JP3006069U - 浴室用防カビ除菌具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 浴室の排水口だけでなく、浴室の洗い場床
上、隅部、湯水のかかる壁面に生ずる、ぬめり、カビ、
黒ずみの発生防止若しくは除去と殺菌もできるととも
に、浴室の洗浄手間を軽減し、常に衛生的に使用できる
浴室用防カビ除菌具を安価に提供することを目的として
いる。 【構成】 内底面又は側壁に低くとも後記防カビ除菌剤
２が水浸する高さで溢流する溢流排水口７を設けた上端
開口の液溜め室４の底面に、底上げ脚５と滑止脚６を具
備し、内底面には、除菌剤拘束壁８を形成した合成樹脂
製の容器本体１と、前記除菌剤拘束壁８に拘束保持され
る防カビ除菌剤２と、前記容器本体１の上端開口部を嵌
合閉塞するとともに上面又は／及び側面に手指の入らな
い大きさの湯水流入口９の多数を形成した合成樹脂製の
容器蓋３とからなる浴室用防カビ除菌具の構造。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ぬめり、カビ、黒ずみの発生防止若しくは除去と殺菌を目的として 浴室洗い場床上に配設使用する浴室用防カビ除菌具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の浴室用防カビ除菌具には、台所の洗い場の排水用ストレーナー内に配設 使用される台所用清浄具を、浴室の配水口に利用しているのが現状である。この 台所用清浄具は、ネット袋に清浄錠剤を収容し、ネット袋の開口部を絞った部分 に、吊り下げ紐を設けてなり、これをストレーナーの把手に固定して、清浄錠剤 入りのネット袋をストレーナー内の底に載置させて使用するものであった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが上記台所用清浄具を浴室の排水口に配設使用しても、排水口内のぬめ り、カビ、黒ずみの発生防止若しくは除去と殺菌ができるに止まり、浴室の洗い 場床上、隅部、湯水のかかる壁面のぬめり、カビ、黒ずみの発生防止若しくは除 去と殺菌ができない点に解決すべき課題があった。

【０００４】 本考案は、浴室の排水口だけでなく、浴室の洗い場床上、隅部、湯水のかかる 壁面に生ずる、ぬめり、カビ、黒ずみの発生防止若しくは除去と殺菌もでき、且 つ、ぬめり等の発生防止と殺菌機能を低下させることなく長時間使用できる浴室 用防カビ除菌具を安価に提供し、浴室の洗浄手間を軽減し、常に衛生的に使用で きるようにすることを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決し目的を達成するために、本考案の浴室用防カビ除菌具は、内 底面又は側壁に低くとも後記防カビ除菌剤２が水浸する高さで溢流する溢流排水 口７を設けた上端開口の液溜め室４の底面に、底上げ脚５と滑止脚６を具備し、 内底面には、除菌剤拘束壁８を形成した容器本体１と、前記除菌剤拘束壁８に拘 束保持される防カビ除菌剤２と、前記容器本体１の上端開口部を嵌合閉塞すると ともに上面又は／及び側面に手指の入らない大きさの湯水流入口９の多数を形成 した容器蓋３とから構成されている。

【０００６】

【作用】

上記のように構成した浴室用防カビ除菌具は、浴室内の邪魔にならないコーナ ー部等に吸盤等で妄りに移動しないように固定して使用するものであって、最初 の配設時に容器本体１の液溜め室４へ湯又は水を入れて、防カビ除菌剤２を浸漬 させた状態として使用し、後は、入浴者が、かかり湯、石鹸水の洗い流し、上り 湯等をした場合の湯水が、容器蓋３の湯水流入口８から容器内へ流入して、防カ ビ除菌剤２の溶出した除菌溶液を溢流させるようになる。

【０００７】 この場合、除菌溶液は単に浴室床上を流れるだけでなく、入浴者が、かかり湯 、石鹸水の洗い流し、上り湯等をした場合の湯水によって飛散、拡散することか ら、浴室の洗い場の広い床面だけでなく、隅部、湯水のかかる壁面の、ぬめり、 カビ、黒ずみの発生防止若しくは除去と殺菌をすると同時に、排水口内の、ぬめ り、カビ、黒ずみの発生防止若しくは除去と除菌が可能となる。

【０００８】

【実施例】

図１は本考案の実施例１に係る浴室用防カビ除菌具の容器本体平面図、図２は 図１のＡ−Ａ線における断面図、図３は容器蓋の平面図、図４は容器蓋の一部を 破断して示した正面図、図５は組立後の半断面図、図６は実施例２に係る浴室用 防カビ除菌具の容器本体の右側面図、図７は実施例３に係る浴室用防カビ除菌具 の容器蓋の右側面図、図８は実施例４に係る浴室用防カビ除菌具の容器蓋の断面 図である。

【０００９】 （実施例１） 図１乃至図５に示した浴室用防カビ除菌具は、容器はポリプロ ピレンを用いて成形したものであって、その構造は、容器本体１と防カビ除菌剤 ２と容器蓋３とからなっている。

【００１０】 前記容器本体１は、平面形状がコーナー設置可能な略直角二等片三角形をした 上端開口の液溜め室４を形成する構造であって、低くとも後記防カビ除菌剤２が 十分に浸漬する高さで除菌溶液が溢流して底面へ流出する筒形の溢流排水口７と 、防カビ除菌剤を定着する除菌剤拘束壁８とが内底面に突設され、且つ底面には 、湯水の流れ用空間を形成するために一体に突設された底上げ脚５を有し、滑止 脚６としての吸盤が取付けられ、上端開口部縁には蓋受け段１１を形成した構造 となっている。

【００１１】 また、防カビ除菌剤２は、徐溶性タイプのトリクロルイソシアヌル酸又はトリ クロロイソシアヌル酸を有効成分とする直径３０mm程度、厚み１０mm程度の錠剤 であり、前記除菌拘束壁８によって、定位置に保持される。

【００１２】 さらに容器蓋３は、前記容器本体１の上端開口部を嵌合閉塞するものであって 、その上面から側面にかけて、２〜３mm間隔の平行する多数のスリットからなる 湯水流入口９を形成し、容器本体１の開口端縁と嵌合するために、開口周縁には 嵌合段１０が形成されている。

【００１３】 （実施例２） 実施例２に係る浴室用防カビ除菌具は、図６に容器本体１の側 面図を示したように、溢流排水口７を側壁又は／及び正面の上縁部に形成して、 構造を簡単にしたものであって、他の構造は実施例１と同じである。

【００１４】 （実施例３） 実施例３に係る浴室用防カビ除菌具は、図７に容器蓋３の右側 面図を示したように、上面を後方上りの斜面１２又は平面に後方上りの斜面が連 続する面に形成して、被水面積を広くしたものであり、他の構造は実施例１又は ２と同じとする。

【００１５】 （実施例４） 実施例４に係る浴室用防カビ除菌具は、図８に容器蓋３の断面 図を示したように、上面を中窪み形の湾曲面１３に形成して、被水面積と集水効 果を高めたものであり、他の構造は実施例１又は２と同じとする。

【００１６】 なお上記各実施例では、吸盤を容器本体１の底に設けているが、容器本体１の 底面には底上げ脚５のみを設け、図６に二点鎖線で示すように、移動止部材とし て、容器本体１の側壁に吸盤を取付け、これを浴室の側壁面に吸着させるように してもよい。

【００１７】 なお容器本体１は、平面形状がコーナー設置可能な略直角二等片三角形とした ものを図示説明しているが、これに限定されるものではなく、平面四角形、長方 形等であっても良い。

【００１８】 また湯水流入口９は、上面だけに設けてもよく、さらに多数のスリットに代え て液体表面張力で閉塞されない程度の径、例えば、３〜５mm程度の多数の細孔か ら形成する場合もある。

【００１９】

【考案の効果】

本考案の浴室用防カビ除菌具は、既述したように、浴室内の邪魔にならないコ ーナー部等に吸盤等で妄りに移動しないように固定し、最初の配設時に容器本体 １の液溜め室４へ湯又は水を入れて、防カビ除菌剤２を浸漬させた状態として使 用するのであるが、入浴者が、かかり湯、石鹸水の洗い流し、上り湯等をした場 合の湯水が、容器蓋３の湯水流入口８から容器内へ流入して、防カビ除菌剤２が 溶出した除菌溶液を溢流させ、これが、単に浴室床上を流れるだけでなく、入浴 者が、かかり湯、石鹸水の洗い流し、上り湯、シャワー等をした場合の湯水によ って飛散、拡散して、浴室の洗い場の広い床面だけでなく、隅部、湯水のかかる 壁面の、ぬめり、カビ、黒ずみの発生防止若しくは除去と殺菌をすると同時に、 排水口内の、ぬめり、カビ、黒ずみの発生防止若しくは除去と除菌を達成するこ とができ、頻繁に浴室を洗浄する手間が省け、常に浴室を清潔に維持でき、気持 ち良く入浴、シャワーをすることができる。

【００２０】 また請求項２に記載のように 容器形状をコーナー設置可能な略三角形とする ことによって、邪魔にならないデッドスペースを有効に使用することができる。

【００２１】 さらに請求項３に記載のように、容器蓋３の上面は後方上りの斜面又は平面に 後方上りの斜面が連続する面若しくは中窪み形の湾曲面に形成すれば、被水面積 を広くし、また集水機能が良好となって、除菌溶液の溢流を促進し、防カビ除菌 剤による、ぬめり、カビ、黒ずみの発生防止若しくは除去と除菌を効果的に発揮 させることができる。

【００２２】 さらにまた、請求項４、５に記載のように、滑止脚６として吸盤を、また移動 止部材として側壁に吸盤を使用した場合には、流水による浴室用防カビ除菌具の 妄動が確実に阻止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例１に係る浴室用防カビ除菌具の容器本体
平面図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線における断面図である。

【図３】容器蓋の平面図である。

【図４】容器蓋の一部を破断して示した正面図である。

【図５】組立後の半断面図である。

【図６】実施例２に係る浴室用防カビ除菌具の容器本体
の右側面図である。

【図７】実施例３に係る浴室用防カビ除菌具の容器蓋の
右側面図である。

【図８】実施例４に係る浴室用防カビ除菌具の容器蓋の
断面図である。

【符号の説明】

１ 容器本体 ２ 防カビ除菌剤 ３ 容器蓋 ４ 液溜め室 ５ 底上げ脚 ６ 滑止脚 ７ 溢流排水口 ８ 除菌剤拘束壁 ９ 湯水流入口 １０ 嵌合段 １１ 受け段 １２ 斜面 １３ 湾曲面

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 内底面又は側壁に低くとも後記防カビ除
   菌剤２が水浸する高さで溢流する溢流排水口７を設けた
   上端開口の液溜め室４の底面に、底上げ脚５と滑止脚６
   を具備し、内底面には、除菌剤拘束壁８を形成した容器
   本体１と、前記除菌剤拘束壁８に拘束保持される防カビ
   除菌剤２と、前記容器本体１の上端開口部を嵌合閉塞す
   るとともに上面又は／及び側面に手指の入らない大きさ
   の湯水流入口９の多数を形成した容器蓋３とからなる浴
   室用防カビ除菌具。
2. 【請求項２】 容器形状がコーナー設置可能な略三角形
   である請求項１記載の浴室用防カビ除菌具。
3. 【請求項３】 容器蓋３の上面は後方上りの斜面又は平
   面に後方上りの斜面が連続する面若しくは中窪み形の湾
   曲面に形成した請求項１又は２記載の浴室用防カビ除菌
   具。
4. 【請求項４】 滑止脚６として吸盤を使用した請求項
   １、２又は３記載の浴室用防カビ除菌具。
5. 【請求項５】 容器本体１の底面には底上げ脚５のみを
   設け、移動止部材として、容器本体１の側壁に吸盤を取
   付けた請求項１、２又は３記載の浴室用防カビ除菌具。