JP2015066277A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】始動入賞口19や始動入賞役物17への入賞に応じて行われる大当たり抽選では「大当たり」であるか否かしか決定せず、「大当たり」が確定した後(すなわち、特別図柄表示部60において大当たり確定表示態様で特別図柄を確定表示した後)に、第1内容決定ゲート62や第2内容決定ゲート63へ遊技球を通過させたことに応じて大当たり状態での大入賞アタッカー18a及びV入賞アタッカー18bの開成パターンを決定するようにした。また、第1内容決定ゲート62と第2内容決定ゲート63とで、大当たり状態において大入賞アタッカー18aが第1特別開成態様で開成する回数の期待値、及びV入賞アタッカー18bが第1特定開成態様で開成する確率(すなわち、大当たり状態の終了後に、高確率状態が生起する可能性)を異ならせた。
【選択図】図2
Description
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、遊技者が操作可能で、当該操作により前記遊技領域へ遊技球を打ち込む強度を調整可能な強度調整手段が備えられている一方、前記内容決定用検出手段が、遊技球が通過可能な通過手段及び/又は遊技球が入賞可能な入賞手段で、前記遊技領域内における各前記内容決定用検出手段の設置位置が異なっており、遊技者が、前記強度調整手段を操作することにより、どの前記内容決定用検出手段で遊技球を検出させるかを選択可能としたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明によれば、遊技者が操作可能で、当該操作により遊技領域へ遊技球を打ち込む強度を調整可能な強度調整手段を備える一方、内容決定用検出手段が、遊技球が通過可能な通過手段及び/又は遊技球が入賞可能な入賞手段で、遊技領域内における各内容決定用検出手段の設置位置が異なっており、遊技者が、強度調整手段を操作することにより、どの内容決定用検出手段で遊技球を検出させるかを選択可能としている。したがって、遊技者にしてみると、どのような内容の特別遊技状態を生起させたいかをある程度決定することができることになり、新規で趣向性の高い遊技機とすることができる。
図1は、パチンコ機1を前面側から示した説明図である。また、図2は、遊技盤2を前面側から示した説明図である。さらに、図3は、パチンコ機1を後面側から示した説明図である。
パチンコ機1は、遊技盤2の前面に形成された遊技領域16内へ遊技球を打ち込み、遊技領域16内を流下させて遊技するものであって、遊技盤2は、支持体として機能する機枠3の前面上部に、金属製のフレーム部材であるミドル枠5を介して設置されている。また、遊技盤2の前方には、ガラス板を嵌め込み設置してなる前扉4が、左端縁を軸として片開き可能に機枠3に蝶着されており、該前扉4によって閉塞される遊技盤2の前方空間が遊技領域16とされている。
さらに、前扉4の上部には、効果音や各種メッセージ等を報音する一対のスピーカ14、14が設けられており、前扉4の側部には、パチンコ機1の遊技状態等に応じて点灯・点滅する複数のLEDを備えたランプ部材15、15が設けられている。
メイン制御装置30には、大当たり抽選や大当たり内容決定抽選の実行とともに下記部材の動作を制御するメインCPU32、ROMやRAM等といった記憶手段33、タイマ34、及びインターフェイス35等が搭載されたメイン制御基板31が内蔵されている。そして、該メイン制御基板31は、インターフェイス35を介して、始動入賞口19や始動入賞役物17、大入賞アタッカー18a、V入賞アタッカー18b、ゲート部材20、特別図柄表示部60、第1内容決定ゲート62、及び第2内容決定ゲート63等と接続されている。そして、メインCPU32は、遊技球の始動入賞口19や始動入賞役物17、大入賞アタッカー18a、及びV入賞アタッカー18bへの入賞や、遊技球のゲート部材20や第1内容決定ゲート62、第2内容決定ゲート63の通過を検出可能となっている。また、メイン制御基板31は、サブ制御装置40内に内蔵されたサブ統合基板41とも電気的に接続されている。なお、図4では省略しているが、メイン制御基板31は、払出制御装置28や電源装置29等ともインターフェイス35を介して接続されている。
まずパチンコ機1では、特別図柄の変動表示が可能な通常状態や高確率状態といった遊技状態において、遊技球が始動入賞口19や始動入賞役物17へ入賞すると、当該入賞がメインCPU32により検出される(所定条件の充足)。すると、メインCPU32は、所定個数(たとえば3個)の遊技球を賞球として払い出すとともに、入賞検出のタイミングでcカウンタ、dカウンタ、及びeカウンタから夫々1つの数値を取得し、さらに保留情報記憶領域36に記憶されている保留情報の数が最大値に達しているか否かを確認する。そして、保留情報の数が既に最大値に達していると、cカウンタ、dカウンタ、及びeカウンタからの取得数値を記憶することなく削除する。一方、最大値に達していないと、cカウンタ、dカウンタ、及びeカウンタからの取得数値を保留情報記憶領域36に記憶するとともに、遊技状態毎に設定されている大当たり判定用テーブルを参照して今回cカウンタから取得した数値が所定の「大当たり数値(たとえば通常状態の大当たり判定用テーブルでは、“100”、“500”の2通りとなっており、高確率状態の大当たり判定用テーブルでは、“0”、“50”、“100”、“150”、“200”、“250”、“300”、“350”、“400”、“450”、“500”、“550”、“600”、“650”、“700”の16通りとなっている)」であるか否か(すなわち、大当たり抽選の結果が所謂「大当たり」であるか否かであって、当該保留情報を消化する際の図柄の変動に係り、図柄を特別確定表示態様で確定表示させるか否か)、大当たり抽選の結果を踏まえた上でのdカウンタからの取得数値にもとづく特別図柄の確定表示態様、及び大当たり抽選の結果を踏まえた上でのeカウンタからの取得数値に対応する基本変動パターンがどうなるかを、後述する大当たり判定よりも事前に事前判定として一旦判定する。さらに、メインCPU32は、当該事前判定の結果、及び何個目の保留情報にもとづくものであるのかを含んだ予定情報を作成し、サブ統合CPU42へ送信する。
以上のような構成を有するパチンコ機1によれば、始動入賞口19や始動入賞役物17への入賞に応じて行われる大当たり抽選では「大当たり」であるか否かしか決定しておらず、「大当たり」が確定した後(すなわち、特別図柄表示部60において特別確定表示態様で特別図柄を確定表示した後)に、第1内容決定ゲート62や第2内容決定ゲート63へ遊技球を通過させたことに応じて大当たり状態での大入賞アタッカー18a及びV入賞アタッカー18bの開成パターン(すなわち、大当たり状態の内容)を決定している。また、第1内容決定ゲート62と第2内容決定ゲート63とで、第1〜第5開成パターンのうち何れの開成パターンが選択されるかの選択率を異ならせている。具体的には、大当たり状態において大入賞アタッカー18aが第1特別開成態様で開成する回数の期待値、及びV入賞アタッカー18bが第1特定開成態様で開成する確率(すなわち、大当たり状態の終了後に、高確率状態が生起する可能性)を異ならせている。したがって、始動入賞口19や始動入賞役物17への入賞に応じて「大当たり」であるか否かは勿論、大当たり状態の内容まで決定されてしまう従来の遊技機では提供することのできない新規な遊技を提供することができる。
なお、本発明の遊技機に係る構成は、上記実施形態に何ら限定されるものではなく、遊技機全体の構成は勿論、内容決定用検出手段の構造や内容決定用検出手段を利用した遊技の制御等に係る構成についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で必要に応じて適宜変更可能である。
また、特別入賞手段の第1特別開成態様と特別可動手段の開成態様との組み合わせが異なる開成パターンのみならず、特別入賞手段の第1特別開成態様及び第2特別開成態様での夫々の開成回数は同じであるものの、何回目の開成を第1特別開成態様と第2特別開成態様との何れで開成させるかといった開成態様の順序が異なる開成パターンを複数種類設定しても何ら問題はない。
またさらに、上記実施形態では、保留情報の消化に係り取得した順で消化するとしているが、どのような順序で保留情報を消化するかについては適宜変更可能であって、たとえば始動入賞口19への入賞に係る保留情報よりも始動入賞役物17への入賞に係る保留情報の方を優先的に消化するように構成してもよい。
加えて、上記実施形態では、第1特別開成時間や第2特別開成時間、第1特定開成時間や第2特定開成時間に関し、具体的な時間をそれぞれ1つしか記載していないが、勿論他の時間を採用してもよいし、各開成時間について夫々複数の時間を設定してもよい(たとえば、第1特別開成時間として28秒と30秒との2種類を、第2特別開成時間として0.1秒、0.2秒、及び0.5秒の3種類を夫々設定する等)。
さらに、上記実施形態では、メイン制御装置とサブ制御装置との2つの制御装置に分けて制御するように構成しているが、メイン制御装置1つで制御するように構成してもよく、メイン制御装置1つで制御する際には、開始コマンドや予定情報等を作成する必要はない。加えて、上記実施形態では、特別図柄と装飾図柄との2種類の図柄を用いるパチンコ機としているが、特別図柄のみを用いたパチンコ機であってもよいし、特別図柄表示部を演出用表示部内や遊技領域内、センター部材等の他の位置に設けてもよい。
さらにまた、特別入賞手段の数や特別遊技状態における特別入賞手段の可動態様等についても、上記実施形態のものに何ら限定されることはなく、たとえば複数の特別入賞手段を設置したり、それらを交互に開動作させるようにしてもよい。
加えて、上記実施形態では、内容決定抽選のためのカウンタとして1つのカウンタしか設けていないが、複数のカウンタを用いて内容決定抽選を行ってもよく、たとえば特別入賞手段の可動態様と特別可動手段の可動態様とを夫々別のカウンタからの数値の取得にもとづいて決定するように構成することも可能である。
さらに、上記実施形態では、特別遊技状態におけるV入賞アタッカーの動作態様について、第1特定開成時間若しくは第2特定開成時間にわたって1回しか開動作しないように構成しているが、第1特定開成時間若しくは第2特定開成時間にわたる開動作を複数回繰り返すように構成することも勿論可能である。
なお、特許請求の範囲、明細書および図面に記載される全ての要素(例えば、制御手段や図柄表示部、特別可動手段、演出用表示部等)は、個数を意識的に限定する明確な記載がない限り、物理的に単一であっても複数であっても構わないし、適宜配置の変更が行われても構わない。また、特許請求の範囲や明細書等で使用している要素名(要素につけた名称)は、単に本件の記載のために便宜上付与したにすぎないものであり、それによって特別な意味が生じることを特に意識したものではない。すなわち、要素名のみによって要素が何であるかが限定解釈されるものではない。例えば、「制御手段」は、ハード単体でも、ソフトを含んだものであっても構わない。さらには、全ての要素のうちの複数の要素を適宜一体的に構成するか、もしくはひとつの要素を複数の要素に分けて構成するかは、敢えて特許請求の範囲等において特定していない限り、何れも当業者であれば容易に考えられる事項である。したがって、その程度の範囲内での構成上の差異を有する遊技機を、本実施例に記載がなされていないことを理由に採用することのみでは、本発明に係る権利を回避したことにはならない。その他、各要素の構成や形状等における、本実施例から当業者であれば容易に考えられる自明な範囲の差異についても同様である。
Claims (2)
- 遊技球が流下可能な遊技領域内に、遊技球が通過可能な特別領域を開閉する可動部材を備えた特別可動手段と、遊技球が入賞可能な特別入賞手段とが設けられている一方、図柄を変動/確定表示可能な図柄表示部が設けられ、さらに遊技に係る動作や前記図柄表示部における表示動作を制御する制御手段を備えており、
前記制御手段は、所定条件の充足にもとづいて1又は複数の乱数から数値を取得すると、取得した前記数値にもとづいて前記図柄の確定表示態様と前記図柄の変動時間を含む基本変動パターンとを決定し、前記図柄表示部において前記図柄の変動を開始させ、前記変動時間の経過に伴い前記図柄を所定の確定表示態様で確定表示させ、
さらに、前記図柄を所定の特別確定表示態様で確定表示させたことにもとづいて、前記特別入賞手段及び前記特別可動手段を所定の開成態様で断続的に開成させる特別遊技状態を生起させるとともに、前記特別遊技状態中に遊技球の前記特別領域の通過を検出すると、前記特別遊技状態の終了後、遊技者にとって有利な特定遊技状態を生起させる遊技機であって、
前記遊技領域内に、遊技球を検出可能な複数の内容決定用検出手段が設置されているとともに、
前記特別遊技状態中の前記特別入賞手段の開成態様として、遊技球が所定個数入賞するまで若しくは遊技球の前記所定個数の入賞が期待できる第1特別開成時間が経過するまでの何れかが満たされるまで開成させる第1特別開成態様と、遊技球が前記所定個数入賞するまで若しくは前記第1特別開成時間より短く、遊技球の前記所定個数の入賞が期待できない第2特別開成時間が経過するまでの何れかが満たされるまで開成させる第2特別開成態様とが設定されている一方、前記特別遊技状態中の前記特別可動手段の開成態様として、前記特別領域への遊技球の通過が期待できる第1特定開成時間にわたり開成させる第1特定開成態様と、前記第1特定開成時間より短く、前記特別領域への遊技球の通過が期待できない第2特定開成時間にわたり開成させる第2特定開成態様とが設定されており、
さらに、前記特別入賞手段を前記第1特別開成態様で開成させる回数と、前記特別可動手段を前記第1特定開成態様と前記第2特定開成態様との何れで開成させるかとを含んだ前記特別遊技状態での開成パターンとして、前記回数と前記特別可動手段の開成態様との組み合わせが異なる複数種類の開成パターンが設定されており、
前記制御手段は、前記図柄を前記特別確定表示態様で確定表示させると、前記内容決定用検出手段を同時に若しくは所定の順で有効化するとともに、有効化している前記内容決定用検出手段の何れかでの遊技球の最初の検出にもとづいて、その後に生起させる前記特別遊技状態での前記開成パターンを、前記複数種類の開成パターンから1つの開成パターンを選択して決定する一方、
当該決定における各前記開成パターンの選択率が、各前記内容決定用検出手段毎に設定されており、
少なくとも1つの前記内容決定用検出手段に対応する各前記開成パターンの選択率が、他の前記内容決定用検出手段に対応する各前記開成パターンの選択率と異なっていることを特徴とする遊技機。 - 遊技者が操作可能で、当該操作により前記遊技領域へ遊技球を打ち込む強度を調整可能な強度調整手段が備えられている一方、
前記内容決定用検出手段が、遊技球が通過可能な通過手段及び/又は遊技球が入賞可能な入賞手段で、前記遊技領域内における各前記内容決定用検出手段の設置位置が異なっており、
遊技者が、前記強度調整手段を操作することにより、どの前記内容決定用検出手段で遊技球を検出させるかを選択可能としたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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