JP2015067889A - 蒸着マスクの検査方法および蒸着マスクの検査装置 - Google Patents

蒸着マスクの検査方法および蒸着マスクの検査装置 Download PDF

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Abstract

【課題】貫通孔の検査精度を向上させることができる蒸着マスクの検査方法を提供する。
【解決手段】本発明による蒸着マスクの検査方法においては、まず、複数の蒸着マスク20が撮像されて複数の蒸着マスク20が示されるマスク画像が取得される。続いて、マスク画像において、蒸着マスク20ごとに有効領域22が示される検査対象領域が画定される。その後、検査対象領域が示す蒸着マスク20の有効領域22における貫通孔25の欠陥の有無が判定される。検査対象領域を画定する工程においては、複数の蒸着マスク20のうちの一の蒸着マスク20に対応する検査対象領域は、当該一の蒸着マスクのアライメントマーク27の位置に基づいて画定され、他の蒸着マスク20に対応する検査対象領域は、当該他の蒸着マスク20のアライメントマーク27の位置に基づいて画定される。
【選択図】図9

Description

本発明は、所望のパターンに設けられた複数の貫通孔を介して基板に蒸着材料を蒸着するために使用される蒸着マスクの貫通孔を検査する蒸着マスクの検査方法に係り、とりわけ、貫通孔の検査精度を向上させることができる蒸着マスクの検査方法に関する。また、本発明は、上記蒸着マスクの貫通孔を検査する蒸着マスクの検査装置に係り、とりわけ、貫通孔の検査精度を向上させることができる蒸着マスクの検査装置に関する。
従来、所望のパターンで配列された貫通孔を含む蒸着用のマスクを用い、所望のパターンで薄膜を形成する方法が知られている。そして、昨今においては、例えば有機EL表示装置の製造時において有機材料を基板上に蒸着する場合等、極めて高価な材料を成膜する際に蒸着が用いられることがある。なお、蒸着用のマスクは、一般的に、フォトリソグラフィー技術を用いたエッチングによって金属板に貫通孔を形成することにより、製造され得る(例えば、特許文献1)。
蒸着用のマスクを用いて蒸着材料を基板に成膜する場合、蒸着材料は、貫通孔の形状に沿って基板上に蒸着され、基板上に画素が形成される。すなわち、貫通孔の形状によって基板上に形成される画素の形状が画定されるため、貫通孔に欠陥が有る場合には、画素の形状精度が損なわれ得るという問題がある。
そこで、貫通孔に欠陥が有るか否かを調べるために、製造された蒸着用のマスクの貫通孔の検査が行われている。この場合、まず、蒸着用のマスクがガラス搬送治具上に載置されて検査装置の搬送ラインにセットされる。ここで、一般的に蒸着用のマスクは極めて薄いことから、蒸着用のマスクの変形を防止して搬送をスムーズに行うために、蒸着用のマスクは、ガラス搬送治具上に載置されて搬送される。続いて、蒸着用のマスクが、カメラで撮像可能な位置に搬送されて、蒸着用のマスクがカメラによって撮像される。こうして撮像されて取得された画像を画像処理することにより、蒸着用のマスクの貫通孔に欠陥が有るか否かが判定される。具体的には、各貫通孔の大きさ、形状、位置などに欠陥が有るか否かが判定される。
このような蒸着用のマスクの検査には、例えば、特許文献2に示すような検査装置を用いることができる。
特開2004−39319号公報 特開2000−193604号公報
画像処理する際には、カメラによって取得された画像において、貫通孔が形成された有効領域が示される検査対象領域が画定され、この検査対象領域における判定対象となる一の貫通孔の画像と、当該貫通孔に隣り合う比較対象となる他の貫通孔とを比較して、検査対象領域が示す有効領域における貫通孔の欠陥の有無が判定される。検査対象領域は、蒸着用のマスクに形成された一対のアライメントマークを用いて画定される。このことにより、蒸着用のマスクが位置ずれした場合であっても、検査対象領域に有効領域の全体を示すことができ、当該有効領域における全ての貫通孔の検査をすることが可能となる。
ところで、蒸着用のマスクの検査効率を向上させるために、ガラス搬送治具上に複数の蒸着用のマスクが載置され、これらの複数の蒸着用のマスクが一度に撮像されて貫通孔の検査を行うことが好適である。この場合、複数の蒸着用のマスクが一度に撮像されることにより、これらの蒸着用のマスクが示されるマスク画像が取得される。取得されたマスク画像において、当該マスク画像に示される蒸着用のマスクごとに有効領域が示される検査対象領域が画定される。画定された各検査対象領域が示す各蒸着用のマスクの有効領域において、貫通孔の欠陥の有無が判定される。
しかしながら、検査治具上に複数の蒸着用のマスクが載置された場合、ガラス搬送治具上に載置された複数の蒸着用のマスクの位置ずれの状態が互いに異なる場合があり得る。この場合、各蒸着用のマスクの検査対象領域を、対応する蒸着用のマスクに合わせて適切に画定することが困難になる。
ここで、図11を用いて具体的に説明する。図11は、ガラス搬送治具上に3つの蒸着用のマスク101、102、103が載置され、このうちの一の(左側の)蒸着用のマスク101が位置ずれすることなく載置され、残りの二つの(中央および右側の)蒸着用のマスク102、103が互いに異なるように位置ずれした場合を示している。各蒸着用のマスク101、102、103は、3つの有効領域101a、102a、103aを有している。
例えば、図11(a)に示すように、複数の蒸着用のマスク101、102、103のうちの左側の蒸着用のマスク101のアライメントマーク101bの位置に合わせて全ての蒸着用のマスク101、102、103の検査対象領域101c、102c、103cを画定した場合、中央および右側の蒸着用のマスク102、103の検査対象領域102c、103cが、対応する有効領域102a、103aに対して位置ずれする。このため、当該検査対象領域102c、103cを、対応する有効領域102a、103a全体を示すように画定することは困難である。同様に、図11(b)に示すように、中央の蒸着用のマスク102のアライメントマーク102bの位置に合わせて全ての蒸着用のマスク101、102、103の検査対象領域101c、102c、103cを画定した場合、左側および右側の蒸着用のマスク101、103の検査対象領域101c、103cが、対応する有効領域101a、103aに対して位置ずれする。このため、当該検査対象領域101c、103cを、対応する有効領域101a、103a全体を示すように画定することも困難である。また、図示しないが、右側の蒸着用のマスク103のアライメントマーク103bの位置に合わせて検査対象領域101c、102c、103cを画定する場合でも同様である。
このように複数の蒸着用のマスクの位置ずれの状態が互いに異なる場合、各検査対象領域において、対応する有効領域の全体を示すことが困難になる。すなわち、全ての検査対象領域を、複数の蒸着用のマスクのうちのいずれか一の蒸着用のマスクのアライメントマークの位置に基づいて画定した場合、各検査対象領域に対応する蒸着用のマスクの有効領域に合わせて適切に画定することが困難になる。
この対策として、検査対象領域を、有効領域よりも大きい領域で画定することが考えられる。より具体的に説明すると、図11では、図面を明瞭にするために、検査対象領域が有効領域よりも若干大きく画定されているが、このように検査対象領域を図11に示すように有効領域より大きくする、あるいは図11に示すよりも更に大きくすることが対策となり得る。この場合、蒸着用のマスクが多少位置ずれした場合であっても、検査対象領域に、対応する有効領域全体を示すことが可能となる。
しかしながら、有効領域の外側近傍に非検査対象である他の用途の孔などがある場合には、この孔が、大きく画定された検査対象領域に含まれて検査対象になり得る。このことにより、この孔を原因として貫通孔に欠陥が有ると誤って判定されるおそれがあり、この場合には貫通孔の検査精度が低下し得るという問題がある。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、貫通孔の検査精度を向上させることができる蒸着マスクの検査方法および蒸着マスクの検査装置を提供することを目的とする。
本発明は、
一対のアライメントマークと、複数の貫通孔が形成された有効領域と、を有する蒸着マスクであって、前記貫通孔を介して基板に蒸着材料を蒸着するために使用される前記蒸着マスクが検査治具上に複数載置されて各々の前記蒸着マスクの前記貫通孔を検査する蒸着マスクの検査方法であって、
前記検査治具上に載置された複数の前記蒸着マスクを撮像して当該複数の蒸着マスクが示されるマスク画像を取得する工程と、
取得された前記マスク画像において、前記蒸着マスクごとに前記有効領域が示される検査対象領域を画定する工程と、
画定された前記検査対象領域が示す前記蒸着マスクの前記有効領域における前記貫通孔の欠陥の有無を判定する工程と、を備え、
前記検査対象領域を画定する工程において、複数の前記蒸着マスクのうちの一の前記蒸着マスクに対応する前記検査対象領域は、当該一の蒸着マスクの前記アライメントマークの位置に基づいて画定され、他の前記蒸着マスクに対応する前記検査対象領域は、当該他の蒸着マスクの前記アライメントマークの位置に基づいて画定されることを特徴とする蒸着マスクの検査方法、
を提供する。
本発明による蒸着マスクの検査方法において、前記蒸着マスクは、複数の前記有効領域を有しており、前記検査対象領域を画定する工程において、前記検査対象領域は、対応する前記蒸着マスクに対して前記有効領域ごとに複数画定される、ようにしてもよい。
本発明は、
一対のアライメントマークと、複数の貫通孔が形成された有効領域と、を有する蒸着マスクであって、前記貫通孔を介して基板に蒸着材料を蒸着するために使用される前記蒸着マスクが検査治具上に複数載置されて各々の前記蒸着マスクの前記貫通孔を検査する蒸着マスクの検査装置であって、
前記検査治具上に載置された複数の前記蒸着マスクを撮像して当該複数の蒸着マスクが示されるマスク画像を取得する撮像部と、
前記撮像部により取得された前記マスク画像において前記蒸着マスクごとに前記有効領域が示される検査対象領域を画定する対象領域画定手段と、
前記対象領域画定手段により画定された前記検査対象領域が示す前記蒸着マスクの前記有効領域における前記貫通孔の欠陥の有無を判定する欠陥判定手段と、を備え、
前記対象領域画定手段は、複数の前記蒸着マスクのうちの一の前記蒸着マスクに対応する前記検査対象領域を、当該一の蒸着マスクの前記アライメントマークの位置に基づいて画定し、他の前記蒸着マスクに対応する前記検査対象領域を、当該他の蒸着マスクの前記アライメントマークの位置に基づいて画定することを特徴とする蒸着マスクの検査装置、
を提供する。
本発明による蒸着マスクの検査装置において、前記蒸着マスクは、複数の前記有効領域を有しており、前記対象領域画定手段は、前記検査対象領域を、対応する前記蒸着マスクに対して前記有効領域ごとに複数画定する、ようにしてもよい。
本発明によれば、貫通孔の検査精度を向上させることができる。
図1は、本発明の一実施の形態を説明するための図であって、蒸着マスクを含む蒸着マスク装置の一例を示す概略平面図である。 図2は、図1に示す蒸着マスク装置を用いて蒸着する方法を説明するための図である。 図3は、図1に示す蒸着マスクを示す平面図である。 図4は、図3に示す蒸着マスクの部分拡大平面図である。 図5は、図4のI−I線に沿った断面に相当する図である。 図6は、図3に示す蒸着マスクの検査装置を示す概略図である。 図7は、図6に示す検査装置の搬送部によって搬送される蒸着マスクを示す平面図である。 図8は、図6に示す検査装置の第1ユニットを示す概略斜視図である。 図9は、図6に示す検査装置の第1ユニットにおいて得られる検査対象領域を示す図である。 図10は、図6に示す検査装置における蒸着マスクの検査方法を示すフローチャートである。 図11(a)、(b)は、検査対象領域が対応する蒸着マスクの有効領域に対して位置ずれした状態を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
図1〜図9は本発明による一実施の形態を説明するための図である。以下の実施の形態およびその変形例では、有機ELディスプレイ装置を製造する際に有機発光材料などの蒸着材料を、後述する複数の貫通孔を介して所望のパターンでガラス基板上に蒸着するために使用される蒸着マスクを例にあげて説明する。ただし、このような適用に限定されることなく、種々の用途に用いられる蒸着マスクに対し、本発明を適用することができる。
なお、本明細書において、「板」、「シート」、「フィルム」の用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。例えば、「板」はシートやフィルムと呼ばれ得るような部材も含む概念であり、したがって、例えば「金属板」は、「金属シート」や「金属フィルム」と呼ばれる部材と呼称の違いのみにおいて区別され得ない。
さらに、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件並びにそれらの程度を特定する、例えば、「直交」、「同一」、「同時」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。
まず、蒸着マスクを含む蒸着マスク装置の一例について、主に図1〜図5を参照して説明する。ここで、図1は、蒸着マスクを含む蒸着マスク装置の一例を示す概略平面図であり、図2は、図1に示す蒸着マスク装置の使用方法を説明するための図であり、図3は、図1に示す蒸着マスクを示す平面図である。図4は、蒸着マスクの部分拡大平面図であり、図5は、図4のI−I線に沿った断面に相当する図である。
図1および図2に示された蒸着マスク装置10は、フレーム開口部15aを有し、枠状に形成された金属製のフレーム(金属枠体)15と、フレーム15のフレーム開口部15a上に蒸着マスク20の幅方向(長手方向に直交する方向、横方向)に並列配置された帯状の複数の蒸着マスク20と、を備えている。このうち蒸着マスク20は、概略的にはシート状に形成された金属板21を有している(図5参照)。このような蒸着マスク20には、多数の貫通孔25が設けられている。この蒸着マスク装置10は、図2に示すように、蒸着マスク20が蒸着対象物である基板、例えばガラス基板92に対面するようにして蒸着装置90内に支持され、ガラス基板92への蒸着材料の蒸着に使用される。
蒸着装置90内では、フレーム15のフレーム開口部15a内にガラス基板92が配置され、不図示の磁石からの磁力によって、蒸着マスク20と、ガラス基板92とが密着するようになる。蒸着装置90内には、この蒸着マスク装置10を挟んだガラス基板92の下方に、蒸着材料(一例として、有機発光材料)98を収容するるつぼ94と、るつぼ94を加熱するヒータ96とが配置されている。るつぼ94内の蒸着材料98は、ヒータ96からの加熱により、気化または昇華してガラス基板92の表面に付着するようになる。上述したように、蒸着マスク20には多数の貫通孔25が形成されており、蒸着材料98はこの貫通孔25を介してガラス基板92に付着する。この結果、蒸着マスク20の貫通孔25の位置に対応した所望のパターンで、蒸着材料98がガラス基板92の表面に成膜される。
図1および図3に示すように、本実施の形態において、蒸着マスク20は、平面視において帯状の略四角形形状、さらに正確には平面視において帯状の略矩形状の輪郭を有している。蒸着マスク20は、蒸着マスク20の長手方向に一列状に配置された複数の有効領域22であって、規則的な配列で複数の貫通孔25が形成された複数の有効領域22と、各有効領域22を取り囲む周囲領域23と、を含んでいる。このうち周囲領域23は、基板へ蒸着されることを意図された蒸着材料が通過する領域ではない。例えば、有機ELディスプレイ装置用の有機発光材料の蒸着に用いられる蒸着マスク20においては、有効領域22は、有機発光材料が蒸着して画素を形成するようになる基板(ガラス基板92)上の区域、すなわち、作製された有機ELディスプレイ装置用基板の表示面をなすようになる基板上の区域に対面する、蒸着マスク20内の領域のことである。ただし、種々の目的から、周囲領域23に貫通孔や凹部が形成されていてもよい。図1に示された例において、各有効領域22は、平面視において略四角形形状、さらに正確には平面視において略矩形状の輪郭を有している。
図示された例において、複数の有効領域22は、蒸着マスク20の長手方向に沿って所定の間隔を空けて配置されている。このような複数の有効領域22を含む蒸着マスク20が、その幅方向に配列されて、図1に示す蒸着マスク装置10が構成されている。一つの有効領域22が一つの有機ELディスプレイ装置に対応するようになっており、図1に示す蒸着マスク装置10においては、多面付蒸着が可能となっている。
蒸着マスク20に形成された貫通孔25の一例について、図4および図5を主に参照して更に詳述する。ここで図4は、蒸着マスク20を第1面20a側から示す部分平面図である。また、図5は、図4のI−I線に沿った断面に相当する図である。
図4に示すように、図示された例において、各有効領域22に形成された複数の貫通孔25は、当該有効領域22において、互いに直交する二方向に沿ってそれぞれ所定のピッチで配列されている。図4には、各貫通孔25が、平面視で、略四角形形状、さらに正確には平面視において略矩形状の輪郭を有している例を示している。より具体的には、後述する基材穴30が、平面視で、略四角形形状あるいは略矩形形状の輪郭を有し、各貫通孔25に、基材穴30が一つずつ形成されている。
図4および図5に示すように、蒸着マスク20は、第1面21aと、第1面21aとは反対側に設けられた第2面21bと、を含む金属板(金属基材)21を有している。金属板21の第2面21bは、蒸着時(すなわち、蒸着装置90内に取り付けられた際)には、ガラス基板92の側に配置される。
金属板21は、36%Niインバー材により形成することができ、金属板21の厚さは、例えば、10μm〜100μmとすることが好適である。
複数の貫通孔25は、蒸着マスク20の法線方向に沿った一方の側となる第1面20aと、蒸着マスク20の法線方向に沿った他方の側となる第2面20bと、の間を延びている。すなわち、貫通孔25は蒸着マスク20を貫通している。
図示された例では、金属板21に基材穴30が設けられている。すなわち、蒸着マスク20の法線方向における一方の側となる金属板21の第1面21aの側から金属板21にエッチングによって基材穴30が形成されている。図4および図5には、貫通孔25を構成する基材穴30が、第1面21aの側から第2面21bの側へ向けて、断面積(蒸着マスク20の平面視における面積)がしだいに小さくなるように形成されている例が示されている。そして、基材穴30の壁面31と、金属板21の第2面21bとが、周状の接続部35を介して接続されている。接続部35は、蒸着マスクの法線方向に対して傾斜した基材穴30の壁面31と、第2面21bとが合流する合流線によって画成されている。この接続部35において、貫通孔25の断面積が最も小さくなっている。
基材穴30は、金属板21の第1面21aをエッチングすることにより形成される。エッチングによって形成される穴(または凹部)の壁面は、一般的に、浸食方向に向けて凸となる曲面状となる。したがって、エッチングによって形成された穴の壁面は、エッチングの開始側となる領域において切り立ち、エッチングの開始側とは反対側となる領域、すなわち穴の最も深い側においては、金属板21の法線方向に対して比較的に大きく傾斜するようになる。
図2に示すようにして蒸着マスク装置10が蒸着装置90に収容された場合、図5に二点鎖線で示すように、蒸着マスク20の金属板21の第1面20aが蒸着材料98を保持したるつぼ94側に位置し、金属板21の第2面20bがガラス基板92に対面する。したがって、蒸着材料98は、次第に断面積が小さくなっていく基材穴30を通過してガラス基板92に付着する。
上述したように、本実施の形態では、貫通孔25が各有効領域22において所定のパターンで配置されている。一例として、蒸着マスク20(蒸着マスク装置10)が携帯電話やデジタルカメラ等のディスプレイ(2〜5インチ程度)を作製するために用いられる場合、貫通孔25の配列ピッチPは、58μm(440ppi)以上254μm(100ppi)以下程度とすることができる。なお、カラー表示を行いたい場合には、貫通孔25が配列されている方向に沿って蒸着マスク20(蒸着マスク装置10)とガラス基板92とを少しずつ相対移動させ、赤色用の有機発光材料、緑色用の有機発光材料および青色用の有機発光材料を順に蒸着させていってもよい。また、蒸着マスク20(蒸着マスク装置10)が携帯電話のディスプレイを作製するために用いられる場合、各貫通孔25が配列されている方向に沿った幅(スリット幅)Wは、28μm以上84μm以下程度とすることができる。
なお、蒸着マスク装置10は、高温雰囲気となる蒸着装置90の内部に保持される。したがって、蒸着マスク20およびフレーム15は、蒸着マスク20やフレーム15に撓みや熱応力が発生することを防止するため、熱膨張率が低い同一の材料によって形成されていることが好ましい。このような材料として、例えば、36%Niインバー材を用いることができる。
次に、上述した蒸着マスク20の貫通孔25を検査するための蒸着マスクの検査装置40について図6乃至図9を用いて説明する。検査装置40は、蒸着マスク20の有効領域22に形成された多数の貫通孔25の欠陥の有無を検査するためのものであり、本実施の形態においては、検査効率を向上させるために、各々が5つの有効領域22を有する4つの蒸着マスク20が1度に検査されるようになっている。すなわち、4つの蒸着マスク20が、搬送方向Pに直交する方向に並列配置(横方向に並んで配置)されて検査治具(搬送治具)70に載置され、検査装置40内で搬送されて検査される。この場合、各蒸着マスク20の長手方向が、蒸着マスク20の搬送方向Pに沿うようになり、蒸着マスク20の5つの有効領域22が、搬送方向Pに沿って配列される。
ここで、図6は、蒸着マスクの検査装置40を示す概略図であり、図7は、検査装置40の搬送部43によって搬送される蒸着マスク20を示す平面図である、図8は、検査装置40の第1ユニット50を示す概略斜視図であり、図9は、検査装置40の第1ユニット50において得られる検査対象領域を示す図である。なお、当然のことながら、検査治具70に載置される蒸着マスク20の個数は、4つに限られることはなく、1つでも複数でもよく、任意とすることができる。また、各蒸着マスク20の有効領域22の個数も5つに限られず、1つでも複数でもよく、任意とすることができる。
図6に示すように、検査装置40は、蒸着マスク20が搬入される搬入部41と、検査対象となる蒸着マスク20の各々を撮像する第1ユニット50と、貫通孔25の欠陥が有ると判定された蒸着マスク20の欠陥部位を撮像する第2ユニット60と、蒸着マスク20が搬出される搬出部42と、を備えている。搬入部41に搬入された蒸着マスク20は、搬送部43によって搬送され、第1ユニット50および第2ユニット60にこの順で搬送されて搬出部42から搬出されるようになっている。
搬送部43は、複数の搬送ローラ(コロ)43aを含んでいる。これらの搬送ローラ43a上に、蒸着マスク20が載置された検査治具70が載せられ、蒸着マスク20が搬送されるようになっている。この際、検査治具70は、後述するステージ43cによって保持されながら搬送される。
すなわち、搬送部43は、蒸着マスク20の搬送方向Pに延びるリニア駆動部43bと、リニア駆動部43bにより搬送方向Pに移動するステージ43c(可動部)と、を更に含んでいる。
ステージ43cには、複数の支柱43dが設けられている。各支柱43dの上部には、図6および図7に示すように、ハンドアーム43eを介して押圧ローラ43fが設けられている。これらの支柱43d、ハンドアーム43eおよび押圧ローラ43fは、搬送ローラ43aに干渉することなく形成されている。押圧ローラ43fは、蒸着マスク20が載置された検査治具70の前後端面(搬送方向Pの上流側端面および下流側端面)および左右端面(横方向の端面)に当接して、これらの各端面を押圧するようになっている。検査治具70の各端面が押圧ローラ43fに押圧されることにより、検査治具70がステージ43cによって保持される。このようにして、検査治具70が、ステージ43cによって保持されて、搬送ローラ43a上で搬送されるようになっている。なお、押圧ローラ43fは、検査治具70の変形や破損などを防止するために、ゴムなどの弾力性を有する材料により形成されていることが好適である。また、各押圧ローラ43fは、検査治具70を押圧して保持する保持位置と、検査治具70の搬入および搬出を可能にする解放位置とに選択的に位置付けられるように構成されている。なお、これらの押圧ローラ43fは、図8においては、図面を明瞭にするために省略されている。
図6および図8に示すように、第1ユニット50は、蒸着マスク20の有効領域22を撮像する4つの第1カメラ(撮像部)51と、第1光源52と、を有している。第1カメラ51は、搬送される蒸着マスク20の上方に配置され、第1光源52は、第1カメラ51の下方であって検査治具70の下方に配置されている。第1光源52が蒸着マスク20を下方から照明することにより、第1カメラ51は、照明された4つの蒸着マスク20を上方から撮像してこれら4つの蒸着マスク20が示されるマスク画像(画像)80(図9参照)を取得する。すなわち、本実施の形態における第1ユニット50では、蒸着マスク20は透過光検査される。このことにより、反射光検査よりも、蒸着マスク20の表面形状に応じて光が反射して画像が不鮮明になることを防止し、画像処理による検査精度を向上させることができる。
図8においては、4つの第1カメラ51が、蒸着マスク20の搬送方向Pに直交する方向に一列状に配置されている例が示されている。各第1カメラ51は、搬送される各蒸着マスク20の上方に配置されており、各第1カメラ51が自身の下方で搬送される蒸着マスク20を撮像する。この際、蒸着マスク20は搬送されながら第1カメラ51によって撮像され、各第1カメラ51は、蒸着マスク20を連続的に撮像(スキャニング)する。このことにより、4つの第1カメラ51によって、4つの蒸着マスク20が示されるマスク画像80が取得される。すなわち、各第1カメラ51は撮像によって個別画像を取得するが、これらの個別画像は、全体として、4つの蒸着マスク20が示されるマスク画像80となる。マスク画像80には、各蒸着マスク20の5つの有効領域22が、すなわち合計で20個の有効領域22が示される。
マスク画像80を取得するためには、第1カメラ51の個数は4つに限られることはなく、1つでも複数でもよく任意であり、また、4つの蒸着マスク20が示されるマスク画像80を取得できれば、第1カメラ51の個数は搬送される蒸着マスク20の個数に依存させなくてもよい。また、1つの第1カメラ51で1つ以上の蒸着マスク20を撮像する場合には、当該第1カメラ51が撮像することにより取得された1つの個別画像がマスク画像80となる。
各第1カメラ51は制御部44に接続されており、各第1カメラ51で取得されたマスク画像は制御部44に送信される。制御部44は、送信されたマスク画像に基づいて、蒸着マスク20の有効領域22における貫通孔25の欠陥の有無を判定する。
すなわち、制御部44は、図6に示すように、送信されたマスク画像80において蒸着マスク20ごとに有効領域22が示される検査対象領域81(図9参照)を画像処理によって画定する対象領域画定手段44aと、対象領域画定手段44aにより画定された検査対象領域81が示す有効領域22における貫通孔25の欠陥の有無を判定する欠陥判定手段44bと、を有している。
このうち対象領域画定手段44aは、複数の蒸着マスク20のうちの一の蒸着マスク20に対応する検査対象領域を、当該一の蒸着マスク20のアライメントマーク27(図3参照)の位置に基づいて画定し、他の蒸着マスク20に対応する検査対象領域を、当該他の蒸着マスク20のアライメントマーク27の位置に基づいて画定する。
ここで、各蒸着マスク20は、一対のアライメントマーク27を有している。図3においては、アライメントマーク27は、蒸着マスク20の金属板21を貫通する平面視で円形状の孔として形成されている例が示されているが、このことに限られることはない。例えば、孔は円形状に限られることはなく、矩形状、三角形状など孔の形状は任意とすることができる。また、アライメントマーク27は、孔に限られることはなく、例えば、所望の樹脂材料を蒸着マスク20の金属板21上に印刷等することによって構成させることもできる。すなわち、アライメントマークとの用語は、上述したような孔や印刷などによって形成されたものを含む概念として用いており、検査対象領域を画定する際のアライメントとして使用できるものであれば、特に限られることはない。なお、一対のアライメントマーク27は、蒸着マスク20の長手方向の両端部に配置されている。このことにより、蒸着マスク20の位置ずれ状態を精度良く読み取って、検査対象領域を画定する際、蒸着マスク20の位置ずれ状態を精度良く反映させることができ、検査対象領域を精度良く画定することができる。
蒸着マスク20の有効領域22が矩形状に形成されている場合、検査対象領域も有効領域22と同様にして矩形状に形成される。この場合、検査対象領域に、対応する有効領域22の全体を効率良く示すことができる。例えば、アライメントマーク27と検査対象領域の各辺との距離を予め定めておき、この定められた距離に基づいて、マスク画像内のアライメントマーク27からの各辺の位置を決めるとともに、一対のアライメントマーク27を結ぶ線分の方向に各辺を沿わせることによって、検査対象領域を、アライメントマーク27の位置に基づいて画定することができる。
ところで、上述したように、蒸着マスク20は、5つの有効領域22を有している。このことにより、対象領域画定手段44aは、検査対象領域を、対応する蒸着マスク20に対して有効領域22ごとに複数画定する。本実施の形態においては、一の蒸着マスク20に対して(関連付けられて)5つの有効領域22ごとに5つの検査対象領域が画定される。なお、後述する貫通孔25の欠陥の有無の判定が可能であれば、検査対象領域81は、有効領域22ごとに画定することに限られず、複数の有効領域22を示す(含む)ように画定されてもよい。
以下に、制御部44が行う各検査対象領域の画定方法の具体例について、図9を用いて説明する。なお、図9では、図面を明瞭にするために、3つの蒸着マスク(第1蒸着マスク81、第2蒸着マスク82および第3蒸着マスク83)が示されたマスク画像80であって、各蒸着マスク81、82、83が3つの有効領域81a、82a、83aを有している場合のマスク画像80の例を示している。
例えば、図9に示すように、3つの蒸着マスク81、82、83のうち第1蒸着マスク81(左側の蒸着マスク)については、第1蒸着マスク81のアライメントマーク81bの位置に基づいて、第1蒸着マスク81の有効領域81aごとに検査対象領域81cが画定される。ここでは、第1蒸着マスク81は、位置ずれすることなく検査治具70上の所定の位置に配置されている例を示しているが、この場合においても、第1蒸着マスク81のアライメントマーク81bの位置に基づいて、第1蒸着マスク81の検査対象領域81cが画定される。このことにより、第1蒸着マスク81の各検査対象領域81cに、対応する有効領域81aの全体を示すことができる。
第2蒸着マスク82(中央の蒸着マスク)については、第2蒸着マスク82のアライメントマーク82bの位置に基づいて、第2蒸着マスク82の有効領域82aごとに検査対象領域82cが画定される。ここでは、第2蒸着マスク82は、その上端部が右側に位置ずれするとともに下端部が左側に位置ずれしている例を示している。第2蒸着マスク82の検査対象領域82cは、第2蒸着マスク82のアライメントマーク82bの位置に基づいて画定される。このことにより、第2蒸着マスク82の各検査対象領域82cに、対応する有効領域82aの全体を示すことができる。
第3蒸着マスク83(右側の蒸着マスク)については、第3蒸着マスク83のアライメントマーク83bの位置に基づいて、第3蒸着マスク83の有効領域83aごとに検査対象領域83cが画定される。ここでは、第3蒸着マスク83は、その上端部が左側に位置ずれするとともに下端部が右側に位置ずれしている例を示している。第3蒸着マスク83の検査対象領域83cは、第3蒸着マスク83のアライメントマーク83bの位置に基づいて画定される。このことにより、第3蒸着マスク83の各検査対象領域83cに、対応する有効領域83aの全体を示すことができる。
このようにして、図9に示す例においては、マスク画像80において9つの検査対象領域81c、82c、83cが画定される。すなわち、蒸着マスク20の個数、有効領域22の個数によらずに、各検査対象領域を対応する有効領域22の全体が示されるように画定することができる。
図6に示す制御部44の欠陥判定手段44bは、対象領域画定手段44aにより画定されたマスク画像80の各検査対象領域において、各貫通孔25の欠陥の有無を判定する。
具体的には、欠陥判定手段44bは、検査対象領域81における判定対象となる一の貫通孔25の画像と、当該貫通孔25に隣り合う比較対象となる他の貫通孔25の画像とを比較して、判定対象の貫通孔25の欠陥の有無を判定する。例えば、図4に示すように貫通孔25が格子状に配置されている場合には、検査対象となる一の貫通孔25に隣り合う他の4つの貫通孔25の画像が比較対象となる。欠陥判定手段44bは、判定対象の貫通孔25の画像と、比較対象の貫通孔25の画像との間に、大きさ、形状、位置などの相違が有るか否かを画像処理によって判定する。相違が有ると判定されると、当該判定対象の貫通孔25に欠陥が有ると判定される。欠陥判定手段44bは、このような判定を各検査対象領域81において全ての貫通孔25に対して行う。欠陥が有ると判定された場合、欠陥を有する貫通孔25(欠陥部位)の位置(座標)を示す欠陥情報が作成されて記憶される。
このような制御部44は、ハードウェアとしてのコンピュータの機能を有しており、このコンピュータに予め記憶されたソフトウェアとしてのコンピュータプログラムを実行することにより、上述した画像処理を実現することができるように構成されている。このことにより、蒸着マスク20の貫通孔25の検査を行うことが可能となっている。
図6に示すように、第1カメラ51の上流側には、蒸着マスク20が載置されている検査治具70の下面に清浄な空気を吹き付ける空気吹き付け部45が設けられていてもよい。この場合、空気吹き付け部45は、搬送される検査治具70の下方に配置され、第1カメラ51によって撮像される前に、検査治具70の下面に下方から清浄な空気を吹き付けることができる。このことにより、検査治具70の下面に異物が付着している場合には、このような異物を除去することができ、異物によって蒸着マスク20の有効領域22に欠陥が有ると誤って判定されることを防止できる。
第2ユニット60は、欠陥判定手段44bにおいて欠陥が有ると判定された蒸着マスク20の有効領域22における欠陥部位を撮像する第2カメラ(第2の撮像部)61と、第2光源62と、を有している。第2カメラ61は、搬送される蒸着マスク20の上方に配置され、第2光源62は、第2カメラ61の下方であって検査治具70の下方に配置されている。第2光源62が蒸着マスク20を下方から照明することにより、第2カメラ61は、蒸着マスク20の欠陥部位を上方から撮像する。また、蒸着マスク20の上方には、反射光用光源63が更に設けられている。この反射光用光源63は、上方から蒸着マスク20を照明するようになっており、第2カメラ61は、反射光用光源63により上方から照明された蒸着マスク20の欠陥部位を上方から撮像することもできる。すなわち、本実施の形態における第2ユニット60では、蒸着マスク20は透過光検査および反射光検査され、オペレータによる検査精度を向上させている。なお、第2カメラ61は、図示しないカメラ駆動部によって横方向(図6の紙面に垂直な方向)に移動するようになっている。
上述した搬送部43、第2カメラ61およびカメラ駆動部は、制御部44に接続されている。制御部44は、欠陥判定手段44bにおいて作成された欠陥情報に基づいて、搬送部43、第2カメラ61およびカメラ駆動部を制御するようになっている。具体的には、搬送された蒸着マスク20の欠陥部位が、搬送方向Pにおいて第2カメラ61の下方位置に達して停止するように搬送部43を制御するとともに、第2カメラ61が横方向において当該欠陥部位に位置合わせされるように、カメラ駆動部を制御する。そして、第2カメラ61が欠陥部位に位置合わせされた後、制御部44は、当該欠陥部位を撮像し欠陥画像を取得するように第2カメラ61を制御する。
また、制御部44は、第2カメラ61により取得された欠陥画像を表示する表示部(図示せず)を含んでいる。表示部に表示された欠陥画像は、オペレータによって観察されるようになっている。
ところで、蒸着マスク20が載置される検査治具70は、概略的には平板状に形成されている。検査治具70の材料としては、蒸着マスク20を搬送するために所望の強度を有していれば特に限られるものではなく、例えば、ガラス、金属材料、樹脂材料(例えば、アクリル、ポリカーボネートなど)などを好適に用いることができる。例えば、ガラスによって検査治具70を形成する場合、検査治具70を、搬送方向長さを1100mm、幅方向長さを1300mm、厚さを1.2mmで形成することができる。
また、検査治具70は、その前後端面および左右端面が、蒸着マスク20より外側に突出するように形成されている。言い換えると、蒸着マスク20は、検査治具70から外側に突出しないように検査治具70上に載置される。このことにより、上述した搬送部43の押圧ローラ43fは、検査治具70の各端面を押圧した場合であっても、蒸着マスク20に接触することを防止できる。
次に、このような蒸着マスクの検査方法について、主に図10を用いて説明する。ここで、図10は、蒸着マスク20の検査方法を示すフローチャートである。
まず、検査治具70を準備する(ステップS1)。
続いて、検査治具70上に4つの蒸着マスク20が載置される(ステップS2)。この場合、蒸着マスク20の長手方向が搬送方向Pに沿うとともに、搬送方向Pに直交する方向に並列配置されるように検査治具70上に載置される。蒸着マスク20は、例えば、両面テープ(図示せず)を介して検査治具70に固定することができる。両面テープは、例えば、検査治具70上に載置された蒸着マスク20が搬送中にずれることを防止できれば、任意の位置に貼り付けることができる。また、両面テープは、蒸着マスク20が搬送中にずれることを防止できれば、粘着力を弱くすることが好適である。なお、検査治具70上には、予め他のアライメントマーク(図示せず)を設けておき、この他のアライメントマークに蒸着マスク20を位置合わせすることが好適である。このことにより、検査治具70に対する蒸着マスク20の位置精度を向上させることができる。なお、両面テープの代わりに、接着剤を用いて、蒸着マスク20を検査治具70に固定するようにしてもよい。
次に、蒸着マスク20が載置された検査治具70が、検査装置40の搬入部41に搬入される(ステップS3)。この際、検査治具70は、搬送部43の搬送ローラ43a上に載置される。また、この際、搬送部43の押圧ローラ43f(図7参照)は、検査治具70の搬入を可能にする解放位置に位置付けられており、押圧ローラ43fの間に検査治具70が搬入される。検査治具70が搬入されて載置された後、各押圧ローラ43fが、搬入された検査治具70の前後端面および左右端面を押圧して保持する保持位置に位置付けられる。このことにより、各押圧ローラ43fが検査治具70の各端面を押圧し、検査治具70が搬送部43のステージ43cによって保持される。
続いて、蒸着マスク20が載置された検査治具70は、搬送部43によって、搬入部41から搬送方向Pに搬送される(ステップS4)。具体的には、搬送部43のリニア駆動部43bが駆動されてステージ43cが搬送方向Pに移動し、これにより、蒸着マスク20が搬送される。
搬送されている蒸着マスク20が空気吹き付け部45の上方位置に達すると、検査治具70の下面に、空気吹き付け部45から清浄な空気が吹き付けられる。このことにより、検査治具70の下面に異物が付着している場合には、当該異物を除去することができる。
続いて、蒸着マスク20は、空気吹き付け部45の上方位置から第1ユニット50の第1カメラ51の下方位置に搬送される。第1カメラ51の下方位置に達すると、各第1カメラ51が、有効領域22を含む蒸着マスク20を撮像する(ステップS5)。この際、蒸着マスク20が載置された検査治具70が搬送されながら蒸着マスク20が撮像され、各第1カメラ51は、搬送される蒸着マスク20を連続的に撮像(スキャニング)する。このことにより、4つの蒸着マスク20が示されたマスク画像が取得される。なお、搬送されてきた検査治具70の前側端面(搬送方向下流側端面)が図示しないセンサによって検出されて、このセンサによる前側端面の検出に基づいて第1カメラ51が作動して蒸着マスク20が撮像されることが好適である。取得されたマスク画像は、制御部44に送信される。
マスク画像が制御部44に送信されると、制御部44の対象領域画定手段44aは、当該マスク画像において、マスク画像に示される蒸着マスク20ごとに有効領域22が示される検査対象領域を画像処理によって画定する(ステップS6)。この際、各検査対象領域は、複数の蒸着マスク20のうちの一の蒸着マスク20に対応する検査対象領域を、当該一の蒸着マスク20のアライメントマーク27(図3参照)の位置に基づいて画定し、他の蒸着マスク20に対応する検査対象領域を、当該他の蒸着マスク20のアライメントマーク27の位置に基づいて画定する。また、検査対象領域は、対応する蒸着マスク20に対して有効領域22ごとに複数画定される。例えば、図9に示すマスク画像80においては、第1蒸着マスク81のアライメントマーク81bの位置に基づいて、第1蒸着マスク81の3つの有効領域81aに対応させて3つの検査対象領域81cが画定され、第2蒸着マスク82のアライメントマーク82bの位置に基づいて、第2蒸着マスク82の3つの有効領域82aに対応させて3つの検査対象領域82cが画定され、さらに、第3蒸着マスク83のアライメントマーク83bの位置に基づいて、第3蒸着マスク83の3つの有効領域83aに対応させて3つの検査対象領域83cが画定される。
次に、制御部44の欠陥判定手段44bが、検査対象領域81における判定対象となる一の貫通孔25の画像と、当該貫通孔25に隣り合う比較対象となる他の貫通孔25の画像とを比較して、判定対象の貫通孔25の欠陥の有無を判定する(ステップS7)。この際、欠陥判定手段44bは、判定対象の貫通孔25の画像と、比較対象の貫通孔25の画像との間に、大きさ、形状、位置などの相違が有るか否かを画像処理によって判定する。相違が有ると判定されると、当該判定対象の貫通孔25に欠陥が有ると判定される。そして、欠陥判定手段44bは、このような判定を各検査対象領域81において全ての貫通孔25に対して行う。有効領域22に貫通孔25の欠陥が有ると判定された場合、制御部44において欠陥情報が作成されて記憶される。
続いて、欠陥判定手段44bにおいて貫通孔25の欠陥が有ると判定された蒸着マスク20が再検査される(ステップS8)。具体的には、当該蒸着マスク20の有効領域22における欠陥部位が検査される。
この場合、まず、欠陥情報に基づいて、蒸着マスク20の欠陥部位が、搬送方向Pにおいて第2カメラ61の下方位置に達するように蒸着マスク20が搬送されて停止する。これと同時に、またはこの前若しくは後に、第2カメラ61が幅方向において当該欠陥部位に位置合わせされる。このようにして、第2カメラ61が当該欠陥部位に平面的に位置合わせされる。その後、第2カメラ61が、当該欠陥部位を撮像し、欠陥部位画像が取得される。取得された欠陥部位画像は制御部44の表示部に表示され、表示された欠陥部位画像をオペレータが観察し、欠陥の有無がオペレータによって判定される。この際、オペレータは、透過光検査による欠陥部位画像と反射光検査による欠陥部位画像とを観察して欠陥の有無を判定する。このようにして、再検査が行われる。
再検査が終了した後、蒸着マスク20は搬出部42に向けて搬送される。なお、欠陥判定手段44bにおいて複数の欠陥部位が有ると判定された場合には、複数の欠陥部位が順次検査される。また、欠陥判定手段44bにおいて欠陥部位が無いと判定された蒸着マスク20は、第2カメラ61の下方位置で停止することなく、搬出部42に向けて搬送される。
その後、蒸着マスク20は搬出部42に達する。搬出部42に達した蒸着マスク20は、検査治具70に固定された状態で、搬出部42から搬出される(ステップS9)。この場合、搬送部43の押圧ローラ43fは、検査治具70の前後端面および左右端面から離れて、検査治具70の搬出を可能にする解放位置に位置付けられる。このことにより、検査治具70が搬出される。
搬出された蒸着マスク20は、検査治具70から取り外される(ステップS10)。この際、蒸着マスク20を検査治具70に固定していた両面テープの粘着力を弱くしている場合には、蒸着マスク20が変形することを防止できる。取り外された蒸着マスク20は、上述した再検査の結果に基づいて、正常品と不良品とに振り分けられる。
このように本実施の形態によれば、複数の蒸着マスク20が示されるマスク画像から蒸着マスク20ごとに有効領域22を含む検査対象領域が画定され、一の蒸着マスク20に対応する検査対象領域は、当該一の蒸着マスク20のアライメントマーク27の位置に基づいて画定され、他の一の蒸着マスク20に対応する検査対象領域は、当該他の一の蒸着マスク20のアライメントマーク27の位置に基づいて画定される。このことにより、検査対象領域を、対応する蒸着マスク20の位置ずれ状態を加味し、補正して画定することができる。このため、検査治具70上に複数の蒸着マスク20が互いに異なる位置ずれ状態で載置された場合であっても、各検査対象領域に、対応する有効領域22の全体を示すことができる。この場合、検査対象領域を、有効領域22の全体を示すために、対応する有効領域22よりも過度に大きい領域で画定することを不要とすることができる。すなわち、検査対象領域を、対応する有効領域22の形状に近づけるまたは略一致させることができ、有効領域22の外側近傍に非検査対象である他の用途の孔などがある場合においても、このような他の用途の孔が検査対象または比較対象となることを防止できる。このため、このような他の用途の孔などによって貫通孔25に欠陥が有ると判定されることを防止でき、貫通孔25の検査精度を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、上述したように、蒸着マスク20の有効領域22に貫通孔25の欠陥が有ると誤って判定されることが防止されるため、欠陥が有ると判定された場合に行われる蒸着マスク20の無用な再検査を回避することができる。このため、検査効率を向上させることができ、タクトアップが可能となる。
また、本実施の形態によれば、上述したように、検査治具70上に蒸着マスク20が位置ずれした場合であっても、各検査対象領域に、対応する有効領域22の全体を示すことができる。このため、有効領域22に形成されている全ての貫通孔25を検査することができ、貫通孔25の検査精度を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、検査対象領域は、対応する蒸着マスク20の有効領域22ごとに複数画定される。このことにより、有効領域22ごとに貫通孔25の欠陥の有無を判定することができ、貫通孔25の検査精度を向上させることができる。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明してきたが、本発明による蒸着マスクの検査方法および蒸着マスクの検査装置は、上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
例えば、上述した本実施の形態においては、蒸着マスク20は、その長手方向が搬送方向Pに沿うように検査治具70上に載置される例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、蒸着マスク20は、その長手方向が搬送方向Pに直交する方向に沿うように検査治具70上に載置されてもよい。
また、上述した本実施の形態においては、蒸着マスク20の一対のアライメントマーク27は、蒸着マスク20の長手方向の両端部に配置されている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、蒸着マスク20の位置ずれを精度良く読み取ることができれば、アライメントマーク27の位置は任意である。
また、上述した本実施の形態においては、制御部44の欠陥判定手段44bが、判定対象となる一の貫通孔25の画像と、当該貫通孔25に隣り合う比較対象となる他の貫通孔25の画像とを比較して、判定対象の貫通孔25の欠陥の有無を判定する例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、欠陥判定手段44bは、対象領域画定手段44aにより画定されたマスク画像80の各検査対象領域81と、各貫通孔25に欠陥が無い有効領域22を示す予め撮像されて記憶された基準画像とを比較して、貫通孔25の欠陥の有無を判定するようにしてもよい。この場合、基準画像として、蒸着マスク20の設計図を示すCADデータを用いることもできる。
20 蒸着マスク
40 検査装置
44 制御部
44a 対象領域画定手段
44b 欠陥判定手段
80 マスク画像
81 第1蒸着マスク
81a 検査対象領域
82 第2蒸着マスク
82a 検査対象領域
83 第3蒸着マスク
83a 検査対象領域

Claims (4)

  1. 一対のアライメントマークと、複数の貫通孔が形成された有効領域と、を有する蒸着マスクであって、前記貫通孔を介して基板に蒸着材料を蒸着するために使用される前記蒸着マスクが検査治具上に複数載置されて各々の前記蒸着マスクの前記貫通孔を検査する蒸着マスクの検査方法であって、
    前記検査治具上に載置された複数の前記蒸着マスクを撮像して当該複数の蒸着マスクが示されるマスク画像を取得する工程と、
    取得された前記マスク画像において、前記蒸着マスクごとに前記有効領域が示される検査対象領域を画定する工程と、
    画定された前記検査対象領域が示す前記蒸着マスクの前記有効領域における前記貫通孔の欠陥の有無を判定する工程と、を備え、
    前記検査対象領域を画定する工程において、複数の前記蒸着マスクのうちの一の前記蒸着マスクに対応する前記検査対象領域は、当該一の蒸着マスクの前記アライメントマークの位置に基づいて画定され、他の前記蒸着マスクに対応する前記検査対象領域は、当該他の蒸着マスクの前記アライメントマークの位置に基づいて画定されることを特徴とする蒸着マスクの検査方法。
  2. 前記蒸着マスクは、複数の前記有効領域を有しており、
    前記検査対象領域を画定する工程において、前記検査対象領域は、対応する前記蒸着マスクに対して前記有効領域ごとに複数画定されることを特徴とする請求項1に記載の蒸着マスクの検査方法。
  3. 一対のアライメントマークと、複数の貫通孔が形成された有効領域と、を有する蒸着マスクであって、前記貫通孔を介して基板に蒸着材料を蒸着するために使用される前記蒸着マスクが検査治具上に複数載置されて各々の前記蒸着マスクの前記貫通孔を検査する蒸着マスクの検査装置であって、
    前記検査治具上に載置された複数の前記蒸着マスクを撮像して当該複数の蒸着マスクが示されるマスク画像を取得する撮像部と、
    前記撮像部により取得された前記マスク画像において前記蒸着マスクごとに前記有効領域が示される検査対象領域を画定する対象領域画定手段と、
    前記対象領域画定手段により画定された前記検査対象領域が示す前記蒸着マスクの前記有効領域における前記貫通孔の欠陥の有無を判定する欠陥判定手段と、を備え、
    前記対象領域画定手段は、複数の前記蒸着マスクのうちの一の前記蒸着マスクに対応する前記検査対象領域を、当該一の蒸着マスクの前記アライメントマークの位置に基づいて画定し、他の前記蒸着マスクに対応する前記検査対象領域を、当該他の蒸着マスクの前記アライメントマークの位置に基づいて画定することを特徴とする蒸着マスクの検査装置。
  4. 前記蒸着マスクは、複数の前記有効領域を有しており、
    前記対象領域画定手段は、前記検査対象領域を、対応する前記蒸着マスクに対して前記有効領域ごとに複数画定することを特徴とする請求項3に記載の蒸着マスクの検査装置。
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