JP2015071202A - 工業用ロボットの緩衝装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ティーチング時にエラーが頻発するのを回避することができる工業用ロボットの緩衝装置を提供する。【解決手段】ロボットアーム1と加工ヘッド2の間に、衝撃による過荷重が作用したときに衝撃を吸収すると同時にロボットアーム1の動作停止信号を出力する過荷重検知装置10とは別に、過荷重検知装置10が作動する過荷重よりも小さい過荷重でロボットアーム1と加工ヘッド2の剛結合を解除して衝撃を吸収するエアダンパ20Aを含む補助衝撃緩和装置20が設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、ロボットアームの先端とツール(工具、ハンド、加工ヘッド等)との間に取り付けられ、例えば、溶接作業のティーチングにあたってツールがワーク等に衝突した際に、その衝撃を吸収すると同時にロボットアームの動作を停止させることができる工業用ロボットの緩衝装置に関するものである。
例えば、溶接ロボットにおいては、ロボットアームの先端に加工ヘッド(溶接ヘッド)を取り付け、加工ヘッドを種々の位置や姿勢に制御しながら溶接を行っている。実際の溶接の前には、ロボットに動作を学習させるためのティーチングを行うが、その際、加工ヘッド(ツール)をワーク等にぶつけることがある。加工ヘッドをぶつけると、加工ヘッドとロボットアームの間に過荷重が作用するので、加工ヘッドやロボットアームを損傷するおそれがある。
そこで通常は、ロボットアームの先端と加工ヘッドとの間に、衝突等により所定以上の過荷重がロボットアームと加工ヘッドとの間に作用した際に、その衝撃を吸収すると同時にロボットの動作を停止させる緩衝装置を取り付けている。
従来、そのような働きをなす緩衝装置として、例えば、特許文献1に記載の過荷重検知装置(過荷重検知器)が知られている。この過荷重検知装置は、空気圧で作動する衝突センサであり、概略的に述べると、ツールをエアチャンバの空気圧で高剛性に保持し、過荷重が発生した際に瞬時に空気圧の排出によりツールをフリーにして保護し、同時に停止信号をロボットコントローラに送ってロボットアームを停止させるというものである。
以下に、図3から図7を参照して、特許文献1に記載された過荷重検知装置の構成及び作用について説明する。
図3は過荷重検知装置の外観斜視図、図4は作動前の状態を示す断面図、図5は一部の部品を取り外した平面図、図6は作動時の状態を示す断面図、図7はその要部の拡大断面図である。
図3に示すように、特許文献1に記載の過荷重検知装置110は、ロボットアーム104の先端の取付面板102と、ツール106(グリッパや溶接ヘッド等)との間に取り付けられている。
過荷重検知装置110には、ホース107を通して与圧流体(圧縮エア)が供給されており、通常は、過荷重検知装置110が取付面板102とツール106とを剛結合している。そして、ツール106がワーク等に衝突したりして、取付面板102とツール106との間に過荷重が生じた際に、過荷重検知装置110が前記剛結合を解除することで、ツール106とロボットアーム104の取付面板102との間に相対運動を生じさせて、ツール106やロボットアーム104の損傷を最小限に抑える。それと同時に、過荷重検知装置110がケーブル108を通してロボットコントローラにロボットアーム104の動作停止信号を送出し、ロボットアーム104を停止させる。
過荷重検知装置110は、圧縮荷重FZ、回転トルクFR、チッピング・モーメントFT、水平荷重FLなどの力に起因して複数の方向において生じる過荷重(過負荷)を感知し、同時に同じ方向に降伏することができるようになっている。
図4に示すように、この過荷重検知装置110は、リング状の端壁112及び円筒状の周壁113を有するハウジング111と、ハウジング111の端壁112と反対側の開口を塞ぐことでハウジング111内にエアチャンバ114を形成する端面板115と、ハウジング111内に収容され、エアチャンバ114内に空気圧が導入されることで、ハウジング111の端壁112の封止面117に密着して、これによりエアチャンバ114内を密封状態に保つ封止板116と、この封止板116に結合されて、ハウジング111の端壁112の開口から外部に突出したステム118と、このステム118に固定具126により結合された取付ブラケット125と、ステム118の外周に配置され、ハウジング111の端壁112の開口とステム118との隙間からの空気の逃げを阻害せずに同隙間を通してのゴミ等のエアチャンバ114内への浸入を防止する通気性弾性部材127と、封止板116に形成された円錐状凹部120と、ハウジング111の端壁112にねじ込まれて、半球状先端部を円錐状凹部120に挿入しており、封止板116に対してハウジング111が回転したり横方向に変位したりしたときに、半球状先端部が円錐状凹部120の斜面を乗り上げることで、ハウジング111の封止面117に対する封止板116の密着を解くネジ119と、エアチャンバ114内の空気圧が所定以下に減じた際にロボットコントローラ(図示せず)にロボットアーム104の動作停止信号を送出する感知センサ103と、を備えている。
なお、ネジ119及び円錐状凹部120は、図5に示すように、円周方向に約180度離間して2個設けられている。また、端面板115とステム118との間には、封止板116を封止面117に対して押し付ける方向に付勢するバネ130が介装されている。
そして、図3に示すように、取付ブラケット125を取付面板102に固定し、端面板115をツール106に固定することで、過荷重検知装置110が、ロボットアーム104とツール106との間に介在されている。
この過荷重検知装置110は次のように動作する。
通常時は、エアチャンバ114内に所定の空気圧が導入されることにより、封止板116が封止面117に密着しており、エアチャンバ114内の空気圧が、封止板116をハウジング111に予圧を持って押し付けている。これにより、端面板115と一体化されたハウジング111と、取付ブラケット125と一体化された封止板116とが剛結合状態となる。
この状態でティーチングを実行中に、ツール106がワーク等にぶつかって、ツール106とロボットアーム104との間にモーメント型の過荷重状態が生じた場合は、図6及び図7に示すように、ハウジング111がステム118に対して傾動し、傾動によってハウジング111の封止面117と封止板116との間に隙間が発生し、その隙間を通してエアチャンバ114内の空気が大気に逃げる。また、トルク型あるいは水平荷重型の過荷重状態が生じた場合は、トルクあるいは水平荷重の作用によって、ネジ119の半球状先端部が円錐状凹部120の斜面上に乗り上げ、それに応じてハウジング111の封止面117と封止板116との間に隙間が発生し、その隙間を通してエアチャンバ114内の空気が大気に逃げる。
これにより、ハウジング111と封止板116の剛結合状態が解除されて、ハウジング111に結合された端面板115と封止板116に結合された取付ブラケット125とが自由に動けるようになり、ロボットアーム104とツール106の相対運動が許容されて、衝突による衝撃が吸収される。これと同時に、感知センサ103がエアチャンバ114内の減圧を感知し、ロボットコントローラにロボットアームの停止信号を送出し、それによりロボットアームが停止する。
特開平5−4190号公報
ところで、前記特許文献1に記載された従来例では、過荷重検知装置110だけを緩衝装置としてロボットに組み込んでいるので、ティーチング時にツール106がワークなどにちょっとぶつかるだけで、直ぐにエラーが出てロボットが強制停止されてしまい、エラーが頻発することがあった。
本発明は、上記事情を考慮し、例えばティーチング時にツールがワーク等にちょっとぶつかった場合でも、エラーが頻発するのを回避することができ、ティーチング作業の容易化を図ることができる工業用ロボットの緩衝装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、ロボットアームと、該ロボットアームの先端部に取り付けられるツールとの間に、前記ロボットアームの先端部と前記ツールとを常時剛結合する共に、前記ロボットアームの先端部と前記ツールとの間に衝撃による過荷重が作用したときに、前記剛結合を解除することで前記衝撃を吸収すると同時に、前記ロボットアームの動作を停止する信号を出力する過荷重検知装置が設けられた工業用ロボットの緩衝装置において、前記ロボットアームの先端部と前記ツールとの間に、前記過荷重検知装置とは別に、前記ロボットアームの先端部と前記ツールとを常時剛結合する共に、前記ロボットアームの先端部と前記ツールとの間に衝撃による過荷重が作用したときに、前記過荷重検知装置が作動する過荷重よりも小さい過荷重で前記剛結合を解除して前記衝撃を吸収する補助衝撃緩和装置が設けられていることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の工業用ロボットの緩衝装置であって、前記補助衝撃緩和装置が、前記ロボットアームの先端部側に係合される第1部材と、前記ツール側に係合される第2部材と、前記第1部材と第2部材のうちの一方に設けられたピストンと、前記第1部材と第2部材のうちの他方に設けられ、前記ピストンを摺動自在に収容すると共に、前記ピストンとの間に空圧室を形成することで、前記ピストンと共にエアダンパを構成するシリンダと、を備えており、前記シリンダの空圧室に導入された一定以上の空気圧によって前記ピストンが摺動限位置に所定の予圧を持って押し付けられることで、前記第1部材と第2部材とを前記予圧によって常時剛結合すると共に、前記第1部材と第2部材との間に前記予圧を超える過荷重が作用した際に、前記ピストンがシリンダ内で変位することで前記衝撃を吸収することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2に記載の工業用ロボットの緩衝装置であって、前記ピストンがリング状に形成され、前記シリンダが環状凹部として形成され、前記環状凹部よりなるシリンダの内部に前記リング状のピストンが摺動自在に嵌まることで、前記エアダンパが構成されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3に記載の工業用ロボットの緩衝装置であって、前記ピストンとシリンダの摺動面であるピストン内周側摺動面とピストン外周側摺動面に、前記ピストンとシリンダの摺動面間に確保された微小隙間をシールする弾力性を有したOリングが装填されていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、衝撃による過荷重が加わったときにロボットを停止させる過荷重検知装置とは別に、過荷重検知装置よりも小さな過荷重で作動する補助衝撃緩和装置を設けているので、小さな衝突のたびに頻繁にロボットが強制停止する事態を回避することができ、衝撃による損傷を防ぎながらスムーズなティーチングを行うことが容易にできる。
請求項2の発明によれば、補助衝撃緩和装置がエアダンパを含むので、導入する空気圧によって容易に過荷重が作用した際の補助衝撃緩和装置の作動点(限界点)を設定することができる。
請求項3の発明によれば、環状凹部よりなるシリンダの内部にリング状のピストンが摺動自在に嵌まることでエアダンパが構成されているので、バランスよく衝撃吸収を行うことができる。
請求項4の発明によれば、ピストンとシリンダの摺動面間の微小隙間ぶんだけ、ピストンがシリンダに対して傾動することができ、衝撃が作用した際の傾動方向の変位をOリングの弾力性によって吸収することができる。
本発明の実施形態としての溶接ロボットの先端部構成を示す一部を断面とした正面図である。 図1の要部の拡大断面図である。 従来の緩衝装置である過荷重検知装置の外観斜視図である。 同過荷重検知装置の作動前の状態を示す断面図である。 同過荷重検知装置の一部の部品を取り外した平面図である。 同過荷重検知装置の作動時の状態を示す断面図である。 図6の要部の拡大断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は実施形態としての溶接ロボットの先端部構成を示す一部を断面とした正面図、図2は図1の要部の拡大断面図である。
図1に示すように、この溶接ロボット(工業用ロボット)Aは、ロボットアーム1の先端にツールを取り付けるための取付面板3を有しており、その取付面板3に、過荷重検知装置10及び補助衝撃緩和装置20を介して、ツールである加工ヘッド(溶接ヘッド)2を取り付けた構成をなしている。
ここでは、ロボットアーム1の取付面板3側に補助衝撃緩和装置20が配置され、加工ヘッド2の取付ブラケット4側に過荷重検知装置10が配置されているが、過荷重検知装置10と補助衝撃緩和装置20を逆に、つまり、ロボットアーム1の取付面板3側に過荷重検知装置10が配置され、加工ヘッド2の取付ブラケット4側に補助衝撃緩和装置20が配置されていてもよい。
過荷重検知装置10は、図3〜図7を用いて説明した特許文献1に記載の過荷重検知装置110と同等品か類似品であるので、簡単に説明すると、リング状の端壁12及び円筒状の周壁13を有するハウジング11と、ハウジング11の端壁12と反対側の開口を塞ぐことでハウジング11内にエアチャンバ14を形成する端面板15と、ハウジング11内に収容され、エアチャンバ14内に空気圧が導入されることで、ハウジング11の端壁12の封止面17に密着して、これによりエアチャンバ14内を密封状態に保つ封止板16と、この封止板16に結合されて、ハウジング11の端壁12の開口から外部に突出したステム18と、このステム18に固定具56により結合されたブラケット部材21(後述する補助衝撃緩和装置20の第1部材に相当)と、ステム18の外周に配置され、ハウジング11の端壁12の開口とステム18との隙間からの空気の逃げを阻害せずに同隙間を通してのゴミ等のエアチャンバ14内への浸入を防止する通気性弾性部材57と、エアチャンバ14内の空気圧が所定値以下に減じた際にロボットコントローラ(図示せず)にロボットアーム3の動作停止信号を送出する感知センサ(図示略)と、を備えている。
そして、この過荷重検知装置10の前記端面板15に、加工ヘッド2側の取付ブラケット4が結合されている。また、ステム18に固定された前記ブラケット部材21が、ロボットアーム3の取付面板3に固定されている。
また、封止板16には円錐状凹部(図示略)が形成され、ハウジング11の端壁12にはネジ(図示略)がねじ込まれている。ネジは、半球状先端部を有するもので、その半球状先端部を円錐状凹部に挿入しており、封止板16に対してハウジング11が回転したり横方向に変位したりしたときに、ネジの半球状先端部が円錐状凹部の斜面を乗り上げることで、ハウジング11の封止面17に対する封止板16の密着を解くことができるようになっている。また、端面板15とステム18との間には、封止板16を封止面17に対して押し付ける方向に付勢するバネ30が介装されている。
この過荷重検知装置10は、ロボットアーム1の先端部と加工ヘッド2とを常時剛結合する共に、ロボットアーム1の先端部と加工ヘッド2との間に衝撃による過荷重が作用したときに、剛結合を解除することで衝撃を吸収すると同時に、ロボットアーム1の動作を停止する信号を出力するものであり、補助衝撃緩和装置20は、この過荷重検知装置10とは別に、ロボットアーム1の先端部と加工ヘッド2との間に設けられている。
この補助衝撃緩和装置20は、過荷重検知装置10とは別に、ロボットアーム1の先端部と加工ヘッド2とを常時剛結合する共に、ロボットアーム1の先端部と加工ヘッド2との間に衝撃による過荷重が作用したときに、過荷重検知装置10が作動する過荷重よりも小さい過荷重で剛結合を解除して衝撃を吸収するものである。
具体的には、補助衝撃緩和装置20は、ロボットアーム1の先端の取付面板3に接合された第1部材としての前記ブラケット部材21と、過荷重検知装置10のハウジング11に係合された第2部材22と、この第2部材22に設けられたリング状のピストン27と、第1部材である前記ブラケット部材21の外周壁23に設けられ、ピストン27を摺動自在に収容すると共に、ピストン27との間に空圧室24を形成することで、ピストン27と共にエアダンパ20Aを構成するシリンダ25と、を有している。なお、シリンダ25は、リング状のピストン27を収容できるように環状凹部として形成されている。また、シリンダ25の開口側には、ピストン27の脱落を防止するストッパ28が取り付けられている。
ここで、過荷重検知装置10の軸はロボットアーム1の取付面板3の軸に一致させてあり、ピストン27の摺動方向は、過荷重検知装置10の軸方向に一致させてある。また、ピストン27とシリンダ25の摺動面であるピストン内周側摺動面S2とピストン外周側摺動面S1に、ピストン27とシリンダ25の摺動面間に確保された微小隙間をシールする弾力性を有したOリング29が装填されている。
この補助衝撃緩和装置20は、シリンダ25の空圧室24に導入された一定以上の空気圧によってピストン27が摺動限位置(ハウジング11に係合する位置)に所定の予圧を持って押し付けられることで、第1部材であるブラケット部材21と第2部材22とを予圧によって常時剛結合する。そして、ブラケット部材21(第1部材)と第2部材22との間に予圧を超える過荷重が作用した際に、ピストン27がシリンダ25内で変位することで衝撃を吸収する。ただし、過荷重検知装置10が作動する過荷重よりも小さい過荷重で剛結合を解除して衝撃を吸収する。なお、図2中において、ピストン27の摺動範囲をL1、L2で示す。
次に作用を述べる。
通常時は、補助衝撃緩和装置20の空圧室24内に所定の空気圧が導入されることにより、第2部材22が過荷重検知装置10のハウジング11に押し付けられている。これにより、ロボットアーム1側に固定されたブラケット部材21と加工ヘッド2側に固定されたハウジング11とが剛結合状態となっている。
また、過荷重検知装置10のエアチャンバ14に別の空気圧が導入されることにより、ロボットアーム1側に接合された封止板16が封止面17に密着しており、エアチャンバ14内の空気圧が、封止板16をハウジング11に予圧を持って押し付けている。これにより、端面板15と一体化されたハウジング11と、ブラケット部材21と一体化された封止板16とが剛結合状態となっている。
この状態でティーチングを実行中に、加工ヘッド2がワーク等にぶつかって、加工ヘッド2とロボットアーム1との間に過荷重が生じた場合は、まず、補助衝撃緩和装置20が最初に作動する。すなわち、シリンダ25内でピストン27が摺動することにより、ブラケット部材21と第2部材22との間に作用した衝撃を吸収する。
この際、環状凹部よりなるシリンダ25の内部にリング状のピストン27が摺動自在に嵌まることでエアダンパ20Aが構成されているので、バランスよく衝撃吸収を行うことができる。また、ピストン27とシリンダ25の摺動面間の微小隙間ぶんだけ、ピストン27がシリンダ25に対して傾動することができ、衝撃が作用した際の傾動方向の変位をOリング29の弾力性によって吸収することができる。つまり、偏荷重が作用した際に、ピストン27が傾動することで、衝撃による変位を吸収することができる。
そして、さらに大きな衝撃が加わったときに、前述したように過荷重検知装置10が作動することにより、衝撃が吸収されると同時にロボットコントローラにロボットアーム1の停止信号が送出されて、ロボットアーム1が停止する。
このように、本実施形態の溶接ロボットでは、加工ヘッド2とロボットアーム1との間に、衝撃による過荷重が加わったときにロボットを停止させる過荷重検知装置10とは別に、過荷重検知装置10よりも小さな過荷重で作動する補助衝撃緩和装置20が設けられているので、小さな衝突のたびに頻繁にロボットが停止する事態を回避することができ、衝撃による損傷を防ぎながら、スムーズなティーチングを行うことができる。
特に、補助衝撃緩和装置20にはエアダンパ20Aが含まれているので、導入する空気圧によって容易に過荷重が作用した際の補助衝撃緩和装置20の作動点を設定変更することができる。
なお、前記実施形態では、加工ヘッド2側に係合される第2部材22にピストン27が形成され、ロボットアーム1側に係合される第1部材(ブラケット部材)21にシリンダ25が形成された場合を示したが、ピストンとシリンダが逆に形成されていてもよい。すなわち、第2部材22にシリンダが形成され、第1部材(ブラケット部材)21にピストンが形成されていてもよい。
1 ロボットアーム
2 加工ヘッド(ツール)
10 過荷重検知装置
20 補助衝撃緩和装置
20A エアダンパ
21 ブラケット部材(第1部材)
22 第2部材
24 空圧室
29 Oリング
S1 ピストン内周側摺動面
S2 ピストン外周側摺動面

Claims (4)

  1. ロボットアームと、該ロボットアームの先端部に取り付けられるツールとの間に、
    前記ロボットアームの先端部と前記ツールとを常時剛結合する共に、前記ロボットアームの先端部と前記ツールとの間に衝撃による過荷重が作用したときに、前記剛結合を解除することで前記衝撃を吸収すると同時に、前記ロボットアームの動作を停止する信号を出力する過荷重検知装置が設けられた工業用ロボットの緩衝装置において、
    前記ロボットアームの先端部と前記ツールとの間に、前記過荷重検知装置とは別に、
    前記ロボットアームの先端部と前記ツールとを常時剛結合する共に、前記ロボットアームの先端部と前記ツールとの間に衝撃による過荷重が作用したときに、前記過荷重検知装置が作動する過荷重よりも小さい過荷重で前記剛結合を解除して前記衝撃を吸収する補助衝撃緩和装置が設けられていることを特徴とする工業用ロボットの緩衝装置。
  2. 請求項1に記載の工業用ロボットの緩衝装置であって、
    前記補助衝撃緩和装置が、
    前記ロボットアームの先端部側に係合される第1部材と、
    前記ツール側に係合される第2部材と、
    前記第1部材と第2部材のうちの一方に設けられたピストンと、
    前記第1部材と第2部材のうちの他方に設けられ、前記ピストンを摺動自在に収容すると共に、前記ピストンとの間に空圧室を形成することで、前記ピストンと共にエアダンパを構成するシリンダと、を備えており、
    前記シリンダの空圧室に導入された一定以上の空気圧によって前記ピストンが摺動限位置に所定の予圧を持って押し付けられることで、前記第1部材と第2部材とを前記予圧によって常時剛結合すると共に、前記第1部材と第2部材との間に前記予圧を超える過荷重が作用した際に、前記ピストンがシリンダ内で変位することで前記衝撃を吸収することを特徴とする工業用ロボットの緩衝装置。
  3. 請求項2に記載の工業用ロボットの緩衝装置であって、
    前記ピストンがリング状に形成され、前記シリンダが環状凹部として形成され、前記環状凹部よりなるシリンダの内部に前記リング状のピストンが摺動自在に嵌まることで、前記エアダンパが構成されていることを特徴とする工業用ロボットの緩衝装置。
  4. 請求項3に記載の工業用ロボットの緩衝装置であって、
    前記ピストンとシリンダの摺動面であるピストン内周側摺動面とピストン外周側摺動面に、前記ピストンとシリンダの摺動面間に確保された微小隙間をシールする弾力性を有したOリングが装填されていることを特徴とする工業用ロボットの緩衝装置。
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