JP2000341236A - Ofdm信号受信装置、ofdm信号通信システム及びその通信制御方法 - Google Patents

Ofdm信号受信装置、ofdm信号通信システム及びその通信制御方法

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JP2000341236A
JP2000341236A JP11152624A JP15262499A JP2000341236A JP 2000341236 A JP2000341236 A JP 2000341236A JP 11152624 A JP11152624 A JP 11152624A JP 15262499 A JP15262499 A JP 15262499A JP 2000341236 A JP2000341236 A JP 2000341236A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路規模を増大することなく、信頼性の高い
データ伝送を行う。 【解決手段】 本発明のOFDM信号通信システムは、OFDM
送信機10とOFDM受信機11とを備える。OFDM受信機1
1は、OFDM送信機10からのOFDM信号を受信するアンテ
ナ16と、受信したRF信号をベースバンド信号に周波
数変換する周波数変換器17と、周波数変換器17に局
部発振信号を供給する局部発振器18と、ベースバンド
信号を標本化する標本化器19と、標本化器19の出力
信号を用いて、キャリア周波数の誤差とタイミング誤差
を検出する周波数誤差&タイミング誤差推定器20と、
標本化器19が出力する時間領域信号を周波数領域信号
に変換する高速フーリエ変換器(FFT)21とを有す
る。周波数誤差&タイミング誤差推定器20は、OFDM信
号のキャリア周波数の誤差とサンプリングタイミングの
誤差を推定し、その推定結果を利用して、局部発振器1
8とFFTを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直交配置された複
数の搬送波(キャリア)信号で構成されるOFDM(Orthogo
nal Frequency Division Multiplexing)信号を用いてデ
ータの送受信を行うOFDM信号受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、音声や映像もしくはデータ等のデ
ィジタル情報を伝送するOFDM信号通信システムの開発が
進められており、携帯電話等の移動体においてもディジ
タル通信が主流になりつつある。
【0003】移動体通信では、ビル等の建築物やその他
の反射物による複数の反射波(マルチパス)の影響を考
慮する必要がある。つまり、受信点には、複数の送信局
からの電波が到達する。このようなマルチパスの現象
は、信号に歪みを生じさせ、受信品質を劣化させる大き
な原因となる。
【0004】また、マルチメディア情報等を扱うOFDM信
号通信システムでは、多様な要求品質への対応が求めら
れる。たとえば、小型な携帯情報端末を用いたマルチメ
ディア・ディジタル通信では、任意の地点から網等に接
続する移動通信の利便性を有しつつ、信頼性の高い信号
伝送が必要となる。
【0005】移動体通信に限らず、ディジタル通信で
は、送信機から伝送される情報を復元するために、周波
数同期やタイミング同期を確立する必要がある。特に、
移動体通信では、受信状態が変動するため、同期処理が
不可欠であるが、同期を取るには、ある程度の時間を要
する。同期がはずれた状態では、情報の復元は、不可能
となるため、同期がはずれた場合の回復のためにも、高
速な周波数同期およびタイミング同期が必要となる。
【0006】マルチメディア情報等を扱うOFDM信号通信
システムでは、伝送される信号がバースト的に発生する
ため、パケット通信に適している。パケット通信では、
時分割多元接続(TDMA)のように一定の周期ではなくラ
ンダムにパケットが送信される。このため、パケット毎
に同期を確立する必要があり、短い時間で同期を確立し
なければならない。さらに、マルチメディア情報を取り
扱う携帯情報端末では、小型化の観点から高精度発振器
の使用が困難であるため、高性能のキャリア周波数同期
法を適用する必要がある。
【0007】ところで、マルチパス伝搬路における遅延
波の影響を低減する有効な方法として、OFDM(Orthogona
l Frequency Division Multiplexing)がある。OFDMは、
伝送情報を分割して複数の低速なディジタル信号を生成
し、その複数信号で直交関係にあるサブキャリアを独立
に変調する方式である。マルチキャリアを用いた並列伝
送によって、信号伝送速度を低くでき、さらに、OFDM特
有のガード区間を設けることによって、単一キャリア変
調方式と比べて遅延波の影響を低減することができる。
【0008】以下にOFDM方式の概要について説明する。
【0009】図21は送信側に用いられるOFDM変調装置
の構成を示すブロック図である。OFDM変調装置には、送
信データが入力される。この送信データは、シリアル/
パラレル変換部201に供給されて、低速な複数の伝送
シンボルからなるデータに変換される。つまり、伝送情
報を分割して、複数の低速なディジタル信号を生成す
る。このパラレルデータは、逆高速フーリエ変換(IFF
T)部202に供給される。
【0010】パラレルデータは、OFDMを構成する各サブ
キャリアに割り当てられ、周波数領域においてマッピン
グされる。ここで、各サブキャリアに対してBPSK、QPS
K、16QAM、64QAM等の変調が施される。マッピングデー
タは、IFFT演算を施すことによって、周波数領域の送信
データから時間領域の送信データに変換される。これに
より、互いに直交する関係にある複数のサブキャリアが
それぞれ独立に変調されたマルチキャリア変調信号が生
成される。IFFT部202の出力は、ガードインターバル
付加部203に供給される。
【0011】ガードインターバル付加部203は、図2
2に示すように、伝送データの有効シンボルの後部をガ
ードインターバルとして、伝送シンボル毎に有効シンボ
ル期間の前部にコピーを付加する。このガードインター
バル付加部で得られたベースバンド信号は、直交変調部
204に供給される。
【0012】直交変調部204は、ガードインターバル
付加部203から供給されるベースバンドOFDM信号に対
して、OFDM変調装置の局部発振器205から供給される
キャリア信号を用いて、直交変調を施し、中間周波数
(IF)信号もしくは無線周波数(RF)信号に周波数
変換する。すなわち、直交変調部は、ベースバンド信号
を所望の伝送周波数帯域に周波数変換した後に伝送路に
出力する。
【0013】図23は、受信側に用いられるOFDM復調装
置の構成を示すブロック図である。OFDM復調装置には、
図21のOFDM変調装置によって生成されたOFDM信号が所
定の伝送路を介して入力される。
【0014】このOFDM復調装置に入力されたOFDM受信信
号は、直交復調部211に供給される。直交復調部21
1は、OFDM受信信号に対して、OFDM復調装置の局部発振
器212から供給されるキャリア信号を用いて直交復調
を施し、RF信号もしくはIF信号からベースバンド信
号に周波数変換し、ベースバンドOFDM信号を得る。この
OFDM信号は、ガードインターバル除去部213に供給さ
れる。
【0015】ガードインターバル除去部213は、OFDM
変調装置のガードインターバル付加部203で付加され
た信号を、図示しないシンボルタイミング同期部から供
給されるタイミング信号に従って除去する。このガード
インターバル除去部203で得られた信号は、高速フー
リエ変換(FFT)部214に供給される。
【0016】FFT部214は、入力される時間領域の
受信データをFFTすることによって周波数領域の受信
データに変換する。さらに周波数領域においてデマッピ
ングされ、各サブキャリア毎にパラレルデータが生成さ
れる。ここで、各サブキャリアに施されたBPSK、QPSK、
16QAM、64QAM等の変調に対する復調がなされたことにな
る。FFT部214で得られたパラレルデータは、パラ
レル/シリアル変換部215に供給されて、受信データ
として出力される。
【0017】以上説明したように、OFDM復調装置は、OF
DM変調装置から伝送される情報を復元するために、キャ
リア周波数同期やタイミング周波数同期を確立する必要
がある。
【0018】OFDMでは、サブキャリア間隔が狭く、各サ
ブキャリアが直交配置されているため、OFDM復調装置の
局部発振器212から供給されるキャリア周波数とOFDM
変調装置のキャリア周波数がずれている場合、すなわ
ち、周波数オフセットが存在する場合には、サブキャリ
ア間の直交性が崩れて受信特性が著しく劣化する。従っ
て、OFDMでは、キャリア周波数同期の確立が極めて重要
である。
【0019】OFDMの周波数同期法に関しては、電子情報
通信学会技術研究報告書RCS97−210(1998−01)の「高
速無線LAN用OFDM変調方式の同期系に関する検討」等
に示されている。
【0020】OFDMの同期法は、周波数領域での処理によ
るものと、時間領域での処理によるものに分類される。
上記報告書に記載されている同期法は、時間領域での処
理によるものである。この方式では、2つのOFDMシンボ
ルを用い、その2つのパイロットシンボルに同一の信号
を配置し、両者の相関演算によってキャリア周波数のず
れおよびタイミングのずれを推定する。
【0021】また、データシンボルを伝送する前に、初
期位相を決定するスタートシンボルを別途送信して周波
数誤差を推定する手法も知られている。ところが、この
種の周波数誤差推定方法では、2シンボル以上のパイロ
ットシンボルを伝送する必要があるため、伝送効率が低
下してしまうという問題がある。
【0022】伝送効率の向上のために、このスタートシ
ンボルとパイロットシンボルとを兼ねることが可能であ
るが、この場合にも同期のために2シンボル以上のパイ
ロットシンボルが必要となるという点は変わらないた
め、伝送効率が低下してしまうという問題点がある。
【0023】一方、電子情報通信学会論文誌B-II Vol.
J75-B-II,No.12,p884-895(1992年12月)には、複数の複
素相関器を用いたキャリア周波数のオフセット推定法が
開示されている。この文献には、図24に示す周波数オ
フセット検出・除去方式が提案されている。この文献
は、TDMAスロットに付加されるトレーニング信号を用い
たシングルキャリア変調方式を対象としており、複数設
けられた相関器には、同一の参照系列が設定されて、相
関器に入力される受信信号の周波数を変化させている。
【0024】初期同期を高速化するには、ある程度の回
路規模の増大は避けられないが、回路規模の増加は、製
造コストの増加につながるため、回路規模は、極力低く
抑えることが望ましい。しかしながら、上記文献の場
合、複素相関器が複数必要となるため、回路規模が大き
くなるという問題がある。
【0025】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、回路規模を増大することな
く、信頼性の高いデータ伝送を行うことができるOFDM信
号受信装置およびOFDM信号通信システムを提供すること
にある。
【0026】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ために、請求項1の発明は、所定の既知信号系列からな
るパイロット信号が挿入されたOFDM(直交周波数分割多
重)信号をアンテナにより受信する受信手段と、前記OF
DM信号を復調するための基準信号である再生キャリア信
号を生成する局部発振器と、前記再生キャリア信号に基
づいて前記OFDM信号をベースバンド信号に変換する周波
数変換器と、前記ベースバンド信号に基づいてFFT演
算を行って周波数領域の受信データを生成するFFT演
算手段と、を備えたOFDM信号受信装置であって、前記ベ
ースバンド信号を標本化する標本化手段と、前記パイロ
ット信号に対してそれぞれ異なる周波数オフセットが設
定された参照信号と前記パイロット信号との間で複素相
関演算を行って相関出力を求める複数の複素相関演算手
段と、前記複数の複素相関演算手段のそれぞれで得られ
た相関出力に基づいて、前記再生キャリア信号と前記OF
DM信号のキャリア信号との周波数誤差と、前記FFT演
算手段が演算を行う際のタイミング誤差とを推定する誤
差推定手段と、を備え、前記局部発振器は、前記周波数
誤差に基づいて前記再生キャリア信号の周波数を制御
し、前記FFT演算手段は、前記タイミング誤差に基づ
いてFFTウインドウを決定する。
【0027】請求項1の発明では、パイロット信号に対
してそれぞれ異なる周波数オフセットを設定した参照信
号とパイロット信号との間で複素相関演算を行って相関
出力を求め、これら相関出力に基づいて、再生キャリア
信号とOFDM信号のキャリア信号との周波数誤差とFFT
演算手段が演算を行う際のタイミング誤差とを求めるた
め、周波数誤差とタイミング誤差とを簡易かつ精度よく
演算することができる。
【0028】請求項2の発明では、相関出力の最大値を
出力した複素相関演算手段に対応する周波数オフセット
に基づいて、周波数誤差とタイミング誤差とを推定する
ため、周波数誤差とタイミング誤差を精度よく演算する
ことができる。
【0029】請求項3の発明では、相関出力の最大値を
出力した複素相関演算手段が出力する相関出力の最大値
をさらに検索し、検索された最大値に基づいて周波数誤
差とタイミング誤差とを推定するため、さらに精度よく
周波数誤差とタイミング誤差とを演算することができ
る。
【0030】請求項4の発明では、第1のシフト手段の
各段に複素乗算手段を接続するのではなく、一部の段に
のみ複素乗算手段を接続するため、回路規模を削減でき
る。
【0031】請求項5の発明では、ベースバンド信号と
その遅延信号との間で相関をとるため、参照信号を設け
る必要がなくなる。
【0032】請求項6の発明では、所定の周期で巡回す
る巡回系列のパイロット信号が挿入されたOFDM信号を送
信するため、複素乗算器を等間隔に配置することができ
る。
【0033】請求項7の発明では、代表ベクトルに電力
が等配分される巡回系列を用いてパイロット信号を構成
するため、電力効率がよくなる。
【0034】請求項8の発明では、パイロット信号に対
してそれぞれ異なる周波数オフセットを設定した参照信
号とパイロット信号との間で複素相関演算を行って相関
出力を求め、これら相関出力に基づいて、再生キャリア
信号とOFDM信号のキャリア信号との周波数誤差を求める
ため、周波数誤差を簡易かつ精度よく演算することがで
きる。
【0035】請求項9の発明では、相関出力に基づいて
FFT演算手段が演算を行う際のタイミング誤差も推定
するため、FFT演算の精度が向上する。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るOFDM信号受信
装置およびOFDM信号通信システムについて、図面を参照
しながら具体的に説明する。
【0037】図1は、本発明に係るOFDM信号受信装置を
備えたOFDM信号通信システムの一実施形態のブロック図
である。図示のOFDM信号通信システムは、前述したOFDM
信号を送受信するものであり、OFDM送信機10と、OFDM
受信機11とで構成される。図1には、OFDM信号通信シ
ステムの構成要素の一部のみが示されている。
【0038】OFDM送信機(送信手段)10は、周波数領
域でマッピングされた伝送信号を時間領域の信号に変換
する逆高速フーリエ変換器(IFFT)12と、時間領
域の信号をRF信号に周波数変換する周波数変換器13
と、周波数変換器13に正弦波のキャリア信号(局部発
振信号)を供給する局部発振器14と、RF信号を電波
として伝搬路に放射するアンテナ15とを有する。
【0039】OFDM受信機11は、送信機10から送信さ
れて無線伝搬路を経て到達したOFDM信号を受信するアン
テナ(受信手段)16と、アンテナ16で受信したRF
信号をベースバンド信号に周波数変換する周波数変換器
17と、周波数変換器17に正弦波の局部発振信号を供
給する局部発振器18と、受信したベースバンド信号を
標本化する標本化器(標本化手段)19と、標本化器1
9の出力信号を用いて、周波数オフセットおよびタイミ
ングオフセットを検出する周波数誤差&タイミング誤差
推定器(誤差推定手段)20と、標本化器19が出力す
る時間領域信号を周波数領域信号に変換する高速フーリ
エ変換器(FFT、FFT演算手段)21とを有する。
【0040】なお、図1では、簡略化のため、図22で
説明したガードインターバル付加部やガードインターバ
ル除去部を省略している。
【0041】図2はOFDM送信機10から送信されるOFDM
信号のバーストフレームのデータ構成を示す図である。
バーストフレームには、既知信号系列が伝送されるパイ
ロットシンボル(パイロット信号)が含まれている。マ
ルチメディア情報を扱うOFDM信号通信システムでは、伝
送される信号がバースト的に発生する。このため、バー
ストフレーム毎に同期を確立する必要がある。図2で
は、1シンボルのパイロットシンボルが図示されている
が、1シンボル以上のパイロットシンボル(パイロット
信号)が付加されていても構わない。
【0042】OFDM信号に対して同期検波を行うために
は、受信機が絶対位相を把握できるように、既知信号を
送信する必要がある。また、差動検波を行うためには、
スタートシンボルを伝送しなければならない。本実施形
態では、OFDM信号のバーストフレーム構成として、1シ
ンボル以上のパイロットシンボルを付加する。このた
め、周波数同期用のパイロットシンボルと、同期検波の
ための既知信号や差動検波のためのスタートシンボルと
を兼ねることが可能となり、伝送効率の劣化を防ぐこと
ができる。
【0043】図1に示す周波数誤差&タイミング誤差推
定器20は、標本化器19が出力する信号を用いて、パ
イロットシンボルにおいて伝送される信号と受信信号と
のスライディング相関演算で得られる信号によって周波
数誤差とタイミング誤差を検出する。
【0044】周波数誤差&タイミング誤差推定器20か
ら出力されるキャリア周波数誤差情報は、局部発振器1
8に供給される。局部発振器18は、入力されたキャリ
ア周波数誤差情報を元に再生キャリア信号(局部発振信
号)の発振周波数を変更する。周波数誤差&タイミング
誤差推定器20から出力されるタイミング誤差情報は、
FFT21に供給される。FFT21は、タイミング誤
差情報を元にFFTウインドウを決定する。
【0045】このように、本実施形態では、OFDM受信信
号中のパイロットシンボルにおける時間領域の信号を利
用して、キャリア周波数のずれの推定とサンプリングの
タイミングのずれの推定とを行ない、キャリア周波数の
同期捕捉とサンプリングタイミングの同期捕捉とを行
う。なお、本実施形態の動作の詳細については、後述す
る。
【0046】図3は図1に示した周波数誤差&タイミン
グ誤差推定器20の内部構成を示すブロック図である。
図3に示すように、周波数誤差&タイミング誤差推定器
20は、標本化器19が出力した信号を、標本化器19
に入力される標本化クロックでシフトするシフトレジス
タ(第1の信号シフト手段)30と、複数の複素相関器
(複素相関演算手段)31〜33と、複素相関器31〜
33が出力した信号の最大値(周波数誤差の最大値信号
と相関出力の最大値信号)を検出する最大値検出部(第
1の最大値検索手段)34と、最大値検出部34が出力
した信号を、標本化器19に入力される標本化クロック
でシフトするシフトレジスタ35と、シフトレジスタ3
5の出力(最大値検出部34の出力をシフトした信号)
の最大値を検出する最大値検出部(第2の最大値検索手
段)36とを有する。
【0047】周波数誤差&タイミング誤差推定器20
は、複数の複素相関器31〜33を有し、各複素相関器
31〜33には、それぞれ異なる参照系列が37〜39
が設定される。各複素相関器31〜33は、シフトレジ
スタ30の各段の出力信号と参照系列とを乗算する複素
乗算器(複素乗算手段)40と、複素乗算器40の出力
を加算する加算器41とを有する。複素相関器31〜3
3に設定される参照系列37〜39は、パイロットシン
ボルにおいて伝送される信号に対して異なる周波数オフ
セットを与えた信号である。参照系列の詳細については
後述する。
【0048】次に、サンプリングタイミングのずれとキ
ャリア周波数のずれの検出方法について説明する。説明
を簡略化するため、キャリア信号成分を除去した等価低
減におけるOFDM信号を取り扱う。等価低減におけるOFDM
送信信号s(t)は、(1)式で表すことができる。
【0049】
【数1】 (1)式において、NsはOFDM信号を構成するサブキャ
リアの数、NはFFTのポイント数、uはシンボル番
号、vはサブキャリア数である。また、xuvは送信する
符号であり、QPSKの場合には、(2)式で表される。
【0050】
【数2】 (2)式において、Auvは振幅であり、ヌルサブキャリ
アの場合には、Auv=0である。また、(1)式におい
て、guv(t)は、第uシンボルおよび第vシンボルに
おけるOFDMの孤立パルス応答であり、(3)式で表され
る。
【0051】
【数3】 (3)式において、fvは第vサブキャリア周波数、Tg
はガードインターバル長、Tsは有効シンボル長、T=
Tg+Tsであり、II(t)は(4)式で表される。
【0052】
【数4】 (3)式中の受信信号r(t)は、無線伝搬路が無ひず
みであるとすると、(5)式で表される。
【0053】
【数5】 (5)式において、Δfは周波数オフセット、Δθ0
位相オフセット、n(t)は複素の白色ガウス雑音であ
る。
【0054】受信信号r(t)を、シンボル当たりNサ
ンプルで標本化した場合には、標本化出力系列は、rk
=r(tk)となる。ただし、tk=(k/Ts)+Tg+
Δτ、k=0,1,…,N−1であり、Δτはタイミン
グオフセットである。
【0055】パイロットシンボルにおいて伝送される信
号は既知信号系列であるため、OFDM受信機11で受信さ
れるパイロットシンボルの時間波形は既知である。した
がって、OFDM受信機11は、予め用意しておいた時間波
形と受信信号との相関演算を行うことによって、相関値
列を得ることができる。例えば図3において、複素相関
器31〜33から出力される信号列がこの相関値列に当
る。
【0056】図4は、複素相関器31から出力される相
関値列の例を示したものである。この相関値列は、無線
伝搬路のインパルス応答に相当する。つまり、遅延プロ
ファイルを表している。伝搬路が2パスでモデル化でき
る場合には、2つの相関ピークを観測することができ
る。
【0057】パイロットシンボルにおいて伝送される信
号を受信した信号と、受信機で予め用意しておいた信号
との相関演算は、自己相関演算に相当する。図5に、こ
の自己相関演算によって得られる系列を示す。自己相関
演算によって得られる系列には、図5に示すような相関
ピークが出現する。相関ピーク以外の部分は、相関サイ
ドローブとなる。相関サイドローブの特性は、OFDM信号
の時間波形の自己相関特性に依存する。
【0058】図5の相関ピークは、受信信号に含まれる
自己相関特性の良好な既知信号の位置を示しており、こ
の位置を検出することで、バーストフレームの同期を確
立することができる。
【0059】なお、受信信号に含まれる自己相関特性の
良好な既知信号を利用したピークサーチでは、周波数誤
差があると、複素相関器31〜33の出力する信号レベ
ルが低下し、同期特性が劣化してしまう。しかしなが
ら、本実施形態におけるOFDM信号通信システムでは、図
3に示すように、パイロットシンボルにおいて伝送され
る信号に対して、それぞれ異なる周波数オフセットを与
えた信号を参照系列として複数の複素相関器31〜33
に設定しているため、複数の周波数オフセットに対応し
た相関をとることで、周波数誤差の影響による相関出力
レベルの低下を防止し、かつ同期特性の劣化を抑えるこ
とが出来る。
【0060】パイロットシンボルにおいて伝送される信
号に対して周波数オフセットfkを与えた参照系列d
kは、(6)式で表される。
【0061】
【数6】 (6)式において、ukは送信信号の離散値であり、uk
=s(k/N)である。ただし、NはFFTのポイント数で
ある。
【0062】パイロットシンボルにおいて伝送される信
号に対して周波数オフセットfkを与えた参照系列と受
信信号の相関出力との周波数応答a(Δf)は、(7)
式で表される。
【0063】
【数7】 (7)式において、di*はdiの複素共役である。ここ
で、雑音、サンプリングのタイミングずれ、および位相
オフセットの影響が無視できると仮定すると、(7)式
は(8)式のように変形される。
【0064】
【数8】 (8)式より、相関出力の周波数応答は、パイロットシ
ンボルにおいて伝送される信号系列に依存することがわ
かる。
【0065】(8)式において、|u(i)|2は送信信
号系列の大きさを表し、exp(j2π(Δf−fk)・i/
N)は参照系列dkとの周波数のずれを表している。周波
数のずれを表すベクトルは、系列番号に応じて回転し、
回転量は周波数のずれに依存する。すなわち、exp(j2
π(Δf−fk)・i/N)が表現する系列は、向きが系列
番号に応じて回転し、長さが送信信号系列の大きさであ
るベクトルである。
【0066】図6は、(8)式に示す周波数応答、すな
わち、パイロットシンボルにおいて伝送される信号に対
して周波数オフセットΔfを与えた参照系列と受信信号
の相関出力の大きさ|a(Δf)|2の周波数応答の例を示
す図である。ただし、図6において、fkは0である。
図6より、周波数オフセットが0の場合に、相関値は最
大になることがわかる。
【0067】すなわち、図3に示す複数の複素相関器3
1〜33に、それぞれ異なる周波数オフセットを有する
参照系列を設定したときに、各複素相関器31〜33か
ら出力される、参照系列と受信信号との相関出力絶対値
の最大値を検索し、最大値を出力した複素相関器に対応
する周波数オフセットにより、OFDM送信信号のキャリア
周波数とOFDM受信信号のキャリア周波数とのずれを検出
することができる。
【0068】図3における最大値検出部34は、前述し
たサーチ手順を実行し、キャリア周波数の誤差信号と相
関出力の最大値信号とを出力する。
【0069】なお、図6では、パイロットシンボルにお
いて伝送される既知信号系列が異なる2つの参照系列
A,Bと受信信号との相関出力の大きさ|a(Δf)|2
周波数応答の例を示している。図6より、参照系列と受
信信号の相関出力の大きさ|a(Δf)|2の周波数応答
は、既知信号系列に依存することがわかる。
【0070】図3において、最大値検出部34に接続さ
れたシフトレジスタ35は、最大値検出部34が出力し
た相関出力の最大値信号を順にシフトし、最大値検出部
36は、シフトレジスタ35の各段の出力の中から最大
値を検出する。この最大値は、前述した自己相関演算に
よって得られる系列の自己相関ピークを示しており、こ
のピーク位置は、無線伝搬路を経て受信される信号のバ
ーストフレームの基準タイミングを示している。
【0071】最大値検出部36は、検出されたバースト
フレームの基準タイミングと、OFDM受信機11のタイミ
ングとの誤差であるタイミング誤差信号を出力する。ま
た、最大値検出部36は、最大値検出部34で検出され
た相関出力の最大値を出力した複素相関器が出力した相
関出力の最大値を検出し、相関出力の最大値が出力され
るタイミングに対応する周波数オフセットを、周波数誤
差信号として出力する。
【0072】なお、ここで得られる周波数オフセット量
は、複素相関器の個数に依存した離散値である。したが
って、補間演算を行うことにより、周波数誤差信号の精
度を向上させることができる。
【0073】以上のような構成により、サンプリングタ
イミング誤差とキャリア周波数の誤差の検出が可能とな
り、信頼性の高い信号伝送が可能なOFDM信号通信システ
ムを実現できる。
【0074】前述したように、マルチメディア情報等を
扱うOFDM信号通信システムでは、伝送される信号がバー
スト的に発生するため、バーストフレーム毎に短時間で
同期を確立する必要がある。高速な初期同期のために
は、ある程度の回路規模の増大は避けられないが、回路
規模の増大は、製造コストの上昇につながるため、回路
規模は、できるだけ小さくするのが望ましい。つまり、
全体の回路負担に占める割合が比較的大きい複素のスラ
イディング相関器を、如何にして簡易な構成とするかが
重要な技術課題となる。
【0075】そこで、以下に、図3に示す複素相関器の
回路規模を低減する手法について説明する。以下に説明
する手法は、パイロットシンボルにおいて伝送される信
号に対して異なる周波数オフセットを与えた参照系列と
の相関演算に着目したものである。
【0076】前述したように、パイロットシンボルにお
いて伝送される信号に対して周波数オフセットΔfを与
えた参照系列と受信信号との相関出力a(Δf)は、前述
した(8)式により表現できる。なお、説明を簡略化す
るため、(8)式では、雑音、サンプリングタイミング
のずれ、および位相オフセットの影響が無視できると仮
定している。
【0077】周波数のずれを表すベクトルは、図7に示
すように、パイロット信号の信号系列の系列番号に応じ
て回転し、回転量は周波数のずれに依存する。Δf=1
のとき、このベクトルは一回転する。すなわち、exp(j
2π(Δf−fk)i/N)が表現する系列は、向きが系列
番号に応じて回転し、長さが送信信号系列の大きさであ
るベクトルである。
【0078】ここで、|u(i)|2・exp(−j2π(Δf−
fk)i/N)の特徴について考察する。ベクトル軌跡の
変化を理解しやすいように、送信信号系列の大きさ|u
(i)| 2の変化が小さい例を用いて説明する。
【0079】図8および図9にベクトル軌跡の一例を示
す。FFTのポイント数N=64、OFDM信号を構成する
サブキャリアの数Ns=4であり、図8はΔf=0.25、
図9はΔf=0.5である。
【0080】ベクトル軌跡が図8および図9のようにな
ることは、送信信号系列の大きさ|u(i)|2を観測する
と理解できる。
【0081】図10は図8および図9に対応する送信信
号系列の大きさ|u(i)|2を示す図である。図10の横
軸はサンプル番号iであり、縦軸は|u(i)|2である。
【0082】図8〜図10より、|u(i)|2・exp(−j
2π(Δf−fk)i/N)が表現する系列は、向きが系列
番号に応じて回転し、長さが送信信号系列の大きさであ
るベクトルであることが確認できる。また、(8)式で
示される相関出力a(Δf)は、これらの軌跡のベクトル
和から算出される。
【0083】ここで、図8および図9に示したベクトル
軌跡の分布に着目する。図8および図9より、原点付近
に多数の分布が存在することがわかる。このことは、送
信信号系列の大きさ|u(i)|2の分布は、0付近が高
く、|u(i)|2が大きい値をとる分布はわずかであるこ
とを示している。(8)式で示される相関出力a(Δf)
は、これらの軌跡のベクトル和であるため、送信信号系
列の大きさ|u(i)|2が大きな値をとるときの影響が支
配的となる。
【0084】このため、本実施形態では、参照系列をい
くつかの代表的なベクトルのみで表現する。
【0085】図8および図9では、ベクトル軌跡の変化
を理解しやすいように、送信信号系列の大きさ|u(i)|
2の変化が小さい場合の例を示した。しかしながら、OFD
Mの時間波形は、比較的変動が大きいという特徴を有し
ている。逆に言うと、変化の小さいケースはまれであ
る。
【0086】図11はQPSKマッピングされたデータを伝
送した場合のベクトル軌跡の例を示す図である。図11
では、FFTのポイント数N=32、OFDM信号を構成す
るサブキャリアの数Ns=32である。図11(a)は
パイロットシンボルにおいて伝送される信号に対して与
えられる周波数オフセットΔf=0.4の場合、図11
(b)はΔf=0.9の場合である。
【0087】図11より、送信信号系列の大きさ|u
(i)|2の分布は、0付近が高く、|u(i)|2が大きい値
をとる分布はわずかであることがわかる。
【0088】本実施形態では、参照系列をいくつかの代
表的なベクトルのみで表現する。以下、代表ベクトルの
例を図12および図13を用いて説明する。
【0089】図12はランダムデータを伝送した場合の
ベクトル軌跡を示す図である。図12は、FFTのポイ
ント数N=64、OFDM信号を構成するサブキャリアの数
Ns=64、周波数オフセットΔf=1.0の例を示してい
る。図12からも、送信信号系列の大きさ|u(i)|2
大きな値となるベクトルはわずかであることがわかる。
【0090】このため、本実施形態では、図12のベク
トルを図13に示すような代表的なベクトルで表現す
る。すなわち、参照系列を図13に示すような代表ベク
トル以外を0としたベクトルで表現する。
【0091】(複素相関器の第1の構成例)次に、図3
に示す複素相関器31〜33の具体例について説明す
る。図14は複素相関器の第1の構成例を示すブロック
図である。図14の複素相関器50は、段数がLのシフ
トレジスタ51と、参照系列52と、M個の複素乗算器
53と、各複素乗算器53の出力を加算する加算器54
とを有する。
【0092】参照系列52は、パイロットシンボルにお
いて伝送される信号の時間領域における大きさが大きな
値をとる系列番号に対応した代表ベクトルである。乗算
器53は、前述した代表ベクトルの番号に対応する位置
に配置する。図14は、L=6、代表ベクトルの番号が
1、4、6である場合の例を示している。
【0093】(複素相関器の第2の構成例)図15は複
素相関器の第2の構成例を示すブロック図である。図1
5の複素相関器60は、段数がともにLであるシフトレ
ジスタ(第2および第3の信号シフト手段)61,62
と、M個の複素乗算器63と、各複素乗算器63の出力
を加算する加算器64とを有する。乗算器63は、前述
した代表ベクトルの番号に対応する位置に配置される。
図15は、L=6、代表ベクトルの番号が1、4、6の
場合の例を示している。
【0094】図15の複素相関器60においても、乗算
器63の数を減らすことができるため、回路規模の増大
を抑制でき、製造コストの削減が図れる。
【0095】図16は図15の複素相関器60を有する
OFDM受信機11の構成の一部を示すブロック図である。
図16のOFDM受信機11は、OFDM受信信号を標本化する
標本化器19と、1シンボル遅延器(遅延手段)65
と、図15の複素相関器60とを有する。
【0096】図16のOFDM受信機11では、複素相関器
60により、2つの連続するパイロットシンボルが配置
されたバーストフレームデータの相関ピークを得ること
ができ、複素相関器60から出力される信号の最大値を
サーチすることで、バーストフレームを検出することが
できる。
【0097】(複素相関器の第3の構成例)上述した図
14および図15では、パイロットシンボルにおいて伝
送される信号の時間領域における大きさが大きな値をと
る代表ベクトルに対応して複素乗算器を配置する例を説
明したが、パイロットシンボルにおいて伝送される信号
として、巡回系列の信号を伝送すれば、複素乗算器を等
間隔に配置することができる。
【0098】以下、複素乗算器を等間隔に配置できるよ
うな既知信号系列について説明する。この既知信号系列
は、パイロット信号が伝送されるタイミングで伝送され
るものである。
【0099】参照系列dkをいくつかの代表ベクトルで
表現するために、既知信号系列として、周波数領域にお
ける位相配置がサブキャリアに対して巡回するように設
定した系列を採用する。ここでは、このような系列を巡
回系列と呼ぶ。
【0100】巡回系列では、繰り返し周期をIgとする
と、既知信号系列{Xk}をIFFTした時間応答の系列
{xk}は、N/Igごとに値をもつようになる。
【0101】すなわち、パイロットシンボルに巡回系列
を用いることにより、複素乗算器の数を減らすことがで
き、回路規模の増加を極力抑えることができる。
【0102】巡回系列は(9)式で表される。 Xk+1・Xk *=exp(jφk modulo Ig) …(9) ただし、k(k=0,1,…,N−1)はサブキャリア
番号、φiはサブキャリア間の位相変化である。
【0103】(9)式を満足する系列は複数存在する。
しかしながら、巡回系列では、特定サンプルに対して電
力が集中するため、PAPR(Peak to Average Power Rati
o)の点からは不利である。PAPRが大きいということは、
OFDM変調方式の欠点の一つである。PAPRは、電力効率の
観点からはできる限り小さい方が望ましい。
【0104】このため、各代表ベクトルに電力が等分配
される巡回系列、すなわち、|xi|2=N/Igとなるよ
うな巡回系列を選ぶ必要がある。ここで、iは代表ベク
トルの番号を、NはFFTのポイント数を示す。巡回周
期Igは、代表ベクトルの数に一致する。|xi|2=N/
Igとなる系列の一例として、(10)式がある。 (φ0,φ1,φ2,…,φ15) =(0,π/2,-π/2,π,π/2,-π/2,π,0,π,π/2,π/2,π,-π/2,-π/2,0,0) …(10) ここで、Ig=16、XkはQPSKマッピングとしている。
【0105】この系列では、代表ベクトルの間隔は、等
間隔(i=0,N/Ig,2・N/Ig,…,(Ig-1)・N/Ig)となる。
【0106】図17は巡回系列のパイロット信号を用い
た場合の複素相関器の第3の構成例を示すブロック図で
ある。既知信号系列に巡回系列を用いると、その時間応
答は、等間隔ごとに値を有するため、乗算器102は等
間隔に配置される。図17は、乗算器の数が4の場合の
例を示している。なお、乗算器102の数は巡回周期I
gに一致する。すなわち、パイロットシンボルに巡回系
列を用いることにより、スライディング相関器における
複素乗算器の数を減らすことができ、回路規模の増加を
抑制できる。
【0107】次に、巡回系列のパイロット信号を送信す
る場合の複素相関器の構成について説明する。
【0108】(複素相関器の第4の構成例)図18は複
素相関器の第4の構成例を示すブロック図である。図1
8の複素相関器70は、段数がともにLのシフトレジス
タ71,72と、M個の複素乗算器73と、各複素乗算
器73の出力を加算する加算器74とを有する。乗算器
73は、代表ベクトルの番号に対応する位置に配置され
る。
【0109】パイロット信号は巡回系列であるため、図
18に示すように乗算器73を等間隔に配置することが
できる。
【0110】図18の複素相関器は乗算器73,85を
等間隔に配置する以外は、図15と同様に構成される。
したがって、図15と同様の作用・効果が得られる。
【0111】(複素相関器の第5の構成例)図19は複
素相関器の第5の構成例を示すブロック図である。図1
9の複素相関器90は、巡回系列のパイロット信号を伝
送する場合の構成であり、入力系列を1:Kの率でパラ
レルに変換するシリアル/パラレル変換器91と、段数
がMのシフトレジスタ92と、M個の複素乗算器93
と、各複素乗算器93の出力を加算する加算器94と、
参照系列95とを有する。参照系列95は、パイロット
シンボルにおいて伝送される信号の時間領域における大
きさが大きな値をとる系列番号に対応した代表ベクトル
である。
【0112】図19の複素相関器20は、受信されたパ
イロット信号と参照系列との間で複素演算を行う点で、
図18の複素相関器20と異なる。図19の複素相関器
90の場合も、乗算器の数が少なくて済むため、回路規
模の増大を抑制できるとともに、製造コストを削減でき
る。
【0113】(周波数誤差&タイミング誤差推定器の他
の構成例)図20は周波数誤差&タイミング誤差推定器
の他の構成例を示すブロック図である。図20の周波数
誤差&タイミング誤差推定器20aには、図1に示した
標本化器19から出力された信号が入力される。周波数
誤差&タイミング誤差推定器20aからは、局部発振器
18に供給される周波数誤差信号と、FFT21に供給
されるタイミング誤差信号とが出力される。
【0114】図20の周波数誤差&タイミング誤差推定
器20aは、シフトレジスタ30と、複数の複素相関器
31〜33と、最大値検出部34と、比較器111と、
平均受信電力測定部112とを有する。各複素相関器3
1〜33には、それぞれ異なる参照系列37〜39が設
定される。各複素相関器31〜33は、シフトレジスタ
30から入力される信号と参照系列とを掛け合わせる複
素乗算器41と、複素乗算器41の出力を加算する加算
器42とを有する。複素相関器31〜33に設定される
参照系列37〜39は、パイロットシンボルにおいて伝
送される信号に対して異なる周波数オフセットを与えた
信号である。
【0115】最大値検出部34は、各複素相関器31〜
33から出力される相関値の最大値を検出し、相関値の
最大値と、そのときの周波数オフセット量とを出力す
る。キャリア周波数の誤差は、最大値を出力した複素相
関器に対応する周波数から検出できる。ここで得られる
周波数オフセット量は、複素相関器の個数に依存した離
散値である。このため、最大値を出力した複素相関器
と、その複素相関器に隣接する複素相関器からの出力を
用いた補間により、周波数誤差を得る。
【0116】複数の複素相関器の各出力信号の最大値を
検出することにより、受信信号に含まれる自己相関特性
の良好な既知信号の位置を検出でき、これにより、バー
ストフレームの同期を確立することができる。
【0117】最大値検出部34から出力された相関値お
よび周波数オフセット量は、比較器111に入力され
る。比較器111には、平均受信電力測定部112の出
力信号が入力される。平均受信電力測定部112には、
図1に示した標本化器19が出力する信号が入力され、
平均受信電力値が出力される。平均受信電力測定部11
2は、受信信号の平均電力を測定する。比較器111
は、受信信号の平均電力の情報に基づいて比較値を設定
し、この比較値と、最大値検出部34から出力された相
関値の最大値との比較演算を行う。
【0118】この比較演算により、比較器111は、受
信信号に含まれる自己相関特性の良好な既知信号の位置
と内部クロックとの誤差を求め、その誤差値をタイミン
グオフセットとして出力する。複素相関器31〜33か
ら出力される相関出力の絶対値が大きいほど、平均電力
は大きくなるため、図示の比較器111は、平均電力測
定部112で測定された電力が予め設定された比較値以
上になったときを基準として周波数誤差信号と相関出力
最大値信号を出力する。
【0119】図20のような構成により、サンプリング
タイミング誤差とキャリア周波数誤差の検出が可能にな
り、信頼性の高い信号伝送が可能なOFDM信号受信装置を
実現することができる。
【0120】上述した実施形態では、最大値検出部36
から周波数誤差信号とタイミング誤差信号を出力する例
を説明したが、周波数誤差信号のみを出力してキャリア
周波数の誤差調整のみを行ってもよい。
【0121】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、受信したパイロット信号と、パイロット信号に対
してそれぞれ異なる周波数オフセットが設定された参照
信号との間で複素相関演算を行った結果に基づいて、再
生キャリア信号の周波数を制御するため、受信フレーム
の同期確立を迅速に行うことができ、安定した信頼性の
高い信号伝送およびその受信が可能となる。また、複素
相関演算手段の内部の構成を簡略化できるため、回路規
模の増大を抑制でき、それに伴って製造コストを削減で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るOFDM信号受信装置を備えたOFDM信
号通信システムの一実施形態のブロック図。
【図2】OFDM送信機から送信されるOFDM信号のバースト
フレームのデータ構成を示す図。
【図3】図1に示した周波数誤差&タイミング誤差推定
器の内部構成を示すブロック図。
【図4】複素相関器から出力される相関値列の例を示す
図。
【図5】自己相関演算によって得られる系列を示す図。
【図6】パイロットシンボルにおいて伝送される信号に
対して周波数オフセットΔfを与えた参照系列と受信信
号の相関出力の大きさ|a(Δf)|2の周波数応答の例を
示す図。
【図7】周波数のずれを表すベクトルを示す図。
【図8】Δf=0.25の場合のベクトル軌跡の一例を示す
図。
【図9】Δf=0.5の場合のベクトル軌跡の一例を示す
図。
【図10】図8および図9に対応する送信信号系列の大
きさ|u(i)|2を示す図。
【図11】QPSKマッピングされたデータを伝送した場合
のベクトル軌跡の例を示す図。
【図12】ランダムデータを伝送した場合のベクトル軌
跡を示す図。
【図13】代表ベクトル以外を0としたベクトル軌跡を
示す図。
【図14】複素相関器の第1の構成例を示すブロック
図。
【図15】複素相関器の第2の構成例を示すブロック
図。
【図16】図15の複素相関器を有するOFDM受信機の構
成の一部を示すブロック図。
【図17】パイロット信号に巡回系列を用いた場合の複
素相関器の第3の構成例を示すブロック図。
【図18】複素相関器の第4の構成例を示すブロック
図。
【図19】複素相関器の第5の構成例を示すブロック
図。
【図20】周波数誤差&タイミング誤差推定器の他の構
成例を示すブロック図。
【図21】送信側に用いられるOFDM変調装置の構成を示
すブロック図。
【図22】ガードインターバルを説明する図。
【図23】受信側に用いられるOFDM復調装置の構成を示
すブロック図。
【図24】文献に記載された周波数オフセット検出・除
去方式を示す図。
【符号の説明】
10 OFDM送信機 11 OFDM受信機 12 逆高速フーリエ変換器(IFFT) 13,17 周波数変換器 14,18 局部発振器 15,16 アンテナ 19 標本化器 20 タイミング誤差推定器 21 高速フーリエ変換器(FFT) 30,35 シフトレジスタ 31〜33 複素相関器 34,36 最大値検出部 37〜39 参照系列 40 複素乗算器 41 加算器

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の既知信号系列からなるパイロット信
    号が挿入されたOFDM(直交周波数分割多重)信号をアン
    テナにより受信する受信手段と、 前記OFDM信号を復調するための基準信号である再生キャ
    リア信号を生成する局部発振器と、 前記再生キャリア信号に基づいて前記OFDM信号をベース
    バンド信号に変換する周波数変換器と、 前記ベースバンド信号に基づいてFFT演算を行って周
    波数領域の受信データを生成するFFT演算手段と、を
    備えたOFDM信号受信装置であって、 前記ベースバンド信号を標本化する標本化手段と、 前記パイロット信号に対してそれぞれ異なる周波数オフ
    セットが設定された参照信号と前記パイロット信号との
    間で複素相関演算を行って相関出力を求める複数の複素
    相関演算手段と、 前記複数の複素相関演算手段のそれぞれで得られた相関
    出力に基づいて、前記再生キャリア信号と前記OFDM信号
    のキャリア信号との周波数誤差と、前記FFT演算手段
    が演算を行う際のタイミング誤差とを推定する誤差推定
    手段と、を備え、 前記局部発振器は、前記周波数誤差に基づいて前記再生
    キャリア信号の周波数を制御し、 前記FFT演算手段は、前記タイミング誤差に基づいて
    FFTウインドウを決定することを特徴とするOFDM信号
    受信装置。
  2. 【請求項2】前記複数の複素相関演算手段のそれぞれか
    ら出力された相関出力の最大値を検索する第1の最大値
    検索手段を備え、 前記誤差推定手段は、前記第1の最大値検索手段で検索
    された最大値を出力した前記複素相関演算手段に対応す
    る周波数オフセットに基づいて、前記周波数誤差と前記
    タイミング誤差とを推定することを特徴とする請求項1
    に記載のOFDM信号受信装置。
  3. 【請求項3】前記第1の最大値検索手段で検索された最
    大値を出力した前記複素相関演算手段の相関出力の最大
    値を検索する第2の最大値検索手段を備え、 前記誤差推定手段は、前記第2の最大値検索手段で検索
    された最大値に基づいて、前記周波数誤差と前記タイミ
    ング誤差とを推定することを特徴とする請求項2に記載
    のOFDM信号受信装置。
  4. 【請求項4】前記複数の複素相関演算手段のそれぞれ
    は、 前記標本化手段で標本化されたベースバンド信号が入力
    されるシフト段数がL(Lは2以上の整数)段の第1の
    信号シフト手段と、 前記第1の信号シフト手段の各段の中から選択されたM
    (Mは2以上の整数で、M<L)段の出力と前記参照信
    号とをそれぞれ乗算するM個の複素乗算手段と、 前記M個の複素乗算手段による各乗算結果を加算して前
    記相関出力を演算する加算手段と、を有することを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載のOFDM信号受信装
    置。
  5. 【請求項5】前記OFDM信号には、少なくとも2つの前記
    パイロット信号が含まれており、 前記標本化手段で標本化されたベースバンド信号を遅延
    する遅延手段と、 前記標本化手段で標本化されたベースバンド信号が入力
    されるシフト段数がL(Lは2以上の整数)段の第2の
    信号シフト手段と、 前記遅延手段で遅延された前記ベースバンド信号が入力
    されるシフト段数がL(Lは2以上の整数)の第3の信
    号シフト手段と、 前記第2の信号シフト手段の各段の中から選択されたM
    (Mは2以上の整数で、M<L)段の出力と、前記第3
    の信号シフト手段の各段の中から選択された前記M段の
    出力とを乗算するM個の乗算手段と、 前記M個の乗算手段による各乗算結果を加算する加算手
    段と、を備えることを特徴とするOFDM信号受信装置。
  6. 【請求項6】所定の既知信号系列からなるパイロット信
    号が挿入されたOFDM(直交周波数分割多重)信号をアン
    テナにより受信する受信手段と、 前記OFDM信号を復調するための基準信号である再生キャ
    リア信号を生成する局部発振器と、 前記再生キャリア信号に基づいて前記OFDM信号をベース
    バンド信号に変換する周波数変換器と、 前記ベースバンド信号に基づいてFFT演算を行って周
    波数領域の受信データを生成するFFT演算手段と、を
    備えたOFDM信号通信システムであって、 所定の周期で巡回する巡回系列の前記パイロット信号が
    挿入されたOFDM信号をアンテナを介して前記受信手段に
    向けて送信する送信手段を備えることを特徴とするOFDM
    信号通信システム。
  7. 【請求項7】前記送信手段は、前記パイロット信号を構
    成する時間領域での代表ベクトルに電力が等分配される
    前記巡回系列を用いて前記パイロット信号を構成するこ
    とを特徴とする請求項6に記載のOFDM信号通信システ
    ム。
  8. 【請求項8】所定の既知信号系列からなるパイロット信
    号が挿入されたOFDM(直交周波数分割多重)信号をアン
    テナにより受信する受信手段と、 前記OFDM信号を復調するための基準信号である再生キャ
    リア信号を生成する局部発振器と、 前記再生キャリア信号に基づいて前記OFDM信号をベース
    バンド信号に変換する周波数変換器と、 前記ベースバンド信号に基づいてFFT演算を行って周
    波数領域の受信データを生成するFFT演算手段と、を
    備えたOFDM信号通信システムの通信制御方法において、 前記ベースバンド信号を標本化する第1ステップと、 前記パイロット信号に対してそれぞれ異なる周波数オフ
    セットが設定された参照信号と前記パイロット信号との
    間で複素相関演算を行って相関出力を求める第2ステッ
    プと、 前記第2ステップで得られた複数の相関出力に基づい
    て、前記再生キャリア信号と前記OFDM信号のキャリア信
    号との周波数誤差を推定する第3ステップと、 前記第4ステップで推定された前記周波数誤差に基づい
    て前記局部発振器が生成する前記再生キャリア信号の周
    波数を制御する第4ステップと、を備えることを特徴と
    するOFDM信号通信システムの通信制御方法。
  9. 【請求項9】前記第3ステップは、前記第2ステップで
    得られた複数の相関出力に基づいて、前記FFT演算手
    段が演算を行う際のタイミング誤差を推定し、 前記FFT演算手段は、前記タイミング誤差に基づいて
    FFTウインドウを決定することを特徴とする請求項8
    に記載のOFDM信号通信システムの通信制御方法。
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