JP2015070252A - 半導体装置、半導体装置の製造方法及びウェハ - Google Patents

半導体装置、半導体装置の製造方法及びウェハ Download PDF

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Abstract

【課題】高品質のGaN系半導体層を含む、高性能の半導体装置を実現する。【解決手段】例えばGaN系HEMT1は、基板20と、その基板20上に設けられたAlGaN層4を含み、更に、そのAlGaN層4上に設けられた超格子構造5、電子走行層となるGaN層6、及び電子供給層となるAlGaN層8を含む。AlGaN層4の表面4aに複数の突部4bを設けることで、その上に高い結晶品質の超格子構造5、更にGaN層6及びAlGaN層8が設けられ、結晶品質に起因するGaN系HEMT1の性能低下が抑制される。【選択図】図9

Description

本発明は、半導体装置、半導体装置の製造方法及びウェハに関する。
GaNやAlGaN等のGaN系の窒化物半導体を用いた半導体装置が知られている。例えば、このような半導体装置の1つに、GaN系半導体を用いた高電子移動度トランジスタ(High Electron Mobility Transistor;HEMT)がある。
GaN系半導体を用いた半導体装置を形成する基板(ウェハ)として、Si基板等の下地基板上にエピタキシャル成長によってGaN系半導体層を設けたものが知られている。例えば、このようなウェハのGaN系半導体層が用いられ、トランジスタ等の素子が形成される。
特開2013−042032号公報 特開2012−160608号公報 国際公開第WO2011/016304号パンフレット
上記のようなウェハでは、下地基板上に結晶品質の良好なGaN系半導体層を設けることができない場合、GaN系半導体層を用いて形成される半導体装置の性能が低下してしまう恐れがある。
本発明の一観点によれば、基板と、前記基板上に設けられたAlGaN系の第1半導体層と、前記第1半導体層上に設けられたGaN系の第2半導体層とを含み、前記第1半導体層は、前記第2半導体層側の表面に、複数の突部を有する半導体装置が提供される。また、このような半導体装置の製造方法、及びウェハが提供される。
開示の技術によれば、高い結晶品質のGaN系半導体層を含む、高性能の半導体装置を得ることが可能になる。
GaN系HEMTの一例を示す図である。 超格子構造の積層乱れの説明図(その1)である。 超格子構造の積層乱れの説明図(その2)である。 超格子構造の形成方法の説明図(その1)である。 超格子構造の形成方法の説明図(その2)である。 超格子構造の形成方法の説明図(その3)である。 AlGaN層の一例を示す図である。 GaN系半導体層の形成工程の一例を示す図である。 電極及びパッシベーション膜の形成工程の一例を示す図である。 GaN系HEMTの別例を示す図である。 AlGaN層の別例を示す図である。 半導体レーザーの一例を示す図である。 発光ダイオードの一例を示す図である。
まず、半導体装置の一例として、GaN系半導体を用いたHEMT(GaN系HEMT)について説明する。
尚、GaN系半導体とは、ここでは少なくともGa,Nを含む半導体を言う。GaN系半導体には、Al,In等が含まれ得る。GaN系半導体にAl,Inが含まれ得る場合、GaN系半導体は、InxAlyGazN(x+y+z=1,0≦x<1,0≦y<1,0<z≦1)で表される。また、GaN系半導体には、後述するAlN層とGaN層の積層体を単位構造とする超格子構造も含まれる。
図1はGaN系HEMTの一例を示す図である。尚、図1はGaN系HEMTの一例の要部断面模式図である。
図1に示すGaN系HEMT100は、Si基板110と、そのSi基板110上に設けられたAlN層120を有している。GaN系HEMT100は更に、このAlN層120上に設けられた超格子(又は歪み超格子)構造130、GaN層140及びAlGaN層150を有している。
ここで、GaN系HEMT100のSi基板110は、これより上層に半導体層を形成するための下地となる基板(下地基板)である。
Si基板110上に設けられるAlN層120は、Si基板110の上方に形成される半導体層の応力を緩和する応力緩和層(バッファ層、下地層等とも称される)として機能する。
AlN層120上に設けられる超格子構造130は、AlN層131とGaN層132の積層体(AlN/GaN)を単位構造とし、この単位構造を所定周期積層した構造を有する。超格子構造130は、例えば、膜厚約5nmのAlN層131と、膜厚約20nmのGaN層132の積層体を、100周期積層した構造とされる。
超格子構造130上に設けられるGaN層140は、GaN系HEMT100における電子走行層として機能する。
GaN層140上に設けられるAlGaN層150は、GaN系HEMT100における電子供給層として機能する。
Si基板110上のAlN層120、超格子構造130、GaN層140及びAlGaN層150の各半導体層は、例えば、有機金属化学気相成長(Metal Organic Chemical Vapor Deposition;MOCVD)法を用いたエピタキシャル成長により形成される。
GaN系HEMT100では、Si基板110上にAlN層120、超格子構造130、GaN層140及びAlGaN層150の各半導体層を成長した基板(ウェハ)の上に、ゲート電極160、ソース電極170及びドレイン電極180が設けられる。
GaN等の窒化物半導体は、高い破壊電界強度とワイドバンドギャップを有することから、高耐圧、高出力の半導体装置に利用される。例えば、GaNは、そのバンドギャップが3.4eVであり、Siのバンドギャップ(1.1eV)、GaAsのバンドギャップ(1.4eV)よりも大きく、また、より高い破壊電界強度を有する。そのためGaNは、電源用等、高電圧で動作する半導体装置、高出力を得る半導体装置の材料として、利用される。このようなGaNを用いた半導体装置の1つとして、この図1に例示するようなGaN系HEMT100がある。
電子走行層にGaN層140を用い、電子供給層にAlGaN層150を用いたGaN系HEMT100では、GaN層140とAlGaN層150の格子定数差に起因した歪みが、AlGaN層150に生じる。これにより発生したピエゾ分極、及びAlGaN層150の自発分極により、GaN層140の、AlGaN層150との界面(ヘテロ接合界面)近傍に、高濃度の2次元電子ガス(two-Dimensional Electron Gas:2DEG)190が生成される。このような高濃度の2DEG190が生成されるGaN系HEMT100は,高効率のスイッチ素子、高耐圧、高出力の電力デバイスとして注目されている。
上記の各半導体層を成長する際の下地基板としては、Si基板110のほか、SiC基板、サファイア基板等を用いることもできる。但し、Si基板110は、大口径で高品質の基板が比較的低コストで入手可能であり、上記の各半導体層を成長する際の下地基板として好適である。
下地にSi基板を用い、その上に上記のような超格子構造を介さず、GaN等のGaN系半導体層を成長する場合、SiとGaN系半導体の熱膨張係数差に起因して、GaN系半導体層成長後のウェハに反りやクラックが発生することがある。より具体的には、成長後の冷却の際にGaN系半導体層に発生する引っ張り応力に起因して、ウェハに反りやクラックが発生することがある。このような反りやクラックは、GaN系半導体層の結晶品質の低下を招き得る。
このような反りやクラックの発生を抑えるため、上記のGaN系HEMT100では、Si基板110上のAlN層120と、上層のGaN層140の間に、AlN層131とGaN層132の積層体を所定周期積層した超格子構造130を設ける。超格子構造130を設けることにより、その上層に成長されるGaN系半導体層に圧縮応力が作用するようになり、GaN系半導体層成長後のウェハ内の結晶歪みが低減されて、ウェハの反りやクラックの発生が抑えられる。
膜厚がナノメートルオーダーのAlN層131とGaN層132が精度良く積層された超格子構造130は、上記のような反りやクラックの効果的な抑制に貢献する。しかし、Si基板110上のAlN層120の上に形成される超格子構造130内には、結晶成長の乱れ(積層乱れ)が生じる場合がある。
図2及び図3は超格子構造の積層乱れの説明図である。尚、図2は積層乱れが生じた超格子構造を含むGaN系HEMTの一例の要部断面模式図、図3は積層乱れが生じた超格子構造の透過型電子顕微鏡像の一例である。図3には、高角度散乱環状暗視野走査透過型電子顕微鏡(High Angle Annular Dark Field - Scanning Transmission Electron Microscopy;HAADF−STEM)像の一例を示している。
GaN系HEMT100を形成する際には、上記のように、Si基板110上にAlN層120、超格子構造130、GaN層140及びAlGaN層150の各半導体層が成長される。この成長過程において、AlN層131とGaN層132を所定周期積層する超格子構造130には、図2及び図3に示すような積層乱れ133が生じる場合がある。
積層乱れ133には、超格子構造130内の数百nmといった比較的狭い範囲に断層状に存在するもののほか、超格子構造130内の数μmといった比較的広い範囲に断層状に存在するものがある。更に、このような断層状の積層乱れ133には、超格子構造130の下層部から生じて上層部に到達するものや、超格子構造130の上面(GaN層140が成長される面)に到達するものがある。
超格子構造130の積層乱れ133は、その部分に積層欠陥を発生させる等、その超格子構造130の結晶品質を低下させる場合があり、更に、超格子構造130の上層に成長されるGaN層140等の半導体層の結晶品質を低下させる場合がある。
また、超格子構造130の、GaN層140の成長面側である上層部或いは上面に到達するような断層状の積層乱れ133は、GaN系HEMT100のチャネル近傍に位置することになるため、デバイス性能に影響を及ぼす場合がある。例えば、高電圧で動作するGaN系HEMT100では、高電圧印加時に積層乱れ133の部分がリーク経路となって、所望のデバイス性能が得られなくなる場合がある。
以上のような点に鑑み、超格子構造を採用するGaN系HEMTを例に、その超格子構造の積層乱れを抑制する手法について説明する。
図4〜図6は超格子構造の形成方法の説明図である。尚、図4(A)はAlGaN層の形成工程の一例を示す要部断面模式図、図4(B)は超格子構造の第1形成工程の一例を示す要部断面模式図である。図5(A)は超格子構造の第2形成工程の一例を示す要部断面模式図、図5(B)は超格子構造の第3形成工程の一例を示す要部断面模式図である。図6は超格子構造の第4形成工程の一例を示す要部断面模式図である。
まず、図4(A)に示すような基板20が準備される。基板20は、Si基板2と、その上に設けられたAlN層3を含む。基板20のSi基板2とAlN層3の間には、SiC層等の別の層が介在されていてもよい。
AlN系半導体であるAlN層3は、例えばアンドープ(i−AlN)とされ、応力緩和層として機能する。尚、AlN系半導体とは、ここでは少なくともAl,Nを含む半導体を言う。
このように応力緩和層としてAlN層3を設けたSi基板2の、そのAlN層3上に、図4(A)に示すような、AlGaN系半導体であるAlGaN層4を設ける。AlGaN層4は、例えばアンドープ(i−AlGaN)とされる。尚、AlGaN系半導体とは、ここでは少なくともAl,Ga,Nを含む半導体を言う。AlGaN系半導体には、In等が含まれ得る。AlGaN系半導体にInが含まれ得る場合、AlGaN系半導体は、InxAlyGazN(x+y+z=1,0≦x<1,0<y<1,0<z≦1)で表される。
上記のAlN層3上のAlGaN層4は、図4(A)に示すように、その表面4aに複数の突部4bを有し、表面4aに複数の段差が設けられている。ここで、このような複数の突部4bを有するAlGaN層4について述べる。
図7はAlGaN層の一例を示す図である。尚、図7はAlGaN層の一例の要部平面模式図である。
AlGaN層4は、例えば図4(A)及び図7に示すように、その表面4aに分散して配置された複数の突部4bを有する。AlGaNは、立方晶系の閃亜鉛鉱型結晶構造と、六方晶系のウルツ鉱型結晶構造を採り得る。これらの結晶構造のうち、成長されるAlGaN層4が、例えば、比較的安定な六方晶系のウルツ鉱型結晶構造を採る場合、AlGaN層4の表面4aには、図4(A)に示すような断面台形状であって、図7に示すような平面六角形状の突部4bが形成される。即ち、突部4bは、平坦性の良い上面4aaと、斜め上方に面した側面(傾斜面)4abとを有する断面台形状であり、平面六角形状で形成される。AlGaN層4の表面4aには、このような形状を有するアイランド状の突部4bが複数、分散して配置される。
上記のようなSi基板2上のAlN層3及びAlGaN層4は、MOCVD法を用いたエピタキシャル成長により形成することができる。Al源にはトリメチルアルミニウム(TMA)を用いることができ、Ga源にはトリメチルガリウム(TMG)を用いることができ、N源にはアンモニア(NH3)を用いることができる。このような原料を用いたMOCVD法により、Si基板2上に、例えば、膜厚約100nmのAlN層3を成長し、その上に、膜厚約100nmのAlGaN層4を成長する。
尚、AlN層3とAlGaN層4の成長は、例えば、その成長過程のウェハをMOCVD装置のチャンバ外部に取り出すことなく、供給原料等の成長条件を切り換えることで、連続して行うことができる。
上記のような複数の突部4bを有するAlGaN層4を形成する際には、Al源であるTMA、Ga源であるTMGの供給流量を調整することで、AlGaN層4の組成が調整される。AlGaN層4のAl組成は、10%〜90%(y=0.1〜0.9(x=0,z=1−y))の範囲とされ、例えば50%とされる。AlGaN層4の成長温度は、900℃〜1000℃の比較的低温の条件とされ、例えば950℃とされる。このような条件でAlN層3上にAlGaN層4を成長すると、その表面4aに、図4(A)及び図7に示すような複数の突部4bが形成される。例えば、AlGaN層4の表面4aに、幅100nm〜500nm、高さ20nm〜50nm、間隔500nm以下の複数の突部4bが、分散して配置されるようになる。
図4(A)及び図7に示すような複数の突部4bは、950℃といった比較的低温の条件を用いると、より形成され易い傾向があり、また、Al組成を50%からそれ以下の範囲とすると、より形成され易い傾向がある。
尚、ここでは、成長されるAlGaN層4が、比較的安定な六方晶系の結晶構造を採る場合を例にして述べるが、AlN層3上には、立方晶系の結晶構造を採るAlGaN層4、或いは、六方晶系と立方晶系の結晶構造が混在するAlGaN層4が成長されてもよい。この場合、AlGaN層4の表面4aには、その結晶構造に応じた形状の突部4b、例えば、平面矩形状の突部4bや、平面矩形状と平面六角形状のものが混在する突部4bが形成され得る。
図4(A)に示すようにSi基板2上にAlN層3を成長し、その上に、上記のような複数の突部4bを有するAlGaN層4を成長した後は、そのAlGaN層4上に、図4(B)、図5(A)、図5(B)及び図6に示すように、超格子構造5を成長していく。
超格子構造5は、AlN層5aとGaN層5bのAlN/GaN積層体を単位構造とし、この単位構造を所定周期積層することで形成される。超格子構造5は、例えば、膜厚約5nmのAlN層5aと、膜厚約20nmのGaN層5bの積層体を、100周期積層した構造とされる。AlN層5a及びGaN層5bは、例えばアンドープ(i−AlN及びi−GaN)とされる。
AlN層5a及びGaN層5bは、MOCVD法を用いたエピタキシャル成長により形成することができる。原料には、Al源にTMA、Ga源にTMG、N源にNH3を、それぞれ用いることができる。
尚、AlN層5aとGaN層5bの成長は、例えば、AlGaN層4の成長に続けて、成長過程のウェハをMOCVD装置のチャンバ外部に取り出すことなく、供給原料等の成長条件を切り換えることで、連続して行うことができる。
超格子構造5の形成では、図4(B)に示すように、複数の突部4bを有するAlGaN層4上に、AlN層5aとGaN層5bが交互に積層されていく。AlN層5a及びGaN層5bは、AlGaN層4の、複数の突部4bが設けられた表面4aに沿って、成長されていく。AlGaN層4の表面4aには、平坦性の良い上面4aaと、突部4bによりできた側面4abとが存在していることで、成長されるAlN層5a及びGaN層5bの、側面4abから成長されていく結晶部位に、積層乱れ5cが生じる。
AlN層5a及びGaN層5bを更に交互に積層していくと、図5(A)に示すように、異なる突部4b、この例では隣接する突部4bの、側面4abから成長する互いの結晶同士が接近していく。即ち、隣接する突部4bの双方から上層側に延びる積層乱れ5c同士が接近していくようになる。図5(A)には、積層乱れ5c同士が接近していく様子を、点線矢印と共に模式的に図示している。
その後も更にAlN層5a及びGaN層5bを交互に積層していくと、図5(B)に示すように、隣接する突部4bの双方から上層側に延びる積層乱れ5c同士が、或る層の成長時点でぶつかり合い(会合或いは合体し)、消滅する。
隣接する突部4bの双方から延びる積層乱れ5c同士が会合し、消滅した層よりも上層には、図6にウェハ21aとして示すように、積層乱れのないAlN層5a及びGaN層5bを成長することが可能になる。
上記のように、複数の突部4bを有するAlGaN層4上に超格子構造5を成長していくことで、その複数の突部4bによって超格子構造5の下層部に生じた積層乱れ5c同士を会合させ、消滅させる。即ち、超格子構造5の下層部に、AlGaN層4の複数の突部4bでそれぞれ意図的に積層乱れ5cを発生させ、或る箇所で発生させた積層乱れ5cを、別の箇所で発生させた積層乱れ5cと会合させることで、消滅させる。これにより、超格子構造5の下層部から上層部に到達するような積層乱れ、超格子構造5の上面(後述のGaN層6が成長される面)に到達するような積層乱れの発生を、効果的に抑制することができる。
超格子構造5の形成後は、その上に更にGaN系半導体層を形成する。
図8はGaN系半導体層の形成工程の一例を示す図である。尚、図8はGaN系半導体層の形成工程の一例を示す要部断面模式図である。
上記のようにして超格子構造5を形成した後、その上に、GaN系HEMTに設けるGaN系半導体層の形成を行う。ここでは一例として、GaN層6、AlGaN層7、AlGaN層8及びGaN層9を、各々所定の膜厚で形成する。
GaN層6は、GaN系HEMTにおける電子走行層として機能する層であり、ここではGaN層6として、アンドープのGaN(i−GaN)層を、膜厚約1μmで形成する。
AlGaN層7は、GaN系HEMTにおけるスペーサ層として機能する層であり、ここではAlGaN層7として、アンドープのAlGaN(i−AlGaN)層を、膜厚約5nmで形成する。
AlGaN層8は、GaN系HEMTにおける電子供給層として機能する層であり、ここではAlGaN層8として、n型のAlGaN(n−AlGaN)層(Al組成20%(0.2))を、膜厚約20nmで形成する。尚、n型不純物としては、Siを用いることができる。
GaN層9は、GaN系HEMTにおけるキャップ層(保護層とも称される)として機能する層であり、ここではGaN層9として、n型のGaN(n−GaN)層を、膜厚約10nmで形成する。尚、n型不純物としては、Siを用いることができる。
GaN層6、AlGaN層7、AlGaN層8及びGaN層9は、MOCVD法を用いたエピタキシャル成長により形成することができる。原料には、Al源にTMAを、Ga源にTMGを、N源にNH3を、それぞれ用いることができる。不純物をドーピングする場合には、その不純物原料が更にエピタキシャル成長の原料に添加される。例えば、n型不純物としてSiをドーピングする場合には、その原料としてシラン(SiH4)が添加される。
尚、GaN層6、AlGaN層7、AlGaN層8及びGaN層9の成長は、例えば、超格子構造5の成長に続けて、成長過程のウェハをMOCVD装置のチャンバ外部に取り出すことなく、供給原料等の成長条件を切り換えることで、連続して行うことができる。
GaN層6、AlGaN層7、AlGaN層8及びGaN層9の各半導体層を成長する際の下地となる超格子構造5は、上記のように、その上層部或いは上面に到達するような積層乱れの発生が抑制されている。そのため、超格子構造5の上には、積層乱れに起因するような結晶品質の低下を抑制し、結晶品質の良好なGaN層6、AlGaN層7、AlGaN層8及びGaN層9を成長することができる。
これまでに成長する各半導体層、即ち、Si基板2上のAlN層3(或いは基板20上のAlGaN層4)からGaN層9までは、上記の複数の突部4bを有するAlGaN層4も含め、MOCVD法を用いて連続して成長することが可能である。
尚、各半導体層の成長には、MOCVD法のほか、分子線エピタキシー(Molecular Beam Epitaxy;MBE)法も用いることが可能である。
上記のようにしてGaN層6、AlGaN層7、AlGaN層8及びGaN層9の各半導体層の成長を行い、図8に示すようなウェハ21bを得る。このようなウェハ21bの形成後は、電極及びパッシベーション膜の形成を行う。
図9は電極及びパッシベーション膜の形成工程の一例を示す図である。尚、図9は電極及びパッシベーション膜の形成工程の一例を示す要部断面模式図である。
上記のようにしてGaN層6、AlGaN層7、AlGaN層8及びGaN層9を形成した後、蒸着及びリフトオフの技術を用いて、図9に示すように、GaN層9上にソース電極10及びドレイン電極11を形成する。
その際は、まずGaN層9上に、ソース電極10及びドレイン電極11を形成する領域に開口を有するレジストパターン(図示せず)を形成し、Ti及びAlを蒸着し、その後、レジストパターン上に付着したTi及びAlを、そのレジストパターンと共に除去する。その後、窒素雰囲気中で熱処理(例えば600℃)を行い、先のレジストパターンの除去後に残るTi及びAlを合金化し、更にオーミックコンタクトを確立する。例えばこのようにして、ソース電極10及びドレイン電極11を形成する。
ソース電極10及びドレイン電極11の形成後は、例えばプラズマ化学気相成長(Plasma Enhanced Chemical Vapor Deposition;PECVD)法を用いて、パッシベーション膜12を形成する。パッシベーション膜12には、絶縁膜、例えば窒化シリコン(SiN)膜を用いることができる。
パッシベーション膜12の形成後、その上に、ゲート電極を形成する領域に開口を有するレジストパターン(図示せず)を形成し、それをマスクにしたエッチングにより、パッシベーション膜12に開口12aを形成する。その後、蒸着及びリフトオフの技術を用いて、図9に示すように、GaN層9上にゲート電極13を形成する。
その際は、まず開口12aを形成する時に用いたレジストパターンを除去した後、ゲート電極13を形成する領域に開口を有する新たなレジストパターン(図示せず)を形成する。そして、Ni及びAuを蒸着した後、レジストパターン上に付着したNi及びAuを、そのレジストパターンと共に除去する。その後、窒素雰囲気中で熱処理を行い、Ni及びAuを合金化し、更にオーミックコンタクトを確立する。例えばこのようにして、ゲート電極13を形成する。
ゲート電極13の形成後は、例えばPECVD法を用いて、パッシベーション膜14を形成する。パッシベーション膜14には、絶縁膜、例えばSiN膜を用いることができる。パッシベーション膜14の形成後は、ソース電極10及びドレイン電極11、並びにゲート電極13に電気的に接続されるビア、配線等の導電部(図示せず)の形成が行われる。1枚のウェハ21bにGaN系HEMTとなる構造を複数形成している場合には、ダイシングが行われ、個々のGaN系HEMTに個片化される。
以上のような工程により、図9に示すような構成を有するGaN系HEMT1が形成される。
GaN系HEMT1では、超格子構造5を設けることで、反りやクラックの発生を抑えてGaN層6、AlGaN層7、AlGaN層8及びGaN層9の成長が可能になっている。
GaN系HEMT1では、上記のように、基板20上に、複数の突部4bを有するAlGaN層4を成長し、そのAlGaN層4上に、超格子構造5を成長することで、超格子構造5の上層部或いは上面に到達するような積層乱れの発生が抑制される。そのため、結晶品質の良好なGaN層6、AlGaN層7、AlGaN層8及びGaN層9の成長が可能になっている。
更に、超格子構造5の上層部或いは上面に到達するような積層乱れの発生が抑制されるため、GaN系HEMT1が高電圧で動作される場合でも、そのような積層乱れの部分がリーク経路となって所望のデバイス性能が得られなくなるといった事態が回避可能になる。
上記の手法によれば、高品質なGaN系半導体層、及び、そのようなGaN系半導体層を用いた高性能なGaN系HEMT1が実現される。
尚、ここでは超格子構造5を設けるGaN系HEMT1を例示した。このほかGaN系HEMTには、上記のAlN層3のような応力緩和層と、GaN層6のような電子走行層との間に、AlGaN等の窒化物半導体層を複数積層した構造(多層構造)のバッファ層を設けるものもある。
このような多層構造のバッファ層を設けるGaN系HEMTにおいても、その多層構造の窒化物半導体層を積層する際、上記のような積層乱れ(成長乱れ)が生じる可能性がある。このようなGaN系HEMTについても、応力緩和層上に、上記のような複数の突部4bを有するAlGaN層4を成長し、その上に多層構造のバッファ層を成長することで、バッファ層内の積層乱れを抑制することが可能である。それにより、バッファ層上に結晶品質の良好なGaN系半導体層を成長することが可能になる。
このように、複数の突部4bを有するAlGaN層4を設ける上記の手法は、超格子構造5を採用するGaN系HEMT1のほか、窒化物半導体層成長時に積層乱れが生じ得る多層構造のバッファ層を採用するGaN系HEMTに対しても、同様に適用可能である。
また、AlGaN層4上に設ける窒化物半導体層が、超格子構造や多層構造のバッファ層でない場合でも、その成長過程で、異なる突部4bの側面4abから成長する結晶同士が互いにぶつかり合い、それより上層に成長乱れが生じるのを抑制することは可能である。これにより、成長する窒化物半導体層の高品質化を図り、結晶品質に起因したデバイス性能の低下を抑えることが可能である。
また、以上の説明では、超格子構造5を設けることでウェハの反りやクラックを抑制する点について述べたが、そのような反りやクラックを抑制する方法としては、上記のAlN層3のような応力緩和層に複数の窪みを設ける方法もある。
図10はGaN系HEMTの別例を示す図である。尚、図10はGaN系HEMTの別例の要部断面模式図である。
図10に示すGaN系HEMT1aは、AlN層3の表面3aに複数の窪み3bが設けられている点で、上記の図9に示したようなGaN系HEMT1と相違する。窪み3bは、例えば、AlN層3の成長条件を調整し、その表面3aに、深さ5nm以上、個数密度2×1010cm-2以上で分散させる。
Si基板2上に、窪み3bを設けていないAlN層3を成長し、その上層に各種窒化物半導体層(超格子構造5が含まれ得る)を成長していく場合には、成長後の冷却の際、Si基板2との熱膨張係数差に起因して窒化物半導体層内に引っ張り応力が発生し得る。このような場合、AlN層3の表面3aに複数の窪み3bを設けておくと、AlN層3の上層にAlGaN層4が成長される際、窪み3bの側面から成長する結晶同士が互いにぶつかり合い、圧縮応力が発生する。この圧縮応力により、上記のような引っ張り応力を緩和し、ウェハの反りやクラックを抑制して、窒化物半導体層の結晶の高品質化を図る。
尚、この図10に示すような窪み3bを有するAlN層3を設ける場合において、上記のような複数の突部4bを有するAlGaN層4上に、超格子構造5に替えて、AlGaN層等の窒化物半導体層を複数積層した多層構造のバッファ層を設けてもよい。
上記のような複数の突部4bを有するAlGaN層4を設けた場合には、その上に窒化物半導体層を成長する際、上記同様の応力緩和効果、ウェハの反りやクラックの抑制効果が得られる。即ち、窒化物半導体層の成長過程において、AlGaN層4の、異なる突部4bの側面4abから成長する結晶同士が互いにぶつかり合うことで圧縮応力が発生し、その圧縮応力により、成長後の冷却の際に窒化物半導体層内に発生する引っ張り応力が緩和される。それにより、ウェハの反りやクラックの抑制が図られ、窒化物半導体層の結晶の高品質化が図られる。
また、以上の説明では、AlGaN層4の表面4aに、分散して配置された複数の突部4bを設ける場合(図7)を例示したが、突部4bの形状、配置は、上記の例に限定されるものではない。
図11はAlGaN層の別例を示す図である。尚、図11はAlGaN層の一例の要部斜視模式図である。
AlN層3上に設けるAlGaN層4の表面4aには、図11に示すように、ストライプ状に配置された複数の突部4bを設けることもできる。このようなAlGaN層4は、各突部4bが一定の幅及び高さとなるように形成することができ、隣接する突部4bが一定の間隔となるように形成することができる。各突部4bは、例えば、その延在方向Sと直交する方向Tの断面が、平坦性の良い上面4aaと、斜め上方に面した側面(傾斜面)4abとを有する台形状となるように、形成される。
ストライプ状の突部4bは、例えば、幅100nm〜500nm、高さ20nm〜50nm、間隔500nm以下となるように配置することができる。
図11に示すようなストライプ状の突部4bは、例えば、AlN層3上に、平坦性良くAlGaN層4を形成した後、そのAlGaN層4を、フォトリソグラフィ及びエッチングの技術を用いてパターニングすることで、形成することができる。エッチングには、ドライエッチング又はウェットエッチングを用いることができる。
このようにしてストライプ状の突部4bを有するAlGaN層4を形成した後、その上に、MOCVD法を用いて、超格子構造5並びにGaN層6、AlGaN層7、AlGaN層8及びGaN層9を成長していく。その後は、上記同様、ソース電極10及びドレイン電極11並びにゲート電極13等の形成を行い、GaN系HEMT1を形成する。
ストライプ状の突部4bを有するAlGaN層4を形成した場合にも、上記の図4〜図6に示したのと同様に、超格子構造5の成長時に積層乱れ5cを会合、消滅させ、超格子構造5の上層部或いは上面に到達するような積層乱れの発生を抑制することができる。その結果、結晶品質の良好なGaN層6、AlGaN層7、AlGaN層8及びGaN層9が成長され、また、所望のデバイス性能を示す高性能なGaN系HEMT1が実現される。
上記の図10に示したようなGaN系HEMT1aのように、AlN層3に窪み3bを設ける場合にも、この図11に示すようなストライプ状の突部4bを有するAlGaN層4を設けてもよい。
また、この図11に示すようなストライプ状の突部4bを有するAlGaN層4を設けたGaN系HEMT1,1aにおいて、超格子構造5に替えて、AlGaN層等の窒化物半導体層を複数積層した多層構造のバッファ層を設けてもよい。
ここではAlGaN層4にストライプ状の突部4bを設ける場合を例示したが、例えば、上記のようなフォトリソグラフィ及びエッチングの技術を用いたパターニングによれば、ストライプ状に限らず、様々なパターンの突部4bを形成することが可能である。
以上、GaN系HEMTを例にして説明したが、上記の手法は、GaN系半導体を用いるその他のデバイスにも適用可能である。上記の手法が適用可能なデバイスとしては、例えば、半導体レーザー、発光ダイオード(Light Emitting Diode;LED)を挙げることができる。
図12は半導体レーザーの一例を示す図である。尚、図12は半導体レーザーの一例の要部断面模式図である。
図12に示す半導体レーザー30は、上記同様、Si基板2上に設けられたAlN層3(上記のような窪み3bを有する又は有しないAlN層3)の上に、複数の突部4bを有するAlGaN層4を設け、その上に超格子構造5を設けた構造を有している。半導体レーザー30は、このような超格子構造5の上に設けられたGaN系半導体の積層構造を有している。
半導体レーザー30では、超格子構造5の上に、バッファ層であるGaN層40及びn型のGaN層41、並びに、n型のInGaN層42、クラッド層であるn型のAlGaN層43、光ガイド層であるn型のGaN層44が設けられる。n型のGaN層44の上には、MQW(Multi Quantum Well)構造を有する活性層45が設けられる。活性層45の上には、p型のAlGaN層46、光ガイド層であるp型のGaN層47、クラッド層であるp型のAlGaN層48、コンタクト層であるp型のGaN層49が設けられる。n型のGaN層41の上にはn側電極50が設けられ、p型のGaN層49の上にはp側電極51が設けられる。
このような半導体レーザー30の、Si基板2上に設ける各半導体層は、MOCVD法を用いたエピタキシャル成長により形成することができる。
また、図13は発光ダイオードの一例を示す図である。尚、図13は発光ダイオードの一例の要部断面模式図である。
図13に示す発光ダイオード60は、上記同様、Si基板2上に設けられたAlN層3(上記のような窪み3bを有する又は有しないAlN層3)の上に、複数の突部4bを有するAlGaN層4を設け、その上に超格子構造5を設けた構造を有している。発光ダイオード60は、このような超格子構造5の上に設けられたGaN系半導体の積層構造を有している。
発光ダイオード60では、超格子構造5の上に、バッファ層であるGaN層61を介して、クラッド層であるn型のGaN層62、活性層であるn型又はp型のInGaN層63、クラッド層であるp型のGaN層64が設けられる。
このような発光ダイオード60の、Si基板2上に設ける各半導体層は、MOCVD法を用いたエピタキシャル成長により形成することができる。
図12及び図13に示すような半導体レーザー30及び発光ダイオード60では、複数の突部4bを有するAlGaN層4を設けることで、超格子構造5の積層乱れを抑制し、その上層に結晶品質の良好なGaN系半導体層を成長することができる。尚、超格子構造5に替えて、AlGaN層等の窒化物半導体層を複数積層したバッファ層を設けても同様の効果が得られる。
上記の手法によれば、下地基板にSi基板を用い、その上層に結晶品質の良好なGaN系半導体層を設けた半導体レーザー30及び発光ダイオード60が実現される。
以上説明したGaN系のHEMT、半導体レーザー及び発光ダイオード等のデバイスは、下地基板にSi基板を用いる。そのため、そのSi基板を利用し、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)等のトランジスタをはじめとする各種半導体素子(Si系デバイス)との集積も可能である。
以上説明した実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1) 基板と、
前記基板上に設けられたAlGaN系の第1半導体層と、
前記第1半導体層上に設けられたGaN系の第2半導体層と
を含み、
前記第1半導体層は、前記第2半導体層側の表面に、複数の突部を有することを特徴とする半導体装置。
(付記2) 前記基板は、前記第1半導体層側の表面に、AlN系の第3半導体層を有することを特徴とする付記1に記載の半導体装置。
(付記3) 前記第2半導体層は、
超格子構造と、
前記超格子構造上に設けられたGaN層と
を含むことを特徴とする付記1又は2に記載の半導体装置。
(付記4) 前記第2半導体層は、前記GaN層上に設けられたAlGaN層を含み、
前記第2半導体層上に設けられたソース電極及びドレイン電極と、
前記ソース電極と前記ドレイン電極の間の前記第2半導体層上に設けられたゲート電極と
を更に含むことを特徴とする付記3に記載の半導体装置。
(付記5) 前記第2半導体層上に、化合物半導体を用いて設けられた、一対のクラッド層と当該一対のクラッド層間の活性層とを更に含むことを特徴とする付記3に記載の半導体装置。
(付記6) 前記第2半導体層は、前記複数の突部のうち、異なる突部の、互いの側面から成長する結晶同士が、前記超格子構造内において、上方に向かうにつれて接近し、会合する構造を有することを特徴とする付記3乃至5のいずれかに記載の半導体装置。
(付記7) 前記複数の突部は、アイランド状に配置されることを特徴とする付記1乃至6のいずれかに記載の半導体装置。
(付記8) 前記複数の突部は、ストライプ状に配置されることを特徴とする付記1乃至6のいずれかに記載の半導体装置。
(付記9) 前記複数の突部は、上方に面した上面と、斜め上方に面した側面とを有することを特徴とする付記1乃至8のいずれかに記載の半導体装置。
(付記10) 基板を準備する工程と、
前記基板上にAlGaN系の第1半導体層を形成する工程と、
前記第1半導体層上にGaN系の第2半導体層を形成する工程と
を含み、
前記第1半導体層を形成する工程は、前記第1半導体層の、前記第2半導体層側の表面に、複数の突部を形成する工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記11) 前記基板は、前記第1半導体層が形成される側の表面に、AlN系の第3半導体層を有することを特徴とする付記10に記載の半導体装置の製造方法。
(付記12) 前記第2半導体層を形成する工程は、
超格子構造を形成する工程と、
前記超格子構造上にGaN層を形成する工程と
を含むことを特徴とする付記10又は11に記載の半導体装置の製造方法。
(付記13) 前記第2半導体層を形成する工程は、前記GaN層上にAlGaN層を形成する工程を含み、
前記第2半導体層上にソース電極及びドレイン電極を形成する工程と、
前記ソース電極と前記ドレイン電極の間の前記第2半導体層上にゲート電極を形成する工程と
を更に含むことを特徴とする付記12に記載の半導体装置の製造方法。
(付記14) 基板と、
前記基板上に設けられたAlGaN系の第1半導体層と、
前記第1半導体層上に設けられたGaN系の第2半導体層と
を含み、
前記第1半導体層は、前記第2半導体層側の表面に、複数の突部を有することを特徴とするウェハ。
(付記15) 基板と、前記基板上に設けられたAlGaN系の第1半導体層と、前記第1半導体層上に設けられたGaN系の第2半導体層とを含み、前記第1半導体層が、前記第2半導体層側の表面に、複数の突部を有するウェハを準備する工程と、
前記第2半導体層上にソース電極及びドレイン電極を形成する工程と、
前記ソース電極と前記ドレイン電極の間の前記第2半導体層上にゲート電極を形成する工程と
を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
1,1a,100 GaN系HEMT
2,110 Si基板
3,5a,120,131 AlN層
3a,4a 表面
3b 窪み
4,7,8,43,46,48,150 AlGaN層
4aa 上面
4ab 側面
4b 突部
5,130 超格子構造
5b,6,9,40,41,44,47,49,61,62,64,132,140 GaN層
10,170 ソース電極
11,180 ドレイン電極
12,14 パッシベーション膜
12a 開口
13,160 ゲート電極
20 基板
21a,21b ウェハ
30 半導体レーザー
42,63 InGaN層
45 活性層
50 n側電極
51 p側電極
60 発光ダイオード
5c,133 積層乱れ
190 2DEG

Claims (8)

  1. 基板と、
    前記基板上に設けられたAlGaN系の第1半導体層と、
    前記第1半導体層上に設けられたGaN系の第2半導体層と
    を含み、
    前記第1半導体層は、前記第2半導体層側の表面に、複数の突部を有することを特徴とする半導体装置。
  2. 前記基板は、前記第1半導体層側の表面に、AlN系の第3半導体層を有することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第2半導体層は、
    超格子構造と、
    前記超格子構造上に設けられたGaN層と
    を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. 前記第2半導体層は、前記GaN層上に設けられたAlGaN層を含み、
    前記第2半導体層上に設けられたソース電極及びドレイン電極と、
    前記ソース電極と前記ドレイン電極の間の前記第2半導体層上に設けられたゲート電極と
    を更に含むことを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  5. 前記複数の突部は、アイランド状に配置されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の半導体装置。
  6. 前記複数の突部は、上方に面した上面と、斜め上方に面した側面とを有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の半導体装置。
  7. 基板を準備する工程と、
    前記基板上にAlGaN系の第1半導体層を形成する工程と、
    前記第1半導体層上にGaN系の第2半導体層を形成する工程と
    を含み、
    前記第1半導体層を形成する工程は、前記第1半導体層の、前記第2半導体層側の表面に、複数の突部を形成する工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 基板と、
    前記基板上に設けられたAlGaN系の第1半導体層と、
    前記第1半導体層上に設けられたGaN系の第2半導体層と
    を含み、
    前記第1半導体層は、前記第2半導体層側の表面に、複数の突部を有することを特徴とするウェハ。
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WO2024024822A1 (ja) * 2022-07-27 2024-02-01 ヌヴォトンテクノロジージャパン株式会社 半導体装置および半導体装置の製造方法

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