JP2015073352A - 電力変換装置および電力変換システム - Google Patents

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    • H02P2101/45Special adaptation of control arrangements for generators for motor vehicles, e.g. car alternators

Abstract

【課題】従来に比べて体格を抑制し、電力源からの電流を抑制して制御性が向上できる電力変換装置および電力変換システムを提供する。
【解決手段】電力変換装置20(20A,20B,…)において、回転電機30は並列接続される複数の相巻線(相巻線Lu,Lv,Lw,Lx,Ly,Lz,…)を有し、制御回路21b,22bは、一の電力変換回路21aから一の相巻線Lu,Lv,Lwに出力する電力の第1通電パターンと、他の電力変換回路22aから他の相巻線Lx,Ly,Lzに出力する電力の第2通電パターンとを組み合わせた組合せパターンで矩形波制御を行う。この構成によれば、組合せパターンで矩形波制御を行うことで、電力源10から流れる電流Ibを小さく抑制でき、電流Ibの制御性が向上する。矩形波制御を行うことでコンデンサC0,C1,C2の静電容量を小さく抑えられるので、体格を抑制できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の電力変換回路と一以上の制御回路を有する電力変換装置と、当該電力変換装置と回転電機を有する電力変換システムに関する。
モータの制御方法としてはPWM(Pulse Width Modulation)制御や矩形波制御などが公知で、ISG(Integrated Starter Generator)でもこれら単独もしくは組み合わせの制御が行われている。
PWM制御では、電流の制御性が高く、特にゼロ回転(すなわち停止または静止の状態)からの駆動ではバッテリからの電流が抑制可能である。ところが、比較的大きな静電容量のコンデンサを入力側に接続する必要があるため、インバータ(すなわち電力変換回路)の体格も大きくならざるを得ない。
一方、矩形波制御では、比較的小さな静電容量のコンデンサで済むため、インバータの体格も小さくできる。ところが、特にゼロ回転からの駆動時は、電流制限性が低く、バッテリから大電流を引き込み易く、電源電圧が低下して他の機器に影響を与える恐れがある。流れる電流が大きくなるにつれて導線を太くする必要があるため、重くなるだけでなく、配線作業も困難になる。導線に限らず、インバータやモータなどの機器についても同様であり、体格が大きくなる。特に、車両の場合は電源容量が限られるため、同じバッテリーにエンジンECU,EPS,ブレーキ等の機器が接続されている場合、車両の走る・曲がる・止まるに影響するため、電源の最低電圧保障が不可欠である。このような機器のために、昇圧用DC−DCコンバータや、電流抑制用のリレーなどを設けることも考えられるが、その分だけコスト高になったり必要なスペースも増えたりする。
従来では、回転電機の制御性を向上することを目的とする回転電機装置に関する技術の一例が開示されている(例えば特許文献1を参照)。この回転電機装置は、スイッチング指令の生成に必要なスイッチングパターン情報を取得するための複数のモード状態量を、回転電機の各動作モード毎に個別に設定し、各動作モード毎にモード状態量を取得し、この取得したモード状態量を基にしてスイッチング指令を生成する。
特許第5174617号公報
しかし、特許文献1には一つの相巻線(三相巻線)を有する回転電機の駆動方法を示しているに過ぎない。この技術を複数の相巻線(例えばUVW巻線とXYZ巻線など)を有する回転電機に適用すると、上述したようにPWM制御ではインバータの体格が大きくならざるを得ず、矩形波制御ではゼロ回転からの駆動ではバッテリから大電流が流れてしまう。したがって、インバータの体格を抑制する点と、ゼロ回転時にバッテリから電流を抑制する点を両立することができない。
本発明はこのような点に鑑みてなしたものであり、従来に比べて体格を抑制し、かつ、電力源からの電流を抑制して制御性が向上できる電力変換装置および電力変換システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた第1の発明は、電力源(10)から供給される電力を変換して回転電機(30)に出力する複数の電力変換回路(21a,22a,…)と、前記複数の電力変換回路を制御する制御回路(20b,21b,22b,…)とを有する電力変換装置(20,20A,20B,…)において、前記回転電機は、並列接続される複数の相巻線(Lu,Lv,Lw,Lx,Ly,Lz,…)を有し、前記制御回路は、一の前記電力変換回路から一の前記相巻線に出力する電力の第1通電パターン(Pa)と、他の前記電力変換回路から他の前記相巻線に出力する電力の第2通電パターン(Pb)とを組み合わせた組合せパターン(P1〜P9,P11〜P19)で矩形波制御を行うことを特徴とする。
この構成によれば、制御回路は、複数の相巻線にそれぞれ出力する第1通電パターンと第2通電パターンを組み合わせた組合せパターンで矩形波制御を行う。組合せパターンを適切に設定(選択,変更,切り替え等を含む。以下同じ。)すると、電力源から流れる電流を抑制することができ、電流の制御性が向上する。組合せパターンの設定を制御情報に基づいて行うことで、必要なトルクを確保するとともに、電流を小さく抑制できる。また、矩形波制御を行うことでコンデンサの静電容量を従来より小さく抑えられるので体格を抑制でき、電力変換回路の体格も従来より小さく抑制できる。
第2の発明は、電力変換システムにおいて、上記電力変換装置(20,20A,20B,…)と前記回転電機(30)とを有し、前記回転電機には、少なくとも前記電力変換回路(21a,22a,…)を一体化することを特徴とする。
この構成によれば、機電が一体になり、従来よりも小型化することができる。
なお「電力源」は電力を供給可能であれば任意であり、例えば二次電池,太陽電池,燃料電池などが該当する。「回転電機」は回転する機器であれば任意であり、例えば電動機や電動発電機等が該当する。「電力変換回路」は、いわゆるインバータに相当するが、コンバータを含めてもよい。「複数の相巻線」は、相巻線(電機子巻線;単相または二相以上の複数相)が複数あることを意味する。例えば二の相巻線(相巻線は三相巻線)は、U相,V相,W相からなる三相巻線と、X相,Y相,Z相からなる三相巻線などが該当する。英字で示す相は区別をするために用いるに過ぎない。「制御回路」は、制御情報(例えば内部に記録される情報や外部装置から伝達される情報など)に基づいて、電力変換回路に制御信号を伝達可能な構成であれば任意である。「組合せパターン」は、複数の相巻線にそれぞれ出力する電力の通電パターンの組み合わせである。第1通電パターンと第2通電パターンは通電パターンの一例である。「矩形波制御」は、通電/非通電を矩形波状に制御することを意味する。
電力変換装置の第1構成例を示す模式図である。 120度の通電角による矩形波制御の一例を示す模式図である。 180度の通電角による矩形波制御の一例を示す模式図である。 α度の通電角による矩形波制御の一例を示す模式図である。 二の相巻線にかかる第1結線例を示す模式図である。 二の相巻線にかかる第2結線例を示す模式図である。 二の相巻線にかかる第3結線例を示す模式図である。 120度の通電角におけるマップの一例を示す模式図である。 180度の通電角におけるマップの一例を示す模式図である。 組合せパターン設定処理の手続き例を示すフローチャート図である。 矩形波制御の一例を示す模式図である。 位相差がある場合の矩形波制御の一例を示す模式図である。 位相角と位相差による矩形波制御の一例を示す模式図である。 電流の変化例を示す模式図である。 従来技術を適用した場合の電流の変化例を示す模式図である。 特性変化(トルクの変化)に基づいて組合せパターンの設定を制御する一例を示す模式図である。 特性変化(トルクの変化)に基づいて組合せパターンの設定を制御する一例を示す模式図である。 特性変化(入力電流の変化)に基づいて組合せパターンの設定を制御する一例を示す模式図である。 特性変化(入力電流の変化)に基づいて組合せパターンの設定を制御する一例を示す模式図である。 特性変化(出力電流の変化)に基づいて組合せパターンの設定を制御する一例を示す模式図である。 特性変化(回転数の変化)に基づいて組合せパターンの設定を制御する一例を示す模式図である。 特性変化(電力源の電圧の変化)に基づいて組合せパターンの設定を制御する一例を示す模式図である。 通電角を次第に変化させる例を示す模式図である。 電力変換装置の第2構成例を示す模式図である。 電力変換システムの第1構成例を示す模式図である。 電力変換システムの第2構成例を示す模式図である。 相巻線にかかる第5結線例を示す模式図である。 電力変換装置の第3構成例を示す模式図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面に基づいて説明する。なお、特に明示しない限り、「接続する」という場合には電気的に接続することを意味する。各図は、本発明を説明するために必要な要素を図示し、実際の全要素を図示しているとは限らない。上下左右等の方向を言う場合には、図面の記載を基準とする。英数字の連続符号は記号「〜」を用いて略記する。例えば、「組合せパターンP1〜P9」は「組合せパターンP1,P2,P3,P4,P5,P6,P7,P8,P9」を意味する。
〔実施の形態1〕
実施の形態1は図1〜図23を参照しながら説明する。説明を簡単にするため、電力源10には二次電池を適用する。二次電池は充電と放電が可能な電池であれば任意であるが、非水電解質二次電池の一種であるリチウムイオン二次電池(リチウムイオンポリマー二次電池を含む)を適用する。回転電機30には電動発電機を適用する。
また、二つの相巻線(U相,V相,W相からなる三相巻線とX相,Y相,Z相からなる三相巻線)を有する回転電機について説明する。U相,V相,W相からなる三相巻線は相巻線Lu,Lv,Lwとする。X相,Y相,Z相からなる三相巻線は相巻線Lx,Ly,Lzとする。相巻線Lu,Lv,Lwや相巻線Lx,Ly,Lzの結線は任意である。なお、特に明示しない限り、Y結線を例にして説明する。
図1に示す電力変換装置20Aは、複数の電力変換回路21a,22aや、複数の制御回路21b,22bなどを有する。電力変換回路21aは、制御回路21bから伝達される制御信号に従って、電力源10から供給される電力(すなわち直流電力)を変換して、回転電機30の相巻線Lu,Lv,Lwに出力する。電力変換回路22aは、制御回路22bから伝達される制御信号に従って、電力源10から供給される電力を変換して、回転電機30の相巻線Lx,Ly,Lzに出力する。電力変換回路21a,22aは、電力を変換するためのスイッチング素子をそれぞれ含む。電力変換装置20Aの入力側(電力源10側)にはコンデンサC0が接続される。電力変換回路21aの入力側には複数のコンデンサC1が並列接続される。電力変換回路22aの入力側には複数のコンデンサC2が並列接続される。コンデンサC0,C1,C2は電圧を平滑化する。
制御回路21bは、回転電機30の作動に伴って生じる特性変化や制御情報等に基づいて電力変換回路21aに制御信号を伝達する。制御回路22bは、特性変化や制御情報等に基づいて電力変換回路22aに制御信号を伝達する。制御回路21b,22bの間で同じ制御情報であってもよく、異なる制御情報であってもよい。制御回路21b,22bの間で通信可能に接続すると、相巻線Lu,Lv,Lwや相巻線Lx,Ly,Lzにかかる回転角ωや通電角δなどの情報を相互に把握することができる。
特性変化は、例えば電力源10の電圧Vbの変化、電力源10から電力変換装置20Aに入力される電圧Vinの変化、電力変換回路21a,22aに入力される電流Ibの変化、回転電機30に流れる電流I1,I2の変化、回転電機30のトルクTの変化、電力変換回路21a,22aから出力する電力の効率ηの変化、回転電機30の回転数Nの変化、回転電機30の温度Teの変化などが該当する。これらの特性変化は、必要に応じて対応するセンサによって検出してもよく、所要の演算式等によって算定(推定)してもよい。制御情報は任意であり、内部に記録される内部情報(例えばテーブルやマップ等)や、外部装置(例えばECUやコンピュータ等)から伝達される外部情報などが該当する。
電力変換回路21aから相巻線Lu,Lv,Lwに出力される電力や、電力変換回路22aから相巻線Lx,Ly,Lzに出力される電力の波形例(制御例でもある。以下同じ。)を図2〜図4に示す。図2には通電角δが120度の通電パターンを示し、図3には通電角δが180度の通電パターンを示す。図2と図3では、位相角θ(すなわちθ度の位相)で通電する場合の通電パターンを二点鎖線で示す。図4には通電角δがα度(0度<α<360度)の通電パターンを示す。角度のαは一定値でもよく、特性変化に基づいて角度αの値を変化(逓減変化や逓増変化を含む)させてもよい。図4に示す二点鎖線は、α=90度やα=270度に角度を設定する場合の波形例である。非通電は、電力を出力しない通電パターンであり、通電角δが0度の通電パターンに相当する(α=0度でもある;図11を参照)。
相巻線Lu,Lv,Lwに出力する電力の第1通電パターンPaと、相巻線Lx,Ly,Lzに出力する電力の第2通電パターンPbの組み合わせ例を次の表1に示す。表1(後述する表2でも同様)は、後述するマップ(図9を参照)の一部である。表中では、相巻線Lu,Lv,Lwを「相巻線(UVW)」と示し、相巻線Lx,Ly,Lzを「相巻線(XYZ)」と示す。
Figure 2015073352
表1に示す組合せパターンの一例を簡単に説明する。組合せパターンP1は、相巻線Lu,Lv,Lwと相巻線Lx,Ly,Lzの双方に出力する電力を非通電(通電角δは0度)とする組み合わせである。組合せパターンP2は、相巻線Lu,Lv,Lwに出力する電力を非通電とし、相巻線Lx,Ly,Lzに出力する電力の通電角δを120度とする組み合わせである。組合せパターンP6は、相巻線Lu,Lv,Lwに出力する電力の通電角δを120度とし、相巻線Lx,Ly,Lzに出力する電力の通電角δを180度とする組み合わせである。他の組合せパターンについては表1に示す通りである。
表1に示す組合せパターンP1,P5,P9のように、相巻線Lu,Lv,Lwと相巻線Lx,Ly,Lzの双方に出力する電力を同じ通電パターンとするのは、所定条件を満たす場合に限定してよい。所定条件は、例えば電力源10の能力(容量,定格電圧,定格電流等)が所要の基準値を上回って十分であること、または、他の補器(例えば車両であれば、EPSやブレーキ、エンジンECUなどの安全走行に必要な機器)が並列接続されていないシステムであること、または、電力変換装置20Aおよび回転電機30の電流許容量がそれぞれに流れる電流よりも多い場合、回転電機30の起電圧が基準値(例えば電力源10の電圧Vb/2)よりも高いことなどの条件のうち、いずれか一つの条件もしくは複数の条件を満たす場合が該当する。
なお、回転電機30の仕様(例えば種類,定格,構成等)に基づいて、非通電,120度,180度以外の通電角δを適用してもよい。また、回転電機30の特性変化に基づいて通電角δを変化(逓減変化や逓増変化を含む)させてもよい。上述した通電角δに基づいて、表1に示すような組合せパターンを設定すればよい。
次に、相巻線Lu,Lv,Lwに位相角θ1で出力する電力の第1通電パターンPaと、相巻線Lx,Ly,Lzに位相角θ2で出力する電力の第2通電パターンPbの組み合わせ例を次の表2に示す。
Figure 2015073352
表2において、組合せパターンP11は表1の組合せパターンP1に相当する。同様に、組合せパターンP12は表1の組合せパターンP2に相当し、…、組合せパターンP19は表1の組合せパターンP9に相当する。位相角θ1,θ2は、θ1=θ2でもよく、θ1≠θ2でもよいので、組合せパターンの数は制限されない。
図5には、相巻線Lu,Lv,Lwと相巻線Lx,Ly,Lzで相対的に位相差φを設けて巻装(巻き回すこと。以下同じ。)する例を示す。相巻線Lu,Lv,Lwと相巻線Lx,Ly,Lzに同時に通電を行っても、位相差φがあるので、結果として位相角と同様の効果が得られる。なお、位相差φは0度≦φ<360度で設定してよい。
図1〜図5では、回転電機30の相巻線(すなわち相巻線Lu,Lv,Lwと相巻線Lx,Ly,Lz)をY結線で接続する例を説明したが、他の結線で接続してもよい。例えば図6に示すように、一方の相巻線(図6では相巻線Lu,Lv,Lw)をY結線とし、他方の相巻線(図6では相巻線Lx,Ly,Lz)をΔ結線として接続してもよい。また図7に示すように、相巻線Lu,Lv,Lwと相巻線Lx,Ly,Lzとを同じΔ結線で接続してもよい。
上述のように構成された電力変換装置20Aによる制御例について、図8〜図13を参照しながら説明する。図8と図9には、相巻線Lu,Lv,Lwと相巻線Lx,Ly,Lzとに出力する電力の制御を行う際に参照するマップの一例を示す。各マップは制御回路21b,22bの内部に記録されるか、外部装置から伝達される。
図8に示すマップは通電角δを120度とする例である。通電角δに対するトルクTや電流Ibを規定するテーブルについて、電力源10の電圧Vb1〜Vbmと回転電機30の回転数Na1〜回転数Nanの組み合わせ(すなわちm×n通りのテーブル;mとnは1以上の整数)からなる。同様にして、図9に示すマップは通電角δを180度とする例である。トルクTや電流Ibに対する通電角δを規定するテーブルについて、電力源10の電圧Vb1〜Vbmと回転電機30の回転数Nb1〜回転数Nbの組み合わせ(すなわちm×n通りのテーブル)からなる。なお図8と図9に示す例では通電角δが120度と180度で同じ組み合わせ(m×n通りのテーブル)にしたが、異なる組み合わせ(例えばj×k通りのテーブル;jとkは1以上の整数)にしてもよい。
図10には組合せパターン設定処理の一例を示す。組合せパターン設定処理は、回転電機30の仕様、電源系のシステム構成によって、設計されることが望ましい。また、組合せパターン設定処理は、制御回路21b,22bにおいてそれぞれ繰り返し実行される。制御回路21b,22bで個別に実行してもよく、制御回路21b,22b間で連携して実行してもよい。図中の最大トルクTmax1は、相巻線Lu,Lv,Lwに出力可能な最大のトルクである。最大トルクTmax2は、相巻線Lx,Ly,Lzに出力可能な最大のトルクである。要求トルクTreqは、回転電機30の駆動に要求されるトルクである。最大電流Imaxは、電力源10から流れる電流Ibの許容最大値であって、予め設定される。
まず、トルクに関する判別を行う〔ステップS10〕。具体的には、最大トルクTmax1と最大トルクTmax2の和が要求トルクTreq以上(Tmax1+Tmax2≧Treq)であるか否かを判別する。もし、判別式のTmax1+Tmax2≧Treqを満たさなければ(NO)、後述するステップS14に進む。
ステップS10で判別式のTmax1+Tmax2≧Treqを満たせば(YES)、要求トルクTreqを満たし、電流I1と電流I2の和が最小値となる組み合わせをマップ(図8や図9を参照)から選択する〔ステップS11〕。具体的には、通電角δに対するトルクTや電流I1,I2が選択される。
次に、上記ステップS11で選択された電流I1,I2に関する判別を行う〔ステップS12〕。具体的には、最大電流Imaxが電流I1と電流I2の和以上(すなわちImax≧I1+I2)であるか否かを判別する〔ステップS12〕。もし、判別式のImax≧I1+I2を満たさなければ(NO)、後述するステップS14に進む。
ステップS12で判別式のImax≧I1+I2を満たせば(YES)、相巻線Lu,Lv,Lwおよび相巻線Lx,Ly,Lzに関するトルクや電流に基づいて、組合せパターンをマップ(図8や図9を参照)から選択して設定する〔ステップS13〕。具体的には、表1に示す組合せパターンP1〜P9や表2に示す組合せパターンP11〜P19などのような複数の組合せパターンの中から、一の組合せパターンを選択して設定する。
一方、トルクや電流の条件を満たさなければ(ステップS10,S12でNO)、判別式のImax≧I1+I2を満たし、かつ、相巻線Lu,Lv,Lwと相巻線Lx,Ly,Lzの各トルクが最大となる組み合わせをマップ(図8や図9を参照)から選択する〔ステップS14〕。具体的には、ステップS11と同様に、通電角δに対するトルクTや電流I1,I2が選択される。その後、ステップS13と同様にして、相巻線Lu,Lv,Lwおよび相巻線Lx,Ly,Lzに関するトルクや電流に基づいて、組合せパターンをマップ(図8や図9を参照)から選択して設定する〔ステップS15〕。
上述した組合せパターン設定処理を実行すると、回転電機30の回転始動時(すなわちゼロ回転からの駆動時)以降において、各相巻線でそれぞれ出力可能な最大のトルクTが得られ、かつ、電流Ibが最大電流Imax以下となるような組合せパターンを設定できる。すなわち、必要とするトルクTが得られ、かつ、電流Ibをできるだけ小さく抑制する組合せパターンであればよい。また、後述する図16〜図23で示すような制御を併せて行うことで、各図に示すような特性を得ることができる。
上述した組合せパターン設定処理で設定される組合せパターンに基づいて、相巻線Lu,Lv,Lwと相巻線Lx,Ly,Lzとに出力する電力の信号波形例(制御例)について図11〜図13を参照しながら説明する。図11〜図13は、それぞれ相巻線Lu,Lv,Lwと相巻線Lx,Ly,Lzとにそれぞれ通電する、電力変換回路21a,22aのスイッチングパターンを変化させる例を示す。図中の上アームには電力変換回路21a,22aに含まれるスイッチング素子であるハイサイドスイッチの通電タイミングを示す。下アームには電力変換回路21a,22aに含まれるスイッチング素子であるローサイドスイッチの通電タイミングを示す。相巻線Lu,Lv,Lwと相巻線Lx,Ly,Lzはいずれも三相巻線であるので、120度ずつ波形がずれる。回転R1〜R6は、いずれも回転角ωが0度から360度までの1回転分を意味する。
図11は、通常(すなわち位相角θおよび位相差φが0度)の場合における波形例であり、回転R1と回転R2で組合せパターンが異なる場合を示す。回転R1は表1の組合せパターンP2に相当し、相巻線Lu,Lv,Lwを非通電とし、相巻線Lx,Ly,Lzの通電角δを120度で出力する。回転R2は表1の組合せパターンP5に相当し、相巻線Lu,Lv,Lwと相巻線Lx,Ly,Lzの通電角δを120度で出力する。図示を省略するが、組合せパターンP2,P5以外で表1に示す組合せパターンや、表2に示す組合せパターンを設定する制御を行ってもよい。
また、組合せパターンの切り替えは、回転R1,R2などの360度ごとに限らず、他の回転角ωで行ってもよい。制御回路21b,22bに備える演算器の処理能力および、トルクや電流・電圧制限などの必要な制御応答性にあわせて、制御切り替えタイミングを設定する。このことは、後述する図12,図13でも同様である。
図12には、相巻線Lu,Lv,Lwと相巻線Lx,Ly,Lzで相対的に位相差φ(図5を参照)が設けられる波形例であり、回転R3と回転R4で組合せパターンが異なる場合を示す。回転R3では、図11と同様に表1の組合せパターンP2で出力する。回転R4では、図11と同様に表1の組合せパターンP5で出力する。図示を省略するが、組合せパターンP2,P5以外で表1に示す組合せパターンや、表2に示す組合せパターンを設定する制御を行ってもよい。
図13には、図12(図5)に示す位相差φとともに、相巻線Lu,Lv,Lwの通電パターンに位相角θ1を設け、相巻線Lx,Ly,Lzの通電パターンに位相角θ2を設けて電力を出力する波形例を示す。この波形例は、回転R5と回転R6で同じ組合せパターンP15になる場合を示す。図示を省略するが、組合せパターンP15以外で表1に示す組合せパターンや、表2に示す組合せパターンで制御してもよい。
なお、位相角θ1,θ2は、θ1=θ2でもよく、θ1≠θ2でもよい。また、0度≦θ1<360度の範囲内で設定してよく、0度≦θ2<360度の範囲内で設定してよい。例えば、θ1=θ2=0度で設定すると、回転R5,R6は図12に示す回転R4と同等の波形になる。
図11〜図13に示す例の制御例によって流れる電流の一例について、図14と図15を参照しながら説明する。なお、図14と図15に示す数値はあくまで一例であり、回転電機30の仕様などに応じて変わる。
図14は本発明による制御例であり、通電開始時(時間が0秒)からは表1に示す組合せパターンP4で電力を出力した後、組合せパターンP5に設定されて電力を出力する例である。通電開始時は回転電機30の回転始動時に相当する。この制御例では、通電開始時から所定期間を経過するまで、第1通電パターンPaと第2通電パターンPbとが異なる。所定期間の長さは、図14の例では143ミリ秒程度であるが、回転電機30の仕様などに応じて任意の長さを設定してよい。
図14では、上から順番に電流Ib,電流I1,電流I2の変化をそれぞれ示す。電流Ibは電力源10から電力変換装置20Aに入力される電流である。電流I1は電力変換回路21aから相巻線Lu,Lv,Lwを流れる電流である。電流I2は電力変換回路22aから相巻線Lx,Ly,Lzを流れる電流である。図14で示すように、通電開始時から組合せパターンP4で電力を出力することで、電流Ibがピーク電流Ipp1を超えないように制御される。言い換えると、ピーク電流Ipp1が最大電流Imaxとなる。図1に示す電力変換装置20は、回転電機30の目標となる最大電流Imaxに合わせて、ピーク電流Ipp1が最大電流Imaxを超えないように組合せパターンを設定し、その後も最大電流Imaxを超えないように組合せパターンを設定する制御を行う。このような制御は、図8や図9に示すマップや、表1,表2などに示す各組合せパターンに対しても適用してよい。
一方、図14に示す各電流について、図15は従来技術を適用した例を示す。すなわち、相巻線Lu,Lv,Lwと相巻線Lx,Ly,Lzに対して同時に所定の通電角で電力を出力する。同じ回転電機30に対して電力を出力すると、電流Ibのピーク電流Ipp2が図14に示すピーク電流Ipp1よりも大幅に多いことが分かる(Ipp2>Ipp1)。
図14では組合せパターンの設定によってピーク電流Ipp1が最大電流Imaxを超えないように制御したが、回転電機30の作動に伴って生じる特性変化に基づいて組合せパターンの設定を制御してもよい。特性変化に基づいて組合せパターンを設定する例を図16〜図23に示す。これらの各図に示す時刻t0,t10,t20,t30,t40,t60は、通電開始時(あるいはリセット時である。以下同様である。)に相当する。
図16と図17には、回転電機30の作動に伴って生じるトルクTの変化に基づいて組合せパターンを設定する例を示す。具体的には、時刻t0には組合せパターンP3を設定し、時刻t1には組合せパターンP2を設定し、時刻t2には組合せパターンP5を設定し、時刻t3には組合せパターンP8を設定する(表1を参照)。図16に示す組合せパターンや表1に示す組合せパターンに限られず、表2を含む他の組合せパターンを設定してもよい。なお、図16に示す例はあくまで一例に過ぎない。実線で示す目標トルクTobjを制御の目標とし、相巻線Lu,Lv,Lwと相巻線Lx,Ly,Lzに対して組合せパターンを設定してもよい。
上述した組合せパターンの設定を行う制御によって、相巻線Lu,Lv,Lwに生じるトルクT1は一点鎖線のように変化し、相巻線Lx,Ly,Lzに生じるトルクT2は二点鎖線のように変化する。トルクT1とトルクT2が合わさると、目標トルクTobjに追従するトルク変化を実現する(すなわちT1+T2≒Tobj)。こうすれば、回転電機30のトルクTが目標値である目標トルクTobjを含む所定範囲内(図中では細線の二点鎖線で示す)に収まるように制御できる。
図16の波形例では位相角θを変化させない。これに対して図17の波形例では、相巻線Lx,Ly,Lzに出力する電力について、時刻t2から時刻t4まで通電パターンの位相角θを変化させる。位相角θを適切に変化させることにより、トルクTが目標トルクTobjに沿ってなめらかに変化させることができる。すなわち、組合せパターンの設定に伴うトルクTの大幅な変化を抑制できる。
図18と図19には、回転電機30を作動させる際に電力変換装置20Aに入力される電流Ibが最大電流Imax以下に収まるように組合せパターンを設定する例を示す。具体的には、時刻t10には組合せパターンP2(あるいは組合せパターンP4)を設定し、時刻t11には組合せパターンP3(あるいは組合せパターンP7)を設定し、時刻t12には組合せパターンP5を設定し、時刻t13には組合せパターンP9を設定する(表1を参照)。組合せパターンP2(P4)や組合せパターンP3(P7)は、電力変換装置20Aおよび回転電機30の温度に応じていずれの組合せパターンを設定しても良い。例えば温度条件が厳しい回転電機30の場合は、(i)の区間で一の相巻線(例えば相巻線Lu,Lv,Lw)を経由する組合せパターンP2を設定し、(ii)の区間で他の相巻線(例えば相巻線Lx,Ly,Lzなど)を経由する組合せパターンP7を使用すると、片側に発熱が集中するのを回避できる。このことは組合せパターンP2(P4)や組合せパターンP3(P7)に限らず、他の組合せパターンについても同様である。
図18の波形例では、時刻t10に組合せパターンP2を設定した後の時刻t11に組合せパターンP5を設定しても、電流Ibが最大電流Imaxを超えない。これに対して図19の波形例では、時刻t20に組合せパターンP2を設定した後の時刻t21に組合せパターンP5を設定したとき、電流Ibが最大電流Imaxを超える可能性がある場合の波形例である。すなわち、回転電機30の制御中に電流Ibが流れる経路のインピーダンスを正確に推定するのは大変困難なことが要因である。もし想定よりインピーダンスが低い場合には、組合せパターンを設定したときに最大電流Imaxを超えてしまう可能性がある。
この場合には、最大電流Imaxよりも低く設定される閾値電流Ith(すなわちIth<Imax)に基づいて組合せパターンの設定を行う。具体的には、電流Ibが閾値電流Ith以上になる時刻t22に組合せパターンP2を設定する。その後、時刻t23には再び組合せパターンP5を設定し、時刻t24には組合せパターンP9を設定する。このように制御することで、電流Ibが最大電流Imaxを超える可能性を確実に抑制できる。なお温度条件が厳しい回転電機30の場合は、図18と同様の制御を行ってもよい。
図20には、相巻線Lu,Lv,Lwに出力する電流I1や、相巻線Lx,Ly,Lzに出力する電流I2の変化に基づいて組合せパターンを設定する例を示す。通電開始時から一方の相巻線(例えば相巻線Lu,Lv,Lw)に流す電流が最大電流Imaxの半分以下になってから次の組合せパターンを設定する。具体的には、時刻t30には組合せパターンP2を設定し、時刻t31には組合せパターンP9を設定する。組合せパターンP9の設定にあたって、最大電流Imaxの半分である電流Ih(=Imax/2)を閾値として用いる。図20の波形例では時刻t31に電流Ibが電流Ih以下になるので、組合せパターンP9を設定する。このように電流Ihを閾値として用いることで、一方の相巻線にのみ電流を流す組合せパターンから、複数の相巻線(例えば相巻線Lu,Lv,Lwおよび相巻線Lx,Ly,Lz)に電流を流す組合せパターンに切り替えて設定しても、電流Ibは最大電流Imax以下(すなわちImax≧I1+I2)になる。
図21は、回転電機30を作動させる際において、当該回転電機30の回転数Nの変化に基づいて組合せパターンを設定する例を示す。この制御は、回転電機30のステータに発生する起電圧が高くなるにつれて電流Ibが低くなる事実に基づいて行う。起電圧は回転数Nに比例するため、電流Ibの制御精度が向上する。
一例として、起電圧が電力源10の定格電圧の1/4以上になる回転数をN1と規定し、同じく1/2以上になる回転数をN2と規定する。そのため図21では、回転数Nが0である時刻t40には組合せパターンP4を設定し、回転数Nが回転数N1に達する時刻t41には組合せパターンP5を設定し、回転数Nが回転数N2に達する時刻t42には組合せパターンP9を設定する。なお、回転電機30が界磁巻線ロータの場合は、界磁巻線に流す界磁電流量によってステータに発生する起電圧が変わるため、界磁電流をパラメータにして回転数Nを調整するとよい。
図22は、電力源10の電圧Vbの変化に基づいて組合せパターンを設定する例を示す。電力源10は、電力変換装置20Aだけでなく他の機器にも電力を供給する場合もあり、電圧Vbは変動し易い。当該電圧Vbが最小電圧Vminよりも低くなると、電力変換装置20Aや他の機器の作動に影響を与える可能性がある。そこで、制御回路21b,22bは電圧Vbが最小電圧Vmin以上を維持するように組合せパターンを設定する。なお、予め設定される最小電圧Vminの値は任意でよい。
図22の波形例では、時刻t50に組合せパターンP9を設定するが、時刻t51の手前で電圧Vbが低下し始めて最小電圧Vminを下回る可能性がある。そのため、組合せパターンP9よりも通電角δが短い組合せパターンP6を時刻t51で設定する。通電角δを短くすることにより、回転電機30に流れる電流I1,I2を減らす。このような制御を行うことによって、電力源10の電圧Vbを最小電圧Vmin以上に維持できる。
図示しないが、上述した特性変化(トルクT、電流Ib、電流I1,I2、回転数N)を除く他の特性変化に基づいて組合せパターンを設定してもよい。他の特性変化は、例えば電力変換装置20Aに入力される電圧Vin、電力変換装置20Aから出力する電力の効率η、回転電機30の温度Teなどが該当する。二以上の特性変化を組み合わせて、各特性変化に見合う組合せパターンを設定してもよい。いずれの特性変化を適用するにせよ、目標となる特性変化に追従して制御することが容易になる。
また、組合せパターンの設定時は、図23に示すように通電角δを次第に変化させてもよい。「次第に変化させる」は上述した逓減変化や逓増変化に相当する。図23には、図16に示す組合せパターンの設定に従って相巻線に出力する電力の通電パターンにかかる通電角δを次第に変化させる例を示す。具体的には、組合せパターンP2から組合せパターンP5に切り替える設定を行う際、時刻t61から時刻t62までの所定期間で通電角δを0度から120度に逓増変化させる。また組合せパターンP5から組合せパターンP8に設定する場合において、時刻t63から時刻t64までの所定期間で通電角δを120度から180度に逓増変化させる。実線で示すように直線状に通電角δを変化させてもよく、二点鎖線で示すように曲線に通電角δを変化させてもよい。図示しないが逓減変化についても同様である。このように次第に変化させることで、特性変化(トルクT、電流I1,I2、効率ηなど)に追従させる制御を行う際に、現実値が一時的に大きく変化(変動)しないように制御することができる。所定期間は任意に設定してよい。目標値と現実値の差分値(変動値)が許容範囲内に収まるように設定するのが望ましい。
〔実施の形態2〕
実施の形態2は図24を参照しながら説明する。なお図示および説明を簡単にするため、特に明示しない限り、実施の形態1で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
図24に示す電力変換装置20Bは、図1に示す電力変換装置20Aと比べて、制御回路が異なる。すなわち、電力変換装置20Aは複数の制御回路21b,22bを備えるのに対して、制御回路20bは一つの制御回路20bを備える。当該制御回路20bは、制御回路21b,22bの機能を合わせ持ち、制御情報に基づいて電力変換回路21a,22aにそれぞれ制御信号を伝達する。その他については、実施の形態1と同様である。
〔実施の形態3〕
実施の形態3は、電力変換システムについて図25と図25を参照しながら説明する。なお図示および説明を簡単にするため、特に明示しない限り、実施の形態1,2で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。図25と図25に示す電力変換システム50A,50Bは、電力変換システム50の一例である。
図25に示す電力変換システム50Aは、電力変換装置20と回転電機30とを有する。電力変換装置20は、図1に示す電力変換装置20Aや図24に示す電力変換装置20Bに相当する。回転電機30は、少なくとも電力変換回路21a,22aを一体化する。さらに加えて、コンデンサC0,C1,C2を一体化したり、制御回路21b,22bを一体化したりしてもよい。その他については、実施の形態1,2と同様である。
図25に示す電力変換装置20は、図1や図19に示すコンデンサC0,C1,C2に代えてコンデンサCxを用いる点が相違する。コンデンサCxの静電容量は、コンデンサC0,C1,C2の合計静電容量と等しくするとよい。図示しないが、図1や図19に示すコンデンサC0,C1,C2を接続してもよく、コンデンサCxを図1に示す電力変換装置20Aや図24に示す電力変換装置20Bに接続してもよい。コンデンサの構成が相違するに過ぎないので、実施の形態1,2と同様の作用効果が得られる。
図26に示す電力変換システム50Bは、電力変換装置20A,20Bと回転電機30とを有する。電力変換装置20は、図1に示す電力変換装置20Aや図24に示す電力変換装置20Bに相当する。回転電機30は、少なくとも電力変換回路21a,22aを一体化する。さらに加えて、コンデンサC0,C1,C2を一体化したり、制御回路20bを一体化したりしてもよい。その他については、実施の形態1,2と同様である。
図26に示す電力変換装置20は、コンデンサC1,C2に代えてコンデンサCy1,Cy2を用いる点が相違する。コンデンサCy1の静電容量は、並列して接続するコンデンサC1の合計静電容量に等しくするとよい。コンデンサCy2の静電容量は、並列して接続するコンデンサC2の合計静電容量に等しくするとよい。図示しないが、図1や図19に示すようにコンデンサC0,C1,C2を接続してもよく、コンデンサCxを図1に示す電力変換装置20Aや図24に示す電力変換装置20Bに接続してもよい。コンデンサの構成が相違するに過ぎないので、実施の形態1,2と同様の作用効果が得られる。
〔作用効果〕
上述した実施の形態1〜3によれば、以下に示す各効果を得ることができる。
(1)電力変換装置20(20A,20B)において、回転電機30は並列接続される相巻線Lu,Lv,Lwや相巻線Lx,Ly,Lz(複数の相巻線)を有し、制御回路21b,22bは、一の電力変換回路21aから一の相巻線Lu,Lv,Lwに出力する電力の第1通電パターンPaと、他の電力変換回路22aから他の相巻線Lx,Ly,Lzに出力する電力の第2通電パターンPbとを組み合わせた組合せパターンP1〜P9,P11〜P19で矩形波制御を行う構成とした(図8,図9,図11〜図14および表1,表2を参照)。この構成によれば、制御回路21b,22bが行う矩形波制御は、第1通電パターンPaと第2通電パターンPbを組み合わせた組合せパターンP1〜P9,P11〜P19で矩形波制御を行うことで、電力源10から流れる電流Ibを小さく抑制することができ、電流Ibの制御性が向上する。組合せパターンの設定は制御情報に基づいて行うので(図8,図9および図10のステップS11,S14を参照)、必要なトルクTを確保するとともに、電流Ibを小さく抑制できる。また、矩形波制御を行うことでコンデンサC0,C1,C2の静電容量を小さく抑えられて体格を抑制でき、さらには電力変換装置20の体格も小さく抑制できる。
(2)制御回路21b,22bは、回転電機30の作動に伴って生じる特性変化に基づいて、第1通電パターンPaと第2通電パターンPbとの組み合わせである組合せパターンP1〜P9,P11〜P19を設定する構成とした(図16〜図21および表1,表2を参照)。この構成によれば、回転電機30の作動に伴って生じる特性変化を目標に追従して制御することが容易になる。
(3)特性変化は、電力源10の電圧Vbの変化、電力源10から電力変換装置20Aに入力される電圧Vinの変化、電力源10から電力変換回路21a,22aに入力される電流Ibの変化、回転電機30に流れる電流I1,I2の変化、回転電機30のトルクTの変化、電力変換回路21a,22aから出力する電力の効率ηの変化、回転電機30の回転数Nの変化、回転電機30の温度Teの変化のうちで一以上である構成とした(図16〜図22を参照)。この構成によれば、各特性変化を目標に追従して制御することが容易になる。
(4)制御回路21b,22bは、電力源10から電力変換回路21a,22aに入力される電流Ibが予め設定される最大電流Imaxを超えないように組合せパターンを設定する構成とした(図14および表1,表2を参照)。この構成によれば、電流Ibを最大電流Imax以下に抑制できるので、電力源10や配線、電力変換装置20および回転電機30で必要な許容電流量が低くなり、システム全体の体格も従来より小さく抑制することができる。
(5)制御回路21b,22bは、電力源10の電圧Vbが予め設定される最小電圧Vmin以上を維持するように組合せパターンを設定する構成とした(図22および表1,表2を参照)。この構成によれば、電力源10の出力を安定させることができる。
(6)制御回路21b,22bは、所定条件を満たすと、電力変換回路21a,22aから相巻線Lu,Lv,Lwと相巻線Lx,Ly,Lz(複数の相巻線)に共通して出力する電力の組合せパターンP1,P5,P9で矩形波制御を行う構成とした(図11〜図14および表1,表2を参照)。この構成によれば、制御回路21b,22bによる演算処理やマップなどを簡素化したり、共通化したりすることができる。また、相巻線Lu,Lv,Lwと相巻線Lx,Ly,Lzに流れる電流I1,I2がほぼ同じ波形になるので、通電に伴って発生する音を小さく抑制することができる。
(7)制御回路21b,22bは、回転電機30のトルクTが目標値を含む所定範囲内で収まるように、通電角δ(表1の組合せパターンP1〜P9)および位相差φ(表2の組合せパターンP11〜P19)のうち一方または双方を設定する構成とした(図16を参照)。この構成によれば、通電角δや位相差φを適切に設定することにより、トルクTが目標値を含む所定範囲内で収まる。
(8)第1通電パターンPaおよび第2通電パターンPbのうちで一方または双方の通電パターンは、非通電、120度の通電角δ、180度の通電角δを含む構成とした(図2〜図4および表1,表2を参照)。非通電、120度の通電角δ、180度の通電角δのいずれか一つを適用してもよく、または、任意に設定する二つの組み合わせを適用してもよい。これらの構成によれば、通電角δの設定によって、電流Ibを抑制することができ、電力変換装置20の体格も抑制することができる。
(9)通電角δは、特性変化に基づいて次第に変化させる構成とした(図23を参照)。位相角θについても同様に変化させてもよい。これらの構成によれば、現実値が一時的に大きく変化(変動)しないように制御することができる。
(10)制御回路21b,22bは、通電開始時から所定期間を経過するまで、第1通電パターンPaと第2通電パターンPbとを異ならせる矩形波制御を行う構成とした(図11,図12,図14を参照)。これらの構成によれば、電力源10からの電流Ibを抑制できるので、電力源10や配線、電力変換装置20および回転電機30で必要な許容電流量が低くなり、システム全体の体格も従来より小さく抑制することができる。
(11)電力変換システム50(50A,50B)は、電力変換装置20(20A,20B)と回転電機30とを有し、回転電機30には少なくとも電力変換回路21a,22aを一体化する構成とした(図25,図26を参照)。言い換えると、回転電機30に電力変換回路21a,22aを内蔵することになり、電力変換システム50(50A,50B)は回転電機30に相当する。この構成によれば、機電が一体になり、従来よりも小型化することができる。
(12)回転電機30には、さらに制御回路21b,22bを一体化する構成とした(図25,図26を参照)。この構成によれば、電力変換回路21a,22aに加えて制御回路21b,22bも内蔵するので、さらに小型化することができる。
〔他の実施の形態〕
以上では本発明を実施するための形態について実施の形態1〜3に従って説明したが、本発明は当該形態に何ら限定されるものではない。言い換えれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施することもできる。例えば、次に示す各形態を実現してもよい。
上述した実施の形態1〜3では、相巻線Lu,Lv,Lwや相巻線Lx,Ly,LzをY結線やΔ結線で接続する構成とした(図5〜図7を参照)。この形態に代えて、相巻線Lu,Lv,Lwおよび相巻線Lx,Ly,Lzの一方または双方を、図27に示すY−Δ結線で接続する構成としてもよい。ただし、図27では巻線の図示を省略しているが、図6等に示すように接続される。相巻線の結線形態が相違するに過ぎないので、実施の形態1〜3と同様の作用効果を得ることができる。
上述した実施の形態1〜3では、複数の相巻線(すなわち相巻線Lu,Lv,Lwおよび相巻線Lx,Ly,Lz)を回転電機30に備える構成とした(図1,図24〜図26を参照)。この形態に代えて、一の相巻線を回転電機に備える構成としてもよい。例えば図28に示す例では、回転電機30Aには相巻線Lu,Lv,Lwを備え、回転電機30Bには相巻線Lx,Ly,Lzを備える。回転電機30A,30Bのうちで一方の回転電機に実施の形態1〜3で示す複数の相巻線を備える構成としてもよい。一の回転電機に備える相巻線の数が相違するに過ぎないので、実施の形態1〜3と同様の作用効果を得ることができる。
上述した実施の形態1〜3では、二の相巻線(すなわち相巻線Lu,Lv,Lwおよび相巻線Lx,Ly,Lz)を回転電機30に備える構成とした(図1,図24〜図26を参照)。この形態に代えて、三以上の相巻線を回転電機30に備える構成としてもよい。この場合は、相巻線ごとに対応する電力変換回路(電力変換回路21a,22aに相当する)を電力変換装置20に備える必要がある。制御回路は、図1に示すように電力変換回路ごとに対応して備えてもよく、図24に示すように一の制御回路を備えてもよい。相巻線,電力変換回路,制御回路の数が相違するに過ぎないので、実施の形態1〜3と同様の作用効果を得ることができる。
上述した実施の形態1〜3では、電力源10として二次電池を適用し、相巻線(すなわち相巻線Lu,Lv,Lwや相巻線Lx,Ly,Lz)として三相巻線を適用し、回転電機30として電動発電機を適用する構成とした(図1,図24〜図26を参照)。この形態に代えて、電力源10として太陽電池,燃料電池,商用電源などを適用したり、二次電池,太陽電池,燃料電池のうちで二以上を組み合わせて適用したりしてもよい。電力源10として商用電源を適用する場合は、回転電機30に代えて二次電池を適用してもよく、電力変換装置20は充電器として機能する。相巻線として単相巻線や、三相巻線を除く複数相巻線を適用してもよい。回転電機30として、電動機を適用したり、電動機と電動発電機を組み合わせて適用したりしてもよい。いずれの場合でも、実施の形態1〜3と同様の作用効果を得ることができる。
10 電力源
20(20A,20B,…) 電力変換装置
21a,22a,… 電力変換回路
20b,21b,22b,… 制御回路
30 回転電機
50(50A,50B,…) 電力変換システム
P1〜P9,P11〜P19 組合せパターン
Pa 第1通電パターン
Pb 第2通電パターン

Claims (12)

  1. 電力源(10)から供給される電力を変換して回転電機(30)に出力する複数の電力変換回路(21a,22a,…)と、前記複数の電力変換回路を制御する制御回路(20b,21b,22b,…)とを有する電力変換装置(20,20A,20B,…)において、
    前記回転電機は、並列接続される複数の相巻線(Lu,Lv,Lw,Lx,Ly,Lz,…)を有し、
    前記制御回路は、一の前記電力変換回路から一の前記相巻線に出力する電力の第1通電パターン(Pa)と、他の前記電力変換回路から他の前記相巻線に出力する電力の第2通電パターン(Pb)とを組み合わせた組合せパターン(P1〜P9,P11〜P19)で矩形波制御を行うことを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記制御回路は、前記回転電機の作動に伴って生じる特性変化に基づいて、前記第1通電パターンと前記第2通電パターンとの組み合わせである組合せパターン(P1〜P9,P11〜P19)を設定することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記特性変化は、前記電力源の電圧(Vb)の変化、前記電力源から前記電力変換回路に入力される電圧(Vin)の変化、前記電力源から前記電力変換回路に入力される電流(Ib)の変化、前記回転電機に流れる電流(I1,I2,…)の変化、前記回転電機のトルク(T)の変化、前記電力変換回路から出力する電力の効率(η)の変化、前記回転電機の回転数(N)の変化、前記回転電機の温度(Te)の変化のうちで一以上であることを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 前記制御回路は、前記電力源から前記電力変換回路に入力される電流(Ib)が予め設定される最大電流(Imax)以下を維持するように前記組合せパターンを設定することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  5. 前記制御回路は、前記電力源の電圧が予め設定される最小電圧(Vmin)以上を維持するように前記組合せパターンを設定することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  6. 前記制御回路は、所定条件を満たすと、前記複数の電力変換回路から前記複数の相巻線に共通して出力する電力の組合せパターン(P1,P5,P9)で矩形波制御を行うことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  7. 前記制御回路は、前記回転電機のトルクが目標値を含む所定範囲内で収まるように、通電角(δ)および位相角(θ)のうち一方または双方を設定することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  8. 前記第1通電パターンおよび前記第2通電パターンのうちで一方または双方の通電パターンは、非通電、120度の通電角、180度の通電角のうちで一以上を含むことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  9. 前記通電角および前記位相角のうち一方または双方は、前記特性変化に基づいて、次第に変化させることを特徴とする請求項2から8のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  10. 前記制御回路は、通電開始時またはリセット時から所定期間を経過するまで、前記第1通電パターンと前記第2通電パターンとを異ならせる矩形波制御を行うことを特徴とする請求項2から9のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  11. 請求項1から10のいずれか一項に記載の電力変換装置(20,20A,20B,…)と、前記回転電機(30)とを有し、
    前記回転電機には、少なくとも前記電力変換回路(21a,22a,…)を一体化することを特徴とする電力変換システム(50)。
  12. 前記回転電機には、さらに前記制御回路(20b,21b,22b,…)を一体化することを特徴とする請求項11に記載の電力変換システム。
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