6164654B2 (ja
Inventor
直人 木暮
Naoto Kogure
直人 木暮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2014174428A priority Critical patent/JP6164654B2/ja
Priority to EP14842335.3A priority patent/EP3043435B1/en
Priority to PCT/JP2014/073535 priority patent/WO2015034063A1/ja
Publication of JP2015073428A publication Critical patent/JP2015073428A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6164654B2 publication Critical patent/JP6164654B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R16/00Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for
    • B60R16/02Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for electric constitutive elements
    • B60R16/023Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for electric constitutive elements for transmission of signals between vehicle parts or subsystems
    • B60R16/027Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for electric constitutive elements for transmission of signals between vehicle parts or subsystems between relatively movable parts of the vehicle, e.g. between steering wheel and column
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02GINSTALLATION OF ELECTRIC CABLES OR LINES, OR OF COMBINED OPTICAL AND ELECTRIC CABLES OR LINES
    • H02G11/00Arrangements of electric cables or lines between relatively-movable parts
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02GINSTALLATION OF ELECTRIC CABLES OR LINES, OR OF COMBINED OPTICAL AND ELECTRIC CABLES OR LINES
    • H02G3/00Installations of electric cables or lines or protective tubing therefor in or on buildings, equivalent structures or vehicles
    • H02G3/02Details
    • H02G3/04Protective tubing or conduits, e.g. cable ladders or cable troughs
    • H02G3/0462Tubings, i.e. having a closed section
    • H02G3/0481Tubings, i.e. having a closed section with a circular cross-section
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02GINSTALLATION OF ELECTRIC CABLES OR LINES, OR OF COMBINED OPTICAL AND ELECTRIC CABLES OR LINES
    • H02G3/00Installations of electric cables or lines or protective tubing therefor in or on buildings, equivalent structures or vehicles
    • H02G3/02Details
    • H02G3/06Joints for connecting lengths of protective tubing or channels, to each other or to casings, e.g. to distribution boxes; Ensuring electrical continuity in the joint

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Electric Cable Arrangement Between Relatively Moving Parts (AREA)

Abstract

【課題】スライド構造体の開閉途中にワイヤハーネスの軸心方向の押圧荷重が作用しても、スライド構造体側等の首振り部材の回動を低摩擦でスムーズに行わせる。
【解決手段】スライド構造体16側の首振り部材1,1’から固定構造体19側のハーネス支持部材17にワイヤハーネス2が配索され、首振り部材1,1’が、ワイヤハーネスの一端部3aを保持する横方向のハーネス保持部4と、ハーネス保持部からハーネス保持部径方向にオフセットされた回動用の縦方向の軸部5ないし軸受部とを備え、スライド構造体の全開時に軸部5ないし軸受部が、ハーネス保持部4よりもスライド構造体又は固定構造体のうちの何れか一方寄りに位置し、スライド構造体の全閉時にハーネス保持部4が軸部5ないし軸受部よりも該一方寄りに位置するようにした。
【選択図】図4

Description

本発明は、自動車のスライドドア等といったスライド構造体に常時給電を行うために、スライド構造体の移動に伴って首振りするスライド構造体用の給電構造に関するものである。
従来、自動車の車両ボディ(電源側)からスライドドア(負荷側)に常時給電を行うために種々のスライド構造体用の給電構造が提案されている。
例えば特許文献1(図示せず)には、スライド構造体用の給電装置として、自動車のスライドドア(スライド構造体)に縦断面略コの字状の固定部材を固定し、固定部材に首振り部材を水平方向回動(首振り)自在に設け、ワイヤハーネスを固定部材の上側のハーネス挿通孔から首振り部材の内部に略L字状に貫通して、首振り部材の正面側のハーネス挿通孔から車両ボディ(固定構造体)側のハーネス固定具まで水平に配索したことが記載されている。
スライドドアから固定部材の上側のハーネス挿通孔にかけてのワイヤハーネス部分は、複数本の電線をテープ巻き等で束ねて構成され、固定部材の正面側のハーネス挿通孔から車両ボディ側のハーネス固定具にかけてのワイヤハーネス部分は、複数本の電線を合成樹脂製のコルゲートチューブで覆って構成されている。
上記特許文献1には、他の実施形態(図示せず)として、前記固定部材をスライダとしてケース内の水平なレールにスライド自在に係合させ、スライダに前記首振り部材を設けたことも記載されている。
特開2007−151377号公報(図1,図2)
しかしながら、上記従来のスライド構造体用の給電構造にあっては、例えばスライドドアと車両ボディとの間(渡り部)におけるワイヤハーネスの外装部品であるコルゲートチューブ等の剛性が高い場合等において、首振り部材の軸部にワイヤハーネス軸心方向(長手方向)の押圧荷重(押し力)がかかり、スライドドアの開閉操作時において首振り部材の軸部と、各軸部に係合した固定部材の各軸受部とが周方向に擦れて大きな摩擦抵抗を生じて、スライドドアの開閉操作性が低下し兼ねないという懸念があった。
すなわち、図10〜図11に示す他の形態のスライド構造体用の給電構造を用いて説明すると、図10の正常動作時には、図10の左側の図の如く、スライドドアの全開時にスライドドア側の首振り部材41から車両ボディ側の首振り部材42にかけてワイヤハーネス43が湾曲状に伸長し、図10の中間の二つの図の如く、スライドドアの半開時に両首振り部材41,42の間でワイヤハーネス43が略S字状に屈曲し、図10の右側の図の如く、スライドドアの全閉時に両首振り部材41,42の間でワイヤハーネス43が略直線状に伸長する。特にスライドドア側の首振り部材41はスライドドアの車両前後方向の開閉動作に伴って軸部44を中心にスムーズに前後反転する。
これに対し、図11のスライドドア側の首振り部材41の回動異常時には、図11の左側の図から中間の各図に示す如く、首振り部材41の軸部44と不図示の固定部材の軸受部との摩擦力によって、スライドドアの全開時から半開時ないし全閉付近にかけてスライドドア側の首振り部材41が軸部44を中心に前後反転せずにほぼ車両前方を向いた状態となって、スライドドアの半開時(全閉間近)にワイヤハーネス43が略S字状に屈曲せずに、図11の右から二番目の図に示すように略U字状に屈曲してしまう。
これにより、スライドドアの全閉付近から図11の右側の図のスライドドアの全閉時にかけて、首振り部材41及びワイヤハーネス43が急激に前後反転して大きな曲げ応力を生じ、スライドドアの閉じ操作に大きな力を必要とすると共に、ワイヤハーネス43の屈曲耐久性が低下し兼ねないという懸念や、車両ボディ側の乗降用の開口部にワイヤハーネス41の略U字状の屈曲部43aが突出して、乗員の乗降時の引っ掛かりや見映えの低下を生じ兼ねないという懸念があった。
また、スライドドア側の首振り部材41のみならず車両ボディ側の首振り部材42においても同様に、車両ボディ側の首振り部材42の軸部45と不図示の固定部材の軸受部との摩擦抵抗が増大した場合に、車両ボディ側の首振り部材の回動異常を起こして、図10に示すワイヤハーネス43のスムーズな屈曲動作を阻害し兼ねないという懸念があった。
これらの懸念は、首振り部材41,42に軸部44に代えて軸受部を設け、不図示の固定部材に軸受部に代えて軸部44を設けた場合においても同様に生じ得るものである。また、自動車のスライドドアに限らず、自動車以外の車両のスライドドアや車両以外の装置等のスライドドア等においてもこれらの懸念は同様に生じ得るものである。これらスライドドア等をスライド構造体、車両ボディ等を固定構造体と総称する。
本発明は、上記した点に鑑み、スライド構造体の開閉途中において、ワイヤハーネスの軸心方向の押圧荷重が作用した場合でも、スライド構造体側等の首振り部材の回動をスムーズに行わせて、首振り部材の軸部ないし軸受部の摩耗を抑止すると共に、スライド構造体のスムーズな開閉操作やワイヤハーネスの耐久性の向上等を可能とするスライド構造体用の給電構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係るスライド構造体用の給電構造は、スライド構造体側の首振り部材から固定構造体側のハーネス支持部材にワイヤハーネスが配索され、該首振り部材が、該ワイヤハーネスの一端部を保持する横方向のハーネス保持部と、該ハーネス保持部からハーネス保持部径方向にオフセットされた回動用の縦方向の軸部ないし軸受部とを備え、該スライド構造体の全開時に該軸部ないし軸受部が、該ハーネス保持部よりも該スライド構造体又は該固定構造体のうちの何れか一方寄りに位置し、該スライド構造体の全閉時に該ハーネス保持部が該軸部ないし軸受部よりも該一方寄りに位置することを特徴とする。
上記構成により、スライド構造体の開閉操作時に、ワイヤハーネスに軸心方向の圧縮力が作用し、その圧縮反力でスライド構造体側の首振り部材のハーネス保持部に、軸部ないし軸受部を中心として固定構造体又はスライド構造体に向けた押圧力が作用する。この押圧力を利用してスライド構造体側の首振り部材の回動がスムーズに行われ、首振り部材の軸部ないし軸受部の摩耗や摩擦抵抗の増加が抑止され、スライド構造体のスムーズな開閉操作やワイヤハーネスのスムーズな屈曲動作が可能となる。
請求項2に係るスライド構造体用の給電構造は、スライド構造体側の首振り部材から固定構造体側のハーネス支持部材にワイヤハーネスが配索され、該首振り部材が、該ワイヤハーネスの一端部を保持する横方向のハーネス保持部と、該ハーネス保持部からハーネス保持部径方向にオフセットされた回動用の縦方向の軸部ないし軸受部とを備え、該スライド構造体の全開時に該軸部ないし軸受部が該ハーネス保持部よりも該スライド構造体寄りに位置し、該スライド構造体の全閉時に該ハーネス保持部が該軸部ないし軸受部よりも該スライド構造体寄りに位置することを特徴とする。
上記構成により、例えばスライド構造体を全開から閉じる際に、ワイヤハーネスに軸心方向の圧縮力が作用し、その圧縮反力でスライド構造体側の首振り部材のハーネス保持部に、軸部ないし軸受部を中心としてスライド構造体開き方向(スライド構造体を後方に開く場合は後向き)の押圧力が作用して、首振り部材がハーネス保持部をスライド構造体から離間させる方向にスムーズに回動する。これにより、スライド構造体の半開時にワイヤハーネスが首振り部材とハーネス支持部材との間で略S字状にスムーズに屈曲するように動機付け(誘導)される。
請求項3に係るスライド構造体用の給電構造は、スライド構造体側の首振り部材から固定構造体側のハーネス支持部材にワイヤハーネスが配索され、該首振り部材が、該ワイヤハーネスの一端部を保持する横方向のハーネス保持部と、該ハーネス保持部からハーネス保持部径方向にオフセットされた回動用の縦方向の軸部ないし軸受部とを備え、該スライド構造体の全開時に該軸部ないし軸受部が該ハーネス保持部よりも該固定構造体寄りに位置し、該スライド構造体の全閉時に該ハーネス保持部が該軸部ないし軸受部よりも該固定構造体寄りに位置することを特徴とする。
上記構成により、例えばスライド構造体を全開から閉じる際に、ワイヤハーネスに軸心方向の圧縮力が作用し、その圧縮反力でスライド構造体側の首振り部材のハーネス保持部に、軸部ないし軸受部を中心としてスライド構造体開き方向(スライド構造体を後方に開く場合は後向き)の押圧力が作用して、ハーネス保持部がスライド構造体に接近した状態に維持される。これにより、スライド構造体の半開時にワイヤハーネスが首振り部材とハーネス支持部材との間で半円状にスムーズに屈曲するように動機付け(誘導)される。
請求項4に係るスライド構造体用の給電構造は、請求項1〜3の何れかに記載のスライド構造体用の給電構造において、前記固定構造体側のハーネス支持部材が首振り部材であり、該首振り部材が、前記ワイヤハーネスの他端部を保持する横方向のハーネス保持部と、該ハーネス保持部からハーネス保持部径方向にオフセットされた回動用の縦方向の軸部ないし軸受部とを備え、前記スライド構造体の全開時と全閉時との間で該軸部ないし軸受部が該ハーネス保持部よりも該スライド構造体の開き方向に位置することを特徴とする。
上記構成により、例えばスライド構造体を全開から閉じる際に、ワイヤハーネスに軸心方向の圧縮力が作用し、その圧縮反力で固定構造体側の首振り部材のハーネス保持部に軸部ないし軸受部を中心として固定構造体へ向かう方向の押圧力が作用して、固定構造体側の首振り部材のハーネス保持部が固定構造体に向けてスムーズに回動する。「スライド構造体の開き方向」とは、スライド構造体を固定構造体の後方に開く場合、後方である。
請求項5に係るスライド構造体用の給電構造は、請求項1〜3の何れかに記載のスライド構造体用の給電構造において、前記スライド構造体側の首振り部材が固定部材に前記軸部ないし軸受部で回動自在に支持され、該固定部材が該スライド構造体に固定されたことを特徴とする。
上記構成により、スライド構造体側の給電構造(給電装置)が首振り部材と固定部材といった少ない部品点数で簡素に且つ低コストで軽量に構成される。
請求項1記載の発明によれば、スライド構造体の開閉途中において、ワイヤハーネスの軸心方向の押圧荷重を利用してスライド構造体側の首振り部材の回動をスムーズに行わせることができるので、首振り部材の軸部ないし軸受部の摩耗や摩擦抵抗の増加を防いで、スライド構造体のスムーズな開閉操作やワイヤハーネスのスムーズな屈曲動作を行わせることができる。これにより、スライド構造体の開閉用モータの駆動力やモータ自体を小さくして低コスト化、省スペース化することができると共に、ワイヤハーネスの屈曲耐久性を高め、さらに固定構造体側の例えば乗員昇降用の開口におけるワイヤハーネスの飛び出しを防いで昇降時の引っ掛かりや見映えの低下を防ぐことができる。
請求項2記載の発明によれば、スライド構造体の開閉操作時に、ワイヤハーネスの圧縮反力でスライド構造体側の首振り部材のハーネス保持部に、軸部ないし軸受部を中心としてスライド構造体開き方向の押圧力を作用させて、ハーネス保持部をスライド構造体から離間させる方向にスムーズに回動させることで、スライド構造体の半開時にワイヤハーネスを首振り部材とハーネス支持部材との間で略S字状にスムーズに屈曲させることができる。これにより、ワイヤハーネスの屈曲耐久性を高め、さらに固定構造体側の例えば乗員昇降用の開口におけるワイヤハーネスの飛び出しを防いで昇降時の引っ掛かりや見映えの低下を防ぐことができる。
請求項3記載の発明によれば、スライド構造体の開閉操作時に、ワイヤハーネスの圧縮反力でスライド構造体側の首振り部材のハーネス保持部に、軸部ないし軸受部を中心としてスライド構造体開き方向の押圧力が作用させて、ハーネス保持部をスライド構造体に接近した状態に維持することで、これにより、スライド構造体の半開時にワイヤハーネスを首振り部材とハーネス支持部材との間で半円状にスムーズに屈曲させることができる。これにより、ワイヤハーネスの屈曲耐久性を高め、さらに固定構造体側の例えば乗員昇降用の開口におけるワイヤハーネスの飛び出しを防いで昇降時の引っ掛かりや見映えの低下を防ぐことができる。
請求項4記載の発明によれば、スライド構造体の開閉途中において、ワイヤハーネスの軸心方向の押圧荷重を利用して固定構造体側の首振り部材の回動をスムーズに行わせることができるので、固定構造体側の首振り部材の軸部ないし軸受部の摩耗や摩擦抵抗の増加を防いで、スライド構造体の一層スムーズな開閉操作やワイヤハーネスの一層スムーズな屈曲動作を行わせることができる。これにより、スライド構造体の開閉用モータの駆動力やモータ自体を一層小さくして低コスト化、省スペース化することができると共に、ワイヤハーネスの屈曲耐久性を一層高め、さらに固定構造体側の例えば乗員昇降用の開口におけるワイヤハーネスの飛び出しを確実に防いで昇降時の引っ掛かりや見映えの低下を確実に防ぐことができる。
請求項5記載の発明によれば、スライド構造体の給電構造を首振り部材と固定部材といった少ない部品点数で簡素に且つ低コストで軽量に構成することができ、スライド構造体の給電構造をスライド構造体に省スペースで配置することができる。
本発明のスライド構造体用の給電構造におけるスライド構造体側の首振り部材の一実施形態を示す斜視図である。 同じく首振り部材を固定部材に組み付けて水平方向に回動させた状態を回動軌跡ごとに実線で示す斜視図である。 同じく首振り部材にワイヤハーネスを接続した状態を示す平面図である。 同じく首振り部材を用いた本発明のスライド構造体用の給電構造の一実施形態の作用をスライド構造体の開閉時の軌跡ごとに実線で示す平面図である。 スライド構造体と固定構造体との両方に同様の形態の各首振り部材を用いた場合の作用をスライド構造体の開閉時の軌跡ごとに実線で示す平面図である。 本発明のスライド構造体用の給電構造におけるスライド構造体側の首振り部材の他の実施形態を示す斜視図である。 同じく首振り部材を固定部材に組み付けて水平方向に回動させた状態を回動軌跡ごとに実線で示す斜視図である。 同じく首振り部材にワイヤハーネスを接続した状態を示す平面図である。 同じく首振り部材をスライド構造体と固定構造体との両方に用いた本発明のスライド構造体用の給電構造の他の実施形態の作用をスライド構造体の開閉時の軌跡ごとに実線で示す平面図である。 従来のスライド構造体用の給電構造の一形態における正常時の動作をスライド構造体の開閉時の軌跡ごとに実線で示す平面図である。 同じく従来の給電構造の異常時の動作をスライド構造体の開閉時の軌跡ごとに実線で示す平面図である。
図1〜図4は、本発明に係るスライド構造体用の給電構造の一実施形態を示すものである。
図1は、自動車のスライドドア側に搭載される首振り部材の一実施形態を示すものである。この首振り部材1は、合成樹脂を材料として、ワイヤハーネス2(図3)のコルゲートチューブ(外装部材ないしハーネス保護部材)3を保持するための水平なハーネス保持部4と、ハーネス保持部4からハーネス保持部径方向(図1で右側)にオフセットして(オフセット寸法を符号Lで示す)配設された垂直な円形環状の軸部5と、軸部5を有する基壁6とを備えたものである。
ハーネス保持部4は、本例で縦(上下)方向の長径部4aと横方向(図1で左右方向)の短径部4bとを有して、縦断面長円形の筒状に形成されている。ハーネス保持部4の形状は、使用する合成樹脂製のコルゲートチューブ3(図3)の断面形状に応じて規定される。断面円形のコルゲートチューブ(図示せず)を使用する場合、ハーネス保持部3は縦断面円形に形成される。コルゲートチューブ3は不図示の凹溝(谷部)と凸条(山部)とをチューブ長手方向に交互に配列した蛇腹状の既存のハーネス保護チューブである。
ハーネス保持部4の周壁7は例えば上下方向に二分割され(首振り部材1自体を上下方向に二分割することも可能である)、ハーネス保持部4の回動先端側の開口8に続くハーネス保持部4の周壁7の内周面7aに、コルゲートチューブ3(図3)の長手方向の不図示の凹凸(谷部と山部)のうちの凹部に係合する不図示の凸部が設けられている。ハーネス保持部4を上下に分割して開いた状態でコルゲートチューブ3の一端部3a(図3)をハーネス保持部4内に収容し、上下の分割ハーネス保持部を閉じて不図示の係止手段で相互に接合して、コルゲートチューブ3の一端部3aを抜け出しなく保持する。
ハーネス保持部4の周壁7の回動基端側の部分7bは水平方向(図1で右向き)に湾曲した湾曲壁9に一体に続き、ハーネス保持部4は湾曲壁9を介して、上下一対の環状の軸部5(上側の軸部のみ図示する)を有する横断面略半円状(上下部分は横断面円形状)の基壁(奥壁)6に一体に続いている。基壁6の上下部分に、基壁6よりも小径な環状の軸部5が突出形成され、上側の環状の軸部5は湾曲壁9やハーネス保持部4の周壁7の上面7cよりも高く突出し、下側の環状の軸部(図示せず)は湾曲壁9やハーネス保持部4の周壁7の下面よりも低く突出している。
上下の軸部5の内側空間10は基壁6の内側空間(図示せず)に同心に続き、基壁6の内側空間は湾曲壁9の内側空間に直交して続き(連通し)、湾曲壁9の内側空間はハーネス保持部4の周壁7の内側空間(符号8で代用)に続いている。ワイヤハーネス2(図3)のコルゲートチューブ3の一端部3aから導出された不図示の複数本の電線部分は、湾曲壁9の内側空間から基壁6の内側空間に沿って図1で右向きに略L字状に屈曲し、さらに上向きに屈曲して上側の環状の軸部5の内側空間10を通ってスライドドア側に配索される。
図1の如く、ハーネス保持部4は水平方向(横方向)に突出し、上下の環状の軸部5は垂直方向(縦方向)に突出し、ハーネス保持部4の軸心方向の水平な中心線m1と平行にハーネス保持部4の上方に水平な仮想線m2が描かれ、水平な仮想線m2に対して、図1で右側且つ上側の環状の軸部5の開口10におけるXY方向の中心線X1,Y1のうちのY方向の中心線Y1が平行に位置し、水平な仮想線m2に対してY方向の中心線Y1がL寸法で水平方向(図1で右方向)にオフセットされている。ハーネス保持部4の開口8におけるXZ方向の中心線X2,Z2は、ハーネス保持部4の軸心方向(Y方向)の中心線m1に直交している。
図3の如く平面視で見れば、ハーネス保持部4の軸心方向の中心線m1に対して、上下の環状の軸部5のXY方向の中心線X1,Y1のうちの軸心方向の中心線m1と平行なY方向の中心線Y1が、図3のコルゲートチューブ3の屈曲方向とは反対方向に寸法Lでオフセットされている。ハーネス保持部4の軸心方向の中心線m1は、コルゲートチューブ3の軸心方向(長手方向)の中心線m1と同心に位置する。
ハーネス保持部4と環状の軸部5とがオフセットされたという意味は、ハーネス保持部4の軸心方向の中心線m1と環状の軸部5の軸心方向の中心線m3とが平行にオフセットされたということではなく、ハーネス保持部4の軸心方向の中心線m1と環状の軸部5の軸心方向の中心線m3とが90°異なる(直交する)方向に位置した状態で、すなわちハーネス保持部4の突出方向と環状の軸部5の突出方向とが90°異なった状態で、ハーネス保持部4と環状の軸部5とがオフセットされたということである。
図2は、図1の首振り部材1を固定部材11に回動自在に組み付けた状態、すなわち首振り部材1と固定部材11とで成るスライドドア側の給電装置(給電具)12の一実施形態を示すものである。図2では説明の便宜上、首振り部材1を回動させた軌跡の各位置(四箇所)においてそれぞれ実線で示している。
固定部材11は、合成樹脂を材料として縦断面略コの字状に形成され、水平な上壁13及び下壁(図示せず)と、上下の壁部13を連結する垂直な背壁14とを有している。下壁は上壁13と同様な形状である。上下の壁部13の突出先端寄りに、首振り部材1の上下の環状の軸部5を回動自在に係合させる軸受孔(軸受部)15が設けられている。少なくとも上側の軸受孔15は上側の壁部13を貫通し、ワイヤハーネス2の不図示の電線部分を上側の環状の軸部5の内部空間10を経て例えば上向きにスライドドア側に配索可能となっている。
スライドドア側の給電装置12はスライドドアの下部側に配置され、固定部材11の垂直な背壁14が例えば垂直な金属製のスライドドアパネル16(図4)にねじ締め等で固定される。図4の車両ボディ側の首振り部材17を含む給電装置18は車両ボディ(固定構造体)19の例えば乗降用の開口のステップ部の下側ないしその近傍に配置される。
図2の如く、スライドドアの開閉動作に伴って、首振り部材1の上下の環状の軸部5の外周面が固定部材11の上下の軸受孔15の内周面に沿って摺接しつつ、首振り部材1が車両前後方向に首振り回動する。首振り部材1のハーネス保持部4は、回動中心である環状の軸部5ないし軸受孔15に対して環状の軸部5ないし軸受孔15の径方向に常に偏心した(オフセットされた)状態で回動する。
図2において右側に示す首振り部材1がスライドドアの全開時のものであり、図2において左側に示す首振り部材1がスライドドアの全閉時のものであり、図2において中間に示す首振り部材1がスライドドアの半開時ないし全閉付近のものである。
図2の右側の図の如くスライドドアの全開時に、首振り部材1のハーネス保持部4は環状の軸部5ないし軸受孔15よりも車両ボディ寄りに位置し、且つ固定部材11の背壁14に対して遠く離間して略平行に位置して、車両前方に向けて突出する。図2の左側の図の如くスライドドアの全閉時に、首振り部材1のハーネス保持部4は環状の軸部5ないし軸受孔15よりもスライドドア寄りに位置し、且つ固定部材11の背壁14に近接ないし当接して略平行に位置して、車両後方に向けて突出する。図2の中間の各図の如くスライドドアの半開時ないし全閉付近において、首振り部材1のハーネス保持部4は環状の軸部5ないし軸受孔15から車両ボディ側に向けて突出して位置する。
図3は、スライドドアの全開時におけるスライドドア側の給電装置12(図2)の首振り部材1のハーネス保持部4の開口8側に、ワイヤハーネス2のコルゲートチューブ3の一端部3aを接続保持させた状態を示すものである。固定部材11(図2)は図示を省略している。コルゲートチューブ3の軸心(長手)方向の中心線m1と首振り部材1のハーネス保持部4の軸心方向の中心線m1とが一致し、これらに対し、首振り部材1の環状の軸部5ないし図2の固定部材11の軸受孔15の軸心(上下)方向の中心線m3が、平面視で図3のコルゲートチューブ3の屈曲方向とは反対方向に寸法Lだけオフセットされている。
この構成により、スライドドアの開閉操作時(開閉途中)において例えばコルゲートチューブ3にその剛性ゆえの軸心方向m1の押圧荷重Fが生じた際に、固定部材11(図2)の軸受孔15に対して首振り部材1のハーネス保持部4に軸心方向m1の押圧荷重Fが作用し、ハーネス保持部4の軸心方向(Y方向)の中心線m1と環状の軸部5のX方向の中心線X1との直交した点C、すなわち環状の軸部5の軸心方向の中心線m3から寸法Lでオフセットされた点Cがてこの力点として作用し、てこの原理で首振り部材1が環状の軸部5を中心として押圧荷重Fの方向に確実に回動し、ハーネス保持部4が矢印A方向(時計回り方向)すなわちコルゲートチューブ3の屈曲方向に確実に回動する。
コルゲートチューブ3の押圧荷重Fすなわちコルゲートチューブ3が軸心方向m1に首振り部材1のハーネス保持部4を押す力Fは、首振り部材1の回転補助力として作用する。それにより、図3のスライドドアの全開状態からスライドドアを閉じ方向にスライド操作すると直ぐに首振り部材1が矢印A方向に時計回りに回転を開始する。以下に図4を用いてスライド構造体用の給電構造の作用を詳細に説明する。
図4は、自動車の左側のスライドドア(符号16で代用)と車両ボディ19との間(渡り部)に、各給電装置12,18を組み付けたワイヤハーネス2を配索し、スライドドア16を開閉操作した際のワイヤハーネス2及び各給電装置12,18の移動軌跡を説明の便宜上それぞれ実線で示したものである。各給電装置12,18においては首振り部材1,17のみを示し、固定部材11(図2)等は図示を省略している。
図4の左側の図がスライドドア16の全開時の状態、図4の右側の図がスライドドア16の全閉時の状態、図4の中間の各図がスライドドア16の半開時の状態をそれぞれ示している。自動車の右側のスライドドア(図示せず)においては各給電装置12,18やワイヤハーネス2は図4とは車両左右方向対称に配置される。
図4の左側の図の如く、スライドドア16の全開時において、スライドドア側の給電装置12の首振り部材1のハーネス保持部4は水平に車両前方を向き(ハーネス保持部4の開口端8が車両前方を向き)、ハーネス保持部4よりも車両外側(スライドドア寄り)に垂直な環状の軸部5がオフセットされて位置する。車両ボディ側の給電装置18の首振り部材17のハーネス保持部20(ハーネス保持部20の開口端20a)はスライドドア厚み方向外側を向く。ワイヤハーネス2は車両ボディ側の首振り部材17からスライドドア側の首振り部材1にかけて斜め後向きに引っ張られつつ大きな半径で湾曲する。
本例の車両ボディ側の給電装置18は、一例として、平面視で真直な首振り部材17と、首振り部材17の上下の環状の軸部21を回動自在に係合させる不図示の各軸受孔を有する固定部材とで構成されている。首振り部材17は、筒状のハーネス保持部20と、ハーネス保持部20の周壁(符号20で代用)の基端側の上下にハーネス保持部20の軸心方向の中心線と直交して垂直に設けられた上下の環状又は中実の軸部21とを備えている。
ハーネス保持部20に対して軸部21はハーネス保持部径方向にオフセットされておらずオフセットゼロで位置している。ハーネス保持部20の回動先端側の開口20aと基端側の開口20bとは例えば同軸に貫通しており、ハーネス保持部20でワイヤハーネス2のコルゲートチューブ3の他端部3bを保持した状態で、コルゲートチューブ内の複数本の電線をハーネス保持部20の基端側の開口20bから車両ボディ側(電源側)に導出させている。
図4の左から二番目の図の如く、スライドドア16を全開から少し前方に閉じた際に(閉じ操作をすると直ちに)、ワイヤハーネス2のコルゲートチューブ3が軸心方向に圧縮されることで、その圧縮反力でスライドドア側の首振り部材1に軸部5を中心として車両後方に押圧する力すなわち矢印A方向の回転駆動力が作用する。押圧力F(図3)で首振り部材1が軸部5を中心として矢印A方向(時計回り)に回動し、ハーネス保持部4がスライドドア16から車両ボディ19側に向けて離間しつつ時計回りに斜め前向きに回動する。
ワイヤハーネス2は首振り部材1から車両ボディ19に向けて斜め前向きに配索され、車両ボディ側の首振り部材17の近傍でやや小さな半径で前方に向けて湾曲状に突出して(湾曲部を符号3cで示す)、斜め前向きに時計回りに回動した車両ボディ側の首振り部材17に続いている。なお、従来例で説明した図10の正常時の左から二番目の図の如く、図4の左から二番目の図においてスライドドア側の首振り部材1がもっと時計回りに回動して、ワイヤハーネス2が略S字に近い形状で湾曲してもよい。何れの動きでも正常である。
図4の左から二番目の図の状態からさらにスライドドア16の閉じ操作を継続することで、図4の左から三番目の図の如く、スライドドア16の半開時ないし全閉付近において、スライドドア側の首振り部材1が軸部5を中心にコルゲートチューブ3の圧縮反力で矢印B方向の回転駆動力を受けてスライドドア16に向けて大きく時計回りに回動して、ハーネス保持部4がスライドドア16と略平行に車両後方を向き、軸部5とスライドドア16のインナパネル(16)との間にハーネス保持部4が位置する。スライドドア16に対する軸部5の位置は変動せず、ハーネス保持部4のみがスライドドア16に接近する。
ワイヤハーネス2は首振り部材1のハーネス保持部4から後方に導出されて直ぐに湾曲状に折り返され(折り返し湾曲部を符号3dで示す)、折り返し湾曲部3dから車両ボディ側に向けて斜め前向きに配索され(斜め前向きの配索部分を符号3eで示す)、配索部分3eから車両ボディ側の斜め前向きの首振り部材17にかけて中程度の半径で湾曲して(湾曲部を符号3fで示す)前向きに突出する。ワイヤハーネス2は、スライドドア寄りの後方に突出した湾曲部3dと車両ボディ側寄りの前方に突出した湾曲部3fとで平面視略S字状に屈曲する。
さらにスライドドア16の閉じ操作を継続することで、スライドドア16は車両ボディ側の湾曲状の不図示のガイドレールに沿って車両ボディ側に接近しつつ前方にスライドし、図4の右側の図の如く、スライドドア16の全閉時に、スライドドア側の首振り部材1のハーネス保持部4は車両ボディ寄りの軸部5とドアインナパネル16との間で後方を向く。
ワイヤハーネス2はハーネス保持部4から後向きにスライドドア16と略平行に真直に配索され、車両ボディ側の斜め前方に傾動した首振り部材17の近傍で略への字状に屈曲して(屈曲部を符号3gで示す)車両ボディ側の首振り部材17に続いている。なお、従来例の図10の右側の図のように、スライドドア側の首振り部材1から車両ボディ側の首振り部材17にかけてワイヤハーネス2が少し斜め方向に略真直に配索されていてもよい。
スライドドア16を全閉状態から開く際には、ワイヤハーネス2のコルゲートチューブ3に軸心方向の圧縮反力F(図3)が作用して、スライドドア側の首振り部材1に矢印B方向の回転駆動力が作用し、スライドドア16の開き動作に伴って首振り部材1が全閉時の姿勢を維持しつつ、左から三番目の図の如くワイヤハーネス2が略S字状に屈曲する。次いで、スライドドア16の後方へのスライド移動に伴って、図4の左から二番目の図の如くスライドドア側の首振り部材1が反時計回りに回動し、図4の左側の図の如くスライドドア1の全開時において全閉時と比べて首振り部材1が完全に前後反転する。
すなわち、スライドドア16を全閉状態から後方に開く際と、スライドドア16を全開から前方に閉じる際とで、スライドドア側と車両ボディ側との各首振り部材1,17の動作(軌跡)やワイヤハーネス2の動作(軌跡)は同じになる。これは、スライドドア側の首振り部材1のハーネス保持部4と軸部5とをオフセットさせて、スライドドア16の開閉に伴ってスライドドア側の首振り部材1を引っ掛かり等なくスムーズ且つ確実に回動させるようにしたことによる。
これにより、スライドドア側と車両ボディ側との各首振り部材1,17の軸部5,21と各固定部材11(図2)の軸受部15とが小さな摩擦抵抗でスムーズに摺接して、軸部5,21や軸受部15の摩耗が防止されると共に、ワイヤハーネス2が引っ掛かり等なくスムーズに屈曲して、ワイヤハーネス2の曲げ応力が小さく抑えられて、ワイヤハーネス2の屈曲耐久性が向上する。また、スライドドア16の半開時に、従来例の図11の左から三番目の図のように、ワイヤハーネス16が略U字状に乗降用の開口側に突出することがないので、乗降する人の足にワイヤハーネス16が引っ掛かったり見映えが低下したりする不具合が解消される。
また、図10の従来例の構成においては、スライドドア側の首振り部材の回動を正常に行わせるために、例えばばね部材(捩りコイルばね等)を用いて、スライドドアの半開時に首振り部材を強制的に回動させる必要があったが(ばね部材を用いた給電装置については本出願人が先に特願2012−241750等で提案している)、図1〜図4の如く、スライドドア側の首振り部材1のハーネス保持部4と軸部5とをオフセットして回転補助力を得たことで、ばね部材のばね力を小さく設定したり、あるいはばね部材を不要としたりすることができる。これにより、スライドドア16の開閉操作力が小さくなり、ドア開閉用の作動モータの小型化、軽量化、使用電力の軽減が可能となる。
なお、上記実施形態においては、首振り部材1の軸部5として、ワイヤハーネス挿通部を兼ねた環状で中空の軸部5を用いた例で説明したが、軸部の形状はこれに限られるものではなく、例えば、スライドドア側の首振り部材1の上側にハーネス導出用の環状の軸部5を設け、下側に中実の軸部を設けることも可能であり、また、ハーネス導出用の孔部10(図1)を垂直な基壁6に水平に設けた場合は、基壁6の上下の水平な壁部(図示せず)に中実の上下の軸部を設けることも可能である。これは後述の図9の他の実施形態においても同様である。
また、スライドドア側の首振り部材1の上側に環状の軸部5、下側に軸受孔等の軸受部(15)を設けて、固定部材11(図2)の上側に軸受孔15、下側に環状ないし中実の軸部(5)を設けたり、あるいは、首振り部材1の上下に軸受部(15)を設け、固定部材11の上下に軸部(5)を設けることも可能である。この場合は、スライドドア側の首振り部材1のハーネス保持部4と軸受部(15)とがオフセットされる。これは後述の図9の他の実施形態においても同様である。
スライドドア側の首振り部材1から上向きにワイヤハーネス2の電線部分を導出させるために、上側に環状の軸部5を設けたが、車両ボディ側の首振り部材17はワイヤハーネス2の電線部分を車両ボディ側に水平に導出させるので、上下に中実の軸部21あるいは軸受孔等の軸受部を設けることが可能であり、この場合、不図示の固定部材に軸受部あるいは軸部が設けられる。
また、図4のスライドドア側の給電装置12の作用効果は、例えば車両ボディ側の給電装置18の首振り部材(ハーネス支持部材)17を首振り不能な不図示のハーネス支持部材(ハーネス固定具)に代えた場合においても発揮されるものである。この場合、車両ボディ側の給電装置18のハーネス支持部材は図4の左から二番目から四番目の図の首振り部材17のように斜め前向きに45°程度に傾斜して配置されることが好ましい。
また、上記実施形態においては、スライドドア側の首振り部材1に関してハーネス保持部4と軸部5とをオフセットした例で説明したが、図5に示す如く、車両ボディ側の首振り部材(ハーネス支持部材)23に関しても、ハーネス保持部24と軸部25又は軸受部とをオフセットすることも有効である。スライドドア側の首振り部材1は図4の例と同様であるので説明を省略する。
図5の左側の図の如く、スライドドア16の全開時に車両ボディ側の首振り部材23の軸部25は、スライドドア厚み方向に突出したハーネス保持部24よりも車両後方に配置され、図5の各中間及び右側の図の如く、スライドドアの半開時及び全閉時に車両ボディ側の首振り部材23の軸部25は、斜め前方を向くハーネス保持部24よりも車両後方に配置される。
これにより、スライドドア16の全開時(図5の左側の図)から半開時(特に図5の左から二番目の図)にかけて、ワイヤハーネス2のコルゲートチューブ3の圧縮反力で車両ボディ側の首振り部材23に矢印D方向(時計回り方向)の回転駆動力が作用し、スライドドア16の半開時(図5の左から三番目の図)において、スライドドア16と車両ボディ19との間(渡り部)でワイヤハーネス2が略S字状に屈曲するように誘導される。
また、スライドドア16を全閉から開く際に、コルゲートチューブ3の圧縮反力で車両ボディ側の首振り部材23に矢印D方向(時計回り方向)の回転駆動力が作用するから、車両ボディ側の首振り部材23の近傍のワイヤハーネス部分3fが車両ボディ側に維持されて、スライドドア16の半開時(図5の左から三番目の図)におけるワイヤハーネス2が略S字状に屈曲するように誘導される。
これらにより、ワイヤハーネス2の屈曲動作が引っ掛かりや座屈等なくスムーズに行われる。この効果は、例えばスライドドア側の首振り部材1を従来同様の形状(ハーネス保持部4と軸部5とを同一直線上に配置した形状)とした場合においても発揮されやすい。
例えば、図5において車両ボディ側の首振り部材23を車両前後方向に反転させて配置し、軸部25をハーネス保持部24よりも前方に配置した場合には、コルゲートチューブ3の圧縮反力で首振り部材23が反時計回りに回動してハーネス保持部24が車両後方に向けて回動することで、スライドドア16の半開時にワイヤハーネス2が略S字状に屈曲しなくなって、スライドドア16の開閉に伴うワイヤハーネス2の反転動作がスムーズに行われ難くなる。従って、図5の左側の図の如く、スライドドア16の全開時に車両ボディ側の首振り部材23の軸部25はハーネス保持部24よりも後方に位置するように軸部25とハーネス保持部24とをオフセットすることが好ましい。
また、上記実施形態においては、ワイヤハーネス2の外装部材としてコルゲートチューブ3を用いた例で説明したが、コルゲートチューブ3に代えて、合成樹脂製の剛性の複数の駒部材(図示せず)を長手方向に連結して成るキャタピラ状の既存の外装部材(図示せず)を用いることも可能である。駒部材は、例えば四方を板壁で囲った矩形筒状に形成され、何れかの板壁に電線挿入用のスリットを有し、上下の板壁の例えば前側に連結用のヒンジ軸、後側にヒンジ軸を係合させる凹部を有したものである。これは後述の他の実施形態においても適用可能である。
また、コルゲートチューブ3は首振り部材1,17,23のハーネス保持部4,20,24に保持固定され、コルゲートチューブ内の複数本の電線は首振り部材1,17,23に固定されずに首振り部材1,17,23の内部空間をスルーした形となる(キャタピラ状の外装部材においても同様である)が、例えば、外装部材を用いずに複数本の電線を首振り部材1,23にテープ巻きやバンド締め等で固定した場合でも、首振り部材1,23のハーネス保持部(ハーネス固定部)4,24と軸部5,25ないし軸受部15とのオフセット構造により、スライドドア16の開閉時に複数本の電線の圧縮反力で首振り部材1,23に回動駆動力が作用するので有効である。これは後述の他の実施形態においても適用可能である。
また、本発明は、スライド構造体用の給電構造として以外に、スライド構造体用の給電装置や、給電用ワイヤハーネスの配索構造等としても有効なものである。これは後述の他の実施形態においても同様である。
図6〜図9は、本発明のスライド構造体用の給電構造の他の実施形態を示すものである。
本実施形態のスライド構造体用の給電構造は、図1〜図3,図5に示したスライド構造体用の給電構造におけるスライドドア側の首振り部材1をスライドドア厚み方向(車両左右方向)に対称に反転した形状とし(図6〜図7参照)、スライドドア16の全開時に、スライドドア側の首振り部材1’のハーネス保持部4を軸部5よりもスライドドア寄りに配置し、スライドドア16の全閉時に、スライドドア側の首振り部材1’の軸部5をハーネス保持部4よりもスライドドア寄りに配置したものである(図8〜図9参照)。
車両ボディ側には、図5におけると同様の首振り部材(ハーネス支持部材)23を配設している。図1〜図3,図5と同様の構成部分には同じ符号を付記して詳細な説明を省略する。
図6の如く、首振り部材1’は、合成樹脂を材料として、ワイヤハーネス2(図8)のコルゲートチューブ3を保持するための水平なハーネス保持部4と、ハーネス保持部4からハーネス保持部径方向(図6で左側)にオフセットして(オフセット寸法を符号Lで示す)配設された垂直な円形環状の軸部5と、軸部5を有する基壁6とを備えたものである。
ハーネス保持部4は、本例で縦(上下)方向の長径部4aと横方向(図6で左右方向)の短径部4bとを有して、縦断面長円形の筒状に形成されている。ハーネス保持部4の形状は、使用する合成樹脂製のコルゲートチューブ3(図8)の断面形状に応じて適宜規定される。
ハーネス保持部4の周壁7は回動先端側の開口8を有し、周壁7の内周面7a側にコルゲートチューブ3(図8)の一端部3aを収容保持する。ハーネス保持部4の周壁7の回動基端側の部分7bは水平方向(図6で左向き)に湾曲した湾曲壁9に一体に続き、ハーネス保持部4は湾曲壁9を介して、上下一対の環状の軸部5を有する横断面略半円状(上下部分は横断面円形状)の基壁(奥壁)6に一体に続いている。基壁6の上下部分に、基壁6よりも小径な環状の軸部5が突出形成され、上側の環状の軸部5は湾曲壁9やハーネス保持部4の周壁7の上面7cよりも高く突出し、下側の環状の軸部(図示せず)は湾曲壁9やハーネス保持部4の周壁7の下面よりも低く突出している。
上下の軸部5の内側空間10は基壁6の内側空間(図示せず)に同心に続き、基壁6の内側空間は湾曲壁9の内側空間に直交して続き(連通し)、湾曲壁9の内側空間はハーネス保持部4の周壁7の内側空間(符号8で代用)に続いている。ワイヤハーネス2(図8)のコルゲートチューブ3の一端部3aから導出された不図示の複数本の電線部分は、湾曲壁9の内側空間から基壁6の内側空間に沿って図6で左向きに略L字状に屈曲し、さらに上向きに屈曲して上側の環状の軸部5の内側空間10を通ってスライドドア側に配索される。
図6の如く、ハーネス保持部4は水平方向(横方向)に突出し、上下の環状の軸部5は垂直方向(縦方向)に突出し、ハーネス保持部4の軸心方向の水平な中心線m1と平行にハーネス保持部4の上方に水平な仮想線m2が描かれ、水平な仮想線m2に対して、図6で左側且つ上側の環状の軸部5の開口10におけるXY方向の中心線X1,Y1のうちのY方向の中心線Y1が平行に位置し、水平な仮想線m2に対してY方向の中心線Y1がL寸法で水平方向(図6で左方向)にオフセットされている。ハーネス保持部4の開口8におけるXZ方向の中心線X2,Z2は、ハーネス保持部4の軸心方向(Y方向)の中心線m1に直交している。
首振り部材1’を図8の如く平面視で見れば、ハーネス保持部4の軸心方向の中心線m1に対して、上下の環状の軸部5のXY方向の中心線X1,Y1のうちの軸心方向の中心線m1と平行なY方向の中心線Y1が、図8のコルゲートチューブ3の屈曲方向に寸法Lでオフセットされている。ハーネス保持部4の軸心方向の中心線m1は、コルゲートチューブ3の軸心方向(長手方向)の中心線m1と同心に位置する。
図7は、図6の首振り部材1’を固定部材11に回動自在に組み付けた状態、すなわち首振り部材1’と固定部材11とで成るスライドドア側の給電装置(給電具)12’の一実施形態を示すものである。図7では説明の便宜上、首振り部材1’を回動させた軌跡の各位置(四箇所)においてそれぞれ実線で示している。
固定部材11は、合成樹脂を材料として縦断面略コの字状に形成され、水平な上壁13及び下壁(図示せず)と、上下の壁部13を連結する垂直な背壁14とを有している。下壁は上壁13と同様な形状である。上下の壁部13の突出先端寄りに、首振り部材1’の上下の環状の軸部5を回動自在に係合させる軸受孔(軸受部)15が設けられている。少なくとも上側の軸受孔15は上側の壁部13を貫通し、ワイヤハーネス2の不図示の電線部分を上側の環状の軸部5の内部空間10を経て例えば上向きにスライドドア側に配索可能となっている。
スライドドア側の給電装置12’はスライドドアの下部側に配置され、固定部材11の垂直な背壁14が例えば垂直な金属製のスライドドアパネル16(図9)にねじ締め等で固定される。図9の車両ボディ側の首振り部材23を含む給電装置26は車両ボディ(固定構造体)19の例えば乗降用の開口のステップ部の下側ないしその近傍に配置される。
図7の如く、スライドドアの開閉動作に伴って、首振り部材1’の上下の環状の軸部5の外周面が固定部材11の上下の軸受孔15の内周面に沿って摺接しつつ、首振り部材1’が車両前後方向に首振り回動する。首振り部材1’のハーネス保持部4は、回動中心である環状の軸部5ないし軸受孔15に対して環状の軸部5ないし軸受孔15の径方向に常に偏心した(オフセットされた)状態で回動する。
図7において右側に示す首振り部材1’がスライドドアの全開時と半開時のものであり、図7において左側に示す首振り部材1’がスライドドアの全閉時のものであり、図2において中間に示す各首振り部材1’がスライドドアの半開時と全閉時との間におけるものである。
図7の右側の図の如くスライドドアの全開時と半開時に、首振り部材1’のハーネス保持部4は環状の軸部5ないし軸受孔15よりもスライドドア16(図9)寄りに位置し、且つ固定部材11の背壁14に近接ないし当接して略平行に位置して、車両前方に向けて突出する。図7の左側の図の如くスライドドアの全閉時に、首振り部材1’のハーネス保持部4は環状の軸部5ないし軸受孔15よりも車両ボディ19(図9)寄りに位置し、且つ固定部材11の背壁14に対して遠く離間して略平行に位置して、車両後方に向けて突出する。図7の中間の各図の如くスライドドアの半開時と全閉時との間において、首振り部材1’のハーネス保持部4は環状の軸部5ないし軸受孔15から車両ボディ側に向けて突出して、軸部5ないし軸受孔15よりも車両ボディ19(図9)寄りに位置する。
図8は、スライドドア16(図9)の全開時におけるスライドドア側の給電装置12’(図7)の首振り部材1’のハーネス保持部4の開口8側に、ワイヤハーネス2のコルゲートチューブ3の一端部3aを接続保持させた状態を示すものである。固定部材11(図7)は図示を省略している。コルゲートチューブ3の軸心(長手)方向の中心線m1と首振り部材1’のハーネス保持部4の軸心方向の中心線m1とが一致し、これらに対し、首振り部材1’の環状の軸部5ないし固定部材11(図7)の軸受孔15の軸心(上下)方向の中心線m3が、平面視で図8のコルゲートチューブ3の屈曲方向に寸法Lだけオフセットされている。
この構成により、スライドドア16(図9)の開閉操作時(開閉途中)において例えばコルゲートチューブ3にその剛性ゆえの軸心方向m1の押圧荷重F(図8)が生じた際に、固定部材11(図7)の軸受孔15に対して首振り部材1’のハーネス保持部4に軸心方向m1の押圧荷重Fが作用し、ハーネス保持部4の軸心方向(Y方向)の中心線m1と環状の軸部5のX方向の中心線X1との直交した点C、すなわち環状の軸部5の軸心方向の中心線m3から寸法Lでオフセットされた点Cがてこの力点として作用し、てこの原理で首振り部材1’が環状の軸部5を中心として押圧荷重Fの方向に確実に回動し、ハーネス保持部4が矢印A方向(反時計回り方向)すなわち図8のコルゲートチューブ3の屈曲方向とは反対方向に確実に回動する。押圧荷重Fはコルゲートチューブ3の圧縮反力とも呼称される。
コルゲートチューブ3の押圧荷重Fすなわちコルゲートチューブ3が軸心方向m1に首振り部材1’のハーネス保持部4を押す力Fは、首振り部材1’の回転補助力として作用する。それにより、図8のスライドドア16(図9)の全開状態からスライドドア16を閉じ方向にスライド操作すると、首振り部材1に矢印Aの如くスライドドア16に向けた反時計回りの回転駆動力が作用する。以下に図9を用いてスライド構造体用の給電構造の作用を詳細に説明する。
図9は、自動車の左側のスライドドア16と車両ボディ19との間(渡り部)に、スライドドア側の給電装置12’と車両ボディ側の給電装置26とを組み付けたワイヤハーネス2を配索し、スライドドア16を開閉操作した際のワイヤハーネス2及び各給電装置12’,26の移動軌跡を説明の便宜上それぞれ実線で示したものである。各給電装置12’,26においては首振り部材1’,23のみを示し、固定部材11(図7)等は図示を省略している。車両ボディ側の首振り部材23はハーネス支持部材とも呼称される。
図9の左側の図がスライドドア16の全開時の状態、図9の右側の図がスライドドア16の全閉時の状態、図9の左から二番目の図がスライドドア16の半開時の状態、図9の左から三番目の図がスライドドア16の全閉間近(開き初期)の状態をそれぞれ示している。自動車の右側のスライドドア(図示せず)においては各給電装置12’,26やワイヤハーネス2は図9におけるとは車両幅方向対称に配置される。
図9の左側の図の如く、スライドドア16の全開時において、スライドドア側の給電装置12’の首振り部材1’のハーネス保持部4は、垂直な環状の軸部5を支点に水平に車両前方を向き(ハーネス保持部4の回動先端である開口端8が車両前方を向き)、ハーネス保持部4よりも車両内側(車両ボディ寄り)に軸部5がL寸法だけオフセットされて位置する(軸部5よりも車両外側(スライドドア寄り)にハーネス保持部4がオフセットされて位置する)。
車両ボディ19側の給電装置26の首振り部材23のハーネス保持部24(ハーネス保持部24の回動先端である開口端24a)は、車両外側(スライドドア厚み方向)を向き、ハーネス保持部24の軸心はスライドドア16と直交する方向に位置する。ハーネス保持部24は軸部25よりも車両前方に寸法Lだけオフセットされ、且つ軸部25よりもスライドドア寄りに突出して位置する。ワイヤハーネス2は車両ボディ側の首振り部材23からスライドドア側の首振り部材1’にかけて斜め後向きに引っ張られつつ大きな半径で湾曲する(車両ボディ寄りのハーネス部分3kがスライドドア寄りのハーネス部分3pよりも小さな半径で湾曲する)。
図9の左から二番目の図の如く、スライドドア16を全開から前方に閉じ操作して半開にした際に、ワイヤハーネス2のコルゲートチューブ3が軸心方向に圧縮されることで、コルゲートチューブ3の一端部3a側の圧縮反力Fでスライドドア側の首振り部材1’に軸部5を中心として車両後方(スライドドア開き方向)に押圧する力、すなわちスライドドア16に向けた反時計回りの矢印A方向の回転駆動力が作用する。矢印A方向の回転駆動力で首振り部材1’のハーネス保持部4が例えば固定部材11(図7)の背壁14に当接して、それ以上の回動が阻止される。スライドドア16の半開時に、スライドドア側の首振り部材1’はスライドドア16の全開時における首振り部材1’と同様の姿勢に維持される。
スライドドア16の半開時に、車両ボディ側の首振り部材23は、コルゲートチューブ3の他端部3b側の軸方向の圧縮反力(押圧力)F’により、軸部25を支点に矢印D方向の回転駆動力を生じて時計回りに回動して、ハーネス保持部24(ハーネス保持部の回動先端である開口端24a)が車両前方を向く。ハーネス保持部24は例えば車両ボディ側の固定部材(図7の符号11と同様のもの)の背壁(14)に当接してそれ以上の回動が阻止される。このように、スライドドア16の閉じ操作時に、スライドドア側の首振り部材1’よりも先に車両ボディ側の首振り部材23が回動を開始する。
ワイヤハーネス2は、車両ボディ側の首振り部材23からスライドドア側の首振り部材1’にかけて大きな半径で半円状に湾曲する(半円状の湾曲部を符号3hで示す)。すなわち、スライドドア側の首振り部材1’のハーネス保持部4が矢印A方向の回転駆動力の如くスライドドア16に向けて押圧され、車両ボディ側の首振り部材23のハーネス保持部24が矢印D方向の回転駆動力で車両ボディ19に向けて押圧されているので、両ハーネス保持部4,24がほぼ平行に維持されて、両ハーネス保持部4,24の間でワイヤハーネス2が大きな半径で半円状に湾曲する。
スライドドア16の半開時に、ワイヤハーネス2の湾曲部3hの頂部(符号3hで代用)は車両前方を向く。スライドドア側の首振り部材1’の軸部5と車両ボディ側の首振り部材23の軸部25とは概ねスライドドア16の厚み方向に対向して位置する。両首振り部材1’,23は車両幅方向(左右方向)に略対称に位置する。
例えば首振り部材1’からワイヤハーネス2の湾曲部3hの頂部までの前後方向距離は、図11の従来例の左から三番目の図の首振り部材41からワイヤハーネス43の屈曲部43aまでの前後方向距離よりも短く規定されている。これは、ワイヤハーネス2が大きな半径で半円状に湾曲したことによる。従って、ワイヤハーネス2の湾曲部3hが車両ボディ19側の乗降用の不図示の開口部に突出したり、それに伴って乗員の乗降時の引っ掛かりや見栄えの低下を生じたりする不具合が解消される。
スライドドア16の半開状態からスライドドア16の閉じ操作を継続するに伴って、図9の左から三番目の図の如く、車両ボディ側の首振り部材23のハーネス保持部24が車両前方に向けて突出した状態に維持されたまま、スライドドア側の首振り部材1’がスライドドア16と一体的に車両前方に移動して、ワイヤハーネス2が車両ボディ側の首振り部材23を支点に車両外側の斜め前方に引っ張られる。
これにより、コルゲートチューブ3が軸方向の圧縮反力Fを徐々に失って(図9の左から三番目の図において圧縮反力Fはまだ少し作用している)、コルゲートチューブ3の軸方向の引張力で(圧縮反力Fよりも引張力の方が大きくなる)、スライドドア側の首振り部材1’が軸部5を中心に矢印A’の如くスライドドア16に向けて時計回りに回動する。
図9の左から三番目の図において、首振り部材1’のハーネス保持部4は車両ボディ側に向けて突出し、車両内側の斜め後方を向いている。ハーネス保持部5は軸部5よりも車両ボディ19寄りに位置すると共に、オフセット寸法Lよりも小さな寸法で軸部5よりも車両前方(スライドドア閉じ方向)に位置する。図9の左から二番目の図の首振り部材1’の姿勢から図9の左から三番目の図の首振り部材1’の姿勢に至るまで、首振り部材1’はスライドドア16の閉じ方向の移動に伴って軸部5を中心に時計回りにスムーズに回動する。
図9の左から三番目の図の状態(閉じ間近)からスライドドア16を図9の右側の図の如く全閉にした際に、ワイヤハーネス2は車両ボディ側の首振り部材23を支点に車両前方にさらに引っ張られ、コルゲートチューブ3の軸方向の圧縮反力は失われて、ワイヤハーネス2が両首振り部材1’,23の間で車両前後方向にほぼ真直に(正確には首振り部材23から首振り部材1’にかけて少し斜め外向きに位置する)。
ハーネス保持部4は車両後方に向けて位置し、且つ軸部5よりもオフセット寸法L分だけ車両ボディ19寄りに位置する(軸部5はハーネス保持部4よりもオフセット寸法L分だけスライドドア16寄りに位置する)。スライドドア16は、左から三番目の図において車両ボディ19のガイドレール(図示せず)の湾曲部に沿って車両ボディ19に接近する。
スライドドア16を全閉状態から開く際には、図9の右から二番目の図の如く、開き初期時にワイヤハーネス2のコルゲートチューブ3が軸方向の圧縮力を受け、その圧縮反力Fでスライドドア側の首振り部材1’が軸部5を支点に矢印Aの如く反時計回りの回転駆動力を受けて、車両後方の軸部5に対してハーネス保持部4が車両前方に向けて回動する。車両ボディ側の首振り部材23は、コルゲートチューブ3の圧縮反力F’による矢印D方向の回転駆動力でスライドドア16の全閉時と同じ状態に維持される。
ワイヤハーネス2は車両ボディ側の首振り部材23からスライドドア側の首振り部材1’にかけて大きな半径で湾曲する(スライドドア寄りのハーネス部分3mが車両ボディ寄りのハーネス部分3nよりも小さな半径で湾曲する)。ワイヤハーネス2や各首振り部材1’,23の姿勢はスライドドア16の閉じ操作時の全閉間近におけると同様である。
スライドドア16の開き操作を続行するに伴って、スライドドア側の首振り部材1’が矢印A方向の回転駆動力で反時計回りの回動を継続し、図9の右から三番目の図の如く、スライドドア16の半開時に、車両後方且つ車両ボディ寄りの軸部5に対して、ハーネス保持部4が、スライドドア寄りの位置でスライドドアパネル16と平行に車両前方を向く。車両ボディ側の首振り部材23は、半円状のコルゲートチューブ3の軸方向の圧縮反力F’による車両ボディ側に向かう矢印Dの時計回りの回転駆動力で、スライドドア16の全閉時の状態に維持される。
スライドドア16の半開時に、ワイヤハーネス2は車両ボディ側の首振り部材23からスライドドア側の首振り部材1’にかけて半円状に大きな半径で湾曲する(湾曲部を符号3hで示す)。ワイヤハーネス2や各首振り部材1’,23の姿勢はスライドドア16の閉じ操作時の半開時におけると同様である。
スライドドア16の開き操作を続行するに伴って、スライドドア側の首振り部材1’の姿勢はスライドドア半開時における状態を維持しつつ、ワイヤハーネス2が車両ボディ側の首振り部材23を支点にスライドドア側の首振り部材1’と一体に車両後方に引っ張られる。このワイヤハーネスの引張力で、図9の左側の図の如く、車両ボディ側の首振り部材23が車両後方の軸部25を中心に矢印D’の如く反時計回りに回動する。車両ボディ側の首振り部材23のハーネス保持部24は、例えばワイヤハーネス2のコルゲートチューブ3の軸方向の圧縮反力でスライドドア厚み方向に突出した位置に維持される。この状態でスライドドア16は全開となる。
スライドドア16の全開時に、スライドドア側の首振り部材1’のハーネス保持部4は、車両後方且つ車両ボディ寄りの軸部5に対して、スライドドア寄りでスライドドアパネル16と平行に車両前方に向けて位置する。ワイヤハーネス2は、両首振り部材1’,23の間で車両ボディ寄りのハーネス部分3kが湾曲し(湾曲部を符号3kで示す)、スライドドア寄りのハーネス部分3pが引っ張られてほぼ直線的な傾斜状ないし大きな半径の湾曲状に伸長する。ワイヤハーネス2や各首振り部材1’,23の姿勢は、前記スライドドア16の閉じ操作前の全開時におけると同様である。
スライドドア16を全開から前方に閉じる際と全閉状態から後方に開く際とで、スライドドア側と車両ボディ側との各首振り部材1’,23の動作(軌跡)やワイヤハーネス2の動作(軌跡)は同じになる。これは、スライドドア側の首振り部材1’のハーネス保持部4と軸部5とをオフセットさせて、スライドドア16の開閉に伴ってスライドドア側の首振り部材1’を引っ掛かり等なくスムーズ且つ確実に回動させるようにしたことによる。
これにより、スライドドア側と車両ボディ側との各首振り部材1’,23の軸部5,25と各固定部材11(図7)の軸受部15とが小さな摩擦抵抗でスムーズに摺接して、軸部5,25や軸受部15の摩耗が抑止されると共に、ワイヤハーネス2が引っ掛かり等なくスムーズに屈曲して、ワイヤハーネス2の曲げ応力が小さく抑えられて、ワイヤハーネス2の屈曲耐久性が向上する。また、スライドドア16の半開時に、図9の左から二番目の図の如くワイヤハーネス2が半円状に湾曲することで、ワイヤハーネス2が車両ボディの乗降用の開口側に略U字状に大きく突出することが防止され、乗降する人の足にワイヤハーネス2が引っ掛かったり見映えが低下したりする不具合が解消される。
また、図10の従来例においては、スライドドア側の首振り部材41の回動を正常に行わせるために、例えばばね部材(捩りコイルばね等)を用いて、スライドドア16の半開時に首振り部材41を強制的に回動させる必要があったが、図9の如く、スライドドア側の首振り部材1’のハーネス保持部4と軸部5とをオフセットして回転補助力を得たことで、ばね部材のばね力を小さく設定したり、あるいはばね部材を不要としたりすることができる。これにより、スライドドア16の開閉操作力が小さくなり、ドア開閉用の作動モータの小型化、軽量化、使用電力の軽減が可能となる。
また、図9のスライドドア側の給電装置12’の作用効果は、例えば車両ボディ側の給電装置26の首振り部材(ハーネス支持部材)23を首振り不能な不図示のハーネス支持部材(ハーネス固定具)に代えた場合においても発揮されるものである。この場合、車両ボディ側の給電装置26のハーネス支持部材は斜め前向きに45°程度に傾斜して配置されることが好ましい。
また、図9の実施形態においては、車両ボディ側の首振り部材23として、ハーネス保持部24と軸部25とをオフセットしたものを用いたが、図4の実施形態のようにハーネス保持部24と軸部25とをオフセットなしで同一軸線上に配置した場合でも、上記した図9のスライドドア側の給電装置12’の作用効果は発揮される。
本発明に係るスライド構造体用の給電構造は、スライド構造体の開閉途中において、ワイヤハーネスの軸心方向の押圧荷重が作用した場合でも、スライド構造体側等の首振り部材の回動をスムーズに行わせて、首振り部材の軸部ないし軸受部の摩耗を抑止すると共に、スライド構造体のスムーズな開閉操作やワイヤハーネスの耐久性の向上等を図るために利用することができる。
1,1’ 首振り部材
2 ワイヤハーネス
3 コルゲートチューブ(外装部材)
3a 一端部
3b 他端部
4 ハーネス保持部
5 軸部
11 固定部材
16 スライドドア(スライド構造体)
17,23 首振り部材(ハーネス支持部材)
19 車両ボディ(固定構造体)
24 ハーネス保持部
25 軸部

Claims (5)

  1. スライド構造体側の首振り部材から固定構造体側のハーネス支持部材にワイヤハーネスが配索され、該首振り部材が、該ワイヤハーネスの一端部を保持する横方向のハーネス保持部と、該ハーネス保持部からハーネス保持部径方向にオフセットされた回動用の縦方向の軸部ないし軸受部とを備え、
    該スライド構造体の全開時に該軸部ないし軸受部が、該ハーネス保持部よりも該スライド構造体又は該固定構造体のうちの何れか一方寄りに位置し、該スライド構造体の全閉時に該ハーネス保持部が該軸部ないし軸受部よりも該一方寄りに位置することを特徴とするスライド構造体用の給電構造。
  2. スライド構造体側の首振り部材から固定構造体側のハーネス支持部材にワイヤハーネスが配索され、該首振り部材が、該ワイヤハーネスの一端部を保持する横方向のハーネス保持部と、該ハーネス保持部からハーネス保持部径方向にオフセットされた回動用の縦方向の軸部ないし軸受部とを備え、
    該スライド構造体の全開時に該軸部ないし軸受部が該ハーネス保持部よりも該スライド構造体寄りに位置し、該スライド構造体の全閉時に該ハーネス保持部が該軸部ないし軸受部よりも該スライド構造体寄りに位置することを特徴とするスライド構造体用の給電構造。
  3. スライド構造体側の首振り部材から固定構造体側のハーネス支持部材にワイヤハーネスが配索され、該首振り部材が、該ワイヤハーネスの一端部を保持する横方向のハーネス保持部と、該ハーネス保持部からハーネス保持部径方向にオフセットされた回動用の縦方向の軸部ないし軸受部とを備え、
    該スライド構造体の全開時に該軸部ないし軸受部が該ハーネス保持部よりも該固定構造体寄りに位置し、該スライド構造体の全閉時に該ハーネス保持部が該軸部ないし軸受部よりも該固定構造体寄りに位置することを特徴とするスライド構造体用の給電構造。
  4. 前記固定構造体側のハーネス支持部材が首振り部材であり、該首振り部材が、前記ワイヤハーネスの他端部を保持する横方向のハーネス保持部と、該ハーネス保持部からハーネス保持部径方向にオフセットされた回動用の縦方向の軸部ないし軸受部とを備え、前記スライド構造体の全開時と全閉時との間で該軸部ないし軸受部が該ハーネス保持部よりも該スライド構造体の開き方向に位置することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のスライド構造体用の給電構造。
  5. 前記スライド構造体側の首振り部材が固定部材に前記軸部ないし軸受部で回動自在に支持され、該固定部材が該スライド構造体に固定されたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のスライド構造体用の給電構造。
JP2014174428A 2013-09-06 2014-08-28 スライド構造体用の給電構造 Active JP6164654B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014174428A JP6164654B2 (ja) 2013-09-06 2014-08-28 スライド構造体用の給電構造
EP14842335.3A EP3043435B1 (en) 2013-09-06 2014-09-05 Power-supply structure for sliding structure
PCT/JP2014/073535 WO2015034063A1 (ja) 2013-09-06 2014-09-05 スライド構造体用の給電構造

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013184981 2013-09-06
JP2013184981 2013-09-06
JP2014174428A JP6164654B2 (ja) 2013-09-06 2014-08-28 スライド構造体用の給電構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015073428A true JP2015073428A (ja) 2015-04-16
JP6164654B2 JP6164654B2 (ja) 2017-07-19

Family

ID=52628524

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014174428A Active JP6164654B2 (ja) 2013-09-06 2014-08-28 スライド構造体用の給電構造

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP3043435B1 (ja)
JP (1) JP6164654B2 (ja)
WO (1) WO2015034063A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019187020A (ja) * 2018-04-05 2019-10-24 矢崎総業株式会社 給電装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008178208A (ja) * 2007-01-18 2008-07-31 Yazaki Corp スライド構造体用の給電装置
JP2010228704A (ja) * 2009-03-30 2010-10-14 Yazaki Corp スライド構造体用の給電装置
JP2012101584A (ja) * 2010-11-08 2012-05-31 Sumitomo Wiring Syst Ltd スライドドア用の導電経路装置
WO2013094550A1 (ja) * 2011-12-19 2013-06-27 矢崎総業株式会社 スライド構造体への給電用装置
JP2013162716A (ja) * 2012-02-08 2013-08-19 Yazaki Corp スライド構造体への給電用装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4674175B2 (ja) 2005-10-24 2011-04-20 矢崎総業株式会社 スライド構造体用の給電装置
JP5807380B2 (ja) 2011-05-17 2015-11-10 日本精工株式会社 ボールねじ
JP5892603B2 (ja) * 2012-07-17 2016-03-23 矢崎総業株式会社 アーム給電装置
JP5892604B2 (ja) * 2012-07-17 2016-03-23 矢崎総業株式会社 アーム給電装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008178208A (ja) * 2007-01-18 2008-07-31 Yazaki Corp スライド構造体用の給電装置
JP2010228704A (ja) * 2009-03-30 2010-10-14 Yazaki Corp スライド構造体用の給電装置
JP2012101584A (ja) * 2010-11-08 2012-05-31 Sumitomo Wiring Syst Ltd スライドドア用の導電経路装置
WO2013094550A1 (ja) * 2011-12-19 2013-06-27 矢崎総業株式会社 スライド構造体への給電用装置
JP2013162716A (ja) * 2012-02-08 2013-08-19 Yazaki Corp スライド構造体への給電用装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019187020A (ja) * 2018-04-05 2019-10-24 矢崎総業株式会社 給電装置
JP7072981B2 (ja) 2018-04-05 2022-05-23 矢崎総業株式会社 給電装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2015034063A1 (ja) 2015-03-12
JP6164654B2 (ja) 2017-07-19
EP3043435A1 (en) 2016-07-13
EP3043435A4 (en) 2017-05-10
EP3043435B1 (en) 2019-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5844651B2 (ja) スライド構造体への給電用装置
JP4674175B2 (ja) スライド構造体用の給電装置
JP4606275B2 (ja) コルゲートチューブを用いたハーネス配索構造
JP4560478B2 (ja) スライド構造体用の給電装置
JP4783307B2 (ja) スライド構造体用の給電装置
WO2013129206A1 (ja) 車両用ドア開閉装置
JP7135814B2 (ja) ローラユニット
WO2015033889A1 (ja) スライドドア用給電構造
JP3850758B2 (ja) スライドドアのケーブル配索支持部構造
US11738626B2 (en) Vehicular door device
JP3832704B2 (ja) 自動車用スライドドアの給電構造
JP6164654B2 (ja) スライド構造体用の給電構造
JP2018202933A (ja) 車両用開閉装置
JP4997944B2 (ja) 給電ユニット
JP2010017025A (ja) スライドドアのハーネス配線装置
JP2008067563A (ja) 常時給電装置
JP5027678B2 (ja) スライド構造体用の給電装置
JP4914779B2 (ja) 給電装置の異音防止構造
JP2017128312A (ja) バックル装置
JP3301021B2 (ja) 自動車用スライドドアの給電構造
JP2013128369A (ja) スライド構造体への給電用装置
JP2002019546A (ja) スライドドア用給電装置
JP2011024421A (ja) スライド構造体用の給電装置
JP2005020895A (ja) 給電装置
JP4181079B2 (ja) 車両スライド扉用動力スライド装置のテンション機構

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161020

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170530

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170614

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6164654

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250