JP2015070550A - ポート制御方法、ミキサシステム、及び、プログラム - Google Patents

ポート制御方法、ミキサシステム、及び、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ポート使用に関する制約を減らして使い勝手を向上する。【解決手段】I/Oユニット20は、複数のポートを備え、ミキサ10は処理チャンネルを備え、ミキサ10とI/Oユニット20がネットワーク30で接続される。ミキサ10は処理ch毎にchデータ50を記憶する。chデータ50は、そのchがパッチされたポートの信号処理等を間接的に制御するための仮想ポートデータ56を含む。I/Oユニット20はポート毎に、対応するポートにおける信号処理を制御するための実ポートデータ60を記憶する。結線指示に応じて、1つのポートと処理チャンネルを結線し(S1,S5,S9,S14)、処理chに結線された前記1つのポートの実ポートデータ60に、該処理チャンネルに対応して保持されている仮想ポートデータ56の値を設定する(S4,S6,S8,S13)。【選択図】 図7

Description

この発明は、オーディオ信号を入力又は出力する複数のポートを利用可能であり、前記オーディオ信号に信号処理を施す処理チャンネルを備えるミキサシステムにおいて、ポートを制御するための技術に関する。
従来、複数のデジタルオーディオ信号に対してミキシング処理等の各種信号処理を施すデジタルミキサがある。デジタルミキサは、複数の入力ポート、複数の入力チャンネル、複数の出力チャンネル、及び、複数の出力ポートを備える。入力チャンネルは、入力パッチにより所望の入力ポートに結線され、該結線された入力ポートに入力されたオーディオ信号に対する信号処理を行う。また、出力チャンネルは、出力パッチにより所望の出力ポートに結線され、出力パッチは、その出力チャンネルで信号処理されたオーディオ信号を、該結線された出力ポートに供給する。デジタルミキサの信号処理機能(これは入力ポート、入力チャンネル、出力チャンネル、及び、出力ポートにおける信号処理を含む)は、それぞれ、デジタルミキサのユーザインタフェース(「UI」とも表記する)に対するオペレータの操作により設定された各種パラメータによって制御される。この明細書では、デジタルミキサの一連の信号処理機能及びこれを制御するUI等をまとめたものを「ミキサシステム」と呼ぶことにする。例えば、操作パネル(UI)を有しており、1台で入力から出力までの信号処理を完結する単体のデジタルミキサは、それ自体が1つの「ミキサシステム」である。また、オーディオネットワークで接続されたコンソール(UI)を含む複数の装置により、入力から出力までの信号処理を分担して行っている場合は、それらオーディオネットワークで接続された複数の装置の全体が1つの「ミキサシステム」である。(特許文献1を参照)。
入力ポート及び出力ポート(以下、これらを区別する必要が無い場合は単に「ポート」と呼ぶ)は、それぞれ、入力又は出力するオーディオ信号の音特性を制御するパラメータセットであるポートデータ(例えばゲイン、位相、遅延時間など)を具備している。従来のミキサシステムは、そのミキサシステムに属する機器の全てのポートのポートデータを、個々のポートが処理チャンネルに結線されているかどうか(信号処理に関与しているか否か)に関係なく、制御していた。全てのポートが、1つのミキサシステムにより専有される構成であるため、複数のポートのうち一部をミキサシステムの管理下から外して使用することができなかった。例えば、複数のポートのうち一部を、別のミキサシステムのために使用すること、或いは、ミキサシステムの管理とは無関係に2つのポート間を直接結線することができなかった。また、複数装置からなるミキサシステムにおいて、ポート数が処理チャンネルの数と比べて多い場合、多くのポートが結線されないままとなる。従来のミキサシステムでは、コンソールがネットワークを介してポートをリモート制御するためのリモート制御用のポートデータを具備するが、全てのポートを制御するよう構成されているため、コンソールにおいて処理チャンネルと結線していないポートに対してもリモート制御用のポートデータを用意する必要があった。以降、この明細書では、あるデバイスのユーザインタフェースに対するオペレータ操作に応じて、別のデバイス内に記憶されている、当該別のデバイス自身の動作を制御するパラメータの値を設定することを「リモート制御」という。また、あるデバイスのユーザインタフェースに対するオペレータ操作に応じて、そのデバイス内に記憶されている、そのデバイス自身の動作を制御するパラメータの値を設定することを「ローカル制御」という。
特開2004−247898号公報
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、オーディオ信号を入力又は出力する複数のポートを利用可能であり、前記オーディオ信号に信号処理を施す処理チャンネルを備えるミキサシステムにおいて、ポート使用に関する制約を減らして使い勝手を向上すること、目的とする。また、ポートの数が処理チャンネルの数よりも多い場合において、ポートデータを削減することを目的とする。
この発明は、オーディオ信号を入力又は出力する複数のポートを利用可能であり、オーディオ信号に信号処理を施すための処理チャンネルを備えるミキサシステムにおいて、前記ポートを制御するための方法であって、前記複数のポートの各ポートは、対応する実ポートデータの値に従ってオーディオ信号を処理するポートであり、前記処理チャンネルに対応して、仮想ポートデータが保持されており、結線指示に応じて、選択された1つの前記ポートと前記処理チャンネルの間を結線するステップと、前記処理チャンネルに結線された前記1つのポートの実ポートデータに、該処理チャンネルに対応して保持されている前記仮想ポートデータの値を設定するステップと、前記設定するステップの後、前記1つのポートの実ポートデータの値を、当該システムから制御するステップとを備えることを特徴とするポート制御方法である。
上記の発明に係るパラメータ設定方法によれば、複数のポートのうち、処理チャンネルに結線された1つのポートの実ポートデータに、その処理チャンネルに対応して保持されている仮想ポートデータの値を設定する。したがって、複数のポートの各ポートを、ポート単位でミキサシステムの管理下に置くことができる。これにより、例えば、複数のポートのうち一部を、別のミキサシステムのために使用したり、或いは、ミキサシステムの管理とは無関係に、2つのポート間を直接結線したりする、といった使い方ができる。
一実施形態に係るポート制御方法において、前記仮想ポートデータの値を設定するステップは、前記ポート又は前記処理チャンネルが動作開始するときに、実行される。前記ポート又は前記処理チャンネルの動作開始は、例えばポートの電源をオンしたときや、処理チャンネルの電源をオンしたときである。別の一実施形態に係るポート制御方法において、前記仮想ポートデータの値を設定するステップは、新たな前記ポートが発見された場合に、実行される。例えば、ネットワーク型のミキサシステムを想定する場合、装置がネットワーク上で新規検出されたとき、ポートが新たに発見される。別の一実施形態に係るポート制御方法において、前記仮想ポートデータの値を設定するステップは、オペレータの操作により前記結線指示が行われた場合に、実行される。
また、この発明はオーディオ信号を入力又は出力する複数のポートを利用可能であり、オーディオ信号に信号処理を施すための処理チャンネルとを備えるミキサシステムにおいて、前記複数のポートの各ポートは、対応する実ポートデータの値に従ってオーディオ信号を処理するポートであり、前記処理チャンネルに対応して、仮想ポートデータを保持する記憶部と、結線指示に応じて、選択された1つの前記ポートと前記処理チャンネルの間を結線する結線部と、前記処理チャンネルに結線された前記1つのポートの実ポートデータに、該処理チャンネルに対応して保持されている前記仮想ポートデータの値を設定する設定部と、前記設定部により前記1つのポートの実ポートデータに前記仮想ポートデータの値を設定した後、該1つのポートの実ポートデータの値を、当該システムから制御する制御部とを備えることを特徴とするミキサシステムである。
また、この発明は、オーディオ信号を入力又は出力する複数のポートを利用可能であり、オーディオ信号に信号処理を施すための処理チャンネルとを備えるミキサシステムにおいて、前記ポートを制御する処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、前記複数のポートの各ポートは、対応する実ポートデータの値に従ってオーディオ信号を処理するポートであり、前記処理チャンネルに対応して、仮想ポートデータが保持されており、結線指示に応じて、選択された1つの前記ポートと前記処理チャンネルの間を結線するステップと、前記処理チャンネルに結線された前記1つのポートの実ポートデータに、該処理チャンネルに対応して保持されている前記仮想ポートデータの値を設定するステップと、前記設定するステップの後、前記1つのポートの実ポートデータの値を、当該システムから制御するステップとを、前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラムである。
また、この発明は、オーディオ信号を入力又は出力する複数のポートを具備する入出力装置と、オーディオ信号に信号処理を施すための処理チャンネルとを備えるオーディオ処理装置とをネットワークを用いて接続したミキサシステムにおいて、前記複数のポートの各ポートは、対応する実ポートデータの値に従ってオーディオ信号を処理するポートであり、前記入出力装置は、前記複数のポートの各ポートに対応して、実ポートデータを保持する第1記憶部を備え、前記処理装置は、前記処理チャンネルに対応して、仮想ポートデータを保持する第2記憶部と、結線指示に応じて、選択された1つの前記ポートと前記処理チャンネルの間を結線する結線部と、前記処理チャンネルに結線された前記1つのポートの実ポートデータに、該処理チャンネルに対応して保持されている前記仮想ポートデータの値を設定部と、前記設定部により前記1つのポートの実ポートデータに前記仮想ポートデータの値を設定した後、該1つのポートの実ポートデータの値を、当該システムから制御する制御部とを備えることを特徴とするミキサシステムである。
この発明によれば、処理チャンネルに結線するポートを変更すると、その処理チャンネルに係る仮想ポートデータが、その変更後のポートに自動適用されるので、その処理チャンネルに係るポートのオペレータ操作を、結線の変更前から変更後へ、効率よく継続することができる。従って、ミキサシステムの制御を、ポート単位で獲得及び解放できるようにして、ポート使用に関する制約を減らして使い勝手を向上することができる、という優れた効果を奏する。また、ポートの数が処理チャンネルの数よりも多い場合において、ポートデータを全体として削減できる、という優れた効果を奏する。
本発明のポート制御方法を適用したミキサシステムの一実施形態の構成例を示すブロック図。 (a)図1のミキサの電気的ハードウェア構成例を示すブロック図,(b)図1のI/Oユニットの電気的ハードウェア構成例を示すブロック図。 パッチ設定画面を説明する図であり、(a)はミキサの入力パッチ設定画面、(b)はミキサの出力パッチ設定画面、(c)はI/Oユニットのパッチ設定画面。 図1のミキサシステムにおける信号処理の流れを説明するブロック図。 チャンネルデータのデータ構成を説明する図。 ポートデータのデータ構成を説明する図。 パッチ操作に応じてミキサが実行する処理のフローチャート。 装置を新規検出したときにミキサが実行する処理のフローチャート。 値変更操作に応じてミキサが実行する処理のフローチャート。
以下、添付図面を参照して、本発明のポート制御方法を適用したミキサシステムの一実施形態を説明する。
図1は、本発明のポート制御方法を適用したミキサシステムの構成例を示すブロック図である。このミキサシステムにおいては、複数(図1では2つ)のミキシング装置(「ミキサ」)10と、複数(図1では4つ)の入出力装置(「I/Oユニット」)20とが、オーディオネットワーク30に接続される。各I/Oユニット20は、オーディオ信号を入力する複数の入力ポート、及び/又は、オーディオ信号を出力する複数の出力ポートを備える。各ミキサ10は、オーディオ信号に信号処理を施すための複数の処理チャンネル(以下、「処理ch」とも呼ぶ)を備える。
図1では、2つのミキサ「Mixer A」及び「Mixer B」と、4つのI/Oユニット「I/O A」、「I/O B」、「I/O C」及び「I/O D」とを固体毎に区別するために、符号10,20にアルファベット文字「a」、「b」・・・を添えている。しかし、本明細書では、装置個体を区別する必要の無い場合は、アルファベット文字無しの符号「10」,「20」を用いる。
各ミキサ10と各I/Oユニット20は、オーディオネットワーク30を介してデータ通信可能に接続される。オーディオネットワーク30は、例えば512chなど、所定数のオーディオ伝送チャネルで複数のオーディオ信号を時分割伝送するとともに、それと並行して、各種制御データを時分割伝送できるネットワークである。オーディオネットワーク30としては、例えば、「EtherSound(登録商標)」、「Cobranet(登録商標)」、「Dante(登録商標)」、「AVB(登録商標)」等を使用できる。なお、伝送チャネルとは、オーディオネットワーク30上でオーディオ信号を多重化して伝送するための帯域に相当し、オーディオ信号に対する信号処理機能を有する処理チャンネルとはその概念が異なるものである。
1つのミキサ10と1乃至複数のI/Oユニット20とにより1つのミキサシステムが構成される。図1の例では、2つのミキサ10a,10bと1乃至複数のI/Oユニット20とによる、2つの独立したミキサシステムが存在している。この場合、第1のミキサシステム(後述、図4参照)では、ミキサ10aのUI操作により、I/Oユニット20a、20b、及び、ミキサ10bの各ポートに入出力するオーディオ信号に対して、該ミキサ10aが信号処理を行う。また、第2のミキサシステム(図示せず)では、ミキサ10bのUI操作により、I/Oユニット20b〜20dの各ポートに入出力するオーディオ信号に対して、該ミキサ10bが信号処理を行う。第1のミキサシステムにおいてミキサ10aが行う信号処理と、第2のミキサシステムにおいてミキサ10bが行う信号処理とは、相互に独立して制御される。
ミキサ10は、後述する入力パッチにより、各処理chに、何れかのI/Oユニット20の何れか1つの入力ポートを結線(以下、「パッチ」ともいう)し、各処理chにおいて、結線された入力ポートを介して外部から入力されたオーディオ信号の信号処理を行う。また、ミキサ10は、後述する出力パッチにより、I/Oユニット20の各出力ポートに、所望の処理chを結線して、各出力ポートは、そのポートに結線された処理chから供給されるオーディオ信号を、外部に出力する。なお、本明細書において、「結線(パッチ)」とは、オペレータによるパッチ設定操作(結線指示)に応じて、1つのオーディオ信号の供給先に、何れか1つのオーディオ信号の供給元を割り当てて、該割り当てた供給元と供給先との間でオーディオ信号が流れるようにすることである。供給先は、割り当てられた供給元からオーディオ信号を受け取って、処理を行う。1つの供給元を複数の供給先に結線することは可能であるが、1つの供給先には1つの供給元しか結線できない。
I/Oユニット20の各ポートは、第1のミキサシステムと、第2のミキサシステムのいずれにも結線することができる。また、入力ポートに関しては、1つのポートを、第1のミキサシステムの処理chと、第2のミキサシステムの処理chの両方に同時に結線することも可能であるが、その場合、その入力ポートのポートデータは、何れか一方のミキサシステムのみからリモート制御される。
いずれのミキサシステムの処理chにも結線されていない出力ポートは、所望のI/Oユニット20の所望の入力ポートに結線(ポート同士の直接結線)ができる。
I/Oユニット20の各ポートは、パラメータに従ってオーディオ信号を処理することが可能である。入力ポートにおける信号処理は、例えば、オーディオ信号のゲイン制御、及び、位相制御(位相反転するか又はしないかを制御すること)であり、出力ポートにおける信号処理は、例えばオーディオ信号のゲイン制御、及び、遅延時間制御である。本発明は、ミキサシステムの各処理chに対応して、その処理chに結線される1つのポートにおけるオーディオ信号処理制御用のパラメータ(以下、「仮想ポートデータ」という)が保持されており、或る処理chに結線された1つのポートにおけるオーディオ信号処理制御用のパラメータ(以下、「実ポートデータ」という)を、該或る処理chに対応して保持されている前記仮想ポートデータによって設定することに特徴がある。
図2(a)はミキサ10の電気的ハードウェア構成の一例を示すブロック図である。ミキサ10は、CPU11と、メモリ12と、ネットワークインターフェース13(「N_IO」)、オーディオインタフェース14(「A_IO」)、信号処理部(デジタルシグナルプロセッサ;Digital Signal Processor、DSP)15、ユーザインタフェース(UI)16を備え、各部がCPUバス18を介して接続される。また、N_IO13及びA_IO14、及び、信号処理部(DSP)15はオーディオバス19を介して接続される。オーディオバス19は、接続されている複数のブロックのうちの任意のブロック間でデジタルオーディオ信号を伝送する。
CPU11は、メモリ12に記憶された制御プログラムを実行して、当該制御装置の全体動作を制御する。メモリ12は、ROM、RAM、フラッシュメモリー、HDD等の記憶手段を適宜組み合わせて構成することができる。メモリ12には、ミキサ10の動作に必要な制御プログラムを含む各種プログラムが記憶されるともに、後述する処理ch毎のchデータ、及び、ミキサ10が備えるポート毎のポートデータが記憶される。
ミキサ10は、N_IO13を介してオーディオネットワーク30に接続される。N_IO13は、ミキサ10を前記オーディオネットワーク30へ接続するためのインターフェースであり、オーディオネットワーク30に接続された別の機器から1乃至複数のオーディオ信号や各種制御データを受信したり、オーディオネットワーク30に接続された別の機器へ1乃至複数のオーディオ信号や各種制御データを送信したりする。
A_IO14は、それぞれ外部機器からアナログ又はデジタルのオーディオ信号を受け取り、必要に応じてミキサ10における信号処理用のデジタルのオーディオ信号に変換してオーディオバス19に出力する複数の入力ポート、及び/又は、それぞれオーディオバス19から供給されるデジタルのオーディオ信号を外部機器用のアナログ又はデジタルのオーディオ信号に変換して当該外部機器へ出力する複数の出力ポートを備えたオーディオインタフェースである。外部機器として、図示外のオーディオ出力機器乃至オーディオ入力機器に接続される。ミキサ10は、入力ポートを介して、外部の機器(例えば、マイク、電子機器、レコーダ等)からオーディオ信号を受け取り、また、出力ポートを介して、外部の機器(例えば、パワーアンプ、レコーダ、パワードスピーカ等)へオーディオ信号を供給する。
信号処理部(DSP)15は、オーディオバス19を介して、N_IO13又はA_IO14から1又は複数のオーディオ信号を受け取り、信号処理用のプログラムを実行することにより、該受け取ったオーディオ信号を処理ch毎にデジタル信号処理して、処理結果のオーディオ信号を、オーディオバス19を介してN_IO13又はA_IO14へ供給する。DSP15が実行するデジタル信号処理(オーディオ処理)は、オーディオ信号のルーティング(後述するパッチ設定を含む)や、音特性(音量レベルや音質)の調整や、複数のオーディオ信号を混合するミキシング処理、オーディオ信号に対するエフェクト処理(効果付与)等である。DSP15が実行する各処理chの信号処理を制御するパラメータ等は、メモリ12に処理ch毎のchデータとして記憶され、また、A_IO14の各ポートの信号処理を制御するパラメータは、メモリ12にポート毎の実ポートデータとして記憶される。chデータや実ポートデータの値は、オペレータによる、UI16を用いた値変更操作に従い変更される。
ミキサ10は、UI16として、例えば操作パネル上に配備された多数の操作子と表示部(ディスプレイ)とを備える。操作パネル上の操作子には、複数のチャンネルストリップ(チャンネル単位の操作部)毎に設けたフェーダ操作子や、回転型操作子、ボタンスイッチなどが含まれる。操作パネル上の表示部は、例えば液晶ディスプレイであり、パラメータの値やパッチ設定など、各種情報を表示し、表示した各種情報の設定を受け付ける。ミキサ10の構成は一例であり、その他の構成要素17を具備してよい。また、ミキサ10は例えばDSP15とUI16と異なる装置上に構成したものであってもよい。
図2(b)は、I/Oユニット20の電気的ハードウェア構成の一例を示す。I/Oユニット20は、CPU21、メモリ22、N_IO23、A_IO24、UI25、その他構成要素27を含み、各部がCPUバス28を介して接続され、且つ、N_IO23とA_IO24とがオーディオバス29を介して接続される。
CPU21は、メモリ22に記憶された制御プログラムを実行して、I/Oユニット20の全体動作を制御する。メモリ22は、ROM、RAM、フラッシュメモリー等の記憶手段を適宜組み合わせて構成することができる。メモリ22には、当該I/Oユニット20の動作を制御するための制御プログラムや、後述する実ポートデータが記憶される。N_IO23は、ミキサ10のN_IO13と同様な、複数のオーディオ信号及び制御データの通信が可能なネットワークインターフェースである。UI25は、ミキサ10のUI16に比べて簡易なユーザインタフェースであり、例えば数個の操作子と10文字分程度の表示器を備える。
A_IO24は、上述したA_IO14と同様のオーディオインタフェースである。I/Oユニット20は、A_IO24を介して外部機器から受け取ったオーディオ信号を、N_IO23を介してオーディオネットワーク30に接続された別の機器へ送信する、及び/又は、オーディオネットワーク30に接続された別の機器から受信したオーディオ信号を、A_IO25を介して外部機器に出力する。
図3(a)は第1のミキサシステムの入力パッチ設定画面40、(b)は第1のミキサシステムの出力パッチ設定画面43、(c)はミキサシステム外の直接パッチ設定画面46の一例を示す図である。これらパッチ設定画面40,43,46は、オペレータの指示に応じて、ミキサ10のUI16に含まれる表示部に表示される。オペレータは、所望のパッチ設定画面から所望のパッチ設定を行う。
パッチ設定画面40,43,46は、それぞれ、オーディオ信号の供給元と供給先とからなるマトリクスにより構成されており、1つの供給元と1つの供給先の交点に結線(図では「●」印で示す)を設定することで、1つの供給元から1つの供給先へのパッチを設定できる。ミキサ10は、パッチ設定画面40,43,46で行われたパッチ設定操作(結線指示)に基づいて、各I/Oユニットのパッチ部210a、210b、230a、230b、ミキサ10bのパッチ部110b、130b、並びに、ミキサ10aの入力パッチ部100及び出力パッチ部108を制御する。
図3(a)に示す第1のミキサシステムの入力パッチ設定画面40は、入力ポートと第1のミキサシステムの入力ch(以下、ミキサシステムへ入力するオーディオ信号をデジタル信号処理する処理chを「入力ch」と呼ぶ)との結線を設定するための画面である。入力パッチ設定画面40は、縦軸41(行)に第1のミキサシステムに備わる全入力ch(供給先)を表示し、また、横軸42(列)に第1のミキサシステムの入力chと結線可能な全ての入力ポート(供給元)を表示しており、所望の入力chと所望の入力ポートとの間の結線を設定できる。なお、詳細な説明は省略するが、入力ポート及び出力ポートの各々は、或る1つのミキサシステム又は直接結線に対して「専有」されるか、複数のミキサシステム及び/又は直接結線にて「共有」されるかのいずれか1つに設定される。例えば、或るミキサシステムが「専有」するよう設定されたポートは、該或るミキサシステム以外のミキサシステムにより結線を設定することはできない。他方、「共有」に設定されたポートは、各ミキサシステムあるいは直接結線により結線を設定することができる。第1のミキサシステムの入力パッチ設定画面40は、オーディオネットワーク30に接続している各装置の全入力ポートのうちの、第1のミキサシステムに「専有」に設定された入力ポートと、「共有」に設定され且つ他のミキサシステムや直接結線によりパッチされていない(すなわち未結線の)入力ポートと、を表示するとよい。これらの入力ポートは、現在、他のミキサシステムの制御下になく、第1のミキサシステムでパッチ設定可能なポートである。第1のミキサシステムの場合、縦軸41に表示される入力chは、ミキサ10aに備わる全入力chであり、他のミキサシステムに備わる入力ch(この場合、第2のミキサシステムが含むミキサ10bの入力ch)は表示されない。
図3(b)に示す第1のミキサシステムの出力パッチ設定画面43は、第1のミキサシステムの出力ch(以下、ミキサシステムから出力するオーディオ信号をデジタル信号処理する処理chを「出力ch」と呼ぶ)から出力ポートへのパッチを設定するための画面である。出力パッチ設定画面43は、縦軸44(行)に第1のミキサシステムに備わる全出力ch(供給元)を表示し、また、横軸45(列)に第1のミキサシステムで出力chと結線可能な全ての出力ポート(供給先)を表示しており、所望の出力ポートと所望の出力chとの間の結線を設定できる。第1のミキサシステムの出力パッチ設定画面43には、オーディオネットワーク30に接続している各装置の全ての出力ポートのうちの、第1ミキサシステムに「専有」に設定された出力ポートと、「共有」に設定され且つ他のミキサシステムや直接結線により結線されていない(すなわち未結線の)出力ポートとを表示するとよい。これらの出力ポートは、現在、他のミキサシステムの制御下になく、第1のミキサシステムでパッチ設定可能なポートである。第1のミキサシステムの場合、縦軸に表示される出力chはミキサ10aに備わる全出力chであり、他のミキサシステムに備わる出力ch(この場合、ミキサ10bの出力ch)は表示されない。
図3(c)に示すミキサシステム外の直接パッチ設定画面46は、或るI/Oユニット20の入力ポートから別のI/Oユニット20の出力ポートへのパッチ(直接結線)を設定するための画面である。直接パッチ設定画面46は、縦軸47(行)に、オーディオネットワーク30に接続している全装置の全ての出力ポート(供給先)のうちの、直接結線に「専有」に設定された出力ポートと、「共有」に設定され且つ何れのミキサシステムでも結線されていない出力ポートを表示し、また、横軸48(列)に、オーディオネットワーク30に接続している各装置の全ての入力ポート(供給元)のうち、直接結線に「専有」に設定された入力ポートと、「共有」に設定され且つ何れのミキサシステムでも未結線の入力ポートを表示しており、所望の出力ポートと所望の入力ポートとの間の結線を設定できる。
図4は、図1に示す第1のミキサシステムにおける、オーディオ信号に対する信号処理の流れの一例を説明するブロック図である。図4に例示するデジタル信号処理は、ミキサ10a(「Mixer A」)が中心となって、I/Oユニット20a(「I/O A」、),20b(「I/O B」)とミキサ10a,10b(「Mixer B」)の複数の入力ポートを介して入力された複数のオーディオ信号に、ミキシング処理等の信号処理を施して、その処理結果の複数のオーディオ信号をI/Oユニット20a,20b,ミキサ10a,10bの複数の出力ポートへ出力する構成を想定している。なお、図1のオーディオネットワーク30では、この図4に示すデジタル信号処理と並行して、ミキサ10bを中心とする第2のミキシングシステムのオーディオ処理(図示せず)が実行されている。
I/Oユニット20a,20b及びミキサ10a、10bは、それぞれ、1又は複数の入力ポート210a(「Ai(IA)」),210b(「Ai(IB)」)、110a(「Ai(MA)」)、110b(「Ai(MB)」)を介して、外部からオーディオ信号を入力する。入力ポート210a,210b、110a、110bは、図2(a)、(b)のA_IO14、24に対応しており、各入力ポートは、対応する実ポートデータに従い、外部から入力されたオーディオ信号のゲインや位相を制御する処理を行う。各装置のパッチ部220a、220b、120b、100(及び、230a、230b、130b、108)は、パッチ設定画面40、46においてその装置が備える各入力ポート(供給元)に対して設定されたパッチ(結線)に基づいて、その入力ポートのオーディオ信号を、そのパッチに対応する供給先に供給する。すなわち、或る装置の或る入力ポートに設定された或るパッチの供給先が、同じ装置内の処理chや出力ポートである場合、各装置のパッチ部220a、220b、120b、100(及び、230a、230b、130b、108)は、その入力ポートのオーディオ信号を直接その処理chや出力ポートに供給し、他方、別の装置内の出力ポートである場合は、その1つの入力ポートのオーディオ信号を、その装置が予め確保しているオーディオ伝送チャネルを利用して、オーディオネットワーク30を介してその別の装置に供給する。
なお、I/Oユニット20a,20b及びミキサ10a、10bは、オーディオネットワーク30が有する所定数のオーディオ伝送チャネルの内から、その装置に関してオペレータが指定する数のオーディオ伝送チャネルを予め確保しており、前記オーディオ信号をオーディオネットワーク30を介して供給するパッチ設定では、パッチされた各入力ポート(供給元)のオーディオ信号を、その確保しているオーディオ伝送チャネルの何れか1つに割り当てるものとする。そして、各装置のN_IO13、23は、オーディオ伝送チャネルに割り当てられた供給元からのオーディオ信号を、オーディオネットワーク30のそのオーディオ伝送チャネルを用いて送信する。また、各装置のN_IO13、23は、オーディオ伝送チャネルとその供給元とを示す送信情報を、オーディオネットワーク30の他の装置に通知する。
ミキサ10aは、パッチ設定画面40、43、46で設定した各パッチ(結線)と、他の装置からの前記送信情報とに基づいて、オーディオネットワーク30が有するオーディオ伝送チャネルの内、オーディオ信号を受信すべきオーディオ伝送チャネルを特定して、特定したオーディオ伝送チャネルを受信するようN_IO13を設定する。N_IO13は、オーディオネットワーク30が有する複数のオーディオ伝送チャネルのうち、設定された各オーディオ伝送チャネルのオーディオ信号を受信する。入力パッチ部100は、パッチ設定画面40、43、46で設定された各パッチ(結線)に基づいて、供給元からのオーディオ信号を入力ch102(供給先)に供給する。すなわち、或る設定されたパッチにおける供給元が、ミキサ10a内の入力ポート110aである場合は、入力パッチ部100は、その入力ポート110aのオーディオ信号を、そのパッチにおける供給先である入力ch102に供給する。また、或る設定されたパッチにおける供給元が、他の装置内の供給元である場合は、入力パッチ部100は、N_IO13が受信したその供給元のオーディオ信号を、そのパッチにおける供給先である入力ch102に供給する。
ミキサ10aは複数の入力ch102を具備している。各入力ch102は、それぞれ結線された入力ポートからオーディオ信号を受け取って、コンプレッサ、イコライザ、音量制御等の信号処理を行い、該処理済みのオーディオ信号を混合バス104の各バスラインに選択的に出力する。混合バス104は、複数のバスラインからなり、バスライン毎に、1又は複数の入力chから供給されたオーディオ信号を混合して、対応する出力ch106へ出力する。ミキサ10aは混合バス104の数に対応する複数の出力ch102を具備している。各出力ch106は、対応する混合バス104から出力されたオーディオ信号に対して、コンプレッサ、イコライザ、音量制御等の信号処理を行う。なお、入力ch102、混合バス104及び出力ch106は、ミキサ10のDSP15により実現される。
出力パッチ部108は、出力パッチ設定画面43で設定された各パッチ(結線)に基づいて、1つの出力chのオーディオ信号を、供給先に供給する。例えば、或る出力ch106に設定された或るパッチの供給先が別の装置内の出力ポートである場合は、当該出力ch106が出力するオーディオ信号に対してミキサ10aが予め確保しているオーディオ伝送チャネルを割り当てる。N_IO13は、各オーディオ伝送チャネルが割り当てられたオーディオ信号を、ネットワーク30のそのオーディオ伝送チャネルを用いて送信する。また、そのオーディオ伝送チャネルと供給元を示す送信情報が、オーディオネットワーク30に接続されている他の装置に通知される。
I/Oユニット20a,20b及びミキサ10bは、パッチ設定画面43、46で設定された各パッチと、他の装置からの前記送信情報に基づいて、オーディオネットワーク30のオーディオ信号を受信すべきオーディオ伝送チャネルを特定して、N_IO13、23に設定する。N_IO13、23は、設定された各オーディオ伝送チャネルのオーディオ信号をオーディオネットワーク30から受信する。そして、各装置のパッチ部230a,230b,130b(及び、220a、220b、120b)は、パッチ設定画面43、46においてその装置が備える各出力ポート(供給先)に対して設定されたパッチ(結線)に基づいて、そのパッチに対応する供給元のオーディオ信号を、その出力ポートに供給する。すなわち、各装置のパッチ部230a,230b,130b(及び、220a、220b、120b)は、或る装置の或る出力ポートに設定された或るパッチの供給元が、同じ装置の入力ポートや処理chである場合は、その入力ポートや処理chのオーディオ信号をその出力ポートに供給し、別の装置内の供給元である場合は、N_IO13,23が受信した、その供給元のオーディオ信号をその出力ポートに供給する。
I/Oユニット20a,20b及びミキサ10a,10bは、それぞれが有する1又は複数の出力ポート240a(「Ao(OA)」),240b(「Ao(OB)」),140a(「Ao(MA)」)、140b(「Ao(MB)」)から外部へオーディオ信号を出力する。出力ポート240a,240b,140a,140bは、図2(a)、(b)のA_IO14、24に対応しており、各出力ポートは対応する実ポートデータに従い、外部に出力するオーディオ信号のゲインや遅延時間を制御する処理を行う。
なお、各I/Oユニット20のパッチ部210a、210b、230a、230b、ミキサ10bのパッチ部110b、130b、並びに、ミキサ10aの入力パッチ部100及び出力パッチ部108は、各装置のオーディオバス19,29を介して接続された各ブロック(N_IO13、A_IO14及びDSP15、若しくは、N_IO23及びA_IO24)の協働によりパッチ部を実現する構成、あるいは、各装置のネットワークI/O13、23にパッチ専用のハードウェアを設ける構成、等により実現することができる。また、ミキサシステムとしては、ミキサ10の入力パッチ部110及び出力パッチ部108は、機能的に、各I/Oユニット20のパッチ部と等価である。従って、ミキサ10の電源オフ時には、ミキサ10のローカルのポート110,120、入力パッチ100、出力パッチ108及びN_I/O13(オーディオ信号の経路制御機能)には電源を供給し続けて、それ以外の部分(信号処理機能等)の電源を落とすことで、ミキサ10をI/Oユニット20として動作させるように構成してもよい。
図5は、ミキサ10のメモリ12に記憶されるchデータのデータ構成の一例を説明する図である。ミキサ10に備わる複数の処理ch(入力chや出力ch)のそれぞれは、その処理chを特定するためのID(ch_ID)を有しており、各処理chに対応して用意されるchデータも、そのch_IDで特定される。1つのchデータ50は、例えばオペレータが付与した名称であるch名51と、そのchの信号処理を制御する各種データ52〜55とに加えて、仮想ポートデータ56と、パッチデータ57とを備えている。なお、ミキサ10の処理chは当該ミキサ10を含むミキサシステムにおける処理chであり、メモリ12が、前記処理チャンネルに対応して、仮想ポートデータを保持する第2記憶部に相当する。
仮想ポートデータ56は、その処理chがパッチされたポートにおけるオーディオ信号処理等を間接的に制御するための各種パラメータである。入力chのchデータ50に含まれる仮想ポートデータ56は、入力ポート制御用のパラメータセットであり、出力chのchデータ50に含まれる仮想ポートデータ56は、出力ポート制御用のパラメータセットである。仮想ポートデータは従来のミキサシステムにおけるリモート制御用のポートデータに概ね相当するが、従来は処理chとの関連性無く全ポートに対してリモート制御用のポートデータを用意していたのに対し、本発明の仮想ポートデータは処理chとパッチされているポートに対応して仮想ポートデータを用意している点において、従来のリモート制御用のポートデータと異なる。
パッチデータ57は、その処理chに関するパッチを規定するデータであり、前述した図3(a)、(b)のパッチ設定画面で設定された、その処理chのパッチ設定に応じた値を有する。すなわち、或るch_IDで特定される1つの入力chのchデータ50には、パッチデータ57として、その入力chにパッチされた1つの入力ポートのID(p_ID)が含まれる。また、ch_IDで特定される1つの出力chのchデータ50には、パッチデータ57として、その出力chにパッチされた1つの出力ポートのID(p_ID)が含まれる。
処理chの信号処理に用いる各種データ52〜55はそれぞれ1乃至複数のパラメータを有し、例えば、コンプレッサ用のデータ(Compデータ)52と、イコライザ用のデータ(EQデータ)53と、音量制御用のデータ(フェーダデータ)54を含む。その他にも、LR定位をパンのパラメータ等を含むその他データ55がchデータ50に含まれてよい。chデータ50の各種データ52〜55は、DSP15が実行する各処理chの信号処理を制御するパラメータである。
図6は、各装置のメモリ12,22に、その装置が備える複数の入力ポート及び/又は複数の出力ポートのそれぞれに対応して用意されるデータの構成の一例を説明する図である。I/Oユニット20a,20b及びミキサ10a,10bが備える入力ポート及び出力ポートは、それぞれ、そのポートを特定するためのID(p_ID)を有しており、各ポートに対応して用意される図6に示すデータも、そのp_IDで特定される。実ポートデータ60は、対応するポートにおける信号処理を制御する各種パラメータを含む。例えば、入力ポートの場合、実ポートデータ60は、そのポートのオーディオ信号の増幅率を調整するゲインパラメータ、位相反転するか又はしないかを制御する位相制御パラメータなどである。パッチデータ61は、そのポートのパッチを規定するデータであり、前述した図3(a),(b)及び(c)のパッチ設定画面で設定されたそのポートのパッチ設定に応じた値を有する。或るp_IDで特定されるポートのパッチデータ61には、そのポートにパッチされた処理chのID(ch_ID)又はポートのID(p_ID)が含まれる。出力ポートのパッチデータ61は、ch_ID又はp_IDを1つだけ記憶できる。一方、入力ポートのパッチデータ61は、ch_ID又はp_IDを複数記憶できる。各ミキサ10のメモリ12、及び、各I/Oユニット20のメモリ22が、複数のポートのそれぞれに対応して、実ポートデータ60を保持する第1記憶部に相当する。各装置のメモリ12、22には、ポート毎のデータとして、さらに、入力ポートに割り当てたオーディオ伝送チャネルの情報や、出力ポートに結線された供給元のオーディオ伝送チャネルの情報などを、その他のデータ62として記憶している。
各I/Oユニット20の各ポートの実ポートデータ60の値は、そのポートがパッチされた処理chのchデータ50に含まれる仮想ポートデータ56に従って設定される。或る処理chにパッチされたポートの実ポートデータ60の各種パラメータの値は、その処理chのchデータ50に含まれる仮想ポートデータ56中の対応するパラメータの値と同じになる。以下、実ポートデータ60の各種パラメータの値と仮想ポートデータ56中の対応するパラメータの値とが同じになるよう設定することを「同期化する」という。
一実施形態において、ミキサ10は、オペレータが図3(a)の入力パッチ設定画面40、又は、(b)の出力パッチ設定画面43において、処理chとI/Oユニット20のポートをパッチするパッチ設定操作を行ったときに、該パッチされた処理chのchデータ50に含まれる仮想ポートデータ56と、該パッチされたI/Oユニット20のポートの実ポートデータ60とを同期化させる。ミキサ10は、例えばメモリ12上の各処理chのchデータ50に含まれるパッチデータ57に基づいてパッチ設定画面を表示する。図7は、オペレータのパッチ設定操作に応じて、ミキサ10のCPU11が実行する処理のフローチャートである。オペレータにより或る1つの処理chと或る1つのポートとの結線を設定するパッチ設定操作(結線指示)が行われたとき、CPU10は、図7の処理を開始する。なお、各供給先には、何れか1つの供給元がパッチ可能であり、同じ供給先の既存のパッチがあった場合、該パッチ設定操作は、既存のパッチを解除して、新たなパッチに置き換える操作となる。なお、以下の説明において、変数ch_IDには、パッチ設定が行われた処理chのIDを示す値が、また、変数p_IDには、パッチ設定が行われたポートのIDを示す値が、図7の処理を実行する際に格納されているものとする。
ステップS1において、CPU11は、今回行われたパッチ設定操作の内容に基づいて、ch_IDで特定される処理chのchデータ50のパッチデータ57に、p_IDの値を設定する。このとき、同じ供給先の既存のパッチは解除される。すなわち、ch_IDの処理chが入力chである場合、その処理chのパッチデータ57に既存のIDがあれば、そのIDがパッチ設定操作に係るp_IDの値で上書きされる。また、ch_IDの処理chが出力chである場合、他の出力chのパッチデータ57にp_IDと同じID番号が設定されていれば、その他の出力chのパッチデータ57からそのID番号が消去される。
ステップS2において、CPU11は、今回処理chにパッチされたポートを示すID(p_ID)の値に基づいて、そのポート(p_ID)が、I/Oユニット20又は当該ミキサ10とは別のミキサ10に備わるリモートのポートであるか、又は、当該ミキサ10に備わるローカルのポートであるのかを調べる。リモートのポートである場合(ステップS2のYES)、CPU11は、ステップS3において、そのポートを備える装置(対象デバイス)がオンライン中かどうかを調べる。CPU11は、対象デバイスが当該ミキサ10からのリモート制御が可能な状態(オンライン状態)であれば、オンライン中と判断し、対象デバイスがネットワーク30に接続されていない、若しくは、接続されているが電源オフされている等の理由で、対象デバイスが当該ミキサ10からのリモート制御が不能な状態(オフライン状態)であれば、オンライン中ではないと判断する。一例として、CPU11は、対象デバイス宛てにオンライン状態について問い合わせ(例えば、対象デバイスが接続されているか否かの確認)を行い、その問い合わせ対する応答に基づき、対象デバイスがオンライン状態かどうかを判断する。
対象デバイスがオンライン中の場合(ステップS3のYES)、CPU11は、ステップS4において、対象デバイスに対するリモート制御を行い、対象デバイスのメモリ22中のp_IDで特定されるポートの実ポートデータ60が、ミキサ10のメモリ12中のch_IDで特定される処理chのchデータ50に含まれる仮想ポートデータ56に同期化する。ポートデータが同期化した当該ポートは、当該ミキサシステムからリモートで制御できるようになる。ミキサ10は、対象デバイスから、実ポートデータ60の変更結果(上記同期化するためのリモート制御を行った結果)を受信し、以降、パッチ設定操作に係るポートはミキサ10の制御下に置かれる。なお、前記ステップS1において、何れかの装置が備える入力ポートの既存パッチが解除されていた場合、その装置のその入力ポートは、オンラインからオフラインに変更され、当該ミキサシステムによる制御下から除外される。
ステップS5において、CPU11は、前記ステップS1で設定したパッチデータ57に基づいて、対象デバイスの、p_IDで特定されるパッチデータ61にch_IDの値を、オーディオネットワーク30を介してリモートで設定する。これにより、オーディオネットワーク30越しに、ch_IDで特定される処理chとp_IDで特定されるポートとが結線される。
ch_IDで特定される処理chが入力chである場合、p_IDで特定されるポートは通常の場合入力ポートであり、対象デバイスでは、ミキサ10のCPU11がリモートで設定したパッチデータ61に基づいて、その入力ポートのオーディオ信号に1つのオーディオ伝送チャネルを割り当てる。その入力ポートのオーディオ信号は、割り当てられたオーディオ伝送チャネルを用いて対象デバイスからオーディオネットワーク30に送信される。また、対象デバイスは、割り当てたオーディオ伝送チャネルとその供給元である自装置とを示す送信情報を、オーディオネットワーク30の他の装置に通知する。ミキサ10は、対象デバイスから通知された送信情報とパッチデータ57とに基づいて、そのp_IDで特定される入力ポートのオーディオ信号が送信されるオーディオ伝送チャネルを特定して、該特定したオーディオ伝送チャネルのオーディオ信号をN_IO13で受信し、入力パッチ100により、該受信したオーディオ信号をch_IDで特定される入力chへ供給する。
一方、ch_IDで特定される処理chが出力chの場合、ミキサ10は、その出力chのオーディオ信号に1つのオーディオ伝送チャネルを割り当てる。ミキサ10は、その出力chのオーディオ信号を、N_IO13から、その割り当てたオーディオ伝送チャネルを用いてオーディオネットワーク30に送信する。また、ミキサ10は、割り当てたオーディオ伝送チャネルとその供給元である自装置とを示す送信情報を、オーディオネットワーク30の他の装置に通知する。対象デバイスは、当該ミキサ10から通知される送信情報とミキサ10のCPU11がリモートで設定したパッチデータ61とに基づいて、ch_IDで特定される出力chのオーディオ信号が送信されるオーディオ伝送チャネルを特定して、該特定したオーディオ伝送チャネルのオーディオ信号を受信し、該受信したオーディオ信号をp_IDで特定される出力ポートに供給する。
なお、前記ステップS1にて、何れかの装置が備えるポートの既存パッチが解除されていた場合は、CPU11は、そのポートを有する装置の、当該パッチに係るポートのパッチデータ61から、当該パッチにかかる処理chのch_IDの値を消去あるいは無効化するよう、オーディオネットワーク30を介してリモートで設定する。これにより、オーディオネットワーク30越しに設定変更前に実現されていた当該パッチに係るポートと処理chとの結線が、解除される。
ステップS6において、CPU11は、前記ステップS4で受信した変更結果に基づいて、ローカル制御により、ch_IDで特定されるchデータ50に含まれる仮想ポートデータ56の値を実際に対応するポートにて設定された値に更新する。前記ステップS4にて対象デバイスから受信した変更結果(p_IDで特定される実ポートデータ60の値)は、何もエラーが無ければ、メモリ12に記憶された、ch_IDで特定される仮想ポートデータ56の値と同じであり、通常、仮想ポートデータ56の値に変更はない。そして、ステップS7において、CPU11は、パッチ設定画面(図3(a)または図3(b))に、ch_IDで特定される処理chとp_IDで特定されるポートの結線を示す表示(例えば上述の「●」印)を新たに行うとともに、解除された結線を示す表示を消去し、処理を終了する。
一方、対象デバイスがオフライン中の場合(ステップS3のNO)、CPU11は、ch_IDで特定されるchデータ50の仮想ポートデータ56に対応する対象デバイス乃至実ポートデータ60がリモート制御できる状態では無いので、前記ステップS6を何も行わずに通過し、パッチ設定画面にch_IDの処理chとp_IDのポートの結線を新たに表示し、該ポートがオフラインである旨を警告表示し、更に解除された結線を消去して(前記ステップS7)、処理を終える。
また、今回パッチされたポート(p_ID)が、当該ミキサ10に備わるポート(例えば、図4に示す入力ポート110a)の場合(ステップS2のNO)、ステップS8において、CPU11は、ch_IDで特定されるchデータ50の仮想ポートデータ56の内容を、p_IDで特定される実ポートデータ60に設定する。この実ポートデータ60は、当該ミキサ10のメモリ12に記憶されているものであるから、この処理はミキサ10内のローカル制御により行われる。これにより、或る処理chにパッチされたポートの実ポートデータ60は、その処理chのchデータ50に含まれる仮想ポートデータ56に同期化され、以降そのポートはミキサ10の制御下に置かれる。
ステップS9において、CPU11は、前記ステップS1で設定したパッチデータ57に基づいて、自身のパッチ部(入力パッチ部100又は出力パッチ部108)をローカル制御して、p_IDで特定されるポートのパッチデータ61にch_IDの値を設定する。これにより、ch_IDで特定される処理chと、p_IDで特定されるポートとを結線する。また、前記ステップS1でミキサ10が備えるポートの既存のパッチが解除されていた場合、そのポートのパッチデータ61のパッチデータ61のch_IDの値を消去あるいは無効化するようローカル制御して、解除されたパッチに係る結線が解除される。そして、CPU11は、パッチ設定画面にch_IDで特定される処理chとp_IDで特定されるポートとの結線を示す表示を新たに行うとともに、解除された結線を示す表示を消去して(前記ステップS7)、処理を終える。なお、ミキサ10に備わるポートは、複数のミキシングシステム間では排他的に制御されるものとし、他のミキシングシステム上の処理chとパッチ設定されたポートは、当該他のミキシングシステムの制御下に置かれる。
前記ステップS1,S5,S9が、結線指示に応じて、選択された1つの前記ポートと前記処理チャンネルの間をオーディオ信号が流れるように結線するステップに相当する。また、前記ステップS4、S8が前記処理チャンネルに結線された前記1つのポートの実ポートデータに、該処理チャンネルに対応して保持されている前記仮想ポートデータの値を設定するステップに相当する。また、前記ステップS1,S5,S9が、結線指示に応じて、選択された1つの前記ポートと前記処理チャンネルの間を結線する結線部に相当する。また、前記ステップS4、S8が、前記処理チャンネルに結線された前記1つのポートの実ポートデータに、該処理チャンネルに対応して保持されている前記仮想ポートデータの値を設定する設定部に相当する。
また、ミキサ10は、ネットワーク30上に新たにI/Oユニット20を発見したとき、その新たなI/Oユニット20のポートのうち、メモリ12に記憶した何れかの処理chのパッチデータ57において当該処理chとの結線が設定されているポートの実ポートデータ60と、その処理chの仮想ポートデータ56とを同期化させ、ミキサ10からリモート制御できるようにする。図8は、ミキサ10がオーディオネットワーク30に何らかの装置を新規検出したときに実行する処理のフローチャートである。図8の処理は、例えば、オーディオネットワーク30に新たなI/Oユニット20が接続されたとき、オーディオネットワーク30に接続しているI/Oユニット20の電源をオンしたとき、又は、オーディオネットワーク30に接続したミキサ10の電源をオンしたとき等に起動する。
ステップS10において、ミキサ10のCPU11は、新規検出された装置の種別を調べる。例えば、CPU11は、新規検出された装置からその装置を特定する情報を取得して、その情報に基づいて、装置の種別を調べる。一例として、CPU11は、装置がI/Oユニット20であるか、又は、その他の種類の装置であるかを調べる。なお、ステップS10の処理は、I/Oユニット20か否かを調べることに限らず、入力ポート及び/又は出力ポートを有する機器か否かを調べて、入力ポート及び/又は出力ポートを有する機器の場合に、後述のステップS11に進むよう構成してもよい。新規検出された装置がI/Oユニット20の場合(ステップS10の「I/O_Unit」)、ステップS11において、ミキサ10は、新規検出されたI/Oユニット20に制御要求を送信する。制御要求は、I/Oユニット20に、ミキサ10によるリモート制御を受けるように要求するものである。制御要求を受信したI/Oユニット20は、ミキサ10に対して、制御要求の承諾又は拒否いずれかの応答をする。例えば、ミキサ10の制御プログラム等のバージョンがI/Oユニット20に非対応である場合や、そのI/Oユニット20が他のミキサシステムからのリモート制御のみ受け入れるよう設定されている場合など、I/Oユニット20がミキサ10からの制御を受け入れ不能な場合は、I/Oユニット20は拒否の応答(あるいは無応答)をし、I/Oユニット20がミキサ10からの制御を受け入れ可能な場合は、I/Oユニット20は承諾の応答を行う。
ステップS12において、ミキサ10は、I/Oユニット20から制御要求に対する応答を受信する。承諾する旨の応答を受信した場合(ステップS12の「承諾」)、ミキサ10のCPU11は、ステップS13において、当該ミキサ10の全てのchデータ50に含まれる各パッチデータ57に基づいて、I/Oユニット20が備えるポートの中から、ミキサ10の何れかの処理chとパッチ設定済みのポートを検出する。パッチ設定済みのポートを検出すれば、その処理chのchデータ50に含まれる仮想ポートデータ56の値を、I/Oユニット20の、そのポートの実ポートデータ60にリモートで設定することによりポートデータを同期化する。以降、そのポートはミキサ10の制御下に置かれ、そのポートはオンラインとなる。なお、ミキサ10が実ポートデータ60をリモートで設定しようとするポートが、他のミキサシステムの専有に設定されている場合、I/Oユニット20は当該ミキサ10からの前記リモート設定を拒否し、そのポートはミキサ10から見てオフラインのままとなる。
ステップS14において、CPU11は、前記ステップS13でオンラインとなった、I/Oユニット20の各ポートのパッチデータ61に、そのポートとパッチ設定済みの処理chのch_IDの値をリモートで設定する。これにより、オーディオネットワーク30越しに、その処理chとそのポートとが結線され、オーディオ信号が流れるようになる。そして、ステップS15において、CPU11は、検出されたI/Oユニット20に関して、その機種名、その装置がオンラインになったか否か、各ポートがオンラインになったか否か等の情報を表示部(UI16)に表示して、処理を終える。
一方、新規検出された装置がI/Oユニット以外の場合(ステップS10の「Other」)、CPU11は、I/Oユニット20に対応する一連の処理を実行することなく(もちろん当該新規検出された装置に対応する処理を実行してもよい)、今回新規検出された装置の情報を表示部(UI16)に表示して(前記ステップS15)、処理を終える。なお、ステップS15は、各種情報を通知あるいは表示する必要が無い場合には適宜省略することが可能である。
前記ステップS14は、結線指示に応じて、選択された1つの前記ポートと前記処理チャンネルの間をオーディオ信号が流れるように結線するステップに相当する。また、前記ステップS13は、前記処理チャンネルに結線された前記1つのポートの実ポートデータに、該処理チャンネルに対応して保持されている前記仮想ポートデータの値を設定するステップに相当する。また、前記ステップS14は、結線指示に応じて、選択された1つの前記ポートと前記処理チャンネルの間を結線する結線部に相当する。また、前記ステップS13は、前記処理チャンネルに結線された前記1つのポートの実ポートデータに、該処理チャンネルに対応して保持されている前記仮想ポートデータの値を設定する設定部に相当する。
図9は、ミキサ10の操作パネル(UI16)において、ポートに関連するパラメータが割り当てられたユーザインタフェースに対するオペレータの値変更操作(例えば、つまみを動かす、スイッチを押す等)が行われたときに、CPU11が実行する処理を示すフローチャートである。ステップS16において、CPU11は、値変更操作が、当該ミキサ10のポートのパラメータ値をローカル制御するものか、又は、オーディオネットワーク30上の他の装置のポートのパラメータ値をリモート制御するものかを、そのポートを示すID(p_ID)に基づいて、判断する。本実施例では、リモート制御により値変更するパラメータ値としては、ネットワーク30上のI/Oユニット20又は別のミキサ10の実ポートデータ60中のパラメータの値を想定している。なお、詳細な説明は省略するが、オペレータは、何れかのポート(すなわちp_IDで特定されるポート)にパッチされた処理ch(すなわちch_IDで特定される処理ch)のch設定画面(不図示)から、そのポートの実ポートデータ60の値を変更(例えばゲインの値を増減)できる。ミキサ10の操作パネル(UI16)における、ポートに関連するパラメータの表示あるいは値変更操作は、メモリ12の仮想ポートデータ56に基づいて行っても良いし、メモリ12やメモリ22の実ポートデータ60の内容に基づいて行ってもよい。
値変更操作がリモート制御(リモートの実ポートデータ60の値変更)をするものであり(ステップS16のYES)、且つ、その対象デバイス(I/Oユニット20又は別のミキサ10)及び、そのp_IDで特定されるポートが共にオンライン中の場合(ステップS17のYES)、ステップS18において、CPU11は、リモート制御により、その対象デバイスのメモリ12、22に記憶された、p_IDで特定されるポートの実ポートデータ60の1つのパラメータの値を変更する。対象デバイスは、ミキサ10に変更結果(そのパラメータの変更後の値)を返信する。ステップS19において、CPU11は、返信された変更結果に基づいて、ch_IDで特定される処理chのchデータ50内の仮想ポートデータ56の対応するパラメータの値を、実際に実ポートデータ60に設定されたパラメータの値である、返信された変更結果と同じ値に更新する。そして、ステップS20において、CPU11は、パラメータ値更新結果に基づいて、表示部(UI16)に表示されているそのパラメータの値を更新して、処理を終了する。なお、以上の処理において、1つの値変更操作に応じて、複数のパラメータを変更するようにしても良い。
このように、ミキサ10からオンライン中のI/Oユニット20のポート210,240の実ポートデータ60のパラメータをリモート制御する場合、I/Oユニット20側の実ポートデータ60のパラメータと、ミキサ10側の仮想ポートデータ56の対応するパラメータとが、両方とも同じ値に変更される。なお、ミキサ10の操作パネル(UI16)における、ポートに関連するパラメータの表示あるいは値変更操作を実ポートデータ60の内容に基づいて行う場合は、仮想ポートデータ56の値を実ポートデータ60に合わせる更新処理は、必ずしも値変更操作があった時点に行う必要はなく、値変更操作があった後に、その処理chのパッチ変更操作があった時点で、そのパッチ変更の直前(少なくとも図7のステップS4またはS8以前)に行うようにしてもよい。前記ステップS18が、設定するステップの後、前記1つのポートの実ポートデータの値を、当該システムから制御するステップに相当する。また、前記ステップS18が、前記設定部により前記1つのポートの実ポートデータに前記仮想ポートデータの値を設定した後、該1つのポートの実ポートデータの値を、当該システムから制御する制御部に相当する。
また、値変更操作の対象がリモート制御(リモートの実ポートデータの値変更)であり(ステップS16のYES)、且つ、その対象デバイス(I/Oユニット20又は別のミキサ10)及びそのp_IDで特定されるポートの何れかがオフライン中の場合(ステップS17のNO)、CPU11は、値変更操作に基づいて、ch_IDで特定される処理chのchデータ50内の仮想ポートデータ56の対応するパラメータの値のみを変更し(前記ステップS19)、該パラメータ値更新結果に基づいて、表示部(UI16)に表示されているパラメータの値を更新して、処理を終了する。
一方、値変更操作の対象が当該ミキサ10に備わる処理ch又はポートの1つのパラメータである場合(ステップS16のNO)、ステップS21において、CPU11は、前記値変更操作に基づいて、自身のメモリ12内の該当するパラメータ値を変更し、変更結果の値に基づいて、表示部(UI16)に表示されているパラメータの値を更新して(前記ステップS20)、処理を終了する。例えば、p_IDで特定されるローカルのポートにパッチされた、ch_IDで特定される処理chのch設定画面において、オペレータがそのポートの1つのパラメータの値を変える操作を行った場合、CPU11は、そのp_IDで特定されるポートの実ポートデータ60の当該パラメータの値と、そのch_IDで特定される処理chのchデータ50に含まれる仮想ポートデータ56との両方を、同じように変更する。なお、ch_IDで特定される処理chのch設定画面において、オペレータがポート以外の各種パラメータ52〜55中の1つのパラメータの値を変更する操作を行った場合は、そのch_IDで特定される処理chのchデータ50に含まれる当該パラメータの値を変更する。
以上説明した通り、本実施例のオーディオネットワーク30を有するミキサシステムは、自身の処理ch102,106と結線されたポート110,140、210,240、つまり、当該ミキサシステムにて信号処理を行うオーディオ信号の供給元あるいは供給先として結線されているポート110,140、210,240の実ポートデータ60のみを、その処理ch102,106のchデータ50に含まれる仮想ポートデータ56と同期化し、リモート制御又はローカル制御する。或るミキサシステムの信号処理に結線されていないポート110,140、210,240は、そのミキサシステムの制御下から除外され、他のミキサシステムの制御下におくことができる。
各装置に備わる複数のポート110,140、210,240のうち、「共有」されており、且つ、何れのミキサシステムの信号処理に結線されていないポートに関しては、前記図3(c)の直接パッチ設定画面から、何れのミキサシステムにも属さない、ポート同士の直接結線を設定できる。オペレータによりポート同士の直接結線が指示された場合、CPU11は、対象デバイスのパッチ部100,108、120、130、220、230を制御して、ポート同士の直接結線を実現する。例えば、値id1のp_IDで特定される或る装置の入力ポートから、値id2のp_IDで特定される別の装置の出力ポートへの直接パッチが指定された場合、CPU11は、該或る装置の入力ポートのパッチデータ61に値id2を設定し、該別の装置の出力ポートのパッチデータ61に値id1を設定する。これにより、該或る装置は、当該入力ポートのオーディオ信号に該或る装置が予め確保しているオーディオ伝送チャネルのうちの1つを割り当てて、オーディオネットワーク30のそのオーディオ伝送チャネルを用いて送信し、且つ、オーディオ信号の供給元とオーディオ伝送チャネルを含む送信情報を、オーディオネットワーク30の他の装置に通知する。また、該別の装置は、直接結線が指定された出力ポートのパッチデータ61と当該通知された送信情報に基づき、受信すべきオーディオ伝送チャネルを特定して、そのオーディオ伝送チャネルのオーディオ信号を受信して、受信したオーディオ信号を当該直接パッチが指定された出力ポートに供給する。このようにして、或る装置の或る入力ポートからネットワーク30経由で別の装置の出力ポートへ、直接オーディオ信号が流れるように結線することができる。このように、本発明によれば、何れのミキサシステムとも無関係に、複数のポートのうち所望の2ポート間を直接結線する使い方ができる。
また、各装置に備わる複数のポート110,140、210,240のうち、「共有」されており、且つ、或るミキサシステムの信号処理に結線されていないポートは、別のミキサシステムによる信号処理のために使用できる。例えば、I/Oユニット20aの複数のポート210a,240aのうち、第1のミキサシステムの処理ch102,106に結線されていないポートを、第2のミキサシステムの処理ch(図示せず)に結線できる。この場合、第2のミキサシステムの当該処理chのchデータ50含まれる仮想ポートデータ56に基づいて、結線されたポートの実ポートデータ60が設定される。したがって、本発明によれば、各装置が有する複数のポートのうち、一部を或るシステムの信号処理に用いて、別の一部を別のシステムの信号処理に用いる、という使い方できる。
従って、本実施例のミキサシステムによれば、ポート使用に関する制約を減らして使い勝手を向上することができる。
また、仮想ポートデータ56は、処理chとパッチされているポートに対応して用意されるので、ポートの数が処理チャンネルの数よりも多い場合において、ポートデータを全体として削減できる、という優れた効果を奏する。
既に述べたように、1つの供給元(入力ポートや出力ch等)は、複数の供給先(入力chや出力ポート等)に結線可能である。例えば、或るミキサシステムの或る入力chにパッチされた1つの入力ポートは、更に同じミキサシステムの別の入力chにパッチされ得る。この場合、同じ入力ポートにパッチされている複数の入力ch相互間で、chデータ50に含まれる仮想ポートデータ56の値が同じになるように制御する。例えば、後からパッチされた入力chの仮想ポートデータ56の値を、先にパッチされている入力chの仮想ポートデータ56に合わせることにより、何れか1つの入力chの仮想ポートデータ56に他の入力chの仮想ポートデータ56を合わせる。これにより、1つの入力ポートのパラメータを、この入力ポートと結線している複数の入力chのいずれからでも制御できるように構成する。
なお、オペレータにより1つの入力ポートを複数の入力chにパッチする設定操作が行われた場合、そのオペレータの承認得た後、CPU11は、それら複数の入力ch間で仮想ポートデータ56を同期化するとよい。なお、前記仮想ポートデータ56の同期化が承認されない場合は、例えば、CPU11は、後から行われたパッチ設定をキャンセルするようにしてもよい。
また、或るミキサシステムの或る入力chにパッチされた1つの入力ポートを、別のミキサシステムの入力ch、又は、ミキサシステム外の出力ポートにパッチできるように構成してもよい。ただし、この場合、前記1つの入力ポートの実ポートデータ60は、前記或るミキサシステムの制御下にある。したがって、前記別のミキサシステムは、該1つの入力ポートからのオーディオ信号を受け取ることはできるが、その入力ポートを制御下に置くことはできない。このような、パッチを通常のパッチと区別して、モニタリングパッチと呼ぶ。更に、各ミキサシステムでは、各入力ポート毎に、他のミキサシステムからの前記モニタリングパッチを許可するか否かを、オペレータが設定するように構成してもよい。
なお、ミキサ10の出力パッチ部108は、1つの出力ch106を複数の出力ポート140、240にパッチできるように構成されてもよい。その場合、出力ch106のchデータ50として、複数ポート分の仮想ポートデータ56とパッチデータ57とを用意し、パッチされたポート毎に独立して実ポートデータ60の設定及びリモート制御が行えるように構成するとよい。
なお、ミキサシステムが行うオーディオ信号に対するデジタル信号処理は、図4に示すミキシング処理に限らず、例えばオーディオ信号の特性制御処理、分析処理、残響付与処理等、どのようなデジタル信号処理であってもよい。
なお、ミキサシステムを構成する装置は、オーディオ信号の入出力機能と、信号処理機能と、それら機能をオペレータ操作に応じて制御する制御機能とを備えていればよく、図1に示すミキサ10とI/Oユニット20とを接続した構成に限らない。例えば、図1に示したミキサ10は、UI16とDSP15の両方を備えているが、UI16を備えたコンソールと、DSP15を備えたエンジンとを分離した複数の装置として構成し、それぞれネットワーク30に接続するようにしてもよい。或いは、コンソールとエンジンをネットワーク30とは別の専用回線を用いて接続し、そのエンジンをオーディオネットワーク30に接続するようにしてもよい。また、ミキサシステムを構成する各装置乃至オーディオネットワーク30は、クラウドあるいはコンピュータ上に実現される仮想マシン乃至仮想ネットワーク上に構築してもよい。
また、ミキサ10のUI16又は前記コンソールの代わりに、リモート制御用ソフトウェアプログラムを実行するパーソナルコンピュータ等が、オーディオ信号の入出力機能と信号処理機能とをオペレータ操作に応じて制御する制御装置として動作するようにしてもよい。当該パーソナルコンピュータ等は、タブレット端末やスマートフォンのような携帯端末、あるいは上述の仮想マシンで合っても良く、その形態は問わない。
あるいは、本発明はミキサ10や上記パーソナルコンピュータ等に限らず、ミキサシステムを構成する何れの装置に適用してもよく、また、単一の装置で実現する場合のみならず、chデータや仮想ポートデータをある装置にて記憶し、結線設定等を他の装置にて行う等、複数の装置で役割を分担してもよい。
なお、本発明は、ポート制御方法の発明、該ポート制御方法をコンピュータに実行させるプログラムの発明、又は、該ポート制御方法を適用したミキシングシステムの発明として構成及び実施することもできる。
10 ミキサ、20 I/Oユニット、30 オーディオネットワーク、11,21 CPU、12,22 メモリ、13,23 ネットワークインターフェース、14,24 オーディオインタフェース、15 DSP、16 ユーザインタフェース、25 簡易ユーザインタフェース、18,28 CPUバス、19,29 オーディオバス、chデータ50、56 仮想ポートデータ、60 実ポートデータ

Claims (7)

  1. オーディオ信号を入力又は出力する複数のポートを利用可能であり、オーディオ信号に信号処理を施すための処理チャンネルを備えるミキサシステムにおいて、前記ポートを制御するための方法であって、
    前記複数のポートの各ポートは、対応する実ポートデータの値に従ってオーディオ信号を処理するポートであり、
    前記処理チャンネルに対応して、仮想ポートデータが保持されており、
    結線指示に応じて、選択された1つの前記ポートと前記処理チャンネルの間を結線するステップと、
    前記処理チャンネルに結線された前記1つのポートの実ポートデータに、該処理チャンネルに対応して保持されている前記仮想ポートデータの値を設定するステップと、
    前記設定するステップの後、前記1つのポートの実ポートデータの値を、当該システムから制御するステップと
    を備えることを特徴とするポート制御方法。
  2. 前記仮想ポートデータの値を設定するステップは、前記ポート又は前記処理チャンネルが動作開始するときに、実行されることを特徴とする請求項1に記載のポート制御方法。
  3. 前記仮想ポートデータの値を設定するステップは、新たな前記ポートが発見された場合に、実行されることを特徴とする請求項1に記載のポート制御方法。
  4. 前記仮想ポートデータの値を設定するステップは、オペレータの操作により前記結線指示が行われた場合に、実行されることを特徴とする請求項1に記載のポート制御方法。
  5. オーディオ信号を入力又は出力する複数のポートを利用可能であり、オーディオ信号に信号処理を施すための処理チャンネルを備えるミキサシステムにおいて、前記複数のポートの各ポートは、対応する実ポートデータの値に従ってオーディオ信号を処理するポートであり、
    前記処理チャンネルに対応して、仮想ポートデータを保持する記憶部と、
    結線指示に応じて、選択された1つの前記ポートと前記処理チャンネルの間を結線する結線部と、
    前記処理チャンネルに結線された前記1つのポートの実ポートデータに、該処理チャンネルに対応して保持されている前記仮想ポートデータの値を設定する設定部と、
    前記設定部により前記1つのポートの実ポートデータに前記仮想ポートデータの値を設定した後、該1つのポートの実ポートデータの値を、当該システムから制御する制御部と
    を備えることを特徴とするミキサシステム。
  6. オーディオ信号を入力又は出力する複数のポートを利用可能であり、オーディオ信号に信号処理を施すための処理チャンネルを備えるミキサシステムにおいて、前記ポートを制御する処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、前記複数のポートの各ポートは、対応する実ポートデータの値に従ってオーディオ信号を処理するポートであり、
    前記処理チャンネルに対応して、仮想ポートデータが保持されており、
    結線指示に応じて、選択された1つの前記ポートと前記処理チャンネルの間を結線するステップと、
    前記処理チャンネルに結線された前記1つのポートの実ポートデータに、該処理チャンネルに対応して保持されている前記仮想ポートデータの値を設定するステップと、
    前記設定するステップの後、前記1つのポートの実ポートデータの値を、当該システムから制御するステップと
    を、前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  7. オーディオ信号を入力又は出力する複数のポートを具備する入出力装置と、オーディオ信号に信号処理を施すための処理チャンネルとを備えるオーディオ処理装置とをネットワークを用いて接続したミキサシステムにおいて、前記複数のポートの各ポートは、対応する実ポートデータの値に従ってオーディオ信号を処理するポートであり、
    前記入出力装置は、
    前記複数のポートの各ポートに対応して、実ポートデータを保持する第1記憶部を備え、
    前記処理装置は、
    前記処理チャンネルに対応して、仮想ポートデータを保持する第2記憶部と、
    結線指示に応じて、選択された1つの前記ポートと前記処理チャンネルの間を結線する結線部と、
    前記処理チャンネルに結線された前記1つのポートの実ポートデータに、該処理チャンネルに対応して保持されている前記仮想ポートデータの値を設定部と、
    前記設定部により前記1つのポートの実ポートデータに前記仮想ポートデータの値を設定した後、該1つのポートの実ポートデータの値を、当該システムから制御する制御部とを備える
    ことを特徴とするミキサシステム。
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