JP2015073223A - 受信装置及び方法 - Google Patents
受信装置及び方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015073223A JP2015073223A JP2013208377A JP2013208377A JP2015073223A JP 2015073223 A JP2015073223 A JP 2015073223A JP 2013208377 A JP2013208377 A JP 2013208377A JP 2013208377 A JP2013208377 A JP 2013208377A JP 2015073223 A JP2015073223 A JP 2015073223A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- unit
- fft
- delay profile
- signal
- delay
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Radio Transmission System (AREA)
Abstract
Description
位相基準シンボルとデータシンボルの各々は、図1(b)に示すように、有効シンボルとガードインターバル(GI)で構成される。GIとしては、例えば有効シンボルの末尾をコピーしたものが用いられる。
その後、相前後する2つのシンボル間で各サブキャリアの位相差を検出する遅延検波によって、送信ビットを検出する。
特許文献1には、遅延検波の処理をアンテナ別に実施した後ダイバーシチ合成する方法が記載されている。
位相基準信号を直交周波数分割多重した位相基準シンボルと、差動位相変調された複数のサブキャリアを直交周波数分割多重した複数のデータシンボルで構成されるフレームを伝送単位とする信号を第1乃至第L(Lは2以上の整数)アンテナで受信する受信装置において、
それぞれ前記第1乃至第Lのアンテナに対応して設けられ、対応するアンテナでの受信信号のFFT開始位置を決定する第1乃至第LのFFT開始位置決定部と、
前記第1乃至第LのFFT開始位置決定部で、それぞれ前記第1乃至第Lのアンテナでの受信信号に対して決定された前記FFT開始位置に応じて、前記受信信号のうちの、前記FFT開始位置が他の受信信号よりも早い位置に決定された前記受信信号を遅延させることでFFT開始位置を揃える遅延部と、
前記遅延部で前記FFT開始位置が揃えられた前記第1乃至第Lの受信信号の各々を、フレーム毎に設定された位相回転角だけ位相回転させる位相回転部と、
前記位相回転部で位相回転を付与された前記第1乃至第Lの受信信号を合成して合成信号を出力するダイバーシチ合成部と、
前記ダイバーシチ合成部から出力された合成信号に対してFFTを行って位相基準シンボルと複数のデータシンボルとを含む周波数領域の信号を出力するFFT部と、
前記FFT部から出力された周波数領域の信号を遅延検波する遅延検波部と、
前記FFT部から出力された周波数領域の信号から伝送路の周波数特性を推定する伝送路推定部と、
前記伝送路推定部で推定された伝送路の周波数特性から前記合成信号についての遅延プロファイルを計算するIFFT部と、
前記IFFT部で計算された前記合成信号についての遅延プロファイルと、前記位相回転部で前記第1乃至第Lの受信信号に加えた位相回転角をもとに、前記第1乃至第Lのアンテナのうちの少なくとも1つのアンテナの各々の遅延プロファイルを計算する遅延プロファイル分割部とを有し、
前記位相回転部は、前記遅延プロファル分割部で前記少なくとも1つのアンテナの各々の遅延プロファイルを計算することを可能とするように、フレーム毎に前記位相回転角を設定し、
前記FFT開始位置決定部は、前記遅延プロファイル分割部で計算された前記少なくとも1つのアンテナの各々の遅延プロファイルをもとに前記FFT開始位置の決定を行う
ことを特徴とする。
図3は、本実施の形態の受信装置の構成を示す機能ブロック図である。
図示の受信装置は、図1(a)に示すように、NULL(ヌル)シンボル、位相基準シンボル、複数のデータシンボルで構成されるフレームを伝送単位とする信号を、2本のアンテナ1−1及び1−2でダイバーシチ受信する。位相基準シンボルは、位相基準信号を直交周波数分割多重(OFDM)することで得られたものであり、データシンボルは、差動位相変調された複数のサブキャリアを直交周波数多重分割(OFDM)することで得られたものである。
有効シンボル長、GI長、及び各フレーム内のデータシンボルの数は受信装置において既知である。
以下、端子2−1、2−2に供給されるOFDM信号を、単にアンテナ1−1、1−2での第1及び第2の受信信号とも言い、符号D2−1、D2−2で表す。
FFT開始位置の決定の仕方は、初期状態(受信装置の動作開始から予め定められた時間以内の期間)と定常状態(受信装置の動作開始から予め決められた時間が経過した時点以降)とで異なる。
FFT開始位置決定部4−1、4−2は、定常状態では、後述の遅延プロファイル分割部13から出力される、アンテナ1−1、1−2の遅延プロファイルをもとに、それぞれ受信信号D2−1、D2−2に対するFFT開始位置を決定する。
遅延部5から出力される信号D5−1、D5−2を区別のため「遅延信号」、或いは「遅延された受信信号」と言うこともあるが、これらの信号D5−1、D5−2も、アンテナ1−1、1−2での受信で得られたものであるので、「アンテナ1−1、1−2での受信信号」と言うこともある。
遅延後のFFT開始位置(第1及び第2の遅延信号D5−1、D5−2で共通のFFT開始位置)を示す情報D5sfは、遅延部5からFFT部8に通知される。
位相回転部6から出力される信号D6−1、D6−2を区別のため「位相回転を付与された受信信号」と言うこともあるが、これらの信号D6−1、D6−2も、アンテナ1−1、1−2での受信で得られたものであるので、「アンテナ1−1、1−2での受信信号」と言うこともある。
位相回転部6で付与された位相回転角(を示すデータ)D6r−1、D6r−2は、位相回転部6から遅延プロファイル分割部13に通知される。
遅延検波においては、位相基準シンボルに続く最初のデータシンボルについては、位相基準シンボルに対するサブキャリア毎の位相差を検出し、2番目以降にデータシンボルについては、直前のデータシンボルに対するサブキャリア毎の位相差を検出する。
除算の結果得られる信号は、位相回転部6で第1の遅延信号D5−1に付与した位相回転角だけアンテナ1−1の伝送路の周波数特性を回転させたものと、第2の遅延信号D5−2に付与した位相回転角だけアンテナ1−2の伝送路の周波数特性を回転させたものとを合成した信号である。
この「IFFTの結果得られる信号D12は、位相回転部6で第1の遅延信号D5−1に付与した位相回転角だけアンテナ1−1の遅延プロファイルを回転させたものと、位相回転部6で第2の遅延信号D5−2に付与した位相回転角だけアンテナ1−2の遅延プロファイルを回転させたものを合成した遅延プロファイルであり、合成信号D7の遅延プロファイルとも言う。
遅延プロファイル分割部13は、1フレーム期間の間電波環境が変化しない、即ち各アンテナ毎の遅延プロファイルが変化しないと仮定して、相前後する2つのフレームの位相基準シンボルにそれぞれ対応するIFFT部12の出力から、各アンテナの遅延プロファイルを計算する。
最も早い到来波(最先到来波)Waの到来時刻と最も遅い到来波(最後の到来波)Wdの到来時刻の差Tadを最大遅延時間又は遅延広がりと言う。
図示の例では先行波及び遅延波が存在するが、先行波Waが存在しない場合には、主波Wpが最先到来波となり、遅延波Wdが存在しない場合には、主波Wpが最後の到来波となる。
この場合、FFT区間の開始位置を符号Tsfaで示すように、最先到来波WaのGIの末尾、即ち有効シンボルの先頭に一致させれば、シンボル間干渉を防ぐことができる。
この場合、FFT区間の開始位置を最先到来波WaのGIの末尾から、Tgi−Tadだけ進んだ位置Tsfbから、GIの末尾Tsfaまでの範囲内に位置させれば、シンボル間干渉を防ぐことができる。
但し、図7の場合にも、FFT区間の開始位置を符号Tsfaで示すように、最先到来波WaのGIの末尾に一致させることが簡便であり、望ましい。
具体的には、遅延プロファイルに含まれる最先到来波がインデックス0に位置するように、FFT開始位置を調整し、これによりシンボル間干渉が生じないようにしている。
ここでインデックスとは、位相基準シンボルから求める遅延プロファイルh(k)におけるインデックスkを意味し、インデックス0はインデックスkが0となる位置を意味する。
基準信号生成部10から出力される位相基準信号(周波数軸のデータ)をS(n)(n=0,1,…、N−1)とすると、伝送路の周波数特性は
H(n)=R(n)/S(n)(n=0,1,…、N−1)
で与えられる。
ここで、nは周波数を表すインデックスである。
上記の周波数特性H(n)をIFFTすることで遅延プロファイルh(k)(k=0,1,…、N−1)が得られる。
ここで、kは遅延時間を表すインデックスである。
δ(k)はデルタ関数であり、インデックスk=0においてのみゼロ以外の値となる。即ち、遅延プロファイルにおいて主波に相当する部分が、インデックス0に一致する。
FFT開始位置が上記の位置からKaサンプル遅くなった場合、
H(n)=exp(j2πKa)
となり、
h(k)=δ(k−Ka)
となり、インデックスKaにおいて、ゼロ以外の値となる。即ち、遅延プロファイルにおいて主波に相当する部分が、インデックスKaに一致する。
つまり、図9(a)に示すように、遅延プロファイルに含まれる最先到来波Waに相当する部分がインデックス0に一致するように、FFT窓位置を調整することで、図9(b)に示すように、FFT開始位置Tsfを最先到来波WaのGIの末尾に一致させることができる。
ここで、あるフレーム(i番目のフレーム)の位相基準シンボルに対する遅延プロファイルと、次のフレーム(i+1番目のフレーム)の位相基準シンボルに対する遅延プロファイルが等しい、つまり、1フレーム長の間に遅延プロファイルが変化しないと仮定する。
そして、i番目のフレームにおいては、第1の遅延信号D5−1にθ1a、第2の遅延信号D5−2にθ2aの位相回転を加え、i+1番目のフレームにおいては、第1の遅延信号D5−1にθ1b、第2の遅延信号D5−2にθ2bの位相回転を加えるものとする。
すると、i番目のフレームのIFFT部12の出力ga(t)とi+1番目のフレームのIFFT部12の出力gb(t)は次式で表される。
…(1A)
exp(jθ1b)×h1(t)+exp(jθ2b)×h2(t)=gb(t)
…(1B)
ただし、位相回転角θ1a、θ2a、θ1b、θ2bは、式(1A)、(1B)が互いに独立になるよう選ぶ必要がある。
h1(t)+h2(t)=ga(t) …(1C)
h1(t)−h2(t)=gb(t) …(1D)
となるため、ga(t)とgb(t)を加算して2で割ることでh1(t)が導出され、ga(t)からgb(t)を減算して2で割ることでh2(t)が導出される。
この場合、位相回転部6及び遅延プロファイル分割部13で乗算を行う必要がない。
実施の形態1は、あるフレーム(i番目のフレーム)の位相基準シンボルに対する遅延プロファイルと、次のフレーム(i+1番目のフレーム)の位相基準シンボルに対する遅延プロファイルが等しい、つまり、1フレーム長の間に遅延プロファイルが変化しないとの仮定が成り立つ場合に適用し得るものである。実施の形態2は、電波環境の時間変動がより激しい場合に適用し得るものである。即ち、あるフレーム(i番目のフレーム)の末尾のデータシンボルに対する遅延プロファイルと、次のフレーム(i+1番目のフレーム)の位相基準シンボルに対する遅延プロファイルが等しいとの条件が満たされれば適用可能なものである。
図10において、図3と同じ符号は、同様の構成要素を示す。
図10の受信装置は、図3の受信装置と概して同じであるが、硬判定部21、再差動変調部22、及び切替部23を有する点で異なる。
再差動変調部22は、基準信号生成部10から出力される位相基準信号D10と、硬判定部21から出力される、推定された送信ビット系列D21を用いて、該送信ビット系列を差動変調する。具体的には、まず、位相基準信号を基準に、推定された送信ビット系列を用いて最初のデータシンボルを差動変調し、2番目以降のデータシンボルの各々について1シンボル前の差動変調で得られた信号を基準にして差動変調する処理を繰り返す。このような処理を繰り返す結果、各フレームの末尾のデータシンボルが入力されたときには、当該末尾のシンボルの差動位相変調信号が出力される。
切替部23により基準信号生成部10の出力D10が選択されているときの除算部11の動作は、実施の形態1と同じである。
切替部23により再差動変調部22の出力D22が選択されているときは、除算部11は、受信信号に含まれる、各フレームの末尾のデータシンボルを、再差動変調部の出力で除算することで、該フレームの末尾のデータシンボルに対する遅延プロファイルを算出する。
本実施の形態では、各フレームの末尾のデータシンボルから、次のフレームの先頭の位相基準シンボルまでの間(NULLシンボルの期間)のみ遅延プロファイルが変化しないと仮定する。このように、遅延プロファイルが変化しないと仮定する期間を短くすることで、電波環境の変化が激しい環境でも、アンテナ別に遅延プロファイルを算出することが可能となる。
…(2A)
exp(jθ1b)×h1(t)+exp(jθ2b)×h2(t)=fb(t)
…(2B)
ここで、h1(t)、h2(t)は、式(1A)、(1B)と同様、アンテナ1−1及び1−2の遅延プロファイルである。
但し、位相回転角θ1a、θ2a、θ1b、θ2bは、式(1A)、(1B)の場合と同様、式(2A)、(2B)が互いに独立になるよう選ぶ必要がある。
実施の形態1及び2では、複数のアンテナで受信した信号を等利得合成しているが、実施の形態3及び4は、ダイバーシチ合成に際し、アンテナ間で合成の重みを変えるものである。
アンテナ間で受信品質に差があるときに、アンテナ間で合成の重みを変えることで、ダイバーシチ利得が大きくすることができる。
図11の受信装置は、図3の受信装置と概して同じであるが、加重値制御部31を有する。
加重値制御部31は、電力計算部32−1、32−2と、加重値算出部33とを有する。
電力計算部32−2は、アンテナ1−2の遅延プロファイルの、一定の閾値以下の雑音成分の電力を計算する。
実施の形態1の改変として、受信信号の信号レベルの測定結果に基づく、重み付け合成を行う構成を実施の形態4の受信装置として図12に示す。図12において、図3と同じ符号は同様の構成要素を示す。
図12の受信装置は、図3の受信装置と概して同じであるが、加重値制御部41を有する。
加重値制御部41は、信号レベル測定部42−1、42−2と、加重値算出部43とを有する。
信号レベル測定部42−2は、受信信号D2−2のレベル、例えば振幅、電力、もしくは信号対雑音比を算出する。
図13は、実施の形態5の受信方法における処理の手順を示すフローチャートである。実施の形態5の受信方法は、実施の形態1の受信装置により実施されるものであり、実施の形態1と同様に、図1(a)及び(b)に示される信号を受信して処理する。
この処理は、図3の遅延部5で行われるものであり、その内容は遅延部5について説明したのと同様である。
この処理は、図3のダイバーシチ合成部7で行われるものであり、その内容はダイバーシチ合成部7について説明したのと同様である。
ステップS108の処理は、図3のFFT部8で行われるものであり、その内容はFFT部8について説明したのと同様である。
ステップS109の処理は、図3の遅延検波部9で行われるものであり、その内容は遅延検波部9について説明したのと同様である。
ステップS114の処理は、図3の伝送路推定部14で行われるものであり、その内容は伝送路推定部14について説明したのと同様である。
このIFFTの結果、アンテナ1−1の遅延プロファイルとアンテナA2の遅延プロファイルを位相回転させたものを合成した遅延プロファイル(合成信号の遅延プロファイル)が得られる。
ステップS112の処理は、図3のIFFT部12で行われるものであり、その内容はIFFT12について説明したのと同様である。
この処理は、図3の遅延プロファイル分割部13で行われるものであり、その内容は遅延プロファイル分割部13に関して説明したのと同様である。
ステップS113の次にステップS200に進む。
ステップS200の処理も制御部15で行われる。
ステップS105Bの処理は、図3の遅延部5で行われるものであり、その内容は遅延部5について説明したのと同様である。
それ以降の処理は上記と同様である。
ステップS110では、位相基準シンボルの各キャリアで送信される既知信号、即ち位相基準信号を生成する。
ステップS110の処理は、図3の基準信号生成部10で行われるものであり、その内容は基準信号生成部10について説明したのと同様である。
ステップS111の処理は、図3の除算部11で行われるものであり、その内容は除算部11について説明したのと同様である。
例えば、実施の形態1について説明したのと同様に、実施の形態5もL本のアンテナで受信する場合に適合するように改変することが可能である。
実施の形態6は、実施の形態2の受信装置で実施される受信方法である。
実施の形態5では、実施の形態1で説明したように、受信信号に含まれる位相基準シンボルに対してのみ合成信号の遅延プロファイルを求めているが、実施の形態6では、実施の形態2で説明したように、受信信号の各フレームの末尾に存在するデータシンボルに対しても合成信号の遅延プロファイルを求める。
図14のステップS110は、図13のステップS110と同じである。
ステップS110と並行して、ステップS121及びステップS122が行われる。
ステップS121では、ステップS109の出力から、送信ビット系列を推定する。ステップS121の処理は、図10の硬判定部21で行われるものであり、その内容は硬判定部21について説明したのと同様である。
ステップS122の処理は、図10の再差動位相変調部22で行われるものであり、その内容は再差動位相変調部22について説明したのと同様である。
ステップS123の処理は、図10の切替部23により行われ、その内容は切替部23について説明した処理に相当するものである。
ステップS123で、末尾のデータシンボルであれば、ステップS111Bに進み、ステップS122の再差動変調の結果を用いて除算を行い、その後、ステップS112に進む。
ステップS123で、位相基準シンボルでもなく、末尾のシンボルでもない場合には、除算を行わずにステップS112に進む。
Claims (8)
- 位相基準信号を直交周波数分割多重した位相基準シンボルと、差動位相変調された複数のサブキャリアを直交周波数分割多重した複数のデータシンボルで構成されるフレームを伝送単位とする信号を第1乃至第L(Lは2以上の整数)アンテナで受信する受信装置において、
それぞれ前記第1乃至第Lのアンテナに対応して設けられ、対応するアンテナでの受信信号のFFT開始位置を決定する第1乃至第LのFFT開始位置決定部と、
前記第1乃至第LのFFT開始位置決定部で、それぞれ前記第1乃至第Lのアンテナでの受信信号に対して決定された前記FFT開始位置に応じて、前記受信信号のうちの、前記FFT開始位置が他の受信信号よりも早い位置に決定された前記受信信号を遅延させることでFFT開始位置を揃える遅延部と、
前記遅延部で前記FFT開始位置が揃えられた前記第1乃至第Lの受信信号の各々を、フレーム毎に設定された位相回転角だけ位相回転させる位相回転部と、
前記位相回転部で位相回転を付与された前記第1乃至第Lの受信信号を合成して合成信号を出力するダイバーシチ合成部と、
前記ダイバーシチ合成部から出力された合成信号に対してFFTを行って位相基準シンボルと複数のデータシンボルとを含む周波数領域の信号を出力するFFT部と、
前記FFT部から出力された周波数領域の信号を遅延検波する遅延検波部と、
前記FFT部から出力された周波数領域の信号から伝送路の周波数特性を推定する伝送路推定部と、
前記伝送路推定部で推定された伝送路の周波数特性から前記合成信号についての遅延プロファイルを計算するIFFT部と、
前記IFFT部で計算された前記合成信号についての遅延プロファイルと、前記位相回転部で前記第1乃至第Lの受信信号に加えた位相回転角をもとに、前記第1乃至第Lのアンテナのうちの少なくとも1つのアンテナの各々の遅延プロファイルを計算する遅延プロファイル分割部とを有し、
前記位相回転部は、前記遅延プロファル分割部で前記少なくとも1つのアンテナの各々の遅延プロファイルを計算することを可能とするように、フレーム毎に前記位相回転角を設定し、
前記FFT開始位置決定部は、前記遅延プロファイル分割部で計算された前記少なくとも1つのアンテナの各々の遅延プロファイルをもとに前記FFT開始位置の決定を行う
ことを特徴とする受信装置。 - 前記伝送路推定部は、
既知の位相基準信号を生成する基準信号生成部と、
前記FFT部から出力された前記周波数領域の信号に含まれる位相基準シンボルを、前記基準信号生成部から出力された前記位相基準信号で除算して、除算結果を前記伝送路の周波数特性として出力する除算部とを有し、
前記遅延プロファイル分割部は、(L−1)フレーム長の間、前記第1乃至第Lのアンテナの各々の遅延プロファイルは変化しないと仮定して、連続するLフレーム分の位相基準シンボルに対応する前記IFFT部の出力から、前記第1乃至第Lのアンテナの各々の遅延プロファイルを計算する
ことを特徴とする請求項1に記載の受信装置。 - 前記伝送路推定部は、
既知の位相基準信号を生成する基準信号生成部と、
前記遅延検波部の出力から送信ビット系列を推定する硬判定部と、
前記基準信号生成部の出力と、前記硬判定部の出力とを元に差動位相変調を行う再差動変調部と、
前記FFT部から各フレームの末尾のデータシンボルが出力されるときに前記再差動変調部の出力を選択し、
前記FFT部から各フレームの先頭の位相基準シンボルが出力されるときに前記基準信号生成部の出力を選択する切替部と、
前記FFT部の出力を前記切替部の出力で除算して、除算結果を前記伝送路の周波数特性として出力する除算部とを有し、
前記遅延プロファイル分割部は、各フレームの末尾のデータシンボルと次のフレームの先頭の位相基準シンボルの間で各アンテナの遅延プロファイルが変化しないと仮定して、各フレームの末尾のデータシンボルに対応するIFFT部の出力と、次のフレームの先頭の位相基準シンボルに対応する前記IFFT部の出力から、前記少なくとも1つのアンテナの各々の遅延プロファイルを計算する
ことを特徴とする請求項1に記載の受信装置。 - 前記遅延プロファイル分割部は、
第1乃至第Lのアンテナにそれぞれ対応する遅延プロファイルを未知数とするL個の連立方程式を解くことで、前記少なくとも1つのアンテナの各々の遅延プロファイルを計算し、
前記位相回転部は、前記L個の連立方程式のうち、前記遅延プロファイルを算出しようとするアンテナの数以上の方程式が互いに独立となるように位相回転角を決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の受信装置。 - 遅延プロファイル分割部から出力された各アンテナの遅延プロファイルに基づいて、所定の閾値以下の電力を計算する電力計算部をさらに備え、
前記ダイバーシチ合成部は、前記電力計算部で計算された前記電力が小さいアンテナほど、大きな重みを付けてダイバーシチ合成する
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の受信装置。 - 前記第1乃至第Lのアンテナでの受信信号の信号レベルを測定する信号レベル測定部をさらに備え、
前記ダイバーシチ合成部は、前記信号レベル測定部で測定された信号レベルが小さいアンテナほど、小さな重みをかけてダイバーシチ合成する
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の受信装置。 - 前記Lが2であり、
前記位相回転部は、第1及び第2の受信信号の一方に対する位相回転角をゼロとし、
第1及び第2の受信信号の他方に対する位相回転角を、フレーム毎に0度と180度に交互に切り替える
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の受信装置。 - 位相基準信号を直交周波数分割多重した位相基準シンボルと、差動位相変調された複数のサブキャリアを直交周波数分割多重した複数のデータシンボルで構成されるフレームを伝送単位とする信号を第1乃至第L(Lは2以上の整数)アンテナで受信する受信方法において、
それぞれ前記第1乃至第Lのアンテナでの受信信号のFFT開始位置を決定するFFT開始位置決定ステップと、
前記FFT開始位置決定ステップで、それぞれ前記第1乃至第Lのアンテナでの受信信号に対して決定された前記FFT開始位置に応じて、前記受信信号のうちの、前記FFT開始位置が他の受信信号よりも早い位置に決定された前記受信信号を遅延させることでFFT開始位置を揃える遅延ステップと、
前記遅延ステップで前記FFT開始位置が揃えられた第1乃至第Lの受信信号の各々を、フレーム毎に設定された位相回転角だけ位相回転させる位相回転ステップと、
前記位相回転ステップで位相回転を付与された前記第1乃至第Lの受信信号を合成して合成信号を生成するダイバーシチ合成ステップと、
前記ダイバーシチ合成ステップで生成された合成信号に対してFFTを行って位相基準シンボルと複数のデータシンボルとを含む周波数領域の信号を生成するFFTステップと、
前記FFTステップで生成された周波数領域の信号を遅延検波する遅延検波ステップと、
前記FFTステップで生成された周波数領域の信号から伝送路の周波数特性を推定する伝送路推定ステップと、
前記伝送路推定ステップで推定された伝送路の周波数特性から前記合成信号についての遅延プロファイルを計算するIFFTステップと、
前記IFFTステップで計算された前記合成信号についての遅延プロファイルと、前記位相回転ステップで前記第1乃至第Lの受信信号に加えた位相回転角をもとに、前記第1乃至第Lのアンテナのうちの少なくとも1つのアンテナの各々の遅延プロファイルを計算する遅延プロファイル分割ステップを有し、
前記位相回転ステップは、前記遅延プロファル分割ステップで前記少なくとも1つのアンテナの各々の遅延プロファイルを計算することを可能とするように、フレーム毎に前記位相回転角を設定し、
前記FFT開始位置決定ステップは、前記遅延プロファイル分割ステップで計算された前記少なくとも1つのアンテナの各々の遅延プロファイルをもとに前記FFT開始位置の決定を行う
ことを特徴とする受信方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013208377A JP6037992B2 (ja) | 2013-10-03 | 2013-10-03 | 受信装置及び方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013208377A JP6037992B2 (ja) | 2013-10-03 | 2013-10-03 | 受信装置及び方法 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015073223A true JP2015073223A (ja) | 2015-04-16 |
JP2015073223A5 JP2015073223A5 (ja) | 2016-02-12 |
JP6037992B2 JP6037992B2 (ja) | 2016-12-07 |
Family
ID=53015302
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013208377A Active JP6037992B2 (ja) | 2013-10-03 | 2013-10-03 | 受信装置及び方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6037992B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005065197A (ja) * | 2003-08-20 | 2005-03-10 | Rikogaku Shinkokai | 高精度タイミング再生を備えたmimo−ofdm受信方式および受信機 |
JP2012235508A (ja) * | 2012-07-13 | 2012-11-29 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 通信装置、及び方法 |
JP5098553B2 (ja) * | 2007-10-10 | 2012-12-12 | 富士通セミコンダクター株式会社 | Ofdm受信装置およびofdm受信方法 |
JP2013165520A (ja) * | 2000-04-18 | 2013-08-22 | Sony Internatl Europ Gmbh | 通信装置、処理装置および通信方法 |
-
2013
- 2013-10-03 JP JP2013208377A patent/JP6037992B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013165520A (ja) * | 2000-04-18 | 2013-08-22 | Sony Internatl Europ Gmbh | 通信装置、処理装置および通信方法 |
JP2005065197A (ja) * | 2003-08-20 | 2005-03-10 | Rikogaku Shinkokai | 高精度タイミング再生を備えたmimo−ofdm受信方式および受信機 |
JP5098553B2 (ja) * | 2007-10-10 | 2012-12-12 | 富士通セミコンダクター株式会社 | Ofdm受信装置およびofdm受信方法 |
JP2012235508A (ja) * | 2012-07-13 | 2012-11-29 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 通信装置、及び方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6037992B2 (ja) | 2016-12-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4263119B2 (ja) | Ofdmシステムでの初期周波数の同期方法および装置 | |
EP1689140A1 (en) | Apparatus and method for compensating for a frequency offset in a wireless communication system | |
WO2014132599A1 (ja) | 受信装置、位相誤差推定方法、及び位相誤差補正方法 | |
US7907673B2 (en) | Robust and low-complexity combined signal power estimation | |
JP6118616B2 (ja) | 受信機および同期補正方法 | |
WO2018202038A1 (zh) | 一种确定上行同步定时偏差的方法及装置 | |
WO2006075733A1 (ja) | 通信装置 | |
JP2006157559A (ja) | 復調装置、ダイバーシチ受信装置および復調方法 | |
TWI488467B (zh) | 用於全球互通微波存取之上行鏈路分域多重存取接收器 | |
US7283598B2 (en) | OFDM receiver apparatus | |
JP2005204301A (ja) | Ofdmシステムでの初期周波数の同期方法及び装置 | |
JP2011514721A (ja) | 周波数誤差推定 | |
EP1335552A1 (en) | Channel estimation in multicarrier systems | |
JP2007013982A (ja) | トレーニングシーケンスの生成方法、通信システム及び通信方法 | |
CN110798421A (zh) | 前导符号的接收方法及装置 | |
Wu et al. | Reliable frequency-hopping MIMO radar-based communications with multi-antenna receiver | |
JP5055239B2 (ja) | Ofdm復調装置 | |
KR20140115049A (ko) | 비동기 직교주파수 분할다중 시스템에서 순환확장부호를 이용한 가변적인 심볼 타이밍의 보상 방법 및 장치 | |
JP2000341236A (ja) | Ofdm信号受信装置、ofdm信号通信システム及びその通信制御方法 | |
JP6037992B2 (ja) | 受信装置及び方法 | |
JP2005260331A (ja) | Ofdm受信装置 | |
JP4326015B2 (ja) | 受信装置及び受信方法 | |
JP3945623B2 (ja) | 周波数同期方法及びこれを用いたofdm受信装置 | |
JP5411659B2 (ja) | Ofdm信号受信におけるマルチパス歪み等化装置および受信装置 | |
JP2006332769A (ja) | Ofdm受信装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20151214 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20151214 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160913 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161004 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161101 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6037992 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |