JP2015156572A - オーディオ処理システム、制御装置及び処理装置 - Google Patents

オーディオ処理システム、制御装置及び処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】安定したリモート制御とオーディオ処理の動作とを行えるようにする。【解決手段】コンソール10とエンジン20とを接続する第1種ネットワーク110と、エンジン20とI/Oユニット30とを接続する第2種ネットワーク120とを具備し、コンソール10が第1種ネットワーク110に接続された場合、エンジン20とI/Oユニット30とを、コンソール10がリモート制御できるようにする一方、コンソール10が第2種ネットワーク110に接続された場合、エンジン20とI/Oユニット30に対するリモート制御を無効にする(S5-S11)。また、I/Oユニット30が第2種ネットワーク120に接続された場合は、そのI/Oユニット30のオーディオ信号の入出力を有効にする一方、I/Oユニット30が第1種ネットワーク110に接続された場合、そのI/Oユニット30のオーディオ信号の入出力を無効にする(S12)。【選択図】 図5

Description

この発明は、オーディオ信号を入出力する入出力装置と、該オーディオ信号を処理する処理装置と、該入出力装置と該処理装置とをリモート制御する制御装置とをネットワークを用いて接続したネットワーク型のオーディオ処理システムに関する。
従来、複数のオーディオ信号を入出力する入出力装置(以下、「I/Oユニット」とも言う)と、該複数のオーディオ信号に対するミキシング処理等の各種信号処理を行う処理装置(以下、「エンジン」ともいう)と、該入出力装置及び該処理装置の動作をリモート制御するためのユーザインタフェース(「UI」とも表記する)を備える制御装置(以下、「コンソール」ともいう)とをネットワークを用いて接続したネットワーク型のオーディオ処理システムがある。この明細書において、オーディオ信号の入力から出力までの一連の信号処理機能及びこれを制御するUI等をまとめたものを「オーディオ処理システム」という。この明細書では、前記オーディオ処理システムの一種であって、エンジンが複数の処理チャンネルにおいてオーディオ信号に対するミキシング処理を行うものを、「ミキサシステム」と呼ぶことにする。以下、この明細書は、オーディオ処理システムの一具体例として、ミキサシステムについて、説明する。また、この明細書では、あるデバイスのUIに対するオペレータ操作に応じて、別のデバイス内に記憶されている、当該別のデバイス自身の動作を制御するパラメータの値を設定することを「リモート制御」という。また、あるデバイスのUIに対するオペレータ操作に応じて、そのデバイス内に記憶されている、そのデバイス自身の動作を制御するパラメータの値を設定することを「ローカル制御」という。
上記のように、ネットワークで接続されたコンソールとエンジンとI/Oユニットとにより、入力から出力までの信号処理を分担して行っている場合、該ネットワークで接続された複数のデバイスの全体が「1つのミキサシステム」である。特許文献1には、かかるネットワーク型のミキサシステムの一例が開示されている。各デバイスを接続するネットワークは、所定数(例えば512本)のオーディオ伝送チャネルでオーディオ信号を時分割伝送できるとともに、コンソールからエンジン及びI/Oユニットをリモート制御するための制御データを含む各種制御データを伝送できる。なお、オーディオ伝送チャネル(以下、単に「伝送チャネル」ともいう)とは、ネットワーク上でオーディオ信号を多重化して伝送するための帯域に相当し、オーディオ信号に対する信号処理機能を有する処理チャンネルとはその概念が異なるものである。
特許文献2には、ネットワーク型のミキサシステムにおいて、複数のネットワークを相互接続することにより、相互接続したネットワークの数だけ、ミキサシステム全体のオーディオ信号伝送用の帯域(オーディオ伝送チャネル数)を、拡張することが示されている。
特開2010−226537号公報 特許第4930757号
上記特許文献1、2に示す従来のネットワーク型ミキサシステムは、ミキサシステムを構成するネットワークの数が1又は複数のいずれであるせよ、コンソールとエンジンとI/Oユニットとを、共通のネットワークに接続し、その共通のネットワークを介して、複数のオーディオ信号と、該複数のオーディオ信号以外の各種制御データとを伝送する構成である。このため、多数のI/Oユニットがネットワークに接続されて、大量の入力ポートや出力ポート(以下これらを区別する必要が無い場合は単に「ポート」と呼ぶ)がミキサシステムで使用される場合、ネットワークを流れる大量のオーディオ信号や、多数のI/Oユニットの送信する制御データ(例えばポート毎の音量レベルメータ用のデータ)によって、コンソールの制御データを伝送するために用いる帯域が圧迫されてしまうことがあった。I/Oユニットが送信する制御データのうち、ポート毎の音量レベルメータ用データは、特にネットワークの帯域を圧迫する。その結果、コンソールでのUI操作に対するレスポンスが悪化してしまう。一方、前記レスポンス悪化を改善するために、制御データの伝送用に多くのネットワークの帯域を割り当てると、オーディオ信号の伝送に使用可能な帯域が減少してしまい、そのミキサシステムのオーディオ信号伝送性能を十分に発揮できなくなる。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたもので、コンソールから別のデバイスをリモート制御する際のオペレータ操作に対するレスポンスの悪化を防ぐとともに、オーディオ信号の伝送に用いるネットワークの帯域を減らさずに、オーディオ処理システムのオーディオ信号伝送性能を十分に発揮できるようにしたオーディオ処理システム、制御装置及び処理装置を提供することを目的とする。
この発明は、1又は複数のオーディオ信号を入出力する入出力装置と、前記1又は複数のオーディオ信号を処理する処理装置と、前記処理装置と前記入出力装置とをリモート制御するための制御装置と、前記制御装置と前記処理装置とを接続するための第1種ネットワークと、前記処理装置と前記入出力装置とを接続するための第2種ネットワークとを具備するオーディオ処理システムであって、前記制御装置が前記第1種ネットワークに接続されている場合、該制御装置による前記処理装置と前記入出力装置とに対するリモート制御を有効にする一方、前記制御装置が前記第2種ネットワークに接続されている場合は、該制御装置による前記処理装置と前記入出力装置とに対するリモート制御を無効にするリモート制御設定手段を備えることを特徴とするオーディオ処理システムである。
上記の発明に係るオーディオ処理システムによれば、制御装置が第1種ネットワークに接続されていることを条件に、処理装置と入出力装置とをリモート制御できる一方、制御装置が第2種ネットワークに誤接続されたときには、処理装置と入出力装置をリモート制御できないように構成されている。すなわち、制御装置からリモート制御用の制御データを送信する用途には、第1種ネットワークを用いて、第2種ネットワークを用いない構成より、制御装置からリモート制御用の制御データを送信するための通信帯域を、入出力装置が入出力するオーディオ信号の通信帯域とは独立して、安定的に確保することができる。また、制御装置が第2種ネットワークに誤接続された状態で使用されることを、確実に防止できる。従って、制御装置から処理装置及び入出力装置をリモート制御する際のオペレータ操作に対するレスポンスの悪化を防ぐことができるとともに、オーディオ信号の通信に用いる第2種ネットワークの帯域を減らさずにオーディオ信号伝送性能を十分に発揮できる。
また、この発明は、1又は複数のオーディオ信号を入出力する入出力装置と、前記1又は複数のオーディオ信号を処理する処理装置と、前記処理装置と前記入出力装置とをリモート制御するための制御装置と、前記制御装置と前記処理装置とを接続するための第1種ネットワークと、前記処理装置と前記入出力装置とを接続するための第2種ネットワークとを具備するオーディオ処理システムであって、前記入出力装置が前記第2種ネットワークに接続された場合、該入出力装置におけるオーディオ信号の入出力を有効にする一方、前記入出力装置が前記第1種ネットワークに接続された場合、該入出力装置におけるオーディオ信号の入出力を無効にする入出力設定手段を備えることを特徴とするオーディオ処理システムである。
上記の発明に係るオーディオ処理システムによれば、入出力装置が前記第2種ネットワークに接続された場合、その入出力装置におけるオーディオ信号の入出力を有効にする一方、入出力装置が前記第1種ネットワークに接続された場合には、その入出力装置におけるオーディオ信号の入出力を無効にするように構成されている。従って、入出力装置が第1種ネットワークに誤接続された状態で使用されることを、確実に防止できる。よって、第1種ネットワークの通信帯域が入出力装置の入出力するオーディオ信号により圧迫されることを防止できる。従って、制御装置から処理装置及び入出力装置をリモート制御する際のオペレータ操作に対するレスポンスの悪化を防ぐことができるとともに、オーディオ信号の通信に用いる第2種ネットワークの帯域を減らさずにオーディオ信号伝送性能を十分に発揮できる。
また、この発明は、1又は複数のオーディオ信号を入出力する入出力装置と、前記1又は複数のオーディオ信号を処理する処理装置と、前記処理装置と前記入出力装置とをリモート制御するための制御装置と、前記制御装置と前記処理装置とを接続するための第1種ネットワークと、前記第1種ネットワークに接続された処理装置と前記入出力装置とを接続するための第2種ネットワークとを具備するオーディオ処理システムにおける制御装置であって、前記制御装置が前記第1種ネットワークに接続されている場合、前記処理装置と前記入出力装置とに対するリモート制御を有効にする一方、前記制御装置が前記第2種ネットワークに接続されている場合は、前記処理装置と前記入出力装置とに対するリモート制御を無効にするリモート制御設定手段を備えることを特徴とする制御装置である。
また、この発明は、1又は複数のオーディオ信号を入出力する入出力装置と、前記1又は複数のオーディオ信号を処理する処理装置と、前記処理装置と前記入出力装置とをリモート制御するための制御装置と、前記制御装置と前記処理装置とを接続するための第1種ネットワークと、前記第1種ネットワークに接続された処理装置と前記入出力装置とを接続するための第2種ネットワークとを具備するオーディオ処理システムにおける制御装置であって、前記入出力装置が前記第2種ネットワークに接続された場合、該入出力装置におけるオーディオ信号の入出力を有効にする一方、前記入出力装置が前記第1種ネットワークに接続された場合、該入出力装置におけるオーディオ信号の入出力を無効にする入出力設定手段を備えることを特徴とする制御装置である。
また、この発明は、1又は複数のオーディオ信号を入出力する入出力装置と、前記1又は複数のオーディオ信号を処理する処理装置と、前記処理装置と前記入出力装置とをリモート制御するための制御装置と、前記制御装置と前記処理装置とを接続するための第1種ネットワークと、前記第1種ネットワークに接続された処理装置と前記入出力装置とを接続するための第2種ネットワークとを具備するオーディオ処理システムにおける処理装置であって、前記制御装置が前記第1種ネットワーク経由で該処理装置に接続されている場合、該制御装置によるリモート制御を承諾する一方、前記制御装置が前記第2種ネットワーク経由で該処理装置に接続されている場合は、該制御装置によるリモート制御を拒否する判断手段を備えることを特徴とする処理装置である。
この発明によれば、制御装置から処理装置及び入出力装置をリモート制御する際のオペレータ操作に対するレスポンスの悪化を防ぐとともに、オーディオ信号の通信に用いるネットワークの帯域を減らさずに、オーディオ処理システムのオーディオ信号伝送性能を十分に発揮できる、という優れた効果を奏する。
本発明のオーディオ処理システムを適用したミキサシステムの構成例を示すブロック図。 (a)図1のコンソール(制御装置)又はPCの電気的ハードウェア構成例を示すブロック図,(b)図1のエンジン(処理装置)又はミキサの電気的ハードウェア構成例を示すブロック図、(c)I/Oユニット(入出力装置)の電気的ハードウェア構成を示すブロック図。 図1のミキサシステムにおける信号処理機能の構成を説明するブロック図。 各デバイスが実行するメイン処理のフローチャート。 コンソールが第1種ネットワーク又は第2種ネットワーク上にデバイスを新規検出したときに実行する処理のフローチャート。 制御要求に応じてエンジンが実行する処理のフローチャート。 エンジンが第2種ネットワーク上にデバイスを新規検出したときに実行する処理のフローチャート。 値変更操作処理のフローチャートであり、(a)はコンソールが実行する処理のフローチャート、(b)はエンジンが実行する処理のフローチャート、(c)はI/Oユニットが実行する処理のフローチャート。
以下、添付図面を参照して、本発明のオーディオ処理システムの一実施形態を説明する。この実施例では、本発明のオーディオ処理システムを適用したミキサシステムについて説明する。
図1は、本発明のオーディオ処理システムを適用したミキサシステムの構成例を示すブロック図である。図1において、コンソール10a,10b及び10c(「Console A」、「Console B」及び「Console C」)は、それぞれ制御対象となる1つのミキサシステムの信号処理を制御するためにオペレータが操作するユーザインタフェース(UI)を具備する。エンジン20a、20b及び20c(「Engine A」、「Engine B」及び「Engine C」)は、オーディオ信号に信号処理を施すための複数の処理チャンネル(以下、「処理ch」とも呼ぶ)を備える。I/Oユニット30a、30b及び30c(「I/O A」、「I/O B」及び「I/O C」)は、オーディオ信号を外部から入力する複数の入力ポート、及び/又は、オーディオ信号を外部へ出力する複数の出力ポート(これらを区別する必要が無い場合は単に「ポート」と呼ぶ)を備える。なお、各コンソール10a,10b,10c及び各エンジン20a、20b、20cも、複数のポートを具備する。図1では、3つのコンソール10a,10b,10cと、3つのエンジン20a,20b,20cと、3つのI/Oユニット30a,30b,30cを、個体毎に区別するために、符号10,20,30にアルファベット文字「a」、「b」・・・を添えている。しかし、本明細書では、デバイス個体を区別する必要の無い場合、各デバイスの符号として、アルファベット添え字無しの符号「10」,「20」,「30」を用いる。
図1には、コンソール10a,10bのUI操作によりオーディオ信号の入力から出力までの一連の信号処理機能を制御する第1ミキサシステム100と、コンソール10cのUI操作によりオーディオ信号の入力から出力までの一連の信号処理機能を制御する第2ミキサシステム105との、2つの独立したミキサシステムが存在している。第1ミキサシステム100における信号処理と、第2ミキサシステム105における信号処理とは、相互に独立して制御される。
第1ミキサシステム100(後述図3参照)では、コンソール10a、10bのUI操作に応じて、エンジン20a、20b、及び、I/Oユニット30a,30bの各ポートの入出力するオーディオ信号に対して、該エンジン20aが信号処理を行う。第1ミキサシステム100の信号処理機能(コンソール10a、10bと、エンジン20a、20bと、I/Oユニット30a、30bとが分担する入力から出力までのデジタル信号処理)は、コンソール10a又は10bのUI操作により設定された各種パラメータによって制御される。すなわち、2つのコンソール10a,10bのいずれのUI操作によっても、第1ミキサシステム100の信号処理機能を制御できる。なお、第1ミキサシステム100において、エンジン20bは、自身に備わる複数のポートを用いたオーディオ信号の入出力機能のみを使い、複数の処理chを用いたオーディオ信号に対する信号処理機能を使わない。すなわち、第1ミキサシステム100は、エンジン20bをI/Oユニット30と等価に扱う。また、エンジン20bとI/Oユニット30aとは、それぞれの有する複数のポートのうち一部を第1ミキサシステム100の信号処理に利用して、別の一部を第2ミキサシステム105の信号処理に利用する。本明細書では、或るデバイスの全ポートのうち一部を、或るミキサシステムで利用して、別の一部を別のミキサシステムで利用すること、すなわち、或るデバイスに備わる複数ポートを複数のミキサシステムで共用することを、「I/Oシェア」という。
図1に示す通り、第1ミキサシステム100を構成するデバイスのうち、コンソール10a、10b及びエンジン20aは、第1種ネットワーク110(第1種Network A)により接続されており、エンジン20a、20b、I/Oユニット30a及び30bは、第2種ネットワーク120(第2種Network B)により接続されている。第1種ネットワーク110と第2種ネットワーク120は、それぞれ、複数のオーディオ信号と複数の制御データとを時分割伝送できる。かかる第1種ネットワーク110及び第2種ネットワーク120としては、例えば、前記特許文献1(特開2010−226537号公報)のネットワークや、「EtherSound(登録商標)」、「Cobranet(登録商標)」、「Dante(登録商標)」、「AVB(登録商標)」等、複数のオーディオ信号と制御データとをリアルタイム伝送可能な適宜のネットワークを利用できる。
第1種ネットワーク110は、コンソール10a、10b及びエンジン20aを接続して、コンソール10a又は10bからエンジン20へのリモート制御用の制御データを伝送するために専ら利用される。第1種ネットワーク110には、I/Oユニット30を接続しない。仮にI/Oユニット30が第1種ネットワーク110に誤接続された場合、後述する通り、そのI/Oユニット30のポートは無効にされる。第1種ネットワーク110は、コンソール10a、10b及びエンジン20aに備わるポートから入出力したオーディオ信号を伝送するが、伝送する必要のあるオーディオ信号の数は少数である。従って、そのオーディオ信号伝送用の帯域(オーディオ伝送チャネル数)は、第2種ネットワーク120よりも少数(例えば64個)である。
一方、第2種ネットワーク120は、複数のオーディオ信号に対する信号処理を行うエンジン2aと、該複数のオーディオ信号を入出力する各デバイス(第1ミキサシステム100の構成例では、I/Oユニット30a、30bと、エンジン20b、)とを接続して、それら各デバイスに備わる多数のポートの入出力する大量のオーディオ信号を通信するために利用される。従って、第2種ネットワーク120が有するオーディオ信号伝送用の伝送チャネルの数は、第1種ネットワーク110に比べて大量(例えば512個)である。第2種ネットワーク120には、コンソール10を接続しない。仮にI/Oユニット30が第2種ネットワーク120に誤接続された場合、後述する通り、そのコンソール10からのエンジン20及びI/Oユニット30に対するリモート制御は無効になる。
第1種ネットワーク110及び第2種ネットワーク120を介して通信される制御データは、例えば、コンソール10のUI操作により別のデバイスの動作をリモート制御するため制御データ(パラメータの値変更命令)や、コンソール10からのリモート制御に応じて別のデバイスから返信されるパラメータの値変更結果や、第1ミキサシステム100に属する各デバイスに備わる各ポートのオーディオ信号毎の音量レベルメータ用データなどである。なお、本明細書において「リモート制御」とは、或るデバイス(例えば第1ミキサシステム100のコンソール10a又は10b)のUI操作に応じて、別のデバイス(例えば第1ミキサシステム100のエンジン20a,20b及びI/Oユニット30a,30b)内に記憶されている、当該別のデバイス自身の動作を制御するパラメータの値を設定することをいう。
一方、第2ミキサシステム105は、コンソール10cのUI操作に応じて、例えばエンジン20bと、エンジン20c(図1において「Engine C)と、I/Oユニット30a及び30cの各ポートに入出力するオーディオ信号に対して、該エンジン20b及び/又はエンジン20cが信号処理を行う。第2ミキサシステム105を構成するデバイスのうち、コンソール10c及びエンジン20b、20cは、第1種ネットワーク115(第1種Network C)により接続されており、エンジン20b,20c、I/Oユニット30a及び30cは、第2種ネットワーク110により接続される。第1種ネットワーク115は、前述した第1ミキサシステム100の第1種ネットワーク110と同様な、コンソール10とエンジン20とを接続するためのネットワークであるが、第2ミキサシステム105に専用のネットワークであるという点で、第1ミキサシステム100に専用の第1種ネットワーク110と異なる。かかる構成の第2ミキサシステム105では、第1種ネットワーク115を介して、コンソール10cからエンジン20b及び/又は20bにリモート制御用の制御データ送信できる一方、エンジン20b、20c、I/Oユニット30a及び30cの各ポートの入出力する大量のオーディオ信号は、第2種ネットワーク110を使って伝送できる。
なお、第2ミキサシステム105のように、第1種ネットワーク115に2台のエンジン20b及び20cが接続されている場合、2台のエンジン20b及び20cのそれぞれが、独立した信号処理を行い、第2ミキサシステム105全体として信号処理能力を拡張してもよいし、或いは、2台のエンジン20b又は20cの一方のみが信号処理を行い、他方をそのバックアップ用として待機させてもよい。
図1に示すI/Oユニット30が1又は複数のオーディオ信号を入出力する入出力装置に相当し、エンジン20が、1又は複数のオーディオ信号を処理する処理装置に相当し、コンソール10が処理装置と前記入出力装置とをリモート制御するための制御装置に相当し、第1種ネットワーク110又は115が、前記制御装置と前記処理装置とを接続するための第1種ネットワークに相当し、第2種ネットワーク120が処理装置と前記入出力装置とを接続するための第2種ネットワークに相当し、第1ミキサシステム100又は第2ミキサシステム105がオーディオ処理システムに相当する。以下の説明では、専ら第1ミキサシステム100に着目して説明する。
図2(a)はコンソール10の電気的ハードウェア構成を示すブロック図である。コンソール10は、CPU11と、メモリ12と、ネットワークインタフェース13(「N_IO」)、オーディオインタフェース14(「A_IO」)、PCインタフェース(PC_IO)15、パネル操作部(P操作部)16、パネル表示部(P表示部)17を備え、各部がCPUバス18を介して接続される。また、N_IO13及びA_IO14はオーディオバス19を介して接続される。オーディオバス19は、接続されている複数のブロックのうちの任意のブロック間でデジタルオーディオ信号を伝送する。
CPU11は、メモリ12に記憶された制御プログラムを実行して、コンソール10の全体動作を制御する。メモリ12は、ROM、RAM、フラッシュメモリー、HDD等の記憶手段を適宜組み合わせて構成することができる。メモリ12には、当該第1ミキサシステム100の制御装置として動作するために必要な制御プログラムを含む各種制御プログラムが記憶されるとともに、自身の動作を制御するための各種パラメータの値、エンジン20の動作をリモート制御するための各種パラメータの値、及び、I/Oユニット30の動作をリモート制御するための各種パラメータの値などが記憶される。
N_IO13は、第1種ネットワーク110に接続するための1つのコネクタを含み、コンソール10は、N_IO13を介して第1種ネットワーク110に接続される。N_IO13は、第1種ネットワーク110に接続された別のデバイスから1乃至複数のオーディオ信号や各種制御データを受信したり、第1種ネットワーク110に接続された別のデバイスへ1乃至複数のオーディオ信号や各種制御データを送信したりする。
A_IO14は、外部機器からアナログ又はデジタルのオーディオ信号を受け取り、必要に応じてミキサシステムにおける信号処理用のデジタルのオーディオ信号に変換してオーディオバス19に出力する複数の入力ポート、及び/又は、それぞれオーディオバス19から供給されるデジタルのオーディオ信号を外部機器用のアナログ又はデジタルのオーディオ信号に変換して当該外部機器へ出力する複数の出力ポートを備えたオーディオインタフェースである。外部機器として、図示外のオーディオ出力機器乃至オーディオ入力機器に接続される。
パネル操作部16及びパネル表示部17は、コンソール10の操作パネルに設けられたユーザインタフェースである。パネル操作部16は、複数のチャンネルストリップ(チャンネル単位の操作部)毎に設けたフェーダ操作子や、多数のオンオフスイッチ、多数の回転操作子などが含まれる。パネル表示部17は、例えば100文字以上の文字表示能力を持つ比較的大きな液晶ディスプレイであり、各種パラメータの値、各種情報を表示し、オペレータに対する警告表示、あるいは、ネットワーク上に発見されたデバイスの情報等、各種情報を表示できる。
PC_IO15は、コンソール10にパーソナルコンピュータを接続するインタフェースである。
図2(b)はエンジン20の電気的ハードウェア構成を示す。エンジン20は、CPU21、メモリ22、N_IO23、A_IO24、PC_IO25、ユーザインタフェース(UI)26及び、信号処理部(デジタルシグナルプロセッサ;Digital Signal Processor、DSP)27を含み、各部がCPUバス28を介して接続される。また、N_IO23、A_IO24及びDSP27はオーディオバス29を介して接続される。オーディオバス29は、接続されている複数のブロックのうちの任意のブロック間でデジタルオーディオ信号を伝送する。
CPU21は、メモリ22に記憶された制御プログラムを実行して、エンジン20の全体動作を制御する。メモリ22は、ROM、RAM、フラッシュメモリー、HDD等の記憶手段を適宜組み合わせて構成することができる。メモリ22には、当該エンジン20の動作を制御するための制御プログラム、自身の動作を制御するための各種パラメータの値、I/Oユニット30の動作をリモート制御するための各種パラメータの値、及び、DSP27が実行する信号処理用のプログラムが記憶される。
N_IO23は、第1種ネットワーク110に接続するための第1のコネクタと、第2種ネットワーク120に接続するための第2のコネクタとを具備する。エンジン20は、N_IO23を介して、第1種ネットワーク110と、第2種ネットワーク120との2つのネットワークに接続され。N_IO23は、第1種ネットワーク110に接続された別のデバイスから1又は複数のオーディオ信号や各種制御データを受信したり、第1種ネットワーク110に接続された別のデバイスへ1又は複数のオーディオ信号や各種制御データを送信すること、並びに、第2種ネットワーク120に接続された別の機器から1乃至複数のオーディオ信号や各種制御データを受信したり、第2種ネットワーク120に接続された別の機器へ1乃至複数のオーディオ信号や各種制御データを送信することができる。A_IO24は、上述したA_IO14と同様な、複数の入力ポート、及び/又は、複数の出力ポートを備えたオーディオインタフェースである。また、PC_IO25は、上述したPC_IO15と同様なPCを接続するためのインタフェースである。
信号処理部(DSP)27は、オーディオバス29を介して、N_IO23又はA_IO24から1又は複数のオーディオ信号を受け取り、信号処理用のプログラムを実行することにより、オーディオバス29から供給された1又は複数のオーディオ信号を処理ch毎にデジタル信号処理して、処理結果のオーディオ信号を、オーディオバス29を介してN_IO23又はA_IO24へ出力する。DSP27が処理ch毎に実行するデジタル信号処理は、オーディオ信号のルーティングや、音特性(例えば音量レベルや音質)の調整や、複数のオーディオ信号を混合するミキシング処理、オーディオ信号に対するエフェクト処理)等である。DSP27が実行するデジタル信号処理のパラメータの値は、メモリ22に記憶されている。該メモリ22に記憶されているデジタル信号処理用の各種パラメータの値は、第1種ネットワーク110を介してコンソール10から受信した制御データに基づき設定される。
UI26は、通常のミキシングコンソールに備わるユーザインタフェース(例えば、50個以上のオンオフスイッチ、10個以上の回転型操作子、100文字以上の文字表示能力を持つ表示器を備える)に比べて、簡易なユーザインタフェースであり、例えば10個程度のオンオフスイッチ、数個程度のパラメータ値設定用操作子、10文字程度の文字表示能力を持つ表示器を備える。
図2(c)はI/Oユニット30の電気的ハードウェア構成を示す。I/Oユニット30は、CPU31、メモリ32、N_IO33、A_IO34、PC_IO35及びUI36を含み、各部がCPUバス38を介して接続され、且つ、N_IO33とA_IO34とがオーディオバス39を介して接続される。オーディオバス39は、接続されている複数のブロックのうちの任意のブロック間でデジタルオーディオ信号を伝送する。
CPU31は、メモリ32に記憶された制御プログラムを実行して、I/Oユニット30の全体動作を制御する。メモリ32は、ROM、RAM、フラッシュメモリー、HDD等の記憶手段を適宜組み合わせて構成することができる。メモリ32には、当該I/Oユニット30の動作を制御するための制御プログラムや、当該I/Oユニット30の動作を制御するための各種パラメータの値が記憶される。
N_IO33は、第2種ネットワーク120に接続するための1つのコネクタを含み、I/Oユニット30は、N_IO33を介して第2種ネットワーク120に接続される。N_IO33は、第2種ネットワーク120に接続された別のデバイスから1乃至複数のオーディオ信号や各種制御データを受信したり、第2種ネットワーク120に接続された別のデバイスへ1乃至複数のオーディオ信号や各種制御データを送信したりする。
A_IO34は、上述したA_IO14と同様な、複数の入力ポート、及び/又は、複数の出力ポートを備えたオーディオインタフェースである。I/Oユニット30は、各入力ポートを介して、図示外の外部機器(例えば、マイク、電子機器、レコーダ等)からオーディオ信号を入力し、また、出力ポートを介して、図示外の外部機器(例えば、パワーアンプ、レコーダ、パワードスピーカ等)へオーディオ信号を出力する。また、PC_IO35は、上述したPC_IO15,25と同様なPCを接続するためのインタフェースであり、UI36は、例えば数個程度のオンオフスイッチやパラメータ値設定用設定用操作子などからなる簡易なユーザインタフェースである。
図3は、図1に示す第1ミキサシステム100におけるオーディオ信号に対するデジタル信号処理の流れの一例を説明するブロック図である。図3に例示するオーディオ処理は、エンジン20aが中心となって、I/Oユニット30a,30bとエンジン20a,20bそれぞれの有する複数の入力ポートを介して入力された複数のオーディオ信号に、ミキシング処理等の信号処理を施して、その処理結果をI/Oユニット30a,30b,エンジン20a,20bそれぞれの有する複数の出力ポートへ出力する構成を想定している。なお、第1種ネットワーク110に接続されたコンソール10a,10bの入出力ポート(第1種ネットワーク110を使ったオーディオ信号の伝送)に関する要素の図示は省略した。また、エンジン20bについては、オーディオ信号の入出力機能のみを図示した。なお、図1のデバイス接続例では、この図3に示すデジタル信号処理と並行して、エンジン20b、20cを中心とする第2ミキサシステム105のオーディオ処理(不図示)が同様に実行されている。
I/Oユニット30a,30b及びエンジン20a,20bは、それぞれ、1又は複数の入力ポート310a,310b、210a,b(「Ai(IA)」、「Ai(IB)」「Ai(EA)」、「Ai(EB)」)を介して、外部からオーディオ信号を入力する。入力ポート310a,310b、210a,210bは、図2(b)、(c)のA_IO24、34に対応している。
各デバイスのパッチ部320a、320b、220b、200、(330a、330b、230b、208)は、それぞれ、そのデバイスが備える各入力ポート(供給元)に対して設定された結線(以下「パッチ」ともいう)に基づいて、その入力ポートのオーディオ信号を、そのパッチに対応する供給先に供給する。なお、本明細書において、「結線(パッチ)」とは、オペレータによるパッチ設定操作(結線指示)に応じて、1つのオーディオ信号の供給先に、何れか1つのオーディオ信号の供給元を割り当てて、該割り当てた供給元と供給先との間でオーディオ信号が流れるようにすることである。供給先は、割り当てられた供給元からオーディオ信号を受け取って、処理を行う。1つの供給元を複数の供給先に結線することは可能であるが、1つの供給先には1つの供給元しか結線できない。オペレータは、コンソール10a又は10bのUI操作により前記パッチを設定できる。
或るデバイスの或る入力ポートに設定された或るパッチの供給先が、同じデバイス内の処理chや出力ポートである場合、各デバイスのパッチ部320a、320b、220b、200、(及び330a、330b、230b、208)は、その入力ポートのオーディオ信号を直接その処理chや出力ポートに供給する。他方、或るデバイスの或る入力ポートに設定された或るパッチの供給先が、別のデバイス内の出力ポートである場合は、その1つの入力ポートのオーディオ信号を、そのデバイスが予め確保している第2種ネットワーク120の伝送チャネルを利用して、該第2種ネットワーク120を介して、供給先に設定された別のデバイスに供給する。この場合、各デバイスのN_IO13、23、33は、その1つの入力ポートのオーディオ信号を載せた伝送チャネルとその供給元とを示す送信情報を、第2種ネットワーク120上の他のデバイスに通知する。
エンジン20aは、コンソール10a又は10bで設定された各パッチと、他のデバイスからの前記送信情報とに基づいて、第2種ネットワーク120が有する伝送チャネルのうち、オーディオ信号を受信すべき伝送チャネルを特定して、特定した伝送チャネルを受信するようN_IO23を設定する。N_IO23は、第2種ネットワーク120が有する伝送チャネルのうち、該設定された各伝送チャネルのオーディオ信号を受信する。入力パッチ部200は、前記設定された各パッチに基づいて、供給元からのオーディオ信号を入力ch202(供給先)に供給する。すなわち、或る設定されたパッチにおける供給元が、エンジン20a内の入力ポート210aである場合は、入力パッチ部200は、その入力ポート210aのオーディオ信号を、そのパッチにおける供給先である入力ch202に供給する。また、或る設定されたパッチにおける供給元が、別のデバイス内の供給元である場合は、入力パッチ部200は、N_IO23が受信したその供給元のオーディオ信号を、そのパッチにおける供給先である入力ch202に供給する。なお、本明細書では、ミキサシステムへ入力するオーディオ信号をデジタル信号処理する処理chを「入力ch」と呼び、ミキサシステムから出力するオーディオ信号をデジタル信号処理する処理chを「出力ch」と呼ぶ。
エンジン20aは、複数の入力ch202を具備している。各入力ch202は、それぞれパッチされた入力ポートからオーディオ信号を受信して、コンプレッサ、イコライザ、音量制御等の信号処理を行い、処理結果のオーディオ信号を混合バス204の各バスラインに選択的に出力する。混合バス204は、複数のバスラインからなり、バスライン毎に、1又は複数の入力chから供給されたオーディオ信号を混合して、対応する出力ch206へ出力する。エンジン20aは混合バス204の数に対応する複数の出力ch206を具備している。各出力ch206は、対応する混合バス204から出力されたオーディオ信号に対して、コンプレッサ、イコライザ、音量制御等の信号処理を行う。なお、入力ch202、混合バス204及び出力ch206は、エンジン20のDSP27により実現される。
出力パッチ部208は、コンソール10a又は10bで設定された各パッチに基づいて、各出力ch206のオーディオ信号を供給先に供給する。例えば、或る出力ch206に設定された或るパッチの供給先が別のデバイス内の出力ポートである場合は、当該出力ch206が出力するオーディオ信号に対してエンジン20aが予め確保している伝送チャネルを割り当てる。N_IO23は、伝送チャネルが割り当てられたオーディオ信号を、第2種ネットワーク120のそのオーディオ伝送チャネルを用いて送信する。また、オーディオ伝送チャネルと供給元を示す送信情報が第2種ネットワーク120に接続されている他のデバイスに通知される。或る出力ch206に設定された或るパッチの供給先が当該エンジン20aの出力ポート(「Ai(EA)」)240aである場合、出力パッチ部208は、その出力ch206のオーディオ信号を、出力ポート240aに直接供給する。
I/Oユニット30a,30b及びエンジン20bは、コンソール10a又は10bで設定された各パッチと、他のデバイスからの前記送信情報に基づいて、第2種ネットワーク120のオーディオ信号を受信すべき伝送チャネルを特定して、N_IO33、23に設定する。N_IO33、23は、設定された各伝送チャネルのオーディオ信号を第2種ネットワーク120から受信する。そして、各デバイス30a,30b及び20bのパッチ部330a,330b,230b(及び、320a、320b、320b)は、そのデバイスが備える各出力ポート(供給先)に対して設定されたパッチに基づいて、そのパッチに対応する供給元のオーディオ信号を、その出力ポートに供給する。すなわち、パッチ部330a,330b,230b(及び、320a、320b、320b)は、或るデバイスの或る出力ポートに設定された或るパッチの供給元が、同じデバイスの入力ポートや処理chである場合は、その入力ポートや処理chのオーディオ信号をその出力ポートに供給し、他方、別のデバイス内の供給元である場合は、N_IO23,33が受信した、その供給元のオーディオ信号をその出力ポートに供給する。
I/Oユニット30a,30b及びエンジン20bは、それぞれが有する1又は複数の出力ポート340a,340b,240b(「Ao(OA)」,「Ao(OB)」,「Ao(EB)」)から外部へオーディオ信号を出力する。出力ポート340a,340b,240bは、図2(a)、(b)のA_IO24、34に対応している。
なお、各I/Oユニットのパッチ部310a、310b、330a、330b、エンジン20bのパッチ部210b、230b、並びに、エンジン20aの入力パッチ部200及び出力パッチ部208は、各デバイスのオーディオバス19、29,39を介して接続された各ブロック(N_IO13、23、33、A_IO14、24、34、及び、DSP27)をパッチとして動作させる構成、あるいは、各デバイスのN_I/O13、23、33にパッチ専用のハードウェアを設ける構成、等により実現することができる。
図4は、コンソール10、エンジン20及びI/Oユニット30のそれぞれのCPU11,21,31が実行するメイン処理のフローチャートである。図4の処理は、電源投入時に起動する。ステップS1において、CPU11,21,31は、初期設定を行う。初期設定は、メモリ12,22,32や各種センサ等の初期化、各種カレントメモリの用意、或いは、バックグラウンドプロセスとして動作する各種サービスの起動などを含む。なお、本明細書では、或るデバイスのメモリに用意され、そのデバイスの動作を制御するための各種パラメータの値を記憶する領域を「カレントメモリ」、また、或るデバイスのメモリに用意され、そのデバイスとは別のデバイスの動作を間接的に制御するため各種パラメータの値を記憶する領域を「仮想的なカレントメモリ」と呼ぶことにする。
例えば、前記ステップS1の初期設定において、コンソール10のCPU11は、メモリ12に、当該コンソール10の動作を制御するための複数のパラメータの値を記憶するコンソール用のカレントメモリ(これを、「実Cカレント」という)を用意する。実Cカレントは、例えば、当該コンソール10のUIで現在制御している1又は複数の処理chを特定するパラメータ(例えば、選択中のchレイヤを特定するレイヤパラメータや、選択中のchを特定する選択chパラメータなど)や、モニタ出力にてモニタ中のオーディオ信号を特定するパラメータ(例えば、モニタパラメータやCUEパラメータなど)や、或いは、後述する当該メモリ12に用意される仮想的なカレントメモリを管理するためのパラメータ等を、それぞれ記憶する複数種類のパラメータ領域を有する。
また、エンジン20のCPU21は、メモリ22に、当該エンジン20の動作を制御するための複数のパラメータの値を記憶する、エンジン用のカレントメモリ(これを「実Eカレント」という)を用意する。実Eカレントは、例えば、図3に示すエンジン20aによる信号処理に含まれる各ブロック(入力ch202、出力ch206、各ポート210及び240など)のパラメータの値や、後述する当該メモリ22内に用意される仮想的なカレントメモリを管理するためのパラメータ等を、それぞれ記憶する複数種類のパラメータ領域を有する。
また、I/Oユニット30のCPU31は、メモリ32に、当該I/Oユニット30の動作を制御するための複数のパラメータの値を記憶する、I/Oユニット用のカレントメモリ(これを「実I/Oカレント」という)を用意する。実I/Oカレントは、例えば、図3に示すI/O30a、30b、30cによる信号処理に含まれる各ブロック(1台のI/Oユニット30に備わる各ポート310、340)のパラメータを記憶するパラメータ領域を有する。
また、前記ステップS1の初期設定において、コンソール10のCPU11は、メモリ12に、当該第1ミキサシステム100に属するエンジン20aの「実Eカレント」に対応する、仮想的なカレントメモリ(これを「仮想Eカレント」と呼ぶ)と、該第1ミキサシステム100に属する各I/Oユニット30a,30b(及びエンジン20b)の「実I/Oカレント」に対応する、仮想的なカレントメモリ(これを「仮想I/Oカレント」と呼ぶ)とを用意する。仮想Eカレントは、対応する実Eカレントと同様な、1台のエンジン20による信号処理に含まれる各ブロックのパラメータの値等を記憶する複数種類のパラメータ領域を有する。また、仮想I/Oカレントは、対応する実I/Oカレントと同様な、1台のI/Oユニット30に備わる各ポートのパラメータを記憶するパラメータ領域を有する。なお、エンジン20bについては、前述の通り、I/Oユニット30と等価に扱われるので、前記の仮想I/Oカレントと同様な、そのエンジンに備わる各ポートのパラメータを記憶するパラメータ領域のみが用意されるものとする。
また、エンジン20のメモリ22には、そのエンジン20の入力ch202及び出力ch206に結線されたI/Oユニット30a,30b(及びエンジン20b)の「実I/Oカレント」に対応する、「仮想I/Oカレント」が用意される。エンジン20に用意される仮想I/Oカレントは、そのエンジン20の入力ch202及び出力ch206に結線されたI/Oユニット30の各ポートに対応するパラメータ領域のみを持つ。すなわち、エンジン20に用意される仮想I/Oカレントは、1台のI/Oユニット30に備わる全ポートに対応するパラメータ領域ではなく、自身の入力ch202及び出力ch206の何れかに結線された一部のポートに対応するパラメータ領域だけを備えた部分的な仮想I/Oカレントである。
ステップS2において、CPU11,21,31は、各種イベント検出有無を調べる(イベントを検出する)。何らかのイベントが検出されたとき(ステップS3のYES)、CPU11,21,31は、該検出されたイベントに応じたイベント処理を実行する(ステップS4)。各種イベントは、例えば、第1種ネットワーク110又は第2種ネットワーク120に接続されたデバイスを新たに検出した「装置発見」イベントや、オペレータによるUI操作が行われたことを検出した「ユーザ操作有」イベント等を含む。
図5は、コンソール10が第1種ネットワーク110又は第2種ネットワーク120にデバイスを新規検出したときに実行する処理のフローチャートである。図5の処理は、例えば、第1種ネットワーク110又は第2種ネットワーク120にコンソール10が新規接続されたとき、第1種ネットワーク110又は第2種ネットワーク120に接続されたコンソール10の電源が投入されたとき、当該コンソール10が接続されている第1種ネットワーク110又は第2種ネットワーク120にデバイスが新規接続されたとき、或いは、該第1種ネットワーク110又は第2種ネットワーク120に接続したデバイスの電源が投入されたときに、起動する。
ステップS5において、コンソール10のCPU11は、新規検出されたデバイスの種類を判別する。判別するデバイスの種類は、エンジン(「Engine」)、I/Oユニット(「I/O」)、又は、その他(「other」)のいずれかである。コンソール10のCPU11は、例えば新規検出されたデバイスからその種類を特定する情報を取得して、該取得した情報に基づいて種類を判別し得る。ここで、コンソール10のCPU11は、種類がエンジンやI/Oユニットであっても、機種やバージョンが当該コンソール10に対応していないデバイスに関しては「Other」と判断する。
新規検出されたデバイスの種類がエンジン20である場合(ステップS5の「Engine」)、ステップS6において、コンソール10のCPU11は、新規検出されたエンジン20に制御要求を送信する。ここで、コンソール10は、自身が第1種ネットワーク110に正しく接続されている場合、第1種ネットワーク110経由で該エンジン20に制御要求を送信する一方、自身が第2種ネットワーク120に誤接続されている場合、第2種ネットワーク120経由で該エンジン20に制御要求を送信する。図6は、エンジン20が、前記ステップS6にてコンソール10から送信された制御要求を受信したときに、実行する処理のフローチャートである。図6のステップS14において、エンジン20のCPU21は、前記制御要求を受信したN_IO23のコネクタを特定し、特定したコネクタに基づいて、第1種ネットワーク110又は第2種ネットワーク120のいずれから、前記制御要求を受信したかを判断する。第1種ネットワーク110から前記制御要求を受信した場合、エンジン20のCPU21は、ステップS15において、コンソール10に「承諾」の応答をする。一方、第2種ネットワーク120から前記制御要求を受信した場合、エンジン20のCPU21は、ステップS16において、コンソール10に「拒否」の応答をする。
図5に戻ると、コンソール10のCPU11は、前記ステップS6の制御要求に対してエンジンから「承諾」の応答を受信した場合(ステップS7の「承諾」)、ステップS8において、そのエンジン20をリモート制御することに関してオペレータの承認を得る。オペレータによる承認は、例えばパネル表示部に承認用ダイアログを表示することにより行う。
ステップS9において、コンソール10のCPU11は、メモリ12に、今回新規検出されたエンジン20に対応する仮想Eカレントを用意する。前記ステップS1の初期設定において、コンソール10は、予め、当該ミキサシステム100に属する全てのデバイスに対応して、仮想的なカレントメモリ(仮想Eカレント及び仮想I/Oカレント)を、メモリ12に用意している。従って、今回新規検出されたエンジン20が既にミキサシステム100に属している場合、コンソール10のメモリ12には、そのエンジン20に対応する仮想Eカレントが存在している。このため、CPU11は、当該ステップS9において、先ず、新規検出されたエンジン20から、例えばイーサネット(登録商標)のMACアドレスや、メーカが製造時にデバイスに付与したシリアルIDなど、そのデバイスに固有のID、あるいは、ユーザが当該デバイスに設定したデバイス名又はIDなど、そのデバイス個体を識別する識別情報を取得し、該取得した識別情報に基づいて、新規検出されたエンジン20と仮想Eカレントとの対応付け(マッチング)を行う。一方、対応付けが取れなかったエンジン20は、オペレータの承認を受けた後に、当該ミキサシステム100に新規加入される。すなわち、コンソール10のCPU11は、メモリ12に、当該新規加入したエンジン20に対応する仮想Eカレントを新規に用意されて、該エンジン20と該新規に用意された仮想Eカレントとの対応付け(マッチアップ)を行う。更に、当該新規検出されたエンジン20のメモリ22に仮想I/Oカレントが存在する場合には、CPU11は、その仮想I/Oカレントに対応する仮想I/Oカレントを、当該コンソール10のメモリ12にも用意する。
ステップS10において、前記ステップS9で当該コンソール10のメモリ12に記憶された仮想Eカレントの複数のパラメータの値及び各仮想I/Oカレントの複数のパラメータの値と、今回新規検出されたエンジン20のメモリ22に記憶された実Eカレントの複数のパラメータの値及び各仮想I/Oカレントの複数のパラメータの値とが同じになるよう設定して、処理を終了する。以下、或るデバイスのメモリに記憶されたカレントメモリ若しくは仮想的カレントメモリの複数のパラメータの値と、別のデバイスのメモリに記憶されたカレントメモリ若しくは仮想的カレントメモリ中の対応するパラメータの値とが同じになるよう設定することを「同期化する」という。ここで、仮想I/Oカレントに関しては、後述する図7の処理でエンジン20が発見済みのI/Oユニット30に対応する仮想I/Oカレントに関してのみ、同期化する。コンソール10とエンジン20との同期化は、コンソール10側のパラメータの値に、エンジン20側のパラメータの値を一致させる方向で行われても良いし、反対に、エンジン20側のパラメータの値に、コンソール10側のパラメータの値を一致させる方向で行われも良い。同期化の方向は、例えばオペレータからの指示に応じて手動で決定され得る。同期化処理が終わった時点で、新規検出されたエンジン20と、そのエンジン20が発見済みのI/Oユニット30とは、コンソール10からリモート制御され得る状態になり、コンソール10のパネル表示部17には、それらエンジン20とI/Oユニット30とがオンライン状態になった旨の通知が表示される。従って、コンソール10は、自身が第1種ネットワーク110に接続されていることを条件に、該第1種ネットワーク110に接続されたエンジン20、及び、該エンジン20と第2種ネットワーク110を介して接続されたI/Oユニット30に対するリモート制御を開始できる。
一方、エンジン20から「拒否」の応答を受信した場合(ステップS7の「拒否」)、コンソール10のCPU11は、パネル表示部17に、エンジン20がリモート制御を拒否した旨の表示を行って(ステップS11)、処理を終了する。前記ステップS11では、更にコンソール10が第2種ネットワーク120に誤接続された旨を警告表示してもよい。従って、コンソール10が第2種ネットワーク120に誤接続された場合(すなわち第2種ネットワーク120を介してエンジン20に接続した場合)、そのコンソール10によるエンジン20とI/Oユニット30とに対するリモート制御は無効になる。言い換えれば、エンジン20は、第1種ネットワーク110経由で接続されたコンソール10によるリモート制御を受ける一方、第2種ネットワーク120経由で接続されたコンソール10によるリモート制御を拒否する。また、エンジン20から制御要求を拒否されることにより、コンソール10が第2種ネットワーク120に誤接続された状態で使用されることを確実に防止できる。
コンソール10のCPU11と、前述したステップS5〜S11の処理が、前記制御装置が前記第1種ネットワークに接続されている場合、該制御装置による前記処理装置と前記入出力装置とに対するリモート制御を有効にする一方、前記制御装置が前記第2種ネットワークに接続されている場合は、該制御装置による前記処理装置と前記入出力装置とに対するリモート制御を無効にするリモート制御設定手段として機能する。
また、エンジン20のCPU21とステップS14〜S16の処理が、前記制御装置が前記第1種ネットワーク経由で該処理装置に接続されている場合、該制御装置によるリモート制御を承諾する一方、前記制御装置が前記第2種ネットワーク経由で該処理装置に接続されている場合は、該制御装置によるリモート制御を拒否する判断手段として機能する。
また、新規検出されたデバイスの種類がI/Oユニット30であった場合(ステップS5の「I/O」)、コンソール10のCPU11は、ステップS12において、I/Oユニット30におけるオーディオ信号の入出力を無効にする。すなわち、コンソール10のCPU11は、そのI/Oユニット30が有する何れのポートにも、第1種ネットワーク110の伝送チャネルを割り当てないように制御する。これにより、I/Oユニット30は第1種ネットワーク110上の通信を無視するデバイスになる。そして、ステップS13において、コンソール10のCPU11は、パネル表示部17に、例えば今回検出されたI/Oユニット30の機種名等のデバイスの情報を表示して、処理を終了する。更に、I/Oユニット30が第1種ネットワーク110に誤接続された旨の警告表示を行うとよい。このように、コンソール10がI/Oユニット30を新規検出した場合に、そのI/Oユニット30におけるオーディオ信号の入出力を無効にすることにより、I/Oユニット30が第1種ネットワーク110に誤接続された状態で使用されることを確実に防止できる。なお、前述の通り、コンソール10が第2種ネットワーク120に誤接続されることは、前記のステップS7の「拒否」及びステップS11により防止される。従って、コンソール10が第2種ネットワーク120を介してI/Oユニット30に接続される、という誤接続状態は、前記のステップS7の「拒否」及びステップS11により回避できる。
CPU11と前記ステップS12の処理が、前記入出力装置が前記第2種ネットワークに接続された場合、該入出力装置におけるオーディオ信号の入出力を有効にする一方、前記入出力装置が前記第1種ネットワークに接続された場合、該入出力装置におけるオーディオ信号の入出力を無効にする入出力設定手段として機能する。
また、新規検出されたデバイスの種類が、エンジン20及びI/Oユニット30以外である場合、もしくは、新規検出されたエンジン20又はI/Oユニット30の機種やバージョンが当該コンソール10に非対応であるために、「その他」機種と判断された場合(ステップS5の「Other」)、CPU11は、ステップS13において、パネル表示部17にそのデバイスの情報、若しくは、機種やバージョンの非対応の旨を表示する。なお、新規検出されたデバイスが、当該コンソール10とは別のコンソールであった場合、当該コンソール10のCPU11は、該新規検出されたコンソールとネゴシエーションを行い、当該第1ミキサシステム100の各種情報(ミキサシステムに属する各デバイス、現在時刻、サンプリグ周波数など)を、両コンソール間で一本化してから、該新規検出されたコンソールの動作を開始する。この場合、既存のコンソール10と新規検出されたコンソールとの2台のコンソール(例えば、第1ミキサシステム100におけるコンソール10aとコンソール10b)のいずれのUI操作によっても、ミキサシステム100の信号処理を制御できる。
図7は、エンジン20が第2種ネットワーク120にデバイスを新規検出したときに、実行する処理のフローチャートである。図7の処理は、例えば第2種ネットワーク120にエンジン20が新規接続されたとき、第2種ネットワーク120に接続されたエンジン20の電源が投入されたとき、当該エンジン20が接続されている第2種ネットワークにデバイスが新規接続されたとき、或いは、該第2種ネットワークに接続されたデバイスの電源が投入されたときに、起動する。
ステップS17において、エンジン20のCPU21は、新規検出されたデバイスの種類を判別する。該ステップS17において、エンジン20のCPU21は、例えば新規検出されたデバイスの種類がI/Oユニットか否かを調べる。なお、該ステップS17において、CPU21は、デバイスの種類がI/Oユニットであっても、機種やバージョンが当該エンジン20に対応していないI/Oユニットに関しては、I/Oユニットでないもの(「Other」)と判断する。新規検出されたデバイスがI/Oユニット30である場合(ステップS17の「I/O」)、ステップS18において、エンジン20のCPU21は、新規検出されたI/Oユニット30に制御要求を送信する。
前記制御要求を受信したI/Oユニット30は、エンジン20に対して、制御要求の承諾又は拒否いずれかの応答をする。例えば、そのI/Oユニット30の機種が非対応である場合、そのI/Oユニット30のバージョンが当該エンジン20に非対応である場合、或るいは、そのI/Oユニット30に備わる全ポートが、他のミキサシステムに専用に設定されている(そのI/Oユニット30の何れのポートも「I/Oシェア」になっていない)場合など、I/Oユニット30は、エンジン20に対して拒否の応答をする。
新規検出されたI/Oユニット30から承諾の応答を得た場合(ステップS19の「承諾」)、エンジン20のCPU21は、ステップS20において、メモリ22に記憶されている仮想I/Oカレントと、新規検出されたI/Oユニット30のメモリ32に記憶されている実I/Oカレントとを同期化する。ここで、新規検出されたI/Oユニット30が当該ミキサシステム100に既に属している場合、そのI/Oユニット30に対応する仮想I/Oカレント(若しくは一部のポートに対応する仮想I/Oカレント)が、前記ステップS1の初期設定処理により、メモリ22に既に用意されているので、エンジン20のCPU21は、メモリ22に用意されている仮想I/Oカレントと、検出されたI/Oユニット30とを対応付ける。一方、そのI/Oユニット30が当該ミキサシステム100に未だ属していない場合、エンジン20のCPU21は、オペレータの承認を受けた後、対応する仮想I/Oカレントを新規に用意して、新規に用意した仮想I/Oカレントと検出されたI/Oユニット30の実I/Oカレントとを対応付ける。なお、同期化は、当該エンジン20のメモリ22内に仮想I/Oカレント内に対応するパラメータ領域が用意されているポートについてのみ行う。同期化の方向は、エンジン20からI/Oユニット30の方向(エンジン20内の仮想I/Oカレントの複数パラメータの値に、対応するI/Oユニット30の実I/Oカレントの複数パラメータの値を一致させる方向)とする。なお、エンジン20のメモリ22に用意される仮想I/Oカレントにおけるポート毎のパラメータ領域は、例えば、コンソール10において、エンジン20の或る処理chと、そのポートの結線が設定された際に、作成されてよい。
ステップS21において、エンジン20のCPU21は、当該エンジン20が第1種ネットワーク110上のコンソール10とオンライン状態かどうか調べる。例えば、前記図5のステップS10でコンソール10と同期化して、該コンソール10からリモート制御を受けているエンジン20は、オンライン状態である。
エンジン20がオンライン状態である場合(ステップS21のYES)、該エンジン20のCPU21は、ステップS22において、今回新規検出したI/Oユニット30を特定するデバイス情報を、リモート制御主であるコンソール10に通知して、処理を終える。この通知は第1種ネットワーク110を通じて前記コンソール10に送信される。一方、エンジン20がオンライン状態でない(すなわちオフライン状態である)場合(ステップS21のNO)、エンジン20のCPU21は処理を終える。
一方、新規検出されたI/Oユニットから拒否された場合(ステップS19の「拒否」)、または、新規検出されたデバイスがI/Oユニット以外であった場合(ステップS17の「Other」)、又は、新規検出されたI/Oユニットの機種又はバージョンが当該エンジン20に非対応であった場合(ステップS17の「Other」)、処理は前記ステップS21に進む。そして、当該エンジン20がオフライン状態である場合(ステップS21のNO)、エンジン20のCPU21は処理を終える。一方、当該エンジン20がコンソール10とオンライン状態である場合(ステップS21のYES)、エンジン20のCPU21は、今回新規検出したデバイスを特定するデバイス情報をコンソール10に通知して(前記ステップS22)、処理を終了する。
前記ステップS22により、エンジン20からデバイス情報の通知を受けたコンソール10は、前述したステップS9と同様の処理により、メモリ12に、今回新規検出されたI/Oユニット30に対応する仮想I/Oカレントを用意する。すなわち、そのI/Oユニット30が当該ミキサシステム100に属している場合、コンソール10のメモリ12には既に、対応する仮想I/Oカレントが用意されているので、コンソール10のCPU11は、該メモリ12に用意されている仮想I/Oカレントと、検出されたI/Oユニット30とを対応付ける。一方、そのI/Oユニット30が当該ミキサシステム100に未だ属していない場合、コンソール10のCPU11は、オペレータの承認を受けた後、対応する仮想I/Oカレントをメモリ12に新規に用意して、新規に用意した仮想I/Oカレントと検出されたI/Oユニット30とを対応付ける。その後、コンソール10のメモリ12及びエンジン20のメモリ22のそれぞれに記憶された仮想I/Oカレントと、当該I/Oユニット30の実I/Oカレントとを同期化することにより、当該I/Oユニット30は、コンソール10からリモート制御できる状態になり、且つ、コンソール10のパネル表示部17にオンライ状態のデバイスとして表示される。
なお、エンジン20が、第2種ネットワーク120上に、当該ミキサシステム100にてポートのみを利用するエンジン20を新規検出した場合(例えば、エンジン20aが第2種ネットワーク120上にエンジン20bを新規検出した場合)、前記ステップS18〜S22により、エンジン20aのCPU21(及びコンソール10のCPU11)は、該エンジン20bに対応する仮想的なカレントメモリ(仮想I/Oカレントと同様な、各処理chに結線されたポートに対応するパラメータ領域のみを有するもの)を用意して、その仮想的なカレントメモリと、該エンジン20bの実Eカレントのうちポートに関する各種パラメータ(ポートのパラメータと、ポートの結線のパラメータ)とを同期化する。
次に、オペレータによる値変更操作に応じたパラメータの値変更処理について説明する。コンソール10のオペレータは、コンソール10のUI(パネル操作部16又はパネル表示部17)において、或るパラメータが割り当てられたUIに対する操作(摘みを動かす、スイッチを押す等)により、そのパラメータの値変更操作を入力する。図8(a)は、或るパラメータの値変更操作に応じて、コンソール10のCPU11が実行する処理を示すフローチャートである。
ステップS23において、コンソール10のCPU11は、値変更操作の対象が当該コンソール10のローカル制御、又は、当該コンソール10とは別のデバイスのリモート制御のいずれであるかを判断する。ローカル制御の場合(ステップS23のNO)、ステップS24において、コンソール10のCPU11は、該値変更操作に応じて、実Cカレントに記憶されたパラメータ値を変更し、ステップS25において、前記実Cカレントの値変更結果に応じて、パネル表示部17に表示されているパラメータの値を更新して、処理を終了する。
一方、値変更操作の対象がリモート制御である場合(ステップS23のYES)、CPU11は、ステップS26において、リモート制御対象のデバイスがオンライン状態か否かを調べる。リモート制御対象のデバイスがオフライン状態の場合(ステップS26のNO)、ステップS27において、コンソール10のCPU11は、今回の値変更操作に基づいて、コンソール10のメモリ12に用意されたデバイス毎の仮想的カレントメモリのうち、リモート制御対象のデバイスに対応する仮想的カレントメモリのパラメータの値を変更し、該仮想カレントの更新結果に応じて、パネル表示部17に表示されている仮想カレントのパラメータの値を更新して(前記ステップS25)、処理を終了する。
一方、値変更操作の対象がリモート制御であり(ステップS23のYES)、かつ、リモート制御対象のデバイスがオンライン状態である場合(ステップS26のYES)、コンソール10のCPU11は、ステップS28において、第1種ネットワーク110を介して、リモート制御対象のデバイス宛てに値変更命令を送信する。
前記ステップS28でコンソール10から送信された値変更命令は、第1種ネットワーク110に接続されているエンジン20により受信される。図8(b)は、第1種ネットワーク110経由で該値変更命令を受信したときに、エンジン20のCPU21が実行する処理を示すフローチャートである。ステップS30において、エンジン20のCPU21は、受信した値変更命令の対象が、当該エンジン20か、又は、当該エンジン20とは別のデバイスのいずれであるかを判断する。
コンソール10から受信した値変更命令の対象が、当該エンジン20である場合(ステップS30のNO)、エンジン20のCPU21は、ステップS31において、前記受信した値変更命令に応じて、当該エンジン20のメモリ22の実Eカレント内の対応するパラメータの値を変更(増減)する。これにより、コンソール10で行われた値変更操作が、エンジン20の実Eカレントに反映される。そして、ステップS32において、エンジン20のCPU21は、前記ステップS31でのパラメータ値変更結果を、第1種ネットワーク110に接続されている全てのコンソール10(図1の第1ミキサシステム100では、コンソール10aとコンソール10b)に送信する。
コンソール10は、第1種ネットワーク110を介して、前記ステップS32でエンジン20から送信された値変更結果を受信する(図8(a)のステップS29)。そして、コンソール10のCPU11は、前記受信した値変更結果に応じて、その値変更結果を送信したエンジン20に対応する仮想Eカレントの対応するパラメータの値を、該エンジン20内の実Eカレントのパラメータの値と同じになるように更新し(前記ステップS27)、該仮想Eカレントの更新結果に応じて、パネル表示部17に表示されているパラメータの値を更新する(前記ステップS25)。従って、コンソール10でのオペレータ操作に応じたエンジン20内の実Eカレントのパラメータ値の変更結果に追従して、コンソール10内の仮想Eカレントの対応するパラメータ値が変更される。
図8(b)に戻ると、コンソール10から受信した値変更命令の対象が、当該エンジン20とは別のデバイスである場合(ステップS30のYES)、エンジン20のCPU21は、ステップS33において、前記受信した値変更命令を、第2種ネットワーク120を介して、リモート制御対象のデバイス宛てに送信する。例えば、第1ミキサシステム100において、エンジン20aがコンソール10aから受信した値変更命令の対象が、I/Oユニット30aである場合、エンジン20は、第1種ネットワーク110経由でコンソール10から該受信した値変更命令を、第2種ネットワーク120を介してI/Oユニット30aに転送する。
前記ステップS33でエンジン20から送信された値変更命令は、第2種ネットワーク120上の1又は複数のデバイスのうち、その宛先として指定されたI/Oユニット30により選択的に受信される。図8(c)は、第2種ネットワーク120経由でエンジンから値変更命令を受信したときに、I/Oユニット30のCPU31が実行する処理を示すフローチャートである。なお、第2種ネットワーク120上の1又は複数のデバイスのうち、その値変更命令の宛先でない各デバイスは、その値変更命令を無視する。
図8(c)のステップS36において、I/Oユニット30のCPU31は、前記受信した値変更命令に応じて、メモリ32内の実I/Oカレント内の対応するパラメータの値を変更し、ステップS37において、前記ステップS36のパラメータ値変更結果を、第2種ネットワーク120に接続されている全てのエンジン20に送信する。
エンジン20は、第2種ネットワーク120を介して、前記ステップS37でI/Oユニット30から送信された値変更結果を受信する(図8(b)のステップS34)。エンジン20のCPU21は、ステップS35において、前記I/Oユニット30から受信した値変更結果に応じて、メモリ22内の仮想I/Oカレント内の対応するパラメータ値を、該I/Oユニット30の実I/Oカレント内の対応するパラメータの値と同じになるように更新するとともに、I/Oユニット30から受信した値変更結果を、当該エンジン20が接続されている第1種ネットワーク110に属する全てのコンソール10に送信する(前記ステップS32)。前述の通り、エンジン20のメモリ22には、自身の処理chに結線されているポートに対応する仮想I/Oカレントのみが記憶されているので、前記ステップS35の仮想I/Oカレントの更新と値変更結果の転送(前記ステップS32)は、値変更されたポートの仮想I/Oカレントを持つエンジン20においてのみ行われる。そのポートに対応する仮想I/Oカレントを持たないエンジン20は、値変更結果の通知を無視する。
コンソール10は、エンジン20を介して、I/Oユニット30からの値変更結果を受信する(前記ステップS29)。そして、コンソール10のCPU11は、前記受信した値変更結果に応じて、その値変更結果の送信元となっているI/Oユニット30に対応する仮想I/Oカレント内の対応するパラメータの値を、該送信元のI/Oユニット30の実I/Oカレント内の対応するパラメータの値と同じになるように更新し(前記ステップS27)、該仮想I/Oカレントの更新結果に応じて、パネル表示部17に表示されているパラメータの値を更新する(前記ステップS25)。従って、コンソール10でのオペレータ操作に応じたI/Oユニット30内の実I/Oカレントのパラメータ値の変更結果に追従して、エンジン20内の仮想I/Oカレントの対応するパラメータ値とコンソール10内の仮想I/Oカレントの対応するパラメータ値とのそれぞれが変更される。
以上説明した本実施例に係るミキサシステム100は、コンソール10からエンジン20にリモート制御用の制御データを送信するための第1種ネットワーク110と、エンジン20とI/Oユニット30との間で大量のオーディオ信号を通信するための第2種ネットワーク120との、2種類のネットワークを具備しており、かかる2種類のネットワークを具備するミキサシステム100において、コンソール10が第2種ネットワーク120に誤接続した状態で使用されること、及び、I/Oユニット3が第1種ネットワーク110に誤接続した状態で使用されることを、確実に防止できるように構成されている。この構成により、コンソール10がエンジン20及びI/Oユニット30をリモート制御する際のオペレータ操作に対するレスポンスの悪化を防ぐとともに、オーディオ信号の通信に用いる第2種ネットワーク120の帯域を減らすことなく、ミキサシステム100のオーディオ信号伝送性能を十分に発揮できる、という優れた効果を奏する。従って、ミキサシステム100において、より安定したリモート制御とオーディオ処理の動作とを行えるようになる。
なお、前記図6のステップS14において、エンジン20は、第1種ネットワーク110、又は、第2種ネットワーク120のいずれから、コンソール10からの制御要求を受信したかを判断条件として、制御要求の承諾又は拒否を判断しているが、更に、機種やファームウェアのバージョンを条件としてもよい。その場合、制御要求を送信したコンソール10が、第1種ネットワーク110に接続されており、且つ、その機種やバージョンが当該エンジン20に対応している場合に、エンジン20は、「承諾」の応答を返す。
なお、上記の実施例では、エンジン20のメモリ22に記憶する仮想I/Oカレントは、当該エンジン20の処理chに結線されたポートついてのパラメータのみを記憶するための実装方法の一例として、そのエンジン20の処理chに結線されたポートに対応するパラメータ領域だけを用意していた。別の実装方法として、例えば、1台のI/Oユニット30に備わる全ポート分のパラメータ領域を用意しておき、そのエンジン20の処理chに結線されたポートのパラメータ領域を「有効」にする一方、そのエンジン20の処理chに結線されていないポートのパラメータ領域を「無効」にする方法が考えられる。
なお、図1に示す通り、第1種ネットワーク110、115上のコンソール10又はエンジン20に、パーソナルコンピュータ(PC)40を接続できる。その場合、コンソール10のUIの代わりに、ミキサシステムのリモート制御用アプリケーションプログラムを実行するPC40が、オーディオ信号の入出力機能と信号処理機能とをオペレータ操作に応じて制御する制御装置として動作するようにしてもよい。なお、当該パーソナルコンピュータ等は、タブレット端末やスマートフォンのような携帯端末、あるいは上述の仮想マシンで合っても良く、その形態は問わない。例えば、図1において、コンソール10bにPC40aが接続されており、この場合、PC40aは、コンソール10a,10bと同様な第1ミキサシステム100の制御装置として動作できる。また、第2ミキサシステム105のように、エンジン20cにPC40bを接続した場合、そのPC40のUI操作により、該エンジン20c及び第2種ネットワーク120上のエンジン20b、I/Oユニット30b、30cの動作をリモート制御できる。この場合、コンソール10cの電源を落とした後も、PC40bを用いて第2ミキサシステム105の信号処理を継続できる。
なお、この実施例に係るミキサシステム100は、エンジン20のメモリ22に仮想I/Oカレントを記憶している。このため、第1種ネットワーク110にコンソール10が接続されていなくても、エンジン20とI/Oユニット30が第2種ネットワーク120を介して接続されてさえいれば、そのエンジン20の信号処理は継続できる。したがって、例えば、第1種ネットワーク110側のコンソール10の電源をオフした後にも、オーディオ信号の処理を継続できる。その場合、オペレータは、例えばエンジン20のUI26を使ってミキシング処理のパラメータの値を調整したり、エンジン20に接続されたPC40を使って、そのエンジン20の動作をリモート制御したりできる。
なお、エンジン20が行うオーディオ信号に対するデジタル信号処理は、前記図3に示すミキシング処理に限らず、例えばオーディオ信号の特性制御処理、分析処理、残響付与処理等、どのようなデジタル信号処理であってもよい。
なお、ミキサシステム100の構成は、少なくとも1つコンソール10(制御装置)と1又は複数のエンジン20とを当該ミキサシステム100に専用の1つの第1種ネットワーク110で接続し、該第1種ネットワーク110に接続した1又は複数のエンジン20と1又は複数のI/Oユニット30(及びポートを利用可能な任意のデバイス)とを少なくとも1つの第2種ネットワーク120に接続した構成でさえあればよい。ミキサシステム100の変更例としては、例えば、1つのミキサシステムに対して複数の第2種ネットワーク120に接続できるよう、エンジン20のN_IO23を拡張することにより、1つのミキサシステム100が、1つの第1種ネットワーク110と複数の第2種ネットワーク120とを具備するよう構成されてもよい。その場合、第2種ネットワーク120を増設する分、ミキサシステム全体のオーディオ信号伝送用の帯域(伝送チャネル数)が拡張される。
また、ミキサシステム100,105を構成する各デバイス10,20,30、第1種ネットワーク110、及び、第2種ネットワーク120は、クラウドあるいはコンピュータ上に実現される仮想マシン乃至仮想ネットワーク上に構築してもよい。
また、本発明のオーディオ処理システムはミキサシステムに適用することに限らず、ミキサシステム100又は105を構成する制御装置10、処理装置20、若しくは、入出力装置30のいずれのデバイスに適用してもよく、また、単一のデバイスで実現する場合のみならず、或るデバイスが前記制御装置10によるリモート制御の有効又は無効を判断する動作を担い、他のデバイスが入出力装置30におけるオーディオ信号の入出力の有効有効又は無効を判断する動作を担う等、複数のデバイスで役割を分担してもよい。
なお、本発明のオーディオ処理システムは、エンジン20がミキシング処理を行うミキサシステム100、105に限らず、例えば、構内放送システムなど、その他の用途のオーディオ処理システムにも適用できる。
なお、本発明は、1又は複数のオーディオ信号を入出力する入出力装置と、前記1又は複数のオーディオ信号を処理する処理装置と、前記処理装置と前記入出力装置とをリモート制御するための制御装置と、前記制御装置と前記処理装置とを接続するための第1種ネットワークと、前記第1種ネットワークに接続された処理装置と前記入出力装置とを接続するための第2種ネットワークとを具備するオーディオ処理システムにおける、リモート制御設定方法の発明、又は、入出力設定方法の発明として構成及び実施することもできる。すなわち、リモート制御設定方法の発明は、前記のオーディオ処理システムにおいて、制御装置によるリモート制御の有効又は無効を設定する方法であって、前記制御装置が前記第1種ネットワークに接続されている場合、前記処理装置と前記入出力装置とに対するリモート制御を有効にする一方、前記制御装置が前記第2種ネットワークに接続されている場合は、前記処理装置と前記入出力装置とに対するリモート制御を無効にするステップを具備する。また、入出力設定方法の発明は、前記のオーディオ処理システムにおいて、入出力装置におけるオーディオ信号の入出力の有効又は無効を設定する方法であって、前記入出力装置が前記第2種ネットワークに接続された場合、該入出力装置におけるオーディオ信号の入出力を有効にする一方、前記入出力装置が前記第1種ネットワークに接続された場合、該入出力装置におけるオーディオ信号の入出力を無効にするステップを具備する。また、本発明は、上記のリモート制御設定方法をコンピュータに実行させるプログラムの発明、及び、上記の入出力設定方法をコンピュータに実行させるプログラムの発明として構成及び実施することもできる。
100 ミキサシステム、10 コンソール、20 エンジン、30 I/Oユニット、40 パーソナルコンピュータ、110 第1種ネットワーク、120 第2種ネットワーク、11,21,31 CPU、12,22,32 メモリ、13,23、33 ネットワークインタフェース、14,24,34 オーディオインタフェース、15,25,35 PCインタフェース、16 パネル操作部、17 パネル表示部、26,36 ユーザインタフェース、27 DSP、18,28,38 CPUバス、19,29,39 オーディオバス

Claims (7)

  1. 1又は複数のオーディオ信号を入出力する入出力装置と、
    前記1又は複数のオーディオ信号を処理する処理装置と、
    前記処理装置と前記入出力装置とをリモート制御するための制御装置と、
    前記制御装置と前記処理装置とを接続するための第1種ネットワークと、
    前記処理装置と前記入出力装置とを接続するための第2種ネットワークとを具備するオーディオ処理システムであって、
    前記制御装置が前記第1種ネットワークに接続されている場合、該制御装置による前記処理装置と前記入出力装置とに対するリモート制御を有効にする一方、前記制御装置が前記第2種ネットワークに接続されている場合は、該制御装置による前記処理装置と前記入出力装置とに対するリモート制御を無効にするリモート制御設定手段
    を備えることを特徴とするオーディオ処理システム。
  2. 前記入出力装置が前記第2種ネットワークに接続された場合、該入出力装置におけるオーディオ信号の入出力を有効にする一方、前記入出力装置が前記第1種ネットワークに接続された場合、該入出力装置におけるオーディオ信号の入出力を無効にする入出力設定手段を、更に備えることを特徴とする請求項1に記載のオーディオ処理システム。
  3. 1又は複数のオーディオ信号を入出力する入出力装置と、
    前記1又は複数のオーディオ信号を処理する処理装置と、
    前記処理装置と前記入出力装置とをリモート制御するための制御装置と、
    前記制御装置と前記処理装置とを接続するための第1種ネットワークと、
    前記処理装置と前記入出力装置とを接続するための第2種ネットワークとを具備するオーディオ処理システムであって、
    前記入出力装置が前記第2種ネットワークに接続された場合、該入出力装置におけるオーディオ信号の入出力を有効にする一方、前記入出力装置が前記第1種ネットワークに接続された場合、該入出力装置におけるオーディオ信号の入出力を無効にする入出力設定手段
    を備えることを特徴とするオーディオ処理システム。
  4. 1又は複数のオーディオ信号を入出力する入出力装置と、前記1又は複数のオーディオ信号を処理する処理装置と、前記処理装置と前記入出力装置とをリモート制御するための制御装置と、前記制御装置と前記処理装置とを接続するための第1種ネットワークと、前記第1種ネットワークに接続された処理装置と前記入出力装置とを接続するための第2種ネットワークとを具備するオーディオ処理システムにおける制御装置であって、
    前記制御装置が前記第1種ネットワークに接続されている場合、前記処理装置と前記入出力装置とに対するリモート制御を有効にする一方、前記制御装置が前記第2種ネットワークに接続されている場合は、前記処理装置と前記入出力装置とに対するリモート制御を無効にするリモート制御設定手段
    を備えることを特徴する制御装置。
  5. 前記入出力装置が前記第2種ネットワークに接続された場合、その入出力装置におけるオーディオ信号の入出力を有効にする一方、前記入出力装置が前記第1種ネットワークに接続された場合、その入出力装置におけるオーディオ信号の入出力を無効にする入出力設定手段を更に備えることを特徴とする請求項4に記載の制御装置。
  6. 1又は複数のオーディオ信号を入出力する入出力装置と、前記1又は複数のオーディオ信号を処理する処理装置と、前記処理装置と前記入出力装置とをリモート制御するための制御装置と、前記制御装置と前記処理装置とを接続するための第1種ネットワークと、前記第1種ネットワークに接続された処理装置と前記入出力装置とを接続するための第2種ネットワークとを具備するミキサシステムにおける制御装置であって、
    前記入出力装置が前記第2種ネットワークに接続された場合、該入出力装置におけるオーディオ信号の入出力を有効にする一方、前記入出力装置が前記第1種ネットワークに接続された場合、該入出力装置におけるオーディオ信号の入出力を無効にする入出力設定手段
    を備えることを特徴とする制御装置。
  7. 1又は複数のオーディオ信号を入出力する入出力装置と、前記1又は複数のオーディオ信号を処理する処理装置と、前記処理装置と前記入出力装置とをリモート制御するための制御装置と、前記制御装置と前記処理装置とを接続するための第1種ネットワークと、前記第1種ネットワークに接続された処理装置と前記入出力装置とを接続するための第2種ネットワークとを具備するオーディオ処理システムにおける前記処理装置であって、
    前記制御装置が前記第1種ネットワーク経由で該処理装置に接続されている場合、該制御装置によるリモート制御を承諾する一方、前記制御装置が前記第2種ネットワーク経由で該処理装置に接続されている場合は、該制御装置によるリモート制御を拒否する判断手段
    を備えることを特徴とする処理装置。
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