JP2015072383A - 感光性樹脂印刷版用積層体 - Google Patents
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Abstract
Description
〔1〕
金属支持体と、
前記金属支持体の表面上に積層された接着材層と、
前記接着材層の表面上に積層された印刷レリーフ用感光性層と、を有する印刷版用積層体であって、
前記接着材層が、熱硬化性樹脂とポリビニル系樹脂とを含む組成物からなる硬化物であり、
前記印刷レリーフ用感光性層が、不飽和ポリウレタンプレポリマーと、エチレン性不飽和化合物と、光重合開始剤と、を含む感光性樹脂印刷版用積層体。
〔2〕
前記接着材層の前記組成物が、前記熱硬化性樹脂を30〜95質量%と、前記ポリビニル系樹脂を5〜70質量%と、を含む、〔1〕に記載の感光性樹脂印刷版用積層体。
〔3〕
前記ポリビニル系樹脂の数平均分子量が、5000〜100000である、〔1〕又は〔2〕に記載の感光性樹脂印刷版用積層体。
〔4〕
前記ポリビニル系樹脂が、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、及びポリ塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂からなる群より選ばれる少なくともいずれかである、〔1〕〜〔3〕のいずれか一項に記載の感光性樹脂印刷版用積層体。
〔5〕
前記ポリビニル系樹脂が、分子中に構成成分としてビニルアルコール成分を5質量%未満の範囲で含有する、〔1〕〜〔4〕のいずれか一項に記載の感光性樹脂印刷版用積層体。
〔6〕
前記熱硬化性樹脂が、エポキシ系樹脂、又はウレタン系樹脂である、〔1〕〜〔5〕のいずれか一項に記載の感光性樹脂印刷版用積層体。
〔7〕
前記不飽和ポリウレタンプレポリマーが、ポリエステルポリオール及び/又はポリカーボネートポリオールを含み、かつ、数平均分子量が1000〜100000である、〔1〕〜〔6〕のいずれか一項に記載の感光性樹脂印刷版用積層体。
〔8〕
前記印刷レリーフ用感光性層が、光照射により硬化した層である、〔1〕〜〔7〕のいずれか一項に記載の感光性樹脂印刷版用積層体。
(i)ポリオールと、ポリイソシアネートとを反応させて、末端にイソシアネート基を有するポリウレタンが所定の分子量になるように形成させ、次いで、当該ポリウレタンと、分子内に活性水素とエチレン性不飽和基とを有する化合物とを反応させる方法。
(ii)ポリオールと、ポリイソシアネートとを反応させて、末端に水酸基を有するポリウレタンが所定の分子量になるように形成させ、次いで、当該ポリウレタンと、分子内にイソシアネート基とエチレン性不飽和基とを有する化合物とを反応させる方法。
1200gのポリ(3−メチル−1,5−ペンタンジオールアジペート)ジオール(水酸基価:37KOHmg/g、平均分子量:3000、商品名「クラポールP3010」、クラレ社製)と、800gのポリオキシエチレン(EO)−オキシプロピレン(PO)ブロック共重合ジオール(水酸基価:44KOHmg/g、平均分子量:2550、EO含量30質量%、商品名「サンニックスPL2100」、三洋化成工業社製)との混合物に対して、0.09gのジブチル錫ジラウレート(以下「BTL」と略記する。)を加え、40℃で均一になるまで攪拌し、混合物を得た。
得られた混合物に、136.9gのトリレンジイソシアネート(商品名「コロネートT80」、日本ポリウレタン社製、以下「TDI」と略記する。)を加えてさらに攪拌した。
均一となったところでその混合物を80℃まで昇温した後、約4〜5時間反応させて両末端にイソシアネート基を有するプレポリマー前駆体を調製した。
そのプレポリマー前駆体に、387.2gのポリ(オキシプロピレン)グリコールモノメタアクリレート(平均分子量380、商品名「ブレンマーPP」、日油社製、以下「PPM」と略記する。)を加えて約2時間反応させて、不飽和ポリウレタンプレポリマー組成物Aを得た。なお、PPMは前記プレポリマー前駆体分子末端を(メタ)アクリル化するための(メタ)アクリル化剤であり、その量は反応を速やかに安定的に行うために理論量より過剰に投入した。
したがって、不飽和ポリウレタンプレポリマー組成物Aは、不飽和ポリウレタンプレポリマーAと過剰に加えたPPMの混合物であった。
<GPC測定方法>
以下の条件でGPC測定を行い、ポリスチレン換算による数平均分子量を求めた。また、GPC測定により得られるピーク面積比(%)により、製造時に過剰に加えたPPMの未反応成分を除外した不飽和ポリウレタンプレポリマー成分に由来する高分子量体の含有量を求めた。その結果、不飽和ポリウレタンプレポリマーA成分に由来する高分子量体の数平均分子量は22500であり、プレポリマー組成物中の高分子量体の含有量は約87質量%であった。残りの約13質量%の低分子量成分はプレポリマー前駆体分子末端を(メタ)アクリル化するために過剰に投入したPPMの反応残渣であった。
機器 :東ソー社製「HLC−8220GPC」
カラム :東ソー社製「TSLgelGMHXL」
溶媒 :テトラヒドロフラン
流速 :1ミリリットル/分
注入量 :100マイクロリットル
検出器 :RI検出器
検量線標品:ポリスチレン(分子量500〜1260000)
試料 :0.3質量%テトラヒドロフラン溶液
1mm厚みのゴムをスペーサーとして用いて、2枚の5mm厚みのガラス板の間に、ポリエチレンテレフタレートフィルムを介して感光材樹脂組成物Aを挟み、厚みを整えた後に表裏両面から各々紫外線蛍光灯の光を1200mJの露光量で照射して、光硬化させた。
得られた感光性樹脂組成物Aの光硬化物を温度20℃、相対湿度70%の恒温恒湿室内に一日放置し、ショアA硬度を測定した。
測定は、同室内に設置されたJIS定圧荷重器GS−710(テクロック社製 ASTM D2240A、JIS K6253A、ISO 7619Aに準拠)を1kg荷重で用いて、測定開始後15秒後の値を読み取った。
その結果、感光性樹脂組成物Aの光硬化物のショアA硬度は40度であった。
2000gのポリカーボネートジオール(水酸基価55.4KOHmg/g、数平均分子量2025、旭化成ケミカルズ社製、商品名「デュラノールT4672」)に対して0.04gのBTLを加え、40℃で均一になるまで攪拌した後、119.3gのTDIを加えてさらに撹拌した。
均一となったところでその混合物を80℃まで昇温した後、約3〜4時間反応させて、IR分光測定を使ってイソシアネート基消失を確認し、両末端に水酸基を有するプレポリマー前駆体を調製した。
そのプレポリマー前駆体に、2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネート95.8g(昭和電工社製、商品名「カレンズMOI」)を添加し、さらに約3時間反応させて、不飽和ポリウレタンプレポリマー組成物Bを得た。
不飽和ポリウレタンプレポリマー組成物Bについて、製造例1と同様の手法によりGPC測定を行った結果、プレポリマー成分に由来する高分子量体の数平均分子量は7700であり、プレポリマー組成物中の高分子量体の含有量は約100質量%であった。
得られた不飽和ポリウレタンプレポリマー組成物B:100質量部(GPC測定結果から、不飽和ポリウレタンプレポリマーB:100質量部に相当)に対して、フェノキシエチルメタクリレート(共栄社化学社製、商品名「ライトエステルPO」):46.3質量部、トリメチロールプロパントリメタクリレート(サートマー社製、商品名「SR350J」):19.7質量部、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン(チバスペシャリティケミカルズ社製、商品名「IRGACURE651」):3.0質量部、ベンゾフェノン(旭化成ファインケム社製):0.8質量部、「2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール(ジャパンケムテック社製、商品名「IONOL」):1.0質量部、無機多孔質体として商品名「サイロスフェアC−1504」(富士シリシア化学社製、多孔質性微粉末シリカ、数平均粒子径:4.5μm、比表面積:520m2/g、平均細孔径:12nm、細孔容積:1.5ml/g、吸油量:290ml/100g):8.0質量部を加え、60℃で約1時間混合して感光性樹脂組成物Bを得た。
1mm厚みのゴムをスペーサーとして用いて、2枚の5mm厚みのガラス板の間に、ポリエチレンテレフタレートフィルムを介して感光材樹脂組成物Bを挟み、厚みを整えた後に表裏両面から各々紫外線蛍光灯の光を1200mJの露光量で照射して、光硬化させて、光硬化物とした。
得られた感光性樹脂組成物Bの光硬化物を、温度20℃、相対湿度70%の恒温恒湿室内に一日放置し、ショアD硬度を測定した。測定は、同室内に設置されたJIS定圧荷重器GS−710(テクロック社製 ASTM D2240D、JIS K7215D、ISO R868Dに準拠)を5kg荷重で用いて、測定開始後15秒後の値を読み取った。
その結果、感光性樹脂組成物Bの光硬化物のショアD硬度は55度であった。
まず、エポキシ系熱硬化性樹脂である「jER(登録商標)樹脂828」(三菱化学社製、分子量:約370、エポキシ当量:184〜194g/eq、以下「エポキシ樹脂828」と略記する。):33質量部、「jERキュア(登録商標)DICY7」(三菱化学社製、ジシアンジアミド微粉砕品):5質量部、「jERキュア(登録商標)EMI24」(三菱化学社製、イミダゾール系硬化剤):1質量部、ポリビニル系樹脂として「SOLBIN(登録商標)CNLグレード」(日信化学工業社製、塩化ビニル酢酸ビニル共重合樹脂、塩化ビニル90質量%/酢酸ビニル10質量%、GPC測定による数平均分子量13000、以下「ポリビニル系樹脂CNL」と略記する。):67質量部、メチルエチルケトン:100質量部、シクロヘキサノン:100質量部を混合し、接着材組成物を準備した。
次に、金属支持体として、0.2mmティンフリースチール(JFEスチール社製、地鉄表面に金属クロム、クロム水和酸化物、油膜の順で処理された金属板、以下「TFS」と略記する。)を準備し、接着材組成物をドクターブレードにより0.15mmの厚みとなるよう塗布した後、95℃の乾燥条件で2分間乾燥して溶剤成分を蒸発させ、更に160℃、1時間の条件で焼付処理を行って、厚みが3〜4μmである接着材層が形成された加工金属支持体を得た。
得られた加工金属支持体の接着材層の表面の一部にセロハンテープを貼って保護した後、1mm厚みのゴムをスペーサーとして用いて、感光性樹脂組成物A(未硬化処理)を適量塗布し、その上から「APR(登録商標)用ベースフィルムタイプBF−444」(ウレタン系液状感光性硬化物用接着材が処理されたポリエチレンフィルム)をラミネートして、感光性樹脂積層体を作製した。ここで接着材層の表面の一部にセロハンテープを貼って保護することは、後述する接着強度測定において、接着材層に接しない感光材樹脂組成物の硬化物層を作製するために行ったものである。
感光性樹脂積層体を2枚の5mm厚みのガラス板で圧縮して厚みを整えた後、感光性樹脂組成物Aが積層された表面に対して紫外線蛍光灯の光を1800mJ/cm2の露光量で照射して、感光性樹脂組成物Aを光硬化させ、感光性樹脂積層体の光硬化物を得た。
上述の評価を感光性樹脂組成物Bについても同様に実施した結果、接着強度は34.3N/cmであり、剥離面は接着材層と感光性樹脂組成物Bの硬化物の界面であった。
実施例1の接着材組成物について、ポリビニル系樹脂CNLに替えて「SOLBIN(登録商標)CLグレード」(日信化学工業社製、塩化ビニル酢酸ビニル共重合樹脂、塩化ビニル86質量%/酢酸ビニル14質量%、GPC測定による数平均分子量19000、以下「ポリビニル系樹脂CL」と略記する。)を使用した以外、実施例1と同様の方法で感光材樹脂積層体を作製し、接着強度を測定した。
感光性樹脂組成物Aを用いた場合の接着強度は23.5N/cmであり、剥離面は感光性樹脂組成物Aの硬化物層の凝集破壊であった。
感光性樹脂組成物Bを用いた場合の剥離テストでは、測定開始後剥離が生じず、感光性樹脂組成物Bの硬化物層が前記180度折り返し部分でちぎれてしまい、接着強度の計測が不可能であった。このことから、金属支持体と接着材層、接着材層と感光性樹脂組成物Bの硬化物層との接着強度は非常に強固であると判断できた。以下、同様の結果であった場合は、単に「剥離不可能」と記載した。
実施例1の接着材組成物について、ポリビニル系樹脂CNLに替えて「SOLBIN(登録商標)M5グレード」(日信化学工業社製、塩化ビニル酢酸ビニル共重合樹脂、塩化ビニル85質量%/酢酸ビニル14質量%/ジカルボン酸1質量%、GPC測定数平均分子量32000、以下「ポリビニル系樹脂M5」と略記する。)を使用した以外、実施例1と同様の方法で感光材樹脂積層体を作製し、接着強度を測定した。
感光性樹脂組成物Aを用いた場合の接着強度は23.5N/cm、剥離面は感光性樹脂組成物Aの硬化物層の凝集破壊であった。
感光性樹脂組成物Bを用いた場合の剥離テストの結果は「剥離不可能」であり、金属支持体と接着材層、接着材層と感光性樹脂組成物Bの硬化物層との接着強度は非常に強固であると判断できた。
実施例1の接着材組成物について、ポリビニル系樹脂CNLに替えて「SOLBIN(登録商標)C5Rグレード」(日信化学工業社製、塩化ビニル酢酸ビニル共重合樹脂、塩化ビニル79質量%/酢酸ビニル21質量%、GPC測定数平均分子量20000、以下「ポリビニル系樹脂C5R」と略記する。)を使用した以外、実施例1と同様の方法で感光材樹脂積層体を作製し、接着強度を測定した。
感光性樹脂組成物Aを用いた場合の接着強度は23.5N/cm、剥離面は感光性樹脂組成物Aの硬化物層の凝集破壊であった。
感光性樹脂組成物Bを用いた場合の剥離テストの結果は、「剥離不可能」であり、金属支持体と接着材層、接着材層と感光性樹脂組成物Bの硬化物層との接着強度は非常に強固であると判断できた。
実施例4の金属支持体について、TFSに替えて市販の1mm厚みのアルミニウム板を使用した以外、実施例4と同様の方法で感光材樹脂積層体を作製し、接着強度を測定した。
感光性樹脂組成物Aを用いた場合の接着強度は23.5N/cm、剥離面は感光性樹脂組成物Aの硬化物層の凝集破壊であった。
感光性樹脂組成物Bを用いた場合の剥離テストでは、「剥離不可能」であり、金属支持体と接着材層、接着材層と感光性樹脂組成物Bの硬化物層との接着強度は非常に強固であると判断できた。
実施例1の接着材組成物について、ポリビニル系樹脂CNLに替えてSOLBIN(登録商標)CNグレード(日信化学工業社製、塩化ビニル酢酸ビニル共重合樹脂、塩化ビニル89質量%/酢酸ビニル11質量%、GPC測定による数平均分子量46000、以下「ポリビニル系樹脂CN」と略記する。)を使用した以外、実施例1と同様の方法で感光材樹脂積層体を作製し、接着強度を測定した。
感光性樹脂組成物Aを用いた場合の接着強度は21.6N/cm、剥離面は感光性樹脂組成物Aの硬化物層の凝集破壊であった。
感光性樹脂組成物Bを用いた場合の接着強度は3.9N/cm、剥離面は接着材層と感光性樹脂組成物Bの硬化物層との界面破壊であった。
実施例1の接着材組成物について、ポリビニル系樹脂CNLに替えて「SOLBIN(登録商標)CHグレード」(日信化学工業社製、塩化ビニル酢酸ビニル共重合樹脂、塩化ビニル86質量%/酢酸ビニル14質量%、GPC測定数平均分子量42000、以下「ポリビニル系樹脂CH」と略記する。)を使用した以外、実施例1と同様の方法で感光材樹脂積層体を作製し、接着強度を測定した。
感光性樹脂組成物Aを用いた場合の接着強度は25.5N/cm、剥離面は感光性樹脂組成物Aの硬化物層の凝集破壊であった。
感光性樹脂組成物Bを用いた場合の接着強度は3.9N/cm、剥離面は接着材層と感光性樹脂組成物Bの硬化物層との界面破壊であった。
実施例1の接着材組成物について、ポリビニル系樹脂CNLに替えて「SOLBIN(登録商標)Aグレード」(日信化学工業社製、塩化ビニル酢酸ビニル共重合樹脂、塩化ビニル92質量%/酢酸ビニル3質量%/ビニルアルコール5質量%、GPC測定数平均分子量30000、以下「ポリビニル系樹脂A」と略記する。)を使用した以外、実施例1と同様の方法で感光材樹脂積層体を作製し、接着強度を測定した。
感光性樹脂組成物Aを用いた場合の接着強度は22.6N/cm、剥離面は感光性樹脂組成物Aの硬化物層の凝集破壊であった。
感光性樹脂組成物Bを用いた場合の接着強度は1.0N/cm、剥離面は金属支持体と接着材層との界面破壊であった。
実施例1の接着材組成物について、ポリビニル系樹脂CNLに替えて「カネビニール(登録商標)S−400グレード」(カネカ社製、塩化ビニル樹脂、GPC測定による数平均分子量22000、以下「ポリビニル系樹脂S−400」と略記する。)を使用した以外、実施例1と同様の方法で感光材樹脂積層体を作製し、接着強度を測定した。
感光性樹脂組成物Aを用いた場合の接着強度は27.5N/cm、剥離面は感光性樹脂組成物Aの硬化物層の凝集破壊であった。
感光性樹脂組成物Bを用いた場合の接着強度は7.8N/cm、剥離面は接着材層と感光性樹脂組成物Bの硬化物層との界面破壊であった。
実施例1の接着材組成物について、ポリビニル系樹脂CNL:67質量部に替えて「ゴーセニール(登録商標)M50−Z4グレード」(日本合成化学工業社製、酢酸ビニル樹脂、50%メタノール溶液、GPC測定数平均分子量13000、以下「ポリビニル系樹脂M50−Z4」と略記する。):134質量部とし、希釈溶剤をメチルエチルケトン:67質量部、シクロヘキサノン:67質量部とした以外、実施例1と同様の方法で感光材樹脂積層体を作製し、接着強度を測定した。
感光性樹脂組成物Aを用いた場合の接着強度は23.0N/cm、剥離面は感光性樹脂組成物Aの硬化物層の凝集破壊であった。
感光性樹脂組成物Bを用いた場合の接着強度は13.7N/cm、剥離面は接着材層と感光性樹脂組成物Bの硬化物層との界面破壊であった。
実施例10の接着材組成物について、ポリビニル系樹脂M50−Z4に替えて「ゴーセニール(登録商標)M50−Y5グレード」(日本合成化学工業社製、酢酸ビニル樹脂、50%メタノール溶液、GPC測定数平均分子量29000、以下「ポリビニル系樹脂M50−Y5」と略記する。)とした以外、実施例10と同様の方法で感光材樹脂積層体を作製し、接着強度を測定した。
感光性樹脂組成物Aを用いた場合の接着強度は23.0N/cm、剥離面は感光性樹脂組成物Aの硬化物層の凝集破壊であった。
感光性樹脂組成物Bを用いた場合の接着強度は45.1N/cm、剥離面は接着材層の凝集破壊であった。
実施例4の接着材組成物について、ポリビニル系樹脂C5Rを67質量部に替えて45質量部とし、エポキシ系熱硬化性樹脂である「jER(登録商標)樹脂1001」(三菱化学社製、分子量:約900、エポキシ当量:450〜500g/eq、以下「エポキシ樹脂1001」と略記する。):22質量部を更に加えた以外、実施例4と同様の方法で感光材樹脂積層体を作製し、接着強度を測定した。
感光性樹脂組成物Aを用いた場合の接着強度は26.5N/cm、剥離面は感光性樹脂組成物Aの硬化物層の凝集破壊であった。
感光性樹脂組成物Bを用いた場合の接着強度は23.5N/cm、剥離面は接着材層と感光性樹脂組成物Bの硬化物層との界面破壊であった。
実施例12の接着材組成物について、ポリビニル系樹脂C5Rグレードを45質量部に替えて12質量部とし、エポキシ樹脂1001を22質量部に替えて55質量部とした以外、実施例12と同様の方法で感光材樹脂積層体を作製し、接着強度を測定した。
感光性樹脂組成物Aを用いた場合の接着強度は24.5N/cm、剥離面は感光性樹脂組成物Aの硬化物層の凝集破壊であった。
感光性樹脂組成物Bを用いた場合の接着強度は7.8N/cm、剥離面は接着材層と感光性樹脂組成物Bの硬化物層との界面破壊であった。
実施例1の接着材組成物について、ポリビニル系樹脂C5Rを45質量部に替えて5質量部とし、エポキシ樹脂1001を22質量部に替えて62質量部とした以外、実施例12と同様の方法で感光材樹脂積層体を作製し、接着強度を測定した。
感光性樹脂組成物Aを用いた場合の接着強度は29.4N/cm、剥離面は感光性樹脂組成物Aの硬化物層の凝集破壊であった。
感光性樹脂組成物Bを用いた場合の接着強度は2.0N/cm、剥離面は接着材層と感光性樹脂組成物Bの硬化物層との界面破壊であった。
実施例1の接着材組成物に替えて、ウレタン系熱硬化性樹脂である「TOMOFLEX(トレードマーク)AD−502グレード」(ポリエステル系樹脂、酢酸エチル50質量%溶液、以下「AD−502」と略記する。):100質量部、「TOMOFLEX(商標)CAT−10Lグレード」(芳香族ポリイソシアネート、酢酸エチル50質量%溶液、以下「CAT−10L」と略記する。):10質量部、ポリビニル系樹脂CL:50質量部、メチルエチルケトン:80質量部、シクロヘキサノン:80質量部とした以外、実施例1と同様の方法で感光材樹脂積層体を作製し、接着強度を測定した。
感光性樹脂組成物Aを用いた場合の接着強度は26.5N/cm、剥離面は感光性樹脂組成物Aの硬化物層の凝集破壊であった。
感光性樹脂組成物Bを用いた場合の剥離テストの結果は、「剥離不可能」であり、金属支持体と接着材層との接着強度、及び接着材層と感光性樹脂組成物Bの硬化物層との接着強度は非常に強固であると判断できた。
実施例15の接着材組成物について、ポリビニル系樹脂CLに替えてポリビニル系樹脂M5とした以外、実施例15と同様の方法で感光材樹脂積層体を作製し、接着強度を測定した。
感光性樹脂組成物Aを用いた場合の接着強度は26.5N/cm、剥離面は感光性樹脂組成物Aの硬化物層の凝集破壊であった。
感光性樹脂組成物Bを用いた場合の剥離テストの結果は、「剥離不可能」であり、金属支持体と接着材層との接着強度、及び接着材層と感光性樹脂組成物Bの硬化物層との接着強度は非常に強固であると判断できた。
実施例15の接着材組成物について、ポリビニル系樹脂CLに替えてポリビニル系樹脂S−400とした以外、実施例15と同様の方法で感光材樹脂積層体を作製し、接着強度を測定した。感光性樹脂組成物Aを用いた場合の接着強度は26.5N/cm、剥離面は感光性樹脂組成物Aの硬化物層の凝集破壊であった。
感光性樹脂組成物Bの硬化物層に対する剥離テストの結果は、「剥離不可能」であり、金属支持体と接着材層との接着強度、及び接着材層と感光性樹脂組成物Bの硬化物層との接着強度は非常に強固であると判断できた。
実施例1の接着材組成物について、エポキシ樹脂828を33質量部に替えて100質量部とし、ポリビニル系樹脂を加えなかった以外、実施例1と同様の方法で感光材樹脂積層体を作製し、接着強度を測定した。
感光性樹脂組成物Aを用いた場合、すぐ剥離してしまい、接着強度の計測ができなかった。剥離面を観察したところ、接着材層と感光性樹脂組成物Aの硬化物層との界面破壊であった。
感光性樹脂組成物Bを用いた場合、すぐ剥離してしまい、接着強度の計測ができなかった。剥離面を観察したところ、接着材層と感光性樹脂組成物Bの硬化物層との界面破壊であった。
比較例1の接着材組成物について、エポキシ樹脂828をエポキシ樹脂1001に替えた以外、比較例1と同様の方法で感光材樹脂積層体を作製し、接着強度を測定した。
感光性樹脂組成物Aを用いた場合、すぐ剥離してしまい、接着強度の計測ができなかった。剥離面を観察したところ、接着材層と感光性樹脂組成物Aの硬化物層との界面破壊であった。
感光性樹脂組成物Bを用いた場合、すぐ剥離してしまい、接着強度の計測ができなかった。剥離面を観察したところ、接着材層と感光性樹脂組成物Bの硬化物層との界面破壊であった。
Claims (8)
- 金属支持体と、
前記金属支持体の表面上に積層された接着材層と、
前記接着材層の表面上に積層された印刷レリーフ用感光性層と、を有する印刷版用積層体であって、
前記接着材層が、熱硬化性樹脂とポリビニル系樹脂とを含む組成物からなる硬化物であり、
前記印刷レリーフ用感光性層が、不飽和ポリウレタンプレポリマーと、エチレン性不飽和化合物と、光重合開始剤と、を含む感光性樹脂印刷版用積層体。 - 前記接着材層の前記組成物が、前記熱硬化性樹脂を30〜95質量%と、前記ポリビニル系樹脂を5〜70質量%と、を含む、請求項1に記載の感光性樹脂印刷版用積層体。
- 前記ポリビニル系樹脂の数平均分子量が、5000〜100000である、請求項1又は2に記載の感光性樹脂印刷版用積層体。
- 前記ポリビニル系樹脂が、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、及びポリ塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂からなる群より選ばれる少なくともいずれかである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の感光性樹脂印刷版用積層体。
- 前記ポリビニル系樹脂が、分子中に構成成分としてビニルアルコール成分を5質量%未満の範囲で含有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の感光性樹脂印刷版用積層体。
- 前記熱硬化性樹脂が、エポキシ系樹脂、又はウレタン系樹脂である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の感光性樹脂印刷版用積層体。
- 前記不飽和ポリウレタンプレポリマーが、ポリエステルポリオール及び/又はポリカーボネートポリオールを含み、かつ、数平均分子量が1000〜100000である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の感光性樹脂印刷版用積層体。
- 前記印刷レリーフ用感光性層が、光照射により硬化した層である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の感光性樹脂印刷版用積層体。
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