JP2015066919A - 保護層転写シート - Google Patents
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Abstract
Description
以下に、本発明の保護層転写シート100について詳細に説明する。図1は、本発明の保護層転写シートの一例を示す概略断面図である。図1、図2に示すように、本発明の保護層転写シート100は、基材1の一方の面上に、転写性保護層10が設けられた構成をとる。転写性保護層10は、図1に示すように単層構成を呈するものであってもよく、積層構成を呈するものであってもよい。例えば、図2に示す形態では、転写性保護層10は、保護層2、プライマー層3、接着層4がこの順で積層されてなる積層構成を呈している。また、図1、図2では、基材1の他方の面に任意の背面層5が設けられている。基材1、及び転写性保護層10は、本発明の保護層転写シート100における必須の構成である。以下、本発明の保護層転写シート100の各構成について具体的に説明する。
基材1は本発明の保護層転写シート100における必須の構成であり、転写性保護層10、基材の他方の面上に任意に設けられる背面層5を保持するために設けられる。基材1の材料については特に限定されないが、転写性保護層10を受容層上に熱転写する際に加えられる熱に耐え、取り扱い上支障のない機械的特性を有することが望ましい。このような基材1として、例えば、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリアリレート、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、セルロース誘導体、ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ナイロン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル、ポリビニルフルオライド、テトラフルオロエチレン・エチレン、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライド等の各種プラスチックフィルムまたはシートを挙げることができる。また、基材1の厚さは、その強度及び耐熱性が適切になるように材料に応じて適宜設定することができ、2.5〜100μm程度が一般的である。
図1に示すように、基材1の一方の面上には転写性保護層10が設けられている。転写性保護層10は本発明の保護層転写シート100における必須の構成であり、熱転写時に基材1から剥離され受容層上に転写される層である。転写性保護層10は、図1に示すように単層構成を呈するものであってもよく、図2に示すように2以上の層が積層されてなる積層構成を呈していてもよい。
一実施形態の保護層転写シート100は、転写性保護層10を構成する保護層2が、バインダー樹脂を含有している。バインダー樹脂について特に限定はなく、保護層転写シートの「保護層」、或いは「剥離層」として公知の樹脂を適宜選択して用いることができる。例えば、保護層2のバインダー樹脂としては、アクリル系樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、紫外線吸収性樹脂、エポキシ樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリルウレタン樹脂、電離放射線硬化性樹脂、紫外線吸収性樹脂等が挙げられる。紫外線吸収性樹脂としては、例えば、反応性紫外線吸収剤を熱可塑性樹脂又は上記の電離放射線硬化性樹脂に反応、結合させて得た樹脂を使用することができる。より具体的には、サリシレート系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、置換アクリロニトリル系、ニッケルキレート系、ヒンダートアミン系のような従来公知の非反応性の有機系紫外線吸収剤に、付加重合性二重結合(例えばビニル基、アクリロイル基、メタアクリロイル基など)、アルコール性水酸基、アミノ基、カルボキシル基、エポキシ基、イソシアネート基のような反応性基を導入したものが挙げられる。これらの樹脂は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用して用いることもできる。
一実施形態の保護層転写シート100は、転写性保護層10を構成する保護層2が、上記で説明したバインダー樹脂とともに、「特定の離型剤」として、リン酸エステル、オレフィン・マレイン酸共重合体、アミノポリエーテル変性シリコーンオイルの群から選択される1種、又は2種以上を含有している。
本願明細書におけるリン酸エステルとは、有機リン化合物のうち、リン酸とアルコールが脱水縮合したエステルを意味する。リン酸エステルとしては、例えば、(1)炭素数6〜20の飽和又は不飽和高級アルコールのリン酸モノエステル又はジエステル、(2)ポリオキシアルキレンアルキルエーテル又はポリオキシアルキレンアルキルアリルエーテルのリン酸モノエステル又はジエステル、(3)上記飽和又は不飽和高級アルコールのアルキレンオキシド付加物(平均付加モル数1〜8)のリン酸モノエステル又はジエステル、(4)炭素数8〜12のアルキル基を有するアルキルフェノール又はアルキルナフトールのリン酸モノエステル又はジエステル等が挙げられる。上記(1)及び(3)における飽和又は不飽和高級アルコールとしては、例えば、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール等が挙げられる。上記(3)におけるアルキルフェノールとしては、ノニルフェノール、ドデシルフェノール、ジフェニルフェノール等が挙げられる。本発明の塗工液は、1種のリン酸エステルのみを含有していてもよく、2種以上のリン酸エステルを含有していてもよい。
オレフィン・マレイン酸共重合体とは、オレフィンモノマーと、マレイン酸モノマーとの共重合体である。オレフィン・マレイン酸共重合体は、ランダム共重合体、ブロック重合体、グラフト共重合体等のいずれであってもよい。さらに、オレフィン・マレイン酸共重合体には、オレフィンモノマー、マレイン酸モノマーに加え、別のモノマーや、置換基若しくは置換団等が含まれていてもよい。
アミノポリエーテル変性シリコーンオイルとは、ポリシロキサンに、アミノ基、及びポリエーテル基を導入したシリコーンオイルである。アミノポリエーテル変性シリコーンオイルは、ポリシロキサンの片末端にアミノ基を、別の片末端にポリエーテル基を導入した両末端型シリコーンオイルであってもよく、ポリシロキサンの側鎖に、アミノ基、及びポリエーテル基を導入した側鎖型シリコーンオイルであってもよい。またこれ以外の形態をとるものであってもよい。
保護層2は、上記バインダー樹脂、「特定の離型剤」とともに、他の任意の成分を含有していてもよい。例えば、各種のシリコーンオイル、ポリエチレンワックス、ステアリン酸亜鉛、ステアリルリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウムなどの金属石鹸類、脂肪酸アミド、ポリエチレンワックス、カルナバワックス、パラフィンワックス等の離型剤、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、ベンゾエート系、トリアジン系、酸化チタン、酸化亜鉛などの公知の紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系、Niキレート系などの光安定剤、ヒンダードフェノール系、硫黄系、リン系、ラクトン系などの酸化防止剤等を挙げることができる。これらの任意の成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用して用いることもできる。
図2に示すように、保護層2上に、接着層4を設けてもよい。接着層4は、転写性保護層10を構成する任意の層であり、「ヒートシール層」と称される場合もある。
図2に示すように、保護層2と接着層4との間に、プライマー層3を設けてもよい。プライマー層3は、転写性保護層10を構成する任意の層である。プライマー層を設けることで、保護層2と接着層4との密着性を良好なものとすることができる。プライマー層の材料としては、ポリエステル系樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ヒドロキシエチルセルロース、ポリアクリル酸エステル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、スチレンアクリレート系樹脂、ポリアクリルアミド系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリビニルアセトアセタールやポリビニルブチラール等のポリビニルアセタール系樹脂等が挙げられる。
また、保護層2と接着層4との間に耐可塑剤性層(図示しない)を設けてもよい。耐可塑剤性層としては、可塑剤成分を弾く材料や、可塑剤成分が受容層に形成された熱転写画像に到達しにくい材料を好ましく使用することができる。可塑剤成分を弾く材料としては、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂等を挙げることができる。可塑剤成分が熱転写画像に到達しにくい材料としては、カチオン性のウレタンエマルジョン等のカチオン性樹脂を挙げることができる。これらの材料は単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いることもできる。
図1、図2に示すように、基材1の保護層2が設けられている面とは異なる面上に、耐熱性、及び印画時におけるサーマルヘッドの走行性等を向上させるための背面層5を設けてもよい。なお、背面層5は本発明の保護層転写シート10における任意の構成である。
基材として厚さ5μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、この基材の一方の面に下記組成の保護層用塗工液1を乾燥時塗布量が1.0g/m2になるように塗布し保護層を形成した。次いで、保護層上に下記組成のプライマー層用塗工液を乾燥時塗布量が0.1g/m2になるように塗布しプライマー層を形成した。次いで、プライマー層上に下記組成の接着層用塗工液を乾燥時塗布量が1.0g/m2になるように塗布し接着層を形成した。また、基材の他方の面に下記組成の背面層用塗工液を乾燥時塗布量が0.5g/m2になるように塗布し背面層を形成することで、実施例1の保護層転写シートを得た。
・アクリル樹脂 5.965部
(BR−52 三菱レイヨン(株))
・アクリル樹脂 13.919部
(BR−87 三菱レイヨン(株))
・ポリエステル樹脂 0.06部
(V220 東洋紡(株))
・リン酸エステル 0.199部
(A208N 第一工業製薬(株))
・MEK 79.857部
・アルミナゾル(平均1次粒子径10×100nm(固形分10%)) 30部
(アルミナゾル200 日産化学工業(株))
・ポリビニルピロリドン樹脂) 3部
(K−90 ISP社)
・水 50部
・イソプロピルアルコール 17部
・ポリエステル樹脂 20部
(バイロン200 東洋紡(株))
・紫外線吸収剤共重合樹脂 10部
(UVA−635L BASF社)
・メチルエチルケトン/トルエン(質量比1:1) 80部
・ポリビニルブチラール樹脂 13.6部
(エスレックBX−1 積水化学工業(株))
・ポリイソシアネート硬化剤 0.6部
(タケネートD218 武田薬品工業(株))
・リン酸エステル 0.8部
(プライサーフA208S 第一工業製薬(株))
・メチルエチルケトン 42.5部
・トルエン 42.5部
保護層用塗工液1にかえて、保護層用塗工液1のリン酸エステル(A208N 第一工業製薬(株))0.199部を、リン酸エステル(GD−19R センカ(株))0.199部に変更した保護層用塗工液2を使用した以外は、全て実施例1と同様にして実施例2の保護層転写シートを得た。
保護層用塗工液1にかえて、保護層用塗工液1のリン酸エステル(A208N 第一工業製薬(株))0.199部を、オレフィン・マレイン酸共重合体(数平均分子量12000〜20000)(GD−70SR センカ(株))0.199部に変更した保護層用塗工液3を使用した以外は、全て実施例1と同様にして実施例3の保護層転写シートを得た。
保護層用塗工液1にかえて、保護層用塗工液1のリン酸エステル(A208N 第一工業製薬(株))0.199部を、アミノポリエーテル変性シリコーン(X−22−3939A 信越シリコーン(株))0.199部に変更した保護層用塗工液4を使用した以外は、全て実施例1と同様にして実施例4の保護層転写シートを得た。
保護層用塗工液1にかえて、下記組成の保護層用塗工液5を使用した以外は、全て実施例1と同様にして実施例5の保護層転写シートを得た。
・アクリル樹脂 5.856部
(BR−52 三菱レイヨン(株))
・アクリル樹脂 13.664部
(BR−87 三菱レイヨン(株))
・ポリエステル樹脂 0.057部
(V220 東洋紡(株))
・アミノポリエーテル変性シリコーン 0.567部
(X−22−3939A 信越シリコーン(株))
・MEK 79.856部
保護層用塗工液1にかえて、保護層用塗工液5のアミノポリエーテル変性シリコーン(X−22−3939A 信越シリコーン(株))0.567部を、リン酸エステル(A208N 第一工業製薬(株))0.567部に変更した保護層用塗工液6を使用した以外は、全て実施例1と同様にして実施例6の保護層転写シートを得た。
保護層用塗工液1にかえて、下記組成の保護層用塗工液7を使用した以外は、全て実施例1と同様にして実施例7の保護層転写シートを得た。
・アクリル樹脂 5.478部
(BR−52 三菱レイヨン(株))
・アクリル樹脂 12.782部
(BR−87 三菱レイヨン(株))
・ポリエステル樹脂 0.054部
(V220 東洋紡(株))
・リン酸エステル 1.826部
(A208N 第一工業製薬(株))
・MEK 79.861部
保護層用塗工液1を下記組成の保護層用塗工液Aに変更した以外は、全て実施例1と同様にして比較例1の保護層転写シートを得た。
・アクリル樹脂 6.023部
(BR−52 三菱レイヨン(株))
・アクリル樹脂 14.053部
(BR−87 三菱レイヨン(株))
・ポリエステル樹脂 0.061部
(V220 東洋紡(株))
・MEK 79.863部
保護層用塗工液1にかえて、保護層用塗工液5のアミノポリエーテル変性シリコーン(X−22−3939A 信越シリコーン(株))0.567部を、アミノ変性(側鎖フェニル)シリコーン(X−22−1660B−3 信越シリコーン(株))0.567部に変更した保護層用塗工液Bを使用した以外は、全て実施例1と同様にして比較例2の保護層転写シートを得た。
保護層用塗工液1にかえて、保護層用塗工液5のアミノポリエーテル変性シリコーン(X−22−3939A 信越シリコーン(株))0.567部を、長鎖アルキル変性シリコーン(KF−412 信越シリコーン(株))0.567部に変更した保護層用塗工液Cを使用した以外は、全て実施例1と同様にして比較例3の保護層転写シートを得た。
保護層用塗工液1にかえて、保護層用塗工液5のアミノポリエーテル変性シリコーン(X−22−3939A 信越シリコーン(株))0.567部を、アラルキル変性シリコーン(KF−410 信越シリコーン(株))0.567部に変更した保護層用塗工液Cを使用した以外は、全て実施例1と同様にして比較例4の保護層転写シートを得た。
以下の方法で作成した熱転写受像シート上に、下記のサーマルプリンタ1を用いて、イエロー、マゼンタ、シアンの染料からなる黒ベタ画像を印画し、印画物を得た。イエロー、マゼンタ、シアンの染料としては、以下の方法で作成した熱転写シートを使用した。
多孔質ポリエチレンフィルム(トヨパール−SS P4255 東洋紡績(株)製 厚さ35μm)からなる多孔質フィルム層上に、下記組成の中間層用塗工液、受容層用塗工液をグラビアリバースコート方式で、順次塗布、乾燥して、中間層、受容層を形成した。その中間層、受容層の設けられた面と反対面の多孔質ポリエチレンフィルムに、下記組成の接着層用塗工液を用いて3本リバースロールコート方式で塗布、乾燥して、接着層を形成し、RC原紙(155g/m2、厚さ151μm 三菱製紙(株))と貼り合わせ熱転写受像シートを作成した。上記の各々の塗工量は、全て乾燥状態で、中間層は1.5g/m2、受容層は5.0g/m2、接着層は5.0g/m2であった。
・ポリエステル樹脂 50部
(ポリエスターWR−905 日本合成化学工業(株))
・酸化チタン 20部
(TCA888 (株)トーケムプロダクツ)
・蛍光増白剤 1.2部
(ユビテックスBAC チバ・スペシャリティーケミカルズ(株))
・水/イソプロピルアルコール=1:1 28.8部
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 60部
(ソルバインC 日信化学工業(株))
・エポキシ変性シリコーン 1.2部
(X−22−3000T 信越化学工業(株))
・メチルスチル変性シリコーン 0.6部
(X−24−510 信越化学工業(株))
・メチルエチルケトン/トルエン(質量比1:1) 5部
・ウレタン樹脂 30部
(タケラックA−969V 三井武田ケミカル(株))
・イソシアネート 10部
(タケネートA−5 三井武田ケミカル(株))
・酢酸エチル 100部
基材として厚さ4.5μmの易接着処理済みポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、この上に、下記組成の耐熱滑性層用塗工液を乾燥時0.8g/m2になるように塗工し、耐熱滑性層を形成した。次いで、基材の他方の面に、イエロー染料層用塗工液、マゼンタ染料層用塗工液、シアン染料層用塗工液をそれぞれ、乾燥時塗工量が0.6g/m2となるように面順次に塗工して、染料層を形成し、熱転写シートを得た。
・ポリビニルアセタール樹脂 (水酸基価12質量%) 60.8部
(エスレックKS−1 積水化学工業(株))
・ポリイソシアネート (NCO=17.3質量%) 4.2部
(バーノックD750 大日本インキ化学工業(株))
・フィラー(ステアリルリン酸亜鉛) 10部
(LBT1830精製 堺化学工業(株)製)
・フィラー(ステアリン酸亜鉛) 10部
(SZ−PF 堺化学工業(株)製)
・フィラー(ポリエチレンワックス) 3部
(ポリワックス3000 東洋アドレ(株)製)
・フィラー(エトキシ化アルコール変性ワックス) 7部
(ユニトックス750 東洋アドレ(株)製)
・トルエン 200部
・メチルエチルケトン 100部
・Disperse Yellow 201 4.0部
・ポリビニルアセタール樹脂 3.5部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株))
・ポリエチレンワックス 0.1部
・メチルエチルケトン 45.0部
・トルエン 45.0部
・Disperse Red 60 1.5部
・Disperse Violet 26 2.0部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.5部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株))
・ポリエチレンワックス 0.1部
・メチルエチルケトン 45.0部
・トルエン 45.0部
・Solvent Blue 63 2.0部
・Disperse Blue 354 2.0部
・ポリビニルアセタール樹脂 3.5部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株))
・ポリエチレンワックス 0.1部
・メチルエチルケトン 45.0部
・トルエン 45.0部
階調制御方式;1ライン周期を256に等分割したパルス長をもつ分割パルス数を0から255個まで可変できるマルチパルス方式
サーマルヘッド;KEE−57−12GAN2−STA(京セラ(株)製)
発熱体平均抵抗値;3303(Ω)
主走査方向印字密度;300dpi
副走査方向印字密度;300dpi
印画電圧;22.5(V)
1ライン周期;3.0(msec.)
印字開始温度;35(℃)
パルスデューティー;85%
各実施例、及び比較例の保護層転写シートを用い、以下の条件にて、上記印画物の形成で得られた印画物の受容層上に下記のサーマルプリンタ2を用いて、印画電圧を16.6V→17.7V→18.9V→20.7Vと上昇させながら255/255階調の条件で保護層を転写し、受容層と保護層とが貼りつきを起こしたときの電圧を測定した。なお、16.6V以上の印画電圧をかけることで、マット調の外観を有する印画物を得ることができる。受容層と保護層とが貼りつきを起こした印画電圧値を表1に示す。
階調制御方式;1ライン周期を256に等分割したパルス長をもつ分割パルス数を0から255個まで可変できるマルチパルス方式
サーマルヘッド;KEE−57−12GAN2−STA(京セラ(株)製)
発熱体平均抵抗値;3303(Ω)
主走査方向印字密度;300dpi
副走査方向印字密度;300dpi
1ライン周期;3.0(msec.)
印字開始温度;35(℃)
パルスデューティー;85%
サーマルプリンタ2を用い、上記貼りつき評価と同様の印画条件において印画電圧を16.6Vとしたときに剥離音が生ずるか否かを確認し、下記の評価基準に基づいて剥離音の評価を行った。評価結果を表1に併せて示す。
○・・・剥離音の発生がない。
×・・・剥離音が発生した。
サーマルプリンタ2を用い、上記貼りつき評価と同様の印画条件において印画電圧を16.6Vとしたときに保護層の破断、受容層と保護層との貼りつきが生ずるかを目視にて確認し、下記の評価基準に基づいて貼りつき・破断評価を行った。評価結果を表1に併せて示す。
○・・・受容層と保護層との貼りつきがなく、保護層に破断が生じていない。
×・・・受容層と保護層との貼りつきが生じた。又は、保護層に破断が生じた。
◎・・・16.6Vでの剥離音の発生、保護層の貼りつき、破断が生じていない。
○・・・16.6Vでの剥離音の発生はあるが、保護層の貼りつき、破断が生じていない。
×・・・16.6Vでの剥離音の発生、保護層の貼りつき、破断の2つ以上が生じている。
次いで、「特定の離型剤」の含有量と、耐可塑剤性との関係について評価を行うべく、上記剥離音の評価と同様にして得られた受容層上に保護層が設けられてなる印画物について耐可塑剤性の評価を行った。耐可塑剤性の評価は、可塑剤入り軟質塩化ビニルシート(三菱化学(株)製アルトロン#480、厚み400μm)と印画物の保護層転写面を重ね合わせ、24g/cm2の荷重をかけて50℃環境下に12時間保存し、可塑剤による印画物の画像の劣化状態を目視により観察し、下記基準で保護層の耐可塑剤性を評価した。50℃環境下に24時間保存したときの可塑剤による印画物の画像の劣化状態についても同様の評価方法により行った。耐可塑剤性の評価結果を表2に示す。
◎・・・染料の移行が全く無い。
○・・・染料の移行がほとんど無い。
△・・・ある程度染料の移行が確認できるが使用上問題ないレベルである。
×・・・ほぼ全面に染料が移行している。
1…基材
2…保護層
3…接着層
5…背面層
10…転写性保護層
Claims (4)
- 基材の一方の面に、転写性保護層が設けられた保護層転写シートであって、
前記転写性保護層は、バインダー樹脂と、リン酸エステル、オレフィン・マレイン酸共重合体、アミノポリエーテル変性シリコーンオイルの群から選択される1種、又は2種以上とを含有していることを特徴とする保護層転写シート。 - 前記転写性保護層は、前記バインダー樹脂の固形分総質量に対し、0.5質量%以上10質量%以下の範囲内で、前記リン酸エステル、オレフィン・マレイン酸共重合体、アミノポリエーテル変性シリコーンオイルの群から選択される1種、又は2種以上を含有していることを特徴とする請求項1に記載の保護層転写シート。
- 前記転写性保護層は、積層構成を呈しており、
前記転写性保護層を構成する層のうち、基材1から最も近い位置にある層が、前記バインダー樹脂と、前記リン酸エステル、オレフィン・マレイン酸共重合体、アミノポリエーテル変性シリコーンオイルの群から選択される1種、又は2種以上とを含有していることを特徴とする請求項1、又は2に記載の保護層転写シート。 - 前記転写性保護層は、保護層、接着層がこの順で積層されてなる積層構成を呈しており、
前記基材から最も近い位置にある層が、前記保護層であることを特徴とする請求項3に記載の保護層転写シート。
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JPH03100027A (ja) * | 1989-09-12 | 1991-04-25 | Toray Ind Inc | 2軸配向ポリエステルフイルム |
JPH03207694A (ja) * | 1990-01-08 | 1991-09-10 | Toray Ind Inc | 被熱転写シート |
JPH10297192A (ja) * | 1997-04-30 | 1998-11-10 | Dainippon Printing Co Ltd | 転写シート及びそれを用いた化粧部材の製造方法 |
JP2001291469A (ja) * | 2000-02-03 | 2001-10-19 | Toshiba Corp | 転写フィルムとメタルバック層形成方法および画像表示装置 |
JP2008018645A (ja) * | 2006-07-14 | 2008-01-31 | Fujicopian Co Ltd | 保護層転写シート |
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-
2013
- 2013-09-30 JP JP2013205830A patent/JP5880511B2/ja active Active
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