JP2015070234A - 太陽電池モジュール用の透明保護シート - Google Patents
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Abstract
Description
前記透明保護シートの全光線透過率が90%以上であり、
前記ポリエステル系樹脂基材に隣接配置されている、前記耐候性コーティング層中又は前記密着強化層中に、カルボジイミド基を有する化合物又は重合体を含有することを特徴とする透明保護シート。
先ず、本発明の透明保護シートが使用される太陽電池モジュールの基本構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態である太陽電池モジュール1について、その層構成の一例を示す断面模式図である。太陽電池モジュール1は、図1に示すように受光面側から、透明前面基板2、前面封止材層3、太陽電池素子4、背面封止材層5、透明保護シート6が順に積層された構成である。なお、本発明における透明保護シートは、必ずしも裏面透明保護シートには限定されず、上述のように、たとえばガラスに代わる表面透明保護シートとしても利用できる。
本発明の実施形態である透明保護シート6を、図2を用いて説明する。透明保護シート6は、基材層60と、密着強化層62と、耐候層61とを備える積層体である。密着強化層62及び耐候層61はコーティングによって形成されており、耐候層61は、太陽電池モジュール1として一体化された際に、最外層となる側の面となるように配置される。
基材層60は、ポリエチレンテフタレート(PET)、ポリブチレンテフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)などの、ポリエステル系樹脂からなる基材である。上記のように、これらの樹脂はエステル結合を有していることから加水分解し易い基材である。
電離放射線硬化樹脂層は、電離放射線硬化性樹脂組成物を塗布後、電離放射線照射により架橋硬化して形成される層である。本発明の太陽電池モジュール用透明保護シートに、電離放射線硬化性樹脂組成物を架橋硬化して得られる電離放射線硬化樹脂層を太陽電池モジュール最外層に積層することにより、耐候性、耐傷性、耐熱性を向上することが可能になる。
架橋剤としては、例えばポリイソシアネート化合物、エポキシ化合物、金属キレート化合物、アジリジン化合物、オキサゾリン化合物などを用いることができる。充填剤としては、上述のブロッキング防止剤を用いることができる。粘度調整剤としては、上述の単官能性(メタ)アクリレートや有機溶剤を用いることができる。有機溶剤としては、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等を用いることができる。
<測定条件>
測定機:超微少硬度計「H−100V」(フィッシャーインストルメント社製)
測定圧子:ビッカース四角錐ダイヤモンド圧子
測定環境:25℃、50%相対湿度(RH)
測定資料:ガラス板上に厚さ約10μmになるように、保護層形成用の電離放射線硬化性樹脂を塗布・乾燥した後、電離放射線を照射して測定試料を作製する。
最大押し込み深さ:2μm
荷重条件:試験荷重300mNに30秒で達する速度で、時間に比例して荷重を印加する。
密着強化層62は、コーティングによるいわゆるプライマ層であり、基材60と耐侯層61との密着強度を得るために設けられる。
本発明の透明保護シート6には、本発明の効果を害さない範囲で、その他の層を設けてもよい。例えば、基材層60の耐侯層61の表面に、例えば、フッ素樹脂などの耐候層を設けてもよい。これにより、更に透明保護シート6の耐候性を向上させることができる。又、電離放射線硬化樹脂層61が形成されていない側の面には、必要に応じて、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等のポリオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)等からなる他の層や、或いは、シランカップリング剤等の接着性向上剤を含有する樹脂混合物からなるプライマ層を設けてもよい。或いは、基材層60と他の層との間に、例えば透明保護シート6の強度を増すための他の補強層を設けてもよい。
太陽電池モジュール1は、例えば、上記の透明前面基板2、前面封止材層3、太陽電池素子4、背面封止材層5、及び透明保護シート6からなる部材を順次積層してから真空吸引等により一体化し、その後、ラミネーション法等の成形法により、上記の部材を一体成形体として加熱圧着成形して製造することができる。例えば真空熱ラミネート加工による場合、ラミネート温度は、130℃〜190℃の範囲内とすることが好ましい。又、ラミネート時間は、5〜60分の範囲内が好ましく、特に8〜40分の範囲内が好ましい。このようにして、上記の各層を一体成形体として加熱圧着成形して、太陽電池モジュール1を製造することができる。
図3は、本発明の太陽電池モジュール用の透明保護シートの層構成の他の例を示す断面図である。この実施形態における透明保護シート6aは、基材60a上に直接耐侯層61aが形成されており、密着強化層62を有さない。基材60aや耐侯層61aは、それぞれ前述の基材60や耐侯層61と同様であるのでその説明を省略する。
<基材>
基材として、耐加水分解処理を行っておらず、カルボジイミド化合物も含有していないポリエチレンテレフタレート(PET)基材(厚さ188μm)を用いた。
基材上に、下記のコーティング液を3g/m2(乾燥時)で#6番のミヤバー法により塗布し、2分間、70℃のオーブンによる乾燥で溶剤を蒸発させ、厚さ3μmの密着強化層を形成した。なお、カルボジイミド化合物は固形分で約6質量%となるように配合した。
主剤:アクリル、ウレタン混合樹脂 27質量部
硬化剤:ポリイソシアネート変性体 2質量部
溶剤:エチルメチルケトン、20質量部
ポリカルボジイミド化合物(カルボジライト:日清紡製):約2質量部
基材上に、下記組成のコーティング液を5g/m2(乾燥時)で#6番のミヤバー法により塗布して、70℃のオーブンによる乾燥で溶剤を蒸発させ、厚さ5μmの電離放射線硬化樹脂層を形成して基材/密着強化層/電離放射線硬化樹脂層の積層体を得た。
ウレタンアクリレート:40質量部
添加剤:5質量部
酢酸エチル:55質量部
耐侯剤:紫外線吸収剤および光安定剤 約1質量部
加速電圧165kV、5Mradの条件で電子線照射後、40℃で7日間放置して養生して本発明の保護シートを得た。
[実施例2]
<基材>
基材として、耐加水分解処理を行っておらず、カルボジイミド化合物も含有していないポリエチレンテレフタレート(PET)基材(厚さ188μm)を用いた。
基材上に、下記組成のコーティング液を10g/m2(乾燥時)で#12番のミヤバー法により塗布して、60℃のオーブンで1分乾燥させ、40℃のオーブンで72時間エージングして硬化させることにより、厚さ5μmの耐侯層を形成して基材/耐侯層の積層体を得た。なお、カルボジイミド化合物は固形分で約6質量%となるように配合した。
主剤:、フルオロポリマー共重合樹脂 60質量部
硬化剤:ポリイソシアネート変性体、1.8質量部
溶剤:酢酸エチル、酢酸ブチル 各25質量部
ポリカルボジイミド化合物:(商品名カルボジライト、日清紡社製) 約2質量部
耐侯剤:紫外線吸収剤および光安定剤 約2質量部
カルボジイミド化合物を配合しなかった以外は実施例1と同様にして比較例1の透明保護シートを得た。
カルボジイミド化合物を配合しなかった以外は実施例2と同様にして比較例2の透明保護シートを得た。
基材として、耐加水分解処理ポリエチレンテレフタレート(PET)基材(厚さ188μm、商品名「X10S」、東レ社製、全光線透過率46%)を用いた以外は、比較例1と同様にして比較例3の透明保護シートを得た。
[湿熱耐久(PCT)試験]
実施例及び比較例の透明保護シートを、プレッシャークッカー試験機(平山製作所製:HASTTEST)にて120℃、85%RH、1.6atmの条件に設定し、上記実施例、比較例の透明保護シートを所定時間投入した。各時間経過後に数時間常温放置し、その後、テンシロン万能材料試験機にて100mm/minの条件で引張試験を行い、試験投入前の破断伸度(Li)と上記試験後の破断伸度(Lt)の比率を次式より算出した。
伸度維持率(%)=100×(Lt)/(Li)
その結果を表1に示す。
2 透明前面基板
3 前面封止材層
4 太陽電池素子
5 背面封止材層
6、6a 透明保護シート
60、60a 基材層
62 密着強化層
61、61a 耐侯層
Claims (3)
- ポリエステル系樹脂基材上に耐候性コーティング層が形成されているか、又は、ポリエステル系樹脂基材上に密着強化層を介して耐候性コーティング層が形成されている、太陽電池モジュール用の透明保護シートであって、
前記透明保護シートの全光線透過率が90%以上であり、
前記ポリエステル系樹脂基材に隣接配置されている、前記耐候性コーティング層中又は前記密着強化層中に、カルボジイミド基を有する化合物又は重合体を含有することを特徴とする透明保護シート。 - 前記ポリエステル系樹脂基材が、耐加水分解処理が施されていないポリエチレンテレフタレート樹脂である請求項1に記載の透明保護シート。
- 前記ポリエステル系樹脂基材が、カルボジイミド基を有する化合物又は重合体を含有していないポリエチレンテレフタレート樹脂である請求項1又は2に記載の透明保護シート。
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