JP2007157642A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】型抜き空間内を積極的に利用して、コネクタ全体の小型化を図る。
【解決手段】第1ハウジング1と、第1ハウジング1を内部に嵌合可能なフード部4を有する第2ハウジング2と、第1ハウジング1に対して両ハウジング1,2の嵌合方向と略直角方向へ移動可能に組み付けられ、カム溝24を有するスライダ3とを備え、フード部4の内周面には、カム溝24に沿って移動可能なカム機能部8が内方に向けて突設され、かつフード部4の奥壁5には、カム機能部8を成形するための型抜き孔5Aが開口しており、カム機能部8と型抜き孔5Aとの間が型抜き空間Sとされるコネクタであって、スライダ3は撓み可能な前進規制部25を有し、かつこの前進規制部25は両ハウジング1,2の嵌合途上でスライダ挿入孔11の内面に摺接して撓み変形しながら移動し、両ハウジング1,2が正規嵌合に至ったら型抜き空間S内で復帰する。
【選択図】図5

Description

本発明は、コネクタに関する。
従来、レバータイプの両コネクタハウジングの嵌合に際し、そのままカムピンをカム溝に受け入れることができるように、レバー側には初期位置の保持のための撓み片が設けられる構造が採用されてきた。このようなコネクタの一般的構造としては、下記特許文献1に記載のものが知られている。一方、倍力機構付きのコネクタにはレバー式の他、スライド式と呼ばれる形式のものがある。具体的には雌コネクタハウジングの側面からカム溝を持ったスライダが組み込まれ、一方、雄コネクタハウジングのフードにはカムピンが備えられ、スライダのスライド操作によって、雄雌の嵌め合いを行うものも知られている。こうしたタイプでは、初期位置の保持のための撓み片は、雌コネクタハウジングに係止し、嵌合に際してこの係止を解除させるようになっている。
特開2005−203163公報
しかしながら、このものは両コネクタハウジングの嵌合途上において撓み片が撓み状態となるのだが、嵌合完了しても撓み状態のままでは、へたりの問題を生じるため、嵌合完了に伴って復帰させねばならない。そのため、雌コネクタハウジングの内部に、復帰のための専用スペースを確保しなければならず、雌コネクタハウジングの小型化の障害となっていた。本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、型抜き空間内を積極的に利用して、コネクタ全体の小型化を図ることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、前後方向に逃がし溝が凹設された第1ハウジングと、前記第1ハウジングを内部に嵌合可能なフード部を有する第2ハウジングと、前記第1ハウジングの側面から前記逃がし溝に至るまで前記両ハウジングの嵌合方向と略直角方向へ貫通されたスライダ挿入孔内を移動可能に組み付けられ、カム溝を有するスライダとを備え、前記フード部の内周面には、前記両ハウジングが嵌合するときに前記逃がし溝に沿って前進し、かつ前記カム溝に沿って移動可能なフォロアピンが内方に向けて突設され、かつ前記フード部の奥壁には、前記フォロアピンを成形するための型抜き孔が開口しており、前記フォロアピンと前記型抜き孔との間が型抜き空間とされるコネクタであって、前記スライダは撓み可能な係止部を有し、かつこの係止部は前記第1ハウジングと係止することで、前記スライダが前記第1ハウジングに対し、前記カム溝が前記フォロアピンを受け入れ可能な位置に組み付け可能となっており、かつ前記両ハウジングの嵌合途上では前記スライダ挿入孔の内面に摺接して撓み変形しながら移動し、前記両ハウジングが正規嵌合に至ったら前記型抜き空間内で復帰する構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記逃がし溝には開き規制部が設けられ、この開き規制部は少なくとも前記両ハウジングの嵌合途上において前記フォロアピンに係止して、前記フード部のうち前記フォロアピンが形成される面に対して開きを規制可能に形成されるところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記開き規制部は、前記両ハウジングの嵌合開始時から正規嵌合に至るまでの間、前記フォロアピンに係止するところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
請求項1の発明によると、スライダの係止部が嵌合途上では撓み変形するものの、正規嵌合時には、型抜き空間内で復帰するようにしたから、型抜き空間を積極的に利用することができる。したがって、復帰のための専用スペースを省略することができる分、コネクタの小型化を図ることができる。
<請求項2の発明>
請求項2の発明によると、逃がし溝の開き規制部は少なくとも両ハウジングの嵌合途上においてフード部のフォロアピンに係止して、フード部の開き止めを行うようにしたから、嵌合途上においてカム溝とフォロアピンの係合状態を保つことができる。
<請求項3の発明>
請求項3の発明によると、開き規制部は両ハウジングの嵌合開始時から正規嵌合に至るまでの間、フォロアピンに係止するから、開き止めに加えて嵌合案内機能を発揮することができる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図18によって説明する。本実施形態におけるコネクタは、図2に示すように、第1ハウジング1と、第2ハウジング2と、スライダ3とを備えており、両ハウジング1,2の嵌合方向と直交する向きにスライダ3を組み付けることによって、両ハウジング1,2の嵌合が行われるようになっている。尚、以下の説明において、前後方向とは両ハウジング1,2の嵌合方向を基準として嵌合面側を前方とする。
第2ハウジング2は合成樹脂製で、図8に示すように、前方に開口するフード部4を有している。フード部4の左側の側壁4Bには、両ハウジング1,2の嵌合時に、スライダ3との干渉を回避するための切欠き部4Dが、フード部4の開口縁から後方に切り欠くことによって形成されている。フード部4内の奥壁5には、図10に示すように、図示5個(上段側に2個と下段側に3個)の雄端子金具6が上下2段に分かれて前方に突出している。上段側の雄端子金具6は、下段側の雄端子金具6に比べて幅広に形成されている。
上段側において左右方向に配される両雄端子金具6,6間には、図5に示すように、フード部4内の天井壁4Cから下方へ突出する開き止め部7が形成されている。開き止め部7はフード部4の前後方向における全長に亘って形成されており、その後端は奥壁5と連結されている。開き止め部7の左右両側面の天井壁4C寄りには、図10に示すように、一対のガイド凹部7Bが前後方向における全長に亘って凹み形成されている。また、開き止め部7において切欠き部4Dと反対側の側面の前端寄りには、図9に示すように、円弧状に突出する形態のセミロック受け部7Cが形成されている。
開き止め部7の前端側には、開き止め部7と同一幅をもって下方に突出する支持突部7Aが形成され、支持突部7Aの下面には、軸線を上下方向(両ハウジング1,2の嵌合方向と直角な方向)に向けた円柱形のカム機能部8(本発明におけるフォロアピンとは、開き止め部7とカム機能部8とから構成される。)が下方へ突出するように形成されている。一方、フード部4内の底面4Aから奥壁5にかけては、図5または図10に示すように、一対のガイド壁9,9が内方に突出して設けられている。両ガイド壁9,9は、左右方向において下段側の隣り合う雄端子金具6,6の間に配され、かつ前後方向においてガイド壁9の前端が雄端子金具6の前端よりも前方となるように配されている。
フード部4の奥壁5には、開き止め部7のうちガイド凹部7B内の底面からカム機能部8の下端にかけての後面側を成形するための型抜き孔5Aが開口している。第2ハウジング2の成形時において支持突部7Aおよびカム機能部8と型抜き孔5Aとの間に成形用金型の金型ピンが後方から入り込むフード部4の内部空間が、型抜き空間Sとなっている。
第1ハウジング1は合成樹脂製で、図12に示すように、全体として方形のブロック状をなし、第2ハウジング2のフード部4の内部に嵌合可能となっている。第1ハウジング1の内部には、前後方向に貫通する図示5個のキャビティ10と、図13に示すように、左右方向に貫通するスライダ挿入孔11とが形成されている。スライダ挿入孔11にはスライダ3が、図12における左方から組み付け可能とされている。キャビティ10は、両ハウジング1,2の嵌合に際して雄端子金具6と対応する位置に配されており、キャビティ10の内部には後方から図示しない雌端子金具が前後方向(両ハウジング1,2の嵌合方向と平行な方向)に沿って挿入可能となっている。キャビティ10の内壁からは、撓み可能なランス12が内方に突出して設けられており、雌端子金具がキャビティ10内の正規位置まで挿入されると、前面壁10Aによって前止まりされるとともに、ランス12が弾性的に係止することで後方への抜止めがなされる。
第1ハウジング1の前面から上面にかけては、図12に示すように、両ハウジング1,2の嵌合時に開き止め部7が内部に進入するための逃がし溝13が凹み形成されている。また、第1ハウジング1の前面から下面にかけては、ガイド壁9が内部に進入するためのガイド受け部14が凹み形成されている。逃がし溝13内の両側壁には、両ハウジング1,2の嵌合時に開き止め部7のガイド凹部7Bと対応する位置に、ガイド突部(本発明における開き規制部に相当する。)13Aが前後方向における全長に亘って突出形成されており、ガイド凹部7Bに対して上下方向および左右方向に係止可能となっている。ガイド突部13Aとガイド凹部7Bの係止により、両ハウジング1,2の嵌合開始時においては主に嵌合案内が行われ、嵌合途上では主にフード部4の天井壁4Cの上方への開き止めが行われるようになっている。これと併行して、嵌合途上においてはガイド壁9とガイド受け部14が嵌り合うことによって、両ハウジング1,2の円滑な嵌合動作が行われるようになっている。
逃がし溝13内には、両ハウジング1,2の嵌合時に開き止め部7のセミロック受け部7Cと対応する位置に、円弧状に内方に突出する形態の突部を有するセミロック係止部13Bが前後方向に沿って形成されている。セミロック係止部13Bの背面側(図12における右側)には、第1ハウジング1の後面に開口する撓み空間Tが形成されることで、セミロック係止部13Bは両持ち梁状で、かつ撓み空間T内において撓み可能となっている。これにより、セミロック係止部13Bは、両ハウジング1,2の嵌合途上でセミロック受け部7Cに当接した後、撓み変形しつつセミロック受け部7Cを乗り越えて復帰するとともに、両ハウジング1,2を離脱可能に抜止め状態に保持可能となっている。
スライダ挿入孔11は、図12における上下のキャビティ10,10間を仕切る隔壁を左右方向に貫通することにより形成されている。スライダ挿入孔11の内部には、図12における左側(両ハウジング1,2の嵌合方向と直交する方向)からスライダ3が組み付け可能となっている。スライダ挿入孔11の孔形状は、図13に示すように、前後方向に横長の略方形をなしている。スライダ挿入孔11の底面は、逃がし溝13の底面と面一をなすようにして配されている。逃がし溝13の内部であってスライダ挿入孔11の内部には、両ハウジング1,2の嵌合時に、カム機能部8が進入するようになっている。
スライダ挿入孔11の内壁における上面および下面には、後述するスライダ3の上面側リテーナ15および下面側リテーナ16が進入するためのリテーナ挿入孔17が左右方向に貫通して設けられている。リテーナ挿入孔17は、上下のキャビティ10の内部を横切るようにして配されており、上下のキャビティ10とスライダ挿入孔11とを連通している。雌端子金具がキャビティ10の前面壁10Aによって前止まりされる正規位置まで挿入された状態では、ランス12が雌端子金具の本体部に開口するランス孔に係止することによって抜止め状態に保持されるとともに、雌端子金具の本体部の後端が、リテーナ係止孔17の前縁と対応するように位置するようになっている。また、雌端子金具が、正規挿入位置よりも少し後方の半挿入位置にある状態では、ランス12がランス孔に係止せず、雌端子金具の本体部の後端が、リテーナ挿入孔17に臨むようになっている。
第1ハウジング1の前面における上下のキャビティ10,10間には、図12に示すように、前方に開口する肉抜き孔が幅方向に図示4箇所設けられている。このうちスライダ3の組み付け側(図12の左側)の肉抜き孔はスライダ挿入孔11と連通し、後述するスライダ3の仮係止突起21と本係止突起22がスライダ挿入孔11の内部から係止可能な係止孔18となっている。スライダ3を組み付ける際におけるスライダ挿入孔11の組み付け側の開口縁部には、後述する前進規制突部25Aの係止面25Bと係止する仮係止受け面11Aが開口縁部から外方に突出して設けられている。また、第1ハウジング1のスライダ3の組み付け側の右外側面における後端部には、上下一対の保護部26が形成されている。
スライダ3は、合成樹脂製であって、全体として左右方向に長く水平な一枚板状をなす。また、スライダ3はスライダ挿入孔11に組み付けられると、図1または図2に示す仮係止位置と、図3または図4に示す本係止位置との間を移動可能としてある。尚、本体部23の左右方向における端部には、スライダ3の組み付け方向と直交する方向に板状をなす操作部19が形成されており、スライダ3の押し込み操作を可能としている。また、操作部19の前後方向両端には、スライダ3を引き抜くための引掛け部20が形成されている。
略方形な板状の本体部23には、その上面側を切り欠きすることによりカム溝24が形成されている。カム溝24は、全体として前後方向および左右方向の両方向に対して斜めをなし、両ハウジング1,2の嵌合途上でカム機能部8と係合可能とされている。カム溝24の入口24Aは、その前方部分が切り欠かれることにより、前方に開口している。また、カム溝24の終端24B手前部分には、カム溝24の長手方向と直交する方向に戻り規制突部24Cが形成されている。スライダ3が仮係止位置にある状態では、カム溝24の入口24Aが、逃がし溝13内に位置して、カム機能部8を受け入れ可能とされている。
本体部23の前端面には、図15に示すように、左右方向に図示2個の突起が形成されている。図示右側の突起は仮係止突起21とされ、図示左側の突起は本係止突起22とされている。仮係止突起21の左側の面は、切り立った面(第1ハウジング1に対するスライダ3の組み付け方向と直交する面)とされており、仮係止突起21の右側の面は、右方に向かって下り勾配をなすテーパ面とされている。一方、本係止突起22の右側の面は、右方に向かって下り勾配をなすテーパ面とされており、本係止突起22の左側の面は、左方に向かって下り勾配をなすテーパ面とされている。両突起21,22の後方には、上下方向に貫通し、かつ左右方向に細長い略方形をなす撓み空間Uが設けられることで、両突起21,22は両持ち梁状で、かつ撓み空間U内に撓み可能とされている。
本体部23の上面における撓み空間Uの後方には、図15に示すように、左右方向に細長い図示2箇所の上面側リテーナ15が左右方向に並んで上方に突出して設けられている。図示右側の上面側リテーナ15の前面における右端部には、左右方向に対して斜めをなす上面側傾斜面15Aが形成されている。一方、本体部23の下面における撓み空間Uの後方には、図16に示すように、左右方向に細長い図示2箇所の下面側リテーナ16が左右方向に並んで下方に突出して設けられている。図示右側の下面側リテーナ16の前面における右端部には、左右方向に対して斜めをなす下面側傾斜面16Aが形成されている。
本体部23の略中央部には、図15に示すように、上下方向に貫通し、かつ左右方向に細長い一対のスリットが前後方向に対向状態で設けられ、両スリットで挟まれた領域が上下方向に撓み可能な程度に薄肉に形成された前進規制部(本発明における係止部に相当する)25となっている。前進規制部25の上面における左右方向略中央部には、前進規制突部25Aが上方に突出して形成されている。前進規制突部25Aの上端は、本体部23の上面よりも上方に突出するように設定されている。前進規制突部25Aの左側の面は、左方に向かって下り勾配をなすテーパ面とされており、前進規制突部25Aの右側の面は、水平面(第1ハウジング1に対するスライダ3の組み付け方向)に対して直角な係止面25Bとなっている。係止面25Bは、スライダ3が仮係止位置にあるときには仮係止受け面11Aと係止してスライダ3が不用意に本係止位置へと移動するのを規制し、仮係止位置から本係止位置に向かうときにはスライダ挿入孔11の内面に摺接して撓み変形しながら移動して、本係止位置に至ると逃がし溝13の内部であって型抜き空間Sの内部において復帰することが可能とされている。
本実施形態は以上のような構造であって、続いてその作用を説明する。
まず、第1ハウジング1にスライダ3を組み付けない状態で、第1ハウジング1の各キャビティ10に対し後方から雌端子金具を挿入する。正規位置まで挿入された雌端子金具は、ランス孔とランス12との係止により抜止め状態に保持される。また、半挿入状態の雌端子金具は、その本体部の後端をリテーナ挿入孔17に臨ませた状態となる。全ての雌端子金具を挿入した後、スライダ挿入孔11に対しスライダ3を左方から差し込むようにして組み付け、操作部19を指で押し込む。その際、スライダ3の仮係止突起21は、スライダ挿入孔11の開口縁部の前縁に当接し、スライダ3の挿入に伴って後方へ撓み変形し、撓んだ状態のまま右方へと移動した後、スライダ3が仮係止位置に到達すると、係止孔18内において復帰する。このとき、前進規制部25の前進規制突部25Aの係止面25Bが仮係止受け面11Aに当接することによってスライダ3が誤って本係止位置へ移動してしまうことが規制される。また、仮係止突起21の左側の切り立った面が係止孔18の左側の孔縁部と係止することによってスライダ3が左方へ抜止めされた状態に保持される。
引き続き、操作部19を指で押し込むことによりスライダ3を仮係止位置から本係止位置へと移動させる。前進規制部25は、押し込み操作によって下方へと撓み変形し、係止面25Bと仮係止受け面11Aとの当接状態が解除されることによって、スライダ3の本係止位置への移動が許容される。スライダ3が本係止位置へと移動する間、前進規制部25が撓んだ状態のまま右方へと移動し、本係止位置の少し手前で本係止突起22がスライダ挿入孔11の開口縁部の前縁に当接し、スライダ3の挿入に伴って後方へ撓み変形し、撓んだ状態のまま右方へと移動した後、係止孔18に至ると復帰する。このとき、本係止突起22の左側のテーパ面が係止孔18の左側の孔縁部と係止することによってスライダ3が左方へセミロック状態(引き戻し可能)に保持される。これと同時に、前進規制部25は、型抜き空間S内に入り込んで復帰することになる。
スライダ3の組付けの過程では、上面側リテーナ15と下面側リテーナ16が、リテーナ挿入孔17を通して上下のキャビティ10内に突出し、スライダ3の移動に伴ってキャビティ10内を右方(即ち、雌端子金具の挿入方向と直角な方向)へ移動する。このとき、上段のキャビティ10に半挿入状態の雌端子金具が存在している場合には、上面側傾斜面15Aが半挿入状態の雌端子金具の本体部の後端に当接し、スライダ3の挿入に伴ってその上面側傾斜面15Aが本体部の後端を押すことにより、半挿入状態の雌端子金具が前方へ押し動かされて正規挿入位置に至り、ランス12により抜止め状態に保持される。下段側のキャビティ10に半挿入状態の雌端子金具が存在する場合も、上段側と同様にして雌端子金具が下面側傾斜面16Aと本体部の後端との当接により正規挿入位置まで移動する。以上により、第1ハウジング1に対する雌端子金具の挿入が完了する。
この後、第1ハウジング1は、第2ハウジング2との組み付け現場へ搬送されるのであるが、このとき、スライダ挿入孔17内に組み付けられているスライダ3は、一旦、図1に示す仮係止位置にまで引き戻される。この引き戻しに際して、引掛け部20を指で摘みながらスライダ3を仮係止位置へ向けて引っ張ると、本係止突起22が後方へ撓み変形し、本係止突起22の左側の面と係止孔18の左側の孔縁部とのセミロック状態が解除されるとともに、前進規制部25が逃がし溝13の左側面下端部に当接し、下方に撓み変形することにより、スライダ3の仮係止位置への移動が許容される。スライダ3が仮係止位置へ移動する間、前進規制部25は撓んだ状態となっており、スライダ3が仮係止位置へ到達すると、前進規制部25が復帰する。このとき、仮係止突起21の左側の切り立った面が係止孔18の左側の孔縁部と係止することによってスライダ3が左方へ抜けて外れてしまうことが規制される。また、スライダ3が仮係止位置にある状態では、カム溝24の入口24Aが、逃がし溝13内に位置し、カム機能部8との係合に備えて待機する。
そして、第1ハウジング1を第2ハウジング2に嵌合させる際には、第1ハウジング1をフード部4内に浅く嵌合し、カム機能部8を逃がし溝13内で後方に移動させつつカム溝24の入口24Aに進入させる。両ハウジング1,2の嵌合開始時においては、ガイド突部13Aがガイド凹部7Bに嵌り合うことによって嵌合の案内がなされ、しばらくすると、ガイド壁9がガイド受け部14に嵌り合うことによって、より円滑な嵌合動作が可能となる。そして、第2ハウジング2のセミロック係止部13Bが第1ハウジング1のセミロック受け部7Cを乗り越えることによって、第2ハウジング2が第1ハウジング1から不用意に抜けてしまうことが規制される。次に、この状態から、スライダ3の操作部19を左方から押してスライダ3を第1ハウジング1内に押し込む。すると、スライダ3の移動に伴い、カム溝24とカム機能部8との係合によるカム作用により、第1ハウジング1が第2ハウジング2側に引き寄せられていく。このとき、カム機能部8はカム溝24から大きな荷重を受けることになるが、この荷重から逃れようとして開き止め部7を押し上げてフード部4の天井壁4Cを上方に開くように作用することがある。しかしながら、ガイド突部13Aとガイド凹部7Bの嵌り合いにより、フード部4の天井壁4Cが上方に開くことが規制され、カム溝24とカム機能部8との係合が保たれる。そして、カム機能部8はカム溝24の終端24Bの手前で戻り規制突部24Cを乗り越えて、カム溝24の終端24Bへと移動する。こうして、スライダ3が本係止位置に到達すると、両ハウジング1,2が正規嵌合状態に至り、雄端子金具6と雌端子金具が導通可能に接続された状態となる。このとき、スライダ3の本係止突起22が係止孔18内に係止するから、スライダ3が本係止位置に保持される。そして、スライダ3が本係止位置に保持されると、カム溝24とカム機能部8との係合によるカム作用により、両ハウジング1,2が正規嵌合状態にロックされる。
このように両ハウジング1,2が正規嵌合されて離脱規制された状態では、スライダ3の操作部19および引掛け部20がフード部4の外側に露出するが、操作部19および引掛け部20の近傍には保護部26が存在しているので、異物の干渉等が規制される。また、カム溝24とカム機能部8との係合部分(逃がし溝13内)は、フード部4により覆い隠される。
第1ハウジング1を第2ハウジング2から離脱する際には、引掛け部20を摘み、本係止突起22を撓み変形させつつスライダ3を左方へ引き抜くようにすれば、カム溝24とカム機能部8との係合によるカム作用によって、第1ハウジング1が第2ハウジング2から離間していく。
上述のように本実施形態によれば、スライダ3の前進規制部25(係止部)が嵌合途上では撓み変形するものの、正規嵌合時には、型抜き空間S内で復帰するようにしたから、型抜き空間Sを積極的に利用して、デッドスペースの有効利用を図ることが可能となる。したがって、復帰のための専用スペースを省略することができる分、コネクタの小型化を図ることができる。また、第1ハウジング1側のガイド突部13Aが少なくとも両ハウジング1,2の嵌合途上においてフード部4側のガイド凹部7Bに係止して、フード部4の開き止めを行うようにしたから、カム機能部8とカム溝24の係合状態を保つことができる。さらに、第1ハウジング1側のガイド突部13Aは両ハウジング1,2の嵌合開始時から正規嵌合に至るまでの間、フード部4側のガイド凹部7Bに係止するから、開き止めに加えて嵌合案内機能を発揮することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)実施形態1では仮係止受け面が第1ハウジングの左外側面から左方に突出した位置に設けてあるが、本発明によれば、必ずしもこのような位置に設ける必要はない。要は、スライダの嵌合ストロークと合うようにすれば、仮係止受け面を設ける場所は問わず、例えばスライダ挿入孔の内部に設けてもよい。
(2)実施形態1では前進規制部が上下方向に撓み可能としたが、本発明によれば、撓み方向は上下方向には限定されず、例えば前進規制部が前後方向に撓み可能であってもよい。
(3)実施形態1ではスライダ挿入孔を上下方向の中央部(上下のキャビティ間の隔壁の内部)に設けたが、本発明によれば、スライダ挿入孔を上下いずれかに偏って形成してもよい。
(4)実施形態1では上下方向(高さ方向)への小型化のためにスライダを一枚板状に形成したが、本発明によれば、スライダは一対の板部の端部同士を操作部で連結した略「門」形であってもよい。
(5)実施形態1では第1ハウジング側にスライダ挿入孔を設け、第2ハウジング側にフォロアピンを設けるようにしたが、本発明によれば、スライダ挿入孔およびフォロアピンはそれぞれ逆側のハウジングに設けるようにしてもよい。
実施形態1においてスライダが仮係止位置にあるときにスライダの前進規制部が第1ハウジングの仮係止受け面に係止している状態を示す正面図 その一部切り欠き平面図 そのスライダが本係止位置にあるときの正面図 その一部切り欠き平面図 図4のV−V線断面図 図4のVI−VI線断面図 その右側面図 図10のVIII−VIII線断面図 図10のIX−IX線断面図 第2ハウジングの正面図 その背面図 第1ハウジングの正面図 その左側面図 図12のXIV−XIV線断面図 スライダの平面図 その底面図 その右側面図 その背面図
符号の説明
1…第1ハウジング
2…第2ハウジング
3…スライダ
4…フード部
4C…天井壁
5…奥壁
5A…型抜き孔
7…開き止め部(フォロアピン)
7B…ガイド凹部
8…カム機能部(フォロアピン)
11A…仮係止受け面
13…逃がし溝
13A…ガイド突部(開き規制部)
24…カム溝
25…前進規制部(係止部)
S…型抜き空間

Claims (3)

  1. 前後方向に逃がし溝が凹設された第1ハウジングと、
    前記第1ハウジングを内部に嵌合可能なフード部を有する第2ハウジングと、
    前記第1ハウジングの側面から前記逃がし溝に至るまで前記両ハウジングの嵌合方向と略直角方向へ貫通されたスライダ挿入孔内を移動可能に組み付けられ、カム溝を有するスライダとを備え、
    前記フード部の内周面には、前記両ハウジングが嵌合するときに前記逃がし溝に沿って前進し、かつ前記カム溝に沿って移動可能なフォロアピンが内方に向けて突設され、かつ前記フード部の奥壁には、前記フォロアピンを成形するための型抜き孔が開口しており、前記フォロアピンと前記型抜き孔との間が型抜き空間とされるコネクタであって、
    前記スライダは撓み可能な係止部を有し、かつこの係止部は前記第1ハウジングと係止することで、前記スライダが前記第1ハウジングに対し、前記カム溝が前記フォロアピンを受け入れ可能な位置に組み付け可能となっており、かつ前記両ハウジングの嵌合途上では前記スライダ挿入孔の内面に摺接して撓み変形しながら移動し、前記両ハウジングが正規嵌合に至ったら前記型抜き空間内で復帰することを特徴とするコネクタ。
  2. 前記逃がし溝には開き規制部が設けられ、この開き規制部は少なくとも前記両ハウジングの嵌合途上において前記フォロアピンに係止して、前記フード部のうち前記フォロアピンが形成される面に対して開きを規制可能に形成されることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記開き規制部は、前記両ハウジングの嵌合開始時から正規嵌合に至るまでの間、前記フォロアピンに係止することを特徴とする請求項2記載のコネクタ。
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