JP2015069871A - レバー式コネクタおよびレバー式コネクタ装置 - Google Patents

レバー式コネクタおよびレバー式コネクタ装置 Download PDF

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直孝 谷川
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Abstract

【課題】ハウジングを切り欠くことなく、スライドレバーをハウジングと干渉させずにスライドさせる。
【解決手段】機器側コネクタに設けられたフード部内に嵌合するハウジングと、フード部に設けられたカムピンと係合可能なカム溝を有して、ハウジングに対して幅方向にスライド可能に支持されたスライドレバーとを備え、スライドレバーをスライドさせることにより、カムピンがカム溝と係合してカム作用によってフード部とハウジングとが嵌合するレバー式コネクタであって、スライドレバーは、カム溝が設けられたカム板を有しており、カム板は、フード部とハウジングとが嵌合する際に、フード部の嵌合開口からはみ出すことなくハウジングと共にフード部内に進入するところに特徴を有する。
【選択図】図14

Description

本発明は、レバー式コネクタおよびレバー式コネクタ装置に関する。
例えば、相手側コネクタと、相手側コネクタに嵌合可能なレバー式コネクタとを備えたレバー式コネクタ装置として、下記特許文献1に記載のものが知られている。このレバー式コネクタには、カム溝を有するスライドレバーが嵌合方向と直交する方向にスライド可能に支持されおり、スライドレバーをスライドさせることで、相手側コネクタに設けられたカムピンとカム溝とを係合させて両コネクタを嵌合もしくは離脱させる。
特開平6−52929号公報
ところで、この種のレバー式コネクタ装置は、一般に一方もしくは他方のコネクタに設けられたハウジングの側面を切り欠いて、この切り欠いた部分をスライドレバーが通過することで、スライドレバーとハウジングとが干渉することを防いでいる。
ところが、ハウジングを切り欠くと、切り欠いた部分からハウジング内に異物侵入し、ハウジング内の端子に異物が付着したり、異物が端子と接触することで端子が変形したりする虞がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ハウジングを切り欠くことなく、スライドレバーをハウジングと干渉させずにスライドさせることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として本発明は、相手側ハウジング内に嵌合するハウジングと、前記相手側ハウジングに設けられたカムピンと係合可能なカム溝を有して、前記ハウジングに対して前記ハウジングの嵌合方向と交差する方向にスライド可能に支持されたスライドレバーとを備え、前記スライドレバーを嵌合方向と交差する方向にスライドさせることにより、前記カムピンが前記カム溝と係合して前記カム溝に沿って変位することで、前記相手側ハウジングと前記ハウジングとが嵌合するレバー式コネクタであって、前記スライドレバーは、前記カム溝が設けられたカム板を有しており、前記カム板は、前記相手側ハウジングと前記ハウジングとが嵌合する際に、前記相手側ハウジングにおいて前記ハウジングが進入する嵌合開口からはみ出すことなく前記相手側ハウジング内に進入するところに特徴を有する。
このような構成のレバー式コネクタによると、カム溝が設けられたカム板が嵌合開口からはみ出すことなく相手側ハウジング内に進入するから、相手側ハウジングを切り欠くことなく、スライドレバーを相手側ハウジングと干渉させずにスライドさせ、相手側ハウジングとハウジングとを嵌合させることができる。つまり、上記の構成によると、相手側ハウジングが切り欠かれていないから、相手側ハウジングの嵌合開口以外から異物が相手側ハウジング内に侵入することを防ぐことができると共に、相手側ハウジングの剛性を向上させることができる。
本発明の実施の態様として、以下の構成が好ましい。
前記スライドレバーには、同スライドレバーをスライドさせる操作部が前記カム板の進入方向後方に設けられており、前記操作部は、前記相手側ハウジングと前記ハウジングとが嵌合完了した際に、前記相手側ハウジングの外側に配されている構成としてもよい。
このような構成によると、スライドレバーにおいて、カムピンと係合するカム溝を有するカム板が相手側ハウジング内に進入し、操作部が相手側ハウジングの外側に配されるから、相手側ハウジングを切り欠くことなく、スライドレバーを相手側ハウジングと干渉させずにスライドさせることができる。
前記ハウジングには、前記操作部を操作する際に、前記相手側ハウジングに設けられた被係合部と嵌合方向と交差する方向に係合することで前記ハウジングおよび前記スライドレバーが正規の方向とは異なる不正な方向に変位することを防ぐ係合部が設けられている構成としてもよい。
カム溝を有するカム板がスライドレバーの前側に設けられ、操作部がスライドレバーの後側に設けられていると、スライドレバーを操作した際に、スライドレバーもしくはハウジングがカム溝とカムピンとが係合した位置を中心に回動し、相手側ハウジングとハウジングとの嵌合動作をスムーズに行えなくなることが懸念される。ところが、上記の構成によると、操作部を操作してスライドレバーをスライドさせる際に、非係合部と係合部とが嵌合方向と交差する方向に係合することにより、ハウジングやスライドレバーが不正な方向に変位することを防ぐことができる。
前記被係合部と前記係合部とは、前記ハウジングと前記相手側ハウジングとの嵌合初期の段階から係合可能とされている構成としてもよい。
このような構成によると、ハウジングと相手側ハウジングとの嵌合初期の段階から被係合部と係合部とが嵌合方向と交差する方向に係合可能となっているから、ハウジングやスライドレバーが不正な方向に変位することを嵌合初期の段階から確実に防ぐことができる。
前記カム板には、前記被係合部を避けるように切り欠いた逃がし部が設けられている構成としてもよい。
このような構成によると、相手側ハウジング内にカム板が進入した際に、カム板が被係合部と干渉することを防ぐことができる。
前記ハウジングには、前記カムピンが通過する通過路が前記カム溝と連通して設けられている構成としてもよい。
このような構成によると、相手側ハウジングとハウジングとが嵌合した時点から、通過路を通してカムピンを案内することができるから、ハウジングと相手側ハウジングとの嵌合操作をよりスムーズに行うことができる。
上記のレバー式コネクタと、前記相手側ハウジングを有する相手側コネクタとを備えたレバー式コネクタ装置であって、前記被係合部は、前記相手側ハウジング内に複数設けられ、複数の前記被係合部のうち、一の被係合部は、前記相手側ハウジングの嵌合方向前端部に設けられており、前記カム板は、前記一の被係合部の移動経路内に進入する配置とされている構成としてもよい。
例えば、被係合部とカム溝とが重ならないように並べて構成すると、相手側ハウジングが大型化してしまう。だからといって、相手側ハウジングのサイズを大きくすることなく、被係合部とカム溝とを並べて配置しようとすると、カム溝の傾斜角度が急になってしまう。
ところが、上記の構成によると、一の被係合部を相手側ハウジングの前端部にのみ設けて、一の被係合部の移動軌跡とカム溝とが重なるようにカム溝を配したから、相手側ハウジングが大型化することを防ぎつつ、カム溝の傾斜角度を緩やかに設定することができる。これにより、ハウジングと相手側ハウジングとの嵌合操作の操作力を低減することができる。
本発明によれば、ハウジングを切り欠くことなく、スライドレバーをハウジングと干渉させずにスライドさせることができる。
スライドレバーが初期位置に配された状態の電線側コネクタの斜視図 同正面図 同平面図 同側面図 同背面図 スライドレバーが嵌合位置に配された状態の電線側コネクタの斜視図 同正面図 同平面図 同背面図 機器側コネクタの正面図 機器側コネクタと電線側コネクタとが嵌合する前の状態を示す断面図であって、図10におけるA−A線の断面に相当する断面図 機器側コネクタと電線側コネクタとが浅く嵌合した状態を示す断面図であって、図11の断面に相当する断面図 機器側コネクタと電線側コネクタとが嵌合してカムピンがカム溝内に進入した状態を示す断面図であって、図11の断面に相当する断面図 機器側コネクタと電線側コネクタとが嵌合完了した状態を示す断面図であって、図11の断面に相当する断面図
<実施形態>
本発明の実施形態について図1乃至図14を参照して説明する。
本実施形態は、図11に示すように、スライドレバーを有して電線(図示せず)の端末に接続される電線側コネクタ(「レバー式コネクタ」に相当する)と、機器のケース(図示せず)に設けられ、電線側コネクタと嵌合される機器側コネクタ(「相手側コネクタ」に相当する)60とを備えたレバー式コネクタ装置を例示している。なお、以下の説明において、上下方向とは図2および図10における上下方向を基準とする。また、前後方向とは、図11における両コネクタ20,60の嵌合方向を基準として、互いに嵌合する側を前側として説明する。
機器側コネクタ60は、図10に示すように、幅方向に横長なフード部(「相手側ハウジング」に相当する)61を有している。フード部61は、図11に示すように、嵌合方向前方に向かって略矩形状に開口する嵌合開口を有しており、この嵌合開口から電線側コネクタ20がフード部61の内部に嵌合可能とされている。
フード部61の奥壁62には、フード部61の内部空間に向かって突出する雄端子69が幅方向に一対並んで設けられている。
フード部61の上下に位置する天井壁63および底壁64には、図11に示すように、フード部61内に向かって突出する一対のカムピン65が上下方向に対向するように形成されている。各カムピン65は円柱状をなし、図11乃至図14に示すように、天井壁63および底壁64の幅方向略中央部で、かつフード部61の嵌合開口縁よりもやや後方の位置に配されている。
また、天井壁63および底壁64には、前後方向に延びる一対の係合リブ(「被係合部」に相当する)66が設けられている。
各係合リブ66は、図10に示すように、正面視略矩形状をなしており、カムピン65を境に幅方向両側に位置する領域にそれぞれ配されている。一対の係合リブ66のうちの一方の係合リブ66は、図11乃至図14に示すように、フード部61の嵌合開口縁からカムピン65が配された深さ位置まで延びる短尺リブ(「一の被係合部」に相当する)67とされ、他方の係合リブ66はフード部61の奥壁62からカムピン65が配された深さ位置まで延びる長尺リブ68とされている。
電線側コネクタ20は、ブロック状のハウジング21と、ハウジング21内に後方から収容される複数の雌端子(図示せず)と、ハウジング21の上下方向両側面にスライド可能に支持されることにより、初期位置(図12参照)と嵌合位置(図14を参照)との間を変位可能なスライドレバー40とを備えて構成されている。
ハウジング21は合成樹脂製であって、図11乃至図14に示すように、前半分が機器側コネクタ60のフード部61内に嵌合される嵌合部22とされ、後半分がスライドレバー40を支持する支持部30とされている。
嵌合部22の前端面には、図1および図2に示すように、幅方向に横長な一対の端子挿入孔23が形成されており、フード部61内に嵌合部22が嵌合されると、端子挿入孔23から雄端子69が進入し、雄端子69と雌端子とが電気的に接続されるようになっている。
嵌合部22の前端部は、嵌合部22の後部に比べて上下方向に肉厚な厚肉部24とされている。厚肉部24は、図3および図8に示すように、平面視略矩形状をなしており、上下方向の高さ寸法がフード部61の嵌合開口の高さ寸法よりも僅かに小さくなるように設定されている。
厚肉部24の上下両側面には、図1、図2、図11乃至図14に示すように、カムピン65を通過させる通過路26がそれぞれ形成されている。通過路26は、前後方向に真っ直ぐ延びた形態をなしており、カムピン65よりもやや幅広な幅寸法とされている。
また、厚肉部24における通過路26の幅方向両側には、一対の係合リブ66が嵌合する一対の係合溝(「係合部」に相当する)27が設けられている。各係合溝27は、前後方向に真っ直ぐ延びた形態とされており、係合溝27の溝幅は、係合リブ66の幅寸法よりも僅かに大きく設定されている。したがって、係合溝27に係合リブ66が嵌合されると、係合溝27と係合リブ66とは、図12および図13に示すように、幅方向に緊密となる。
一対の係合溝27のうち短尺リブ67が嵌合される係合溝27は、短尺用係合溝28とされ、短尺用係合溝28には、フード部61と嵌合部22との嵌合開始直後から短尺リブ67が嵌合する。そして、フード部61と嵌合部22とが半分程度嵌合してカムピン65が通過路26を完全に通過する直前になると短尺リブ67が短尺用係合溝28を完全に通過する。
また、一対の係合溝27のうち長尺リブ68が嵌合される係合溝27は、長尺用係合溝29とされ、長尺用係合溝29には、フード部61と嵌合部22とが半分程度嵌合してカムピン65が通過路26に完全に進入した直後に長尺リブ68が嵌合し始める。そして、フード部61と嵌合部22とが嵌合完了状態に至ると、長尺用係合溝29と長尺リブ68の基端部とが嵌合した状態となる。
つまり、フード部61と嵌合部22との嵌合が開始されると、まず、フード部61と嵌合部22との嵌合初期から短尺リブ67と短尺用係合溝28とが嵌合し、短尺リブ67と短尺用係合溝28との嵌合が解除される前に長尺リブ68と長尺用係合溝29とが嵌合する構成となっている。
支持部30は、図11乃至図14に示すように、嵌合部22の嵌合方向後方に位置しており、フード部61と嵌合部22とが嵌合完了状態に至った際に、フード部61の外側(前方)に配されるようになっている。また、支持部30の上下両側面における前後方向略中央部には、スライドレバー40をスライド可能に支持するレバー装着部31が上下にそれぞれ設けられている。
各レバー装着部31は、図3に示すように、幅方向に直線的に延びる細長い形態であって、図4に示すように、支持部30から上下方向に離れるようにそれぞれ突出した後、その突出端から前後方向両側に延出した庇部32を有する形態とされている。
スライドレバー40は、図5に示すように、平板状をなす一対のレバー本体41の一側縁を上下方向に連結した形態とされており、一対のレバー本体41により支持部30を上下方向両側から挟み込むようにして、支持部30の一端側からスライドレバー40が支持部30に装着されている。
一対のレバー本体41は、上下方向に対向するように配置されており、各レバー本体41の対向面42には、図4に示すように、支持部30のレバー装着部31が嵌合される装着溝43が幅方向に真っ直ぐ延びて形成されている。各装着溝43は、レバー本体41の対向面42から板厚方向に凹んで奥端部が上下方向に拡幅された拡幅部44を有した形態をなしており、拡幅部44にレバー装着部31の庇部32が上下方向に係合することで、スライドレバー40が支持部30に対して嵌合部22の嵌合方向と交差する幅方向にスライド可能とされている。
つまり、回動するレバーと異なり、レバーが支持部30の後方を覆ったり、レバーが支持部30の後方に配されたりすることがないから、ハウジング21内に収容される雌端子が接続される電線とスライドレバー40とが互いに干渉することを防ぐことができる。
一対のレバー本体41を上下方向に連結した部分は、図1乃至図3に示すように、板状の操作部45とされており、この操作部45を幅方向に押圧操作することで、スライドレバー40が初期位置から嵌合位置へ変位し、操作部45を押圧方向とは反対側に引っ張ることでスライドレバー40が嵌合位置から初期位置へ変位するようになっている。
つまり、レバー本体41および操作部45は、図14に示すように、ハウジング21の支持部30と共に、フード部61内に収容されることなくフード部61の外側に配される構成となっている。
レバー本体41において操作部45が設けられた一端部とは反対側の他端部には、図11乃至図14に示すように、片持ち状のロック片46が設けられている。このロック片46は、上下方向に弾性変位可能とされており、ロック片46の先端には、図5および図9に示すように、支持部30の後端部に設けられた初期ロック部35および嵌合ロック部36と係止可能なロック爪47が設けられている。
初期ロック部35は、支持部30の幅方向略中央部に設けられており、図5に示すように、ロック片46のロック爪47と初期ロック部35とが幅方向に係止することで、スライドレバー40が初期位置にロックされるようになっている。
また、嵌合ロック部36は、スライドレバー40が装着される一端側とは反対側の他端側に設けられており、図9に示すように、ロック片46のロック爪47と嵌合ロック部36とが幅方向に係止することで、スライドレバー40が嵌合位置にロックされるようになっている。
各レバー本体41の前端縁41Aには、図3、図8、図11乃至図14に示すように、平板状のカム板48が設けられている。このカム板48は、レバー本体41の前端縁41Aから前方に延出されており、カム板48の前端面は、嵌合部22の厚肉部24の後端部と前後方向に近接して対向するように設定されている。また、厚肉部24における短尺用係合溝28側の後端部には、カム板48を外側から覆う覆い部24Aが設けられており、この覆い部24Aがカム板の前端部を外側から覆うことで、カム板48が上下方向外側に向かって浮き上がることを防いでいる。
各カム板48の外側の面には、カムピン65と係合可能なカム溝49が設けられている。カム溝49は、カム板48の板厚方向に凹んだ形態で、カム板48の前端面から湾曲状に後方に延びて形成されている。また、カム溝49はカム板48の前端面に開口しており、この開口からカムピン65がカム溝49内に進入可能とされている。そして、スライドレバー40が初期位置に配されると、図3、図11および図12に示すように、カム溝49が嵌合部22の通過路26と連通した状態となり、カムピン65が通過路26を通してカム溝49内に進入可能となる。
また、フード部61と嵌合部22とを嵌合させ、カムピン65がカム溝49内に通過路26を通して進入した後、スライドレバー40を幅方向にスライドさせて初期位置から嵌合位置へ変位させると、図13に示すように、カムピン65がカム溝49に沿って奥部へ移動し、カムピン65とカム溝49との係合によるカム作用によってフード部61と嵌合部22とが引き寄せられるように嵌合する(図14参照)。
さて、上下一対のカム板48は、図3、図8、図11乃至図14に示すように、レバー本体41の前端縁41Aにおける幅方向略中央部から操作部45とは反対側の他端部側にかけて設けられており、スライドレバー40が初期位置と嵌合位置との間の何れの位置に配置されても、カム板48のほぼ全体が嵌合部22の上下両側面に沿って配されるようになっている。
つまり、カム板48は、スライドレバーが初期位置と嵌合位置との間の何れの位置に配されても、嵌合部22の上下両側面に沿って配されており、嵌合部22とフード部61とを嵌合させる際に、フード部61とカム板48とが干渉しないように、ハウジング21の嵌合部22と共にフード部61の嵌合開口からはみ出すことなくフード部61内に進入するようになっている。
また、カム板48の幅方向両側縁には、係合リブ66とカム板48とが干渉することを防ぐように、カム板48を幅方向に切り欠いた複数の逃がし部(本実施形態では2つ)50が設けられている。
複数の逃がし部50のうち、嵌合部22とフード部61とを嵌合させた際に、短尺リブ67が配される側の側縁に配された逃がし部50は短尺用逃がし部51とされ、カム板48において短尺用逃がし部51とは反対側の側縁に設けられた逃がし部50は長尺用逃がし部52とされている。
短尺用逃がし部51はカム板48の基端部に形成されており、短尺用逃がし部51の奥端はカム溝49の入口の後方まで幅方向に延びている。そして、スライドレバー40をスライドさせて嵌合位置に配すると、短尺用係合溝28を通過した短尺リブ67が短尺用逃がし部51内に収容されるようになっている。
長尺用逃がし部52は、カム板48の前端部であって、カム溝49の前方に位置しており、フード部61と嵌合部22とが半分程度嵌合されると長尺用逃がし部52内に長尺リブ68が進入するようになっている。
言い換えると、カム板48は、レバー本体41の前端縁41Aの幅方向略中央部から前方に向かうほど操作部45とは反対側の他端部側に向かって延出された形態となっている。そして、カム板48の前端部は、スライドレバー40が初期位置から嵌合位置に変位する際に、嵌合部22上における短尺リブ67の移動経路内に進入し、スライドレバー40が嵌合位置に配されると、短尺リブ67とカム板48の前端部とが前後方向に並ぶようになっている。
すなわち、例えば、嵌合部上における短尺リブの移動経路内にカム板が進入しないように短尺リブとカム板とを幅方向に並べて構成しようとするとフード部が幅方向に大型化してしまう嫌いがある。また、フード部の幅方向のサイズを大きくすることなく、短尺リブとカム溝とを並べて配置しようとすると、カム溝の傾斜角度が急になり、嵌合部とフード部との嵌合操作の操作力が増加してしまう嫌いがある。
ところが、本実施形態によると、スライドレバー40が嵌合位置に至った際に、嵌合部22上における短尺リブ67の移動経路にカム溝49が設けられたカム板48の前端部が進入するように構成しているから、フード部61が幅方向に大型化することを防ぎつつ、カム溝49の傾斜角度を緩やかに設定できるようになっている。
本実施形態のレバー式コネクタ装置10は、以上のような構成であって、続いて機器側コネクタ60に電線側コネクタ20を嵌合させる際の作用効果を説明する。
まず、図11に示すように、電線側コネクタ20のスライドレバー40を初期位置に配置し、スライドレバー40のロック片46におけるロック爪47と支持部30の初期ロック部35とを係止させることでスライドレバー40を初期位置にロックする。
次に、スライドレバー40が初期位置にロックされた電線側コネクタ20の嵌合部22と機器側コネクタ60のフード部61とを向かい合わせて配置し、フード部61内に嵌合部22を挿入して嵌合させる。
ここで、フード部61と嵌合部22との嵌合開始直後から短尺リブ67が短尺用係合溝28に進入して嵌合し、図12に示すように、フード部61と嵌合部22とが浅く嵌合すると、カムピン65が通過路26内に進入する。そして、フード部61と嵌合部22とが半分程度嵌合してカムピン65が通過路26内に完全に進入すると長尺リブ68が嵌合し始める。
さらに、フード部61と嵌合部22とを嵌合させると、カムピン65が通過路26を完全に通過する直前で短尺リブ67が短尺用係合溝28を通過し、図13に示すように、カム板48の前端部が支持部30と共にフード部61内に進入することで、カムピン65が通過路26を通してカム板48のカム溝49内に案内される。また、フード部61と嵌合部22とが半分程度嵌合されると長尺用逃がし部52内に長尺リブ68が進入する。
次に、フード部61と嵌合部22とが半分程度嵌合したところで、スライドレバー40の操作部45を幅方向に押圧してスライドレバー40を初期位置から嵌合位置に向かって幅方向にスライドさせる。すると、カムピン65がカム溝49に沿って奥部へ移動し、カムピン65とカム溝49との係合によるカム作用によってフード部61と嵌合部22とが引き寄せられるように嵌合する(図14を参照)。
ところで、一般にレバー式コネクタ装置では、機器用コネクタにおけるフード部の側面を切り欠いて、この切り欠いた部分をスライドレバーが通過することで、スライドレバーとフード部とが干渉することを防ぐ。
しかしながら、フード部の側面を切り欠くと、切り欠いた部分からフード部内に異物侵入し、フード部内に配された雄端子に異物が付着したり、異物が雄端子と接触することで雄端子が損傷したりする虞がある。また、フード部が切り欠かれることでフード部の剛性が低下する虞がある。
ところが、本実施形態によると、スライドレバー40において、フード部61内に収容される上下一対のカム板48は、レバー本体41の前端縁41Aにおける幅方向略中央部から操作部45とは反対側の他端部側にかけて設けられており、スライドレバー40が初期位置と嵌合位置との間の何れの位置に配置されていても、カム板48のほぼ全体が嵌合部22の上下両側面に沿って配されるようになっている。
つまり、嵌合部22とフード部61とを嵌合させる際に、カム板48をハウジング21の嵌合部22と共にフード部61の嵌合開口からはみ出させることなくフード部61内に進入させることができるから、フード部61を切り欠くことなく、スライドレバー40をスライドさせて、フード部61と嵌合部22とを嵌合させることができる。
すなわち、本実施形態によると、フード部61に切り欠きを設けていないから、フード部61の嵌合開口以外の部分から異物がフード部61内に侵入することを防ぐことができると共に、フード部61の剛性を向上させることができる。
ところで、本実施形態によると、フード部61とカム板48との干渉を防ぐために、カム溝49とカムピン65とが係合する位置に対して操作部45を斜め後方に配置しているため、操作部45を押圧してスライドレバー40を幅方向にスライドさせる際に、ハウジング21およびスライドレバー40が、カム溝49とカムピン65とが係合する位置を中心に回動する方向に変位してフード部61と嵌合部22との嵌合操作がスムーズに実施できなくなることが懸念される。
ところが、本実施形態によると、フード部61と嵌合部22との嵌合が開始された直後から短尺リブ67と短尺用係合溝28とが嵌合し、短尺リブ67と短尺用係合溝28との嵌合が解除される前に長尺リブ68と長尺用係合溝29とが嵌合する構成となっており、フード部61と嵌合部22とが嵌合する過程において、係合リブ66と係合溝27とが必ず嵌合している。つまり、例えば、ハウジング21およびスライドレバー40が、カム溝49とカムピン65とが係合する位置を中心に回動するような正規とは異なる不正な方向に変位しようとした際に、係合リブ66と係合溝27とが幅方向に当接して係合することでハウジング21およびスライドレバー40が不正な方向に変位することを防ぐことができる。すなわち、フード部61と嵌合部22との嵌合操作をスムーズに行うことができる。
そして、最後に、短尺用係合溝28を通過した短尺リブ67が短尺用逃がし部51内に収容され、嵌合部22上における短尺リブ67の移動経路内にカム板48の前端部が進入した状態となってフード部61と嵌合部22とが嵌合完了状態に至る。また、フード部61と嵌合部22とが嵌合完了状態に至ると、スライドレバー40のロック片46におけるロック爪47と支持部30の嵌合ロック部36とが係止し、スライドレバー40が嵌合位置にロックされることで、機器側コネクタ60と電線側コネクタ20とが嵌合状態にロックされる。
以上のように、本実施形態のレバー式コネクタ装置10によると、一対のカム板48がレバー本体41の前端縁41Aの幅方向略中央部から前方に向かうほど、支持部30において操作部45とは反対側の端部側に向かって延出された形態で、嵌合部22の上下両側面に沿って配されている。そして、これらのカム板48が、スライドレバー40が初期位置から嵌合位置に至る過程で、嵌合部22と共にフード部61の嵌合開口からはみ出すことなくフード部61内に収容される。つまり、フード部61を切り欠くことなく、スライドレバー40をスライドさせて、フード部61と嵌合部22とを嵌合させることができるから、フード部61の嵌合開口以外の部分から異物がフード部61内に侵入することを防ぐことができると共に、フード部61の剛性を向上させることができる。
また、本実施形態によると、スライドレバー40が嵌合位置に至った際に、嵌合部22上における短尺リブ67の移動経路内にカム溝49が設けられたカム板48の前端部が進入するように構成しているから、フード部61が幅方向に大型化することを防ぎつつ、カム溝49の傾斜角度が急になることを防ぐことができる。これにより、嵌合部22とフード部61との嵌合操作の操作力を低減することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、電線側コネクタ20に雌端子が収容された構成としたが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、電線側コネクタに雄端子が収容される構成にしてもよい。
(2)上記実施形態では、カムピン65がフード部61の幅方向略中央部に設けられた構成としたが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、カムピンがフード部の短尺リブもしくは長尺リブ寄りに設けられていてもよい。
(3)上記実施形態では、レバー本体41にロック片46を設け、支持部30の後端部に初期ロック部35と嵌合ロック部36とを設けた構成としたが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、支持部のレバー装着部にロック片を設け、レバー本体にロック片と係止する初期ロック部および嵌合ロック部を設けた構成としてもよい。
10:レバー式コネクタ装置
20:電線側コネクタ(レバー式コネクタ)
21:ハウジング
26:通過路
27:係合溝(係合部)
40:スライドレバー
45:操作部
48:カム板
49:カム溝
50:逃がし部
60:機器側コネクタ(相手側コネクタ)
61:フード部(相手側ハウジング)
65:カムピン
66:係合リブ(被係合部)
67:短尺リブ(一の被係合部)

Claims (7)

  1. 相手側ハウジング内に嵌合するハウジングと、
    前記相手側ハウジングに設けられたカムピンと係合可能なカム溝を有して、前記ハウジングに対して前記ハウジングの嵌合方向と交差する方向にスライド可能に支持されたスライドレバーとを備え、
    前記スライドレバーを嵌合方向と交差する方向にスライドさせることにより、前記カムピンが前記カム溝と係合して前記カム溝に沿って変位することで、前記相手側ハウジングと前記ハウジングとが嵌合するレバー式コネクタであって、
    前記スライドレバーは、前記カム溝が設けられたカム板を有しており、
    前記カム板は、前記相手側ハウジングと前記ハウジングとが嵌合する際に、前記相手側ハウジングにおいて前記ハウジングが進入する嵌合開口からはみ出すことなく前記相手側ハウジング内に進入するレバー式コネクタ。
  2. 前記スライドレバーには、同スライドレバーをスライドさせる操作部が前記カム板の進入方向後方に設けられており、
    前記操作部は、前記相手側ハウジングと前記ハウジングとが嵌合完了した際に、前記相手側ハウジングの外側に配されている請求項1記載のレバー式コネクタ。
  3. 前記ハウジングには、前記操作部を操作する際に、前記相手側ハウジングに設けられた被係合部と嵌合方向と交差する方向に係合することで前記ハウジングおよび前記スライドレバーが正規の方向とは異なる不正な方向に変位することを防ぐ係合部が設けられている請求項1または請求項2記載のレバー式コネクタ。
  4. 前記被係合部と前記係合部とは、前記ハウジングと前記相手側ハウジングとの嵌合初期の段階から係合可能とされている請求項3記載のレバー式コネクタ。
  5. 前記カム板には、前記被係合部を避けるように切り欠いた逃がし部が設けられている請求項3または請求項4記載のレバー式コネクタ。
  6. 前記ハウジングには、前記カムピンが通過する通過路が前記カム溝と連通して設けられている請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載のレバー式コネクタ。
  7. 請求項3乃至請求項6の何れか一項に記載の前記レバー式コネクタと、前記相手側ハウジングを有する相手側コネクタとを備えたレバー式コネクタ装置であって、
    前記被係合部は、前記相手側ハウジング内に複数設けられ、複数の前記被係合部のうち、一の被係合部は、前記相手側ハウジングの嵌合方向前端部に設けられており、
    前記カム板は、前記一の被係合部の移動経路内に進入する配置とされているレバー式コネクタ装置。
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