JP2015067974A - 浴室洗い場の排水部構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 浴室洗い場の排水口に被せる排水蓋に毛髪を絡ませないようにする。
【解決手段】 洗い場1の一部を下方に凹設した凹所2aと、凹所2aに形成した排水孔2bとを有する排水口2に、排水孔2bの上方に配設される排水蓋3を設置した浴室洗い場の排水部構造において、凹所2aに水がない状態であっても凹所2aから排水蓋3を浮かせて排水蓋3を凹所2aに対して非接触とする浮揚手段を備えた。この浮揚手段として、排水口2と排水蓋3にそれぞれ配設した磁石4,5の磁力を利用する。
【選択図】 図2
【解決手段】 洗い場1の一部を下方に凹設した凹所2aと、凹所2aに形成した排水孔2bとを有する排水口2に、排水孔2bの上方に配設される排水蓋3を設置した浴室洗い場の排水部構造において、凹所2aに水がない状態であっても凹所2aから排水蓋3を浮かせて排水蓋3を凹所2aに対して非接触とする浮揚手段を備えた。この浮揚手段として、排水口2と排水蓋3にそれぞれ配設した磁石4,5の磁力を利用する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、浴室の洗い場に設けられた排水部に関する発明である。
従来の浴室の、洗い場の排水部構造としては、特許文献1に示されるように、洗い場の床面から一段下方へ凹没した凹所の底面に円孔状の排水孔を穿設させて排水口を形成し、その排水口には排水蓋が被着されている。排水蓋は、排水孔を目隠しする蓋板部の下面にゴム製の脚部を垂設しており、この脚部を排水口の凹所の底面に載置して排水口内に設置される。そして、排水蓋の側面と排水口の内側面(凹所の内側面)との間、排水蓋の側面下端と凹所の底面との間に隙間が形成され、これらの隙間を介して洗い場の床面上の水を排水孔に排水している。
ところで、排水蓋は蓋板部の下面に垂設された脚部を有するので、洗い場から排水口に流れ込む水の流れは、脚部によって左右に分断される。一方で、洗い場では頭や体を洗うため、洗い場から排水口に流れ込む水には毛髪、垢、石鹸カス等の異物が含まれている。
毛髪を含んだ水の流れが排水蓋の脚部で分断されると脚部に毛髪が絡んでしまう。脚部に絡んだ毛髪は、垢や石鹸カスといった汚れが付着すると、堆積した汚れがヌメリとなり、臭いの原因となる上、毛髪やヌメリを除去する手間が増大する。
毛髪を含んだ水の流れが排水蓋の脚部で分断されると脚部に毛髪が絡んでしまう。脚部に絡んだ毛髪は、垢や石鹸カスといった汚れが付着すると、堆積した汚れがヌメリとなり、臭いの原因となる上、毛髪やヌメリを除去する手間が増大する。
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、その課題は、浴室洗い場の排水口に被せる排水蓋に毛髪を絡ませないようにすることである。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、洗い場の一部を下方に凹設した凹所と、凹所に形成した排水孔とを有する排水口に、前記排水孔の上方に配設される排水蓋を配設した浴室洗い場の排水部構造において、前記凹所に水がない状態であっても前記凹所から前記排水蓋を浮かせて前記排水蓋を前記凹所に対して非接触とする浮揚手段を備えたことを特徴とする。
これによれば、排水蓋が浮揚しているので、洗い場から排水口に流れてくる水に含まれる毛髪は排水蓋に引っ掛かることなく排水孔から排出される。さらに、排水蓋は水のありなしに係わらず常に浮揚しているので、排水口の凹所に排水蓋を載置するための脚部を無くすことができる。これにより、洗い場から排水口に流れ込む水は、排水蓋の脚部で分断されることがないので、排水蓋に毛髪が絡みつくのを防止することができる。また毛髪の絡みがなくなることにより、水垢や石鹸カスが排水蓋に付着する程度も減少し、排水蓋に堆積される汚れが低減される。したがって、排水蓋のお手入れの手間を削減することが可能となる。
これによれば、排水蓋が浮揚しているので、洗い場から排水口に流れてくる水に含まれる毛髪は排水蓋に引っ掛かることなく排水孔から排出される。さらに、排水蓋は水のありなしに係わらず常に浮揚しているので、排水口の凹所に排水蓋を載置するための脚部を無くすことができる。これにより、洗い場から排水口に流れ込む水は、排水蓋の脚部で分断されることがないので、排水蓋に毛髪が絡みつくのを防止することができる。また毛髪の絡みがなくなることにより、水垢や石鹸カスが排水蓋に付着する程度も減少し、排水蓋に堆積される汚れが低減される。したがって、排水蓋のお手入れの手間を削減することが可能となる。
また、請求項2記載の発明は、前記浮揚手段は、前記凹所の底部に設けられた第一の磁石及び前記排水蓋に設けられた第二の磁石の磁力によって前記排水蓋を浮揚させることを特徴とする。
これによれば、磁石の磁力を利用して浮揚させるので、多大なコストをかけずに排水蓋の浮揚を実現できる。
これによれば、磁石の磁力を利用して浮揚させるので、多大なコストをかけずに排水蓋の浮揚を実現できる。
また、請求項3記載の発明は、前記第一の磁石及び第二の磁石のうち、一方の磁石はリング状磁石であり、他方の磁石は円板状磁石であり、前記リング状磁石と円板状磁石とは、平面視で前記リング状磁石の穴内に前記円板状磁石が位置するとともに異なる磁極が向かい合うように設けられたことを特徴とする。
これによれば、排水蓋を排水口上に安定的に浮揚させることが可能となる。
これによれば、排水蓋を排水口上に安定的に浮揚させることが可能となる。
本発明によれば、浴室洗い場の排水口に被せる排水蓋に毛髪を絡ませないようにした浴室洗い場の排水部構造を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を、図に基づいて説明する。
浴室の洗い場は、図1のように、洗い場床面1と浴槽側の端部に水を排水させるための排水口2が形成され、排水蓋3が配設されている。
この排水口2は、図2に示すように、洗い場床面1を下方に凹ませた凹所2aの底面に排水孔2bを設けている。排水口2には、排水孔2bを目隠しするための排水蓋3が配設されている。
排水蓋3は、後述する浮揚手段によって排水口2の凹所2aの上面から浮揚させている。
排水蓋3は、後述する浮揚手段によって排水口2の凹所2aの上面から浮揚させている。
浮揚手段は、本実施形態においては磁石の磁力を利用したものである。
排水口2には、中央に穴4aのあいたリング状磁石4が配設されている。このリング状磁石4は、排水口2の凹所2aの裏側に取り付けられている。一方、排水蓋3には、磁石5が配設されている。この磁石5は、排水蓋3の内部に埋め込まれた、円板状である。
また、リング状磁石4及び磁石5は、図3のように、排水口2及び排水蓋3の四隅に設置され、いずれも磁極が上下方向を向いている。さらに、磁石5は、リング状磁石4と異なる磁極が向かい合うように配設されている。例えば、リング状磁石4の上面をN極とした場合、磁石5の下面はS極とする。
排水蓋3を排水口2に配設すると、排水蓋3の磁石5は、排水口2に設けたリング状磁石4の穴4aの上方に位置する
排水口2には、中央に穴4aのあいたリング状磁石4が配設されている。このリング状磁石4は、排水口2の凹所2aの裏側に取り付けられている。一方、排水蓋3には、磁石5が配設されている。この磁石5は、排水蓋3の内部に埋め込まれた、円板状である。
また、リング状磁石4及び磁石5は、図3のように、排水口2及び排水蓋3の四隅に設置され、いずれも磁極が上下方向を向いている。さらに、磁石5は、リング状磁石4と異なる磁極が向かい合うように配設されている。例えば、リング状磁石4の上面をN極とした場合、磁石5の下面はS極とする。
排水蓋3を排水口2に配設すると、排水蓋3の磁石5は、排水口2に設けたリング状磁石4の穴4aの上方に位置する
リング状磁石4のN極から発する磁力線は、その一部がリング状磁石4の穴4aを通過してS極に達するため、穴4aの上方は実質的にS極となる。したがって、リング状磁石4の穴4aの上にS極を下面にした磁石5は、反発力を受けて浮揚する。これにより、排水蓋3は、排水口2に水がない状態であっても常に排水口2から浮揚する。さらに、磁石5の下面のS極はリング状磁石4の上面のN極から引力を受けるので、磁石5は、上下方向に対して安定した位置に浮揚する。したがって、排水時に排水口2に水が流れても、排水蓋3は排水孔側からの水への浮力による浮き上がりを防止することができる。
さらには、図3のように、平面視で、排水口2の四隅に設置したリング状磁石4の穴4aの中心から排水口2の中心部に向けて磁石5の位置を同じ距離だけずらすことで、排水口2の中心部に向かって、リング状磁石4と磁石5との反発力が生まれるので、排水口2の内側面に接することなく、排水蓋3を浮揚させることができる。
次に、洗い場から排水孔2bへの水の流れについて説明する。
上記のような構成により、排水口2や排水蓋3には排水蓋3を排水口2に載置するための突起や脚が不要となるので、排水口2と排水蓋3は凹凸部の少ない形状が実現できる。そして、排水蓋3は排水口2から常に安定した位置で浮揚する。すなわち、排水蓋3は排水口2に対して非接触となる。そのため、排水口2には水の流れを分断させない流路が作られるので、毛髪や垢、石鹸カスといった汚れを排水蓋3で滞留させることなく、洗い場1から排水孔2bへ排出することができる。なお、排水孔2aに排出された毛髪や垢、石鹸カスといった汚れは、図示せぬヘアキャッチャーで捕捉して破棄する。
上記のような構成により、排水口2や排水蓋3には排水蓋3を排水口2に載置するための突起や脚が不要となるので、排水口2と排水蓋3は凹凸部の少ない形状が実現できる。そして、排水蓋3は排水口2から常に安定した位置で浮揚する。すなわち、排水蓋3は排水口2に対して非接触となる。そのため、排水口2には水の流れを分断させない流路が作られるので、毛髪や垢、石鹸カスといった汚れを排水蓋3で滞留させることなく、洗い場1から排水孔2bへ排出することができる。なお、排水孔2aに排出された毛髪や垢、石鹸カスといった汚れは、図示せぬヘアキャッチャーで捕捉して破棄する。
このような実施形態によれば、洗い場1の排水口2に被せる排水蓋3に毛髪が絡むことがなく、お手入れの手間が削減でき、清潔な浴室洗い場の排水部構造を実現することができる。
以上、本発明の一実施形態を図に基づいて説明したが、本発明は、この実施形態に限定されるものではない。
例えば、リング状磁石4を排水蓋3へ、磁石5を排水口2へ配設しても同様の浮揚が実現できる。また、図3において、磁石5をリング状磁石4の穴4aの中心から排水口2の中心部から離れるように配設しても同様の浮揚が実現できる。また、磁石5は円板状でなくてもよい。
例えば、リング状磁石4を排水蓋3へ、磁石5を排水口2へ配設しても同様の浮揚が実現できる。また、図3において、磁石5をリング状磁石4の穴4aの中心から排水口2の中心部から離れるように配設しても同様の浮揚が実現できる。また、磁石5は円板状でなくてもよい。
1 :洗い場
2a:凹所
2b:排水孔
2 :排水口
3 :排水蓋
4 :リング状磁石(第一の磁石)
4a:穴
5 :円板状磁石(第二の磁石)
2a:凹所
2b:排水孔
2 :排水口
3 :排水蓋
4 :リング状磁石(第一の磁石)
4a:穴
5 :円板状磁石(第二の磁石)
Claims (3)
- 洗い場の一部を下方に凹設した凹所と、凹所に形成した排水孔とを有する排水口に、前記排水孔の上方に配設される排水蓋を設置した浴室洗い場の排水部構造において、
前記凹所に水がない状態であっても前記凹所から前記排水蓋を浮かせて前記排水蓋を前記凹所に対して非接触とする浮揚手段を備えたことを特徴とする浴室洗い場の排水部構造。 - 前記浮揚手段は、前記凹所の底部に設けられた第一の磁石及び前記排水蓋に設けられた第二の磁石の磁力によって前記排水蓋を浮揚させることを特徴とする請求項1記載の浴室洗い場の排水部構造。
- 前記第一の磁石及び第二の磁石のうち、一方の磁石はリング状磁石であり、他方の磁石は円板状磁石であり、
前記リング状磁石と円板状磁石とは、平面視で前記リング状磁石の穴内に前記円板状磁石が位置するとともに異なる磁極が向かい合うように設けられたことを特徴とする請求項2記載の浴室洗い場の排水部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013200693A JP2015067974A (ja) | 2013-09-27 | 2013-09-27 | 浴室洗い場の排水部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013200693A JP2015067974A (ja) | 2013-09-27 | 2013-09-27 | 浴室洗い場の排水部構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2015067974A true JP2015067974A (ja) | 2015-04-13 |
Family
ID=52834951
Family Applications (1)
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JP2013200693A Pending JP2015067974A (ja) | 2013-09-27 | 2013-09-27 | 浴室洗い場の排水部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015067974A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020197268A (ja) * | 2019-06-05 | 2020-12-10 | 未来工業株式会社 | 弁装置、強制離間機構及び配管構造 |
-
2013
- 2013-09-27 JP JP2013200693A patent/JP2015067974A/ja active Pending
Cited By (2)
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JP2020197268A (ja) * | 2019-06-05 | 2020-12-10 | 未来工業株式会社 | 弁装置、強制離間機構及び配管構造 |
JP7253449B2 (ja) | 2019-06-05 | 2023-04-06 | 未来工業株式会社 | 弁装置、強制離間機構及び配管構造 |
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