JP2015067379A - シート搬送装置、画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸引吸着及び静電吸着によりシートを搬送ベルトに吸着させて搬送する構成において搬送ベルトの駆動への影響を抑制しつつシートの角部の浮きを抑制することができるシート搬送装置及び画像形成装置を提供すること。【解決手段】シート搬送装置は、搬送ベルト51、搬送板71、吸気部7、及び帯電部8を備える。搬送ベルト51は、シートの搬送方向D1に垂直な幅方向D2の端部の予め設定された吸引吸着領域R1に形成された複数のベルト開口部511を有する。搬送板71は、幅方向D2においてベルト開口部511に対応する位置に形成された複数のプラテン開口部711を有する。吸気部7は、搬送板71の裏面側からベルト開口部511及びプラテン開口部711を通じて空気を吸引する。帯電部8は、搬送ベルト51における幅方向D2の中央部の静電吸着領域R2を帯電させる。【選択図】図2

Description

本発明は、シートを吸引吸着及び静電吸着により搬送ベルトに吸着させて搬送するシート搬送装置及び画像形成装置に関する。
一般に、記録ヘッドからシートにインクを吐出して画像を記録するインクジェット記録装置(画像形成装置の一例)が知られている。また、インクジェット記録装置のタイプの一つに、シート搬送経路に沿って配置された各色の記録ヘッドを備える所謂ラインヘッド型インクジェット記録装置がある。このタイプのインクジェット記録装置には、シートを搬送ベルトにより記録ヘッド各々のインク吐出面に対向した状態で搬送するシート搬送装置が搭載され、その搬送中のシートに記録ヘッド各々からインクが吐出される。
また、搬送ベルトに交番する電荷パターンを形成してシートを搬送ベルトに静電吸着させると共に、搬送ベルトに形成された多数のベルト開口部を通じて吸気することによりシートを搬送ベルトに吸引吸着させる構成が知られている(例えば特許文献1参照)。なお、吸引吸着を利用する構成では、搬送ベルトの下方に、複数のプラテン開口部を有する搬送板が設けられる。そして、搬送板の裏面側からプラテン開口部及びベルト開口部を通じて空気が吸引されることによりシートが搬送ベルトに吸着する。
さらに、搬送ベルトによるシートの搬送方向に垂直な幅方向における中央部では吸引吸着を利用し、幅方向における端部では静電吸着を利用してシートを搬送ベルトに吸着させる構成が知られている(例えば特許文献2参照)。
特開2008−230819号公報 特開2011−255635号公報
ところで、搬送ベルトで搬送されるシートに生じる浮き上がりはシートの角部に生じやすい。一方、高湿度環境、又はインクを用いてシートに画像が形成された後は、シートの電気抵抗が低くなって帯電効率が低下し、静電吸着によるシートの吸着力が低下するおそれがある。そのため、シートの幅方向の端部を静電吸着により吸着させる構成では、シートの角部の浮き上がりを抑制することができないおそれがある。また、搬送ベルトの全体に形成された複数のベルト開口部を用いて吸引吸着を行う構成では、搬送ベルト上へのシートの載置の有無又はシートのサイズに応じて搬送ベルトの搬送板への吸着力が大きく変化し、搬送ベルトの駆動に影響を与えるおそれがある。
本発明の目的は、吸引吸着及び静電吸着によりシートを搬送ベルトに吸着させて搬送する構成において搬送ベルトの駆動への影響を抑制しつつシートの角部の浮きを抑制することができるシート搬送装置及び画像形成装置を提供することにある。
本発明の一の局面に係るシート搬送装置は、搬送ベルトと、搬送板と、吸気部と、帯電部と、を備える。前記搬送ベルトは、シートの搬送方向に垂直な幅方向の端部の予め設定された吸引吸着領域に形成された複数のベルト開口部を有し、前記シートを搬送する。前記搬送板は、前記幅方向において前記ベルト開口部に対応する位置に形成された複数のプラテン開口部を有し、前記搬送ベルトの裏面側に配置されている。前記吸気部は、前記搬送板の裏面側から前記ベルト開口部及び前記プラテン開口部を通じて空気を吸引する。前記帯電部は、前記搬送ベルトにおける前記幅方向の中央部の予め設定された静電吸着領域を帯電させる。
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、前記シート搬送装置及び画像形成部を備える。前記画像形成部は、前記シート搬送装置により搬送される前記シートに水性インクを吐出して画像を形成する。
本発明によれば、吸引吸着及び静電吸着によりシートを搬送ベルトに吸着させて搬送する構成において搬送ベルトの駆動への影響を抑制しつつシートの角部の浮きを抑制することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図。 図1に示す画像形成装置に設けられた搬送ベルトを上方から見た模式図。 図1に示す画像形成装置のシステム構成を示すブロック図。 図1に示す画像形成装置で実行される搬送制御処理の一例を示すフローチャート。 図1に示す画像形成装置で実行される搬送制御処理の一例を示すフローチャート。
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
まず、図1を参照しつつ、本発明の実施形態に係る画像形成装置10の概略構成について説明する。
前記画像形成装置10は、給紙カセット1、給紙部2、画像形成部3、インクタンク部4、シート搬送部5、排紙部6、吸気部7、帯電部8、制御部11、操作表示部12、及び本体フレーム9を備える。前記画像形成装置10は、パーソナルコンピューターのような情報処理装置から入力される印字データ(画像データ)に基づいて、水性インクを使用してシートに画像を形成するインクジェットプリンターである。なお、本発明に係る画像形成装置は、プリンターに限らず、複写機、ファクシミリ装置、又は複合機などにも適用可能である。また、少なくとも前記シート搬送部5、前記吸気部7、及び前記帯電部8を含む装置が本発明に係るシート搬送装置の一例である。
前記操作表示部12は、表示部及び操作部を備える。前記表示部は、前記制御部11からの制御指示に応じて各種の情報を表示する液晶表示装置又は有機ELディスプレーである。前記操作部は、ユーザー操作に応じて前記制御部11に各種の情報を入力するタッチパネル及びハードキーなどである。
前記給紙カセット1には、複数のシートPが収容される。前記シートPは、紙又はフィルムのような記録媒体であって、前記画像形成装置10は、前記シートPに画像を形成する。
前記給紙部2は、ピックアップローラー21、搬送ローラー22、搬送路23、レジストローラー24、手差しフィーダ25、及び給紙ローラー26を備える。前記ピックアップローラー21は、前記給紙カセット1から前記シートPを1枚ずつ取り出す。前記搬送ローラー22及び前記搬送路23は、前記ピックアップローラー21により取り出された前記シートPを前記レジストローラー24まで搬送する。前記レジストローラー24は、所定の搬送タイミング(画像の書き出しタイミング)で前記シートPを前記画像形成部3に搬送する。前記手差しフィーダ25及び前記給紙ローラー26は、外部から前記シートPを供給するために用いられる。
前記画像形成部3は、K(ブラック)に対応する記録ヘッド31、C(シアン)に対応する記録ヘッド32、M(マゼンタ)に対応する記録ヘッド33、及びY(イエロー)に対応する記録ヘッド34を有するインクジェット方式の記録部である。前記記録ヘッド31〜34各々は、前記シート搬送部5が備える搬送ベルト51の載置面51Aに対向して配置されている。前記記録ヘッド31〜34各々は、前記シート搬送部5による前記シートPの搬送方向D1に垂直な幅方向D2に長尺状であり、前記搬送方向D1に沿って所定間隔ごとに配置されている。前記記録ヘッド31〜34の下端部には、インクを吐出する多数のノズル(吐出口)を有するインク吐出面がそれぞれ設けられている。
そして、前記画像形成部3は、前記シート搬送部5により前記搬送ベルト51の載置面51Aに載置されて搬送される前記シートPに前記記録ヘッド31〜34のインク吐出面からインクを吐出し、前記シートPに画像を形成する。即ち、前記画像形成装置10は、所謂ラインヘッド型のインクジェット記録装置である。なお、前記画像形成部3で使用されるインクは水性インクである。前記記録ヘッド31〜34のインクの吐出方式には、例えばピエゾ素子を利用してインクを吐出させるピエゾ方式又は加熱により気泡を発生させてインクを吐出させるサーマル方式などが採用される。
前記インクタンク部4は、前記記録ヘッド31に対応するインクタンク41、前記記録ヘッド32に対応するインクタンク42、前記記録ヘッド33に対応するインクタンク43、及び前記記録ヘッド34に対応するインクタンク44を備える。前記インクタンク41〜44は、不図示のインクチューブにより同色の前記記録ヘッド31〜34にそれぞれ接続されており、前記記録ヘッド31〜34に各色のインクを補給する。
前記シート搬送部5は、前記記録ヘッド31〜34の下方に配置されている。そして、前記シート搬送部5は、前記給紙部2から供給された前記シートPを前記記録ヘッド31〜34のインク吐出面に対向させつつ前記排紙部6まで搬送する。具体的に、前記シート搬送部5は、搬送ベルト51、駆動ローラー52、従動ローラー53、54、55、押圧ローラー56、及び湿度センサー57を備える。なお、前記搬送ベルト51と前記記録ヘッド31〜34のインク吐出面との間隙は、前記搬送ベルト51で搬送される前記シートPと前記記録ヘッド31〜34のインク吐出面との間隔が例えば1mm以上2mm以下となるように定められている。
前記搬送ベルト51は、前記シートPが載置される載置面51Aを有する無端状のベルトであって、前記駆動ローラー52及び前記従動ローラー53〜55によって所定のテンションで張架されている。前記搬送ベルト51は、図1に示す前記搬送方向D1に沿って走行することにより前記載置面51Aに載置された前記シートPを前記搬送方向D1に搬送する。前記搬送ベルト51は、ウレタンゴム、PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂、ETFE(四フッ化エチレン・エチレン共重合体)樹脂、PI(ポリイミド)樹脂、又はPAI(ポリアミドイミド)樹脂などの誘電体で形成されている。例えば、前記搬送ベルト51は、電気抵抗値が5[logΩ]以上7[logΩ]以下の内層とその外周に設けられた電気抵抗値が14[logΩ]以上17[logΩ]以下の外層とを有する多層ベルトである。
前記駆動ローラー52は、モーター52Aの回転軸に連結されている。そして、前記モーター52Aの駆動により前記駆動ローラー52が反時計回りに回転すると、前記搬送ベルト51が前記搬送方向D1に沿って走行する。このとき、前記従動ローラー53〜55は、前記駆動ローラー52の駆動により前記搬送ベルト51を介して伝達される駆動力により回転する。
前記従動ローラー54は、前記幅方向D2に長尺状であり、導電性を有する金属製ローラー等であって、前記帯電部8と共通のグランドに接続されている。これにより、前記従動ローラー54は、前記帯電部8による前記搬送ベルト51の帯電動作時に一つの電極として作用する。
前記押圧ローラー56は、前記給紙部2から前記シート搬送部5への前記シートPの給紙位置に設けられている。前記押圧ローラー56は、前記従動ローラー55の対向位置に配置されており、前記搬送ベルト51は、前記従動ローラー55及び前記押圧ローラー56の間に挟まれている。そして、前記押圧ローラー56は、前記給紙部2から供給される前記シートPを前記搬送ベルト51に押しつけて密着させる。
前記湿度センサー57は、前記画像形成装置10内の湿度を検出する湿度検出部である。前記湿度センサー57により検出される湿度は、前記制御部11に入力される。
前記排紙部6は、前記シート搬送部5の前記搬送方向D1における前記画像形成部3の下流側に設けられている。前記排紙部6は、乾燥装置61、搬送路62、排紙ローラー63、排紙トレイ64、及び両面印刷機構65などを有する。前記乾燥装置61は、前記シートPに送風することにより、前記シートPに付着したインクを乾燥させる。また、前記画像形成部3で画像形成が行われ、前記乾燥装置61で乾燥された前記シートPの搬送先は、前記制御部11により制御可能な切換部(不図示)により、前記搬送路62と前記両面印刷機構65とのいずれかに切り換えられる。なお、前記搬送路62に搬送された前記シートPは、前記排紙ローラー63により前記排紙トレイ64に排出される。
一方、前記両面印刷機構65は、前記画像形成部3により画像が形成された前記シートPの表裏面を反転させて前記画像形成部3に再度搬送する。具体的に、前記両面印刷機構65は、搬送路651〜653及び前記搬送路651〜653上に配置された搬送ローラー654〜656を備える。前記搬送路651では、前記搬送ローラー654により前記シートPが前記搬送路652に搬送される。前記搬送路652は、前記シートPの表裏面を反転させるための経路であり、前記搬送路652では、前記搬送ローラー655により前記シートPが前記搬送路652内に収容された後、前記搬送ローラー655の反転駆動により前記シートPが後端から前記搬送路653に搬送される。なお、前記搬送路652には、前記制御部11により制御され、前記搬送路652の接続先を前記搬送路651及び前記搬送路653のいずれかに切り換える切換部(不図示)が設けられている。前記搬送路653は、前記シートPを前記画像形成部3に再度搬送するための経路である。前記搬送路653では、前記搬送ローラー656により前記シートPが前記画像形成部3の上流側の前記押圧ローラー56に向けて搬送される。これにより、前記画像形成部3では、前記シートPの表面に対する画像形成後に、前記シートPの裏面に対する画像形成を実行することが可能である。即ち、前記画像形成装置10は、前記シートPの表裏面に画像を形成する両面印刷機能を有する。
前記吸気部7は、前記記録ヘッド31〜34の下方であって、環状の前記搬送ベルト51の内側の位置に配置されている。そして、前記吸気部7は、前記搬送ベルト51の裏面側から空気を吸引することにより前記シートPを前記搬送ベルト51に吸着させる。なお、前記吸気部7の構成については後段で詳述する。
前記帯電部8は、前記搬送ベルト51の前記搬送方向D1における前記押圧ローラー56の上流側、即ち前記給紙部2からの前記シートPの給紙位置よりも上流側に配置されている。前記帯電部8は、帯電部材81及び電源装置82を備え、前記搬送ベルト51の前記載置面51Aを帯電させる。前記帯電部材81は、前記電源装置82に電気的に接続されている。
前記帯電部材81は、前記搬送ベルト51を挟んで前記従動ローラー54に対向する位置に配置されており、前記搬送ベルト51の前記搬送方向D1の走行に従動して時計回りに回転するローラー部材である。前記帯電部材81は、導電性を有するローラー部材であって、その電気抵抗値は例えば3[logΩ]以上9[logΩ]以下である。前記帯電部材81は、例えばウレタン系樹脂、熱可塑性エラストマー、エピクロルヒドリンゴム、エチレンープロピレンージエン共重合体ゴム(EPDM)、シリコン系ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴム、リノルボーネンゴムなどの樹脂材料の一つ又は複数の混合物により形成される。なお、前記帯電部材81はブレードであってもよい。また、前記帯電部8が、二つ以上の前記帯電部材81を備えることも他の実施形態として考えられる。
前記電源装置82は、前記帯電部材81に予め定められた一定の電圧を印加する定電圧電源である。具体的に、前記電源装置82は、前記帯電部材81に、予め設定された交番周期T1[s]で+2.5[kV]及び−2.5[kV]が交番する5k[Vp−p]の交番電圧を印加する。例えば、前記電源装置573は、前記帯電部材81に接続された出力端子から出力される一定の電圧(2.5kV)の極性を前記交番周期T1[s]で交互に切り替える。例えば、前記交番周期T1は1/100[s]以上1/10[s]以下であり、前記電源装置82から出力される交番電圧の周波数は10[Hz]以上100[Hz]以下である。そして、前記電源装置82により前記帯電部材81に前記交番電圧が印加されると、前記搬送ベルト51の前記載置面51Aに、正負が交番する帯状の電荷パターンが形成される。従って、前記給紙部2から前記搬送ベルト51に供給された前記シートPは前記搬送ベルト51に静電吸着されて搬送される。なお、前記帯電部材81により前記搬送ベルト51に印加される電圧は、前記のような交番電圧に限らず任意の直流電圧又は交流電圧であってもよい。
ところで、前記搬送ベルト51で搬送される前記シートPに生じる浮き上がりは前記シートPの角部に生じやすい。一方、高湿度環境、又はインクを用いて前記シートPに画像が形成された後は、前記シートPの電気抵抗が低くなって帯電効率が低下し、静電吸着による吸着力が低下するおそれがある。そのため、前記シートPの前記幅方向D2の端部を静電吸着により吸着させる構成では、前記シートPの角部の浮き上がりを抑制することが十分にはできないおそれがある。また、前記搬送ベルト51の全体において吸引吸着を行う構成では、前記搬送ベルト51上への前記シートPの載置の有無又は前記シートPのサイズに応じて前記搬送ベルト51の前記搬送板71への吸着力が大きく変化し、前記搬送ベルト51の駆動に影響を与えるおそれがある。これに対し、前記画像形成装置10では、以下で説明するように、前記搬送ベルト51の駆動への影響を抑制しつつ前記シートPの角部の浮きを抑制することができる。
次に、図2を参照しつつ、前記吸気部7及び前記帯電部8の細部について説明する。なお、図2は、前記搬送ベルト51を上方から見た模式図である。
図2に示すように、前記搬送ベルト51は、前記載置面51Aを貫通する複数のベルト開口部511を有する。前記ベルト開口部511は、円形、楕円形、又は矩形などである。前記ベルト開口部511は、前記シートPの前記搬送方向D1に垂直な前記幅方向D2の端部の予め設定された吸引吸着領域R1内において前記搬送方向D1及び前記幅方向D2に所定間隔ごとに形成されている。例えば、前記吸引吸着領域R1は、前記搬送ベルト51の前記幅方向D2の端部において、前記画像形成装置10で使用可能な前記シートPの最大サイズ(例えばA3)の端部及び最小サイズ(例えばA5)の端部を含む領域である。なお、前記ベルト開口部511各々は、前記搬送ベルト51において千鳥状に配置されてもよい。
前記吸気部7は、搬送板71、吸気ダクト72、及び吸気ファン73〜75を備える。前記搬送板71は、前記記録ヘッド31〜34のインク吐出面に対向し、前記搬送ベルト51の裏面側に配置された板状部材である。また、前記搬送板71は、表裏面を貫通する複数のプラテン開口部711、及び表面に形成された複数の溝部712を有する。前記プラテン開口部711は、前記幅方向D2において前記ベルト開口部511に対応する位置に前記搬送方向D1に沿って所定間隔ごとに形成されている。なお、前記プラテン開口部711は、円形、楕円形、又は矩形などである。前記溝部712各々は、前記搬送方向D1に沿う方向に延びるように形成された長溝であり、前記溝部711内には少なくとも一つの前記プラテン開口部711が形成されている。これにより、前記吸気部7による前記シートPの吸着力は、前記プラテン開口部711の形成領域だけでなく、前記溝部712の形成領域で作用する。
前記吸気ダクト72は、前記搬送板71の下方に配置され、前記搬送板71の裏面に接合されている。前記吸気ダクト72は、前記搬送ベルト51で搬送される前記シートPのサイズに対応して設けられ、前記搬送板71の前記プラテン開口部711の下方に送風経路を形成する複数の吸気ダクト721〜723を含む。具体的に、前記吸気ダクト721は、前記幅方向D2において、予め設定された第1のサイズの両端位置を含む領域に対応する一対のダクトである。前記吸気ダクト723は、前記幅方向D2において、予め設定された第2のサイズの両端位置を含む領域に対応する一対のダクトである。前記吸気ダクト722は、前記幅方向D2において、予め設定された第3のサイズの両端位置を含む領域に対応する一対のダクトである。
例えば、前記吸気ダクト721に対応する前記第1のサイズは、前記画像形成装置10で使用可能な最大サイズであって、例えば「A3」であることが考えられる。また、前記吸気ダクト723に対応する前記第3のサイズは、前記画像形成装置10で使用可能な最小サイズであって、例えば「A5」であることが考えられる。さらに、前記吸気ダクト722に対応する前記第2のサイズは、前記最大サイズ及び前記最小サイズの間の中間サイズであって、例えば「A4」であることが考えられる。なお、前記吸気ダクト721〜723各々は、複数のサイズに対応するものであってもよい。例えば、前記吸気ダクト721が「A3」及び「B4」に対応し、前記吸気ダクト722が「A4」及び「B5」に対応し、前記吸気ダクト723が「A5」及び「A6」に対応することが考えられる。
前記吸気ファン73〜75は、例えばシロッコファンと称される遠心ファンである。前記吸気部7は、前記搬送板71の裏面側から前記ベルト開口部511及び前記プラテン開口部711を通じて空気を吸引することにより前記シートPを前記搬送ベルト51に吸着させる。なお、前記吸気ファン73〜75の駆動の有無及び回転速度は、前記制御部11によって個別に制御可能である。なお、前記吸気ファン73がプロペラファンのような軸流ファンであってもよい。
前記吸気ファン73〜75は、前記吸気ダクト721〜723にそれぞれ対応して設けられている。そして、前記吸気ファン73及び前記吸気ダクト721は、接続ダクト731で接続されている。これにより、前記吸気ダクト721に対応する位置に形成された前記搬送板71の前記プラテン開口部711から前記吸気ダクト721及び前記接続ダクト731を経て前記吸気ファン73に続く空気の送風経路が形成される。
同じく、前記吸気ファン74及び前記吸気ダクト722は、接続ダクト741で接続されている。これにより、前記吸気ダクト722に対応する位置に形成された前記搬送板71の前記プラテン開口部711から前記吸気ダクト722及び前記接続ダクト741を経て前記吸気ファン74に続く空気の送風経路が形成される。さらに、前記吸気ファン75及び前記吸気ダクト723は、接続ダクト751で接続されている。これにより、前記吸気ダクト723に対応する位置に形成された前記搬送板71の前記プラテン開口部711から前記吸気ダクト723及び前記接続ダクト751を経て前記吸気ファン75に続く空気の送風経路が形成される。
従って、前記吸気部7では、前記吸気ファン73〜75各々の駆動の有無が切り換えられることにより、前記吸引吸着領域R1における前記吸気ダクト721〜723各々に対応する領域各々における空気の吸引の有無を個別に切り換えることが可能である。
なお、前記画像形成装置10が、前記吸気ファン73〜75に代えて1つの吸気ファンと、その吸気ファンから前記吸気ダクト721〜723各々への送風経路を開閉するシャッターとを備える構成も考えられる。また、前記画像形成装置10が、前記吸引吸着領域R1に設けられた6つの前記吸気ダクト721〜723にそれぞれ対応する6つの吸気ファンを備える構成も考えられる。
一方、前記帯電部8の前記帯電部材81は、前記幅方向D2の中央部の予め設定された静電吸着領域R2に対応する幅を有する。これにより、前記帯電部8は、前記帯電部材81から前記搬送ベルト51における前記幅方向D2の中央部の前記静電吸着領域R2を帯電させることが可能である。即ち、前記帯電部8では、前記搬送ベルト51の前記吸引吸着領域R1に対して電圧が印加されないため、前記搬送ベルト51の前記吸引吸着領域R1は帯電されない。従って、静電吸着及び吸引吸着を併用して前記シートPを前記搬送ベルト51に吸着させて搬送する構成において前記ベルト開口部511で生じ得る放電が抑制され、前記搬送ベルト51、前記帯電部材81、及び前記従動ローラー54などの劣化が抑制される。
このように、前記画像形成装置10では、前記シートPの前記幅方向D2の端部を前記吸気部7による吸引吸着により前記搬送ベルト51に吸着させることが可能であるため、高湿度環境又は前記シートPに画像が形成された後でも前記シートPの高い平面性が維持される。従って、前記記録ヘッド31〜34のインク吐出面と前記搬送ベルト51で搬送される前記シートPとの間隔が一定に保たれ、前記インク吐出面と前記シートPとの接触が防止される。また、前記搬送ベルト51の全体において吸引吸着を行う構成に比べて前記搬送ベルト51への前記シートPの載置の有無又は前記シートPのサイズに応じた前記搬送ベルト51の前記搬送板71への吸着力の変化が小さくなる。従って、前記搬送ベルト51の駆動への影響が抑制される。
続いて、図3を参照しつつ、前記画像形成装置10のシステム構成について説明する。
図3に示すように、前記制御部11は、前記給紙部2、前記画像形成部3、前記インクタンク部4、前記シート搬送部5、前記排紙部6、前記吸気部7、前記帯電部8、及び前記操作表示部12に接続されている。
前記制御部11は、CPU、ROM、RAM、及びEEPROMなどの制御機器を備える。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。なお、前記制御部11は、複数の制御主体(プロセッサー)を有するものであってもよい。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるための制御プログラムなどの情報が予め記憶される不揮発性の記憶部である。そして、前記CPUは、前記ROMに予め記憶された各種の制御プログラムに従って各種の処理を実行することにより前記画像形成装置10を統括的に制御する。前記RAMは揮発性の記憶部であり、前記EEPROMは不揮発性の記憶部である。前記RAM及び前記EEPROMは、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。
また、前記制御部11は、第1吸気制御部111、使用量特定部112、第2吸気制御部113、第1停止制御部114,第2停止制御部115、及び選択制御部116を含む。具体的に、前記制御部11は、前記CPUを用いて、前記ROMに記憶された前記制御プログラムを実行することにより、前記第1吸気制御部111、前記使用量特定部112、前記第2吸気制御部113、前記第1停止制御部114,前記第2停止制御部115、及び前記選択制御部116として機能する。なお、前記制御部5が、ASICのような電子回路である場合、前記第1吸気制御部111、前記使用量特定部112、前記第2吸気制御部113、前記第1停止制御部114,前記第2停止制御部115、及び前記選択制御部116は、前記制御部5に含まれた回路モジュールである。
前記第1吸気制御部111は、前記画像形成装置10における前記シートPの表面印刷時の前記吸気部7の動作を制御する。具体的に、前記第1吸気制御部111は、前記湿度センサー57により検出される湿度が高いほど前記空気の吸引力が高くなるように前記吸気部7を制御する。本実施の形態では、前記第1吸気制御部111が、前記湿度が予め設定された第1閾値以上であるか否かに応じて前記吸引力を「高」及び「低」に切り替える場合を例に挙げて説明する。なお、前記第1吸気制御部111は、前記吸気ファン73〜75の回転速度を変更することにより、前記吸気部7による空気の吸引力を変更することが可能である。
前記特定制御部112は、前記画像形成装置10において前記画像形成部3により前記シートPの表面に吐出されるインク使用量を特定する。前記インク使用量は、前記画像形成部3による画像形成後の前記シートPに含まれる水分量の指標値として用いられる。例えば、前記使用量特定部112は、前記画像形成装置10に入力される画像データに基づいて印字率又はインク量率を導出し、前記印字率又は前記インク量率に基づいて前記インク使用量を特定することが考えられる。前記印字率は、前記シートPの印字可能領域における印字面積の割合を示す値である。また、前記インク量率は、前記記録ヘッド31〜34各々により前記シートPに吐出されるインク量の最大値に対する割合を示す値である。
前記第2吸気制御部113は、前記両面印刷機構65により前記シートPが前記画像形成部3に再度搬送される際、即ち前記シートPの裏面印刷時の前記吸気部7の動作を制御する。具体的に、前記第2吸気制御部113は、前記両面印刷機構65により前記シートPが前記画像形成部3に再度搬送される際に、前記使用量特定部112により特定された前記インク使用量が多いほど前記空気の吸引力が高くなるように前記吸気部7を制御する。本実施の形態では、前記第2吸気制御部113が、前記インク使用量が予め設定された第2閾値以上であるか否かに応じて前記シートPの裏面印刷時の前記吸引力を「高」及び「低」に切り替える場合を例に挙げて説明する。
前記第1停止制御部114は、前記湿度センサー57により検出される前記湿度が予め設定された第3閾値未満、又は前記使用量特定部112により特定される前インク使用量が予め設定された第4閾値未満である場合に、前記吸気部7による空気の吸引を停止させる。
前記第2停止制御部115は、前記湿度センサー57により検出される前記湿度が予め設定された第5閾値以上、又は前記使用量特定部112により特定される前インク使用量が予め設定された第6閾値未満である場合に、前記帯電部8による帯電を停止させる。
前記選択制御部116は、前記吸気ダクト721〜723のうち前記吸気部7による空気の吸引に使用される一又は複数の前記吸気ダクトを前記シートPのサイズ、前記湿度、及び前記インク使用量などに応じて選択する。
[搬送制御処理]
以下、図4及び図5のフローチャートを参照しつつ、前記制御部11によって実行される搬送制御処理の手順の一例について説明する。ここに、前記制御部11によって実行される各処理手順をステップS1、S2、・・・と称する。なお、当該搬送制御処理は、前記画像形成装置10において前記画像形成部3を用いて前記シートPに画像を形成する画像形成処理が実行される際に前記制御部11により実行される。
<ステップS1>
まず、ステップS1において、前記制御部11は、前記湿度センサー57を用いて前記画像形成装置10内の湿度を検出する。
<ステップS2>
ステップS2において、前記制御部11の前記第2停止制御部115は、前記ステップS1で検出された前記湿度が予め設定された第5閾値以上であるか否かを判断する。前記第5閾値は、静電吸着による吸着力が十分に小さいか否かを判断するために予め設定される任意の値である。例えば、前記第5閾値は、50%以上80%以下の範囲で予め設定された値であることが考えられる。ここで、前記制御部11は、前記湿度が前記第5閾値以上であると判断すると(S2のYes側)、処理をステップS3に移行させる。一方、前記制御部11は、前記湿度が前記第5閾値未満であると判断すると(S2のNo側)、処理をステップS4に移行させる。
<ステップS3>
ステップS3において、前記制御部11の前記第2停止制御部115は、前記画像形成処理の表面印刷時における前記帯電部8の駆動の有無について「駆動なし」の設定を行う。これにより、前記画像形成処理の表面印刷時には、前記帯電部8による帯電が停止されて静電吸着が行われないことになる。このように、前記画像形成装置10では、前記湿度が十分に高いために静電吸着による吸着力が低くなっている場合には、前記帯電部8の駆動が停止されることによって省電力化が図られる。
<ステップS4>
ステップS4において、前記制御部11の前記第1停止制御部114は、前記ステップS1で検出された前記湿度が予め設定された第3閾値未満であるか否かを判断する。前記第3閾値は、静電吸着による吸着力が十分に高いか否かを判断するために予め設定される任意の値である。例えば、前記第3閾値は、10%以上50%以下の範囲で予め設定された値であることが考えられる。ここで、前記制御部11は、前記湿度が前記第3閾値未満であると判断すると(S4のYes側)、処理をステップS41に移行させる。一方、前記制御部11は、前記湿度が前記第3閾値以上であると判断すると(S4のNo側)、処理をステップS5に移行させる。
<ステップS41>
ステップS41において、前記制御部11の前記第1停止制御部114は、前記画像形成処理の表面印刷時における前記吸気部7の駆動の有無について「駆動なし」の設定を行う。これにより、前記画像形成処理の表面印刷時には、前記吸気部7による空気の吸引が停止されて吸引吸着が行われないことになる。このように、前記画像形成装置10では、前記湿度が十分に低く静電吸着による吸着力が高い場合には、前記吸気部7の駆動が停止されることによって省電力化が図られる。
<ステップS5>
ステップS5において、前記制御部11の前記第1吸気制御部111は、前記ステップS1で検出された前記湿度が予め設定された第1閾値以上であるか否かを判断する。前記第1閾値は、静電吸着による吸着力が低下しているか否かを判断するために予め設定される任意の値である。例えば、前記第5閾値は、50%以上80%以下の範囲で予め設定された値であることが考えられる。ここで、前記制御部11は、前記湿度が前記第1閾値以上であると判断すると(S5のYes側)、処理をステップS51に移行させる。一方、前記制御部11は、前記湿度が前記第1閾値未満であると判断すると(S5のNo側)、処理をステップS6に移行させる。
<ステップS51>
ステップS51において、前記制御部11の前記第1吸気制御部111は、前記画像形成処理の表面印刷時における前記吸気部7による吸引力を予め設定された「高」に設定する。即ち、前記湿度が高い場合には、前記帯電部8による前記シートPの帯電効率の低下に起因する静電吸着の吸着力の不足が、前記吸気部7による吸引力が高く設定されることによって補われる。
<ステップS6>
ステップS6において、前記制御部11の前記第1吸気制御部111は、前記画像形成処理の表面印刷時における前記吸気部7による吸引力を、前記ステップS51で設定される「高」よりも低い予め設定された「低」に設定する。即ち、前記湿度が低い場合には、前記帯電部8による前記シートPの帯電効率が高く静電吸着による吸着力が高いため、前記吸気部7による吸引力が低く設定されることによって前記吸気部7における電力消費が抑制される。
<ステップS7>
ステップS7において、前記制御部11の前記選択制御部116は、前記シートPのサイズ及び前記湿度に応じて、前記吸気ダクト721〜723のうちいずれか一つ又は複数の吸気ダクトを前記シートPの表面印刷時に使用する吸気ダクトとして選択する。なお、本実施の形態では、前記吸気ダクト721〜723の選択は、前記吸気ファン73〜75の選択と同義である。例えば、前記制御部11は、以下の手順で前記吸気ダクトを選択する。
まず、前記制御部11は、前記シートPのサイズの前記幅方向D2における端部の位置に存在する吸気ダクトを前記吸気ダクト721〜723の中から選択する。例えば、前記シートPのサイズが「A3」である場合は、前記吸気ダクト721が選択され、前記シートPのサイズが「A4」である場合は、前記吸気ダクト722が選択される。また、前記シートPのサイズが「A5」である場合は、前記吸気ダクト723が選択される。
これにより、前記吸気ダクト721〜723のうち前記シートPのサイズの端部に位置する前記吸気ダクトが選択されてシート搬送時に使用されるため、前記シートPの端部、特に角部の浮き上がりが抑制される。
そして、前記制御部11は、前記吸気ダクト721〜723のうち前記シートPのサイズに応じて選択した前記吸気ダクトよりも内側に存在する吸気ダクトの使用の有無を前記湿度に応じて判断する。例えば、前記制御部11は、前記シートPのサイズに応じて前記吸気ダクト721を選択した場合であって、前記湿度が予め設定された第1湿度以上である場合は、前記吸気ダクト722及び前記吸気ダクト723を前記吸気ダクト721と共に使用すると判断する。また、前記制御部11は、前記シートPのサイズに応じて前記吸気ダクト721を選択した場合であって、前記湿度が前記第1湿度未満であり予め設定された第2湿度以上である場合は、前記吸気ダクト722を前記吸気ダクト721と共に使用すると判断する。さらに、前記制御部11は、前記シートPのサイズに応じて前記吸気ダクト721を選択した場合であって、前記湿度が前記第2湿度未満である場合は、前記吸気ダクト722及び前記吸気ダクト723を使用しないと判断する。
このように、前記湿度が高く静電吸着の吸着力が低い場合には、前記シートPのサイズに応じて選択した前記吸気ダクトと共に該吸気ダクトよりも内側に存在する吸気ダクトが使用され、静電吸着の吸着力の不足が前記吸気部7による吸引吸着により補われる。また、前記湿度が低く静電吸着の吸着力が高い場合には、前記吸気ファン73〜75の不要な駆動が防止されるため、前記吸気部7による電力消費が抑制される。なお、前記制御部11が、前記ステップS41において前記吸気部7が「駆動なし」に設定された場合には、前記ステップS7を省略することも考えられる。
<ステップS8>
次に、ステップS8において、前記制御部11は、前記画像形成処理が前記両面印刷機構65を使用する両面印刷処理であるか否かを判断する。ここで、前記制御部11は、前記両面印刷処理であると判断すると(S8のYes側)、処理をステップS9に移行させ、後述の裏面搬送設定処理(図5参照)を実行する。一方、前記制御部11は、前記両面印刷処理ではないと判断すると(S8のNo側)、処理をステップS10に移行させる。
<ステップS9>
ここで、図5を参照しつつ、前記裏面搬送設定処理について説明する。
<ステップS91>
まず、ステップS91において、前記制御部11の前記使用量特定部112は、前記画像形成処理の表面印刷時のインク使用量を特定する。前記画像形成装置10において、前記シートPにインクが吐出されて前記シートPの水分量が増加すると、前記シートPの電気抵抗が低下して前記シートPの帯電効率が低下する。前記ステップS91は、前記シートPの表面印刷時のインク使用量を、前記シートPの裏面印刷時における前記シートPの帯電効率の高低の判断指標として取得するための処理である。
特に、前記シートPでは、前記シートPの表面印刷時に、前記シートPの前記搬送方向D1の先端又は後端における前記幅方向D2の端部に吐出されたインクが多い場合に、前記シートPの裏面印刷時に前記シートPの角部に浮き上がりが生じやすい。そのため、前記ステップS91で特定される前記インク使用量は、前記シートPの全体に吐出されるインクの総量ではなく、前記シートPにおける予め設定された一部の特定領域のインク使用量であることが考えられる。前記特定領域は、前記シートPの前記搬送方向D1の先端又は後端から予め設定された範囲であり、前記幅方向D2の端部から予め設定された範囲を含む領域である。例えば、前記特定領域における前記シートPの前記搬送方向D1の先端又は後端からの距離は、0.1cm以上3.0cm以下の範囲、前記シートPの前記幅方向D2の端部からの距離は、0.1cm以上3.0cm以下の範囲で予め設定されることが考えられる。なお、前記制御部11の前記使用量特定部112は、前記画像形成処理の対象となる画像データに基づいて前記特定領域における前記印字率又は前記インク量率を算出し、前記印字率又は前記インク量率に基づいて前記特定領域におけるインク使用量を特定する。また、前記特定領域は、前記両面印字機構65により前記画像形成部3に再度搬送される際の前記シートPの前記搬送方向D1の先端から予め設定された範囲の領域であることも考えられる。
<ステップS92>
ステップS92において、前記制御部11の前記第2停止制御部115は、前記ステップS91で特定された前記インク使用量が予め設定された第6閾値以上であるか否かを判断する。前記第6閾値は、静電吸着による吸着力が十分に小さいか否かを判断するために予め設定される任意の値である。例えば、前記第6閾値は、前記印字率が50%以上80%以下の範囲、又は前記インク量率が50%以上100%以下の範囲に対応するインク使用量として予め設定された値であることが考えられる。また、前記第2停止制御部115は、前記印字率又は前記インク量率が所定値以上であるか否かに応じて前記インク使用量が前記第6閾値以上であるか否かを判断してもよい。ここで、前記制御部11は、前記インク使用量が前記第6閾値以上であると判断すると(S92のYes側)、処理をステップS93に移行させる。一方、前記制御部11は、前記インク使用量が前記第5閾値未満であると判断すると(S92のNo側)、処理をステップS94に移行させる。
<ステップS93>
ステップS93において、前記制御部11の前記第2停止制御部115は、前記画像形成処理の裏面印刷時における前記帯電部8の駆動の有無について「駆動なし」の設定を行う。これにより、前記画像形成処理の裏面印刷時には、前記帯電部8による帯電が停止されて静電吸着が行われないことになる。このように、前記画像形成装置10では、前記インク使用量が十分に多いために静電吸着による吸着力が低くなっている場合には、前記帯電部8の駆動が停止されることによって省電力化が図られる。
<ステップS94>
ステップS94において、前記制御部11の前記第1停止制御部114は、前記ステップS91で特定された前記インク使用量が予め設定された第4閾値未満であるか否かを判断する。前記第4閾値は、静電吸着による吸着力が十分に高いか否かを判断するために予め設定される任意の値である。例えば、前記第4閾値は、前記印字率が10%以上50%以下の範囲、又は前記インク量率が10%以上50%以下の範囲に対応するインク使用量として予め設定された値であることが考えられる。また、前記第1停止制御部114は、前記印字率又は前記インク量率が所定値未満であるか否かに応じて前記インク使用量が前記第4閾値未満であるか否かを判断してもよい。ここで、前記制御部11は、前記インク使用量が前記第4閾値未満であると判断すると(S94のYes側)、処理をステップS941に移行させる。一方、前記制御部11は、前記インク使用量が前記第4閾値以上であると判断すると(S94のNo側)、処理をステップS95に移行させる。
<ステップS941>
ステップS941において、前記制御部11の前記第1停止制御部114は、前記画像形成処理の裏面印刷時における前記吸気部7の駆動の有無について「駆動なし」の設定を行う。これにより、前記画像形成処理の裏面印刷時には、前記吸気部7による空気の吸引が停止されて吸引吸着が行われないことになる。このように、前記画像形成装置10では、前記インク使用量が十分に少なく静電吸着による吸着力が高い場合には、前記吸気部7の駆動が停止されることによって省電力化が図られる。
<ステップS95>
ステップS95において、前記制御部11の前記第1吸気制御部111は、前記ステップS91で特定された前記インク使用量が予め設定された第2閾値以上であるか否かを判断する。前記第2閾値は、前記インク使用量が多いために静電吸着による吸着力が低下しているか否かを判断するために予め設定される任意の値である。例えば、前記第2閾値は、前記印字率が50%以上80%以下の範囲、又は前記インク量率が50%以上100%以下の範囲に対応するインク使用量として予め設定された値であることが考えられる。また、前記第1吸気制御部111は、前記印字率又は前記インク量率が所定値以上であるか否かに応じて前記インク使用量が前記第2閾値以上であるか否かを判断してもよい。ここで、前記制御部11は、前記インク使用量が前記第2閾値以上であると判断すると(S95のYes側)、処理をステップS951に移行させる。一方、前記制御部11は、前記インク使用量が前記第2閾値未満であると判断すると(S95のNo側)、処理をステップS96に移行させる。
<ステップS951>
ステップS951において、前記制御部11の前記第1吸気制御部111は、前記画像形成処理の裏面印刷時における前記吸気部7による吸引力を予め設定された「高」に設定する。即ち、前記シートPの表面印刷時の前記インク使用量が多い場合には、前記帯電部8による前記シートPの帯電効率の低下に起因する静電吸着の吸着力の不足が、前記吸気部7による吸引力が高く設定されることによって補われる。
<ステップS96>
ステップS96において、前記制御部11の前記第1吸気制御部111は、前記画像形成処理の裏面印刷時における前記吸気部7による吸引力を、前記ステップS951で設定される「高」よりも低い予め設定された「低」に設定する。即ち、前記シートPの表面印刷時の前記インク使用量が少ない場合には、前記帯電部8による前記シートPの帯電効率が高く静電吸着による吸着力が高いため、前記吸気部7による吸引力が低く設定されることによって前記吸気部7における電力消費が抑制される。
<ステップS97>
ステップS97において、前記制御部11の前記選択制御部116は、前記シートPのサイズ及び前記インク使用量に応じて、前記吸気ダクト721〜723のうちいずれか一つ又は複数の吸気ダクトを前記シートPの裏面印刷時に使用する吸気ダクトとして選択する。なお、本実施の形態では、前記吸気ダクト721〜723の選択は、前記吸気ファン73〜75の選択と同義である。例えば、前記制御部11は、以下の手順で前記吸気ダクトを選択する。
まず、前記制御部11は、前記シートPのサイズの前記幅方向D2における端部の位置に存在する吸気ダクトを前記吸気ダクト721〜723の中から選択する。例えば、前記シートPのサイズが「A3」である場合は、前記吸気ダクト721が選択され、前記シートPのサイズが「A4」である場合は、前記吸気ダクト722が選択される。また、前記シートPのサイズが「A5」である場合は、前記吸気ダクト723が選択される。
これにより、前記吸気ダクト721〜723のうち前記シートPのサイズの端部に位置する前記吸気ダクトが選択されてシート搬送時に使用されるため、前記シートPの端部、特に角部の浮き上がりが抑制される。
そして、前記制御部11は、前記吸気ダクト721〜723のうち前記シートPのサイズに応じて選択した前記吸気ダクトよりも内側に存在する吸気ダクトの使用の有無を前記インク使用量に応じて判断する。例えば、前記制御部11は、前記シートPのサイズに応じて前記吸気ダクト721を選択した場合であって、前記インク使用量が予め設定された第1使用量以上である場合は、前記吸気ダクト722及び前記吸気ダクト723を前記吸気ダクト721と共に使用すると判断する。また、前記制御部11は、前記シートPのサイズに応じて前記吸気ダクト721を選択した場合であって、前記インク使用量が前記第1使用量未満であり予め設定された第2使用量以上である場合は、前記吸気ダクト722を前記吸気ダクト721と共に使用すると判断する。さらに、前記制御部11は、前記シートPのサイズに応じて前記吸気ダクト721を選択した場合であって、前記インク使用量が前記第2使用量未満である場合は、前記吸気ダクト722及び前記吸気ダクト723を使用しないと判断する。
このように、前記インク使用量が多く静電吸着の吸着力が低い場合には、前記シートPのサイズに応じて選択した前記吸気ダクトと共に該吸気ダクトよりも内側に存在する吸気ダクトが使用され、静電吸着の吸着力の不足が前記吸気部7による吸引吸着により補われる。また、前記インク使用量が少なく静電吸着の吸着力が高い場合には、前記吸気ファン73〜75の不要な駆動が防止されるため、前記吸気部7による電力消費が抑制される。なお、前記制御部11が、前記ステップS941において前記吸気部7が「駆動なし」に設定された場合には、前記ステップS97を省略することも考えられる。
<ステップS10>
そして、図4に戻り、ステップS10において、前記制御部11は、前記搬送制御処理における各種の設定内容に基づいて前記吸気部7及び前記帯電部8を制御すると共に、前記シート搬送部5による前記シートPの搬送動作を開始させる。具体的に、前記設定内容には、前記吸気部7の駆動の有無、前記帯電部8の駆動の有無、前記吸気部7の空気の吸引力、及び前記吸気ダクト721〜723のうち使用する吸気ダクトなどに関する内容が含まれる。例えば、前記制御部11は、前記シートPの表面印刷時に、前記吸気ダクト721〜723のうち前記ステップS7で選択された吸気ダクトに対応する前記吸気ファン71〜73を駆動させる。また、前記制御部11は、前記シートPの裏面印刷時に、前記吸気ダクト721〜723のうち前記ステップS7で選択された吸気ダクトに対応する前記吸気ファン71〜73を駆動させる。なお、前記各種の設定内容は、前記搬送制御処理において前記制御部11のRAM又はEEPROMに記憶されている。
以上説明したように、前記画像形成装置10では、前記制御部11によって前記搬送制御処理が実行されることにより、前記シートPのサイズ、前記湿度、及び前記インク使用量などに応じて前記吸気部7及び前記帯電部8が制御され、前記シートPの浮き上がりが抑制されると共に省電力化が図られる。
なお、本実施の形態では、前記ステップS9において、前記シートPの裏面印刷時について前記シートPの表面印刷時とは異なる設定が行われる場合について説明した。一方、前記裏面印刷機構65を備えておらず、前記ステップS8〜S9が省略された構成も他の実施形態として考えられる。また、前記両面印刷機構65を備えた構成において、前記制御部11が、前記画像形成装置10の初期設定などにおいて前記操作表示部12のユーザー操作に応じて前記ステップS9の処理の実行の有無を予め設定可能な構成も他の実施形態として考えられる。さらに、前記シートPの裏面印刷時についても前記シートPの表面印刷時と同様に前記湿度に基づいて前記吸気部7及び前記帯電部8の動作が制御されることも考えられる。
また、本実施の形態では、前記シートPのサイズだけでなく、前記湿度又は前記インク使用量にも応じて前記吸気部7で使用する吸気ダクトを前記吸気ダクト721〜723の中から選択する場合について説明した。一方、前記シートPのサイズのみに応じて前記吸気部7で使用する吸気ダクトを前記吸気ダクト721〜723の中から選択することも他の実施形態として考えられる。
さらに、本実施の形態では、前記吸気部7による空気の吸引力が、前記湿度又は前記インク使用量について所定の閾値を基準に「高」又は「低」の二段階に切り換えられる場合について説明した。一方、前記制御部11の前記第1吸気制御部111及び前記第2吸気制御部112が、前記湿度が高くなるほど、又は前記インク使用量が多くなるほど前記吸気部7による空気の吸引力が高くなるように段階的に前記吸引力を制御することも他の実施形態として考えられる。なお、前記帯電部8が、前記湿度又は前記インク使用量に応じて、前記湿度が高く前記インク使用量が多いほど前記電源装置82から前記帯電部材811に印加される電圧レベルを高くすることも考えられる。
また、前記画像形成装置10の前記画像形成部3が、感光体ドラム、帯電部、露光装置、現像装置、転写ローラー、定着装置及びトナーコンテナなどを備える電子写真方式の画像形成部であることも考えられる。前記電子写真方式の画像形成部では、前記露光装置が、前記帯電部により所定電位に帯電された前記感光体ドラムに、画像データに基づくレーザ光を照射して静電潜像を形成する。その後、前記現像装置は、前記トナーコンテナから供給されるトナーを用いて前記静電潜像をトナー像として現像する。一方、前記給紙カセット1から前記感光体ドラム及び前記転写ローラーへのシート搬送経路上では前記シート搬送部5により前記シートPが搬送される。そして、前記感光体ドラム及び前記転写ローラーは、前記感光体ドラムに形成された前記トナー像を前記シートPに転写する。
1 :給紙カセット
2 :給紙部
3 :画像形成部
31〜34:記録ヘッド
4 :インクタンク部
41〜44:インクタンク
5 :シート搬送部
51:搬送ベルト
52:駆動ローラー
52A:モーター
53〜55:従動ローラー
56:押圧ローラー
57:湿度センサー
6 :排紙部
61:乾燥装置
62:搬送路
63:排紙ローラー
64:排紙トレイ
65:両面印刷機構
7 :吸気部
71:搬送板
72:吸気ダクト
721、722、723:吸気ダクト
73、74、75:吸気ファン
731、741、751:接続ダクト
8 :帯電部
81:帯電部材
82:電源装置
9 :本体フレーム
10:画像形成装置
11:制御部
111:第1吸気制御部
112:使用量特定部
113:第2吸気制御部
114:第1停止制御部
115:第2停止制御部
116:選択制御部
12:操作表示部
D1:搬送方向
D2:幅方向
P :シート

Claims (12)

  1. シートの搬送方向に垂直な幅方向の端部の予め設定された吸引吸着領域に形成された複数のベルト開口部を有し、前記シートを搬送する搬送ベルトと、
    前記幅方向において前記ベルト開口部に対応する位置に形成された複数のプラテン開口部を有し、前記搬送ベルトの裏面側に配置された搬送板と、
    前記搬送板の裏面側から前記ベルト開口部及び前記プラテン開口部を通じて空気を吸引する吸気部と、
    前記搬送ベルトにおける前記幅方向の中央部の予め設定された静電吸着領域を帯電させる帯電部と、
    を備えるシート搬送装置。
  2. 湿度を検出する湿度検出部と、
    前記湿度検出部により検出される前記湿度が高いほど前記空気の吸引力が高くなるように前記吸気部を制御する第1吸気制御部と、
    を備える請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 前記第1吸気制御部が、前記湿度が予め設定された第1閾値以上であるか否かに応じて前記吸引力を切り替える請求項2に記載のシート搬送装置。
  4. 前記シート搬送装置が搭載される画像形成装置においてインクを吐出して画像を形成する画像形成部により前記シートの表面に吐出されるインク使用量を特定する使用量特定部と、
    前記画像形成部により画像が形成された前記シートの表裏面を反転させて前記シートを前記画像形成部に再度搬送する両面印刷機構と、
    前記両面印刷機構により前記シートが前記画像形成部に再度搬送される際に、前記使用量特定部により特定された前記インク使用量が多いほど前記空気の吸引力が高くなるように前記吸気部を制御する第2吸気制御部と、
    を備える請求項1〜3のいずれかに記載のシート搬送装置。
  5. 前記第2吸気制御部が、前記使用量特定部により特定される前記インク使用量が予め設定された第2閾値以上であるか否かに応じて前記吸引力を切り替える請求項4に記載のシート搬送装置。
  6. 前記湿度検出部により検出される前記湿度が予め設定された第3閾値未満、又は前記使用量特定部により特定される前記インク使用量が予め設定された第4閾値未満である場合に、前記吸気部による空気の吸引を停止させる第1停止制御部を備える請求項2〜5のいずれかに記載のシート搬送装置。
  7. 前記湿度検出部により検出される前記湿度が予め設定された第5閾値以上、又は前記使用量特定部により特定される前記インク使用量が予め設定された第6閾値以上である場合に、前記帯電部による前記搬送ベルトの帯電を停止させる第2停止制御部を備える請求項2〜6のいずれかに記載のシート搬送装置。
  8. 前記吸気部が、前記搬送ベルトで搬送される前記シートのサイズに対応して設けられ、前記プラテン開口部の下方に送風経路を形成する複数の吸気ダクトを含み、
    前記シート搬送装置が、前記吸気部による空気の吸引に使用される一又は複数の前記吸気ダクトを前記シートのサイズに応じて選択する選択制御部を更に備える請求項1〜7のいずれかに記載のシート搬送装置。
  9. 湿度を検出する湿度検出部を備え、
    前記選択制御部が、前記シートのサイズ及び前記湿度検出部により検出される前記湿度に応じて一又は複数の前記吸気ダクトを選択する請求項8に記載のシート搬送装置。
  10. 前記シート搬送装置が搭載される画像形成装置においてインクを吐出して画像を形成する画像形成部により前記シートの表面に吐出されるインク使用量を特定する使用量特定部と、
    前記画像形成部により画像が形成された前記シートの表裏面を反転させて前記シートを前記画像形成部に再度搬送する両面印刷機構と、
    を備え、
    前記選択制御部が、前記シートのサイズ及び前記使用量特定部により特定される前記インク使用量に応じて、前記両面印刷機構により前記シートが前記画像形成部に再度搬送される際に前記吸気部による空気の吸引に使用される一又は複数の前記吸気ダクトを選択する請求項8又は9に記載のシート搬送装置。
  11. 前記使用量特定部が、前記シートにおける予め設定された一部の特定範囲の前記インク使用量を特定する請求項10に記載のシート搬送装置。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載のシート搬送装置と、
    前記シート搬送装置により搬送される前記シートに水性インクを吐出して画像を形成する画像形成部と、
    を備える画像形成装置。
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