JP2014005603A - 抗菌及び抗カビ用構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】排水桝の内部の衛生状態を良好に維持することができ、さらに、構造体自体の交換や設置が、簡易に行え、利用コストも抑えることができる汎用性に富んだ抗菌及び抗カビ用構造体を提供すること。
【解決手段】浴室の洗い場面に凹み状に設けられた上面が蓋又は目皿により覆設可能な排水桝の内部に挿置されることで、排水桝内の抗菌及び抗カビを担う抗菌及び抗カビ用構造体10を排水桝の内部底面に当接させる当接部14と、当接部14と所定の間隔をもって相対する板状部12と、当接部14及び板状部12の間でこれらを相互に支持固定する柱状部16とを備え、その表面の全部又は一部に抗菌材及び抗カビ材が塗膜又はメッキされていることで、排水桝内の抗菌及び抗カビを担う構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、浴室の洗い場において、排水トラップを隠すために設ける排水桝内などの衛生状態を良好に維持するために用いるものであって、詳しくは、表面に塗布又はメッキされる抗菌材及び抗カビ材の抗菌や抗カビ等の効果を利用して排水桝内などの抗菌及び抗カビを担うことで、排水桝内などの衛生状態を良好に維持できるとともに、交換や設置が簡易に行える抗菌及び抗カビ用構造体に関するものである。
従来から、浴室の洗い場において、排水トラップを隠すために、排水桝を設けて、その底部に排水トラップを設置するといったことが行われている。そのため、排水桝は、通気性が悪い状況と絶えず湿気を帯びている状況が重なり、非常に菌やカビが繁殖しやすく、それによる汚れや、ヌメリが発生してしまうという問題が生じている。特に、排水桝の底面や排水桝を覆う蓋の裏面に菌やカビによる汚れが発生しやすいとされている。
上記のような問題を解決するために、従来技術においては、例えば、浴槽の残り湯を利用して、排水桝の底部に設けた排水トラップ内に渦流を発生させ、毛髪の絡まりや、ヌメリなどの汚れを低減させ、排水桝の衛生状態を良好に維持するといった浴室の排水構造が知られている。
また、特許文献1には、洗い場パンの浴槽側に凹状に形成された排水枡は、中央部に流入口を備えた底面の外周から上方へ立ち上がる立面を有して、上面には目皿が覆設されるとともに、該排水枡の流入口の下部には、内部に防臭筒を有する排水トラップが垂下状に設けられて構成され、前記洗い場パンには、浴槽の側面を覆蓋するエプロンが立設され、該エプロンの高さだけ浴槽の上面は洗い場パンより高い位置とされて、浴槽内の浴槽水の水位が洗い場パンより高い位置となるように設定されてなり、前記浴槽の底面に形成された排水口から浴槽水を排水するための浴槽主排水経路が前記排水トラップに連通接続され、該浴槽主排水経路から分岐された浴槽排水管の端が、前記排水枡の立面に対し裏側から直交状に貫通接続されて、該浴槽排水管の立面の内側に吐水口が開口されていることを特徴とする浴室の排水構造が開示されている。
この技術によると、浴槽から排水される浴槽排水の一部を良好に排水枡内に吐出させて、排水枡の立面から、排水枡内に勢いよく浴槽排水を流し込むことができ、浴槽から排水される浴槽排水の流体エネルギーで、排水枡の立面,底面等にへばり付いている髪の毛等を良好に流し去ることができるとされている。
そして、特許文献2には、浴室の洗い場面に凹み状に設けられた排水枡内にはヘアキャッチャーが設置され、該排水枡の上面に覆蓋状に設置される目皿の下面には、該目皿内部に設けられた薬剤収納部と連繋されたスプレーノズルが備えられていることを特徴とする浴室排水目皿が開示されており、目皿に設けられたスプレーノズルから芳香,消臭,抗菌剤等を排水枡内およびヘアキャッチャーに噴射させることができ、目皿を外さなくても良好に消臭剤等を噴射させて、排水枡内およびヘアキャッチャーの雑菌繁殖や臭いを良好に防ぐことができるものとなる。また、薬剤収納部が目皿内部に設けられているため、薬剤収納部が目皿と一体化して意匠性が高められ、また掃除等も良好に行うことができるとされている。
さらに、特許文献3には、防水パンと、この防水パンの一部に設けられた排水枡とを備え、上記排水枡が、底面と、この底面の周囲に立設された周壁とを有し、上記底面及び周壁が、銅又は銅合金の板により覆われた浴室ユニットが開示されており、銅イオンの滅菌作用により汚染物質の堆積を減少できるとされている。
その他、例えば、特許文献4には、浴槽と、該浴槽に隣接する洗い場床と、上記浴槽側から上記洗い場床を隔てて上記浴槽に対向する壁面へ横設された浴室カウンタと、上記浴室カウンタ内に取設され、殺菌水を生成する殺菌水生成装置と、上記浴室カウンタ下面に、垂直な回転軸を中心に回転可能に形成され、上記殺菌水生成装置により生成された殺菌水を上記洗い場床上に吐水する吐水部とを備えることを特徴とする浴室殺菌システムが開示されており、洗い場床や壁の低い部分、バスエプロン等細菌や黴が繁殖しやすい部位に集中して殺菌水を散布するといったことも行われている。
特許第4541249号公報 特許第4611146号公報 特開2008−57227公報 特開2009−119017公報
しかしながら、従来技術では、基本的に、浴槽側からの排水利用であるため、効果は使用状況によってしまい、絶対的なものではないといった指摘がされていた。また、既存の浴室では、排水構造の交換工事が大がかりなもの(浴室自体の交換)となってしまい、改善の余地があった。また、特許文献1記載の技術は、やはり、浴槽側からの排水を利用するものであり、その効果は使用状況によってしまい、そして、構造自体も複雑なものとなってしまうため、簡易に適用することが難しいとされている。
またさらに、特許文献2記載の技術は、スプレーノズルから噴射させる薬剤を頻繁に薬剤収納部へと補給しなくてはならず、衛生状態をある程度良好に維持するためには、高い維持コストがかかってしまうという問題が指摘されている。そして、特許文献3記載の技術は、排水桝の底面や側面を覆う銅又は銅合金により、排水桝の内部を滅菌することができるが、その効果が薄れてきた際の銅又は銅合金の交換作業が、極めて煩雑なものとなってしまっている。また、特許文献4記載の技術は、殺菌水を散布する作業におけるランニングコストが高くなってしまうと言われている。
本発明は、上述の課題を解決するためのもので、排水桝の内部の衛生状態を良好に維持することができ、さらに、構造体自体の交換や設置が、簡易に行え、利用コストも抑えることができる汎用性に富んだ抗菌及び抗カビ用構造体を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、以下の技術的手段を講じている。
即ち、請求項1記載の発明は、浴室の洗い場面に凹み状に設けられた上面が蓋又は目皿により覆設可能な排水桝の内部に挿置されることで、前記排水桝内の抗菌及び抗カビを担う抗菌及び抗カビ用構造体であって、前記抗菌及び抗カビ用構造体は、前記排水桝の内部底面に当接させる当接部と、前記当接部と所定の間隔をもって相対する板状部と、前記当接部及び板状部の間でこれらを相互に支持固定する柱状部とを備え、前記抗菌及び抗カビ用構造体は、その表面の全部又は一部に抗菌材及び抗カビ材が塗膜又はメッキされていることで、前記排水桝内の抗菌及び抗カビを担うことを特徴とする抗菌及び抗カビ用構造体である。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の抗菌及び抗カビ用構造体であって、前記当接部は、枠状に形成されている枠状体であることを特徴としている。そして、請求項3記載の発明は、請求項2記載の抗菌及び抗カビ用構造体であって、前記枠状体は、リング状であることを特徴としている。
さらに、請求項4記載の発明は、請求項2又は3記載の抗菌及び抗カビ用構造体であって、前記枠状体は、外枠側から内枠側に向かうにつれて上方に傾斜する形状となっていることを特徴としている。またさらに、請求項5記載の発明は、請求項1〜4何れか1項記載の抗菌及び抗カビ用構造体であって、前記当接部には、その底面側にヘアキャッチャーが取り付けられており、当該ヘアキャッチャーを前記排水桝の内部底部に形成された排水口に嵌合することにより、前記抗菌及び抗カビ用構造体が前記排水桝の内部に挿置されることを特徴としている。
そして、請求項6記載の発明は、請求項1〜4何れか1項記載の抗菌及び抗カビ用構造体であって、前記蓋又は目皿が連結材により相互に連結されることで、前記抗菌及び抗カビ用構造体が前記排水桝の内部に挿置されることを特徴としている。
また、請求項7記載の発明は、請求項1〜6何れか1項記載の抗菌及び抗カビ用構造体であって、前記所定の間隔は、前記板状部の表面上において、表面張力により前記目皿方向に膨らんだ前記排水の一部が前記目皿の裏面に接触可能となる位置となる間隔であることを特徴としている。
本発明の抗菌及び抗カビ用構造体によると、その表面の全部又は一部に抗菌材及び抗カビ材が塗布又はメッキされているため、排水桝の内部に挿置されると、その内部の抗菌及び抗カビを担うことができ、衛生状態を良好に維持することができる。さらに、排水桝内部への挿置という簡易な作業により構造体自体の設置や交換が行えるため、大がかりな作業を必要とせず、利用コストを抑えることができる。
本発明に係る抗菌及び抗カビ用構造体の第1の実施形態を示した図で、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は斜視図である。 本発明に係る抗菌及び抗カビ用構造体の第1の実施形態を排水枠内に設置した状態を示した縦断面図である。 本発明に係る抗菌及び抗カビ用構造体の第2の実施形態を示した図で、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は斜視図である。 本発明に係る抗菌及び抗カビ用構造体の第3の実施形態を排水枠内に設置した状態を示した縦断面図である。 本発明に係る抗菌及び抗カビ用構造体の第4の実施形態を排水枠内に設置した状態を示した縦断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る抗菌及び抗カビ用構造体の第1の実施形態を示した図で、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は斜視図である。また、図2は、本発明に係る抗菌及び抗カビ用構造体の第1の実施形態を排水桝内に設置した状態を示す概略側面図である。そして、10は抗菌及び抗カビ用構造体、12は板状部、14は当接部、16は柱状部、18は排水桝、20は蓋、22は蓋裏面、24は板状部表面、26は排水トラップ、28は排水管接続部、30は防臭筒、32は排水管、34は浴槽排水管接続部、36は浴槽排水管、38はゴミ等捕集部材を表している。
本実施形態における抗菌及び抗カビ用構造体10は、図1に示すように、浴槽の洗い場面に凹み状に設けられる排水桝18の内部に挿置するための底面に当接させる当接部14と、当接部14と所定の間隔をもって相対する板状部12と、さらに、当接部14と板状部12の間でこれらを相互に支持固定する柱状部16とを備えている。本実施形態においては、柱状部16は、当接部14の表面、板状部12の裏面をそれぞれ支持固定する構成となっているが、当接部14と板状部12が所定の間隔をもって相対するようにそれぞれを支持固定できるように構成されていれば良い。また、板状部12、当接部14及び柱状部16を一体成型することで抗菌及び抗カビ用構造体10を作製しても良い。
そして、抗菌及び抗カビ用構造体10の表面には、抗菌材及び抗カビ材が塗布されている。本実施形態における抗菌材及び抗カビ材は、金属イオン発生材が用いられており、この金属イオン発生材から排水桝内に流入してくる排水へ抗菌や抗カビ効果のある金属イオンが溶出されることにより、排水桝内部の抗菌や抗カビが担われ、つまり、衛生状態が良好に維持される仕組みとなっている。なお、本実施形態における金属イオン発生材は、銀イオン、銅イオン、亜鉛イオン、ニッケルイオンといった金属系イオンを塗布してなるものである。
またさらに、本実施形態においては、板状部12は、円形に形成されており、当接部14は、リング状に形成されている。当接部14がリング状に形成されているのは、浴槽の洗い場面から排水桝18に流入する排水が、排水トラップ内へと流出されるようにするためであるが、これは、枠状となっていれば良いため、例えば、四角形を呈する枠状のものを利用しても構わない。
また、柱状部16は、図中、短手方向の幅が狭くなっているが、これも浴槽の洗い場面から排水桝18に流入する排水を排水トラップ内へと流出させるためであるが、排水の効率性が阻害されない程度であれば、ある程度の幅をもたせることにより、抗菌及び抗カビ用構造体10の安定性を図ることもできるし、また、金属イオン発生材が塗布されている面が広くなるため、それだけ排水桝内の抗菌や抗カビ効果の向上が望めることになる。
続いて、図2を参照しながら、本実施形態における抗菌及び抗カビ用構造体10の排水桝18内への挿置状態について説明する。排水桝18は、浴槽の洗い場面に凹状に設けられるもので、浴槽の洗い場面から流入してくる排水を排水トラップ26に流し、さらに、排水管32へと排水できるようになっている。
排水トラップ26は、一般的なものが用いられるが、本実施形態においては、図に示すように、排水管32に接続するための排水管接続部28と、防臭筒30と、浴槽からの排水を排水トラップ26に流入させる浴槽排水管36、そして、浴槽排水管36を接続するための浴槽排水管接続部34を含む構成となっている。
また、排水桝18内部の底面には、例えば、浴槽の洗い場面からの排水に含まれる髪の毛等をキャッチするゴミ等捕集部材38が設置されており、髪の毛等が、できるだけ直接排水トラップ26や排水管32へと排水されないようにしている。さらに、排水桝18は、蓋20によって、開閉自在に覆われることができるようになっており、大きなゴミ等が排水桝18内に落ち込まないようになっている。
続いて、抗菌及び抗カビ用構造体10は、排水桝18内部の底面に当接部14を当接させることにより挿置される。このように、簡易な作業により抗菌及び抗カビ用構造体10を排水桝18内部に挿置することができるため、交換や設置作業の負担が軽減する。また、上記の通り、当接部14は、リング状に形成されているため、排水桝18内へと流入してくる排水を排水トラップ26へと流出させることができるようになっている。
そして、抗菌及び抗カビ用構造体10は、図に示すように、柱状部16が、板状部12と、それに相対する当接部14とをそれぞれ相互に支持固定する構成となっており、板状部12が、その表面上(板状部表面24)において、表面張力により蓋20の方向に膨らんだ排水の一部が蓋20の裏面(蓋裏面22)に接触可能となる位置となっている。このような構成とすることで、蓋20の裏面における抗菌や抗カビも担うことができるというわけである。
次に、本発明に係る抗菌及び抗カビ用構造体の第2の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図3は、本発明に係る抗菌及び抗カビ用構造体の第2の実施形態を示した図で、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は斜視図で、符号は、図1と同様である。
本実施形態における抗菌及び抗カビ用構造体10は、図3に示すように、浴槽の洗い場面に凹み状に設けられる排水桝18の内部に挿置するための底面に当接させる当接部14と、当接部14と所定の間隔をもって相対する板状部12と、さらに、当接部14と板状部12の間でこれらを相互に支持固定する柱状部16とを備えている。本実施形態においては、柱状部16は、当接部14の表面、板状部12の裏面をそれぞれ支持固定する構成となっているが、当接部14と板状部12が所定の間隔をもって相対するようにそれぞれを支持固定できるように構成されていれば良い。また、板状部12、当接部14及び柱状部16を一体成型することで抗菌及び抗カビ用構造体10を作製しても良い。
そして、抗菌及び抗カビ用構造体10の表面には、抗菌材及び抗カビ材が塗布されている。本実施形態における抗菌材及び抗カビ材は、金属イオン発生材が用いられており、この金属イオン発生材から排水桝内に流入してくる排水へ抗菌や抗カビ効果のある金属イオンが溶出されることにより、排水桝内部の抗菌や抗カビが担われ、つまり、衛生状態が良好に維持される仕組みとなっている。なお、本実施形態における金属イオン発生材は、銀イオン、銅イオン、亜鉛イオン、ニッケルイオンといった金属系イオンを塗布してなるものである。
またさらに、本実施形態においては、板状部12は、円形に形成されており、当接部14は、リング状に形成されている。当接部14がリング状に形成されているのは、浴槽の洗い場面から排水桝18に流入する排水が、排水トラップ内へと流出されるようにするためであるが、これは、枠状となっていれば良いため、例えば、四角形を呈する枠状のものを利用しても構わない。
そして、本実施形態においては、当接部14が、リングの外枠側から内枠側に向かうにつれて上方に傾斜する形状となっている。このような形状としているのは、抗菌及び抗カビ用構造体10を排水桝18内部に挿置した際に、当接部14の周囲に排水を溜めることができるためで、この溜まった排水に抗菌や抗カビ効果のある金属イオンを溶出させることにより、より効果的に排水桝18内部の抗菌及び抗カビを行うことができることになる。当接部14の周囲に溜まる排水は、多ければより効果的であるため、当接部14の傾斜度は、ある程度大きな方が良い。
また、柱状部16は、図中、短手方向の幅が狭くなっているが、これも浴槽の洗い場面から排水桝18に流入する排水を排水トラップ内へと流出させるためであるが、排水の効率性が阻害されない程度であれば、ある程度の幅をもたせることにより、抗菌及び抗カビ用構造体10の安定性を図ることもできるし、また、金属イオン発生材が塗布されている面が広くなるため、それだけ排水桝内の抗菌や抗カビ効果の向上が望めることになる。
続いて、本発明に係る抗菌及び抗カビ用構造体の第3の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図4は、本発明に係る抗菌及び抗カビ用構造体の第3の実施形態を排水枠内に設置した状態を示した縦断面図で、符号は、図1及び2と同様である。
本実施形態における抗菌及び抗カビ用構造体10は、図4に示すように、浴槽の洗い場面に凹み状に設けられる排水桝18の内部に挿置するための底面に当接させる当接部14と、当接部14と所定の間隔をもって相対する板状部12と、さらに、当接部14と板状部12の間でこれらを相互に支持固定する柱状部16と、当接部14の底面側に取り付けられたゴミ等捕集部材38を備えている。本実施形態においては、柱状部16は、当接部14の表面、板状部12の裏面をそれぞれ支持固定する構成となっているが、当接部14と板状部12が所定の間隔をもって相対するようにそれぞれを支持固定できるように構成されていれば良い。また、板状部12、当接部14、柱状部16及びゴミ等捕集部材38を一体成型することで抗菌及び抗カビ用構造体10を作製しても良い。
そして、抗菌及び抗カビ用構造体10の表面には、抗菌材及び抗カビ材が塗布されている。本実施形態における抗菌材及び抗カビ材は、金属イオン発生材が用いられており、この金属イオン発生材から排水桝18内に流入してくる排水へ抗菌や抗カビ効果のある金属イオンが溶出されることにより、排水桝内部の抗菌や抗カビが担われ、つまり、衛生状態が良好に維持される仕組みとなっている。なお、本実施形態における金属イオン発生材は、銀イオン、銅イオン、亜鉛イオン、ニッケルイオンといった金属系イオンを塗布してなるものである。
またさらに、本実施形態においては、板状部12は、円形に形成されており、当接部14は、リング状に形成されている。当接部14がリング状に形成されているのは、浴槽の洗い場面から排水桝18に流入する排水が、排水トラップ内へと流出されるようにするためであるが、これは、枠状となっていれば良いため、例えば、四角形を呈する枠状のものを利用しても構わない。
また、当接部14をリングの外枠側から内枠側に向かうにつれて上方に傾斜する形状とすれば、抗菌及び抗カビ用構造体10を排水桝内部に挿置した際に、当接部14の周囲に排水を溜めることができ、そして、この溜まった排水に抗菌や抗カビ効果のある金属イオンを溶出させることで、より効果的に排水桝18内部の抗菌及び抗カビを行うことができることに繋がる。
さらに、本実施形態においては、当接部14の底面側にゴミ等捕集部材38が取付材39(ボルト等)により取り付けられているが、このゴミ等捕集部材38を排水桝18内部の底部に形成された排水トラップ26へと続く排水口に嵌合させることで、抗菌及び抗カビ用構造体10を排水桝内により安定させた状態で挿置させることができるようになっている。
また、柱状部16は、図中、短手方向の幅が狭くなっているが、これも浴槽の洗い場面から排水桝18に流入する排水を排水トラップ内へと流出させるためであるが、排水の効率性が阻害されない程度であれば、ある程度の幅をもたせることにより、抗菌及び抗カビ用構造体10の安定性を図ることもできるし、また、金属イオン発生材が塗布されている面が広くなるため、それだけ排水桝内の抗菌や抗カビ効果の向上が望めることになる。
続いて、本発明に係る抗菌及び抗カビ用構造体の第4の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図5は、本発明に係る抗菌及び抗カビ用構造体の第4の実施形態を排水枠内に設置した状態を示した縦断面図で、符号は、40が連結材、42が連結ボルト、44が座金、46がナットである以外は、図4と同様である。
本実施形態における抗菌及び抗カビ用構造体10は、図5に示すように、浴槽の洗い場面に凹み状に設けられる排水桝18の内部に挿置するための底面に当接させる当接部14と、当接部14と所定の間隔をもって相対する板状部12と、さらに、当接部14と板状部12の間でこれらを相互に支持固定する柱状部16と、蓋20及び板状部12を相互に連結させる連結材40を備えている。本実施形態においては、柱状部16は、当接部14の表面、板状部12の裏面をそれぞれ支持固定する構成となっているが、当接部14と板状部12が所定の間隔をもって相対するようにそれぞれを支持固定できるように構成されていれば良い。また、板状部12、当接部14、柱状部16及び連結材40を一体成型することで抗菌及び抗カビ用構造体10を作製しても良い。
そして、抗菌及び抗カビ用構造体10の表面には、抗菌材及び抗カビ材が塗布されている。本実施形態における抗菌材及び抗カビ材は、金属イオン発生材が用いられており、この金属イオン発生材から排水桝18内に流入してくる排水へ抗菌や抗カビ効果のある金属イオンが溶出されることにより、排水桝内部の抗菌や抗カビが担われ、つまり、衛生状態が良好に維持される仕組みとなっている。なお、本実施形態における金属イオン発生材は、銀イオン、銅イオン、亜鉛イオン、ニッケルイオンといった金属系イオンを塗布してなるものである。
またさらに、本実施形態においては、板状部12は、円形に形成されており、当接部14は、リング状に形成されている。当接部14がリング状に形成されているのは、浴槽の洗い場面から排水桝18に流入する排水が、排水トラップ内へと流出されるようにするためであるが、これは、枠状となっていれば良いため、例えば、四角形を呈する枠状のものを利用しても構わない。
また、当接部14をリングの外枠側から内枠側に向かうにつれて上方に傾斜する形状とすれば、抗菌及び抗カビ用構造体10を排水桝内部に挿置した際に、当接部14の周囲に排水を溜めることができ、そして、この溜まった排水に抗菌や抗カビ効果のある金属イオンを溶出させることで、より効果的に排水桝18内部の抗菌及び抗カビを行うことができることに繋がる。
さらに、本実施形態においては、板状部12と、蓋20とを連結材40によって、相互に連結させることで、抗菌及び抗カビ用構造体10を排水桝内に挿置させることができるようになっている。本実施形態では、連結材40を連結ボルト42、座金44及びナット46としているが、連結させることが目的であるので、これら部材に限定されるものではない。
また、柱状部16は、図中、短手方向の幅が狭くなっているが、これも浴槽の洗い場面から排水桝18に流入する排水を排水トラップ内へと流出させるためであるが、排水の効率性が阻害されない程度であれば、ある程度の幅をもたせることにより、抗菌及び抗カビ用構造体10の安定性を図ることもできるし、また、金属イオン発生材が塗布されている面が広くなるため、それだけ排水桝内の抗菌や抗カビ効果の向上が望めることになる。
10 抗菌及び抗カビ用構造体
12 板状部
14 当接部
16 柱状部
18 排水桝
20 蓋
22 蓋裏面
24 板状部表面
26 排水トラップ
28 排水管接続部
30 防臭筒
32 排水管
34 浴槽排水管接続部
36 浴槽排水管
38 ゴミ等捕集部材
39 取付材
40 連結材
42 連結ボルト
44 座金
46 ナット

Claims (7)

  1. 浴室の洗い場面に凹み状に設けられた上面が蓋又は目皿により覆設可能な排水桝の内部に挿置されることで、前記排水桝内の抗菌及び抗カビを担う抗菌及び抗カビ用構造体であって、
    前記抗菌及び抗カビ用構造体は、前記排水桝の内部底面に当接させる当接部と、前記当接部と所定の間隔をもって相対する板状部と、前記当接部及び板状部の間でこれらを相互に支持固定する柱状部とを備え、
    前記抗菌及び抗カビ用構造体は、その表面の全部又は一部に抗菌材及び抗カビ材が塗膜又はメッキされていることで、前記排水桝内の抗菌及び抗カビを担うこと
    を特徴とする抗菌及び抗カビ用構造体。
  2. 前記当接部は、枠状に形成されている枠状体であることを特徴とする請求項1記載の抗菌及び抗カビ用構造体。
  3. 前記枠状体は、リング状であることを特徴とする請求項2記載の抗菌及び抗カビ用構造体。
  4. 前記枠状体は、外枠側から内枠側に向かうにつれて上方に傾斜する形状となっていることを特徴とする請求項2又は3記載の抗菌及び抗カビ用構造体。
  5. 前記当接部には、その底面側にヘアキャッチャーが取り付けられており、当該ヘアキャッチャーを前記排水桝の内部底部に形成された排水口に嵌合することにより、前記抗菌及び抗カビ用構造体が前記排水桝の内部に挿置されることを特徴とする請求項1〜4何れか1項記載の抗菌及び抗カビ用構造体。
  6. 前記板状部と、前記蓋又は目皿が連結材により相互に連結されることで、前記抗菌及び抗カビ用構造体が前記排水桝の内部に挿置されることを特徴とする請求項1〜4何れか1項記載の抗菌及び抗カビ用構造体。
  7. 前記所定の間隔は、前記板状部の表面上において、表面張力により前記蓋又は目皿方向に膨らんだ前記排水の一部が前記蓋又は目皿の裏面に接触可能となる位置となる間隔であることを特徴とする請求項1〜6何れか1項記載の抗菌及び抗カビ用構造体。
JP2012139967A 2012-06-21 2012-06-21 抗菌及び抗カビ用構造体 Pending JP2014005603A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018178498A (ja) * 2017-04-11 2018-11-15 Toto株式会社 浴室洗い場における排水部構造
JP2018197489A (ja) * 2017-02-28 2018-12-13 Toto株式会社 排水部構造

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JP2018197489A (ja) * 2017-02-28 2018-12-13 Toto株式会社 排水部構造
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